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劇団鹿殺しの旗揚げ時のメンバーで役者、作家として活動している丸尾丸一郎さんの短編私小説「竹林の人々」を舞台化したもの。今日は、2時半から宝塚バウホールで「オイディプス王」を観劇して、7時から「竹林の人々」…非常に濃い一日でした。終演後は梅田で友人と終電ギリギリまで飲んでました。久保田の千寿が意外と安く呑める店で、料理も酒好きには気の利いた物が多くてついつい酒の量が多くなってしまう・・そんな店。観劇の話に戻して・・・鹿殺し関連の作品はハズレなしだと思って毎回観劇しますが、今回ももちろん最高でした!毎回本当に不思議なほどにハマって感動してしまいます。今年は鹿殺し関係の作品が関西に来るのは、この作品が最後っぽい。東京のみで上演される作品も観に行きたいのは山々だけど、日にちが合わなくて断念。 >÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷<<・・・・・・・・「イヌの一生とは結局何やったんや?イヌは何を残す事ができたんや?」の言葉が妙に響いて、少しあとを引いた。屈折した少年のほんの数年の出来事だったけど、一生分の重さを感じさせる時間でした。今回も客演の役者はみんな本当に素晴らしかった!主人公の梅竹役の鳥越裕貴さん、兄、松竹役の小澤亮太さん、この二人を中心した物語で注目の若手役者だそうです。二人とも芝居が素晴らしくて圧倒されました。声もよく出てて、観てるだけで気持ち良くなるほどの好演、熱演で作品をより深い物にしてるように思えた。そして、犬を演じるオクイシュージさんも最高でした!恐ろしさや汚さ、惨めさ、哀しみなど生き物にとってネガティブな部分の塊のような存在に惹き付けられた。「山犬」の犬とはまた全然違う辛さを抱え込んでる。そして!何と言っても美津乃あわさんの出演はうれしい!何か妙な魅力をいつも感じて、引き込まれてしまう。今回は梅竹、松竹の母親役。丸尾さんは父親、竹重役。どこかいつも狂気を感じさせる存在でもあるけど、強烈に繊細な芝居を感じる時がよくある。そんな時に胸が熱くなる場面が展開される。今回も脚本、演出、そして役者としても感動させてくれて泣かせてくれた。それ以上に笑わせてくれたし^^;鹿殺しのメンバーもいくつもの役を次から次へと演じてさすがでした。前回の作品は出演してなかったから、坂本けこ美さんは久しぶりに観たような感じだった。来年の鹿殺し本公演の大阪公演、楽しみ!原作の短編小説と前回公演のDVDがもう発売になってたので買った。他に、上演台本も売ってたので買いました。
2015年08月13日
轟悠さん主演の専科・月組・宙組合同公演「オイディプス王」の初日を観劇!今日は劇場はしごで2時半から「オイディプス王」、7時から劇団鹿殺し「竹林の人々」を観劇。2作品とも深い感動で有意義な一日になりました。「オイディプス王」かなり期待して楽しみにしてた作品です。期待を大きく上回る感動で久しぶりに宝塚歌劇の底力を観る事ができて少しホッとした所もあった。キャストはコロスを含め、演出、舞台装置、照明、音響、全てがプロフェッショナルなクオリティの高さで1時間半、1秒たりとも眠くなったり、退屈に感じる時間はなかった。かなり力が入った状態で1時間半集中して観劇したので、心地良い疲労感が終演後にあった。昨夜、予習も兼ねて大好きな映画「アポロンの地獄」を観直していた。映画は時系列に進む形式で構成されている。土埃の山道、陽が照りつける道で赤子を殺す事が出来ずにその場に置いて立ち去る男。それを見ていた別の男が赤子を拾い上げ連れ去る所から時系列に物語が進む。芝居では謎解きを徐々にしていく形式で構成されてる。