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フォークデュオ「古時計」のデビューシングル。1976年3月25日発売。関西のフォークデュオだとずっと思ってた。西田昌弘さんが和歌山出身で、大場弘一さんは石川県出身だと最近知った。京都のフォークデュオだとずっと思ってた。何でそう思ったかのは、あまり覚えてないけど1976年秋の円山音楽堂でのフォークコンサートに出演してたように思う。自分はまだ10代前半だったので記憶違いかもしれないけど。いつものナターシャーセブン、杉田二郎さんたちの集まりではなく、バンバンとシグナルのような京都のバンドが出てたような気がする。ヤングジャパン系の主催だったのかもしれない。アリスが出てなかったのははっきり言えるけど。1976年の秋ともなるとアリスは「帰らざる日々」に続き「遠くで汽笛を聞きながら」をシングルカットして人気が爆上がりしはじめた頃。1974年秋に発売したちんぺいさんの1stソロアルバムに続き、1975年秋はべーやんも1stソロアルバムをリリース!着実にアリスの形を作り始めていました。A面「ロードショー」作詞 伊丹恵さん 作曲 山本達夫さん 編曲 青木望さんなぜかこの頃、フォークバンドなのに自分たちで作った曲はレコードにしてもらえない事が多かったように思う。70年代前半デビューのバンドの多くはメンバーで作詞、作曲するのが当然のようでしたが…。「ガロ」がプロの作家陣の曲を歌って大ヒット飛ばしてから、その流れで次々とプロの作詞家、作曲家の作った曲をリリースしていった。アリスも「青春時代」と「二十歳の頃」はなかにし礼作詞、都倉俊一作曲でシングル発売した。バンバンはユーミンに曲を作ってもらい超大ヒット!フォークギター中心での演奏が多かった中、このデビュー曲はピアノ中心のアレンジです。これはさすが!青木望さん!って思うアレンジです。ストリングスの入り方とか、リズム隊が派手に入ってくるアレンジとか最高です。青木望さんのアレンジは本当に好きなものが多くて、クレジットを始めて見たときに「編曲、青木望」とあればそれだけで聴くのが楽しみになってた。この曲は映画館の中でのやや悲惨な状況を歌っています。ありそうと言えばありそうな状況です。この頃の映画館はシネラマ上映などでなければ全て自由席だったから会いたくない人と離れて座る事ができるし、次の回までロビーで時間潰す事もできる。今は全指定席なので隣の席や前の席ににある可能性もある^^;B面「サヨナラ愛の詩」作詞 おおばひろかずさん 作曲 おおばひろかずさん/藤山節雄さん 編曲 青木望さんB面はメンバーの一人が中心に作っています。軽いロッカバラード調の曲です。この曲も青木望さんのアレンジに惹かれる。エレキのオブリやソロは誰なんだろう…。矢島賢さんっぽくも感じるけど違うかな。この曲を聴くのは多分40年以上ぶりかも。「ロードショー」はCDベストで聴いたりしてたけど、この曲はCD化されてないように思う。なんか「ロードショー」より好きかも。
2024年09月10日
フォークシンガー・ソングライターの「みなみらんぼう」さんが1980年に発売したシングル。みなみらんぼうさんを聴き始めたのは天地真理さんがライブでカバーしたのを聴いてからです。「ウイスキーの小瓶」は天地真理さんのライブ盤にも収録されています。1976年11月大阪のキャバレーワールドでのショーでも歌われました。天地真理さんがは1971年のデビューから多くのフォークの曲をカバーしています。元々、ギター弾き語りのフォークシンガーだったので当然ですが。渡辺プロダクションに所属してなくてヤマハのままで活動してたら、まったく違ったシンガーになってたと思う。ジョーン・バエズに憧れて歌手になったのは有名な話で、そんな天地真理さんが「恋する夏の日」や「ふたりの日曜日」を歌うようになるとは本人も想像もしてなかったと思う。でも、ライブでは海外のポップ、ロック、フォークを中心にセットリストが組まれてた事が多かったのでやりたい事は十分にできてたと思う。オリジナル曲も歌謡曲のアイドル曲とは少し違ってた曲も多かった。天地真理さんの影響で最初に買ったみなみらんぼうさんのレコードは「武蔵野詩人~みなみらんぼうの世界~」でした。「ウイスキーの小瓶」が収録されてる1stアルバムで、これを聴いてからいろいろと他の曲も聴き始めた。A面「落葉の汽車」作詞・作曲 みなみらんぼうさん 編曲 千代正行さん1980年10月21日発売。この曲が明星チャルメラのCMに使われていました。そのCMが優しく物悲しさもある映像で楽曲とのその映像が感動的でした。この頃、フォークシンガーがチャルメラの曲を担当する事が何作か続いたと思う。かまやつひろしさん、永井龍雲さん、チャゲ&飛鳥、村下孝蔵さん、そしてみなみらんぼうさん。中でもこの曲は夕暮れの寂しさを感じさせる他の曲とは違っていたように思う。村下孝蔵さんの曲も凄く好きでしたが、この「落葉の汽車」は何かずっと頭の中に残ってた。この曲が使われた明星チャルメラの映像をまた観てみたい。B面「母の背で覚えた子守唄」作詞・作曲 みなみらんぼうさん 編曲 千代正行さんこのB面曲を聴いたのは多分40年ぶりぐらいだと思う。この曲も寂しげで哀しい曲ですが、現在聴くと温かさも感じられ優しく胸に響く。曲の中で出てくる「♪母の背中で覚えた歌はゴンドラの子守唄」はきっと松井須磨子さんの「ゴンドラの唄」のことだろうと思う。「ゴンドラの唄」は何百人がカバーしてるのかわからないほど歌手に歌われている曲。オリジナル音源は芝居の中で歌われてるかのようなセリフの間に歌われています。自分は並木路子さんがバージョンが優しさも穏やかさも感じられ一番好きです。「生きる」の中で志村喬さんがぼそぼそと歌うバージョンも何度あの場面で聴いても胸が熱くなる。田端義夫さんが歌うバージョンも胸を打ちます。田端さん独特のビブラートが「ゴンドラの唄」に凄く合っていて何度聴いても涙腺にくる。森繁久弥さんの個性の塊のような歌唱も好きです。「母の背で覚えた子守唄」の話だった。この曲はセルフカバーで1973年に一度シングルA面として発売しています。1973年のアレンジはもっとテンポが早く歌謡曲のような感じでしたが、新たにレコーディングしたバージョンは完全に物悲しいフォークになっています。どちらのバージョンもそれぞれに凄く良い!
2024年09月03日
高石ともやさんが亡くなった。そのニュースを知った瞬間に頭の中にこの曲が流れた。この曲はいろんなアレンジでコンサートで歌われてきた。しっとりとアカペラから始まる静かなバージョン、ロックンロールにアレンジして歌われた事もあった、「ヘイ・ヘイ・ヘイ」作詞・作曲 Woody Guthrie 日本語訳 高石ともやさん・中山容さんこの曲を高石さんが訳して歌い始めたきっかけが、1967年に亡くなったWoody Guthrieの事をみんなに忘れてもらいたくなく、そして自分も忘れないためにコンサートではアンコールの最後に歌われてた事が多かった。客席も一緒になって歌ったので自分も何度も円山音楽堂、サンケイホール、神戸文化ホールなどで何度も一緒に歌った。この1番と4番の歌詞が特に好きでした。3番の歌詞は悲しすぎると言うか、コンサートでもあまり歌われてなかったような気がする。♪ 夜明けに 夜明けに乗ろう 一番 一番列車にさ 出かけるのさ 歌いながら 歌うよ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ ♪ 人は悲しい時もある 人は苦しい時もある 辛くても歌ったよ 歌ったよ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ ホー ホー ホー ホー ホー ホー ホー ホー歌うよ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ「宵々山コンサート」の最後にともやさんが歌い始めると自然に客席も歌い始め、大きな合唱になっていく。これは春と秋の「昼下がりコンサート」でも最後に歌われた事もあった。ホールコンサートの時は80年代では最後に歌うことは少なくなったように思う。歌詞は一番最初の訳詞と変わって行った部分もあった。きっと何か意味があって変えたのだとは思うけど「♪光の中のかたつむり せめて夢を背負いながら 歩いていくよこの道を 君に会えるまで 道づれは南風 South Wind South Wind South Wind」このサビ部分もコンサートで何度も繰り返し客席も一緒になって歌った歌詞。すごいニコニコしてこの曲を歌ってるともやさんの顔が浮かぶ。「♪心はいつでも 軽く 軽く軽く ほら 聞こえるよ 爽やかな風の歌」この曲の時、メンバー全員がキラキラ笑いながら演奏してたのを思い出す。「♪少女の笑顔に 君は笑う 微笑みの輪が広がるように 人々の声も沸き起こり 錆びた扉も 崩れ始めた 疲れた靴を脱いで 休んで行かないか 笑い話をしてあげようか 君の瞳は輝いている 黄昏と夜明けを求めながら」この2番の歌詞をともやさんが歌い始めると、暗い雲の隙間から陽が射してくるような感覚になれるのが好きだった。「♪思い出を色で塗れば 明るい緑 思い出を絵に描けば 丘の上の校舎 いつまでも忘れないあの日の空 いつまでも忘れないあの日の歌」40歳過ぎた頃からこの曲が好きになった。10代後半〜20代の頃にはこの当たり前の良さがわかってなかった。「♪許されるのなら やり直してみたい できる事なら あの日に帰りたい」ともやさんが実は好きじゃないと言ってた、この4番の歌詞。それも含めて心が震える。「♪私に人生と言えるものがあるなら あなたと過ごしたあの夏の日々」でも、最後はやはりこの曲を歌ってるともやさんを思い出す。
2024年08月19日
女性フォークデュオ「ベッツイ&クリス(Betsy & Chris)」のデビューシングル。オリコン2位を記録して80万枚も売り上げた大ヒットシングル。小学生低学年ですでにこの曲は覚えてしまうほど聴いていた。美しい二人の声とメロディーとアレンジ。A面「白い色は恋人の色」作詞 北山修さん 作曲 加藤和彦さん 編曲 若月明人さん北山修さんと加藤和彦さんは、誰もが知る「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーで作詞家、作曲家としてもシンガーとしても60年代から活躍。北山修さんの事はこれまで数え切れないほど書いてますが、加藤和彦さんの事は意外とあまり書いていなかった。2009年10月17日に自ら命を絶ってしまいました。その年の4月に発売された松任谷由実さんの35枚目のアルバム「そしてもう一度夢見るだろう」に参加しました。その中に収録されてる名曲「黄色いロールスロイス」の編曲を担当。これは異例でユーミンの楽曲はほぼ全て松任谷正隆さんが編曲しています。その上、この曲の演奏はその当時、加藤さんが組んでたバンド「VITAMIN-Q」のメンバーで演奏。メンバーはギター 加藤和彦さん、土屋昌巳さん、 ベース 小原礼さん ドラム 屋敷豪太さんの4人。そこにキーボードの松任谷正隆さんを加えた超豪華メンバー5人での演奏。4月10日〜11月4日まで69本も開催されたユーミンのコンサートのも2ヶ所で飛び入り出演して「黄色いロールスロイス」にギターで参加。wowowの収録日だったので映像で残っています。この時が、加藤和彦さんがライブ演奏した最後になりました。ユーミン、松任谷正隆さん、加藤和彦さんの3人の関係は70年代前半からあって、最後に気兼ねせず楽しめるメンバーでレコーディング、ライブ演奏できた。「黄色いロールスロイス」・・・めちゃくちゃカッコいい曲です!作詞作曲はもちろんユーミン!「白い色は恋人の色」は数え切れないほど多くのシンガーにカバーされています。オリジナルのこのベッツイ&クリスの歌唱で成立してるので、この雰囲気が出せてるのは聴いた事がない。良いと思えるものはいっぱいありますが。B面「パピルスの船に乗って」作詞・作曲 郷伍郎さん 編曲 若月明人さんこの曲も二人の透明感のある美しいボーカルが楽しめます。作詞・作曲の郷伍郎さんは、当時大ヒットした「フランシーヌの場合」を作曲した事でも有名。珍しい所では左とん平さんの「ヘイ・ユウ・ブルース」も作詞をしています。北山修さんと加藤和彦さんのコンビで作られた曲は名曲だらけです。
2024年07月25日
フランスのフォークシンガー「Georges Moustaki(ジョルジュ・ムスタキ)」の大ヒットシングル。ジョルジュ・ムスタキは、フランス語、イタリア語、英語、ギリシャ語、ポルトガル語、アラビア語などの様々な言語で歌う事で世界的に成功しました。このシングルの2曲目は世界的にも有名な曲で日本でも何度かシングルとして発売されています。1972年に発売したアルバム「Moustaki」の中に「Hiroshima」と題された楽曲がある。広島出身の西城秀樹さんがこの曲をカヴァーした事も有名です。1973年発売のライブアルバム「Concert」ではアンコール前に「Hiroshima」を歌い、1974年発売の「Live In Japan」でも中盤に1回とラスト前に1回歌っています。A面「Le Métèque」(邦題「異国の人」)高校生だったか、その頃にいろんな国のフォークシンガーの曲を集めてた。その中に「ジョルジュ・ムスタキ」もあった。中古レコード店で何度かに分けて数枚見つけて買った。その中にこのシングルもあった。ジョルジュ・ムスタキを尊敬してカヴァーして歌った日本のフォークシンガーも多い。最初に聴いた時は、フォークというよりもシャンソンに感じた。フランス語の響きがそう感じさせる。(シャンソンはフランスでは「歌」という意味だからジャンルとして捉えていないと思う)もの悲しい旋律とアレンジで寂しい気持ちになる。この曲も30年以上ぶりに聴いたけど、初めて聴いた時の事とか思い出せるのはインパクトがあった証拠。CDは持ってないのでレコードで聴くしかできない。この2曲が収録されてる1969年発売の2ndアルバムはCDで買おうかと思う。B面「Ma Solitude」(邦題「私の孤独」)この曲も途轍もなく寂しい曲です。でも美しいメロディーと美しいアレンジで優しい気持ちにさせてくれる。「♪いや決して私は寂しくない 私の孤独と一緒だから」こういう名曲は何十年経っても色褪せないのが不思議です。今でもみずみずしく新鮮に感じる。
2024年07月02日
何ヶ月かに一度は必ず聴きたくなるのが「高石ともやとザ・ナターシャー・セブン」の音楽。気持ちが安らぐ演奏と穏やかになれるともやさんの歌声。(一度しか針を落としてなかった見本盤で聴いた。良い音だった!)A面「明日になればね」作詞・作曲 高石とし子さん 編曲 ザ・ナターシャー・セブンこの曲はこのシングルヴァージョンと「107 SONG BOOK Vol.05 春を待つ少女。ヴァージョン」がある。どうしても「107 SONG BOOK Vol.05 春を待つ少女」の方の印象が強くてそっちばかり聴いてしまうけど、たまにこのシングルヴァージョンも「107 SONG BOOK Vol.05 春を待つ少女」の方はシンプルだけどテクニカルってイメージでこっちは凝ったアレンジでテクニカルって印象。ともやさんの歌い方は、こっちのシングルの方が好きになった。「♪ チャンスなんていつでもあるよ」の「あるよ」が好き。疾走感があるのは「107 SONG BOOK Vol.05」の方です。いつ聴いても気分が高揚するし「よし!やろう!」って気分にさせてくれる。コンサートでこの曲がセットリストに入ってたら凄くうれしかった。この曲を一番よく聴いてたのは中学生の時かな。中2の時だったかにアルバム買ってきて初めて聴いた時からこの曲に(このアルバムに)どっぷりハマった。ともやさんの歌声、城田じゅんじさん、坂庭しょうごさん、木田たかすけさんの超絶テクニック!そしてしょうごさんの高音でハスキーのハーモニー。「せめて今夜だけ」の歌唱最高です!バンジョー、マンドリン、フィドル、ウッドベース、ギターで作り上げる音の世界が中学生の自分にはその頃、人気だったROCKバンドのカッコ良さと同等にカッコよく感じてた。洋楽ならQUEEN、サバス、Gillan、Zepにハマってた。KISSやベイシティローラーズ、エアロスミスにはまったく興味を持たなかった。パープルにはほとんど興味なかったのにGillanっていうかIan Gillan Band〜Gillanは全アルバム好き。B面「オールド・ブラック・チューチュー」このシングルにはライブ録音されたものが収録されています。(1980年2月26日帯広市民会館で録音されたもの)この曲は蒸気機関車が次々と廃車になっていく寂しさを歌っています。このアレンジでコンサートで何度か聴いたと思う。2024年の今、蒸気機関車が走ってた時なんてもう凄い遠くの昔に思える。イベント的に特別列車として走る事は今でもありますが…「♪最後の年さ 昭和50年」って歌詞があります。小学校の修学旅行で伊勢に行ったのですが、神戸駅から伊勢まで修学旅行列車だった。神戸から天王寺までは電気機関車が牽引していたのですが、天王寺からディーゼル機関車が牽引。そしてどこの駅からか忘れたけど(亀山だったような気がする)蒸気機関車が牽引した!その時が最初で最後の蒸気機関車体験だった。凄い山の中の単線の線路を走ってたような記憶。トンネルの度にみんなが大げさに叫んで窓を閉めたのも懐かしい思い出。帰りは伊勢市駅からディーゼル機関車だった。行きだけでも蒸気機関車の経験ができてうれしかった。修学旅行で思い出したけど、小学生なのに自分はニッキ味とか生姜味が好きな変な子供だった。砂糖の塊のような剣菱型の「生姜糖」を味見コーナーで味見して、凄いきつい生姜味にも関わらずに凄くハマってお土産に「生姜糖」ばかり買って帰った。一番でっかい生姜糖は自分のためのお土産で、一番辛い味のを自分用に買った。生八ツ橋とかニッキ味(シナモン味)も大好きでチョコやバターや生クリームよりも餡子、ニッキ、生姜味の方が、あの頃も今でも好きです。小学生の時からチョコレートパフェよりも断然、栗ぜんざいを選ぶ子供だった。
2024年06月11日
1995年5月24日発売の山崎ハコさん20枚目のアルバム超名盤「私が生まれた日」に収録されている曲。(このアルバム発売直後のライブで出待ちしてサインしてもらった)「風と空のように」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 笛吹利明さんレコーディングメンバーボーカル 山崎ハコさんAギター 笛吹利明さんEギター 鈴木茂さんピアノ エルトン永田さんキーボード 矢嶋マキさんベース 岡沢章さんドラム 島村英二さんパーカッション ペッカーさんハーモニカ 八木のぶおさん発売当初はこの曲にそんなに引っ掛かりがなくアルバムの中で流れてしまってた曲だった。それでも、このアルバムは100回ではきかないほど聴いてると思う。なので、どの曲も急に浮かんでくる事はよくある。この曲が頭の中でぐるぐるとしてたので帰ってきてから何度も聴いてた。「♪いつでも忘れてないから 鳥よ鳥よ伝えて 帰りゆく渡り鳥 俺よりは優しい」またいつか…とか思ってると、取り返しのつかない事になったりする。永遠に誰もが生きているわけではない事を何で普段、忘れてるのか情けなくなる。そうなってから慌てる。地球の裏側でもないんだし、いつでも会いに行けると思ってたりしてた。「♪いつでも思っているから 空よ空よ伝えて 繋がれた空の下 俺達はまた出会える 俺たちはまた出会うさ」2月の寒空の下、急な電話で聞かされた時の状況は忘れられないと思う。この曲、演奏も繊細で優しい。八木のぶおさんのハーモニカソロがしみる。鈴木茂さんのギターフレーズも印象に強く残る。エルトン永田さんのピアノも矢嶋マキさんのKeyも情景を浮かび上がらせてくれる。矢嶋マキさんといえば、1980年秋、中島みゆきさんのコンサートツアーに参加。「船を出すのなら九月」で幻想的なキーボードのイントロが印象的でした。レコードよりもテンポを落としてゆったりとより幻想的にアレンジされてて、特に間奏なんかは矢嶋さんのKeyが楽曲の雰囲気を作り上げてたように思う。「冬を待つ手紙」では矢嶋さんのKeyがちょっとプログレのようなフレーズを弾いてたのも印象に残ってる。「風と空のように」はライブで聴いた事がなかったと思う。アルバム「私が生まれた日」からライブのセットリストに入ってた曲は1曲目「未来の花」、2曲目「私が生まれた日」、3曲目「都会の小鳥」6曲目「三日月」8曲目「夕陽」、10曲目「歩道橋」の6曲は1995年〜1996年のライブで何度か聴いた。その後も、1曲目「未来の花」、2曲目「私が生まれた日」、6曲目「三日月」の3曲は何度か歌われた。特に「未来の花」は2000年代でもよく歌ってくれた。(2024年6月5日 AM4時11分 外に出てこの景色をボーッと観てたら写真撮りたくなった。 細い三日月と神戸の街)
