[昭和歌謡・流行歌・アイドル] カテゴリの記事
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由紀さおり スペシャルコンサート〜新しいわたし〜 / 新歌舞伎座
由紀さおりさんのコンサートに行って来ました。由紀さおりさんの歌を生で聴くのは約15年振りのような気がする。コンサート自体はたしか3回行ったと思う。谷村新司さんが作った「あさきゆめみし」を生で聴きたいと思って行った事もあった。由紀さんは来年で55周年を迎える事もあって、このコンサートは絶対に行きたいと思ってた。セットリスト第一部1曲目★「初めての今日を」 2022年シングル2曲目★「手紙」 1970年5thシングル3曲目★「恋文」 1973年16thシングル4曲目★「あさきゆめみし」 2001年54thシングル ★作詞・作曲 谷村新司さん 〜端唄「水の月」 水の月 手には取れぬと 諦めながら 濡れてみたさの 恋の欲 ゲスト 三味線 本條秀英二さん5曲目「からかさ」端唄 三味線 本條秀英二さん 由紀さおりさん6曲目 都々逸 〜「酒は涙かため息か」〜 三味線 本條秀英二さん 由紀さおりさん7曲目 さのさ「月づくし」 三味線 本條秀英二さん 由紀さおりさん8曲目「チエミのさのさ」 江利チエミさんカヴァー曲9曲目「Is That All There Is?」 アルバム「1969」 10曲目「車屋さん」 美空ひばりさんのカヴァー曲11曲目「三味線ブギウギ」 市丸さんカヴァー曲第二部1曲目「リンゴ追分」 美空ひばりさんカヴァー曲2曲目「It's Only a Paper Moon」 Jazz スタンダード曲3曲目「'S Wonderful」 Jazz スタンダード曲4曲目★「そして‥生きなさい」 2017年 64thシングル5曲目「夢で会えたら」 吉田美奈子さんカヴァー曲6曲目「みんな夢の中」 高田恭子さんカヴァー曲7曲目「夢の中に君がいる」 サルヴァトール・アダモ カヴァー曲8曲目「愛の讃歌」 エディット・ピアフ カヴァー曲9曲目★「夜明けのスキャット」 1969年 デビューシングル曲10曲目★「挽歌」 1974年 20thシングル11曲目★「あなたにとって」 2019年アルバム「BEGINNING ～あなたにとって～」12曲目★「生きがい」 1970年 7thシングル素晴らしいコンサートでした！谷村新司さん、作詞作曲の「あさきゆめみし」も聴けたのも最高だった！でも、やはりオリジナル曲をもっと聴きたいってのが正直な感想。★印をつけてる曲がオリジナル曲ですが、9曲のみなのは勿体無い。カヴァー曲よりもずっと良いオリジナル曲を数え切れないほどあるのに・・・。それでも端唄、さのさ、都々逸は由紀さん本人も三味線を弾きながら、歌ったのは粋でカッコ良かった。Jazzスタンダードの2曲も本当に素晴らしかった。最近のオリジナル曲「初めての今日を」「そして‥生きなさい」「あなたにとって」の3曲も素晴らしい曲ばかりで、アルバム「BEGINNING」からももっと歌って欲しかった。オリジナル曲の9曲は本当に最高で鳥肌ものでした。例えば「挽歌」のB面「恋のボーカリーゼ」などもA面に負けない名曲なのでB面曲なども歌ってほしい。「あさきゆめみし」のカップリング曲「サクラ」も谷村新司さんの作詞作曲で、この曲も物凄い名曲なので名前聴きたい曲。第一部は着物姿、2部はドレスで華やかでした。由紀さおりさんの歌唱は衰える事ない美しい歌声。MCもおもしろい上に品があって、20年ほど前のコンサートと変わらないクオリティの高さ。CD買うとサイン色紙がもらえる。CD売り場にあるCDは全て持ってるものばかりだったけど、色紙が欲しいので持ってるのを1枚買った。品薄になってる紙ジャケリーズを全種類、置いてほしかった。それなら買いそびれた物がいくつかあった。【妄想】来年の55周年記念のコンサートのセットリストがこんな感じならうれしい。第一部1曲目「手紙」2曲目「う・ふ・ふ」3曲目「男ともだち」4曲目「りんどうの花」5曲目「みち潮」6曲目「トーキョー・バビロン」7曲目「春の嵐」8曲目「土に還るまで」9曲目「酔って膝まくら」10曲目「なぜ うたうのか 2024」11曲目「悲しい地球」12曲目「この世の果てまでそばにいて」第二部1曲目「あさきゆめみし」2曲目「初恋の丘」3曲目「ルームライト (室内灯)」4曲目「Mas Que Nada」5曲目「真夜中のボサ・ノバ Nova (Midnight Bossa Nova)」6曲目「サクラ」7曲目「愛だとか」8曲目「季節風」9曲目「恋文」10曲目「故郷」11曲目「慕情」12曲目「挽歌」13曲目「生きがい」14曲目「この愛を永遠に」アンコール15曲目「ふらりふられて」16曲目「夜明けのスキャット」カヴァーは「マシュ・ケ・ナダ」だけで、あとは全てオリジナル曲。まだまだ入れたい曲はあるけどキリがないので…全27曲ってのもかなりキツイと思うけど…「枯葉の街」「好きよ」「ヴァリーエ」「男のこころ」「さよならの走り書き」などのA面曲にもまだまだ名曲が残ってる。B面曲の名曲もセットリストに入れたら40曲とかになりそう。「故郷」のB面「あたしのピエロ」や「男ともだち」のB面「パダン・パダン」や「挽歌」のB面「恋のボーカリーゼ」などは凄く好きな曲。
2023年05月22日
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ディック・ミネ『若き日の歌声』/1967年 コンパクト盤
ディック・ミネさんの1967年11月発売のコンパクトシングル。ベストソング・デラックスシリーズで発売された物です。A面1曲目「夜霧のブルース」2曲目「上海ブルース」B面1曲目「ダイナ」2曲目「リンゴの木の下で」「夜霧のブルース」作詞 島田磬也さん 作曲 大久保徳二郎さん 編曲 バッキー白片さん1947年（昭和22年）にリリースされたシングル。第二次世界大戦時に、ディック・ミネさんはアメリカの楽曲を多くカヴァーして歌っていた事もあって歌手としての活動の場を制限されていました。戦争も終わり、この曲で第一線に復活しました。この16年後に石原裕次郎さんがカヴァーした事でも有名です。歌詞の中に四馬路や虹口といった登場する地名は全て中国のようです。「上海ブルース」作詞 北村雄三さん 作曲 大久保徳二郎さん 編曲 バッキー白片さんこの曲は「或る雨の午后」のB面曲でしたが、この曲の人気が次第に大きくなった。1939年（昭和14年）にリリースされたシングル曲。ホーンセクションのアレンジがレトロな感じで凄く気に入っています。「〜ブルース」ってタイトル曲も多く歌っていますが、キッスの邦題のような「地獄のブルース」って曲もあります。「ダイナ」訳詞 ディック・ミネさん 作曲 ハリー・アクストさん 編曲 バッキー白片さん曲調はハワイアン。この曲の事はかなり前にも書いたと思う。1934年発売のシングル。1934年（昭和9年）に発売されました。「リンゴの木の下で」作詞 柏木みのるさん 作曲 ハリー・ウィリアムズ 編曲 三根徳一さん編曲の三根徳一さんはディック・ミネさんです。1937年に発表された曲です。この曲も完全なハワイアン。JAZZを中心にした洋楽志向な部分と「人生の並木道」や「旅姿三人男」のような演歌寄りの部分もあって、歌う曲は幅が広く
2023年05月20日
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島倉千代子『松の木子守ッ子』/1961年 抱き合わせEP盤
1961年3月発売の島倉千代子さんのシングル盤。当時よくあった片面ずつ違う歌手が収録されているEP盤です。A面「松の木子守ッ子」作詞 山林きみをさん 作曲・編曲 古賀政男さん 歌唱 島倉千代子さんこの曲は雑誌「平凡」懸賞当選作詞曲、1970年代半ばまでよく「平凡」や「明星」、他にも「女性自身」などでも歌詞を公募して優勝作品はプロ歌手が歌ってレコード化されるって企画がありました。前もって歌う歌手が決まってて歌詞を募集する場合と、歌詞だけを募集して優勝したら誰かに歌ってもらうという2パターンの企画がありました。イントロの「ねんねんころりよ」のメロディを低音のクラリネットが奏でている。B♭管クラリネットではないかも、バスクラリネットのように感じる美しい低音。古賀政男さんの物悲しいメロディが優勝した悲しい歌詞をより引き立てています。山里の夕暮れや戦後の貧しく哀しい状況は島倉千代子さんの小鳥がさえずるような悲しいビブラートが誰よりもリアルに感じさせてくれる。戦後の街中の復興に力強く歌うのが美空ひばりさんで、島倉さんはいつも田舎の夕焼けの中で貧しいが故に辛い思いをしているような弱者の歌が多い。田舎の畦道や、小型の三輪トラックが一台走るのにギリギリの狭い山道や小さなため池の淵の道・・・などで、都会に働きに出て行った兄弟や親、都会に嫁に行った姉、この村を明日離れ嫁いでいく自分、そんな状況の歌が多いのは心細く物悲しい状況には島倉千代子さんの声が誰よりも説得力を感じさせるからだと思う。自分がこんな時代に生きてなくても、島倉さんの声の震えで泣けてきたりしてしまう事がよくある。そしてアウトロで再び登場するバスクラリネットらしき低音クラリネット。素晴らしい構成です。B面「林の中の散歩道」 作詞 若山かほるさん 作曲 上原げんとさん 編曲 小林郁夫さん歌唱 北見沢 惇さん北見沢 惇さんと言えば、美空ひばりさんの「悲しい酒」のオリジナル歌手。先に北見沢惇さんがシングルで発売してたものを美空ひばりさんが数年後にカヴァーして歌った物。ほのぼのとした軽快な明るい曲調と、声楽を習ってから歌手になったように思えるクラシカルな歌唱。立川清登さんや岡晴夫さん、東海林太郎さんタイプに近い感じ。そう言えばこの前、立川清登さんのレコード聴いてて、昔に感じてた印象と大きく違って感じられた。ガチな声楽家の方だけど、歌謡曲を歌うときの柔軟性の高さに感動した。「六甲おろし」も立川清登さんヴァージョンが一番好きです。昭和30年代ののんびりした田舎の風景が想像できる。
2023年05月18日
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島倉千代子『その悲しみのうしろから』/1972年 シングル
1972年6月1日発売の島倉千代子さんのシングル。この曲は好きな曲なので、もうかなり前に書いてると思ってたけど、書いていなかった。このシングルの前のシングルは完全フォークソングの「赤い自転車」でした。アコギのスリーフィンガーとアコギのオブリ、ソロ、そしてベース、ストリングスのみの演奏。A面「その悲しみのうしろから」作詞 西沢爽さん 作曲 和田香苗さん 編曲 永作幸男さんそんなフォークナンバーから一転、歌謡曲！って感じの楽曲がこのシングル。演歌ではまったくなく、少しフォーク色もあるけど、70年代女性歌謡曲の基本のような曲。何かの映画かドラマの主題歌のように思えるけど、ジャケットに表記はない。この曲はイントロが凄く好きです。島倉さんの優しい歌唱がこの曲の歌詞をより感動的にしています。いい曲です！B面「人は誰でも」作詞・作曲 津坂浩さん 編曲 土持城夫さんこの曲は「赤い自転車」ほどではないけど、少しフォーク寄りの歌謡曲です。サビも良いし、構成も好きだし、B面にしてるのは勿体ないようにも思う曲。
2023年05月04日
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島倉千代子『北の港で待つ女』/1976年 シングル
1976年1月1日発売の島倉千代子さんのシングル盤。1975年〜1977年は島倉さんにとって悪い事が続いた時期。騙されて実印付いてお金で辛い思いしたり、詐欺師に騙され連帯保証人にさせられてたりお金で辛い思いをしていた時期でした。A面「北の港で待つ女」作詞 山口洋子さん 作曲 菊野たかしさん 編曲 小林仁三さん演歌色がやや強めな歌謡曲です。この前のシングルがかなりド演歌に近いアレンジの楽曲だったので、演歌色を弱めるようにしたのかも知れない。島倉千代子さんは酒場演歌やド演歌のイメージがあまりなくポップスに近い楽曲の方が多いイメージ。ラテン系のムード歌謡な楽曲が意外と多いのは最近の人にはあまり知られていないと思う。この曲は1月1日発売にしてレコード会社も力を入れていました。この曲が新曲の時にプロモーションは強めに行われてた。自分は特に好きな曲ってわけではないけど、売れ線を意識して作ってるのは強く感じる。このLIVE DVDを買えば、この曲のライブヴァージョンを聴く事ができます！このラストの「東京だョおっ母さん」は誰もが泣いてしまうと思うほどに感動です。B面「ギタ-流しでお客さん」作詞 岬二郎さん 三浦康照さん 作曲 菊野たかしさん 編曲 小林仁三さん陽気で軽快な手拍子もののお座席演歌。単純な楽曲ですが、この曲は好きな曲です。品の塊のような島倉さんが流しの歌を歌ってるのがミスマッチすぎておもしろい。この曲「こまどり姉妹」が歌うとハマりすぎると思う。あ、でも「こまどり姉妹」の場合はギターはおかしい。「三味線流しでお客さん」に変えてこまどり姉妹で発売したら凄く売れたかも。この次のシングルが壮大な哀しい楽曲「星が流れました」でした。シンフォニックでドラマチックな大作。その曲は島倉千代子さんの全楽曲の中でも名曲中の名曲。
2023年04月26日
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江利チエミ『木遣くずし』/1960年 シングル
1960年1月発売の江利チエミさんのEP盤。この楽曲は同じ日に最後のSP盤としても発売。この頃はSP盤からEP盤に移行していく時期。両方を同時に発売していました。LPとCDが同時に発売してた1985年〜1988年頃のような感じです。江利チエミさんはこの曲が最後のSP盤になりました。江利チエミさんの曲の事もまだほとんど書いていないように思う。書き始めるとしばらく江利チエミさんの曲の事ばかりなっていくのかも…。大ヒット曲や超名曲も多い。1959年に高倉健さんと結婚。少し活動を抑えていましたが翌年、この曲から完全に復帰。そこからは歌手としてだけではなく、多くの海外ミュージカルの主演を次々にこなした。自分は実写版の「サザエさん」のサザエさん役を長年やってた印象が一番強い。リアルタイムで観てたわけではないけど・・・A面「木遣くずし」作詞 高橋掬太郎さん 作曲 俗曲 編曲 広瀬健次郎さん（俗曲とは江戸時代の歌謡曲とでも言える三味線の演奏で酒の席や寄席などで歌われた流行歌）俗曲の「木遣くずし」に昭和歌謡曲としての歌詞を乗せて大ヒットした曲です。アレンジはラテンの要素も入れ込んだ軽快なポップな曲に仕上がっています。編曲の広瀬健次郎さんの凄さがよくわかる曲。指揮も広瀬健次郎さんが担当しています。演奏はキング・シンフォネットとラテン楽器担当の山田たかしとトロピカル・メロディアンズです。木遣りとは何かわからない人も多いと思う。自分も高校生の頃までまったく何の事を歌ってるのかもわかってなかった。後に調べてみると、人の力で重い石や木などを運ぶ事、運ぶ人もそう呼ぶようです。江利チエミさんのオリジナル曲と言う事ではなく多くの歌手が歌っていますが、このラテンを組み込んだアレンジは江利チエミさんのオリジナルなのだと思う。サビ部分は聞いた事もある人が多いと思う。この曲のように和楽器演奏の邦楽を洋楽の楽器でアレンジしてモダンにした物と言えば宝塚歌劇の和物のショーや芝居での楽曲が代表的だと思う。オーケストラの演奏で飛鳥時代〜江戸時代の邦楽を洋楽アレンジでやってしまうのを確立したのは宝塚歌劇団じゃないかと思ってる。B面「八木節」作詞 高橋掬太郎さん 作曲 民謡 編曲 広瀬健次郎さんこの曲は知らない人はいないだろう超有名民謡です。（この曲は俗曲ではなく民謡になります）足利市の宿場の八木宿から取った曲。この曲もオーケストラとラテンバンドの演奏で歌われるモダンな民謡。江利チエミさんは洋楽のカヴァーで有名ですが、日本の古い曲を新たにアレンジして歌ってる事でも有名です。美空ひばりさん、雪村いづみさん、そして江利チエミさんで元祖3人娘でした。江利チエミさんは戦後すぐに12歳の頃から進駐軍のキャンプ回りでジャズを歌っていました。そこからあの日本人離れしたリズム感を養うことになったのだと思う。
2023年04月24日
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島倉千代子『竜飛岬』/1971年10月発売シングル
1971年10月1日発売の島倉千代子さんのシングル。この曲も島倉千代子さんのシングルの中では名曲Aランクに入ると思う楽曲です。A面「竜飛岬」作詞 石本美由起さん 作曲・編曲 船村徹さん津軽半島の最北端にある竜飛岬。イントロは津軽三味線のフリーソロから始まります。これがまためちゃくちゃカッコいい！曲調はモロに演歌です。1976年6月NHKホールで収録されたLIVE DVD『ビッグショー 歌ひとすじ』を買えばクオリティーの高いライブ音源が聴くことができます。このライブバージョンは本当にオススメです！「竜飛岬」のライブバージョンは他にもあまりないので貴重です。1971年年末の紅白歌合戦でもこの曲を熱唱しています。B面「編みかけの手袋」作詞 石本美由起さん 作曲・編曲 和田香苗さんA面が重厚で大作演歌だったのでB面は少し手を抜いたようにも思えてしまう軽い曲です。正直、この曲はあまり好きではなかった曲。歌詞も「編みかけ」「編みもの棒」「編み込んだ」「編みかけたまま」と編みかけ強調しまくり。もっとフォーク調にしてしまったりしたら良いのかも。演歌寄り歌謡曲なアレンジです。この次に出たシングルが完全に70年代フォークソングを意識したナンバーでした。「赤い自転車」という曲でイントロのギターや演奏のスリーフィンガーはジローズやザ・ムッシュを彷彿させるようなアレンジです。サビで急にリタルダンドがかかってゆっくりになる所なんかも、この頃のフォークで良くあった手法です。その次のシングル「その悲しみのうしろから」もフォークナンバーでした。ストリングスと軽くブラスが入るようなフォーク。