有名な話なのでストーリーは省くけど、歌も入っての1時間半によくまとめられたと感心した。休憩なしの1時間半と聞いてたので、あの全編がどうなるのかとそこだけ不安もあった。轟悠さん(オイディプス)・・・また一つ、轟さんの当り役が出来たと思う。轟さんが演じた中で一番好きだった白州次郎に負けないほどはまり役だと感じた。苦悩、嘆き、葛藤、怒りの各頂点とそこに至る微妙な変化も凄く感じられてさすがだと改めて感じました。芝居が上手いとか、そういうレベルではないような感覚で轟さんを観ていました。凪七瑠海さん(イオカステ)・・・この役を凪七さんが演じると知った時、楽しみが倍増!!絶対に似合う事は観る前から分かったし、今日、観ると想像以上の美しさと芝居に鳥肌でした。凪七さんの役の作り方がずっと前から好きだったので、どんな役でも楽しめる。今回の役は、凪七さんにとってまたひと回りもふた回りも大きく深い役者にさせるように思う。文句なしのイオカステ!沙央くらまさん(羊飼い)・・・舞台に登場した瞬間、本物の男の役者が出て来たのかと思うほどに役に入り込んでるように見えた。スチールの写真とはまったく違う印象だったのは地のメイクのドーランだけで、ポイントメイク系は何も書いてないかのような感じでした。芝居も素晴らしかった!カラマーゾフの兄弟でのアレクセイの充実感に匹敵する素晴らしい芝居でした。飛鳥裕さん(テイレシアース)・・・盲目の予言者でオイディプスの秘密を全て知っている。哀れみから全てを隠そうとしているが、オイディプスの挑発に怒りがこみ上げ話してしまう。徐々に昂る心の中が細かく伝わって来て素晴らしかった!飛鳥さんの当り役の一つになったと思う。テイレシアース役で他のギリシャ神話の舞台にも再び出演してほしい。華形ひかるさん(クレオン)・・・この役も演じ甲斐のある難しい役だと思うけど、見事に演じてました。宝塚でもこんな重厚な作品が和らげる事なく創り上げられるのかと本当に感動した。コロスは若手が演じていましたが、集中力も素晴らしくて舞台をより深い物にしてました。この作品にコロスで出演できて目の前でベテランの役者の深い芝居を毎日観られるだけで、11人の若手は凄い力を付けるように思う。1時間半、舞台上にずっと存在しているのはかなり大変な事だろうと感じる。存在を消す芝居も必要だし、違う物に見せないといけない芝居も大変だと思う。多分、かなりの若手だと思うけど素晴らしかった!悠真倫さんのコリントスの使者も、憧花ゆりのさんも出演者みんな素晴らしかった。照明の素晴らしさも今回、感動した一つの要因。派手に主張する照明は何度かだけ。ほとんどの時間は舞台に溶け込むような照明。3本のバトンにめいいっぱいライトを配置。開演前に見上げて、どんな照明になるのかワクワクした。ラストの赤はもちろん、どの場面に於いても今回の照明は最高でした。時間があればもう一度観たいと心底思えた作品でした。凪七瑠海さん、沙央くらまさん
2015年08月13日
今日は大人計画の日本総合悲劇協会 Vol.5「不倫探偵 ~最期の過ち~」を観劇してきた。最近、大人計画絡みの作品はどれもハズレなしで、どの作品も凄く楽しめてます。今回はキャストも特に期待が膨らむメンバーだったので、チケットを手にした時から凄い楽しみにしてた公演でした。ストーリーも期待通りにハチャメチャの中に引っ掛かるものがいっぱいある作品でした。ホントにおもしろかった。笑いすぎてしんどくなるほどでした。中年探偵の罪十郎 松尾スズキさん女刑事の赤星乱 片桐はいりさん謎の女 京子 伊勢志摩さんホテトル嬢のキャンディ 二階堂ふみさん夫の浮気の相談に来る女 宇山麻里 平岩紙さん喜屋武光男 皆川猿時さん鳥居仁丹 村杉蝉之介さん宇山麻里の夫、宇山孝太郎 近藤公園さんこの8人で繰り広げられる狂乱の舞台でした^^;冒頭シーンは10人の人間を殺した罪十郎の父親が電気椅子で処刑される場面から始まった。