2024年06月05日
1976年10月25日発売の「古時計」の2ndシングル。「古時計」は1976年4月発売のデビューシングル「ロードショー」を大ヒットさせたフォークデュオ。メンバーは大場弘一さんと西田昌弘さんの二人です。A面「季節はずれの走馬燈」作詞 中村俊男さん 作曲 おおがひろかずさん 編曲 吉川忠英さん 弦編曲 瀬尾一三さんデビュー曲「ロードショー」は50万枚を超える大ヒットでした。そのヒットもあり、シングル第二弾はいきなりテレビドラマの主題歌になった。「ひまわりの道」というドラマで、池内淳子さん、三浦友和さん、夏目雅子さん、岡田奈々さんらが出演してた月曜21時のドラマでした。「ひまわり」シリーズとも言えるドラマで1作目が「ひまわりの詩」でこの作品も池内淳子さん、三浦友和さんが主演のドラマ。2作目が「ひまわりの道」です。「ひまわりの詩」の主題歌はグレープの「無縁坂」でした。「無縁坂」は母親をテーマにしている事で有名なヒット曲ですが、この「季節はずれの走馬燈」も母親をテーマにしている楽曲です。ドラマの内容が息子と母親をテーマにしているシリーズで主題歌も同じテーマで作られています。デビュー曲よりもこっちの曲の方が好きでした。小学生ながらこの曲を聴いて母親がいなくなったら…と想像するのが怖かったのを思い出す。今は母親を亡くして、こうやって久しぶりに聴くと、あたりまえのように毎日過ごしてた家族とのやさしい時間を思い出す。小学生の頃から動物や魚や鳥や昆虫が大好きだった自分はこの曲の歌詞のある部分に注目してた。「♪夜店ですくった赤い魚 いつの間にか子供が生まれ小さな世界で幸せそうです」と、あります。「夜店ですくった赤い魚」は金魚の事で間違いないとは思うのですが、金魚すくいの金魚の多くは小赤と呼ばれる熱帯魚の餌用にもなっている金魚です。たまに出目金や子供の丹頂や琉金が少し混じってるイメージです。「赤い魚」ならきっと和金の小赤を何匹かすくったのだと思う。この小赤はきっちり買うと20cm以上に育ったりしますが、繁殖はなかなか難しくて水温、水質、水草、エアレーションの管理は絶対でオスとメスをきっちり見分ける事も大事。意外と奇跡的の産卵して卵を他の魚に食べられる事なく水草に隠れながら稚魚が育つ事も稀にあります。 メダカなら簡単なんだけど小赤や丹頂や琉金は難しいイメージしかない。子供の時に金魚の繁殖は無理に等しいと痛いほど感じてたので、この曲の歌詞を見てすごい事だと歌詞の内容よりそっちの方で興味を持ったのもはっきり覚えてる。「赤い金魚」と歌詞にしなかったのは実は「赤いグッピー」だったとしたら、イヤでもどんどん増えるんだけど。思い出したんだけど、金魚すくいならぬグッピーすくいって一度見た事があった。温泉が湧き出てて水温が年中15度以下にならない場所に誰かが飼い切れなくなったグッピーを流して異常繁殖してしまったグッピーを金魚すくいのようにしてた町があった。15年ほど前に夜店が並ぶ中で見た。 その時だけのお祭りか何かだったと思う。グッピーは外来魚なので自然の川や池に逃がす事は禁止されていますが、いろんな所でグッピーが自然界に紛れ込んでるのを見る事がある。飼い切れなくなったら冬になれば凍え死ぬかも知れない川や池に放すより、アロワナや大型シクリッドの餌として成仏させてあげた方がいいと思う。在来種と外来種の問題は難しくて、自分は答えは出せないけど海外に比べると日本は外来種を自然に放す事への意識はかなり低いように思う。海外はもっと厳しい。靴底についている土さえ禁止される場所も多々ある。靴は履き替えさせられる。その土の中に他の国の卵や細菌や植物の種子がいるかも知れない。・・・・まったく曲とは関係ない話でした。「季節はずれの走馬燈」…久々に聴いて感動。吉川忠英さんの編曲とギターが美しくてイイ!B面「悲願橋」作詞 西田昌弘さん 作曲 みなみらんぼうさん 編曲 吉川忠英さん 弦編曲 瀬尾一三さんこの曲もドラマ「ひまわりの道」で挿入歌として使われた曲。A面と同様、物悲しく叙情的で美しい編曲とメロディーが心に残る。70年代半ばのフォークソング!って感じの楽曲です。みなみらんぼうさんが作曲してた事を忘れてた。1976年ならみなみらんぼうさんが名曲を出し続けてた頃。そしてあの!「山口さんちのツトム君」を作詞作曲した年も1976年です。
2024年05月23日
1999年に発売された高石ともやさんのアルバム「自分をほめてやろう」の中に1975年7月シングル発売された「孤独のマラソン・ランナー」のリメイクバージョン!「孤独のマラソン・ランナー」作詞・作曲 自切俳人さん 編曲 徳武弘文さん1977年シングルバージョンは青木望さんの編曲でややのんびりと心地よいテンポで当時はよく聴いたバージョン。でも、一番よく聴いたのは当然、オリジナルの自切俳人さんのバージョンですが。もう一つ「107 SONG BOOK Vol.11 想い出の赤いヤッケ。完結編」1979年バージョン。これはナターシャー・セブンらしいバンジョー、マンドリン、ギターのトリッキーな演奏でこれも大好きなバージョンです。そして1999年バージョン。編曲の徳武弘文さんはラストショウのギタリストとしても有名で、この1999年バージョンにはラストショウのメンバーが3人も参加しています。ハーモニカに松田幸一さん、ベースに河合徹三さん、そして徳武弘文さん。尾崎孝さんのスチールギターと松田さんのハーモニカの印象が大きいアレンジです。1999年当時はそれほど聞き込んでなかったのですが、高石ともやさんの歌唱が伸びやかで気持ちいい!アレンジは少し自切俳人さんのオリジナルバージョンをオマージュしてるようなコーラスや効果音。ナターシャー・セブン関連の音楽を聴くと自分の中学時代、高校時代の放課後に京都まで遊びに行ったりしていた事を思い出す。帰ってくるのが23時過ぎてる事なんて珍しくなかった。アルバムの事も書いてなかったと思うので今度ゆっくり聴きながら書きたい。春は毎年、ナターシャー・セブンのコンサートに必ず1回は行ってた。
2024年04月13日
シンガーソングライター、遠藤賢司さんの7枚目のアルバム。遠藤賢司さんと言えば1970年代前半の「夜汽車のブルース」「満足できるかな」「ほんとだよ」「カレーライス」「歓喜の歌」などを思い出す人が多いと思う。初期のアルバム3枚も好きですが、自分が衝撃だったのはこの「宇宙防衛軍」です。1980年秋の京都円山音楽堂での昼下がりコンサートだったかで、このアルバムから数曲歌った。光線銃のような武器を手に持ち絶叫してたのが強烈なインパクトで、それまでのややハードなフォーク、ロックのイメージがぶっとんだ。その時はこのアルバムの一つ前の「東京ワッショイ」を聴いた事がなかったので驚きも大きかった。その時に共演してた三上寛さんのインパクトも凄かったけど「宇宙防衛軍」は異彩を放ってた。(初めてCD化された時に買ったもの。あれから何種類か出てるのでリマスターされてるのかな…)1曲目「宇宙防衛軍」2曲目「通好みロック」3曲目「ザ・ガードマン」4曲目「東京演歌」5曲目「白銀の翼」6曲目「春のめざめ」 7曲目「喜びの歌」8曲目「哀愁の東京タワー」9曲目「夜汽車のブルース」10曲目「宇宙防衛軍のマーチ」11曲目「宇宙防衛軍放送局」12曲目「宇宙防衛軍放送局」このアルバムのミュージシャンは「四人囃子」のメンバーやを中心に土屋昌巳さんやゲストボーカルで平山みきさんも参加。編曲は四人囃子の佐久間正英さんです。高音でシャウトしてるのを聴くと大好きな自切俳人(北山修)さんのシャウトを思い出す。声の高さもよく似てる。1曲目「宇宙防衛軍」ふざけてるように思ってしまう人も多いと思うけど真面目に作ってるから楽しめます。自切俳人さんの「ハエ・ハエ・ハエ」もそうだけど、聴き込むほどに好きになる曲。2曲目「通好みロック」この曲も好きな曲。「マイ・シャローナ」をパロってるような感じもする曲。セリフの感じも自切俳人さんを彷彿させて凄くイイ!3曲目「ザ・ガードマン」宇津井健さん主演の大ヒットドラマ「ザ・ガードマン」のテーマ曲のメロディーに遠藤賢司さんが歌詞をつけて歌っています^^;聴いてると懐かしさがこみあげてくる。4曲目「東京演歌」遠藤賢司さんは演歌も好きなので、こんな本格的な演歌も作ってしまう。三橋美智也さん、こまどり姉妹、島倉千代子さんが好きらしい。ここに畠山みどりさん、森進一さん、八代亜紀さん、水前寺清子さんが加われば自分と同じ。5曲目「白銀の翼」プログレなイントロもカッコよく、歌が入ってくるとタイトなロックに。8曲目「哀愁の東京タワー」完全なムード歌謡です。ラテンなリズムも気持ち良く、デュエットの平山みきさんの歌唱も最高です。9曲目「夜汽車のブルース」1stアルバム「niyago」の1曲目をハードなロックにアレンジ。オリジナルもフォークロックな曲なのでそんなに違和感はなく楽しめる。10曲目「宇宙防衛軍のマーチ」前半の前衛的な現代音楽のような世界から、伊福部昭さんが作ったようなゴジラ映画で流れてきそうな曲。いきなりリタルダンドして曲が終わる感じ、それっぽくて笑ってしまう。CDには「踊ろよベイビー」と「外は雨だよ」のライブヴァージョンがボーナストラックとして収録されています。この「外は雨だよ」最高です!京都・円山音楽堂で「宇宙防衛軍」を歌ってるところ。
2024年01月24日
ザ・ナターシャー・セブン『107 SONG BOOK』の記念すべき第一弾。「オリジナル・カーター・ファミリーをお手本に編」とサブタイトル通りにカーターファミリーのレパートリーを楽譜集とともにレコーディング。「107 SONG BOOK」の中でもかなり良く聴いたアルバム。一番良く聴いたのは「107 SONG BOOK Vol.5 春を待つ少女。」ですが。1曲目「私を待つ人がいる(アメリカ民謡)」2曲目「今宵恋に泣く(アメリカ民謡)」3曲目「柳の木の下に」4曲目「あなたを恋しています(アメリカ民謡)」5曲目「別れの恋唄 その1(アメリカ民謡)」6曲目「別れの恋唄 その2(アメリカ民謡)」7曲目「丘の上の校舎」8曲目「高い山に登って」9曲目「ひとり旅」10曲目「陽気に行こう(アメリカ民謡)」11曲目「わらぶきの屋根」12曲目「森かげの花(アメリカ民謡)」13曲目「どこにいればいいんだろう」14曲目「海の嵐(アメリカ伝承)」15曲目「青い海のお墓」16曲目「ワルツを踊りましょう」訳詞は全て高石ともやさん。アメリカ民謡以外の作曲はA.P. カーター。1曲目「私を待つ人がいる」は高石ともやさんが一時期フォークソングを歌うのを完全にやめて福井県の名田庄村に移住した。そこの生活で村人の人たちとも仲良くなっていき、この「私を待つ人がいる」をきっかけに歌うことを始めるようになったと何かで語っていました。1979年12月2日放送のFM番組「サウンド・アプローチ」の中でカーターファミリーのオリジナルをまず流して、続いてその曲を生演奏で聴かせて解説するという企画をしました。この時の回のラジオを録音したものを今でもよく聴いています。この時にもともやさんは「フォークソングやめてもう一回やり直した時、最初に作った歌がね、私を待つ人がいるって いつも村にいってね、仕事もないしね、朝起きて山に行って「♪あ〜あ〜」てやって 昼下がりにご飯食べて、でまた行って、夕方になるとおばあさんに必ず会う人がいてね、 「いや、こんにちは」って「いつも日暮れに迎えに行くのさ 私を待つ人がいる」ってね・・ もうあのー、このケンタッキーの歌が、まるで名田庄村の歌みたいなんでね、 あ!これは私の出発点の歌にしようと思って、自分流に歌ってたの で、それでね、今もナターシャーセブンのいつもオープニングテーマになってるですけどもね」と、話してオリジナルのカーターファミリーのレコードを流して、続いてナターシャーセブンの演奏で「私を待つ人がいる」を聞かせる。まだ1979年ごろは「私を待つ人がいる」がライブの1曲目の事が多かったですが、1980年ごろからには1曲目は「陽気に行こう」や「明日になればね」だったりした。1972年の「KBS KYOTO INCREDIBLE TAPES」ではイントロがオートハープで始まります。このヴァージョンはライブで聴いた事がないので初期のみでの演奏なのかも。そういえば1977年の宵々山コンサートでもイントロはフオートハープの演奏からだった。3曲目「柳の木の下に」もコンサートでよく聴いたので印象に強く残ってる。リードボーカルは坂庭しょうごさんです。ハスキーなハイトーンが気持ち良くて大好きなボーカリストでした。このレコーディングヴァージョンでは、ソフトに歌っていますが、コンサートでは突き抜けるような強い声で歌っていました。「♪し〜〜だれ柳が〜」って。サビから城田じゅんじさんも坂庭さんに負けないほどのハイトーンでハモるのも最高だった。「♪や〜〜なぎの木の下、土の下で眠ります」かなしい歌なのですが、二人のハイトーンボーカルに聞き惚れてました。7曲目「丘の上の校舎」も大好きな曲だった。中学生の頃に初めて行ったナターシャーセブンのコンサート。その時もこの曲を歌ってくれた。この曲の歌い出しの歌詞が自分の幼少期と重なる。「♪背よりも高い草はらを駆け抜けて いつでも唄ってた子供の頃」中学生の頃に聴いた感覚と、今、聴くのでは感じ方がまったく違う。初めて聴いてから40年以上経っても今でもこの曲を聴いて感動してるのが不思議。40年前にこの曲を40年後も聴いてるとは思ってもなかった。8曲目「高い山に登って」は何と言っても1979年「いこまいか」コンサートのオープニング曲!この曲も聴いてるといろんな場所の風景が頭に浮かんでくる。10曲目「陽気に行こう」はこれまで生きてきて何百回口ずさんだだろう。この曲を聴いたり口ずさんだりすると心がホッとしてトゲトゲしてた心が少し丸くなる感覚。1972年「KBS KYOTO INCREDIBLE TAPES」の演奏はかなり違ってて新鮮ですが、「これじゃない感」が強い。この曲も1979年12月2日放送のFM番組「サウンド・アプローチ」で取り上げています。まずレコードでオリジナル「Keep on the Sunny Side(陽気にいこう)」を流してからナターシャーセブンの演奏でこの曲を歌う。11曲目「わらぶきの屋根」はコンサートでは聴いた事がなかったと思うけど、この曲を聴いてると母方の田舎の風景が鮮明に浮かび上がってくる。母の実家はわらぶきではなかったけど、自分が子供の頃は母の実家の周りの家にはわらぶきが多かった。「♪魚を追って山を越えて 日暮れて帰る 子供心に家のあかりが ありがたかった」今日は2017年に初CD化されたものを聴いてた。「107 SONG BOOK」が全てCD化されたのはうれしい。アナログ盤で聴く事の方が回数は多いけど、楽にPCででも簡単に聴けるのがいい。
2024年01月22日
29年前のこの時間、自分は何をしてただろうかって考えてた。西の空が真っ赤に染まってて父親とバス道に出て迫ってくる火を心配そうに無言で見てた。街灯も消えてて真っ暗な中、炎の赤さと炎に映し出される真っ黒な煙が目に焼き付いてる。自分と父親の周りにも多くの人たちが心配そうに西から迫る炎を見つめてた。その時、小さな子の怯えたような震えた泣き声が耳について今でもリアルに響く。みんな同じように泣きたい気持ちだった。自分の家は全壊でどこからどう片付けて、どう生きて行こうかとその夜は悲観的になってた。阪神・淡路大震災で無くした物は多すぎた。それはあの場で経験した人はみんな同じ。両親と一緒に住んでなかったので、震災直後に電話して生存を確認できて、そこから渋滞と壊れた道路を避けながら普段なら30分あれば行ける道のりを11時間かかってやっと両親に会えた時に、酷い状態の家の前で神様に感謝したのを覚えてる。そこからの記憶は不思議な感じで断片的にしか思い出せない。5日間ほどどう生きてたのか何をしてたのか記憶が飛んでしまってる。確かに覚えてるのは父親の横で呆然と無言で西の空を見ていた光景や臭いや子供の泣き声だけは忘れない。杉田二郎さんが震災から3年後にこんな曲を歌った。「子供の心」作詞 きたやまおさむさん 作曲 杉田二郎さん 編曲 塩入俊哉さん幼稚園の頃のこと迷子になって 見知らぬ町ではぐれて夜になってもう誰にも会えないだろうと 世界から見捨てられたと思い込みました何かにぶつかって擦り傷つくって 切れた見えない額から一筋流れた血を見て死ぬかと心配しました 目の前が真っ赤に染まりましたあの子供の気持ちがわかりますか あの子供の心は忘れましたかあなたの心の小さな子供は 今、今何を感じていますか神戸の子供達は何を感じたでしょう大地が激しく揺れて町が壊れて両親と別れてさ迷うあの日の彼ら笑っていましたか泣いていましたかあの子供の気持ちがわかりますか あの子供の心は忘れましたかあなたの心の小さな子供は 今、今何を感じていますかこの曲は1998年の「杉田 二郎 30周年記念コンサート「絆」 ~きたやま おさむ作品を唄う~」で初めて発表されライブバージョンのみでした。2016年にアルバム「やわらかい心」で初スタジオレコーディング。この曲を初めて聴いた時に自分達と同じように炎を見上げてた泣いてる子供の声を思い出す。今日は無性にこの曲が聴きたくなって何度も聴いていました。きたやまおさむさんと杉田二郎さんで作った「祈り~prayer~」という曲も心に響いた。「明日何がおこる 地球のどこかで 今眠れないのは 明日が見えないから 愛だけで私たち 本当に生きて 死んでいけるの」こんな歌詞で始まるこの曲も、あの夜の自分が眠れずに考えていたような事。あの時から毎年、毎年、この日が来ると心が重くなって体調がいつもと違うように感じる。こんな風に時間を過ごしてる人が物凄く多いんだろうなと思う。頭の中で封印していたあまりのも悲惨な光景や声を少しずつ甦らせて向き合ってる。今までなら思い出しそうになると、すぐに目を開けて違う事を考えて封印してきた。29年前のあの日から自分は違う人間になったほど変わったかもしれない。
2024年01月18日
ガロの7枚目のシングル。1973年12月10日発売。3rdシングル「学生街の喫茶店」の大ヒット以降、6枚連続で山上路夫さんが担当。(「学生街の喫茶店」が時差で大ヒットしたので4thシングルのみメンバーオリジナル)山上路夫さんは天地真理さんの「虹をわたって」以降の大ヒット曲のほとんどを担当。A面「一枚の楽譜」作詞 山上路夫さん 作曲 村井邦彦さん 編曲 大野克夫さんこの曲はフォーク色はほとんどなく軽快な8ビートのロック歌謡です。小学生だった自分もこの曲が好きでよく口ずさんでいた。3人の発声やハーモニーもアイドルグループのような印象でした(あいざき進也さん的な)。「ロマンス」もけっこうアイドルっぽい雰囲気が強かったか…。堀内護さん(MARK)がリードボーカルは声質も甘いのでアイドルっぽく人気も凄かった。「ピクニック」が一番アイドル路線だったかも。大野真澄さん(VOCAL)がリードボーカルの曲は渋めで大人っぽくなる。「姫鏡台」なんて渋くてカッコいい。日高富明さん(TOMMY)がリードボーカルの曲は沢田研二さん的なロック歌謡なカッコ良さがありました。B面「憶えているかい」作詞 山上路夫さん 作曲 村井邦彦さん 編曲 有馬すすむさんこの曲も凄く好きな曲。おしゃれなソフトロックでギターソロとかも洋楽のようで渋くておしゃれです。多分、トミーが弾いてるのだと思う。アルバムにも名曲が多いので、また今度はアルバムの事も書こうと思う。