2023年04月21日
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由紀さおり『みち潮』/1974年発売 アルバム
1974年7月5日発売の由紀さおりさんのアルバム。このアルバムはA面がオリジナル曲、B面がカバー曲という構成になっています。今日は紙ジャケCDで聴いた。A面1曲目「みち潮」 作詞 保富康午さん 作曲・編曲 坂田晃一さん2曲目「朝」 作詞 保富康午さん 作曲・編曲 坂田晃一さん3曲目「春の嵐」 作詞 吉田旺さん 作曲・編曲 川口真さん4曲目「おとな同士」 作詞 吉田旺さん 作曲・編曲 川口真さん5曲目「博多人形に寄せて」 作詞 清水みのるさん 作曲・編曲 中田喜直さん6曲目「小さな願い」 作詞 奥山侊伸さん 作曲 星想太郎さん 編曲 淡海悟郎さんB面1曲目「神田川」 作詞 喜多条忠さん 作曲 南こうせつさん 編曲 宮本光雄さん2曲目「心もよう」 作詞・作曲 井上陽水さん 編曲 淡海悟郎さん3曲目「ジョニーへの伝言」 作詞 阿久悠さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 宮本光雄さん4曲目「白いギター」 作詞 林春生さん 作曲 馬飼野俊一さん 編曲 宮本光雄さん5曲目「あなた」 作詞・作曲 小坂明子さん 編曲 宮本光雄さん6曲目「逃避行」 作詞 千家和也さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 淡海悟郎さん A面の1曲目「みち潮」は1974年4月1日発売の19枚目のシングルでそのB面が「朝」です。この2曲はシングルとしては地味な曲だったけど、名曲です。飽きない2曲。2曲目「春の嵐」は1974年1月1日発売の18枚目のシングル。そのB面が「おとな同志」「春の嵐」は由紀さおりさんの全シングルの中でもかなり上位に好きな曲です。上質な昭和歌謡です。「おとな同志」ブルース調の少し演歌っぽさもある歌謡曲です。5曲目「博多人形に寄せて」は「NHKみんなのうた」のために作られた曲。この曲がみんなのうたで流れてるのを何となく覚えてる。6曲目「小さな願い」は「11PM」のエンディング曲。ジャジーな編曲、演奏が渋い曲。イントロの頭がいきなりグロウル奏法のフルートで始まる。B面のカバー6曲で、やはり最高なのは「あなた」です。楽曲もこの中では突出して良いと思う。由紀さおりさんがこの曲を歌うと更に品のある美しい家が頭に浮かんでくる。最高に美しいメロディの曲を由紀さんの声で聴くと至福の時間です。やはりメロディーの良さをどうしても求めてしまう。都倉俊一さんのメロディーの「ジョニーへの伝言」も由紀さおりさんの声で聴くとより歌詞が入ってくるように思える。ペドロ&カプリシャスの曲なら「別れの朝」の方が由紀さおりさんの声で聞きたい。ペドロ&カプリシャスの楽曲の中でダントツに一番良いと思う曲が「別れの朝」です。そしてラスト曲「逃避行」もめちゃくちゃ好きな曲。この曲も都倉俊一さんの作曲です。麻生よう子さんのオリジナルも聴きたくなる。由紀さおりさんが歌うとどんな曲にも品が出て美しい曲に思えるのがすごい。
2023年04月08日
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島倉千代子 作詞 美空ひばり『片瀬月』/1995年7月発売 シングル
1995年7月21日発売の島倉千代子さんのシングル。この曲はカップリング曲とも、美空ひばりさんの作詞です。ひばりさんが生前に作って残してあった端唄を星野哲郎さんが歌謡曲にまとめ上げ、それに船村徹さんが曲をつけて完成させた楽曲です。1曲目「片瀬月」作詞 美空ひばりさん 補作詞 星野哲郎さん 作曲 船村徹さん 編曲 蔦将包さん情景が美しく浮かんでくるような1番の歌詞に切ないメロディが付いて哀しげに島倉さんが唄う。アレンジもガットギター、三味線を前に出して大正演歌の世界になっています。1番と2番の間に「十五夜」という、これもひばりさんが残した小唄が入ります。ここは完全に三味線1本での歌唱です。編曲の蔦将包さんは船村徹さんの長男です。船村徹さんの才能を受け継いで素晴らしい編曲です。演奏だけでも楽しめるのでカラオケバージョンも飛ばさすに聴いてしまう。2曲目「ラムプの宿で」作詞 美空ひばりさん 補作詞 星野哲郎さん 作曲 船村徹さん 編曲 蔦将包さん自分は「片瀬月」よりもカップリング曲のこっちの方がさらに気に入っています。アレンジのキャッチーさでは「片瀬月」の方が凄いのでメイン曲になるのは当然ですが、島倉さんの声がより切なげで胸に迫る。最近よく聴いてる島倉千代子さんの曲は50周年記念で発売された「風のみち」のカップリング曲「心がたり」です。島倉さんも生前にこの曲が好きだと語ってたのを思い出した。誰にも当てはまるような楽曲。生きている事を考える時に、頭の中にぼんやり浮かんでくるような光景。
2023年04月04日
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島倉千代子『人生はショータイム』/1999年 シングル
1999年1月1日発売の島倉千代子さんのシングル。90年代半ばから2000年代にかけて、いろいろ新しい挑戦をしている楽曲もあるし、島倉千代子さんの魅力を伝えようとしてる名曲も多い。この曲も好きな曲です。 1曲目「人生はショータイム」作詞 建石一さん 作曲 杉本眞人さん 編曲 高橋英介さんタイトルもキャッチーだったので少し話題になったような記憶がある曲。「百万本のバラ」のような北ヨーロッパやロシアの民謡のようなリズムとキャッチーな歌詞でインパクトはかなりある。イントロの歌前の2小節、低音のブーストさせたようなベース音の四分音符7連発が凄いインパクト。初めて聴いた時から、この四分音符7連発に惹かれた＾＾カラオケバージョンで聴くとよくわかるのですが、歌バックのギターのアルペジオが「ホテルカリフォルニア」のギターフレーズのようです。これも気に入ってる。間奏の短いGソロも良い感じで、その後にまたブーストベース音7連発が入ります。この曲を歌ってる島倉さんは凄くイキイキしてるように感じる。テレビで歌ってるのを観た事がなかったように思う。メロディは谷村新司さんの「CORAZON」を思い出させるような部分もあったりして気に入っています。2曲目「悲しみにさよなら」作詞 建石一さん 作曲 杉本眞人さん 編曲 高橋英介さん意外とこんなブルージーな感じの曲は珍しいかも。日本の歌謡ブルースじゃなく、軽いブルースでコード進行も捻ってる所もあって良い感じ。島倉さんが歌うブルースも凄く良い！演奏が完全にブルースバンド的な演奏なのもおもしろい。ギターじゃかじゃかで歌う島倉さんカッコいい。
2023年03月31日
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由紀さおり『LOVE AGAIN 服部良一作品集』/1980年発売 アルバム
1980年11月5日発売の由紀さおりさんのアルバム。2012年にリマスターされ初CD化。全曲、作曲は服部良一さん、編曲は服部克久さんです。服部良一さん作曲の5曲の名曲と 新たに書き下ろした曲を5曲で構成されています。とにかく、どんなジャンルの楽曲を歌っても、完全に由紀さおりさんの個性に染まって、完璧な歌声で心地よくさせてくれる。小学生の頃から聴いてる歌声だけど、飽きる事はない。1曲目「ロマンスに乾杯」 作詞 竜真知子さん2曲目「香港夜曲」 作詞 岩谷時子さん 3曲目「雨のメリケン波止場」 作詞 野上彰さん4曲目「アスタマニアーナ」 作詞 村雨まさをさん・岩村悦子さん 5曲目「白夜のタンゴ」 作詞 大津あきらさん6曲目「アンナ・カレーニナ」 作詞 藤公之介さん7曲目「人魚のささやき」 作詞 遠藤幸三さん8曲目「灰色の巴里祭」 作詞 薩摩忠さん9曲目「TIVOLI公演」 作詞 竜真知子さん10曲目「君の名はさくら」 作詞 村雨まさをさん「アスタマニアーナ」は以前からよく知ってた曲。坂本スミ子さんと並ぶラテンシンガーのアイ・ジョージさんの大ヒット曲。由紀さおりさんのラテンも心地良くてお気に入りです。「雨のメリケン波止場」と言えば、どうしてもフランク永井さんの曲を思い出すけど、タイトルは同じでまったく違う曲です。同じタイトルで平井輝夫さんもまた全然違う曲で大ヒットしています。服部良一さんのヴァージョンだけ聴いた事なかった。由紀さおりさんのこのアルバムのために書き下ろしたのではないようなのですが、誰の曲だろ？このアルバムのヴァージョンはムード歌謡な曲です。「香港夜曲」は1963年に陳玉華さんが歌って大ヒットした曲。「蘇州夜曲」の第二弾的だったのかも知れない。6曲目「アンナ・カレーニナ」はあの物語を歌ってるわけではなくて、ロシア民謡風なメロディとアレンジ。離婚して子供を父親の方に取られてしまった女性の歌って感じ。「♪アンナ・カレーニナにも負けないこの愛〜」と歌詞の中に一ヶ所だけ出てきます。「アンナ・カレーニナ」と言えばやはり一路真輝さん主演で何度も再演されたあのミュージカルが最高だった。怖いぐらいにアンナが一路さんに憑依する瞬間があって、物凄い緊張感を感じた。演出も曲も最高だったし、またいつか一路さんに演じてほしい。一路さんのコンサートで「アンナ・カレーニナ」からのナンバーを歌ってくれるといつでも緊張感が半端ない。「TIVOLI公園」はこのアルバムで一番気に入ってるメロディとアレンジと演奏。この曲はこのアルバムのために書き下ろした曲。ラスト曲の「君の名はさくら」は、桜ゴルフ代表取締役の佐川八重子さんのために書いた曲らしい。服部克久さんだとすぐにわかるイントロのアレンジ。1980年と言えば服部克久さんが初めて谷村新司さんのアレンジをした年です。そう「昴」です。あと「マイ・ボーイ」とシングル「昴」のB面「What love is」の編曲を担当。二人の音楽的な相性があったのか、すぐに次のアリスのアルバム「ALICE VIII」でも「それぞれの秋」「葡萄の実」「自分白書(My Statement) 」「黄色いかもめ」「漂流者たち」と5曲も編曲を担当。中国公演でも服部克久さんが指揮したりかなり親交は深かった。1989年国立パリオペラオーケストラの演奏でパリでレコーディングされた「輪舞」からは克久さんの子供の服部隆之さんも編曲を担当しはじめました。親子の編曲の楽曲が入ってるアルバムもあったりします。「天狼」「群青」「愛」「愛・時獄篇」「少年の墓」「冬の扉」「忘れていいの」「この胸にもう一度－Let us try again－」「獅子の時代」「秋のソナタ」「神のマリオネット」「 家路－私が死んだ日－」「THE NAME」「都に雨の降るごとく」など名曲と呼ばれる楽曲の多くが服部克久さんの編曲です。
2023年03月28日
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ピンク・レディー『星から来た二人』と女子プロレスの話/1978年アルバム収録曲
1978年11月5日発売のピンク・レディーのアルバム「星から来た二人」のタイトル曲。アルバムではA面の5曲目（ラスト）に収録されていました。この曲は当時のコンサートでも1曲目に歌われる事もあり、シングル曲でないにも関わらず、ピンク・レディーファンは2番の歌詞まで全て歌えてしまうほどに人気のある曲。2000年代の再結成ツアーではラストに歌われる事も多かった曲。1978年12月25日 日本武道館でのライブの1曲目は「星から来た二人」でした。「♪あなたの夢は 私の夢 私の未来は あなたの未来」の部分は向かい合って歌う「星から来た二人」作詞 阿久悠さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 萩田光雄さんこの曲は特に振り付けもなく、歌だけに専念するようにコンサートでも歌っていました。テレビマンガ「ピンク・レディー物語 栄光の天使たち」の主題歌として作られた曲で主題歌としては「ヤング・フレッシュ」というテレビマンガの主題歌を多く歌っていたコーラスグループが歌っています。番組開始とほぼ同時期に本家が歌ったバージョンがアルバムに収録され発売されました。そのマンガは観た事ないのですが、Amazonプライムなどに出て来たら観てみようかと思ってる。オリジナルスタジオバージョン、1978武道館バージョン、1981年後楽園バージョン、2003年ツアーバージョン、2005年ツアーバージョン 2010年リメイクバージョンと大きく分けてこの6種類はオフィシャルで発売されてて聴く事ができます。2005年ツアーではラストに歌われた。最後はアカペラでマイクなしで「♪ 私たちは星から 来た ふ〜た〜り〜」と感動的なラストでした。この曲を今日、聴いてたきっかけは、元女子プロレス選手の「北斗晶のYouTube」にブル中野選手がゲストに出演した時の事。二人でこの「星から来た二人」を歌ってたのを思い出して、再び今日、その回を観た。前にも観てるのに感動してしまった。この二人の関係やあの当時の女子プロレスのおかれてる状況など、知ってる人にはかなり感動すると思う。ブル中野さんも「ぶるちゃんねる」で動画配信しています。そちらには北斗さんがゲスト出演しています。「神取忍チャンネル」も長与千種さんの「Marvelousプロレス公式チャンネル」も「ジャガー横田選手」が一人で再開させたチャンネル、どれももちろん登録しています。今だから話せる話の衝撃度や、この選手はこの時、こんな事考えてたのか…とか今もバリバリ現役の選手も多く、団体のトップとして若手を育ててる元スター選手など毎日、どこかが動画をあげるので飽きない。浅草のマキ上田さんの釜飯屋「田毎」で最高の釜飯と焼き鳥食べてサインまでもらいにいったり…なんだかんだで女子プロレスはビューティーペアからの各選手のストーリーがおもしろくて観るのをやめられない。「FIGHTING TV サムライ」も女子プロレス特番なども多くて、今も続いてるストーリーにわくわくしてしまう。生涯現役を貫く選手も引退して現在の女子プロレスに力を貸してる元スター選手もみんなずっと輝いててカッコイイ！井上京子選手が経営してる飲み屋「あかゆ」にも一度はいつか行ってみたいと思ってる。Youtubeは女子プロ黄金期のマキ上田さん、ジャガーさん、ダンプさん、クラッシュの二人、アジャさん、神取忍さん、井上京子さん・・・数えきれない選手があの頃の話をいろいろ話してくれています。都市伝説のようになってた話や、その真実や本音を聞けてよりその選手が好きになっていく。全日本女子の栄枯盛衰の様子など赤裸々に語ってる選手もいます。北斗晶さんとブル中野さんの対談は感動的です。昨年、あげられてた動画なのですが、超スターだった長与千種さんが引退したあとの女子プロレスが急激に衰退して空席も目立つようになった時の話。北斗さんとブルさんは二人で夢を語り合っていたそうで、この「星から来た二人」をよく歌って元気を出していたそうです。二人でアカペラで歌うのですが、2番で北斗さんは感極まって泣いてしまいます。その頃の事をリアルに思い出したのか、その後の再び盛り上がっていく成功を思い出したのか。2番の歌詞の「♪愛はきらめくコスチューム」の部分はレスラーのコスチュームも重なって感じていたそうです。歌って不思議な物で、すぐにその頃に戻れてしまう。そして一度、体に染み込んだ曲は忘れない。痴呆症で自分の名前すら忘れてしまった人も自分が愛してた歌だけは忘れていないって事がよくあると聞きます。あまりブログで書く事のない女子プロレスの話を少し熱めに書いてしまった。ダンプさん、ブルさん、宍戸江利花時代のアジャさん、井上京子さんの極悪同盟、獄門党のヒールレスラーのみんなの人柄の良さや後輩を思い続けて今も指導を惜しまないあの頃のスター選手の熱さにも毎回感動しています。あの頃を惜しげも無く話してくれる凄い感動は1980年代から90年代の女子プロレスの成功や裏切りのドラマを観てきた人にだけわかる特権。女子プロレスラーのyoutubeチャンネルは本当におもしろいし、ピュアさに感動します。まずは、北斗晶さんのチャンネルか、ぶるちゃんねる辺りから見始めて、他の選手のチャンネルに広げていくのがわかりやすいかも。ビューティ・ペアこの辺りからストーリーが加速していく。昨年、お互いのメイクを交換。お互いが相手の顔に自分のメイクをしていく。この写真の時にそんな日が来ることは絶対に誰も想像も出来なかったはず。アジャがブル中野の顔に自分のメイクを描いていく姿には感動でした。この神回は「ぶるちゃんねる」の動画で観る事ができます！団体対抗戦の頂点、東京ドーム大会。アジャと北斗このドーム大会には復活した長与千種選手も出場！
2023年03月24日
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アグネス・チャン『How are you? お元気ですか』/1977年発売 9thアルバム