不倫探偵・罪十郎の事務所に夫の浮気調査の依頼に来た宇山麻里。不倫調査の話が始まるのかと思いきや、探偵事務所の隣の部屋で依頼人の麻里の夫、孝太郎が首を斬り落されて死んでいた^^;その事件を担当するのが罪十郎の昔からの知り合いの刑事、赤星乱。ハードボイルド的な^^;要素も楽しめ、散りばめられたいちいち拾えないほどの笑いのネタ^^;強烈に畳み掛けてくるので、どれか自分に引っ掛かる笑いが絶対にいくつも出てくる。舞台装置も3つに仕切られたセットを盆を効果的に使って、早い展開が出来てダレル事がない。それから映像も素晴らしかった!大人計画の舞台の映像はいつも凄くて感動する。ストーリーを思い出し書いた所であんまり意味がないので書きませんが、とにかく観たら強引にねじ伏せられて納得させられてしまう^^;次の大人計画の作品も発表されて、また楽しみが増えた。プログラムとオマケに付いてる探偵手帳(ノート)この8人が出演
2015年07月01日
劇団鹿殺しの新作を観劇してきました!今回の作品も凄く楽しめて大満足です。ロックミュージシャンの石崎ひゅーいさんが客演で菜月チョビさんと主演を務めました。今回は姉弟の兄弟の話。舞台の下手奥はバンドスペース。ドラム、ギター、ベースが配置されてた。ロックのカッコ良さをシンプルに最大限に出せる3ピース編成。もちろんブラスセクションも加わる曲もあります。鹿殺しと言えばイメージ的にもブラスが入ってこないと鹿殺し独特の雰囲気が味わえないのかも知れない。演奏もカッコよかったし、ハードロックやアリス風?やBAKUっぽい?のや黒猫チェルシーっぽいのとか、ロッカバラードなど幅広いアレンジの曲で構成されてました。感動的な楽曲も多くてまたDVDで聴けるのが楽しみです。弟の金子三樹夫が物心ついた頃には姉の陶子は2階の一番奥の部屋に父親に隔離されていた。母親が交通事故でバイクにひき逃げされ、死んでしまってから父親は姉を隔離してしまった。「世の中は危険だからお前は外に出ることはない」と父親は鍵を閉め陶子を閉じ込めた。三樹夫には2階には虫歯の霊がいて殺されるから行ってはいけないと教えられる。三樹夫が10歳になった時に突然、新しいお母さんが現れる。それもフィリピン人の。ガラの悪いその新しいお母さんは2階の姉に食事を届けていた。三樹夫は2階の奥の部屋に姉がいる事を知ってしまう。父親は三樹夫に体罰を与えて二度と二階へは行かないように怒った。姉は弟へ、弟は姉へのメッセージをラジカセから録音したカセットテープをフィリピン人の母親が父親に内緒で届けてた。って、感じで物語は始まりました。フィリピン人の母親ロザンナ役の鷲沼恵美子さんは今回も強烈でした^^;出て来た瞬間の破壊力は今回一番だったかも。ロザンナがしゃべる度におもしろすぎて笑い声をこらえるのがしんどかった^^;バイクにひき殺された本当の母親の華枝役は傳田うにさん。(でんだうに)この傳田の傳って字を探すのが毎回大変^^傳田さんも毎回、強烈にインパクトです。芝居の冒頭、小学校の先生として客席から登場。母親の華枝は小学校の教師。最初の傳田さんの一人だけの芝居でかなり惹き付けられた。何が始まるのだろうかとワクワクできた。いっぱい書きたい事あるけど、伊丹で飲んでて遅くなってしまった。明日は朝、早いのでこの辺で。最後に姉と弟が手をつなぐ場面で暗転、明りが付くと姉一人だけが立ち尽くしてる。かなりグッときた。今回も笑えて泣けて感動した2時間でした。チケットとステッカー上演台本と前回のDVDを買った。明日、新幹線の中で台本じっくり読むつもり。次の鹿殺し関係の観劇は8月に大阪!これも楽しみ!