2024年01月17日
アメリカのフォークシンガー「Eric Andersen」が1966年発売したアルバムに収録。この曲は当時、アメリカの黒人の基本的人権を要求する活動家の友人に向けて書いた曲のようです。「疲れた脚のブーツを脱いで休んで行かないか 私はあなたを笑わせる事が出来るかも知れない」と、友人に戻って来ないか?と書いた曲。このアルバムからは「疲れた靴」の他、「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」「腰まで泥まみれ」「綿つみの歌」「ミッドナイト・スペシャル」もライブで何度も聴けた曲。高石ともやとザ・ナターシャー・セブンのヴァージョンはまた違った景色が見える。この曲を初めて聴いたのは中学生の頃だったので素直に優しく温かい歌声と歌詞に惹かれて、感動していた。ナターシャー・セブンのコンサートでは何度も聴いた。「107 SONG BOOK Vol.08 お! スザンナ。アメリカの古い歌編」のスタジオ録音のヴァージョンも好きですが、一番よく聴くオフィシャルで出ているヴァージョンは「いこまいか。」のライブヴァージョン。今日、この曲が聴きたくてアナログ盤「いこまいか。」を引っ張り出してきて聴いた。「♪笑い話をしてあげようか〜」の後に入る坂庭省悟さんの高音の「♪フゥ〜ウ〜」のコーラスを聴いた瞬間に涙が出た。ライブで何度もこの曲を歌ってる姿を観てるので、この部分はともやさんがどんな表情してたとかメンバー同士が顔を見合わせながら歌ってる姿が鮮明に頭に浮かぶ。キラキラした音のイントロのギターを真剣な眼差しで弾いてる純二さんの顔も浮かぶ。サビから入ってくる省悟さんの高音コーラスパートと共に美しい3人のハーモニーには感動の鳥肌です。木田高介さんのほんわかした存在も本当に好きだった。このライブ盤も超おすすめ。ナターシャー・セブンはもちろん、杉田二郎さん、自切俳人、ダウンタウンブギウギバンドの演奏も最高です!ジローちゃんの「題名のない愛の唄」「積木」「やわらかい心」最高です!「疲れた靴」君は長い道のりを歩いてきた辛い言葉を浴びせられて泥にまみれて足も重いでも罵る者はすぐ背中を見せる疲れた靴を脱いで休んで行かないか笑い話をしてあげようか君の瞳は輝いている黄昏と夜明けを求めながら歳をとってくると、何でもないふとした優しい歌詞や歌い回しに泣けてきたりする。今の時期になるといつも寒い風の中、口をついて出てくる曲がある「春を待つ少女」冷たい風の丘に咲く光る花はネコヤナギ今日もたたずむ娘ひとり海を見つめて誰を待つ光る花はネコヤナギ春の日を待ちながらかける娘は光の中どこへ行く娘この曲はシモンズもカヴァーしています。高石ともやとザ・ナターシャー・セブンでスタジオ録音は2ヴァージョン、ライブヴァージョンは多くあります。「1972 コンサート -KBS KYOTO INCREDIBLE TAPES- 」のヴァージョンは自分がいつもコンサートで聴いてたアレンジとは違うので何かしっくり来ないのですが、他のライブヴァージョンはどのヴァージョンにも思い入れがある。いきなり高石友也さんのアカペラから始まるヴァージョンも好きだった。その時はフィドルがかなりフィーチャーされてるアレンジでした。「107 SONG BOOK Vol.05 春を待つ少女。」のヴァージョンがやはり一番よく聴いたのでこのヴァージョンのキラキラしたギターソロに胸を震える。進藤了彦さんが加入してからのナターシャー・セブンもライブもよく観た。円山音楽堂は楽しかった思い出が山ほどある。
2024年01月08日
1991年12月16日発売の山崎ハコさんの19枚目のアルバム。このアルバムはなぜか、今日現在ウィキペディアにも掲載されていないアルバム。どこかで見たディスコグラフィにもこのアルバムは掲載されていなかった。ハコさんの歴史から消されたアルバムなのだろうか?1曲目「ベイシティを流れて」2曲目「港まで」3曲目「あばずれ」4曲目「Again To Me」5曲目「セイディア」6曲目「BAND」7曲目「元気か」8曲目「時代にはぐれて」9曲目「親友みたいに」10曲目「スクリーン」全曲 作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 森一美さんこのアルバムからライブで歌われた曲はかなり少ないと思う。このアルバムの次の「メンフィスまで」の中からならセットリストに入ってた曲が多かった。自分もそんなに聴くアルバムではないけど、たまにこうやって聴いてみると良い曲が多い事を思い出す。17thアルバム「SA・SU・GA」からの流れのロック色強めなアレンジが多く収録されています。バックバンドがないとライブでやりにくい曲が多いのですが、ギター1本で歌ってもカッコイイだろうなと思える曲も多い。レコーディングもバンドサウンドに拘ってるようなアレンジと演奏です。タイトな演奏がストレートなハコさんのボーカルにハマり切っててカッコイイ!かなり久しぶりに聴いて感動したのと、このアルバムの事をブログで書いてなかった事に驚く。書いた気になってたのと思うけど。7曲目「元気か」のタイトなリズムのバンドサウンドがたまらなくイイ!ハコさんの歌も勢いがあってゾクゾクする。1曲目「ベイシティを流れて」は80年代前半の頃のハコさんのような楽曲アレンジ。この曲が急に有線などで流れてきたとしたら「風の色」や「ダージリン」に入ってた曲だったかなって勘違いしてしまいそう。サビまで聴けば「流行歌が聞こえる」に収録されてる曲だと当然、わかるけど。9曲目「親友みたいに」はレゲエアレンジの曲で、歌詞は少し珍しいように思う。ハコさんはレゲエな曲は多くありますが、この曲が一番本格的なレゲエっぽい空気を感じる。2曲目「港まで」もレゲエです。この曲もおしゃれなアレンジと艶っぽいハコさんの歌唱が最高です。このアルバム、もう少し知られてもいいと思うな。ハコさんファンでも買ってない人もいるんじゃないかな。確か廃盤なので再発するべき。6曲目「BAND」はミディアムスローのやや重めな曲。バンドをやってる者には刺さる歌詞だった。こんな歌詞もハコさんには珍しい方だと思う。10曲目「スクリーン」はアルバムラスト曲です。フレットレスベースを前に出してて、これがカッコイイ!8曲目「時代にはぐれて」ミディアムスローの3連曲。この曲もブルースロックなハコさんのカッコよさを堪能できる曲です。3曲目「あばずれ」は音の作り的には「道を探せ」を思い出すようなアンプラグドなロック。ハコさんの歌い回しも渋くて最高です。ローズピアノのソロもカッコいい!4曲目「Again To Me」は初めて聴いた時の印象はとくに良くもなかったのに、聴くほどに妙にハマってしまった曲。5曲目「セイディア」もレゲエっぽいアレンジとおしゃれなメロディーラインとハコさんの楽曲ではやや珍しいタイプの曲です。廃盤にしているには勿体無いアルバムです。BGMビクターも山崎ハコさんのアルバムの再発、リマスターを早くすればいいのに。レコーディングメンバー
2024年01月07日
1973年5月10日発売のガロの5枚目のシングル。「学生街の喫茶店」がシングルリリースから半年経った頃から売れ始め、このシングルが出た頃には100万枚を売り上げていました。ガロブームの中、発売されたシングル。A面「君の誕生日」作詞 山上路夫さん 作曲・編曲 すぎやまこういちさん3枚目のシングル「学生街の喫茶店」の次にリリースされたシングルは「涙はいらない」でした。この「涙はいらない」は初期にビー・ジーズを彷彿させる爽やかフォークでした。その時点ではまだ「学生街の喫茶店」はまったくヒットしていませんでした。(この時点では「学生街の喫茶店」はまだB面でA面曲は「美しすぎて」でした)「学生街の喫茶店」が大ヒット、そしてその流れを汲んだような曲が「君の誕生日」です。レコード会社の思惑通りにこの曲も大ヒット。そして、この曲の1番と2番の間の間奏は「学生街の喫茶店」の歌メロがそのまま使われています。同じ「すぎやまこういちさん」の作曲なので何の問題もないのですが、かなり大胆に思えた。B面「散歩」作詞 山上路夫さん 作曲 村井邦彦さん 編曲 有馬すすむさんこの曲もA面になってたらヒットしたと思う曲。少しカーペンターズを感じる曲で、アレンジもカッコよく子供の頃から好きだった。
2024年01月05日
山崎ハコさんの11枚目のアルバム「風の色」のA面の最後に収録されている曲。「風の色」というアルバムは、デビュー当時からの多くの固定概念を崩していった。その前のアルバム「硝子の景色」の時点でその作業は始まっていた。「硝子の風景」からファンになったと言われた事が当時はよくあったとハコさんもエッセイに書いている。そして「硝子の風景」「風の色」を作る事ができたのは「幻想旅行」「幻想旅行2」があったからだとハコさんは語っています。何かが変わったようで、何も本質は変わっていないような、そんな揺れていた時期のハコさん。そんな中で異色な1曲だと思うのがこの曲。(1983年2月21日発売 LP C28A0259)「旅人形-りりあ」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 福井峻さんこの曲は、このタイトルのまま短編小説としてエッセイ集「風の色」の中に残しています。その小説を読んで、この曲の事がより深く知る事が出来て、より好きになった事を思い出す。40年前の事。・・・「りりあ」という人形が暗い倉庫から売り場の棚、そして人に買われて幾人もの手を渡ってそして捨てられて拾われて、また捨てられ、野良犬に咥えられ連れて来られたのは暗い倉庫の中でよく聞いた船の汽笛の音が聞こえる場所。小説は人形「りりあ」からの視点で人間たちや風景や風を感じている。楽曲の「旅人形-りりあ」はこの人形の事を思って歌われてる曲。ハコさんが「りりあ」と自分をだぶらせてるように書かれています。福井峻さんの編曲が素晴らしく、不思議な世界に迷い込ませてくれます。ハコさんの「呪い」が暗くて怖い曲って言うのなら、この「旅人形-りりあ」はある意味でもっと怖い曲。(「呪い」は怖い曲だとは自分は思ってませんが)曲を先に聴いていて、はっきりとは何なのか分からなかったのが、アルバム発売から約1ヶ月後にこの小説を読んで背筋がゾクッとしたのを覚えてる。小説の中で「りりあ」が詩を何度か語ります。「私は旅をする人形 人間のように歩けないが 人間よりも歩けるぞ 人間よりもはかない旅 人間よりも長い旅 もしかしたら永遠の旅 けっして息切れしたりせず 私に息などありません 私に心臓ありません けれど死んではおりません」そして野良犬に目を傷つけられてしまい片目がよく見えない状態でゴミの山の中。風を感じながら、ぼんやりと船が見える。暗い倉庫の中でよく聞いた船の汽笛はよく聞こえる。最後にまた詩を語る。「私は旅をする人形 人間よりも小さくて 人間よりも大きいぞ 人間のように生きられないが 人間よりも生きられる 死んでいるのじゃありません 私には心臓はありません 人間よりも早死にか 人間よりも長生きか 自由なのか 不自由なのか 人間よりも小さくて 人間よりも大きいぞ 私は旅をする人形 人間よりもはかなくて 人間よりも長い旅 人形だけの長い旅」この詩で短編小説は終わります。この小説を読んでから曲を聴くと不思議な感覚になってどこかに迷い込んで行く。ハコさんの声の力と、絶妙な編曲でトリップしていく。お酒なんて呑んでなくても酔ったような感覚になる。この「風の色」という11枚目のアルバムはどこか忘れ去れがちな印象もあるのですが、カッコいい曲が山ほどつまってるアルバム。1曲目「ヨコハマ・アンバランス」は渋くてカッコいい曲です。これがハコさんだ!って言いたくなる曲です。2曲目「雨に唄えない」もソフトなロッカバラードで最高です。B面3曲目「旅の人」は後藤次利さんの編曲が鳥肌立ちまくり。ハコさんの歌の世界と完璧に融合してて引き込まれていく。中島みゆきさんも後藤次利さんが編曲した曲はどれもレベチに思える。どうしても中島みゆきさんは後藤次利さんが編曲した曲ばかり聴いてしまう。「夜会」を全曲、後藤次利さんの編曲でやってほしいといつも思ってしまう。そして「旅人形-りりあ」はこのアルバムで一番異色な世界。「港O U T」「二人の風」「オーディション」など名曲揃いです。(上がLPよりも10ヶ月遅れで発売されたCD 1983年12月5日発売 D35A0030 下は2009年3月19日発売のリマスター盤 PCCA50075)(1983年3月30日発売のエッセイ集 当時、何度も繰り返して読んだ)
2023年12月15日
日本のフォーク/ロックグループ「ガロ」の4枚目のシングル。誰もが知ってる大ヒット曲「学生街の喫茶店」の次のシングルですが、この曲はあまり知られていません。A面「涙はいらない」作詞・作曲 堀内護さん 編曲 宮本光雄さん大ヒット3rdシングル「学生街の喫茶店」の次のシングルなのにどうしてあまり売れなかったか…1972年6月20日に「学生街の喫茶店」は発売されましたが、発売当初はB面曲でした。A面は「美しすぎて…」です。ヒットしないまま日が過ぎて10月10日にこの「涙はいらない」のシングル発売。この曲もヒットせずに3枚目のアルバム「GARO3」を12月10日に発売。アルバムのプロモーションなどでラジオ出演が増えて「学生街の喫茶店」が何度かオンエアされると有線とラジオから売れ始めレコードも1973年年明け頃にはヒットしはじめA面を「学生街の喫茶店」に変更するとオリコン1位までチャートを駆け上がった。春先まで売れ続け100万枚突破。そんな中、忘れ去られたようにこの4枚目のシングル「涙はいらない」が不憫な存在に。2枚目、3枚目とシングル曲はプロの作曲家の作品でリリース。この4枚目で久しぶりにメンバーのオリジナル曲をリリース。「涙はいらない」はカーペンターズ、初期のビー・ジーズのような叙情的で爽やかなアレンジとメロディーの良い曲です。そりゃ「学生街の喫茶店」ほど完璧な曲ではないかも知れないけど、自分は「涙はいらない」はかなり好きな曲でした。B面「明日になれば」作詞・作曲 日高富明さん 編曲 宮本光雄さんロック志向の強かったトミーらしい軽いロックナンバー。アルバム「GARO3」のアルバムラスト曲。アルバム「GARO3」は全曲メンバーの作詞作曲のオリジナルです。良い曲が多く収録されています。
2023年12月13日
1992年5月21日発売の名盤「メンフィスまで」のラストに収録されてる曲。最近、山崎ハコさんの90年代の5枚のアルバムをよく聴いています。「SA・SU・GA」「日本詩集 〜遠い町 遠い空〜」「メンフィスまで」「私が生まれた日」「唯心」の5枚です。その中なら「SA・SU・GA」と「私が生まれた日」が特別好きなアルバムですが、「メンフィスまで」も名曲がたっぷり入っています。『LONELY ROAD』作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 森一美さんこの前、木村充揮さんとのジョイントライブで久しぶりにハコさんの生歌を聴いて鳥肌が止まらなかったのですが。一番ラストの曲を歌う時にハコさんがリクエストありますか?って聞いたら、何人かの人が「飛びます」って叫びました。「飛びます」が聴きたいのは凄くわかる。でも、いつもデビューアルバムと2ndアルバムや初期の曲からリクエストする事がこれまでも多かったように思う。例えば自分が「霧の朝」や「ANOU」「硝子の夕暮れ」「小さな質問」「BEETLE」「SODASUI」「螢」「城」「Don't cry my love」って叫んでもハコさんは困るだろうし、やっぱりみんなが知ってる曲を聴きたい人が多いのはわかる。初期の曲なら「サヨナラの鐘」「向かい風」「にぎりこぶし」「二つに一つ」などあまりセットリストに入らない曲が聴きたい。「飛びます」も毎回聴ける曲ではないのですが、あまりライブで歌っていない曲をやはり聴きたい。ギター1本で出来ない曲も多いと思うけど、例えば「ANOU」なんてギター1本でやってみたら最高にカッコ良くなりそうなんだけどなぁ。それは置いといて「LONELY ROAD」の事を。こんなカッコいい曲があまり知られていないのが残念。アルバム「メンフィスまで」はブルースやブギー調の曲を集めたハコさんにとって異色なアルバムかも知れないけど、ややHeavyなブルースを歌うハコさんのカッコ良さを多くの人に知ってほしいと思ってしまう。2014年にハコさんが自ら楽曲をチョイスした二枚組のベスト盤が発売されました。「山崎ハコ ハ・コ・で・す 1975-2014」です。ここに、この「LONELY ROAD」をハコさんは選んでいます。そして選んだ1曲ごとにハコさん自ら説明文を掲載しています。『「メンフィスまで」のアルバムの最後に収録されている。 こういう曲を作り、こういう風に歌うのが 大好きだということを やはり知ってもらいたくて選んだ』と、ハコさんは書いています。本当にめちゃくちゃカッコイイから!島村英二さんのドラムと高水健司さんのベースの重厚なリズム隊とJimmy IizukaさんとSam Hayakawaさんのギター、トランペット、オルガン、最高の演奏。ハコさんのボーカルは気持ち良さそうに歌い上げてるので、聴いてる方も最高に気持ち良くなれる歌唱。最近、90年代のハコさんを集中して聴いてるので「LONELY ROAD」の素晴らしさに改めて気づきブログに書きたくなった。(ハコさん自ら選曲した究極のベスト盤です!「山崎ハコ ハ・コ・で・す 1975-2014」)自分が一番感動しそうなライブのセットリスト(妄想です)第一部1曲目「ANOU」2曲目「BEETLE」3曲目「流れ酔い唄」4曲目「黒いバス」5曲目「たとえばジャニスのように」6曲目「都会の小鳥」7曲目「光る夢」第二部8曲目「ブリキのマーチ」9曲目「Don't cry my love」10曲目「鍵とコイン」11曲目「小さな質問」12曲目「新月」13曲目「三日月」14曲目「硝子の夕暮れ」15曲目「暗闇」16曲目「LONELY ROAD」17曲目「私が生まれた日」アンコール18曲目「未来の花」19曲目「城」20曲目「夢」あえて、よくセットリストに入る曲は全て外した。この中で比較的ライブで歌ってくれるのは「未来の花」ぐらいです。もっとマニアックな選曲でも良かったのですが、こんな曲たちならハコさんファンはみんな知ってる曲なので。それと!特報!山崎ハコさんの「気分を変えて」を挿入歌にしてクライマックス場面で爆音で流れる秋山純監督の映画「TOKYO RED 鉛丹」がフランスで2つの映画祭で入選!Mediterranean Film Festival Cannes Milan Athens 入選 Paris Lift-Off Film Festival 入選この映画は今年6月に東京、代官山「シアターギルド 」での先行上映で鑑賞してきました。主演の蘭乃はなさんは元宝塚トップ娘役で、かなり下級生の頃から自分は蘭乃さんの芝居とダンスに惹かれてずっと応援していました。宝塚退団後にはファンクラブにまで入るほどです。その蘭乃さん主演の映画で山崎ハコさんの「気分を変えて」のライブヴァージョンがメイン挿入歌に!それも、ハコさんの曲で蘭乃さんが狂ったように踊りまくり!鳥肌がとんでもなかった。予告編も出来ていました。日本公開は来年1月5日から東京を皮切りに順次、上映されるそうです。90分カメラを回しっぱなしで撮影された驚異の長回しの作品。蘭乃さんの狂気の芝居とダンスが最高です。
2023年12月04日