1977年3月25日発売の9枚目のアルバム「How are you? お元気ですか」がリマスターされて2021年10月に発売になりました。初CD化でした。このアルバムは1976年8月8日名古屋市民会館でのコンサートを終え、芸能活動休止してる中、翌年カナダでレコーディングされました。発売日は1977年3月25日。その前日の3月24日にアグネスのお父様が死去。そしてアルバムから「心に翼を下さい」を4月25日にシングルカットされ発売。活動休止を含め、1976年〜1978年はアグネスにとって大きくいろんな事が変動した年だったように思う。A面1曲目「お元気ですか」 作詞 松本隆さん 作曲 加瀬邦彦さん 編曲 青木望さん2曲目「教えて下さい」 作詞 藤公之助さん 作曲 大野克夫さん 編曲 船山基紀さん3曲目「いつまでも変らずに」 作詞 喜多條忠さん 作曲 加瀬邦彦さん 編曲 船山基紀さん4曲目「想い出のかけら」 作詞 松本隆さん 作曲 和泉常寛さん 編曲 青木望さん5曲目「もう貝殻は拾わない」 作詞 喜多條忠さん 作曲 加瀬邦彦さん 編曲 青木望さん6曲目「もう振り向いたりしない」 作詞 松本隆さん 作曲 加瀬邦彦さん 編曲 船山基紀さんB面1曲目「21の愁い」 作詞 松本隆さん 作曲 大野克夫さん 編曲 船山基紀さん2曲目「そっと気づいて」 作詞 藤公之助さん 作曲 大野克夫さん 編曲 青木望さん3曲目「あなたを包みたい」 作詞 松本隆さん 作曲 岩沢幸矢さん 編曲 船山基紀さん4曲目「ひとりぼっちで歩きたい」作詞 喜多條忠さん 作曲 岩沢幸矢さん 編曲 船山基紀さん5曲目「心に翼を下さい」 作詞 松本隆さん 作曲 加瀬邦彦さん 編曲 船山基紀さん6曲目「サンセット・ビーチ・ストーリー」 作詞 松本隆さん 作曲 大野克夫さん 編曲 青木望さん大人の落ち着いた印象のアルバムです。当時は地味なイメージも感じた。中でもシングルカットされた「心に翼を下さい」はダントツに名曲で何度聴いたかわからない曲。アルバム全体的にカントリー色が強めで、この「心に翼を下さい」はバラードなのですが、ギターのオブリのフレーズや音色などはカントリーっぽさを感じる。1曲目「お元気ですか」イントロは青木望さん独特な雰囲気なインストにアグネスからのファンのみんなへの手紙のようなセリフが乗ります。このイントロは後に編曲した谷村新司さんの「玄冬記－花散る日－」など、この時の編曲が根底にあるようにも感じます。2曲ともオーボエの使い方とか好きなアレンジです。2曲目「教えて下さい」は爽やかな8ビートのカントリーフォーク。3曲目「いつまでも変らずに」はシングル「心に翼を下さい」のB面。軽快なカントリーポップナンバー。「はだしの冒険」「恋のシーソー・ゲーム」を思い出させるような楽曲。この時の3年前ならシングルカットにしたら大ヒットしたと思うような曲。4曲目「想い出のかけら」は美しいメロディのバラードです。5曲目「もう貝殻は拾わない」タイトルだけ見ると「白いくつ下は似合わない」を彷彿させる。悲しげで重めなフォークバラード。6曲目「もう振り向いたりしない」は、多分シングルカットする候補だったと思う曲。「心に翼を下さい」とまったく同じ作家陣で、A面が「もう振り向いたりしない」でB面が「心に翼を下さい」だったように思える。アグネスのお父様が亡くなられたのもあってシングルカットを「心に翼を下さい」にしたのではないかと想像したりしてた。B面を前向きで明るい「いつまでも変らずに」にして。B面1曲目「21の愁い」は軽いラテンな軽快な曲。2曲目「そっと気づいて」は3拍子のバラード3曲目「あなたを包みたい」はアコギ2本の3フィンガーのフォークナンバー。4曲目「ひとりぼっちで歩きたい」この曲も静かなバラードです。ブルースハープをかなり前に出したアレンジがいい。5曲目「心に翼を下さい」は何度も書いてるので。超名曲です。6曲目「サンセット・ビーチ・ストーリー」はアメリカのシンガーが歌いそうなAORな大人なバラード。「Without You」みたいな感じ＾＾；CDには「心に翼を下さい (Instrumental)」と「いつまでも変らずに (Instrumental)」の2曲がボーナストラックとして収録されています。このアルバムの次に出たアルバム「私の恋人」最初、発表され時のタイトルは「悲しくても美しく -涙をこえて- 」でした。アルバムに収録されてる「悲しくても美しく」はお父様が亡くなられた事に関して作られた楽曲。重い感じにならないためにアルバムタイトルを「私の恋人」にしたのだろうと思う。
2023年03月19日
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八代亜紀『想い出通り』今日発売！/2023年 110thシングル
八代亜紀さんのシングルが3/15に発売されました。このシングルは2021年12月9日に亡くなった八代さんの恩師でもある、八代さんをスターにのし上げた作曲家の鈴木淳さんへ捧げた曲です。1曲目「想い出通り」作詞 悠木圭子さん 作曲 八代亜紀さん 編曲 鎌田雅人さん作詞の悠木圭子さんと亡くなった鈴木さんは夫婦としてコンビで多くの名曲を作り上げてきました。八代亜紀さんの初めて大ヒット曲「なみだ恋」を作ったのがこの二人です。そして編曲は演歌系アーティストの音を作ってるイメージのまったくなかった鎌田雅人さん。曲は八代亜紀さん本人の渾身の名曲です。大事な人を亡くして一人残された哀しみと不安、そして感謝の心が伝わってくる。哀しい歌詞に八代さんが美しく希望も感じさせられる強さもあるメロディを作り上げた。鎌田さんのアレンジが素晴らしく、使用楽器のチョイスや音作りで鳥肌でした。ド演歌とスタンダードナンバーを足して2で割ったような新しいものを感じる音作り。そして何より八代亜紀さんの歌唱が素晴らしすぎる。心を感じる歌声に魂を揺さぶられる。最近の八代さんの楽曲は良い曲が本当に多い。一つ前のシングル「居酒屋「昭和」」やカップリング曲「月ノ小舟」、そしてその前にのシングル「明日に生きる愛の歌」も鳥肌ものの名曲。そのカップリング曲「ワタシウタ」は50年の歌手生活の歴史を散りばめた歌詞を力強くロック調のアレンジで歌い上げる名曲！「ワタシウタ」は特に聴けば聴くほどにカッコ良く感じられかなりリピートして聴いた曲。八代亜紀さんのヒット曲のタイトルが14曲も歌詞の中に織り込まれています。全てすぐにわかれば、八代亜紀さんファンとして認定できる感じ＾＾；少しマニアックな曲のタイトルも入れ込んでほしかった＾＾ 有名な曲ばかりです。その一つ前のシングルは「JAMAAS 真実はふたつ」この曲もまたひとつ新しい世界とのコラボで、コンサートでもこの曲を聴いた時は感動で震えた。コンサートではオリジナルの本場モンゴルのシンガーが2番を原語で歌った。そのコンサートは2017年10月だったと思う。2曲目「六条御息所の恋」 啖呵 玉川奈々福さん作詞 相田毅さん 作曲 相田毅さん・周防泰臣さん 編曲 周防泰臣さんこのタイトルを見たらすぐに「源氏物語」が頭に浮かぶ人も多いはず。源氏物語を題材に、そして浪曲師「玉川奈々福さん」の威勢のいい語りが入る。そして楽曲はラテンロック調っていうのが斬新で最高です！6分10秒の大作です！「源氏物語」が好きな人ならのめりこんで聴いてしまうかも。御息所の傷つき悲しむ姿を綴っています。3曲目「Le Portrait」作詞 鮎川めぐみさん 作曲 ジョアッキーノ・マウリシオ 、 カロジェロ・マウリシオフランスのアーティスト「カロジェロ・マウリシオ」の楽曲の日本語カバー。これも新しいものを、どんどん取り入れていく八代亜紀さんの音楽への意欲を強く感じる曲。デビューして53年経ってもまだ新しい物への挑戦、そして自分の物にしていく姿がカッコいい！八代亜紀さんはどんどんカッコ良くなっていく。4曲目「なみだ恋 2023」作詞 悠木圭子さん 作曲 鈴木淳さん 編曲 鎌田雅人さんこのバージョンを聴いてウルっとしてしまった。レクイエムのように聞こえる広い空間を感じさせられるようなアレンジ最高です！あの、演歌の名曲「なみだ恋」が厳かに宇宙を感じさせられるような曲になってます。八代さんの歌唱も流行歌の域を遥かに超越したような、有り難みさえ感じさせられるような最高の歌唱です！！あらためて「なみだ恋」が超名曲だと納得させられた。後ろの絵画は八代亜紀さんが描いた悠木圭子さんと鈴木淳さん。八代さんが座ってる場所は二人の自宅。
2023年03月16日
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島倉千代子『今日からは二人』/1968年 6月
1968年7月1日発売の島倉千代子さんのシングル。当時としては島倉さんの異色作「愛のさざなみ」の一つ前のシングルです。このシングルの1ヶ月後にA面「今日からは二人」作詞 西沢爽さん 作曲 和田香苗さんこの曲もある種、異色作だと思ってます。冒頭の35秒のヴァース部分はピアノ1本、フリーテンポで島倉さんが歌い上げます。その後、急にドゥーワップ風なコーラスが入ると、明るいアップテンポで少しジャズテイストも入ってる演奏に。島倉さんの歌声は軽やかにリズムに乗って心地よい。間奏のオルガンの音が凄くチープなんだけど、変に惹かれてしまう。B面「泣きませぬ」作詞 中村メイコさん 作曲・編曲 神津善行さん中村メイコさん神津善行さん夫妻で作られた曲。二人と島倉さんは以前から親交があって、後にも島倉さんのコンサートでの特別ゲストで出演したりと共演も多かった。この二人が作ったので、クラシカルやジャジーな印象の曲かと思うけど、ド演歌です。島倉さん自身、ド演歌のシングルはかなり珍しい方だと思う。編曲もじっとりとテナーのオブリが入り続け、リズムはモロ演歌で楽しめます。ちなみに次のシングル「愛のさざなみ」は100万枚超えの大ヒットシングル。オケはLAで、LAの有名ミュージシャンを使ってレコーディングされています。島倉さんの歌は東京のスタジオでレコーディングされています。ドラムはHal Blaineが叩いてるとか・・・。
2023年03月14日
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ディック・ミネ『懐かしのヒット ダイナ』/197×年コンパクト盤
日本のJAZZ、Blues、ギタリスト「ディック・ミネさん」のヒット曲を集めた4曲入りコンパクト盤。ディック・ミネさん（三根 耕一)は1934年（昭和9年）に「ダイナ」で歌手デビュー。日本にジャズ、ラテン、ブルースを身近な物にして広めた音楽家の一人。A面1曲目「ダイナ Dinah」2曲目「黒い瞳 Black Eyes」B面1曲目「リンゴの木の下で」2曲目「奥様お手をどうぞ」1曲目「ダイナ Dinah」はディック・ミネさんのデビュー曲。ディック・ミネさん本人が本名の三根 耕一の名前で訳詞しています。1934年に100万枚を売り上げ大ヒットしました。かなり多くのバージョンが残されています。SP盤時代のレコーディングもEP、LP時代にもいろんなバンドでレコーディングしています。1934年オリジナルの南里文雄とホットペッパーズの演奏バージョンです。ディック・ミネさんの歌唱は日本語を英語のように崩して歌った初めての人なんじゃないかな。この頃の日本の流行歌は発音をしっかりハキハキと発声して歌うのが基本になってたと思う。1934年にすでにこんな曲があった事は今の人はきっとあまり知らないと思う。2曲目「黒い瞳 Black Eyes」はデビュー曲「ダイナ Dinah」の片面に収録されていました。この曲はテイチク創立以来の大ヒット曲になったようです。宝塚歌劇でもお馴染みな有名な曲です。B面1曲目「りんごの樹の下で In The Shade Of The Old Apple Tree」「林檎の樹の下で」と漢字で書かれている事の方が多いように思う。1937年に発売して大ヒットした曲です。演奏はハワイアンのようです。自分はディキシーランドジャズのアレンジの印象が強いのですが、このアレンジがオリジナルのようです。2曲目「奥様お手をどうぞ I Kiss Your Hand, Madame」この曲が自分は一番好きです。いろんな場面で聴いたように思う曲。映画の中だったか、ラジオから流れてきたのか知らない間に頭の中に入ってた曲。ビング・クロスビーが歌ってる印象も強い曲です。日本だと菅原洋一さんが歌ったバージョンのレコードも持ってる。菅原洋一さんの歌唱力は日本で完全トップクラスです。
2023年03月11日
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ちあきなおみ『私という女』/1971年 8thシングル
ちあきなおみさんの1971年6月10日発売のシングル。この曲と1つ前のシングル「無駄な抵抗やめましょう」は子供の頃に聴いて印象に残ってた曲。子供といってもまだまだ10歳にもなっていない頃。その頃までちあきなおみさんはお笑いの人だと思ってた。めちゃくちゃおもしろかった。お笑い番組にばかり出てた印象で、お笑いの人が歌を歌ってると思ってた。フラワーショウやちゃっきり娘や正司敏江さんのように。「喝采」でレコード大賞を取った時に歌手だと改めて認識した。中島みゆきさんが作った「ルージュ」と、大ヒット曲「矢切の渡し」の2曲はよく知ってる。いつの間にか活動を休止していました。（休止後もあまり聴かなかったのはモノマネの人が悪意を感じる酷いモノマネで印象が悪くなったかも。 あれを観てしまうと聴きたくなってしまった。すぐにそう言うテレビ番組は観るのをやめたのですが）A面「私という女」作詞 なかにし礼さん 作曲 鈴木淳さん 編曲 小谷充さん40年以上ぶりにレコードでフルコーラス聴いた。昔、家にあったはずのEP盤。懐かしくて少し前に中古で買った。当時の歌謡曲の良さが詰まってるような楽曲。キャッチーなアレンジもやっぱり凄く良い！ちあきさんの心地良い伸びやかな歌唱で、少し重い歌詞でもすんなり入ってくる。抜群に歌が上手いと思う。この3年後に大ヒットする梓みちよさんの「二人でお酒を」を思い出すような雰囲気の曲です。梓みちよさんの楽曲は小学生の頃でもかなり聴いてた。「二人でお酒を」より以前に洋楽カバーを中心に歌ってる頃が特に好きだった。梓みちよさんも本当に凄い歌唱力だった。（ちあきなおみさんの7年も前にデビューしていました）「二人でお酒を」が39枚目のシングルです。デビュー曲「ボッサ・ノバでキッス」はいきなり強烈にカッコ良かった！3枚目のシングルもボサノバ物で「恋はボッサ・ノバ」この曲も演奏もアレンジも歌唱も強烈に鳥肌モノです。梓みちよさんの話になってしまってた。ちあきなおみさんのCDはベスト盤とライブ盤だけ持ってる。アナログ盤だとシングル、アルバム数枚持ってる。ライブ盤は浅川マキさんのカバーを2曲してるのを知って買った。ベスト盤の方は「フランチェスカの鐘」をカバーしてるのを見つけて、それを聴きたかったので買ったベスト盤。ほとんどの曲がカバー曲のアルバムでした。「フランチェスカの鐘」は最近では八代亜紀さんがカバーしたバージョンが最高です。八代さんの歌唱も編曲も演奏してるミュージシャンも最高です。その中の「Give You What You Want」「The Thrill Is Gone」の2曲も強烈にシブい！全曲海外、日本問わずにブルース曲のみで構成されたアルバム。B面「忘れえぬ慕情」作詞 吉田央さん 作曲 鈴木淳さん 編曲 森岡賢一郎さんA面「私という女」のちあきさんの歌唱も素晴らしいのですが、このB面「忘れえぬ慕情」は比べ物にならないほどに更に素晴らしい歌唱です。メロディーもアレンジもこの曲の方が絶対に良いと思うしメイン曲はこっちにすれば良かったのに。って思ってしまう。ベースがめちゃくちゃカッコいい！低音のレベル上げてベースのフレーズばかり追いかけて聴いてしまう。この時代のビッグバンドの演奏はたまらなく好きです。このクオリティがあたりまえのが凄い。ベースだけじゃなく他の楽器もそうです。ストリングスのアレンジにも聞き入ってしまう事が多い。（この曲のストリングスは特に凝ってるわけじゃないけど）ちあきなおみさんのレコードもあまり聴いてなかったので、じっくり聴いてみようかと思う。
2023年03月02日
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アグネス・チャン『小さな質問』2022リマスター/1983年 19thアルバム