2015年06月11日
一路真輝さんが出演してる「シャーロックホームズ2」を観劇してきました。昨年の「1のアンダーソン家の秘密」もなかなかおもしろかったのですが、それ以上に今回の「2」の方がスリリングで引き込まれました。一路真輝さん・・・ワトソン役。前作「アンダーソン家の秘密」の時も冒頭に10分近くある壮大なソロナンバーを歌い上げましたが、今回も前作以上に激しい歌詞と複雑なフレーズ連続の長尺ソロナンバーを歌い上げてくれました。最近の一路さんは再び神懸かっていて歌唱の凄さももちろんの事、芝居の入り込み方や演じ方がとにかく凄い!高音もほとんど地声で歌い上げるパワーと、さりげなく混ぜ込んでくるファルセットの優しさに鳥肌立ちまくりでした^^かなり辛辣だったり残虐だったりする歌詞を豪快に歌い上げてる姿はカッコよかった。「切り裂きジャック」の歌を歌ってる時、「ブルボンの封印」の時の一路さんが思い浮かんだ。カーテンコールでは(書かないけど)、一路さんらしい?アクシデントもあったり、それに気づいてからずっと爆笑してる一路さんも最高でした^^;さりげなく指摘するコング桑田さんのジェントルマンっぷりもカッコよかった。橋本さとしさん・・・このシリーズのホームズ役は本当にはまり役です。今回のホームズはピンチに陥ってかなりハラハラさせる演出でした。歌唱力も圧巻でした。春風ひとみさん・・・犯人に殺害されてしまうエミリー院長とその他諸々、いろんな場面で登場!歌も凄いのはもちろんだけど、芝居が強烈に素晴らしかった。コング桑田さん・・・独特な雰囲気と存在感で今回も圧倒されました。今回は一路さんと絡んでる時間も多くて二人での場面も多く楽しめました。小西遼生さん・・・今回唯一Wキャストのエドガー役。複雑な心境や精神状態を表現しないといけない役で難しい役所を見事に演じてました。歌声も丸く柔らかいイヤミのない歌唱で良かった。今日が小西さんの千秋楽でカンパニー全員から暖かく送られてる姿に今回のシャーロックホームズも最高のカンパニーを築き上げているのだとよくわかった。別所哲也さん・・・圧迫感を感じるほどの迫真の演技で狂気の世界を見せてくれました。歌唱も素晴らしくて感動でした。別所さんと言うと最初に頭に浮かぶのは「ゴジラVSモスラ」のインディージョーンズもどきっぽいトレジャーハンター藤戸拓也役。この作品は「平成ゴジラVSシリーズ」で最高動員と収益を上げた作品です。小林聡美さんの元旦那役で二人のコミカルな場面も作品の良いスパイスになってました。ゴジラとモスラ以外にも新怪獣バトラ(成虫、幼虫)の登場も話題になったメガヒット作品。1992年の作品でこの「ゴジラVSモスラ」が東宝映画初のハイビジョン合成を使用。その事も大きな話題になった。ゴジラ映画として女性客もターゲットにした柔らかめな作品でしたが、平成VSシリーズ最大のヒット作として語り継がれる名作です。「シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~」、予想を遥かに上回るおもしろさでした。何よりキャストのパワーが最高でした!「ブルボンの封印」一路真輝さんと千雅てる子さん「二人だけの戦場」一路真輝さんと花總まりさん
2015年05月23日
今日はミュージカル「タイタニック」を観劇してきました。あの大ヒット映画のタイタニックは観てないのですが、1980年「レイズ・ザ・タイタニック」や1953年「タイタニックの最期」は何度も観た映画。驚くほどシンプルな抽象的なセットでした。観る側の想像力で空間を埋めるように作られてる。今年の1月にピロティホールで観た舞台『ORANGE』を思い出すようなシンプルさでした。(舞台『ORANGE』はゲネプロで観せていただいたので感想等は書かなかったのですが)史実を大前提にした群像劇でした。1912年4月、イギリスからニューヨークへ向けての処女航海で氷山に接触して沈没。沈没以前の他客船と接触事故に繋がるようなエピソード等はありませんでした。キャストのクオリティは高く安定した舞台でした。楽曲はベルを多用したような「グランドホテル」での楽曲を思い出すようなのもあった。「グランドホテル」と同じ作曲家の作品です。(「グランドホテル」と「ナイン」は好きな作品)他、特に感想もそんなにないので・・・プログラムの表紙。美しい表紙です。スパックロマンって昔あった言葉を思い出した^^;70年代後半に東宝東和が勝手に作った言葉だったような・・・結局「オルカ」だけで終ったんだったと思う。入り口でクリアファイルがもらえた。
2015年04月01日