高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの初期のライブ音源がライブ盤として発売されています。2020年に発売されました。デビューして1年目のライブ。高石ともやとザ・ナターシャー・セブンと言えば自分とっては高石友也さん、城田じゅんじさん、坂庭しょうごさん、木田高介さんの時代に初めてライブに行ってそこからこの4人時代を一番多く観ていました。木田さんが脱退後の兼松ゆたかさん加入時、そしてオリジナルアルバムを制作した進藤さとひこが加入した時代もよくライブに行っていました。この高石ともやさん、城田じゅんじさん、金海たかひろさんの時代はライブ音源は数曲聴いてましたが、ライブ全編で聴けるのはうれしかった。このアルバムは3枚組のライブ盤です。かなり長くなると思うので・・・。そのうちの1枚目だけをとりあえず。1曲目「口上〜MC」2曲目「私を待つ人がいる」3曲目「MC」4曲目「兄妹心中」5曲目「MC」6曲目「別れの恋唄 その3」7曲目「陽気にいこう」8曲目「MC」9曲目「花嫁」10曲目「家をつくるなら」11曲目「MC」12曲目「柄パン人生」13曲目「MC」14曲目「下駄のブレイクダウン」15曲目「MC」16曲目「あの娘のひざまくら」17曲目「MC」18曲目「音頭与三郎」19曲目「MC」20曲目「近江の子守唄」2曲目「私を待つ人がいる」と7曲目「陽気にいこう」の2曲は80年代前半でもセットリストほぼ鉄板曲。「私を待つ人がいる」はやらない時もたまにあったけど。1979年にラジオ番組でカーターファミリーのオリジナルを流してから、自分たちの演奏を続けて演奏するという企画がありました。この曲は高石ともやさんが一度歌をやめてた時にこの曲の訳詞を書いたそうです。名田庄村に移り住んでそこで毎日出会うおばあさんや村の人々との事などを思い、自分の出発点の歌にしようと思ったそうです。それで70年代はザ・ナターシャー・セブンのオープニングテーマと高石さんが語っていました。「陽気にいこう」もカーターファミリーのオリジナル曲「Keep on the Sunny Side」を流してから「陽気にいこう」を演奏した時の企画は楽しかった。1950年代の世界恐慌下のアメリカで「Keep on the Sunny Side」と陽気にいこうと作られた曲。この2曲と「春を待つ少女」「明日になればね」「夜明けを待ちながら」の5曲は中学生の頃〜高校生の頃にいろいろと疲れた時に聴いて元気もらってた曲。「疲れた靴」にも心を和らげてくれたのも思い出す。ライブで聴くと坂庭さんと城田さんのハーモニーの美しさが包み込んでくれるような感覚になる曲。「今,風の中」「見知らぬ世界」「道づれは南風」「少年」「グッデイ・グッドラック」などの80年代に発表された新曲にも好きな曲がいっぱいあった。4曲目「兄妹心中」は元々、近江に伝わっている「江州音頭」が元になってるようですが、その元歌は聴いたことがない。この曲は山崎ハコさんが歌ったヴァージョンでよく知ってる曲。自分が観てた頃のナターシャー・セブンで歌ってるのを聴いたことがなかった。歌詞もメロディーもハコさんのとはまったく違いますが。このライブ盤でしか聴けないので貴重かも。6曲目の「別れの恋唄 その3」も重く悲しい曲です。16曲目「あの娘のひざまくら」は70年代後半の時点ではあまりセットリストに入ってないと思う。「107 SONG BOOK Vol.04 きれいな娘さん。」もよく聴いたアルバムなのでアルバムのヴァージョンとはかなり違う印象の演奏でこれはこれで凄く楽しめる。
2023年11月26日
1974年12月1日発売「GARO ガロ」の10枚目のシングル。前作のシングル「ピクニック」の可愛い曲調とは正反対に重めなロックナンバー。(「ピクニック」と「ビートルズはもう聞かない」の間に「公園通り」と言うプロモオンリーの 「ピクニック」路線の可愛い曲がもう1曲ありました。この曲も名曲。)A面「ビートルズはもう聞かない」作詞 松本隆さん 作曲 佐藤健さん 編曲 深町純さん印象的なピアノのイントロが頭に残るミディアムテンポの楽曲。サビの3人のハーモニーは美しく心地良い。何十年かぶりにこの曲をアナログシングルで聴いてみたけど、ベスト盤のCDで聴く何倍も良く感じる。アウトロの最後に「♪She Loves You yeah, yeah, yeah」とマークとトミーのハモりが聴けます。B面「惑」作詞 大野真澄さん 作曲 日高富明さん 編曲 深町純さんこの曲が凄く好きだった。どんどんとロック志向になってきた日高富明さん(トミー)が求めてたサウンドなのかも知れない。Gソロもトミーが弾いてる。Eric Claptonに心酔していたのがよくわかるギターフレーズ。この曲をA面にした方が良かったと思ってしまう。「学生街の喫茶店」「ロマンス」のイメージから大きくイメージチェンジ出来たと思う。アルバムにはロックな曲やプログレっぽいアレンジの曲はあったけど、シングルでアピールするとやはり違う。なので、次のシングル「一本の煙草 / 吟遊詩人」でそれまでより、更にめちゃくちゃカッコ良くなった。でも、もうこの頃には日高富明さん(トミー)はバンドを脱退したいと話していたようです。音楽志向の違いが出てくるとバンドはいろいろと難しい。
2023年10月08日
1975年5月1日発売の「GARO」の12枚目のシングル。「GARO」の全シングルの中でダントツに一番好きなシングルです。A面も最高なのですが、B面がさらにカッコいい。(ジャケットも全シングルの中で一番好きなジャケット)A面「一本の煙草」作詞 阿久悠さん 作曲 荒木和作さん 編曲 松任谷正隆さんガロのそれまでの楽曲とは一線引くような、レベルの高さを感じるアルバム「吟遊詩人」の1曲目に収録されてる曲。アルバムも全曲、松任谷正隆さんの編曲です。松任谷さんがアレンジすると、カッコよくなるのはもちろん、それまでのガロと世界がまったく違うようにも感じる。今、現在でも松任谷正隆さんのアレンジは世界レベルのカッコ良さ。ユーミンの最新アルバム「深海の街」を聴いて、あまりのカッコ良さに感動しまくった。ユーミンの書く、最高の歌詞とメロディがあってこそなんだけど。この「一本の煙草」はイントロから鳥肌もんです。ローズピアノの音色がボサノバチックなリズムにハマりすぎ。そしてさりげなく入ってるギロとトライアングルもゾクゾクする。アコギソロもめちゃくちゃカッコいい!リードボーカルは大野真澄さんです。大野さんが歌う事で、それまでのガロのさらに大人っぽさを出せるています。阿久悠さんの歌詞もめちゃ良いし、メロディ、ハーモニーにも惹かれる。そして何より松任谷正隆さんの編曲が最高に光ってる。ちなみにアルバムバージョンとは少し違う。どちらも甲乙つけられないほど好きです。B面「吟遊詩人」作詞 阿久悠さん 作曲 日高富明さん・堀内護さん 編曲 松任谷正隆さんこの曲はユーロピアン・プログレのような複雑な構成の楽曲です。組曲的な展開があるのですが、まったく違う曲を日高さんと堀内さんが作曲していてこの1曲の中に合わせてしまったので作曲者が二人になっています。日高さんの弾くGソロもカッコいい!阿久悠さんの歌詞もおもしろくて凄くイイ!アウトロはユーライア・ヒープかと思うようなイントロから松任谷さんの才能が天才的すぎる。6枚目のアルバム「吟遊詩人」をリマスターして再発してほしい。名曲だらけのアルバムです。半折れでフォークのオムニバスアルバムの広告が。
2023年10月01日
ガロの6枚目のシングル。「学生街の喫茶店」「君の誕生日」の大ヒットに続き、この曲も大ヒット。1973年8月25日発売。この曲は天地真理さんが8枚目のアルバムにカヴァーした事でも有名。天地真理さんのヴァージョンも必聴です。A面「ロマンス」作詞 山上路夫さん 作曲 堀内護さん 編曲 大野克夫さんメロディーの美しさと編曲の素晴らしさは今、聴いても惹きつけられる。マークこと堀内護さんとボーカルこと大野真澄さんの掛け合い部分は二人の声質の響きが気持ち良い。天地真理さんのヴァージョンの編曲は宮川泰さんです。オリジナルの基本を大きく崩さずに、天地真理さんに合った音色を選んでアレンジされています。イントロや間奏のベースは生のチューバを使ってたり、ブラスセクションを豪華に入れているのもオリジナルアレンジを大切にしながら曲の深みをさらに出しています。ガロのオリジナルは何と言ってもマンドリンと生ストリングスのアレンジが印象的。メロディーが素晴らしいので、どんな楽器を足しても合ってしまう。堀内護さんの書くメロディーは好きなものが多い。(1973年春のライブ写真)B面「二人だけの昼下り」作詞 山上路夫さん 作曲 すぎやまこういちさん 編曲 大野克夫さんこの曲は完全にプロの作家陣で作られた曲。そしてリードボーカルはトミーこと日高富明さん。トミーが歌うとロック色強く感じる。この曲はA面にしてても大ヒットしたと思う名曲。岡沢章さんと原田裕臣さんのリズム隊の気持ち良さも楽しめる曲。沢田研二さんの「危険な二人」の印象的なイントロと歌中のオブリを弾いた松木恒秀さんのギターです。「危険な二人」で使ったオブリをかなり近い状態でこの曲でも使っているのもシャレが効いてて興味深い。「危険な二人」の4ヶ月後にこの曲が発売された。B面にしておくのは勿体無い英語で歌えば完全に洋楽になりそうなカッコイイ曲です。この頃、音楽雑誌に各アーティストの出演料などが細かく掲載されている事がありました。1970年代中頃までは、フォークのアーティストは学園祭はかなり重要でした。いくつもの学校に呼ばれてライブをすると確実にファンが増える。1日にいくつもの高校や大学をはしごする学園祭人気バンドは多くありました。アリスも当時は学園祭の出演本数は1位2位を争う数だったようです。ガロは「学生街の喫茶店」のヒットからテレビ出演も多く、フォークバンドと歌謡曲の間のイメージ。学園祭にスケジュールがなかなか押さえられなかったとか。ここにかなり細かくギャラが掲載されていました。「学生街の喫茶店」がヒットした頃はPA込みで16〜17万円。ヒット曲を連発して「ロマンス」を歌っている頃になるとPA込みで60万円と3倍以上のギャラに。それでも安いように感じる。
2023年09月22日
1971年10月10日発売のガロのデビューシングル。大ヒットシングル「学生街の喫茶店」の発売の8ヶ月前、ガロはデビュー。ミッキー・カーチスさんプロデュースで制作されました。メンバー構成堀内護さん ボーカル、ギター、マンドリン、ピアノ日高富明さん ボーカル、ギター、マンドリン大野真澄さん ボーカル、ギター、マンドリン、ピアノA面「たんぽぽ」作詞 大野真澄さん 作曲 堀内護さん 編曲 ガロこのシングルはガロのメンバーのみの作詞、作曲で作られたシングル。この次のシングルからプロの作詞家が書いた歌詞で歌う事が多くなった。天地真理さんの大ヒット曲のほとんどを作詞した山上路夫さんがガロを担当した。「学生街の喫茶店」や「ロマンス」「君の誕生日」「姫鏡台」「ピクニック」などガロのヒット曲のほとんどが山上路夫さんの作詞でした。このデビューシングルはまだ素朴なフォークバンドの色も強く洗練されていく前の自然なガロが感じられる曲です。メロディーにも惹きつけられる不思議な魅力があります。サイモン&ガーファンクルの「Scarborough Fair」を彷彿させるメロディと雰囲気です。この曲は結構好きで10代の頃にはよく聴いてた思い出がある。B面「一人で行くさ」作詞・作曲 日高富明さん 編曲 ガロ日高富明さんはデビューの頃からロック志向の強いのが感じられます。ソロパート部分の歌唱もロックな歌唱です。この曲もA面「たんぽぽ」に負けないほど名曲で、好きな曲です。4枚目のシングル「涙はいらない」のB面「明日になれば」も日高富明さんが作詞、作曲を担当していますが、この曲もロックな曲です。シングル「ビートルズはもう聞かない」のB面「惑」も大好きな曲で、作曲が日高富明さんで作詞は大野真澄さん。この「惑」もかなりロックな曲です。ガロのシングルでダントツに一番好きな曲は「一本の煙草/吟遊詩人」です。この2曲はカッコイイ!松任谷正隆さんの天才的なアレンジも光る曲です。特にB面「吟遊詩人」は全てのガロの曲の中でダントツに一番好きな曲です。この2曲の作詞は阿久悠さんです。深町純さんのアレンジがカッコイイ「姫鏡台」も好きな曲。
2023年09月19日
アメリカのシンガーソングライター「ジョーン・バエズ」の13枚目のアルバム。この前、あるレコードをレコード棚や段ボールの中から探してる時に目についたレコード。このアルバム、聴くのは約20年ぶりだと思う。最後に聴いたのは輸入盤屋でこのCDを購入した時に一度聴いたのが最後だったと思う。今日はアナログ盤でじっくり聴いた。「ジョーン・バエズ」を聴くようになったきっかけは天地真理さん。「ジョーン・バエズ」という名前は何度も天地真理さんのインタビューなどで語られていたので小学生の頃から名前だけは知ってた。天地真理さんはジョーン・バエズに憧れてギターを弾くようになってフォークシンガーとして1969年には早稲田フォークソングクラブに入りギター1本でコンサートにも出演したりしています「水色の恋」でプロデビューする2年前です。フォークシンガーとして歌って行きたかったのが、いつの間にか超アイドルになってしまってた。本人はそうなる事が本望だったのかどうかは謎ですが、アイドル活動しながらもフォークコンサートを開いたり、コンサートの選曲はフォークナンバーがかなり多く占めていました。天地真理さんがそんなに憧れる歌手「ジョーン・バエズ」ってどんなのかと、中学生になって何か一枚買ってみようと思いレコード屋で買ったのがこのレコード。このレコードのジャケットだけ他の物とは明らかに雰囲気が違ってて、それと緑色の帯に惹かれて買ったように思う。帯って言うのは自分の中でかなり重要。帯のデザインが良かったりすると買いたくなる。(天地真理さんはヨーロッパ旅行の際にジョーンバエズ本人と会う事ができました。それは 現在の天地真理さんが語る番組の中でも語られています)A面1曲目「Prison Trilogy (Billy Rose)」2曲目「Rainbow Road」3曲目「Love Song To A Stranger」(邦題「なつかしき貴方の黒い瞳」)4曲目「Myths」(邦題「神話」)5曲目「In The Quiet Morning (For Janis Joplin)」 (邦題「静かな朝に」ジャニス・ジョプリンに捧げし歌)6曲目「Weary Mothers (People Union 1)」(邦題「世界に平和の時が」)B面1曲目「To Bobby」(邦題「ボビーに花束を」)2曲目「Song Of Bangladesh」(邦題「バングラデシュの歌」)3曲目「A Stranger In My Place」4曲目「Tumbleweed」5曲目「The Partisan」(邦題「パルティザンの歌」)6曲目「Imagine」Joan Baez – Guitar, VocalsStuart Basore – Steel guitarDavid Briggs – KeyboardsKenneth Buttrey – DrumsGrady Martin – GuitarCharlie McCoy – Harp, GuitarFarrell Morris – PercussionWeldon Myrick – Steel guitarNorbert Putnam – Bass Glen Spreen – KeyboardsPete Wade – GuitarJohn "Bucky" Wilkin – Guitarジョーンバエズの反戦歌は押し付けがましい感じがしないし、暴力的じゃないので素直に聞けたりします。基本的にプロテストソングは好きじゃないですが。10代の頃はウンウンと頷いて聴けたりもしたけど、わざわざ音楽でそんなメッセージはあまり聞きたくないと20代になると少しずつ思い始めた。歳を重ねると更にもっとそういう曲から耳を背けるようになった。音楽としては聞きたくないと。でも、ジョーンバエズの場合はメロディの美しさ、歌声の美しさもあってか歌詞を読みながら聞き入ってしまう。1曲目の「Prison Trilogy (Billy Rose)」が中学生の頃から好きでよく聴いてた。刑務所三部作…3人の犯罪者の末路をドラマチックに歌っている曲です。「Me And Bobby McGee」を思い出すようなメロディーと曲の雰囲気。シングル「Song Of Bangladesh」のB面に収録されました。2曲目「Rainbow Road」もめちゃ好きな曲。この曲は人を殺してしまった男の歌です。ロッカバラードでノリもカッコよくて久々に聴いても凄くイイ!3曲目「Love Song To A Stranger」(邦題「なつかしき貴方の黒い瞳」)がこのアルバムで一番好きな曲。曲調は柔らかいラブソングで気持ちも和らぐ。ハッピーエンドな曲ではないですが。かなり控え目だけどストリングスアレンジも気持ち良くて、ストリングスの音の流れを耳で追いかけてしまう。5曲目「In The Quiet Morning (For Janis Joplin)」(邦題「静かな朝に」ジャニス・ジョプリンに捧げし歌)は軽快な8ビートのナンバー。亡くなったジャニスへの思いを歌っている。歌詞はそんなに共感できないけど曲とアレンジは凄く好きな曲。B面1曲目「To Bobby」(邦題「ボビーに花束を」)はボブディランに宛てた曲になっています。2曲目「Song Of Bangladesh」(邦題「バングラデシュの歌」)「Love Song To A Stranger」と同じぐらい好きな曲。シングルカットもされた曲です。サビで入って来るコンガのムースコールの音がたまらなくイイ!ヘッドフォンで聴いてると鳥肌が立つカッコ良さです!バングラデシュと言えば昨年末に初めての都市高速電車が走りました。これは日本の技術者が結集して山手線とほぼ同じ鉄道を走らせル事に成功した。日本よりも遥かに多い人口でこれまで都市を走る鉄道がなかったため、自動車とバイクなどの渋滞は日本のそれどころじゃなかったようです。今では2時間かけて通ってた会社に15分で行けるようになったと語ってる人もいました。自分は鉄道好きなので、鉄道で検索してたらネット番組でたまたま見つけました。まだまだ路線を伸ばしていくそうです。日本の鉄道技術は確実に世界一です。時刻通りに秒単位できっちりと走る事ができるのは日本だけです。車両も緑、白、赤でバングラデシュの国旗と日本の国旗の色を合わせた感じになっています。バングラデシュの国旗は日本とデザインがそっくりで緑の中に赤の丸です。これは初代大統領が日本のようになりたいとこのデザインにしたと初代大統領の娘さんが語っていました。3曲目「A Stranger In My Place」も凄く好きな曲。悲しいラブソングです。アコギの音が気持ちいい。ケニー・ロジャースとキン・ヴァシーのカヴァー曲です。5曲目「The Partisan」(邦題「パルティザンの歌」)はアンナマリーのカヴァー曲。歌詞はかなり怖いのですが、曲は美しく、アコギのオブリとか最高です。(このシェパードが可愛すぎる。もふもふの首の所に抱きつきたくなる^^;)
2023年08月19日