1983年2月21日に発売されたアグネス・チャン19枚目のアルバム。このタイトル曲はアルバム発売から約1ヶ月後にシングルカットされて発売された名曲です。作詞、作曲は山崎ハコさん。1曲目「小さな質問」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 石川鷹彦さん2曲目「ふるさと」作詞・作曲 アグネス・チャン 編曲 石川鷹彦さん3曲目「しゃれた気分で」作詞 麻丘めぐみさん 作曲 太田裕美さん 編曲 鷺巣詩郎さん4曲目「ウ・フ・フ」作詞 CYNTHA(南沙織さん） 作曲 森山良子さん 編曲 鷺巣詩郎さん5曲目「時の河」作詞 神津カンナさん 作曲 森山良子さん 編曲 石川鷹彦さん6曲目「雨の蜃気楼（ミラージュン）」作詞 尾関昌也さん 作曲 尾関裕司さん 編曲 穂口雄右さん7曲目「やさしい関係」作詞 鈴木隆子さん 作曲・編曲 穂口雄右さん8曲目「あなたの肖像」作詞 山上路夫さん 作曲・編曲 馬飼野康二さん9曲目「愛しきスウィート・ハート」作詞 山上路夫さん 作曲・編曲 馬飼野康二さん10曲目「水の中の太陽」作詞 鈴木隆子さん 作曲・編曲 穂口雄右さんボーナストラック11曲目「愛の呪文」作詞 アグネス・チャン 作曲 森田公一さん 編曲 天野正道さん12曲目「絹の娘」作詞 岩谷時子さん 作曲 森田公一さん 編曲 天野正道さん13曲目「愛の呪文」カラオケ12曲目「絹の娘」カラオケ「小さな質問」2022年リマスターで発売されたCDですが、以前に出てた「ゴールデン☆ベスト SMSイヤーズ 」の音質もかなり気に入ってたので、この曲に関しては音的にはあまり違いを感じられなかった。前から何度も書いてますが、この曲はアグネス・チャンのシングル曲の中でもかなりな名曲だと思う。自分は全シングルの中で2番目に好きな曲です。1番は「心に翼をください」がダントツに好きな曲。この曲は山崎ハコさん自身もセルフカバーしています。そちらのバージョンも最高に良いので聞いてほしい。「ふるさと」アグネス自身の作詞、作曲です。何らかの理由で不本意に故郷から離れ、違う土地で暮らしてる哀しさを歌ってる曲。どんな背景があって書いた曲なのかはよく知らないけど、迫ってくる気迫を感じる。「しゃれた気分で」は、同年代を生きたアイドル歌手の二人によって書かれた曲です。麻丘めぐみさんの詞と太田裕美さんの書いたメロディー。おしゃれなアレンジでしっとりと作り上げられた曲。「ウ・フ・フ」も同年代のアイドル歌手仲間の南沙織さんが歌詞を書いています。メロディーは曲作りのベテランの森山良子さんです。ヨーロッパの匂いを感じさせるような美しい曲です。「雨の蜃気楼（ミラージュン）」すごい早口で歌う曲です。話す時よりも綺麗な発音で早口で歌っています。メロディがついてるから早口で日本語を歌えてるのだと思う上質な歌謡曲な印象の楽曲。「あなたの肖像」は静かなドラマチックなバラードです。「水の中の太陽」はアルバムラスト曲。美しいメロディーとアレンジに惹かれる。柔らかい曲です。ボーナストラック「愛の呪文」はシングル「小さな質問」の2つ前のシングル曲。
2023年03月01日
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八代亜紀『これからがある』/2001年 81thシングル
2001年3月17日発売の八代亜紀さんのシングル。21世紀最初のシングルがこの曲でした。 1曲目「これからがある」作詞 もず唱平さん 作曲 伊藤雪彦さん 編曲 伊戸のりおさん21世紀を意識してたのかどうかわかりませんが、スタンダードバラードのような大きなノリの楽曲。コンサートのラストに歌うと映えるような歌詞とメロディです。2001年頃は八代亜紀さんのライブにあまり行けてない頃なのでこの曲を生で聴いたことはないのですが、生のステージで聴けば感動すると思う。サビで3連に展開するのも、ありがちと言えばありがちですが、上手くアレンジされてて感動的です。サビまでの優しい八代さんの歌い方と、サビからの力強い歌声でドラマチックになってる。かなり久しぶりに聴いたけど、この曲やっぱり良い曲です。一つ前のシングル「あなたの背中に」が重めなド演歌で、大好きな曲でしたが、ガラッと世界が変わったこの曲を聴いてると八代さんの楽曲の幅の広さを感じられて楽しめます。2曲目「愛の影」作詞 水木れいじさん 作曲 伊藤雪彦さん 編曲 川口真さんニューアダルトミュージックな楽曲。キャッチーでシングル向きの曲です。メイン曲としてもいけそうないい曲。前のシングル「あなたの背中に」のカップリング曲の「ステーションホテル24時」がムード歌謡強めのニューアダルトミュージックでした。間奏のトランペットソロとアウトロの八代さんの長いスキャットが最高な曲。この頃のシングルもメイン曲、カップリング曲ともに良い曲の宝庫です。応募シール貼って送ったけど当たらなかった＾＾；210名だからどれか当たるかもと出したけど甘かった。サイン入り生写真が一番欲しかった。
2023年02月24日
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山本リンダ『CR リンダのどうにもとまらない サントラ』/2004年 企画盤
2004年に山本リンダさんがパチンコ台になりました。既存の音源を使ったわけじゃなく、このパチンコ用にボーカルを録り直し、そして大胆なリミックスと完全に演奏を録り直したものもあり楽曲を聴きたいだけでパチンコ屋に行ったのを思い出す。2004年はもうパチンコは完全卒業してたし、煙草も完全にやめてたので、パチンコ屋の中は苦痛でしかなかったのですが、5000円だけ打ちに行った。たしか結構、確変が続いてかなり勝てたような記憶があります。また、ハマってしまいそうだったけどそれきり一度もパチンコ屋に入ってない。1曲目「どうにもとまらない (パチンコ・オリジナルバージョン)」2曲目「狙いうち (パチンコ・オリジナルバージョン)」3曲目「演出 ～ 1 (じんじんさせてリーチ)」4曲目「演出 ～ 2 (狂わせたいのリーチ)」5曲目「演出 ～ 3 (狙いうちリーチ)」6曲目「演出 ～ 4 (どうにもとまらないリーチ)」7曲目「演出 ～ 5 (リンダリンダ全回転リーチ)」8曲目「じんじんさせて (パチンコ・オリジナルバージョン)」9曲目「狂わせたいの (パチンコ・オリジナルバージョン)」この4曲は、1990年代にも何度か新たに録り直してますが、オリジナルに近い形で斬新に録り直してるのはこのパチンコバージョンが一番おもしろいし貴重。リーチ！の掛け声も、激アツリーチが外れた時の「あちゃ〜」「ガックしぃ」とかいろいろのリアクションの声も、本人が全て新たに録音したものが流れた。パチンコメーカー「Sammy」の台ってあまりそれまでも打たなかった。「CRガメラ」「CRハクション大魔王」ぐらいしか多分打ってないように思う。1曲目「どうにもとまらない (パチンコ・オリジナルバージョン)」オケはオリジナルを使ってて、その上に音を重ねてリミックスしてる感じ。ボーカルは完全に新たにレコーディング。少しおとなしめに歌ってるのはリーチの演出に合わせたのかも。2曲目「狙いうち (パチンコ・オリジナルバージョン)」このオケは全替えで全て打ち込み仕様だと思う。リンダさんのボーカルは、オリジナルの歌い方とはかなり変えてします。この曲もあまり激しすぎないように歌っています。3曲目「演出 ～ 1 (じんじんさせてリーチ)」たしかこのリーチかなり熱かったように記憶してる。リーチ用に歌も何パターンか録っています。4曲目「演出 ～ 2 (狂わせたいのリーチ)」リーチ中の歌ではこの曲がダントツ激しく歌っています。舌の巻き方が尋常ではない＾＾；「ゆらゆらゆれるのよ」の全てのら、れ、る、が凄い舌巻いています＾＾；5曲目「演出 ～ 3 (狙いうちリーチ)」外れた時の「マジで〜？だらしないわね〜」がインパクト凄い。6曲目「演出 ～ 4 (どうにもとまらないリーチ)」このリーチ、セカンドチャンス、サードチャンスと展開していき、ファイナルチャンスまである。ファイナルまで行っても外れる＾＾；絶対、鉄板だと思うような派手な演出。7曲目「演出 ～ 5 (リンダリンダ全回転リーチ)」この曲は山本リンダさんの曲じゃなくリンダつながり。このリーチは全回転で鉄板だったと思う。8曲目「じんじんさせて (パチンコ・オリジナルバージョン)」この曲もオケをパチンコを打ってても耳につくような音にして録り直されてる。リンダさんの歌唱はオリジナルよりもかなりカッコいい。このパチンコ台のサントラ盤でしか聴けないのは勿体ない。オケの演奏はかなり軽いけど。9曲目「狂わせたいの (パチンコ・オリジナルバージョン)」これは強烈です！まったく抑える事なくやりたいように激しく自由に歌っています。「らりるれろ」はほとんど凄い舌を巻いています。このめちゃくちゃカッコいい歌唱をこのサントラ盤だけで埋もれてしまうのは勿体なさすぎる。大一商会「CRピンクレディー」はかなり打ったしゲームソフトまで買ってる。大一商会の台は「CR天才バカボン」の大ヒットから打つようになったと思う。それまでの大一の台は「バトルヒーロー」くらいしか打ってなかった。「CR天才バカボン」とほぼ同じ内容で曲とキャラクターを変えたのが「CRピンクレディー」です。この二つの台は確変に入ると凄く出た。自分が打ってた頃はドル箱6000円ぐらいだったと思う。3.5円とか3円とかだったと思う。2004年で煙草やめてからはパチンコ屋にも行かなくなったのでどんな台が継続機で出てきたのかは気になってた。一番好きだったメーカーは三洋物産。「CR大工の源さん」「冒険島」「ギンギラパラダイス」「海物語」など好きな台が多かった。中でも「冒険島」と「大工の源さん」はどハマりして打ちに行ってた。同時期に竹屋から出た「CRモンスターハウス」も大ヒットしてた。それもよく打ちに行った。・・・・・でも2004年に煙草やめたおかげでパチンコもきっぱりやめられて良かった＾＾；毎日3箱は最低でも吸ってたから、あのまま行ってたら確実に病気になってたと思う。
2023年02月21日
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八代亜紀『愛されてみたい』/1977年 21thシングル
1977年8月5日発売の八代亜紀さんのシングル。ヒット曲連発してた時期に発売された曲でした。その頃、「もう一度逢いたい」「おんな港町」「恋歌」とヒット曲が続いてる中、なぜかこの曲だけあまりヒットしなかった。この曲の次のシングル「愛の終着駅」は再び大ヒット。楽曲もジャケットも良いのに売れなかったのはちょっと不思議。B面の方がさらに名曲。A面「愛されてみたい」作詞 小野朱美さん 作曲 遠藤実さん 編曲 斎藤恒夫さんアコギのスリーフィンガーから始まるイントロはフォークのようですが、歌前からオーソドックスな流行歌の雰囲気になっていきます。この曲はきっと詞先なんだと思う…言葉の切れ目にメロディーを合わせるのが難しそう。変拍子のようになってる部分も多いのでキャッチーさに欠けてヒットしなかったのかも。その変拍子みたいになってるのがおもしろくて良いと思うんだけど。カラオケで歌うのもきっと歌い辛そうなのも売れなかった理由のひとつかも。自分は結構、この時代の八代さんのシングルの中では好きな方です。この時期の最大の名曲は「哀歌 エレジー」だと思ってる。この前の50周年のコンサートでも「哀歌」は本編ラストに歌われました。B面「夜の顔」作詞 荒川利夫さん 作曲 遠藤実さん 編曲 斎藤恒夫さんこの「夜の顔」をA面にしてたら確実に大ヒットしてたと思う。歌詞もキャッチーでメロディーも展開も凄く良い。「♪夜は指輪をはめかえて 女は悲しい 嘘をつく 生きる涙は 誰のため 誰のため」八代亜紀さんのスモーキーな悲しい歌声にばっちりハマってB面にしておくには本当に勿体無い曲のひとつです。八代さんのシングルはB面にも名曲が多い。
2023年02月19日
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八代亜紀『裸足のシンデレラ/春夏秋冬 ふられ節』/2003年 85thシングル
2003年4月2日発売の八代亜紀さんのシングル。八代亜紀さんと言えば、元々はジャズシンガーで演歌のみに拘ってきたシンガーではなかった。ド演歌を歌う八代さんもカッコいいし、JAZZやブルース、ロックを歌う八代さんも演歌同様にめちゃくちゃカッコいい。この曲は完全打ち込みのみの演奏で歌う八代さんを楽しめます。2曲目も斬新な企画です。八代亜紀さん・神野美伽さん・多岐川舞子さん・林あさ美さんの4人で歌っています。 1曲目「裸足のシンデレラ」作詞 悠木圭子さん 作曲 鈴木淳さん 編曲 竜崎孝路さん英語とアラビア語のコーラスから始まる斬新な曲です。歌メロは歌謡曲なので、普通に演歌ファンでも楽しめるようになっています。竜崎孝路さんのアレンジの幅の広さにも驚かされる。ライブでは聴いた事がないので、いつかライブでも歌ってほしい。歌詞カードは英語とアラビア語。「♪アブラカダブラ」のアラビア語なのですが＾＾；2曲目「春夏秋冬 ふられ節（八代亜紀・神野美伽・多岐川舞子・林あさ美）」作詞 荒木とよひささん 作曲 鈴木淳さん 編曲 伊戸のりおさん1番のリードボーカルは林あさ美さん2番のリードボーカルは多岐川舞子さん3番のリードボーカルは神野美伽さん4番のリードボーカルは八代亜紀さん各ボーカルの個性の違いを楽しめます。さすが、最後のパートを歌う八代さんの声の存在感は強烈にカッコいい！この曲は2003年新歌舞伎座、八代亜紀座長公演「女の春夏秋冬 ふられ節」のために作られた曲です。その公演には4人が出演していました。演歌・歌謡曲に捉われない自由なジャンルを歌う曲（シングル）としてはこんな曲があります。ロック、フォーク、ブルース、ジャズなどを少し歌謡曲寄りにアレンジしたものが多い。「MU-JO」「泡沫〜UTAKATA〜」「ミスター サムシング ブルー」「花水仙」「デスティニーラブ ～運命の人～」「花（ブーケ）束」「この広い宇宙(そら)のかなたで」「骨までしびれるブルースを」「愛を信じたい」「一枚のLP盤」
2023年02月17日
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フランク永井『加茂川ブルース』/1968年 シングル
1968年4月発売のフランク永井さんの大ヒットシングル。たまに安定したフランク永井さんのボーカルが聴きたくなる。聴き始めると、あの曲もこの曲もと何曲もいつも聞き入ってしまう。A面「加茂川ブルース」作詞 東次郎さん 作曲・編曲 吉田正さんイントロの所謂、むせびなくテナーのソロが強烈なインパクトです。イントロが終わればブルースと言うよりお座敷お手拍子ものになります。加茂川沿いを四条から三条の有名な場所を歌い継いでいく歌詞です。先斗町を歩いてるとこの曲の歌詞をよく思い出す。夜の京都の小粋な風情を楽しめる歌詞と、上品で安定してるフランク永井さんの歌唱が最高です。大阪や京都を歌って関西弁の歌詞で歌うフランク永井さんがより優しく柔らかく感じ、「大阪ろまん」「知ってはる」「こいさんのラブ・コール」「大阪ぐらし」「堂島」などが印象に一番残ってる。B面「面影のひと」作詞 東次郎さん 作曲・編曲 吉田正さんこの曲は上質な歌謡流行歌です。アレンジはラテン色強めのムード歌謡で途中からタンゴになるのもいい感じ。タンゴ以外の部分はリムショットとコンガの絶妙な演奏に引き込まれる。それにしてもいつ聞いても聴き惚れる丸く優しい声です。
2023年02月15日
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桜田淳子『三色すみれ』/1974年 5thシングル
1974年2月25日発売の桜田淳子さん5枚目のシングル。前作の「花物語」が23万枚を超えるヒットで、続くこの曲も花をテーマにして楽曲。「花物語」の一つ前の「わたしの青い鳥」がもっとヒットしてるのだと思ったら意外と15万枚の売り上げでした。両曲とも話題になる要素が大きく、阿久悠さんのキャッチーな歌詞がさすがです。小学校でも「♪クッククック〜」と「♪この花はわたしです」とモノマネしてる人が多かった印象。この「三色すみれ」は前の2曲ほどのインパクトはないのですが、それでも「わたしの青い鳥」の売り上げを超える18万枚以上の売り上げでした。「花物語」に続いてオリコンベスト10入りした2曲目の楽曲。A面「三色すみれ」作詞 阿久悠さん 作曲 中村泰士さん 編曲 馬飼野康二さんデビュー曲「天使も夢みる」から続いた「阿久悠・中村泰士」コンビ作品は一旦この曲で終了。7枚目シングル「花占い」で1作だけコンビ復活しますが、それが最後のコンビ作品シングルになった。オカリナの音色とフレーズが印象的でイントロから寂しげで惹かれる。サビのストリングスのアレンジが凄く好きだった。馬飼野康二さんのストリングスアレンジは凄く良いのが多い。桜田さんのボーカルは「花物語」からユニゾンのWトラックでMIXされています。ユニゾンWトラックと言えばOzzy Osbourneを最初に思い出す。同じように2回歌って重ねるMixです。微妙なピッチなど意外と難しいボーカル録りです。この曲のサビの1フレーズ目のみシングルトラックなのも効果的。子供の頃からボーカルを重ねてMixしてるのが好きだった。天地真理さんはシングル曲ではWトラックはデビューから1曲もなかったように思う。楽曲の演出というか効果的にするために「風にねがいごと」などのフォーク色強めの楽曲の時はWトラックでMixされてる曲もありました。（「風にねがいごと」はアルバム「空いっぱいの幸せ」B面1曲目）「渚の誓い」では最後のフレーズのみユニゾンからハモりになるWトラックはありました。（「渚の誓い」はアルバム「恋する夏の日」のB面ラストの超名曲）桜田さんは「花物語」「三色すみれ」「黄色いリボン」と3曲連続でWトラックでMixされています。B面「あなたのひとりごと」作詞 阿久悠さん 作曲 中村泰士さん 編曲 あかのたちおさんこの曲はA面にするには弱いのですが、この作家陣で作られてるので安心して聴ける曲。アルバム「三色すみれ」にはA面ラストに収録されています。昔は印象に残らない曲でしたがアルバムがCD化されてから再び聴くようになって良さを再認識した曲。
2023年02月13日
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島倉千代子『島倉千代子のほれているのに』コンパクト盤/1967年9月発売