この前、劇団鹿殺しの公演を観に行った時に買って来たDVD。本公演じゃないので映像化しないと思ってたので、この作品のDVDは余計にうれしい。「シヌキデオモイダセ」恐ろしく、そして哀しいメッセージ。ホラー仕立てなのに最後には感動で泣ける作品です。主役のテラニシカツヒコ役と兄役の鳥肌実さんの異様な存在感は映像作品になっても衰えない。画面からも生で観たとき同様の圧倒的なパワーを感じます。犬役のISOPPさんのパフォーマンスも映像になっても生で観たときの感動と変わりない。ユキ役の森下くるみさん、ヒロキ役の山岸門人さん、イイダ役のオレノグラフィティさんインド人コック役の丸尾丸一郎さんの6人での舞台です。クラスの中でも目立つ事はなく、同級生でさえ思い出せないテラニシカツヒコからユキ、ヒロキ、イイダの3人に手紙届く。卒業から10年目なので裏山に埋めたタイムカプセルを同窓会あとの夜に掘り出しに行こうと・・・ 同窓会のために故郷に戻ってきたユキは市の職人に観光と間違われ声を掛けられる。ユキは10年前に交通事故で片足を無くして義足になっている。ヒロキとユキ。親がヤクザのヒロキは学生時代からユキを想っていた。リーダー格のヒロキと対照的なおとなしく気が弱いイイダ。ヒロキに対して心の底に憎しみを溜め込んでいる。同窓会を抜け出し3人は裏山のタイムカプセルを埋めた場所に行き、10年前に埋めたタイムカプセルを掘り出しはしゃいでいる。しかし、手紙で呼び出したテラニシカツヒコの姿がない。3人はテラニシがどんな奴だったか次第に思い出して行く。いつも輪の中に入っていく事ができなかったテラニシはいつも孤独に過ごしていた。裏山の山小屋で殺されかけてた子犬を助けたのをきっかけに、その犬がテラニシに従順になる。しかしテラニシは事あるごとにこの犬に当り暴力をくわえ続ける。しかし命の恩人だと慕っている、この犬は耐え続ける。テラニシと犬ISOPPさんのボイスパーカッションで歌う鳥肌さん。タイムカプセルを掘り出し、ひと盛り上がりしてイイダは仕事に戻るとその場を離れる。ヒロキはここぞとばかりにユキに告白し襲いかかる^^;そこに、男の叫び声。そしてテラニシからのメールが届く。添付されてた写メには人の腕を銜えている犬の画像。イイダが襲われたのだと思い、その場を立ち去ろうとするが二人とも捕われて山小屋の中に監禁されてしまう。そこにはイイダも同じように監禁されていた。中学の給食を作ってたのはインド人コックさん。いつも変なテーマ曲のようなものを歌っている。「♪ぼくの顔はくろうぃ 食べたいですか 食べたいですか ぼくの仕事はコック 何作ったらいいですか」とおお牧場は緑のメロディで歌っている。山小屋に閉じ込められてる3人は極限状態で精神が崩壊しはじめている。争い合うようになる。10年間ヒロキに対しての恨みが爆発したイイダの復讐。ユキは自分の足を無くした交通事故の事を思い出して行く。山小屋では完全に壊れたイイダはヒロキを殺してしまう。3人が狂って行く様を赤外線暗視双眼鏡で市の職員のテラニシカツヒコの兄が見ている。ネタバレしてしまうとおもしろくないので、DVD買う事をおすすめします^^価格も凄く安かったように思う。3000円台だったかな。劇団鹿殺しのオフィシャルHPでも買えると思う。
2015年02月07日
劇団鹿殺しの公演を観劇してきました。正式に「劇団鹿殺し」の本公演としては約1年振り。劇団の演出家の菜月チョビさんが文化庁新進芸術家海外派遣制度で1年間の留学を経て帰国しての第一弾公演が今回の「ランドスライドワールド」です。「ランドスライド」と聴いて最初にFleetwood Macの曲が頭に浮かぶ人も多いと思う。プロレス技の方が浮かぶ人もいると思う。Fleetwood Macの「Landslide」はアコギ2本を中心に演奏されてるフォークナンバーです。この曲も好きだったけど、次の曲の「World Turning」がZEPっぽくて昔は好きだった。この公演は「ベルゼブブ兄弟」を元に再構築された作品です。DVDで観てた「ベルゼブブ兄弟」はオドロオドロしくアングラ色強めなイメージが強かったけど、今回の「ランドスライドワールド」はより洗練されて構成も演出もさらに良くなってました。近寄り難い狂気な世界を薄める事なく、誰にでも入り込みやすいように仕上がってると感じました。劇団鹿殺しを観劇してる時は時間が経つのが凄く早く感じる。2時間弱、あっという間でした。鹿殺しの作品は半分ミュージカルと言ってもいいほど楽曲がたくさん入ります。今回の芝居も様々なジャンルのアレンジで多くのナンバーが入ってました。強烈な圧迫感を楽しむ事が出来る爆音の音楽も最高です!