1977年3月18日発売の山崎ハコさんの3枚目のアルバム「藍色の詩」を久しぶりにアナログ盤で聴いた。山崎ハコさんのアルバムは全て書いてると思ってたら、このアルバムの事は多分、書いていないと思う。2014年4月に発売されたリマスターCDでばかり聴いていたのでアナログ盤で聴くと昔の出来事や風景が浮かんでくる。CDじゃそんなに感じなかった事がアナログ盤の音では不思議といろいろ甦ってくる。今日はどうしても「花枕」と「二つに一つ」が聴きたくてリマスターCDで聴こうとしたけど、アナログ盤を引っ張り出して聴いて良かった。「藍色の詩」のLPは2枚持っていて、「花枕」の途中で針飛びするような傷をつけてしまって、新品で買い直してので2枚あります。2枚目に買ったものは5回も針を落としてなかったと思う。まったくノイズなしで聴けた。A面1曲目「あの海に」2曲目「にぎりこぶし」3曲目「幻列車」4曲目「持って行きます」5曲目「桜の日」B面1曲目「藍色の詩」2曲目「二つに一つ」3曲目「花枕」4曲目「ジプシーローズ」5曲目「水割り」今日、昼間からずっと聴きたいと思ってた「花枕」と「二つに一つ」B面3曲目「花枕」この曲はライブで聴いた事がないのですが、ライブで歌ってた時期があるのだろうか。このレコードはミュージシャンやアレンジャーなどのクレジットが詳しく掲載されてなくていろいろ謎もある。この曲は笛吹利明さんのアコギに誰かが吹くフルートにハコさんの歌。凄くシンプルなアレンジと演奏で作られている曲です。メロディーはハコさんの王道とも言えるものです。この曲を聴くと、母方の実家近くの土手一面の彼岸花の光景を思い出す。「♪あんたの行く道 通せんぼ 手には花束 彼岸花 赤く腫れた手のひらを あんたの頬に こすりつけよう」夕方にもなると土手一面が燃えてるように綺麗で、独特な田舎の匂いと相まって視覚と嗅覚があの光景を完璧に頭の中に焼き付けてくれてる。彼岸花は毒の花です。触っただけでも、手が爛れる人もいます。何も知らずに何本か摘んで親に見せて叱られた事もあった。その時、手は腫れなかったのですが・・・。この毒の花を不憫に感じて、いつも捨てられてしまう彼岸花にいっしょに寝てあげようと歌う。この曲の真意はわからないけど、何に例えているのかいろいろその時々で変わっていく。いつも忘れてしまってる詩ですが、急に光景と共にこの曲が頭に浮かぶ。あの時の匂いや光景を忘れさせないために、何かが急に思い出させてくれているようにも感じる。彼岸花を枕にしている少女・・・想像すると悲しすぎて寒くなる。B面2曲目「二つに一つ」昔、この曲はハコさんのギター弾りのように思ってたけど、ストロークもオブリもギターは全て笛吹利明さんです。「♪考えていても 始まりはしない それを口に出し 言うがらじゃない」10代後半から20代の頃、そんな事ばかり考えている時があった。どちらかと言うと目立つ場所にいる事の方が多かったけど、無理してたのかなって今更思う。ハコさんの歌の中に自分をよく探してた。A面5曲目「桜の日」7年前の大阪でのライブで1曲目にいきなり歌ってくれた。ライブで聴くのは初めてだったかも知れない。かなり驚いたのを思い出す。ハコさん一人での弾き語りでした。あの時のライブは「綱渡り」から4曲連続でハコさん一人での弾き語りがあって、その印象が強く残りすぎた。「ヘルプミー」と「ひまわり」のインパクトが大きすぎて、せっかくの「桜の日」が少し霞んでしまったこの曲、歌詞もメロディーもやっぱりいいなぁ・・。A面1曲目「あの海に」この曲は松原正樹さんのギターソロの印象が強い。初めて聴いた中学生の頃はこの曲がわからなかった。今も明確にわかるわけじゃないけど、船を出せ!と叫ぶ意味は歳を重ねてきて分かってきたように思う。「ジプシーローズ」と「水割り」の事は何度か書いたと思う。リマスターされたCDの音も好きですが、この頃のハコさんのアルバムはやはりレコードで聴く方が当時、考えてた事や見ていた景色なんかが鮮明に浮かんでくる。(1977年9月のライブレコーディング)
2023年08月11日
カナダのフォークバンド「The Original Caste」の1970年発売のシングル。「Mr. Monday」「One Tin Soldier 」の大ヒットでも有名ですが、その後の活動が続かなかったので忘れ去られてるように思う。メッセージ色の強めのフォークですが、そこまで暑苦しいメッセージではないのでメロディの良さやアレンジも良さもあって今でもたまに聴いています。このバンドを始めて知ったのは、中学生の頃。ラジオで流れた「天使の兵隊」を聴いてから。歌詞は何歌ってるのか、まったく分からないけどメロディとアレンジが気に入ってベスト盤を買った。中学生の頃は、それこそ中二病を患いかけてるような時期に、この手のメッセージに共感したりして、うなずいて聴いてたような気がする。今ではもうこの歌詞にはまったく興味ないけど、メロディとアレンジが好きで聴いてる。A面「Ain't That Tellin' You People」 (邦題「虹を架けよう」)1970年発売ですが、モノラルです。わざとモノラルにして雰囲気を出してるのかも知れないけど。この曲は何と言ってもイントロが凄く好き。ピアノの美しいアルペジオに、ブルースハープが絡んでくる、そして美しい声で綺麗なメロディを歌い始める。ステレオにしてリミックスすればいいのに。ライナーノーツに「こうしたメッセージ・ソングが果たして世の中を変える力となり得るかどうかとなると 僕も大変疑問なのではあるが、彼らの主張に共感するものがあるのは事実であろう」と、この一行に中二病なりかけの自分は反発する気持ちを持った事を思い出した。今では完全にこのライナーノーツの書き手のようにしか思えなくなってるけど…。それでも1stアルバムはたまに聴きたくなる。1stアルバムは15年ほど前に初CD化されています。ボーナストラック4曲入りです!B面「Watch The Children」 (邦題「子供達のように」)この曲は1stアルバム「One Tin Soldier」のB面2曲目に収録されてる曲のシングルカット。ブラスセクションのアレンジが力強くてカッコイイ!この曲も歌詞を読むと大阪のおばちゃんなら「えらい怒ってはるわ…」って感じです。こんな曲を聴いてると、どこの国も1967〜1972年頃はみんな不満だらけで怒ってたような気がしてしまう。日本でもかなり暑苦しい系のメッセージソングが一部で盛り上がってた時代。それとは反面、日本では畠山みどりさん、水前寺清子さんの人生の応援歌で元気もらって生きて行く糧を見つけた人も多かっただろうと思う。「出世街道」なんて250万枚以上も売れて当時の日本人に大きな力を与えたように思う。森進一さんの登場で悲哀に溢れた魂の歌唱に心が震えた人も多かった。天地真理さんの透き通るような歌声と天使のような笑顔に魅了されてる人の方が多かった。凄く極端だった時代だったのかも。何でもありで、いろいろあっておもしろかった時代。自分は60年代後半はゴジラとガメラとガッパとギララに夢中だった。
2023年07月02日
山崎ハコさんの1979年4月2日発売のシングル。ハコさんはデビューはシングルではなくアルバムでした。デビューアルバムは1975年10月1日発売「飛・び・ま・す」です。1stシングルは1978年5月発売「流れ酔い唄」でした。デビューアルバムから1stシングルまでの間に2枚のアルバムが発売されています。その間、シングル発売がないのも珍しい。この「地獄「心だけ愛して」は、5枚目のアルバム「人間まがい」に収録されています。「人間まがい」は映画「地獄」の主題歌になったこの曲を中心に映画のイメージに沿った曲で構成したアルバムだと当時、ハコさんが語ってたように思う。映画「地獄」も10年ほど前に初DVD化されたのでいつでも観られるようになりました。映画の内容は、特に好きってわけではないけど、中学生の時に観て衝撃はありました。でもそれ以前にもっと衝撃的な映画を何本も観てたので、強烈な印象が残るってほどじゃなかった。山崎ハコさんをその頃から好きで聴いてたので、ハコさんの声が映画の中で流れる事に感動した。A面「地獄 心だけ愛して」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 石川鷹彦さんシングル盤のタイトルだけ映画のタイトルを頭につけて「地獄 心だけ愛して」となっています。アルバムでのタイトルは「心だけ愛して」です。シングル、アルバムともMIXも同じです。ライブではあまり歌ってくれない曲なので、ライブバージョンはかなり貴重です。自分も生でこの曲を歌ってるのを聴いたのは二度ほどしかなかったと思う。2枚組のライブ盤「山崎ハコ ライブ2/歌在りて」のラストで歌っているのが収録されています!これはかなり貴重です。完全にギター一本での弾き語りです。歌い出しの「♪夜が明けたら 二人一緒ね 私がいけないの ねえ返事をして」まで優しい声で歌って次第に感情が乱れていくような歌唱になっていく…。凄い引き込まれる。アルバム「人間まがい」の中では、この曲がまだ救いのような部分もある。他の曲は1曲目から辛すぎる曲や立ち直れそうにないような曲が次々と流れ出すので深く聴き込むには体力がいるアルバムです。1曲目「誰が呼ぶ」から7曲目の「暗闇」までずっと闇の中の出来事のように感じられる曲が続く。8曲目「三つの花」で明かりが感じられて9曲目「心だけ愛して」で少し救われる気がする。アルバムタイトル曲「人間まがい」は凄い曲です。タイトルのインパクトから話題になった「呪い」もこのアルバムに収録されています。間違った解釈でおもしろおかしく語られるのはイヤだったけど。アルバム「人間まがい」を初めて聴く場合、特にヘッドフォンで聴くと4曲目「からす」のアウトロ後で心臓が止まりそうになるかも・・・。映画「地獄」のDVDB面「きょうだい心中」作詞 不明 作曲 山崎ハコさん 編曲 石川鷹彦さん何でこの曲をB面にしたのだろうって発売当時は思ってた。映画「地獄」の中で衝撃的な場面のバックで挿入歌として流れるからシングルカットになったのだろうけど・・。殺人、暴力、近親相・姦、映画はずっとカオスな世界の連続。「心だけ愛して」のB面は「ムラサキの花」であってほしいと10代の頃は思ってた。23日に東京で映画「TOKYO RED 鉛丹」を観てから、東京からの帰りの新幹線の中でもずっと山崎ハコさんを聴きながら帰ってきた。自分のITunesには山崎ハコさんの曲だけで609曲も入ってます。アルバム、シングルは全て入れてる上にいろんなライブヴァージョンやリマスター違いなど同じ曲も多く入ってる。山崎ハコさんの全アルバムの中で一番、重くDARKなアルバムが「人間まがい」だと思う。カッコいいロックアルバムやブルースアルバムなど色んな世界を持ってるのが山崎ハコさん。元気になれるような前向きな曲の方が多いのに、ネガティブっぽい曲ばかりが話題になる。ハコさんの曲の中で一番、辛く重い曲は「人間まがい」の曲じゃなく、自分の中ではアルバム「歩いて」に収録されてる「黒いバス」がダントツに聴くたびに重い気分になる。でも大好きな曲です。
2023年06月25日
このアルバムは、北山修さんがそれまでに作詞した作品の中から選ばれた10曲をセルフカヴァーで自分で歌うといった企画アルバム。このアルバムが発売された頃は北山さんやナターシャーセブン、杉田二郎さんなど北山修さんに関連するアーティストのライブに一番多く通ってた時期です。自分は自切俳人とヒューマンズーが一番好きだったのですが。アルバムが発売され選曲を見たらあまりにもベタなチョイスでかなりガッカリしたのを覚えてる。あまり聴いていなかったのか、ジャケも歌詞カードもレコード盤も新品同様みたいにきれい。多分、カセットに一度ダビングしただけで、針を落としてなかったかも知れない。 全曲作詞 北山修さんA面1曲目「さらば恋人」 作曲 筒美京平さん 編曲 石川鷹彦さん2曲目「さすらい人の子守唄」 作曲 端田宣彦さん 編曲 青木望さん3曲目「白い色は恋人の色」 作曲 加藤和彦さん 編曲 石川鷹彦さん4曲目「花嫁」 作曲 端田宣彦さん・坂庭省吾さん 編曲 石川鷹彦さん5曲目「あの素晴らしい愛をもう一度」 作曲 加藤和彦さん 編曲 石川鷹彦さんB面1曲目「風」 作曲 端田宣彦さん 編曲 石川鷹彦さん2曲目「戦争を知らない子供たち」作曲 杉田二郎さん 編曲 石川鷹彦さん3曲目「初恋の人に似ている」 作曲 加藤和彦さん 編曲 青木望さん4曲目「ピンクの戦車」 作曲 北山修さん 編曲 青木望さん5曲目「赤い橋」 作曲 山木幸三郎さん 編曲 石川鷹彦さんとてつもなく悲しい曲でも北山修さんの歌声は大した事でもないと言ってるような全て明るく聞こえてしまう所が凄く良い!妙に明るい歌声。声質も発声も聴いてて楽しくなる変な力がある。このアルバムでダントツに好きな曲はB面ラストの「赤い橋」です。この曲は気怠く重く浅川マキさんが歌っていたのですが、北山さんが歌うと深刻な感じはまったくせずに明るめのフォークソングになってしまう。で、それが個性的でめちゃくちゃ良い!A面2曲目「さすらい人の子守唄」も好きな曲です。この曲は「はしだのりひことシューベルツ」が歌った曲。こんな曲は北山さんの歌声が凄く合う。はしださんが歌っているよりも自分は良いと思う。「トワ・エ・モア」がこの曲のカバーしてるのですが、フレンチポップスのような感じもするような爽やかで明るいヴァージョンで、「トワ・エ・モア」ヴァージョンをよく聴いてた。B面3曲目「初恋の人に似ている」がその次に好きな曲。この曲は「トワ・エ・モア」のために書いた曲。レモントリーの合沢尚子さんとデュエットで歌っています。爽やかで明るい声の二人の歌唱。A面5曲目「あの素晴らしい愛をもう一度」でもレモントリーと一緒に歌っています。この曲はコンサートで北山さんの歌唱でも何度も聴いてるので珍しさはないのですが、やはり楽曲の良さで聞き入ってしまう。A面3曲目「白い色は恋人の色」は高石ともやさんと北山さんの二人で歌ったように思う。いつのコンサートか忘れたけど、円山音楽堂だったと思う。春の昼下がりコンサートだったか…「35才バースデー・コンサート」でも歌われた。ライブ盤にも収録されています。B面1曲目「風」も懐かしい曲。あまり聴くことは少ない曲だけど北山修さんの声で聴くのが良い。B面4曲目「ピンクの戦車」は女性コーラスをかなり斬新に入れてのアレンジ。この曲は唯一、作詞作曲した曲。ライブ盤「ばあすでい・こんさあと」で大爆笑の中、歌われたのを思い出す。B面2曲目「戦争を知らない子供たち」では杉田二郎さんもゲストで参加。二郎ちゃんと歌うのならこの曲より「涙は明日へ」を入れて欲しかった。自分が北山修さんの作品で好きな曲ベスト201位「ハエ・ハエ・ハエ」2位「マイ・ソング」3位「三つの箱」4位「積木」5位「題名のない愛の唄」6位「見知らぬ世界」7位「世界は君のもの」8位「孤独のマラソン・ランナー」9位「少年」10位「あの愛の歌を今唄いたい」11位「赤い橋」12位「息もつかずに」13位「やわらかい心」14位「あの素晴らしい愛をもう一度」15位「風に消えたあいつ」16位「再会」17位「夢」18位「(青春は)まるで映画のように」19位「さすらい人の子守唄」20位「地球のどまんなか」1位の「ハエ・ハエ・ハエ」だけは絶対に不動。(「自切俳人のゴールデン・アルバム」収録)毎年、1年間に何10回聴いてるんだろ?北山さん自身のボーカルもこの曲が一番ベストな状態で歌われていると思う。この曲が好きすぎて北山修と言えばこの曲!って頭になってしまってる。「♪とっても自由に飛び回るよ 命をかけて生きているから」2位「マイソング」も自切俳人のゴールデン・アルバムからの曲なんだけど、笑えるとか、おもしろいとか、そんな次元じゃない。この曲もどうして飽きずに何回も聴いていられるのか不思議。3位「三つの箱」はナターシャ・セブンの楽曲として歌われています。ライブ盤でしか聞けないけど、何種類かのライブで歌われています。北山さん本人も歌ってるバージョンもあります。「♪君は迷いすぎて選べない いつまで経っても選べない 何も知らないで生きていくのならば それなりに幸せなんだろうね」・・・・・自分の人生なんて、これに尽きるわ。4位「積木」この曲は杉田二郎さんのために書いた歌詞。北山さん本人が歌うヴァージョンも感動する。そりゃ歌の上手さは二郎さんの驚異的な歌唱力とはまったく違うけど、語りのように歌う北山さんの歌唱が胸にぐっと来る。5位「題名のない愛の唄」も杉田二郎さんに書いた歌詞です。二郎ちゃんの最高の歌声で聴くと、聴く度に涙が出そうになる。杉田二郎さんに書いた歌詞に名曲が特に多いように思う。6位「見知らぬ世界」はナターシャー・セブンのために書いた歌詞。「♪机の上の時計の針が きざむ時間はとり返せない 私の胸の中の赤い血が 叫んでいるよ 出発のときだと」自分が14歳〜25歳の頃にナターシャー・セブン、二郎ちゃん、自切さんにどっぷりハマってた。小学生〜25歳ぐらいで聴く音楽の幅が広がっていった。一度好きになれば、嫌いになる事はないので、聴く音楽が増える一方です。QUEEN、アリス、ユーミン、BLACK SABBATH、中島みゆき、山崎ハコ、天地真理、ケイト・ブッシュ、ピンク・レディー、ドナ・サマー、スリー・ディグリーズ、森進一、水前寺清子、八代亜紀、その頃からジャンル関係なしにライブ行ったり、レコード買ったりしてた。
2023年06月07日
宮城県出身のシンガーソングライターの吉川団十郎さんのデビューシングル。ヤマハポプコン東北グランプリ大会で入賞した曲です。A面「キューピーちゃん」作詞・作曲 吉川昇さん 小学生の頃にこの曲をラジオで聴いて、なぜかレコードが欲しくなって買ったシングル盤。1974年のヤマハポプコンで入賞して話題になった曲。深夜放送界隈だけで話題になってた^^;この曲は知らなくても「♪ダンダンドゥビドゥビドゥバダ ダンダンドゥビドゥビドゥバダ おれの〜〜生まれ所は宮城県〜 川じゃメダカが泳いでる 山じゃウサギが遊んでる」この「ああ宮城県」は知ってる人が多いと思う。小学生の時にこの曲を聴いて宮城県に行ってみたいと思ってた。それから10年ほどして、とうとう初めて行った宮城県。仙台空港に降り立った時に「青葉城恋唄」ではなく、やはりこの歌が頭に流れたのを思い出す。中島みゆきさんのコンサートを観に行くために初めて行った宮城県でした。「Suppin Vol,1 Tour」の時だったと思う。今から思えば中島みゆきさんの全てのコンサートツアーの中で一番好きだったコンサートだったような気がする。「キューピーちゃん」はアコギとトイピアノの演奏が斬新だった。30年以上ぶりに聴いたこの曲。小学生の頃のように笑えはしなかったけど、哀愁があっていい曲だとじんわり聴いた^^B面「みにくいアヒルの子」作詞・作曲 吉川昇さんこの曲も30年以上ぶりにレコードに針を落としたけど、懐かしい。のんびりほんわかの「キューピーちゃん」とは逆に怒りをぶつけるような激しい曲。神戸の震災の時にダメになって捨ててしまったレコードや、引っ越しする時に中古レコード屋売ってしまったレコードもかなりあった。そんなレコードを再び中古レコード店などで買い直しているのも変な話・・・。それに買ってから何十年も聴いていないレコードもいっぱいあるので、生きてるうちに聴きつくしたいと思ってる^^;
2023年04月11日
1979年9月21日発売の山崎ハコさんの3枚目のシングル。この曲はスタジオレコーディングバージョンが3種類あるので、どのバージョンを最初に聴いたかで印象もかなり違うと思う。A面「ララバイ横須賀」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 戸塚修さんこのシングルバージョンは1979年9月21日発売アルバム「風の色」バージョンは1983年2月21日発売トーラスレコード新録ベスト盤バージョンは1990年8月29日発売印象としてはレコーディングする度にロック色が強くなってきています。このシングルバージョンは1979年5月21日発売のアルバム「人間まがい」と1980年10月5日発売のアルバム「歩いて」との狭間で発売されたシングル。結局、両方のアルバムに入ることなくベスト盤とシングルでしか聴けないバージョンでした。(初CD化された「歩いて」のボーナストラックにこのシングルバージョンは収録)3バージョンの中では一番静かでゆったりとしています。後半はストリングスがかなり厚く入ってきてベースとドラムも盛り上がってドラマチックです。イントロ、間奏、アウトロはシンセで作った口笛風の音でのメロディ。これに近いバージョンでライブで聴いた事はなかったと思う。2つめのバージョンはアルバム「風の色」に収録されていて瀬尾一三さんのアレンジ。ミディアムスローなRockアレンジ。ベースのスラップ奏法をかなりインパクトあるように入れています。全ての楽器の中でベースが一番目立つようにアレンジされてる印象。3つ目の1990年バージョンが自分は一番好きで、このアレンジでライブでも何度も聴いた。2006年にユニバーサルから発売されたベスト盤もこのバージョンが選ばれています。3種類の中で一番テンポも速く、ブラスセクションを大胆に導入してアレンジがカッコいい!ハコさんのボーカルも伸びやかで3つの中で一番好きな歌唱です。B面「織江の唄」作詞 五木寛之さん 作曲 山崎ハコさんこのシングルB面曲として収録されたのが一番最初で後に1981年1月10日にA面曲として発売。バージョンは同じ。(初CD化された「人間まがい」のボーナストラックにこのシングルバージョンは収録)映画「青春の門」のテーマ曲として話題になった曲ですが、自分はこの映画自体観てないので、ハコさんの曲の中ではあまり思い入れのない曲かも知れない。2000年代のライブでは必ずと言っていいほどセットリストに入っていますが…。昨夜、アナログ盤でライブ盤「山崎ハコ ライブ2/歌在りて」をじっくり聴いた。このライブアルバムでしか聴けない数曲に引き込まれた。アングラ感ハンパない「日没」は昔から好きだった曲だけど久々聴いて鳥肌凄かった。「心の中は何かでいっぱい」「二丁目の子守唄」もかなり久しぶりに聴いたけど、この2曲も凄く好きな曲です。