島倉千代子さんの1967年9月発売のコンパクト盤。2枚のシングルのAB面を合わせたシングルです。1967年6月1日発売のシングル盤「二人が好きになった夜」と1967年7月1日発売のシングル盤「ほれているのに」の2枚のシングル盤がこのコンパクト盤1枚で両方が聴けます。ただ片面2曲の33回転なので45回転のシングル盤より音は落ちます。A面1曲目「ほれているのに」作詞・作曲 くるみひろ影さん演奏とコーラス ジョージ山下とドライ・ボーンズムード歌謡＆ラテンバンドの「ジョージ山下とドライ・ボーンズ」の演奏とコーラスでレコーディング。「ジョージ山下とドライ・ボーンズ」はシングルを何枚もリリースしてヒットも飛ばしてるバンドです。でも、この曲を聴くと、つい最近亡くなった白木みのるさんを思い出す。島倉さんのライブでゲスト出演した白木さんは、この曲の特長的なコーラス、「♪ボンボンボン ボンボンボン ボンボンボ〜ン チャチャチャァ〜」の部分と曲中のコーラスをよく通る白木さんの声で歌われました。白木みのるさんの歌唱力は凄くて声質のせいもあり聞き入ってしまう。軽く明るいラテンは島倉千代子さんによく似合う。演歌系歌うよりもラテンやポップスを歌う方が似合うように思う。2曲目「風の足あと」作詞 今井見恵さん 補作詞 西沢爽さん 作曲 土田啓四郎さん雑誌「平凡」懸賞当選詞この曲はムード/ラテンバンドの演奏ではなく通常のコロムビア・オーケストラの演奏。編曲が良い曲なのですが、編曲者のクレジットがない。こういう場合は作曲家の土田啓四郎さんが編曲している場合が多い。バリトンサックスが凄く良い雰囲気を出しています。シングル「二人が好きになった夜」のB面に収録されています。重く悲しい歌です。「♪あの人の名を呼びながら 砂山に 砂山に わたしは一人」で終わる歌詞です。B面1曲目「二人が好きになった夜」作詞 西沢爽さん 作曲 狛林正一さん演奏とコーラス 岡田みのるとヤング・トーンズ岡田みのるとヤング・トーンズも有名なバンドです。「ラブイン銀座」や「広島ブルース」「銀座の雨」などヒット曲も多い。ミュートトランペットとサックスのイントロのオーソドックスなムード歌謡です。ラテン色は弱めでモロ歌謡曲、流行歌て感じです。ヤングトーンズのコーラスも凄く良くてシングルA面らしいキャッチーな曲です。2曲目「アモーレ東京」作詞・作曲 くるみひろ影さん 編曲 渡辺たかしさん演奏とコーラス 牧秀夫とロス・フラミンゴスこの曲は名曲です。軽いラテンのムード歌謡です。「ほれているのに」のB面曲ですが、両A面に近い扱いの曲。この頃の島倉千代子さんのシングルはムード歌謡系や軽めのラテン曲が続いてリリースされていました。この曲のような妖艶な歌詞でも島倉さんの歌唱はばっちりハマります。「鳳仙花」や「東京だョおっ母さん」「りんどう峠」「逢いたいなァあの人に」「すずらんの花」などの望郷や日本の風景を思い起こさせる楽曲も「涙の谷間に太陽を」「ふたりだけの太陽」「初恋の人よさようなら」のような青春ソング、そしてラテン系、GS系、ムード系の楽曲もどれも島倉千代子さんでしか作り上げる事ができない、オリジナリティのある物にしてしまうのが凄い。唯一無二の声質だからここまで個性的に楽曲が仕上がるのだと思う。OZZYもユーミンもウドもみんな他にはない声質でオンリーワンの世界が作られています。
2023年01月30日
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山本リンダ 40周年記念曲『愛に生きて』/2005年 48thシングル
山本リンダさんの48枚目のシングル。2005年5月25日発売で歌手生活40周年記念曲として発売された曲です。1991年からシングルごとにレコード会社を次から次へと移籍してたのですが、この曲を徳間ジャパンからリリースして現在まで徳間ジャパンに落ち着いて活動しています。レコード会社を移籍するとベスト盤を出すときに権利問題などで思うように曲のチョイスができないのが難点。最近ではレコード会社の垣根を超えてベスト盤の選曲がしやすくなってはいますが…。デビューから58年、昨年発売されたベスト盤は比較的、満遍なく各時代が網羅されているのですが、一番、レコード会社を移籍しまくってたややこしい時期、1990年代のヒット曲がすっぽり抜けています。1991年「エル・ソル ～太陽の唄～」と1992年「恋は呪文よ! アブラカダブラ」はリンダさんの歌手生活の中では外す事ができない2曲が収録されていません。1997年「夢はどこへいった」もベスト盤には入れるべき曲だけど入っていません。この「愛に生きて」からは安定した活動しています。1曲目「愛に生きて」作詞 山本リンダさん・平尾昌晃さん 作曲 平尾昌晃さん 編曲 若草恵さんこの曲は当然、昨年発売されたベスト盤『山本リンダ全曲集 ~明日への翼~』のアルバムラストから2曲目に収録されています。若草恵さんのアレンジが光る1曲です。Bメロ、サビのメロディーは中島みゆきさんを彷彿させるドラマチックなメロディーです。リンダさんの歌唱もなめらかで美しく「狂わせたいの」や「ぎらぎら燃えて」を歌ってる歌手と同じ人とは思えないメロウで柔らかい歌唱です。この曲、生で一度だけ聴いた事があるのですが、ライブで聴くと感動は何倍も大きかった。2曲目「誘惑」作詞 秋浩二さん 作曲 松原さとしさん 編曲 若草恵さんカップリング曲はラテンナンバーです。軽めのサンバで軽快な楽曲。あの激しいラテンを踊り狂いながら歌い上げてたイメージとはまた違ったラテンを歌うリンダさんを楽しめる曲。若草恵さんのブラスセクションのアレンジが凄くカッコいい！ティンバレスもいい感じで前に出てくるのもカッコいい。メイン曲にしても良かったと思えるキャッチーな曲です。
2023年01月28日
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アグネス・チャン『そこには幸せがもう生まれているから』/2007年 46thシングル
アグネス・チャンの46枚目のシングル。この頃のオリジナル曲はアグネス本人が作曲してるものが多かった。作詞・作曲とも本人が書いた楽曲も多くシングルリリースされています。1曲目「そこには 幸せが もう生まれているから」作詞 山本伸一さん 作曲 アグネス・チャン 編曲 川口真さんデビュー35周年記念曲としてリリースされました。作詞の山本伸一さんは創価学会の一番トップの池田大作さんのペンネーム。自分は宗教に関してほとんどアレルギーはないのでどんな宗教の本も読んだりするのが好きです。神社にも教会にも普通に行くし、何でもありな日本の感じが好きです。天照の神社もスサノオの神社も誰を祀ってても関係なくお参りできる感じが好き。そういえば昨日厄神さんに行って竹札と破魔矢を買った。おみくじを引くと中吉だった。10日前に行ったえべっさんでは大吉でした＾＾多くの人が嫌悪感を持つような妙な世界中の宗教の本を読んだりするのもおもしろい。悪魔崇拝から宇宙崇拝やいろいろと興味深い宗教は山ほどあります。何教とか名前は書かないけど・・・。洗脳される事も絶対にないように思う＾＾；決して自分の家の、ごく普通な浄土宗という仏教から変わる気はまったくない。曲の事に戻して。この歌詞を読んでて、「♪冬がきたりなば 春遠からじ」って歌詞があります。これは1979年11月25日発売の「春不遠」（はるとおからじ）をオマージュしてるのだろうか。あまりヒットしなかった曲ですが、自分は大好きだった「春不遠」。SMSに移籍して試行錯誤してた頃の楽曲です。山本伸一さんもこの曲が好きだったのかも知れない。ライブのセットリストには「春不遠」はほとんど入った事がないと思う。自分はこの曲のレコードを買ったら参加できるサイン会で生歌でこの曲を聴いた。カラオケだったけど。そうそう、その「春不遠」のシングルのB面「言葉が消えた」が初めての作詞作曲した作品でした。ギター弾き語りでこの曲を聴いたような記憶がある。川口真さんの編曲はオーソドックスな美しいバラードに仕上げています。ライブDVDになってる2006年中野サンプラザでのライブでもラスト近くにこの曲は歌われています。2曲目「みんな地球に生きるひと」作詞・作曲 アグネス・チャンさん 編曲 川口真さん中国の大地を思わせるような美しいメロディーです。リズム隊はモンゴルの音楽を思わせる感じもあって引き込まれる。あまり高音を使わないアグネスの歌唱はすごく良い。35周年記念のライブDVD「そこには 幸せが もう生まれているから」を歌っているところ。「春不遠」発売記念のサイン会。写真もOKだったのでサインしてもらう時に撮らせてもらった。ミニコンサートもあってヒット曲も多く歌い、「春不遠」と次のシングル「ぼくの海」をたしか弾き語りで歌ってくれたと思う。新曲「ぼくの海」の発表も兼ねてのイベントでした。「ぼくの海」が発売される1ヶ月以上前だったように思う。
2023年01月19日
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山本リンダ『夢はどこへいった』/1997年 45thシングル
1997年4月23日発売の山本リンダさんの45枚目のシングル。前にも書いたけど、この時期の山本リンダさんはシングル出す度にレコード会社が変わっていました。このシングルはパイオニアからの発売です。第一次リンダブームのミノルフォン時代、「どうにもとまらない」からの第二次リンダブーム、そして90年代第三次リンダブームの3枚目のシングル。ミノルフォン時代と第二次ブームの曲はほとんど書いたように思うけど、この第三次ブーム以降の曲の事はあまりまだ書いていない。 1曲目「夢はどこへいった」作詞 枯堂夏子さん 作曲 松宮恭子さん 編曲 岸村正実さん作家陣3人はあまり知られていないように思うますが、斬新な楽曲を作り上げています。2001年初演の「ロミオとジュリエット」の楽曲によく似たサビのメロディー。こっちの方が3年も先なんだけど。初めてあのミュージカルを宝塚で観た時にこの曲をすぐに思い出した。イントロのアラビア音階を使った雰囲気からいきなり斬新な歌詞に引き込まれる。「♪だれかがミサイル飛ばして 全てが終わる日を 心待ちにしてるような 気分はなんだろう」この曲、アルバムに入っていないのでかなり久しぶりに聴いた。楽曲の斬新さも凄く良いけど、リンダさんの歌唱がかなりカッコいい！転調してからの歌い方が最高です！2曲目「はしたないお姫さまは」作詞 枯堂夏子さん 作曲 前田克樹さん 編曲 岸村正実さんこの曲もカッコいいノリです。多くの洋楽ヒット曲のオマージュが散りばめられてるようなおもしろさもある曲。タイトルもインパクトあるしメイン曲にも出来たクオリティの楽曲。一つ前のシングル「恋は呪文よ! アブラカダブラ」も斬新な曲でしたが、この2曲も負けてないほどのパワーがあります。テイチクから発売されました。
2023年01月17日
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島倉千代子『人生七ころび』歌手生活二十周年記念曲/1973年3月 シングル
1973年3月発売の島倉千代子さんの歌手生活二十周年記念曲「人生七ころび」A面「人生七ころび」作詞・作曲 りゅうはじめさん 編曲 山路進一さんデビュー25周年記念曲。ド演歌調の楽曲。作詞、作曲のりゅうはじめさんは、この曲以降、数曲島倉さんに楽曲提供していますが、他の歌手で提供しているのはほとんど知らない。山路進一さんの編曲は悪くないのですが、良くもない。何でこの曲を20周年記念曲にしたのか謎。70年代前半の森進一さんのために書いた楽曲のボツ曲のような…。この曲の3ヶ月後に発売した「あじさい旅情」のレベルが高すぎるので余計にこの曲が残念に思える。「あじさい旅情」は作詞、石本美由起さん、作曲、服部良一さん、編曲、佐伯亮さんという超強力作家陣での楽曲。そりゃ勝てるわけないのは当然ですが…。レコーディングMIXの音もバンドの演奏レベルも違いすぎて。歌詞は良いと思う。B面「小さな愛の唄」作詞・作曲 りゅうはじめさん 編曲 山路進一さんこの曲もド演歌調の楽曲。島倉さんの歌唱の良さを殺してしまってるような曲に思えてしまう。この時期も島倉さんは演歌にこだわらずにいろんなジャンルの楽曲を歌いこなしていました。1年前の「赤い自転車」などは、完全なフォークソングだったし1年後の「すいれん慕情」などは上質な歌謡曲に仕上がっている名曲でした。りゅうはじめさん、山路進一さんコンビの「阿国恋すがた」は異色作で冒険心もあって凄く好きだったのですが、このシングルの2曲はあまり好きになれない。
2023年01月15日
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山崎ハコ 作詞作曲 平浩二&松尾ともこ『微笑みの再会』/2005年シングル
2005年3月24日発売の平浩二さんと松尾ともこさんのデュエット曲「微笑みの再会」平浩二さんと言えば大ヒット曲「バス・ストップ」で有名です。1972年9月発売の「バス・ストップ」は総累計100万枚を超える大ヒットになりました。「♪バ〜スを〜 待つ間に〜」って子供から老人まで歌えてしまうほど売れました。松尾ともこさんは1969年から歌手活動している平浩二さんと同年代のシンガーです。1曲目「微笑みの再会」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 宮本光雄さん2005年頃の山崎ハコさんと言えばライブ活動は安定して続けて、セルフカバーアルバム「歌いたいの」をリリースした頃です。この頃もハコさんのライブには良く行っていました。ライブのラスト曲に「会えない時でも」を歌い始めたのもこの頃です。アレンジはムード歌謡調な古き良き昭和の歌謡曲になっています。演歌寄りの楽曲を提供する事も多いハコさんですが、この手のデュエット用の曲を提供するのはかなり珍しいと思います。二人とも甘く柔らかい上質な歌声で、安心してゆったり聴ける。ハコさんの書く歌詞も大人の意味深な世界でメロディーもすんなりと心に入ってきます。2曲目「ミ・ノーチェ東京」作詞 山上路夫さん 作曲 佐伯一郎さん 編曲 小杉仁三さんこの曲は平浩二さんのソロです。「ミ・ノーチェ」って何？ってまず普通思う。夜って意味のようです。アゼルバイジャン語？のようです・・・。この曲もタイトル通りにムード歌謡な楽曲。作詞の山上路夫さんは天地真理さんの多くの名曲の歌詞を書いた作詞家です。コンガの音をかなり前に出してるのが凄く気持ち良い！カラオケで聴いても凄く良い。平浩二さんの甘い歌唱にぴったりな楽曲。こんな曲が今の時代にオリコン1位とかになってミリオン売り上げるとかになるとおもしろくなってくるのにって思ってしまう。
2023年01月13日
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山本リンダ『エル・ソル ～太陽の唄～』/1991年 43thシングル
1991年9月21日発売の山本リンダさんの43枚目のシングル。第三次リンダブームのど真ん中に発売された強烈な楽曲です。山本リンダさんのシングル、アルバムともまだまだ書いていない物がいっぱいある。13年間所属していたキャニオンレコードを抜け、このシングルとこのシングルが含まれるアルバムのみCBSソニーからのリリースでした。そしてここからしばらくシングル1枚リリースするたびにレコード会社が変わっていきます。この時期、ちょっと謎な動きをしていました。 1曲目「エル・ソル ～太陽の唄～」作詞 園部和範さん 作曲・編曲 小田裕一郎さん作詞の園部和範さんは多くの有名テレビマンガの主題歌や戦隊モノ特撮作品の主題歌の歌詞を書いています。里乃塚玲央さんの名前で書かれています。この曲は本名名義での作詞です。そのほか。「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」などの子供向け楽曲の歌詞も多く書いています。「どうにもとまらない」以降のSMの女王様路線の歌詞の流れを汲んだ勇ましい歌詞です。小田裕一郎さんは知らない人はいないと思う」作曲、編曲家です。そしてギタリストでもあります。ピンク・レディーの名曲『愛・GIRI GIRI』の作曲も小田さんです！アルバム「Chaos」からのリードトラックです。アルバム3曲目に収録されています。フラメンコ調の激しく熱い曲です。山本リンダさんのフラメンコ調の曲と言えば「ぎらぎら燃えて」が超有名ですが、それと被る感じはしないフラメンコ調の楽曲です。フラメンコギターは小田さんが弾いています。山本リンダさんの歌唱は激しく熱い！この時、リンダさんはちょうど40歳です。より激しさを増していった頃です。デビュー当時のリンダさんの頃では考えられないような歌唱法です。2曲目「ゆえに彼女の世界征服」作詞 園部和範さん 作曲・編曲 小田裕一郎さんこの曲もアルバム「Chaos」からのシングルカットです。アルバム4曲目に収録。「エル・ソル ～太陽の唄～」とは比べ物にならないほど、さらに激しくカオスな世界です。こっちをリードトラックにするべきだったと発売時から思ってる。リンダさんがライブでどう歌うのか聴いてみたい。自分が行ったこの時期のライブではこの曲はセットリストに入ってなかった。小田さんの激しいギターソロもめちゃカッコいいし、リンダさんの変幻自在のボーカルも凄い！アウトロでは鞭で打ちまくってる音で終わっていきます。
2023年01月08日
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島倉千代子『夢おまもり』/1994年7月 シングル