2023年04月10日
1980年6月5日発売の山崎ハコさんの3枚目のシングル。山崎ハコさんは1975年10月1日アルバム「飛・び・ま・す」でデビュー。デビューから5年経つのにシングルはまだ3枚しかリリースしていませんでした。アルバムは6枚目のアルバム「歩いて」が1980年に発売されています。ジャケットはあまり好きじゃない。ハコさんの写真だったら売れたんじゃないかと思ってる。シングルのジャケットに本人の写真が初めて出たのは6枚目のシングル「雨に唄えない」でした。A面「男のウヰスキー」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 後藤次利さんイントロの強烈なインパクトは好みが分かれそうだけど、自分はこの仰々しさがたまらなく好きです。サビからの派手なアレンジも凄くいい!プログレのようなアレンジと艶っぽいハコさんのボーカルが絡んで化学反応を起こしてるような曲です。この曲は1983年2月に発売された11枚目のアルバム「風の色」に別バージョンで収録されています。「風の色」バージョンの「男のウヰスキー」はすんなりと引っかかりはなく聴きやすいのはこっち。でも、最近は特に後藤次利さんの個性爆発のシングルバージョンの方ばかり聴いてます。B面「旅の人」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 後藤次利さん優しいハコさんの歌詞とメロディーに美しい後藤次利さんのアレンジがハマって聞き入ってしまう曲。1983年2月に発売された11thアルバム「風の色」にも収録されています。そして2014年に初CD化され発売された6thアルバム「歩いて」のボーナストラックにこのシングルバージョン2曲はボーナストラックとして収録されています。シングル「男のウヰスキー」B面のバージョンと他の2バージョンは全て同じです。山崎ハコさんのサインはかなり多く持っています。アルバムジャケットにしてもらった物やCDサイズのサイン色紙のもの。ライブ後に即売会でのサイン、ライブハウスの出口で書いてもらったものなど。これは色紙に徳間ジャパンの文字が入ってるので徳間からリリースした2006年「歌いたいの」を発売した時の即売会でもらったものだと思う。「てっせん子守唄」のリリース時にもサインあったような気もするけど。
2023年03月21日
最近、さだまさしさんの曲をまったく聴いてなかったので、「夢供養」「私花集」「ADVANTAGE」の3枚を連続で聴いてた。この3枚のチョイスは特に意味もなく適当に取り出したLP。このシングルは1978年8月10日発売。アルバム「私花集」のバージョンとはまったく違うアレンジです。ジャケットはさだまさしさんが描いた聖橋と御茶ノ水駅A面「檸檬」作詞・作曲 さだまさしさん 編曲 渡辺俊幸さんこの前書いた「赤い鳥」のドラム担当が、この曲の編曲した渡辺俊幸さんだった。アルバム「私花集」を聴き終え、「そういえば、檸檬はシングルバージョン何十年も聴いてない」とシングル盤を探し出した。針を落とすと1箇所、針が飛ぶ部分があって、どうしても治らない・・・。リマスターされたCDのボーナストラックにシングルバージョンが収録されてる事を思い出して気持ちよく聴けた^^;でも、CDなんかより断然にシングル盤で聴きたいので、状態の良さそうなシングル盤をネットで見つけて買った。アルバムでいつも聴いてた、ちょっともっちゃりしたアレンジが気に入っててよく聴いてたので「檸檬」といえばアレ!って頭の中に染み付いてた。今回、シングルバージョンを何十年かぶりに聴いて、こんなに違ってのかって改めて驚いた。当時は何度もシングルでも聴いてたはずなのに。歌詞も少し違うし。この曲は元々あった「檸檬」という小説の舞台設定を変えて書いた事は有名ですが、御茶ノ水の聖橋を中央線から見る度に今でもこの曲が頭に浮かぶのは凄い^^御茶ノ水で降りた時は聖橋の上から見上げると今でも変わらない檸檬色の各駅停車。(サイドの帯部分だけが今は檸檬色ですが)やっぱりここは103系か201系のレモン色のイメージですが・・・。1番の快速電車の赤い色は地下鉄丸の内線と間違えたのかと最初、思ったけど、鮮やかなオレンジ色なので、それを赤い色と書いたのだろうか。聖橋からレモンを投げた人はきっといたと思う。今なら「レモン」って聞くと、きっと米津玄師の「Lemon」を浮かべる人が多いと思う。最初の「♪夢ならばどれほどよかったでしょう 未だにあなたのことを夢にみる」ここだけで泣きそうになる。でも最初はあの「ウエッ」ってのが気になってたけど、聴き慣れるとそれも良いもんだと思えるようになる^^;米津玄師さんの「Lemon」もめちゃくちゃ好きな曲だけど、自分はやはりさださんのが頭に浮かぶ。B面「加速度」作詞・作曲 さだまさしさん 編曲 渡辺俊幸さんこの曲もアルバムバージョンとは少しだけ違います。シングルは雨が降りしきるSEから始まります。この曲は1982年だったかのコンサートで「殺風景」に続いてこの曲を歌った印象が強く残ってる。神戸国際会館で観たコンサート。それまでにも何度かさださんのコンサートには行ってたけどこの時のセットリストが凄く好きだった。「推理小説」「木根川橋」「転宅」で1部が終わり「たずねびと」で2部が始まった。「しあわせについて」〜「生々流転」〜「つゆのあとさき」〜「精霊流し」で本編が終わった。アンコールでは「まほろば」も歌ってくれた。1982年頃に何度か行ったさだまさしさんが経営してたパブのマッチ
2023年02月27日
1971年7月25日発売の「赤い鳥」のシングル。フォークグループ「赤い鳥」は1969年結成、1974年に解散。最大のヒット曲は「翼をください」この曲は小学校の音楽教科書にも掲載されので知ってる人がかなり多い曲。もっと古いフォークバンドかと思ってた人も多いと思う。自分も1969年とは思ってなかった。谷村新司さんがアリス以前に組んでたバンド「ロック・キャンディーズ」は1967年結成。1968年9月に東芝レコードからレコードデビューでした。「ロック・キャンディーズ」よりも新しいバンドだと知った時は少し驚いた。もっと古いバンドだと思ってた。A面「忘れていた朝」作詞 山上路夫さん 作曲 村井邦彦さん 編曲 川口真さんこの曲は小学生低学年の時に天地真理さんのカバーで初めて聴いた曲。天地真理さんのデビューアルバム「水色の恋/涙から明日へ」に収録されていました。1971年12月に発売された天地真理さんのデビューアルバムは1972年度オリコン年間アルバムチャート1位になるほど物凄く売れた作品。他の歌謡歌手やフォーク歌手が強力なアルバムを乱発してた時期の1位は凄い事でした。天地真理さんはアイドルでもアルバムが売れる歌手として有名でした。アイドル歌手や歌謡曲の歌手はシングルが売れてもアルバムは売れないのが定説。天地真理さんのアルバムは丁寧に作り上げられた事と天地真理さんのボーカルの魅力でシングル曲よりもアルバム曲を多く聴きたいファンが多かったせいもあります。デビューアルバムから「赤い鳥」のこの渋いナンバーをカバーしてる事をみても他のアイドル歌手との違いがハッキリすると思う。天地真理さん自身がギター弾き語り、ピアノ弾き語りも得意としてたので日本のフォークや洋楽も問わず、渋いナンバーをライブでも取り上げる事が多かった。とにかく天地真理さんバージョンの「忘れていた朝」が小学生低学年の頃から頭の中にインプットされていました。オリジナルを初めて聴いたのは中学生になってからだったように思う。オリジナルを初めて聴いて、天地真理さんの凄さを改めて感じたのを思い出す。19歳の天地真理さんが歌った「忘れていた朝」最高です。もちろん「赤い鳥」のオリジナルはプロの安定した演奏と歌唱で素晴らしい。天地真理さんがライブでフォークナンバーをカバーした中で一番感動したのは、John Denverの「This Old Guitar」です。ギター1本の演奏で歌い上げました。みなみらんぼうさんの「ウイスキーの小瓶」のカバーや、猫の「地下鉄に乗って」のカバーもカッコ良かった!ピアノ弾き語りでグレープの「童話作家」をカバーした1976年ツアーバージョンも良かった。B面「言葉にならない言葉」作詞 山上路夫さん 作曲・編曲 村井邦彦さん曲としては「忘れていた朝」よりもこっちの方が好きです。70年代のフォークらしい可愛い歌詞に美しいメロディーが乗っています。シンプルな演奏ですが、ドラムもEギターもストリングスも凄く良い!
2023年02月25日
1985年5月25日発売、山崎ハコさんの14枚目のアルバム「光る夢」がリマスターされ再発されました!13枚目のアルバム「てっせんの花」までのエレック時代、キャニオン時代のアルバムは全てリマスターされて再発済みでした。今回、ポリドール時代の3枚のアルバムが一気に2023年2月22日にリマスター再発されました!自分は3枚ともオリジナルCDを持っていましたが、この3枚は廃盤になっていて、オークションなどでも高額で出品されたりしていました。今回2750円で購入できるようになりました。またいつ廃盤になるかもわからないので、早めに買っておく方がいいと思う。3枚とも聴いた音の感想は音圧を無理やり上げた感じもなく、聴きたい楽器の音が前に出てるようで良い音にリマスターされてると思う。3枚ともお気に入りのアルバムなので嬉しい限りです。★このアルバムは、ほとんどの曲を歌と演奏、同時録音でレコーディングされています!全曲 作詞・作曲 山崎ハコさん1曲目「祭りの女」 編曲 青木望さん2曲目「He Who Me」 編曲 安田裕美さん 3曲目「一人静」 編曲 森一美さん4曲目「私の部屋」 編曲 森一美さん5曲目「いいことないけど」 編曲 篠原信彦さん6曲目「一人の旅」 編曲 篠原信彦さん・青木望さん7曲目「海のA」 編曲 篠原信彦さん8曲目「にらめっこ」 編曲 安田裕美さん9曲目「光る夢」 編曲 青木望さん1曲目「祭りの女」はさすが、青木望さん!って言いたくなる美しく感動的なアレンジです。旭孝さんの篠笛と坂宏行さんのオーボエの音色がこの曲により奥行きを感じさせて凄いインパクトで1曲目が始まります。賑やかな村祭りのお囃子の音の中でポツリと誰かを待ってる女性が浮かび上がってくる情景が勝手に次々と浮かんでくるようなハコさんの歌声が凄すぎる。2曲目「He Who Me」はフォークロックな激しい目のナンバーです。安田裕美さんのこだわりのアコギのストロークの音色も気持ち良い。リマスターされてアコギの音がさらに立っているようでめちゃくちゃ良い。この曲はこのアルバムのツアーの時にだけライブで聴いたように思う。肥後橋SABホールだった。3曲目「一人静」 「一人静」は花の名前です。美しく物悲しい楽曲です。ハコさんの歌い方が優しく悲しく、発売当時からたまらなく好きだった。4曲目「私の部屋」はリアルに経験した事が誰にもありそうな曲。20代の頃の青臭いけど一生懸命生きてた時の事とかその頃の匂いと共に甦ってくるような曲。素朴な感じのメロディーとハコさんの歌が心を温かくしてくれます。このアルバム、本当に名曲だらけなのに、あまり知られてないのが何か悔しい^^;5曲目「いいことないけど」はベースラインがカッコ良くて印象的なロックナンバー。ハコさんの十八番的なブギーロックです。篠原信彦さんの編曲です。篠原信彦さんと言えばアリスファンなら知らない人はいないと思う。ちんぺいさんが後ろを振り返り指差して「篠原〜」ってオルガンソロなどの前によく叫んでた。伝説的なコンサート武道館3days「栄光への脱出」にも、全国ツアーラストの武道館7日間➕横浜スタジアム「限りなき挑戦」にもKeyで参加していました。あの名曲「遠くで汽笛を聞きながら」や「帰らざる日々」「つむじ風」の編曲も篠原信彦さんです。6曲目「一人の旅」 LP(アナログ盤)ではこの曲がB面1曲目です。今回、リマスターされ久しぶりにこのアルバムを通して聞いたら、この曲が妙に刺さった。力強い優しさのある曲だとこれまでは思ってたけど、もっと繊細に心の変化を感じながら聴いた。歌詞もメロディーもアレンジも最高です。7曲目「海のA」この曲も発売当時から凄く好きな曲。ミディアムスローでブルージーでカッコいい音の一つ一つに鳥肌です。歌詞がグイグイ入ってくる。篠原信彦さんの編曲も本当に素晴らしい。8曲目「にらめっこ」初めて聴いた時は初期の浅川マキさんの世界が浮かんだのを思い出した。シンプルなフォークアレンジでハコさんの詞と声が浮き立って聞こえる。9曲目「光る夢」 もう文句なしの名曲。今回のリマスターの音も大満足です。かなり後にハコさんがこの曲の事を書いています。「辛い事、言えない事に悩んでいた自分が甦ってきます。 夢があったからやってこられた…」」「寒いのが似合いだね 目を覚まして生きてみろよ 色褪せた街の中を」誰でも10代か20代の頃に所謂、今で言う「厨二病」を患う時がある。患わなかった人は絶えず幸せに生きて来られたのかも知れない。そんな時にこの曲の歌詞が助けてくれたし追い込んでもくれた。それでもしんどい時は1980年発売「歩いて」1曲目の「夢」を聴けば、マイナスから0の地点に戻してくれるようで助けられた。いろんなアーティストの歌詞やメロディーが潜り込んでしまった時に地面の上に引き上げてくれたような気がしている。激しい感情の高低差を人に見せないように生きてた20代の頃が懐かしい。下が1985年オリジナル盤。帯のロゴもほぼ忠実に再現。オリジナルはシール帯でしたが。「光る夢」のツアーパンフの中に挟んであったチラシ。これはLP盤のジャケット。帯の色はLPに統一してほしいって当時思ってた。
2023年02月22日
2000年代、初のシングル。2001年9月5日発売の少し懐かしいジローちゃんを感じられるフォーキーな曲です。 1曲目「人生半分」作詞 たきのえいじさん 作曲 杉本眞人さん 編曲 塩入俊哉さん編曲に塩入俊哉さんを起用したので、ニューアダルトミュージックっぽくならずにフォークとも少し違うけど演歌寄りなアレンジにはなっていません。「ふぞろいの人生」「夕暮れの女」「もっともっと」と続いたシングル曲が演歌寄りの楽曲だった。ジローちゃんの演歌っぽい歌い回しも自分は好きなのでよく聴いていましたが、昔からの多くのジローちゃんのファンは、「流れる雲をつれてゆく」「エンドマーク(2′46″)」「やわらかい心」「題名のない愛の唄」「積木」「マイ・ハート」「旅立つ女」のような楽曲をやはり望んでる人が多いように思う。ライブではそのあたりの曲は必ずやってくれるので生では聴けましたが。この曲はアコギ、ピアノ、ベース、コンガとかなりシンプルな編成での演奏です。サビからマンドリンが入ってくると坂庭省吾さんを思い出してしまう。自切さんが書くような歌詞とはかなり違うけど、こんなストレートな歌も凄くジローちゃんに合う。2曲目「島」作詞 杉田二郎さん、国広正夫さん 作曲 杉田二郎さん 編曲 塩入俊哉さんのんびりとした島の風景が浮かんできそうなゆったりした曲。急激な気候変動などで世界中の海や森林が色や形を変えていくのは人間にはもう絶対止められない。物凄く美しい風景なんかを観た時に永遠にこの美しさは続くわけないと思いながら最近観てしまう。永遠に続く方が不自然だと20代30代の頃は絶対に感じなかった事を今は強く感じる。
2023年02月21日
山崎ハコさんの1997年2月10日発売のシングル。 1曲目「たどりついたらいつも雨ふり」作詞・作曲 吉田拓郎さん 編曲 安田裕美さんこの曲は1972年に鈴木ヒロミツさん、星勝さん等が在籍したバンド「モップス」がリリースした曲です。14万枚の売り上げオリコン最高26位とあまりヒットしなかったのですが、後にいろんな歌手がカバーしたり、セルフカバーで吉田拓郎さんが歌ったりして歌い継がれていた曲。ハコさんのカバーしたこの曲はテレビドラマ「横山やすし追悼ドラマ『俺は浪花の漫才師』」の主題歌に使用された。ハコさんのライブでも何度かセットリストに入って生で聴いた事はあったけど、自分はカバー曲1曲やるくらいならオリジナルを聴きたいといつも思ってた。基本的にどんなアーティストでもカバー曲をライブでやるのは好きじゃなかった。今でもオリジナルだけを聴きたいと思う。ハコさんはこのシングルの少し前にも「アカシアの雨がやむとき」をカバーしてシングルとして出してたので、「またカバー曲なのか!?」って正直かなりがっかりした。一つ前のシングルが「私が生まれた日」と言う最高の曲だったので余計にがっかり感は大きくなったのを覚えてる。(1978年発売のエッセイ&詩集より)2曲目「夕陽が泣いている」作詞・作曲 浜口庫之助さん 編曲 安田裕美さんこの曲は1966年にザ・スパイダースがリリースして大ヒットした曲。こっちの曲は誰もが知ってる名曲です。120万枚を売り上げた超大ヒット曲!この曲は元々、好きな曲だった。1曲目よりもハコさんの歌声でしっとりと楽しめる。浜口庫之助さんはやはり凄いと思わせてしまう歌詞とメロディです。コード進行も気持ち良いしレベルの高い曲だと凄く思える。こっちをメインにした方が良いのにって発売当初から思ってる。堺正章さんがリードボーカルを取ったオリジナルもいつ聴いても最高です!(1978年発売のエッセイ&詩集「真夜中に太陽が見たい」の表紙写真)
2023年01月14日
1978年5月20日発売の「高石ともやとザ・ナターシャー・セブン」のシングル。この曲はTBS系子供番組「ワンツージャンプ!」の中でも使われた曲です。確か、元々は「自切俳人とヒューマンズー」がライブで演奏してたものだったように思う。A面「ユメカシーラ」作詞 自切俳人さん 作曲 杉田二郎さん 編曲 ザ・ナターシャーセブンコーラス ヒューマン・ズー ジュニアきっちりとスタジオでレコーディングされたバージョンは、このバージョンのみです。ライブで聴けるものはいくつかあります。この曲のサビで観客も一緒に叫ばないといけない部分があって、その叫びを何度か練習してからこの曲が始まることが多かった。杉田二郎さんのコンサートでも、ナターシャーセブンもコンサートでも1978年〜1980年にはセットリストに入ってることが多かった。子供番組を意識したコミカルな楽器のチョイスも楽しい。「♪逃げ出せ恐竜 (ガオーー!!) 叫べよ恐竜 (ガォオオオ!)」と怪獣の声でいい年した大人も子供もみんなで叫んでた^^;自分は中学生〜高校生の頃だったので恥ずかしげもなく叫んでたと思う^^高石ともやさんがリードボーカルを取る時と杉田二郎さんがリードボーカルを取る時とではサビの譜割りが違っています。叫び声の(ガオー!!)が高石ともやさんの時は2倍あります。「♪逃げ出せ恐竜(ガオーー!!)叫べよ恐竜(ガオーー!!)」までを4小節で歌うのが高石さん「♪逃げ出せ恐竜 叫べよ恐竜(ガオーー!!)」までを4小節で歌うのが杉田さん自切俳人さんもソロコンサートの時は杉田二郎さんバージョンの譜割りで歌っていました。当時はその時だけみんなで楽しめる曲だと思っていて40年以上も先に懐かしく聴く事なんてない曲だと思ってた。でも、この曲を聴くと円山野外音楽堂で大声で叫んだ後に一緒に観に行ってた友人と顔合わせて笑った時の友人の笑顔とか、むせ返るような暑さを思い出す。二郎ちゃんのコンサートの時は何度も練習させられたのを思い出す。「まだまだ!ぜんぜんあかん!」「お!やったら出来るやん!」とか二郎ちゃんに盛り上げられてホール中が恐竜の叫び声になった事とか懐かしい。二郎ちゃんがソロでやる時はアコギを16で刻んで激しい目の演奏でした。1979年の宵々山コンサートでレコーディングされた「ユメカシーラ」が自分にとって一番思い出深いバージョンです。そして一番よく聴くバージョン。二郎ちゃんと自切さんの二人で歌い、賑やかしのコーラスを岡崎倫典さん、平井宏さんたちが盛り上げる。自切さんの「風に消えたあいつ」を彷彿させるような狂気の叫び声も聴く事ができます!2番からは自切さんと平井さんの2人がミスハワイのマネをバンバン合いの手に入れてきます。「ア、イ〜ヤ」の声が全て誰なのか聞き分けられてしまう自分が怖い^^;ミスハワイのモノマネとか本当に笑ってしまう^^B面「街」作詞 高石ともやさん 作曲 木田たかすけさん・高石ともやさん 編曲 木田たかすけさんこの「街」は何種類かのバージョンがあります。このシングルのB面に収録されているバージョンは1コーラス目を語りで始まるバージョン。これは「107 SONG BOOK Vol.5 春を待つ少女。」の時にレコーディングされたバージョンです。木田さんのSAXが入っています。この曲もナターシャー・セブンが好きだった人には大切な1曲。聴いてると当時の光景が事細かに浮かんでくる。