1994年7月21日発売の島倉千代子さんのシングル。 1曲目「夢おまもり」作詞 荒木とよひささん 作曲 浜圭介さん 編曲 川村栄二さんこの作家陣を見て、この年代と言うことは完全なニュー・アダルト・ミュージック系の楽曲です。大阪弁の歌詞で、このまま「やしきたかじん」さんが歌いそうな曲です。あの人も完全にニュー・アダルト・ミュージックの歌手になっていった時。この曲、島倉さんが柔らかく優しい声で歌うので、上品な優しい大阪の女性をイメージできる。歌い手でまったく主人公の女性のイメージが変わる歌詞とメロディーです。発売当時は、よくある定番路線パターンの曲の印象しかなくて、好きじゃなかったけどかなり日が経って久しぶりに聴くと、意外と島倉さんの声質や性格に合った良い曲に感じられるようになった。ニュー・アダルト・ミュージックは基本、ワンタパターンで良かったと今なら思える。2曲目「虹待ち人」作詞 荒木とよひささん 作曲 浜圭介さん 編曲 川村栄二さん島倉さんのファンならこのタイトルを見たら誰もが「夢待ち人」を思い出すはず。この時から3年前に同じ荒木とよひささんの作詞でリリースしたシングルです。作曲は堀内孝雄さんでした。「夢待ち人」は堀内孝雄さんらしいメロディラインでやや歌うのが難しく、かなり音域も広めでした。「夢待ち人」と繋がりあるようにも感じる歌詞です。この曲では「涙よ 今度は上手に生きていくから」と歌っています。「夢待ち人」もモロ、ニュー・アダルト・ミュージックな楽曲でした。
2023年01月07日
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山口百恵『冬の色』/1974年 7thシングル
山口百恵さんの7枚目のシングル。1974年12月10日発売。山口百恵さんの全シングルの中で3番目に売れた曲です。この曲から少し路線変更して大人しく静かな楽曲が2曲続きました。A面「冬の色」作詞 千家和也さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 馬飼野康二さんイントロのインパクトと静かに低く歌い出すAメロの落差も魅力的な曲です。山口百恵さんの全シングルで売り上げベスト201位「いい日旅立ち」 累計で唯一100万枚を超えた大ヒット曲2位「横須賀ストーリー」 66万枚3位「冬の色」 52.9万枚4位「プレイバックPart2」 50.8万枚5位「赤い衝撃」 50.4万枚6位「イミテイション・ゴールド」 48.4万枚7位「パールカラーにゆれて」 47万枚8位「夢先案内人」 46.8万枚9位「愛に走って」 46.5万枚10位「秋桜」 46万枚11位「ひと夏の経験」 44.6万枚12位「ちっぽけな感傷」 43.2万枚13位「さよならの向う側」 37.9万枚14位「絶体絶命」 37.6万枚15位「白い約束」 35万枚16位「ロックンロール・ウィドウ」33.6万枚17位「夏ひらく青春」 32.9万枚17位「美・サイレント」 32.9万枚 18位「愛の嵐」 32.8万枚19位「ささやかな欲望」 32.6万枚20位「乙女座 宮」 31.4万枚20位以下は30万枚を超えた曲はなし。この順位を見てもわかるように「冬の色」は大ヒットしました。初めてオリコンチャートで1位を獲得した曲でした。「ひと夏の経験」「ちっぽけな感傷」の40万枚を超える大ヒットが続いたのが「冬の色」の50万枚超えの勢いになってると思う。ライブバージョンで聴けるのは.1975年発売のライブ盤「百恵ライブ -百恵ちゃん祭りより-」でのみフルコーラスで聴けます。3番目の大ヒット曲なのに最後の武道館ではメドレーの中に入れられてしまってかなり残念でした。初期の曲がメドレーになったのが一番残念だった。B面「伊豆の踊り子」作詞 千家和也さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 高田弘さん初主演映画「伊豆の踊り子」の主題歌。1975年のお正月映画で自分もたしか1月3日に神戸東宝で観たように思う。山口百恵さんのシングル曲の作詞を15曲も担当した千家和也さんも薬売りの役で出演しています。やはり山口百恵さんと言えば千家和也さんの作詞が一番ハマってる。「伊豆の踊り子」と同時上映は「エスパイ」でした。「エスパイ」はゴジラシリーズを5作も監督した福田純さんという事もあって楽しみだった作品。「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」「ゴジラ対メカゴジラ」の5作。ガイガンとメカゴジラを登場させた功績はかなり大きい。この前のハリウッド・ゴジラでもメカゴジラが登場したほどに全世界的に人気のロボット怪獣。ゴジラの子供を作ってしまった「ゴジラの息子」もかなりの冒険作。「エビラ」が登場する「南海の大決闘」はきっと低予算で作らされたのだろうと思える作品ですが、大都会を一切出さなくても飽きさせないように良く作られた作品でした。「メガロ」だけはあまり好きになれなかった。ジェットジャガーとか・・・きつかった。完全に和物の楽曲「伊豆の踊り子」も山口百恵さんにはいきなりハマってた。楽曲もかなり良かったので、この曲の相乗効果もあって大ヒットしたと思う。後に完全な和物曲「愛染橋」という名曲も生まれる。(「冬の色」のオリジナルカラオケのシングルCD）
2023年01月06日
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島倉千代子『夢・浪漫・NARA』/なら・シルクロード博覧会テーマ曲 1987年
1987年5月21日発売の島倉千代子さんのシングル。この曲は「なら・シルクロード博覧会」のテーマ曲として発売されました。1988年4月23日から10月23日まで奈良県奈良市で開催されました。A面「夢・浪漫・NARA」作詞 東海林良さん 作曲・編曲 星吉昭（姫神）さんシンセサイザー奏者の星吉昭さんが全面的に編曲、演奏。シンセサイザーの音だけでも温かみを感じられる穏やかな演奏に島倉さんの声が乗ると無機質な部分を感じさせない。「なら・シルクロード博覧会」の1年近く前にこの曲は発売されています。ジャケットに入場者予測約600万人と書かれていますが、実際は予測を超える682万人の入場者。この曲は「人生いろいろ」の次に発売されたシングルです。B面「リラの頃・岬ホテル」作詞 東海林良さん 作曲・編曲 星吉昭（姫神）さん佐渡島にある「岬ホテル」での思い出を歌った曲。実際、佐渡島には「ホテルみさき」というホテルがあったのですが、そこの歌なのだろうか。美しいメロディの島倉さんの声にハマる優しい曲。「ホテルみさき」は最近、閉館してしまったようです。
2023年01月04日
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山本リンダ 2022年ベスト『全曲集 ~明日への翼~』/2022年10月
山本リンダさんの2ヶ月前に発売された最新ベスト盤。デビューしてから57年の中から選りすぐられた名曲を集めたベスト盤。1960年代〜2020年代まで網羅しています。1枚にまとめるにはかなり無理があるベスト盤ですが、最近の曲を多めに収録されてるのがイイ！山本リンダさんの歌手としての凄い才能と実力がこの一枚でかなりわかると思います。今日は帰ってきてからずっと浅川マキさんのアナログ盤を聴いてて「年忘れにっぽんの歌」を予約録画したままだった事を思い出した。最初から早送りで観はじめて、この番組の目当ての山本リンダさん、八代亜紀さん、畠山みどりさんの3人だけをしっかり観た。リンダさんの圧倒的なパフォーマンス！凄かった！「どうにもとまらない〜狙いうち」のメドレー。一番知られてる曲なのでこの選曲は仕方ないけど、もし「燃えつきそう〜ぎらぎら燃えて」のメドレーだったら鳥肌ものでした。さらにマニアックで一番うれしいのは「帰らなくっちゃ」〜「フリ・フリ5」〜「恋のバンバン」のメドレーだったら神！八代亜紀さんは「もう一度逢いたい」を歌ってくれたのも最高でした。畠山みどりさんは予想通り「出世街道」でした。でも圧巻でした！今でも誰よりも華がある姿に感動でした。デビュー60周年で現在83歳。力強い男歌を昔のままの迫力で歌い上げていました。山本リンダさんはデビュー57年目です。22時50分になったら松任谷由実さんを観るためにNHKを観た。素晴らしいの一言！ユーミンもバンドメンバーも最高でした。1曲目「明日への翼」 2022年1月発売 53thシングル2曲目「どうにもとまらない」 1972年6月発売 20thシングル3曲目「風のアンサンブル」 2007年2月発売 49thシングル カップリング曲4曲目「真夜中のピエロ」 2007年2月発売 49thシングル5曲目「リンダ」 2004年5月発売 46thシングル6曲目「狙いうち」 1973年2月発売 23rdシングル7曲目「こまっちゃうナ」 1966年9月発売 1stシングル8曲目「15のBの指定席」 2008年2月発売 50thシングル9曲目「1/2」 2004年5月発売 46thシングル「リンダ」カップリング曲10曲目「踊りましょッ!」 2009年4月発売 51thシングル11曲目「インシャラー」 2005年7発売アルバム「リンダ伝説」収録。アダモのカバー12曲目「愛の方舟」 2009年4月発売「踊りましょッ!」カップリング曲13曲目「恋は花火か 地の雪か」 2012年4月発売 52thシングル14曲目「ピアニスト」 2008年2月発売「15のBの指定席」 カップリング曲15曲目「愛に生きて」 2005年発売 48thシングル16曲目「終りのないラブソング」 1996年30周年アルバム収録曲久しぶりに聴いた名曲「愛に生きて」は山本リンダさん的「MY Way」のような曲です。作詞も山本リンダさん本人と平尾昌晃さんで書かれています。2012年ボーカルバージョンの方が好きなのですが、このベストにはオリジナルの2005年ボーカルバージョンが収録されています。ラスト曲「終りのないラブソング」も美しいバラードです。激しいドSソングから、こんな柔らかく優しいバラードも完璧に歌いこなす歌唱力は凄い。1967年にアダモが大ヒットさせた「インシャラー」が収録されてるのも、このベスト盤に更に深みを与えています。2週間ほど前にアダモの「インシャラー」の事を書いた所です。1967年6月5日〜10日までの「六日間戦争」を歌った楽曲で、リンダさんも不条理や怒りを感じさせる歌唱で圧巻です。アレンジも演奏も素晴らしい。リンダさんのバージョンはオリジナルよりもアップテンポで激しい目の演奏。「風のアンサンブル」が収録されてるのもうれしい。メロウで優しい曲でリンダさんの美しいファルセットが聴ける曲です。「どうにもとまらない」「狙いうち」「こまっちゃうナ」はオリジナル音源。「1/2」はかなり久しぶりに聴いたけど、この曲は「奇跡の歌」の負けないほどに山本リンダさんの変幻自在な歌声を楽しめる曲です。この曲は作詞が秋元康さん、作曲が平尾昌晃さんです。10年前に発売された「恋は花火か 地の雪か」は阿久悠さん、都倉俊一さんコンビの楽曲です！阿久悠さんが亡くなってからの曲なので、かなり多くの歌詞を書き溜めていた中からの歌詞に都倉俊一さんが曲を付けたのだと思う。
2023年01月01日
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山本リンダ『砂に埋めた涙／忘れないで』/1968年 12thシングル
1968年10月10日発売の山本リンダさんの12枚目のシングル。この曲が発売された頃はデビュー曲の「こまっちゃうナ」や「ミニミニデート」のお嬢様系の可愛い路線から次の形へ模索し始めていた時期です。10枚目のシングル「フリ・フリ5」辺りから曲調の幅も広がっていった。11枚目のシングルは企画盤で「明るいわが家」でした。これは防犯をテーマにした曲。「♪家族揃って出掛ける時は隣や近所へ声かけて お願いしますの合言葉 忘れず頼んで行きましょう」「♪油断大敵、空き巣が狙う かけた錠前もう一度 自分で見回る心がけ 25日は防犯日」こんな歌詞の空き巣被害や暗闇での犯罪などへの注意喚起の歌でした＾＾；「砂に埋めた涙」の次は映画サントラの日本語バージョンの「チキチキバンバン」そしてファンキーな「恋のバンバン」と続きます。デビュー当時の可愛い路線の曲も挟みながら楽曲の幅を広げていきました。A面「砂に埋めた涙」作詞・作曲・編曲 遠藤実さんかなり重く哀しい曲です。今の山本リンダさんが歌うときっと上質なシャンソンのように、もっとドラマチックに歌い上げそうです。きっと遠藤実さんの渾身の1曲として提供したと思う曲。時代のタイミングに合わなくてヒットはしなかったけど勿体ない曲のひとつです。悲しげなマンドリンを前に出したイントロとアコギのカッティング、リズム隊もストリングスアレンジもかなりカッコいい。リンダさんの歌唱もそれまでとは確実に変えてきています。B面「忘れないで」作詞 稲葉爽秋さん 作曲・編曲 遠藤実さんこの曲は少しGSサウンドのバラード風です。エレキギターとドラムをかなり前に出したバラード。リンダさんの歌唱は「ミニミニデート」「涙がとまらない」の時のような可愛い歌い回しです。可愛い歌唱なのですが声の太さが出てきて迫力ある熱唱になってきています。ミノルフォン時代の名曲を今の声で歌い直したアルバムも出して欲しい。
2022年12月30日
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島倉千代子『心うきうき』/1988年 シングル
1988年9月1日発売の島倉千代子さんのシングル。A面「心うきうき」作詞 中山大三郎さん 作曲 浜口庫之助さん 作曲 竜崎孝路さん1987年4月リリースの「人生いろいろ」の大ヒット後は企画もののシングルリリースばかりが続いています。「人生いろいろ」の次のシングルは姫神の演奏でシルクロード博1988のイメージソング。その次のシングルは石川さゆりさんとのデュエット曲「浪花姉妹」でした。そしてこのシングルのリリース。2曲とも企画ものでも凄くいい曲です。このシングルも企画ものに近いのですが…。NHK歌謡パレードオリジナル曲としてこの曲は発表されました。何も考える事なくただただ明るい曲です。イントロは「マツケンサンバ2」を思わせるような能天気な明るさがあって島倉さんの可愛い歌唱に合ったアレンジです。B面「夢のつばさ」作詞 中山大三郎さん 作曲 浜口庫之助さん 作曲 竜崎孝路さんニュー・アダルト・ミュージックそのものの編曲です。A面向きだと思える曲。ドレス姿でテレビで歌えばインパクトあったかも知れない。この次のシングルからシングルCDに移行していった。アナログ盤のみで発売された最後のシングルだったと思う。シングルCDも後に少し遅れて発売されたのかも知れないけど。
2022年12月29日
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渥美清『こんな男でよかったら』/1973年 シングル
1973年4月5日発売の渥美清さんのシングル。この曲は木田高介さんと高石ともやさん作曲で、木田高介さん編曲です！A面「こんな男でよかったら」作詞 早坂暁さん 作曲 高石ともやさん・木田高介さん 編曲 木田高介さんテレビドラマ「こんな男でよかったら」の主題歌。もちろん主演は渥美清さん。子供の頃に観てた記憶があります。再放送だったのかも知れないけど、ミヤコ蝶々さんが出ているので観てたように思う。ミヤコ蝶々さんが出ている物は小さい頃から好きで観ていました。渥美清さんは特に好きでも嫌いでもなかったのですが。（いろんな作品のミヤコ蝶々さん）このドラマの脚本家の早坂暁さんが作詞です。演歌調の曲ですが、木田さんの編曲なのでもろ演歌ってアレンジではなく、スネアがやたら前に出ててブラスセクションを全面的に前に出しています。SAXはもしかしたら木田さん本人が吹いてるのかも。松山恵子さんの大ヒット曲「だから言ったじゃないの」の中でのセリフをそのまま使ってるのもおもしろい。1973年京都円山野外音楽堂での宵々山コンサートには渥美清さんがゲスト出演。この曲を生披露したそうです。B面「ひとは誰でも」作詞・作曲 杉けんいちさん 編曲 古谷充さんB面はフォーク調の曲で、こっちの方が木田さんと高石さんが作った曲のようにです＾＾；杉けんいちさんってまったく知らないのですが、当時のフォーク歌手か何かだったのかも。
2022年12月25日
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山本リンダ『帰らなくちゃ』/1968年 8thシングル