2022年12月23日
高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの1979年発売のシングル大阪市が全国から歌詞を募集して選ばれた2曲を高石ともやとザ・ナターシャー・セブンが演奏して歌うという企画からできた楽曲です。たしかタイトルの「みなとのマーチ」と「大阪四季音頭」は事前に決まっていてそのタイトルで歌詞を作るといった物だったように思う。「高石ともやとザ・ナターシャー・セブン」1979年当時のメンバー構成高石ともやさん・・・・・ボーカル、アコギ、フィドル城田じゅんじさん・・・・バンジョー、ボーカル、ギター、フィドル坂庭しょうごさん・・・・マンドリン、ボーカル、ギター、バンジョー、オートハープ木田たかすけさん・・・・・・ベース、ピアノ、パーカッション、ギター翌年に木田高介さんがソロ活動のために脱退、交代してメンバーになったのが若手の進藤了彦さんでした。進藤さんがカ加入したバンド構成で超名盤「ヒット・エンド・ラン」を制作。このアルバムは全曲大好きだった。A面「みなとのマーチ」作詞 戸枝ひろしさん 作曲 高石ともやさん、ナターシャー・セブン 編曲 木田たかすけさん勇ましく元気が出るマーチです。この曲のレコーディング、誰がどの楽器を担当して演奏してるのかわからない。スタジオミュージシャンも使ってるのだと思うけど、トランペットやトロンボーンならメンバーが吹いてしまいそうな気がするし。何でも楽器ができるイメージがある。この手のマーチにしてはメロディーは秀逸です。B面「大阪四季音頭」作詞 津田辰臣さん 作曲 坂庭しょうごさんナターシャー・セブン 編曲 木田たかすけさんこの曲も大阪府の名所をいろいろ散りばめられた歌詞に音頭にしてはかなりオシャレな演奏の美しいメロディ。坂庭さんのマンドリンの美しさに耳がいく。打楽器はコンガってのも通常の音頭とは違っていて凄く良い。和楽器はいっさい入ってない。篠笛風のフルート、三味線の代わりにアコギで宝塚歌劇の和物のショーナンバーのように和洋入り混じったようなおもしろさがあります。このメンバーで演奏した音頭系といえば「涙の北海盆唄」がまず最初に出てくる。北海盆唄を弦楽四重奏の演奏用にアレンジして自切俳人さんが号泣しながら歌うというもの。これは素晴らしすぎた!あんな凄い感動的な「北海盆唄」もなかなかない。「自切俳人のゴールデン・アルバム」は全曲最高で今でも北山修さんの楽曲の中ではダントツに一番良く聴くアルバムです。(自切俳人=北山修)
2022年12月16日
高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの1979年11月5日発売のシングル。「107 SONG BOOK」を完成させた後に季節ごとに「シングル文庫」として発売してたレコード。その第一弾がこの「私に人生と言えるものがあるなら」です。A面「私に人生と言えるものがあるなら」歌詞 笠木透さん 曲 アメリカ民謡ザ・ナターシャー・セブンが好きでコンサートに通ってた人なら知らないはずがない曲。90%の確率でセットリストに入ってた曲。そして観客は誰もが歌詞を覚えて歌ってた曲。中学2年の時に初めてナターシャー・セブンのコンサートに行ってから高校生の3年間も「昼下がりコンサート」「宵々山コンサート」「夏の時代」など京都円山音楽堂には神戸から何度も観に行った。神戸文化ホール、サンケイホール、須磨浦ドレミファ噴水パレス、学園祭、と年間かなりの回数観に行ってた。自分でも中学、高校の頃、どうやって時間とお金のやりくりしてたのか思い出せない。アリスは生活の中心で追いかけまくってた。QUEENや海外ハードロック、メタル系の来日もかなりの本数観に行ってたし天地真理さん、ピンク・レディー、森進一さん、杉田二郎さん、山本リンダさんのライブにもよく行ってた。それに加えてあの頃は映画館にも毎週一度は観に行ってた。二番館で3本立てとか観る事が多かった。観る映画はフランス映画とイタリア映画がほとんどでした。ドヌーヴとソフィア・ローレンが出てる映画は必ず観てた。ホラー映画も好きでダリオ・アルジェント監督とルチオ・フルチ監督の作品は特に好きだった。高校生の頃から今でもその2人の監督作品は観続けてる。アメリカのホラー(オカルト)は「エクソシスト」「エクソシスト2」だけはダントツに好きだった。邦画は今も昔もゴジラ、ガメラシリーズ、ガッパ、ギララ以外ほとんど見た記憶がない。学校をよくサボってた・・・ってのだけは何となく覚えてるけど。小学生5年で1人で梅田コマ劇場とか平気で観に行ってたし、大阪フェス、大阪厚生年金も地下鉄乗って普通に観に行ってた。どんな1日のサイクルだったのかとか、きっちり思い出せない・・・。ライブの内容とかその時の曲への思いとか、セットリストとかはすぐに思い出せるのに。急に昔の事とか思い出して書いてしまった。そう、この「私に人生と言えるものがあるなら」は中学生、高校生の頃に聴いて感動してたのと今では重さが違って聞こえる。美しいメロディーで高石ともやさんの柔らかい声の印象でぼんやりといつかこんな風に思う時が来るのかと考えてた。このシングルバージョンはストリングスと女性コーラスを加えてライブで聴く感覚とはまったく違う印象の編曲です。これはこれで凄く気に入ってました。「107 SONG BOOK Vol.03 陽のあたる道。」のバージョンが一番しっくり来るのはコンサートで聴いてる感覚になれるから。まあ、これもコンサートの演奏とは違うのですが。コンサートでは急にアカペラで高石ともやさんが歌い出して、城田じゅんじさんがフィドルを弾き始め観客もみんな一緒に歌いだす・・・こんな編曲が多かったように思う。坂庭しょうごさんがマンドリンを弾き曲間にともやさんが何かメッセージを話す。派手に坂庭しょうごさんのマンドリンから始まる派手な演奏の時も多かった。城田じゅんじさんのバンジョー、ともやさんのギター、木田高介さんのウッドベース、もう二度とあのアンサンブルは生で聴く事が出来ないって思うと切なすぎる。B面「ロンドンデリー・エアー」この曲は坂庭しょうごさんと城田じゅんじさん2人の演奏です。1979年9月2日上野タカラホテル307号室で録音したもの^^;打ち合わせ部分から録音されています。マンドリンとギター。そして演奏を始めた途端にホテルの部屋に電話が鳴ります。電話は木田高介さん^^その電話の話までずっと録音されたまま。そして電話を切って再び2人のめちゃくちゃカッコ良い演奏が始まる。シングル文庫とだけあって歌詞カードは8pの冊子になっています。この号は1979年当時のバングラディッシュの現状を写真とともやさんの言葉で。
2022年12月15日
佐々木 好(ささきこのみ)さんのデビューシングル。CBSソニーがかなり力入れてプロモーションしてたシンガーソングライター。デビューアルバム全曲の編曲を鈴木茂さんが担当。これだけでも、かなりお金をかけて売り出してたのがわかる。このシングルにも、アルバムのジャケットにも本人の写真はなく怪しげなイラストのみで謎を深める商法でした。アルバムの歌詞カードには本人のモノクロ写真が1枚掲載されています。森田童子さんも同様のプロモーションの仕方だったと思う。4枚目のアルバムまで買って聴いていました。A面「ドライヴ」作詞・作曲 佐々木 好さん 編曲 鈴木茂さん1stアルバム「心のうちがわかればいいのに」からのシングルカット。アルバムA面1曲目に収録されています。この曲は国吉良一さんのキーボードと安田裕美さんのアコギが印象的な楽曲です。少し奥ですがフラットマンドリンソロは石川鷹彦さんが弾いています。そしてベースは後藤次利さん。凄い高額ギャラなミュージシャンをデビューアルバムから揃えています。歌声は個性があって好きでした。1977年頃までの中島みゆきさんの歌い方にも少し似ていますが。10代〜20代の人には刺さるような内容で自分もちょうど10代〜20代の頃だったのでよく聴いてました。歌詞の中に「カリーナ」と車種の名前が出てきます。「♪ガックリした顔になり カリーナを眺めて」車の車種が歌詞の中に出てくる曲は多くありますが、女性シンガーソングライターで思いつくのは・・・中島みゆきさん「フェアレディZ」(あなたが海を見ているうちに)1981年「♪ わざと少しだけ 急ぎ足になる 追い越していく ふたりづれ フェアレディ」荒井由実さん「ベレットGT」(COBALT HOUR)1975年「♪海の匂いの冷たい風が 白いベレG 包みはじめる」松任谷由実さん「シボレー Corvett 1954」1978年「♪月も追ってこないわ みんな探してるころ Corvett 1954 あなたとどこへでも行く」松任谷由実さん「サバンナRX-7 クウペ」(DESTINY)1979年「♪緑のクウペが止まる 雲を写し」松任谷由実さん「セリカ」(よそゆき顔で)1980年「♪ドアのへこんだ白いセリカが 下をくぐってゆかないか」松任谷由実さん「黄色いロールスロイス」(黄色いロールスロイス)2009年「♪黄色いロールスロイスで ふられたばかりのシーンを次へと飛ばそう」(加藤和彦さんとデュエット)1stアルバム歌詞カードの写真B面「春」作詞・作曲 佐々木 好さん 編曲 鈴木茂さん自分はこのB面の方が好きでした。イントロの後藤次利さんが弾くフレットレスベースがカッコいい!中島みゆきさんの「異国」でも聴かせてくれたフレットレスベース。国吉良一さんのローズピアノの演奏も惹かれる。悲しく美しい楽曲です。ライブだとどんな風に歌っていたのだろう?ライブで聴いてみたかった曲。アルバムだとタイトル曲「心のうちがわかればいいのに」が特に好きだった。B面1曲目「今日はどんな日でしたか」も耳に残る印象の強い曲。A面ラスト「意図」はコミカルだけど柔らかいメッセージと歌メロが好きでした。全アルバムCD化されてると思う。リマスターはされてなかったような気がする。
2022年12月07日
山崎ハコさんが1983年2月21日に発売した11thアルバム「風の色」からのシングルカットとして、1983年5月21日に発売されました。10th「硝子の景色」、11th「風の色」、12th「ダージリン」の3枚のアルバムはハコさんの歴史の中でも、少しそれまでの音創りとは違っています。ロック色強め、そしておしゃれなサウンドな曲が多く収録されてるアルバムです。自分はこの3枚の時代が凄く好きだった。ハコさんの声が軽いロックアレンジに凄く合うのもあって当時、かなりハマって聴きまくったアルバム。4th「流れ酔い歌」、5th「人間まがい」、6th「歩いて」の3連続Heavyなアルバムの時も聴きまくってた。重暗いようなテーマのHeavyな曲も凝ったロックサウンドも、アルバム「SA・SU・GA」のようなもっとHardなロックサウンドのハコさんもどれも振り切ってる感じがたまらなく好きだった。今の暖かい温もりを感じるようなハコさんの世界も当然、好きなのでずっと聴き続けている。1983年発売のエッセイ集「風の色」よりA面「雨に唄えない」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 惣領泰則さんアルバム「風の色」の2曲目に収録されています。1曲目が渋いベースソロから始まるブルースロックナンバーの「ヨコハマ・アンバランス」です。「風の色」を初めて聴いた時は、この1曲目と2曲目の流れに鳥肌で1発でそれだけで気に入ったアルバム。3曲目にはハコさん得意のハードなブギーロックの「港O U T」が続く。この「雨に唄えない」はアレンジのカッコ良さとハコさんの歌唱がとにかく凄い。激しく歌い上げるのではなく、感情を閉じ込めたような引いた歌唱にゾクゾクする。この曲はライブでは3回ほどしか聴いたことがないと思う。この曲がセットリストに入るとかなりレアな選曲のライブセットリストの時が多い印象。神戸のハーバーランドだったかのライブバーのような場所での2daysの2日目で聴いたのが最後だったと思う。あの2日間はかなりレアな曲も聴けたように記憶してる。その2日間の全セットリストをどこかに書いて残してると思うのでまた探してみようと思う。 B面「ヨコハマ・アンバランス」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 惣領泰則さんアルバム「風の色」の1曲目に収録されてる曲。ベースのフレーズがメインになってる。バッキングにブルースハープのシブシブのフレーズが重なるのがめちゃくちゃカッコいいイントロ。気怠そうにブルースを歌うのもハコさんの魅力の一つです。1983年当時、ハコさんがこんな曲も多く歌ってる事が知れ渡っていれば「呪い」のイメージだけが一人歩きするのは止められたかも知れない。「呪い」のような曲の方が少ないのに。「呪い」で怖いとか暗いとか言うのなら「黒いバス」や「暗闇」「からす」「三つの花」を聴くと「呪い」のようなキャッチーな部分は一切なく曲の中に救いを探すのが難しい曲たち。曲はキャッチーだけどシングルカットされてる「心だけ愛して」も相当重い曲です。自分はその中でも「黒いバス」がたまらなく好きです。自分と向き合ったり、少し遠目から自分を鳥瞰的に見る事をさせてくれる曲。同じアルバム「歩いて」に入ってる「歪板」もそんな風に少しの間、普段考えないことを考えさせてくれる曲。 毎日、ずっと聴いてたら何かおかしくなりそうだけど…。そんな重く深い曲もありますが、全て浄化してくれるような曲が多くあって全体的にはハコさんの楽曲は力が湧き出て前を向ける曲が多い。アルバム「歩いて」1曲目、最初に遠くに光が確実に見える曲「夢」が収録されています。まず救いからアルバムが始まる事がこのアルバムの最大に好きなところ。アルバムラストが「夢」じゃないのがやっぱりイイ!今日はハコさんの曲をいろいろ聴いてたので熱く書いてしまった^^;
2022年11月01日
杉田二郎さんの1972年10月5日発売のアルバム。ジローズ解散後、初のソロアルバム。2017年4月に発売されたリマスターCD。今日はそのCDで聴いていた。 編曲は全曲ヘッドアレンジ1曲目「あの扉をあけて」 作詞 及川恒平さん 作曲 杉田二郎さん2曲目「君は眠る」 作詞 山川啓介さん 作曲 杉田二郎さん3曲目「人力ヒコーキのバラード」 作詞 山川啓介さん 作曲 杉田二郎さん4曲目「孤独の広場」 作詞 山川啓介さん 作曲 杉田二郎さん5曲目「まわらない木馬」 作詞 ささきゆうこうさん 作曲 杉田二郎さん6曲目「若いというだけで」 作詞 泉谷しげるさん 作曲 杉田二郎さん7曲目「ひとりになれば」 作詞 及川恒平さん 作曲 杉田二郎さん8曲目「憂世」 作詞 鈴木康広さん 作曲 杉田二郎さん9曲目「春は寂しいネ」 作詞 吉田拓郎さん 作曲 杉田二郎さん10曲目「夕ぐれ時計」 作詞・作曲 杉田二郎さん11曲目「あるがままに」 作詞 左真樹さん 作曲 杉田二郎さんボーナス1曲目「突然」 作詞 阿久悠さん 作曲 杉田二郎さん 編曲 青木望さんボーナス2曲目「知らずにいたなら」作詞 阿久悠さん 作曲 杉田二郎さん 編曲 青木望さんこのアルバムの中でダントツに一番好きな曲は10曲目「夕ぐれ時計」です。唯一の杉田二郎さん本人の作詞の曲でもあります。この曲の雰囲気やメロディー、歌詞全てが10代の頃から大好きだった。二郎ちゃんとガロのトミーこと日高富明さん、2人のアコギに、吉川忠英さんのバンジョー、高中正義さんのドブロのソロとオブリ、岡沢章さん、チト河内さんのリズム隊。杉田二郎さんの優しさが滲み出るようなほんわかのんびりと平和な曲。穏やかな空気が流れてる温かさを感じる曲。昔も今も変わらずにこの曲の雰囲気はたまらなく好きです。(ガロの日高富明さんは36年前の9/20に36歳の若さで亡くなりました)このリマスターアルバムの目玉はボーナストラックの2曲が収録されている事。特に「知らずにいたなら」は完全初CD化!「突然」は阿久悠さんの歌詞が素晴らしいのと二郎ちゃんのつけたメロディーの美しさ。そして!青木望さんのこの曲の編曲がめちゃくちゃ好きでよく聴いた。このボーナストラックの2曲は1970年12月10日発売のソロとしてのデビューシングルです。二郎ちゃんの歌い方もそれまでと少し違うように感じられる。重さを出すように発声してるように思う。「知らずにいたなら」はパンプオルガンで厳かな感じで始まる曲。この歌詞は阿久悠さんの原点という感じがする。作詞家デビューして5年目の阿久悠さんが書いた歌詞。まだ代表作と言われるヒット曲を出していなかった頃です。この「知らずにいたなら」は阿久悠さんのこれから歌詞を書いて行く核のような物があるように思う。この曲も二郎ちゃんの歌い方も青木望さんの編曲も最高です!4曲目「孤独の広場」がその次に大好きな曲。この曲はオフコースの二人のコーラスが楽曲により深さを与えてるように思える。オフコースのコーラスは当時、いろんなアーティストでも入ってるけど、聴くとすぐにオフコースのコーラスだとわかるのが凄い。高中正義さんのEギターのソロやオブリも凄く良い!3曲目「人力ヒコーキのバラード」に関しては、自分はシングルバージョンの方がダントツに好きなのでこのアルバムバージョンの印象は薄い。シングルバージョンはシンプルすぎるアレンジかも知れないけど、二郎ちゃんの声とオフコースの二人のコーラスが前に出てて気持ちよく聴ける。アルバムバージョンのストリングスはあれはあれで良い感じなんだけど…。7曲目「ひとりになれば」の雰囲気も心地よくて好きな曲。歌詞もメルヘンチックで、この曲でもオフコースの二人のコーラスの効果でよりメルヘン色を強めていて良い感じです。この曲ではガロのトミーこと日高富明さんがEギターソロを弾いています。ギターマニアとしても有名な日高富明さんの拘りが感じられる。8曲目「憂世」は軽快なアップテンポナンバー。オフコースの初期の曲のようにも思える。オフコースの二人のコーラスがかなり前に出ている曲です。Eギターの派手なソロは高中正義さん。作詞はオフコースの鈴木さんです。
2022年09月19日