山本リンダさんの1968年3月10日発売の8枚目のシングル。ミノルフォン時代の名曲のひとつです。この曲は後に「Club Mix」も作られています。A面「帰らなくちゃ」作詞 三宅正蔵さん 作曲・編曲 遠藤実さんミノルフォン時代は遠藤実さんと只野通泰さんの編曲が中心でした。この二人ともモダンなアレンジだったのですが、各自に個性が強くあって違いを楽しめる。遠藤実さんは演歌の作曲、編曲の印象が強い人が多いと思うのですが、一人GSのような編曲でも良い作品を多く残しています。この曲もサイケなアレンジでカッコいい！リンダさんの甘ったるすぎるほどの歌唱がよりサイケに感じさせる。イントロのブラスのアレンジも最高です。コンガの叩き方まで遠藤実さんが決めてたのなら凄い。この曲のClub Mixは7曲入りミニアルバム「Yamamoto Linda Club Mix」に収録されています。7曲のうち5曲はやり過ぎ感が激しいのですが、この曲と「恋のバンバン」「ミニミニデート」の3曲は元ネタをあまりいじらずに原型を留めて創り上げられいます。「チキチキバンバン」「こまっちゃうナ」「フリフリ5」は凄い事になっていますが・・・。ミニシングル「HOUSE LINDA」での「狙い撃ち」がリミックス物の中ではダントツにカッコいいと思う。B面「ワンダフル トウキョウ」作詞 幸田栄さん 作曲・編曲 ベン・ミラーさん作曲・編曲のベン・ミラーさんは遠藤実さんのペンネーム。ビッグバンドジャズや洋楽の編曲などの時に使ってたペンネームのようです。A面とB面で名前変えて掲載するとかかなり拘りがあったのだと思う。ミノルフォンオーケストラの演奏も最高です。遠藤実さんはやはり天才だと再認識する楽曲。歌詞カードでは、両A面扱いっぽく掲載されています。絶対に「ワンダフル トウキョウ」を完全に前に出して売った方がもっとヒットしたと思う。1968年の町中にこの曲が流れてても何の違和感もない。 リンダさんのねちっこい「トウキョォオオ」が耳について離れなくなると思う。凄いインパクトある歌唱です。ミノルフォン時代の山本リンダさんも本当に良い！ミノルフォン時代のリンダさんのシングルもほとんど持ってるので、また他の曲の事も書きたい。そうそう、もう前に書いたけど2022年1月発売の最新曲「明日への翼」も激しい曲で最高です。「どうにもとまらない」からのドSリンダさん路線の延長線上にある曲です。歌詞は数々の大ヒット曲のモチーフを散りばめられているのも楽しい。アレンジにも多くのヒット曲の中のフレーズを少し使ってたりします。何曲登場するか分かれば、マニアックなリンダファン認定だと思う＾＾；カップリングの「こまっちゃうナ ～ ダンスバージョン」も必聴！ここにもいろんな隠しフレーズがあったりします。1966年、16歳のリンダさんの歌唱と今もイメージそのままで歌えてるのは驚異的です。ミノルフォン時代の歌い方もまだ出来るのだと認識したので、ミノルフォン時代の曲をライブでも多く歌ってほしいと思ってしまう。①ミノルフォン時代の甘ったるい歌唱②「どうにもとまらない」以降の激しく強い歌唱③「きりきり舞い」「真赤な鞄」のようなウェスパー歌唱④シャンソンの歌う時のドラマチックな歌唱 大きく分けてこの4つの歌唱法を使い分けています。そのどれもが凄いオリジナリティのある歌唱で最高です。2022年1月26日発売の最新曲。MVもめちゃくちゃカッコいい！！
2022年12月21日
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山本リンダ『白鳥の湖』/1968年 9thシングル
山本リンダさんの1968年6月10日発売の9枚目シングル。GSブームど真ん中にかなりGSを意識したサウンドです。A面「白鳥の湖」作詞 米田信一さん 作曲 現 英生さん 編曲 只野通泰さん作詞の米田信一さんは遠藤実さんのペンネームです。デビュー曲「こまっちゃうナ」から3枚目シングル「涙がとまらない」6枚目「ボーイフレンド」は「遠藤実」の名前で作詞しているのに、急にペンネーム使ったのはやはりGS意識してるためにあえて有名な名前を使わない事にする戦略だったのかも。作曲として「遠藤実」の名前は前作「帰らなくちゃ」で使っています。作詞だけというのが珍しいかも。この曲を聴くとタイトルからの印象からオックスの「スワンの涙」を思い出す。このままボーカルの真木ひでとさんが歌ってオックスが演奏してもカッコいいと思う。間奏にセリフを入れたらもうそのもの。テンプターズの「エメラルドの伝説」やゴールデン・カップスの「長い髪の少女」なんかも聴きたくなってくる。Aメロは「ドナ・ドナ」とかなり似ている。「ドナ・ドナ」はいろんな人が歌っていますが、自分はクロード・フランソワのバージョンがダントツに好きです。オリジナルは子牛が売られていく悲しさを歌っていますが、ジョーン・バエズや1950年代〜60年代に歌われたものはユダヤ人がナチスに強制連行される姿を子牛に例えるようにしたメッセージにしているものが多いそうです。でもクロード・フランソワのバージョンは子供が売られていく様子に歌詞を変えて歌っているようです。クロード・フランソワ自身はいろいろ問題も多かったようですが、楽曲は素晴らしいものが山ほどあります。（あの「マイ・ウェイ」を作ったのもクロード・フランソワです）クロード・フランソワの人生を描いた映画『最後のマイ・ウェイ』 はおすすめです。B面「涙のおくりもの」作詞 イケダミヨコさん 補作詞 松村又一さん 作曲 越純平さん 編曲 只野通泰さんミノルフォン時代のリンダさんの歌唱は甘ったるくて可愛く、他には絶対にないオリジナリティの塊のような歌です。なので、当時は多くの人がモノマネしてたのだと思う。「どうにもとまらない」からの路線変更で変身してからも多くの歌手にモノマネと振りマネをされていた。変身後も誰も他にはいないオリジナリティで1人の世界を作り上げた。自分は初期のミノルフォン時代のリンダさんもめちゃくちゃ好きでよく聴いています。楽曲がサイケでカッコいい物がかなり多い。そんなサイケなロックサウンドに甘く舌ったらずな歌声が乗るとか・・世界に山本リンダさんだけです。1980年代後半から90年代の第三次ブームの時に山本リンダさんのライブによく行ってました。尼崎アルカイックホール、神戸国際会館、大阪厚生年金会館などの大きいホールでも何度かライブが開催された。その時から思ってたのですが、ミノルフォン時代の曲は「こまっちゃうナ」と「ミニミニデート」の2曲しかセットリストに入ってませんでした。「どうにもとまらない」からの一連の大ヒット曲がエレクトロニカ/ハウスにアレンジされた物が、再び大ヒットしたので仕方ないのですが。「フリフリ5」や「帰らなくちゃ」「恋のバンバン」などはClub Mixで再発もされていたのでライブでもセットリスト入りを期待していました。（「フリフリ5」だけは一度ライブで歌った）ミノルフォン時代のみ歌うコンサートが観たい。
2022年12月19日
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島倉千代子「海鳴りの聞こえる町』/1959年 シングル
1959年9月発売の島倉千代子さんのシングル盤。A面「海鳴りの聞こえる町」作詞 木賊大次郎さん 作曲 船村徹さん島倉千代子さん21歳の時のシングルです。現在の21歳では考えられないほど大人な世界です。曲調も演歌ではなくムード歌謡の要素もあるモダンな楽曲です。Aメロの変拍子のようなインパクトある始まり方が凄く良い。拍子取るのが慣れるまで大変そうな曲。詞先の楽曲だと思うけど、船村徹さんのメロディーの付け方は斬新。これがもし曲先だったら木賊さんも凄いけど、船村徹さんが凄すぎる＾＾；70万枚を超える売り上げの大ヒット曲。B面「湖畔の詩集」作詞 星野哲郎さん 作曲 平川英夫さん星野哲郎さんは1950年代〜80年代に数え切れないほどの大ヒット曲の歌詞を書いています。書いた歌詞は4000曲以上だと言われています。1億枚どころじゃない枚数のレコードを売ってると思う。100万以上売り上げた大ヒット曲のすごい曲数です。今でも歌い継がれてる曲も多く、いまだに感動を与え続けてる。「いっぽんどっこの唄」「恋は神代の昔から」「出世街道」「虚空太鼓」「涙を抱いた渡り鳥」「兄弟船」「おんな人生劇場」「残侠街道」「聞いて頂戴この話」「艶歌」「いつでも君は」「三百六十五歩のマーチ」「黄色いさくらんぼ」「ちょうど時間となりました」「浮世街道」「函館の女」「風雪ながれ旅」「兄弟仁義」「男はつらいよ」「昔の名前で出ています」「みだれ髪」「アンコ椿は恋の花」「花はおそかった」「1+1の音頭」「鬼面児」「青空」「その世の歌」「涙のマーチ」「真実一路のマーチ」「空手道」・・・・自分が好きな星野哲郎さんの作品。思いつくままに書いたけど、畠山みどりさんと水前寺清子さんの楽曲がどうしても多くなってしまう。この「湖畔の詩集」は発売年よりももっと古いレトロな世界に作り上げられてるように思う。1930年代〜40年代のような編曲。戦前の流行歌のような印象。
2022年12月18日
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山本リンダ『やけどしそう』/1975年 32thシングル
山本リンダさんの1975年10月25日発売の32枚目のシングル。「どうにもとまらない」で路線変更してから緩急つけながら激しい曲、ソフトな曲とリリースしていましたが、この曲が激しさでは頂点かも知れない。「闇夜にドッキリ」「ぎらぎら燃えて」とこの曲の3曲がかなり激しさでは争ってる＾＾；A面「やけどしそう」作詞 伊藤裕弘さん 作曲・編曲 馬飼野康二さん20th「どうにもとまらない」から29thシングル「闇夜にドッキリ」までが阿久悠さん、都倉俊一さんコンビの作品でした。30th「恋は熱烈」31th「ウブウブ」とまた違った路線で加瀬邦彦さんが結構インパクトある2曲をリリース。そして32枚目のこの曲を馬飼野康二さんが本気で激しいリンダワールドを作り上げた。めちゃくちゃカッコ良い曲なのにレコード会社の戦略ミスかプロモーションにお金がかけられなかったのかヒットしなかった。もしこの曲が大ヒットしてたら次のシングルが「私の恋人、たいやきくん!」にはならなかったと思う。「私の恋人、たいやきくん!」も中山大三郎さん、穂口雄右さんという大御所の凄い作家陣が作ったので良い曲なのですが、あからさま過ぎて・・・・。ヒットしてたらまだ良かったけど。歌詞はちょっとホラー。おじさんにたいやきくんが食べられて、そのおじさんに「おじさん！私もすぐに食べてよ お腹の中で会えるから」で締めくくられる歌詞です。この「やけどしそう」の編曲は西城秀樹さんが歌ってもカッコ良さそうなロックアレンジです。この曲のライブバージョンは残念ながらリリースされていません。かなり前に書いた「山本リンダ芸能生活10周年記念リサイタル 限りなく透明に近いダンス」のライブ盤にも収録されなかった。セットリストにはきっと入ってたはずなのですが、2枚組ライブ盤ではなかったのでかなり曲は削られて収録されていると思う。それでも「闇夜にドッキリ」と「恋は熱烈」の2曲のライブバージョンが収録されてるのが超貴重です。B面「過去」作詞 伊藤裕弘さん 作曲・編曲 馬飼野康二さん1974〜1975年といえばフォークブームでした。バンバン「いちご白書をもう一度」、アリス「今はもうだれも」、シグナル「20歳のめぐり逢い」グレープ「精霊流し」、風「22歳の別れ」、イルカ「なごり雪」などが大ヒット。この「過去」もかなりフォークを意識した作りになってる。この曲をA面にして山本リンダさんがアコースティックギター弾きながら歌ったとしたら凄い話題になったかも。曲は凄く良いので売れそう。歌詞の世界は「どうにもとまらない」以降のドSな山本リンダさんの世界そのままなのに曲調はフォークなので凄くおもしろいと思う。「♪許してほしいと 土下座して 泣いてみて 死んでみても 足りないわ」この曲を山本リンダさんが1人でギター弾き語りとかインパクトありすぎる。
2022年12月15日
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山口百恵『第一回百恵ちゃん祭り 百恵ライブ』/1975年初ライブ盤
1975年10月1日発売の山口百恵さんのライブ。1975年8月28日〜31日新宿コマで収録されたライブ盤。1幕はロック・ミュージカル「黒い天使」2幕はバラエティ・ショウ「歌だ!! 祭りだ!! 百恵ちゃん」1幕ロック・ミュージカル「黒い天使」は50年代、60年代の洋楽を中心に使われた芝居。青空・球児好児さんや片平なぎささん、大石吾朗さんらも出演。片平なぎささんは3枚目のシングル「美しい契り」を発売した所。2006年にCDBOXでリマスターされてると思ったら、最初の酷い音割れのままだった。リマスターでもどうしようもないレベルの音割れなのだろうか。70年代の日本のライブ盤は音割れしてるものが多かったけど、（特に歌謡曲）物凄い高音質でライブレコーディングされてるものもあったので技術的には出来るはずだったと思う。1974年12月に発売された天地真理さんのライブ盤「天地真理オン・ステージ」は細かい楽器の音まで確実に収録、再生されていて低音のバランスも最高です。洋楽志向で音にかなりこだわりがあった天地真理さんだからの結果なのか知れませんが。欲を言えば手拍子の音をもう少し抑えてほしかったけど。ミッシェル・ポルナレフのカバー「愛の休日」のMIXとか最高です！天地真理さんの歌唱も素晴らしいの一言。「想い出のセレナーデ」の低音の響きと透き通るような天地さんの歌唱のバランスが素晴らしい。あのライブ盤はブラスセクションの音もきれいに録れています。1976年発売の第二弾ライブ盤「私は天地真理」のMIXも「天地真理オン・ステージ」以上に素晴らしい音質で楽しめます。名曲「矢車草」の熱唱は歌唱、音質ともに涙モノです。1曲目「Lucille」（「歌詞カードでのタイトルは「ルシア」と書かれてる。「ルシール」）2曲目「黒い天使のテーマ (ブルージンと皮ジャンパー) En Blue Jeans Et Blouson D’cuir」3曲目「ヴァケーション 」4曲目「ロコモーション 」5曲目「Movin' On」（太陽の彼方に）6曲目「ビキニスタイルのお嬢さん」7曲目「スモーキン・ブギ / カッコマン・ブギ」8曲目「恋の片道切符 」9曲目「ルイジアナ・ママ 」10曲目「ダイアナ」11曲目「ヴィーナス 」12曲目「Trouble」（青春なんて）13曲目「思い出のグリーン・グラス 」14曲目「朝日のあたる家」15曲目「ハイウェイ・スター」16曲目「黒い天使のテーマ (ブルージンと皮ジャンパー)」17曲目「幸福はどこに / ボーイ・ハント / 渚のデート」このセットリストを見て一番興味を惹かれるのはやはりDeep Purpleの「Highway Star」だと思いますが、これはかなり歌謡曲ナイズされたエレキギターでボーカルラインを弾くインスト。歌はいっさいありません。百恵ちゃんがIan Gillanばりに高音シャウトしてたら凄かったけど。このライブ盤はほとんど第二部しか聴いていない。1部はレコード買った時に一回、CDで1回聴いただけで今日また1回通して聴いた。2部は発売当時からかなり何度も聴いた。1曲目「花笠音頭」2曲目「東京音頭」3曲目「夏ひらく青春」4曲目「としごろ」5曲目「青い果実」6曲目「春風のいたずら」7曲目「禁じられた遊び」8曲目「冬の色」9曲目「お元気ですか?」10曲目「恋は…ING (進行形)」11曲目「ちっぽけな感傷」12曲目「湖の決心」13曲目「ひと夏の経験 」14曲目「ささやかな欲望」15曲目「フィナーレ (夏ひらく青春)」1曲目の「花笠音頭」が凄く良くてもっと民謡を歌えばいいのにと思ってしまう。節回しが良い。「真室川音頭」や「十三の砂山」とか歌えば良さそう。ちょっと難しい曲だけど山口百恵さんが歌う「南部牛追唄」も聴きたかった。凄く良い曲です。デビュー曲「としごろ」から10枚目のシングル「ささやかな欲望」までの全シングル曲をフルコーラスで聴けるので最高です。自分が一番好きだった山口百恵さんはデビューから11枚目のシングル「白い約束」まで。その後は谷村新司さんが提供した曲ぐらいしか聴くことはなくなった。阿木耀子さんも宇崎竜童さんも好きなんだけど山口百恵さんは千家和也さんと都倉俊一さんが作り上げる世界が最高でした。4曲目「としごろ」をフルコーラスで聴けるのはかなり貴重です。発売当時はあまり良いようには思ってなかった曲なのに。この曲はメロディーもアレンジも聴けば聴くほどに好きになってきた曲です。6曲目「春風のいたずら」が2番の歌詞を1番と2番で2回歌ってるのが残念。「第二回百恵ちゃんまつり」ではメドレーに組み込まれていますが、ここでも1番しか歌っていません。ラストコンサート「伝説から神話へ 武道館LIVE」にもライブバージョンが収録されていますが、1コーラスのみ。8曲目「冬の色」のライブバージョンがフルコーラス聴けるのも感動です。音割れさえなければ…。4thアルバム「15歳のテーマ ひと夏の経験」からアルバム曲「恋は…ING (進行形)」がフルコーラス聴けるのもかなり貴重です。この曲はファルセット気味に歌う曲なのですが、ライブでは少し強めに歌っています。大好きな作曲家、穂口雄右さんが作曲してる名曲です。歌詞は安井かずみさん。編曲も穂口雄右さんです。11曲目「ちっぽけな感傷」はシングルバージョンにアレンジ。でも少しメロウにアレンジされてしまっています。12曲目「湖の決心」のこのライブバージョンは最高です！もちろんフルコーラス。テレビ歌唱でもあまり良いものが少ないのですが、この時の歌唱が残ったのが奇跡。きっとメロディーが難しいのだと思う。音域も広い曲。音割れさえなければ。13曲目「ひと夏の経験 」も音域が合わなかったのかいつもちょっと不安定でした。メロディも難しいから・・・。最後の武道館でもやや不安定だった。初期のオリジナル曲の方が難しい曲が多いように思う。「禁じられた遊び」にしても最後のツアーでも音程が難しそうだった。初期の大ヒット曲をセットリストに入れなくなったのもわかるような気がする。デビューから難しいメロディーを歌い続けたので歌唱力が凄くついてきたのだと思う。たぶん「♪誘惑の甘い（ひと夏の経験）」の部分だと思う。14曲目「ささやかな欲望」はライブで聴く方が何倍も良い。この曲も凄く難しいメロディーですが、この曲はテレビ歌唱でもいつも素晴らしかった。さらに素晴らしいライブバージョンは「第二回百恵ちゃんまつり」の中での歌唱。全シングル曲の中で一番好きな曲かも知れない。3曲目「夏ひらく青春」は翌年の「百恵・オン・ステージ 第二回百恵ちゃんまつり」でもフルコーラスで歌われています。歌詞の切り方を少し変え、歌唱もさらに良くなってるし音割れもないでの「夏ひらく青春」は「第二回百恵ちゃんまつり」のバージョンの方がおすすめ。「第二回百恵ちゃんまつり」では初期のヒット曲をメドレーで歌っています。「ひと夏の経験～ちっぽけな感傷～禁じられた遊び～春風のいたずら～青い果実～ひと夏の経験」やはりフルコーラスで聴きたい曲ばかりです。