70年代フォークの代表的アーティストの一人「ケメ」のヒット曲。1974年3月10日発売。アイドルの要素もありコンサートには女性ファンが殺到したアイドル要素のあるフォークシンガーの元祖的な方です。ソロになる前の「ピピ&コット」もCD化された時に買って聴いた。ライブには行った事はないけど、アルバムはけっこう持ってる。多分、一度だけライブ盤の事を書いたと思う。「虞美人草」「メリーゴーランド」「海ゆりの唄」「愛のソネット」「魔術」・・・今、頭に浮かぶケメの中で好きな曲はこの5曲。曲調や歌唱は可愛い感じなのですが、かなり重く哀しい曲も多い。「海ゆりの唄」なんかは小学生の自分にとっては衝撃的だった。A面「バイオリンのおけいこ」作詞 永田幸一さん 作曲 佐藤公彦さん 編曲 浅沼勇さん小学生の頃にこの曲を初めてラジオで聴いた時は、自分もピアノをイヤイヤ習わされてたので自分と重なっておもしろく聴いたのを覚えてる。1973年発売の4枚目のアルバムに収録されています。フォークの世界でケメのブームがあってから、しばらくしてさだまさしさんが登場してきた。中学生の頃、さだまさしさんはケメにかなり影響されてるように感じてた。この曲はそのままさだまさしさんが歌ってもさださんのオリジナルだと信じる人が多いと思う。曲の作りも凄く似てる点が多いのもあるし。今でもさだまさしさんのアルバムを聴くとケメを思い出す事が多い。B面「今は昼下がり」作詞・作曲 佐藤公彦さんこの曲は「ケメオンステージ第1集」からのシングルカットです。ライブ盤ではこの曲から「雨宿り」に繋がります。(さださんにも「雨やどり」と同じタイトルのありますが、別の曲です)「今は昼下がり」から続けて「雨宿り」を聴くと心が締め付けられるような寂しさを感じます。この2曲は本当に好きです。ライブ盤なので観客の「キャー!」って歓声が入ってるのが気になるけど、これがケメのライブの臨場感なのだと思えばそれも楽しめます。その次の「雪割草」も名曲です。その次が小学生には衝撃的だった「海ゆりの唄」です。「ケメオンステージ第1集」はよく聴いたアルバムです。「今は昼下がり」は弾き語りの曲です。なぜかわからないけど悲しい曲。歌詞カードには載ってないのですが、セリフが入ります。「僕たちは長い間、人目を避けるようにして 離ればなれに暮らしてきました 巡り合った春も楽しかった夏も すれ違いを感じて辛かった秋も そして春を待ち続ける今も 君のたったひとつの願いは 僕の部屋の目覚まし時計になる事だったでしょ? 僕の願いは知ってますか? 僕は君を乗せて走る流星になりたかった だって君を笑わせることのできる男は僕一人だし 僕を泣かせる女も君一人だから…」「♪ 今日は日曜だから 街は歩けない 今度の夏休みには 海へ行こうね」「♪ 私はいいのよ 日陰が好きなのよ 私はいいのよ 日陰が好きなのよ」子供の頃は少し怖くも感じてたこの歌詞とセリフ。この女性、生きていない人じゃないの…とか。「バイオリンのおけいこ」も好きな曲ですが、今日はこのB面の「今は昼下がり」の事が書きたくて書いています。今度、「海ゆりの唄」の事を書こうかな。ケメも70年代フォークアーティストの天才の中の一人です。
2022年08月28日
日本のシンガー・ソング・ライター「りりィ」の6枚目のアルバム。りりィさんの事はあまり書いてこなかったけど、アルバムは結構持ってます。仕事中に急にこのアルバムに収録されている「心は夏に誘われて」が頭をぐるぐる流れてた。帰ってきてからアナログ盤でこのアルバムを通して聴いてた。久々に聴くりりィさんの歌は渋くてカッコ良かった!もう亡くなって6年も経つのか…。女優としても存在感があったのに残念です。A面1曲目「ミス・キャロン・ターバット」2曲目「春子」3曲目「かくれんぼ」4曲目「だから私は歌っていたい」5曲目「さびしがりや」B面1曲目「しあわせ・ふしあわせ」2曲目「心は夏に誘われて」3曲目「午後の鐘」4曲目「熱い砂」5曲目「時間よとまれ」6曲目「BLUE NIGHT LILY IN THE VALLEY」りりィさん ボーカル・パーカッション佐藤博さん ピアノ・Mini Moog・鈴木茂さん ギター・パーカッションRiver Mouse Aギター笛吹俊明さん Aギター・ガットギター田中章弘さん ベース小原礼さん ベース・パーカッション上原裕さん ドラムペッカー コンガ・ティンパレス・パーカッションこのアルバムはA面のイメージは薄くて、多分B面ばかり聴いてたように思う。最初に書いた「心は夏に誘われて」〜「午後の鐘」〜「熱い砂」の3曲の流れのカッコ良さに中学生の頃にハマった。それからこんな気だるい感じの夏の午後を感じる曲が好きになった。B面2曲目「心は夏に誘われて」はシングル「ミス・キャロン・ターバット」のB面にも収録されてる。でも、この曲は〜「午後の鐘」〜「熱い砂」の流れで聴くのがベストだと思う。気怠いボサノバだけど鈴木茂さんのオシャレすぎるスライドギターのオブリがカッコ良すぎて今日も聞き惚れまくりでした。小原礼さんのベースのカッコいいフレーズがちょこちょこ入るのも凄い!りりィさんのスモーキーな歌唱がこの曲を何倍もシブくさせて最高です!3曲目「午後の鐘」は2分もない短い曲ですが、「心は夏に誘われて」の流れのまま聴くと最高です!この曲も「心は夏に誘われて」とはまた感覚の違うボサノバです。4曲目「熱い砂」はローズピアノのみの演奏で物悲しく歌うりりィさんの歌唱のしぶさ!この3曲を連続で聴くと満足してしまう。CDも持ってるけど、こんな曲はやはりアナログ盤で聴かないと。生々しい録音をリアルに感じられる。A面1曲目「ミス・キャロン・ターバット」はオリエンタルな香りが溢れる楽曲です。2曲目「春子」はレゲエナンバー。4曲目「だから私は歌っていたい」もレゲエアレンジの曲です。気怠さが心地良い。5曲目「さびしがりや」は山崎ハコさんを彷彿させるような、辛い重い曲。LPの裏ジャケが歌詞になっています。
2022年08月10日
さだまさしさんと吉田政美さん二人のフォークデュオ。「グレープ」は6枚のシングルをリリースしていますが、その中でも自分はこの曲が一番好きです。B面曲も入れるなら3番目に好きな曲。A面「ほおずき」作詞・作曲 さだまさしさん 編曲 グレープこの曲が発売されたのは小学生の時。「ほおずき」ってタイトルに惹かれる小学生でした。その時はこのシングルは買ってなかったけど、数年経ってレコード店でジャケットに惹かれて買ったレコード。近所に三軒の花屋さんがあって、ちょうど今の季節になると枝にたくさん付いてる「ほおずき」と金だらいの中に枝から取れた「ほおずき」がコロコロとバラで売られていた。毎年、バラで売ってる「ほおずき」を買って爪楊枝で実の中身を破れないように綺麗に取って小さな紙風船のような物を作った。それを膨らませた状態で下唇と前歯で軽く噛んで音を鳴らす。な〜んか微妙な音が鳴ります。どの音が正解なのかよくわからないまま意味もなく音を鳴らしてた。決して綺麗な澄んだような音ではなく時にはカエルが踏み潰されたような音が鳴った。そんな「ほおずき」を歌のタイトルにしてたので子供ながらにインパクトは強かった。1975年ならすでにアリスのコンサートには何度も行ってたので「グレープ」の存在ももちろん知ってた。初めて買った「グレープ」のレコードは「ほおずき」でした。自分の街では「ほおずき市」もなく夏祭りの出店にも「ほおづき」は売ってなかった。小学生の頃は縁日も好きだった。食べるものにはあまり興味なくて「ヤドカリ」「キリギリス」「カブト虫」「鈴虫」「うずらの雛」・・・生き物ばかりに興味あってお小遣いは全て生き物しか買わなかった。「綿菓子」も「りんご飴」も「かき氷」もいらなかった。買ってきた竹かごの中の「キリギリス」をずっと見てた。キリギリスはなぜか山で見つけられなかった。「ウマオイ」や「カヤキリ」ならいくらでも捕まえられたのに。夏祭りと聞いて浮かんでくる匂いはきゅうりの匂いと鈴虫のエサのなすびにカツオの粉をまぶしてる匂いとか、カブト虫の甘い独特な匂い。メスのカブトムシの産毛いっぱいの背中に頬ずりしてるような変な子供だった。(カブトムシを縁日で買う事はなく、全て自分で毎日明け方に山に入って自分で採ってきてた)この曲で「綿菓子の味、アセチレンの光」と出てくるのも印象的だった(綿菓子は嫌いだったけど)その何年か後に「アセチレンたいて、あんずあめ売ってますか」と「木根川橋」という曲の中で再び縁日の光景が描かれています。自分の子供の頃にはもうアセチレンの光はほとんどなかったと思う。普通に裸電球がぶらさがってた。そうそう!「グレープ・ライブ 三年坂 」のバージョンの「ほおずき」も最高です。ブラスセクションを加えて印象がまた違って聞こえてこっちもおすすめ。B面「残像」作詞・作曲 さだまさしさん 編曲 グレープ今となってはA面よりも好きになった曲。この曲のメロディーが凄く好きで高校生の頃によく聴いてた記憶がある。誰もが一度は青春期に経験するような事を美しいメロディーで和らげてくれる曲。グレープのアルバムではこの2曲が収録されてる2nd「せせらぎ」が一番好きです。赤いほおずきの色で始まって桃色のようななでしこ色で締められるような曲順に色合いが感じられてアルバム通して聴くのが好きなアルバム。ワーナーレコードのレーベルはアゲハの幼虫がEP盤、アゲハの成虫がLP盤。QUEENの初期のレーベルも同じ。色合いはミカドアゲハっぽいけど、日本には生息する蝶ではないのだろうな。
2022年08月06日
高石ともやとザ・ナターシャー・セブンのアルバム。「107 SONG BOOK」とは1976年4月「Vol.1」発売から1979年「Vol.11」まで3ヶ月ごとに1枚のアルバムをリリースして大全集的な作品を作り上げた。内容は古いアメリカのフォークソングから日本の民謡、オリジナル曲、世界中の民族音楽などザ・ナターシャー・セブンのメンバーが選りすぐった107曲をレコーディングしたもの。このVol.8は「アメリカの古い歌編」という事で耳馴染みのある楽曲も多くレコーディングされています。「107 SONG BOOK」の中でも比較的よく聴いたアルバムです。ライブでも歌われる曲も多く収録されています。今日は2017年に初CD化リマスター盤で聴いていた。1曲目「口笛吹きのジプシー」2曲目「オー・スザンナ」3曲目「ミッドナイト・スペシャル」4曲目「疲れた靴」5曲目「朝の雨」6曲目「帰る時は夜」7曲目「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」8曲目「小さなおまえに」9曲目「ミ・アモール・ミ・コラソン」10曲目「綿つみの歌」11曲目「腰まで泥まみれ」12曲目「ランブリン・ボーイ」13曲目「あの国は君の国」ナターシャー・セブンのコンサートによく行ってた人なら馴染み深い曲が多い。全曲、アメリカの古くから歌われ続けてるフォークソングやブルースです。その中でも4曲目「疲れた靴」には思い入れが強い人が多いと思う。レコーディングバージョンは落ち着いてしっとりした演奏ですが、ライブの時はサビの後の「♪たそがれと夜明けを求めながら〜」の部分を跳ねるように笑顔で激しくストロークして歌っていました。テンポも若干速く演奏してました。ライブ盤では「いこまいか。椛の湖ピクニック」でライブバージョンが聴けますが、もっとコントラストが激しかったと思う。「♪たそがれと夜明けを求めながら〜」の部分、自分がライブで体感してたのと絶対に違う。この曲を野外音楽堂やホールで聴きながら涙を流してた中学生の頃を思い出す。2曲目「オー・スザンナ」は誰もが知ってる曲。小学校でも習うんじゃなかったかな。この曲のリードボーカルは坂庭省吾さんです。ハーモニーで歌う時は一番高いパートばかり歌うので、いつも声を張って歌ってる印象ですが、この曲のようにリードボーカルの時に坂庭さんの本当の歌の上手さがわかります。ハーモニーのバスパートが木田高介さんだったかな・・・。すごい綺麗な低音の響きで鳥肌です。9曲目「ミ・アモール・ミ・コラソン」は「宵々山コンサート'79」のライブ盤に入ってるのですが、杉田二郎さんと高石ともやさん2人でハモって歌ったバージョンが一番胸に残ってる。二郎ちゃんの声がこの曲にハマりすぎてて感動で泣ける。3曲目「ミッドナイト・スペシャル」もライブで何度も聴いた。坂庭省吾さんの高音のハモリが凄く好きだった。7曲目「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」もライブで聴いてた光景が頭に浮かんでくる曲。1978年春の昼下がりコンサートだったかな、一番印象に残ってる。そして!10曲目「綿つみの歌」は大好きな曲。リードボーカルは城田じゅんじさん。この曲は何といってもCCR(Creedence Clearwater Revival)の名盤「Willy and the Poor Boys」に収録されています。A面3曲目「Cotton Fields」がこの「綿つみの歌」です。ライブで歌ってくれた時はウキウキ感が凄かった。京都円山音楽堂でも聴いたし、須磨浦公園のドレミファ噴水パレスでもこの曲を聴いたように思う。「ドレミファ噴水パレス」の入場券さえ買っていれば2ステージ、観ることができた。11曲目「腰まで泥まみれ」は重く皮肉なブルースナンバー。この曲も何度かライブで聴いた。生の木田高介さんのウッドベースで聴けた。レコーディングではボーカルの高石ともやさんと他の楽器全てを木田高介さんの2人で演奏しています。
2022年06月20日
兄弟フォークデュオ「平川地一丁目」が山崎ハコさんの名曲をカバーしたもの。2ndシングル「桜の隠す別れ道」の3曲目に収録されています。『サヨナラの鐘』作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 平川地一丁目林龍之介さんと林直次郎さんの兄弟で活動しているフォークデュオ。2004年の時点で兄が16歳、弟が14歳。たしかリードボーカルは弟の林直次郎さんだったと思う。一時期活動を停止していたようですが、現在は活動中のようです。山崎ハコさんの作ったこの「サヨナラの鐘」は1975年10月発売1stアルバム「飛・び・ま・す」のA面ラストに収録されています。この時、山崎ハコさんは18歳!何も知らずにアルバムを聴くと絶対に18歳の少女が作って歌ってるとは誰も思わない。ずっと山崎ハコさんの曲を聴いてきてるけど、この18歳の時の汚れていない水晶のような物を今もずっと掌の中に持ち続けて曲を作り歌っていると思う。水晶を守る手の甲は18歳の時から傷だらけなのかも知れないけど。「飛・び・ま・す」に収録されてる「サヨナラの鐘」はストリングスも入ったバンドアレンジされていますが、ライブではアコースティックギター2本で弾き語りしています。ギター1本だけで弾き語りした時もありました。1990年〜92年のツアーの時だけバンド演奏で歌われたように思う。1990年8月に発売されたセルフカバーで新たにレコーディングしたアルバムに収録された。自分はこの時のロックバンドをバックに従えての山崎ハコさんのライブも大好きだった。2006年5月発売のアルバム「歌いたいの」でも再びセルフカバーした。「サヨナラの鐘」はオフィシャルでは4バージョンあります。1975年「飛・び・ま・す」オリジナルバージョン1977年「ファーストライブ」バージョン1990年「BEST」新録音バージョン2006年「歌いたいの」新録音バージョンやっぱりライブで聴く「サヨナラの鐘」が一番かな。平川地一丁目のバージョンは山崎ハコさんと同じキーで歌っています。まだ声変わり前だったのか、ハイトーンボイスです。ギター1本とハーモニカのシンプルなアレンジ。この曲をチョイスするのは、かなり渋い。1曲目「桜の隠す別れ道」作詞 作曲 林龍之介さん 編曲 斉藤和義さん 平川地一丁目嫌味のない歌唱ですんなり聞き込める良い曲です。2曲目「君のくつ」作詞 作曲 林龍之介さん 編曲 斉藤和義さん 平川地一丁目バンジョーが印象的なナンバー。この曲も凄く良い曲です。山崎ハコさんカバー目当てでこのアルバムを当時買って、オリジナル曲が良かったのでそれからアルバムも数枚買った。バンジョーの音色を聴くとナターシャー・セブンの城田じゅんじさんが何となく浮かんでくる。そういえばナターシャー・セブンがよく演奏してた「Thirsty Boots」(疲れた靴)って名曲があったなぁ。訳詞を高石ともやさんがしたのだったと思う。「疲れた靴」を涙流して円山音楽堂で聴いた事も思い出す。1979年〜1981年頃のナターシャーセブンのライブよく歌われてた印象。「いこまいか」ってタイトルのライブバージョンがおすすめ!スタジオ録音物なら「107ソングブック Vol.8 お!スザンナ。」に収録されています。
2022年05月21日
1970年3月5日発売のシューベルツの4枚目のシングル。シューベルツは杉田二郎さんがジローズ、ソロアーティストになる前に組んでたバンドです。シューベルツのメンバー構成杉田二郎さん越智友嗣さん端田宣彦さん井上博さんA面「白い鳥にのって」作詞 北山修さん 作曲 杉田二郎さん 編曲 青木望さんこの曲はアルバムには未収録でシングル盤のみで聴く事ができた曲ですが、2016年リマスターのCDにボーナストラックとして収録されました。青木望さんのアレンジが光る軽快で明るく優しい曲です。杉田二郎さんのリードボーカルがこの曲をより素晴らしくさせています。やっぱり二郎ちゃんの歌声は人を優しくさせるような力があるように思う。「さよならリサイタル」のバージョンも好きでよく聴いてました。アコギ2本とタンバリンでの演奏でした。この時も杉田二郎さんの声が本当に素晴らしい!B面「西の空に沈む太陽」作詞・作曲 端田宣彦さん 編曲 青木望さんこの曲はボーカルが音が割れてるようで、そして何となく暗くてほとんど聞かなかった。シングル盤買ってからひょっとして今日が2回目かも知れない^^;アルバム「天地創造」のリマスターCDにもボーナストラックとして選ばれず収録される事はなかった。聴いてみたけどメロディもあまり好きになれそうにないかな。やはり子供の頃から杉田二郎さんがリードボーカルの曲ばかり選んで聴いてたのを思い出した。シューベルツの曲の中なら「朝陽のまえに」にダントツに好きな曲。「あなただけに」と「愛の世界」がその次の好きな曲。「夕陽よおやすみ」の二郎ちゃんの歌い方も凄く好きだった。
2022年04月26日
1994年1月26日発売の杉田二郎さんのシングル。ニュー・アダルト・ミュージック路線の楽曲が続いてた頃のシングル。1曲目「ふぞろいの人生」作詞 たきのえいじさん 作曲 浜圭介さん 編曲 川口真さん低音の響きが心地良い杉田二郎さんの歌唱を堪能できる楽曲です。杉田さんのボーカルも一声聴くと一発で杉田さんだとわかるオリジナリティのある歌唱。どんなジャンルの曲でも杉田さんの声質や歌い回しでジャンルの垣根が取っ払われる。自分が好きになるボーカルは、他に似てる人がいなくて唯一無二な歌唱のボーカリスト。歌が上手いか上手くないかとかはどうでもよくて、その人だけにしか歌えない歌を歌ってる人。そんな中でも自分の心の中に自然に入ってきたり声の存在感に聞き惚れるボーカリスト。その人にだけしかない癖がはっきりと強く歌に出てるボーカルが好き。たとえば、谷村新司さん、堀内孝雄さん、矢沢透さん、Ozzy Osbourne、Freddie Mercury、松任谷由実さん、天地真理さん、Luther Vandross、Bruce Springsteen、中島みゆきさん、森進一さん、浅川マキさん、山崎ハコさん、Udo Dirkschneider、ばんばひろふみさん、畠山みどりさん、水前寺清子さん、Cyndi Lauper、島倉千代子さん、Bobby "Blue" Bland、Ian Gillan、Donny Hathaway、Billie Holiday、こまどり姉妹、そして杉田二郎さんも唯一無二のボーカル。ジャンルはまったく関係なくて、歌声に惚れるとその人の歌をずっと聴いていられる。他にも頭の中にいっぱい浮かぶけど書き切れない。2曲目「夢のように愛されて」作詞 荒木とよひささん 作曲 浜圭介さん 編曲 川口真さんカップリング曲もニューアダルトミュージックの王道の作家陣で作られた曲ですが、この曲は80年代前半の杉田二郎さんの爽やかで軽快なフォークの雰囲気も感じられる曲。大好きな曲「流れる雲をつれていく」のような歌唱にも引き込まれる。
2022年04月02日
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