2022年12月12日
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山口百恵 クローバーシリーズ『青い果実』/1973年
山口百恵さんのクローバーシリーズ第一弾「青い果実」デビューの頃から観てるけど、やっぱりこの頃が自分は一番良かったと思う。A面1曲目「青い果実」作詞 千家和也さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 馬飼野康二さん千家さん都倉さんで作り上げる曲が山口百恵さんには一番合ってる。まだ発声も出来てなくて苦しそうに歌ってるけど、それが良かった。7枚目のシングルまでこの3人で作りあげた山口百恵さんの世界。これが結局、引退までの基本になってるように思う。ロック寄りなアレンジの曲を歌うようになってから、あまり聴かなくなった。馬飼野康二さんの編曲もこの頃の歌謡曲に絶対欠かせない天才アレンジャーです。この曲の出だしのストリングスのアレンジが素晴らしすぎて、そこに集中して聞いてしまう時がある。メロディーもさすが都倉俊一さん。危うい少女の心の動きが感じ取れるような旋律。2曲目「あのひと」作詞 千家和也さん 作曲 都倉俊一さん 編曲 竜崎孝路さん1973年8月発売の1stアルバム「としごろ」のA面ラストに収録されてる曲。この曲も都倉俊一さんの作るメロディーの素晴らしさを実感できる曲。デビューシングルは「としごろ」とこの曲が候補だったのじゃないかと思ってる。「としごろ」のB面「叱らないでね」は完全にB面用だと思うけど。ひょっとして「としごろ」よりも「あのひと」をデビュー曲にしてたら、もっと売れたのかも…とか思ってしまう。 B面1曲目「としごろ」作詞 千家和也さん 作曲・編曲 都倉俊一さん 山口百恵さんのデビュー曲。1973年5月21日発売。イントロのブラスアレンジからキャッチーでインパクト大。いい曲だけど、そんなに売れなかった印象。まだ2ndシングル「青い果実」が出る前に「ウィスパーカード」というメッセージが収録されてるブロマイド状のソノシートが出たのを買った時の事を覚えてる。天地真理さんの新しい「ウィスパーカード」を買う時に、ついでだったけど山口百恵さんのも買った。（ウィスパーカード 山口百恵 その1）2曲目「バケイション」作詞 コニー・フランシス 訳詞 漣 健児さん 作曲 ハンク・ハンター 編曲 野口武義さん弘田三枝子さんバージョンの歌詞でのカバー。「Go Go Go Go」の部分を「ハイヤイヤ オオオ」と変に変えてるのはちょっと気になる部分。弘田三枝子さんのパンチのある気張り声も混じえた歌唱の迫力は強烈ですが、14歳の山口百恵さんがかなり力強く歌ってるのも聞き応えあります。
2022年12月05日
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島倉千代子『花は生きている』/1971年 シングル
島倉千代子さんの1971年4月発売のシングル。1971年4月だけで3枚のシングルを発売しています。この「花は生きている/1000日の恋」、そして「沖縄音頭/日本うれしや」「壇の浦子守唄」の3枚。「壇の浦子守唄のB面は杉良太郎さんの「三日月の兜」A面「花は生きている」作詞 みやもり純さん 作曲 中島安敏さん 編曲 山本幸三郎さん1971年といえばゴジラ映画の中で名作と語り継がれている「ゴジラ対ヘドラ」が公開された年。いろんな歌の中に公害問題を連想させるような歌詞が入っていました。「花」とか「空」がつく曲も多かったように思う。お菓子のCMでも「♪晴れた日にふんわり浮かぶ白い雲 大空を汚さないでと子供たち」のようにそのお菓子とは直接関係なくても公害問題を入れ込んでたりしてました。この曲は公害とはまったく関係のですが…1971年と打ってて急に思い出したので。この曲の話を・・・シンガーズ・スリーのコーラスを全面に押し出した可愛い系の島倉さんを楽しめる曲です。シンガーズ・スリーと言えば1970年〜1974年頃、歌謡曲からテレビ漫画の主題歌、CM曲など凄い数をレコーディングしています。ネットに発表されてるディスコグラフィーの10倍以上はレコーディングしていると思う。（この島倉さんのシングルはスリー・シンガーズと間違って表記されています。 かなり多くの曲でスリー・シンガーズと間違って表記されてるようです）ドラマ「時間ですよ」のオープニングテーマが印象的。「11PM」のオープニング曲、「ネスカフェ・ゴールドブレンド」のCM曲、「野生の王国」のテーマなど。一番しぶい所で、ユーミンの「恋のスーパー・パラシューター」のコーラスもシンガーズ・スリー。あまり知られてない曲かもアイドルっぽいアレンジの可愛い曲です。こんな曲を歌いこなすのも島倉さんの一つの魅力。この次のシングルが「美幸は星になった」です。これがかなり重く哀しい曲なのでこの2曲の落差が凄すぎる。B面「1000日の恋」作詞 さがゆうこさん 作曲 津坂浩さん 編曲 山本幸三郎さんこの頃の流行歌の王道のような曲。伊東ゆかりさん、小川知子さん、園まりさん、朱里エイコさん、黛ジュンさん、奥村チヨさんが歌ってもそのままいけそうな楽曲です。この6人の声と歌い回しで、頭の中で再生してみたらなかなかおもしろい。島倉千代子さんが歌うと品が良すぎて、すがりつく女としても育ちの良さを感じてしまって逆に凄い個性になっています。世間をあまり知らないお嬢様が慣れない恋愛に翻弄されるような映像が浮かぶ。1971年は天地真理さんがデビューした年です。アリスが結成されたのも1971年です。ゴジラ映画は「ゴジラ対ヘドラ」ガメラ映画は「ガメラ対深海怪獣ジグラ」で、大映がかなり傾いてきたのを実感させられるような映画だった。
2022年12月05日
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田端義夫『機関車』/1977年 シングル
田端義夫さんのシングル。この曲は1971年10月発売の小阪忠さんソロデビュー曲のカバーです。A面「機関車」作詞・作曲 小阪忠さん 編曲 小谷充さん田端義夫さんのシングルにしては少し珍しい完全フォーク調の楽曲です。どういう経緯でこの曲を歌う事になったのかは不明ですが、いつも以上にソフトな発声で優しいビブラートが心に響きます。田端義夫さんが歌ってると言わなければ、昭和フォークの誰かがカバーした物だと思う人が多いかも。オリジナルはスローブルースのようなHeavyなアレンジですが田端さんのバージョンはもう少しテンポ上げて軽快な印象です。アコギのオブリがカッコいい！これ田端さん本人が弾いてるのかな・・・。この曲は知る人ぞ知るタイプの名曲です。かなり久しぶりにこのシングルを聴いてみたけど、オリジナルで見えてくる景色とはまたまったく違う景色が浮かんできて田端義夫さんにしか出せない世界を作り上げています。オリジナルではサビ部分は二人で歌う形になっていますが、田端さんのバージョンはややメロウに一人で歌い上げています。B面「夜のとまり木」作詞 池田充男さん 作曲 浜圭介さん 編曲 小谷充さんこの曲もいい曲です。オーソドックスな昭和演歌ですが、少しフォークっぽさもある楽曲です。田端義夫さんの女歌も艶があってなかなかいいですよ。優しい高音とビブラートが女歌をより情感がこもった歌になって胸に響きます。田端義夫さんのシングルの事はあまり書いてないので、少しずつ書いていこうと思う。この「機関車」も好きですが「船」も名曲で、この前からシングルをいろいろ聴いてます。
2022年12月03日
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島倉千代子『おんなの一生』/1989年 シングル
島倉千代子さんの1989年11月10日発売のシングル。この曲は阿久悠さんの書いた歌詞が島倉千代子さんの集大成にもなっているようで感動させられる名曲です。A面「おんなの一生」作詞 阿久悠さん 作曲 弦哲也さん 編曲 竜崎孝路さんこの3人の作家陣が本気で作ったこの曲が名曲にならないわけない。アレンジも昭和歌謡の良い部分とニューアダルトミュージックの要素も取り入れた軽快なリズムです。竜崎孝路さんの編曲の楽曲は好きな物がかなり多い。阿久悠さんの歌詞は本当に素晴らしい！島倉さんが歌う前提で書かれてるのがよくわかる歌詞。弦哲也さんの、この曲のようなド演歌調ではない曲にも良い曲が多いのはあまり知られていないかも。「人生いろいろ」を超えるヒットになってもおかしくない曲だと思うけど、そこまでのヒットにはならなかった。1989年11月ってアナログからCDに移行するど真ん中で、CDシングルも発売されています。プロモーションも意外と弱かったし、勿体ない曲のひとつです。B面「雨音」作詞 巳木弘子さん 作曲 金子裕則さん 編曲 竜崎孝路さんこの曲を初めて聴いた時、さだまさしさんにかなり影響を受けた作曲家だと思った。グレープ時代からソロ2nd「風見鶏」の頃にあるようなメロディです。かなりあとで作曲の金子裕則さんを調べたらフォークシンガーとして活動している方でした。この曲のようなもろフォークも島倉千代子さんの声にはよく合います。シングルのB面にせずに次のシングルのA面として発売したら斬新だったのに。
2022年12月01日
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島倉千代子『愛の悲しさ』/1962年 シングル
島倉千代子さんの1962年10月1日発売のシングル。このシングルは企画盤で同じ日に同時発売のシングル「別れるときは死ぬときよ」が本命シングル。この「愛の悲しさ」は週刊誌「女性自身」の企画曲。A面「愛の悲しさ」作詞 道下きく絵さん 補作詞 石本美由起さん 作曲 船村徹さん昔、よくあったのが女性週刊誌に掲載されてる官能小説系のテーマ曲として演歌系のシンガーが使われる事が多かった。小説のテーマ曲とか流れて聴けるわけでもないのに意味あるのかと思ってた。この曲は特定の小説のテーマ曲ではなく「女性自身」の企画で歌詞を募集したもの。天才作詞家の石本美由紀さんがどこまで手直ししたのかわからないけど、シングルA面にはかなり厳しい楽曲のように思う。同時発売の「別れるときは死ぬときよ」はタイトルの重さを良い裏切りでご陽気お座敷ソング。これならシングルA面でOK！って思えますが・・・。この「愛の悲しさ」はタイトル通りにどんよりと重い曲。伴奏の音数の少なさにも驚く。シンプルな悲しい曲を狙ってわざと音数少なくしてるのだと思うけど。フルートのグロウル奏法が妙に浮いてるけど、でもこれがないとインパクトがあまりない曲。島倉さんの歌声は悲しげで美しく素晴らしいのですが・・・。B面「女ごころの片瀬波」作詞 高木順子さん 補作詞 石本美由起さん 作曲 船村徹さんこの曲も「女性自身」の歌詞募集に入選した歌詞。「片瀬波」ってなんだろう？ってかなり前に調べたけどハッキリわからなかった。田端義夫さんの曲に「片瀬波」ってあるけど。Aメロからメロディに乗りにくい字余り系の歌詞。それを何とかした感じ。譜割りも難しくて島倉さんもこれは歌いにくかったと思う。でも歌詞は結構好きかも。「♪思い出うかべて真っ白な 石垣いちごの花が咲く」とかいい感じ。今日は、島倉さんのスタジオライブのDVDを観てて感動したので、マニアックなシングルの事でも書こうと思ってこの曲を選んだ。
2022年11月29日
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三橋美智也『会津磐梯山/佐渡おけさ』/1961年 アンコール盤
三橋美智也さんの民謡シリーズの中の1枚。流行歌では大ヒット曲の100万枚以上の大ヒット連続で、民謡でもオーケストラを使ってのレコーディングで100万枚以上売ったシングルは12曲もあります。「相馬盆唄」が民謡では最高の280万枚を超える大ヒット！三橋美智也さんのレコード総売上は日本人では確実に最高の1億6000万枚です！この記録はこの先、誰も抜けないと思う。三橋さんの民謡のレコードも多く持っていますが、今日は超有名な2曲がカップリングされてるシングルを聴いた。このアンコール盤シリーズはSPのみでリリースされてた物をEPとして発売しなおしたもの。A面「会津磐梯山」作詞 高橋掬太郎さん 福島県民謡 編曲 山口俊郎さん民謡の歌詞は口承または口伝えで歌い継がれてきた楽曲なので歌詞はさまざまだったりする。この曲は「酒は涙かため息か」を作詞した高橋掬太郎さんがまとめた物だと思う。この「会津磐梯山」の歌詞は162番まで存在するとか・・＾＾；自分が覚えてた歌詞とは少し違うのですが、三橋さんのバージョンとしてきっちりと残ってるのが良い。この曲に登場する有名な「小原庄助さん」は三橋美智也さんバージョンに出てきません。三橋美智也さんのスコーンと抜ける発声は民謡で聴くとさらに気持ち良い！日本の本当のフォークソングが民謡です。民謡には名曲が多すぎます！B面「佐渡おけさ」作詞 横井弘さん 新潟県民謡 編曲 山口俊郎さん1番の歌詞は誰もが知ってる有名な歌詞のままですが、2番以降は多分、新たに作られた歌詞だと思う。正しい歌詞って決まりはあるのだろうか？民謡の世界はよくわからない。聴くのは凄く好きだから細かい事は考えずにいろんな歌手が歌う民謡を楽しんでる。民謡なんて10代の頃はまったく好きじゃなかったのに、歳をとると自然に好きになってくるものだと10年ほど前からよくわかるようになってきた。旋律もリズムも妙に心が落ち着く曲が多い。歌い手によっても印象はかなり違うのもおもしろい。男性が歌うのと女性が歌うのでもまったく違う景色が浮かんできたりする。「佐渡おけさ」の「おけさ」は民謡の種類の一つで酒の席で騒ぐ曲。なので三波春夫さんの「チャンチキおけさ」はそのまま昭和に作られた民謡のようなもの。「チャンチキおけさ」もレコーディングを何度もされているので、自分に合うアレンジの物を探すのも楽しい。どのアレンジもご陽気もので暗い気持ちの時でも笑顔になれるパワーがある。元気にさせるパワーのあるナンバー1は「おまんた囃子」です。これは強烈すぎるリズム。「♪東京のお方も（それそれそれそれ！） 名古屋のお方も（それそれそれそれ！） なにわのお方も（それそれそれそれ！）」で始まるあの曲です。谷村新司さんのヤングタウンを聴いてた人ならみんな知ってる。1977年頃から使ってたような…。番組の中のコーナーのテーマ曲でした。（「お友達クイズ」）三橋美智也さんの民謡だけを集めてるベスト盤も数枚持ってるけど、CD化されていない民謡の方が多そうです。男性シンガーなら三波春夫さんと三橋美智也さんの民謡が特に好きです。三波春夫さんバージョンの「会津磐梯山」も続けて聴いたけど、見事にまったく違う。金屏風が見えてくるような明るさです。小原庄助さんも登場する有名な歌詞の方で歌っています。民謡にはレコード袋も風情のあるイラストが入った物になっています。
2022年11月26日
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島倉千代子『愛のうず潮』/1963年 シングル盤
1963年3月発売の島倉千代子さんのシングル。この頃はA面、B面で違う歌手の抱き合わせシングルが多く、この曲のB面はまだまだ新人歌手だった北島三郎さんの楽曲です。島倉千代子さんは1955年3月「この世の花」でデビュー、北島三郎さんは1962年6月デビューでかなり後輩になります。抱き合わせでレコード会社も新人歌手を売り出す方法の一つにしていたのと少し人気が落ちてきた歌手を人気歌手のB面にして再度名前を売り出す方法に使っていたようです。島倉千代子さんがB面になっているものはないと思う。A面「愛のうず潮」 島倉千代子さん作詞 西沢爽さん 作曲 船村徹さん1963年1月5日〜10月26日までロングラン放映だったドラマ「愛のうず潮」の主題歌。令嬢3姉妹の養子縁組の話が中心だったようで、きっとドロドロ系ドラマだったのじゃないかと。この曲も重めで編曲も怪しげな半音を多く使って意味深な感じにしています。島倉さんの歌唱も哀しげです。歌詞だけを読んでると、どんなひどい事があったのかと思ってしまう＾＾；この曲の前の島倉さんのシングルもコロムビア・ローズさんとの抱き合わせシングルでした。「雨の降る日の午後でした」は映画音楽のような豪華なオケで録音されたシャンソン色強めの楽曲。B面「亜矢子の唄」 北島三郎さん作詞 西沢爽さん 作曲 船村徹さんこの曲もドラマ「愛のうず潮」に関係ある曲なのかも知れない。A面とトーンが近い楽曲です。A面とまったく同じ作家陣で作られてる曲だし。北島さんのイメージのド演歌ではなく、ムード歌謡に近いアレンジの楽曲。ドラマの主人公かヒロインの名前が亜矢子だったのかも知れない。ドラマのデータがほとんどないのでわからない。ドラマ出演の役者は若原雅夫さん 水戸光子さん 稲垣美穂子さん 山東昭子さん 遠藤太津朗さん 清川玉枝さん 宮城千賀子さん他。芝居と存在感が好きだった遠藤太津朗さんも亡くなってたの知らなかった。悪代官系とやくざの親分系は素晴らしかった。このドラマ、ほとんど知ってる俳優さんですが、作品がイメージでいない。
2022年11月23日
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