この前、見に行ったスウェーデンのブラックメタル「マーダック」のライブの出音に負けないほどの圧迫感でした。「ベルゼブブ兄弟」は「蝿の王」を思い出すような歌詞の世界とロッカバラード調の印象的なメロディーに感動でした。「御仏に抱かれて」はかなりハードにアレンジされてました。歌詞もかなり変わってたと思う。「ENDLESS SAY ANYTHING FOREVER DAHLIA」もアレンジがかなり変わってたように思う^^;厳格で頑固者の父親大地の子供、四門と二生、そして大地の姉洋子の子供、三太、五郎。両母親は失踪と死別で父と子供4人で暮らしていたが、屋根の上から落ちて父親が死んでしまう。そのお通夜の晩から物語が始まる。お通夜の最中に長男の五郎に話が聞きたいと警官が訊ねて来る。父、大地と一緒に屋根に登っていたのが五郎だった。そこから何かが大きく狂い始めて行く。ストーリーは「ベルゼブブ兄弟」とほぼ同じでしたが、設定や演出の違いでまったく違う作品のようにも感じられた。父親を演じた今奈良孝行さんは「ベルゼブブ兄弟」の時にも同じ役で客演。三太を演じた木村了さん、医者を演じた美津乃あわさんも客演です。この3人が鹿殺しメンバーに加わって強烈なパワーの舞台になってました。坂本けこ美さんは前回と同じ役で五郎の妻。その愛人の坂田に橘輝さん。橘さんの演じる坂田は前回のオレノさんの坂田とはまた違う不気味さがあった。橘さんはトシゴロウも演じてたので早替わり大変そうだなと・・・。警官の小俣又造役の浅野さんもいい味出してておもしろかった。前回のフレディの代わりの傳田うにさんのモンジョビも最高でした。モンジョビの他にも傳田うにさんは女専務のおばちゃんも演じています。この手のおばちゃんを演じたら凄い!今回も脚本、演出、キャストともに大満足でした。もう次の新作のチラシが入ってたので楽しみが出来ました。鳥肌実さんも出演してた「山犬」のDVDがロビーで販売してた。今回の上演台本も販売してたので、「山犬」と買ってきた。
2015年01月29日
大人気の大川良太郎さんが座長の「劇団九州男」の公演を初めて観ました。知り合いがどっぷりハマってて、かなりの常連さんになってるのもあって前売り券&座席指定を取ってもらえました。200席近い客席が満席で凄い熱気でした。会場は何度も前は通った事があった「浪花クラブ」中は3年前に改装したらしく清潔感もあり、きれいな空間でした。開場してすぐの客席。開演前には超満員に。幕は動物園や通天閣やえべっさんでなかなか良い感じ。大衆演劇は昔に一度だけ観た事があったけど、その頃のイメージとは大きく違いました。インターバルで流れる曲はほぼ今の洋楽。それもアップテンポのダンサブルな曲とかが流れていて、舞踊も流行系の洋楽で踊ったりして驚きでした。古き良き大衆演劇の基本は残してて進化している大衆演劇を楽しめました。夜の部は開演が5時で終演が8時過ぎ。たっぷり3時間、3本立てで1200円!!!!映画より遥かに安い!いかに映画が高すぎるのか考えてしまった。1部はコミカルな要素が多めのミニショー2部はお芝居で今日の出し物は「大井追っかけ音次郎」生き別れになってる兄弟のお話でした。シリアスな場面もありますが、この作品もコミカルに仕上がっていて観客は大盛り上がりでした。3部はグランドショー。今日は「超高速早変わり マリア」って何の事かわからないタイトルでした。最初の40分ほどは当て振りの舞踊が中心で、後半が「超高速早変わり マリア」でした。座長の大川良太郎さんが様々な手法を使っての早変わり。何着の着物が登場したか数えきれないほどでした。常連の熱い観客は宝塚同様に爆竹拍手&手拍子!そして宝塚では絶対に出来ない掛け声の凄さ。決まったリズムで打つ手拍子や観客の踊り。一体感の凄さに感動しました。あれだけ出演者と一緒になって3時間楽しめて1200円ならハマる人が多いのもわかる。終演後は出演者が出て来てお見送り。握手もサインも写真もOKだそうです。座長の所には長蛇の列ができてました^^;友人と通天閣の真下で待ち合わせだったので、動物園前から久しぶりにじゃんじゃん町を抜けて通天閣に向かったのですが、20年前頃にかなり頻繁に通ってた串カツ屋さんがなくなってた。看板とシャッターはそのままだったので、今日は休みかと思ったけど隣のタバコ屋さんに確認したら6年前に閉店したとの事。ショックでした。じゃあ6年以上、じゃんじゃん町を通ってなかったって事か・・・いっぱい串カツ屋が立ち並ぶ(20年前は今ほど串カツ屋はなかったけど)中で、いろんな店で食べたけど「ちとせ」って店以外は行かなくなった。この「ちとせ」の串カツの味が忘れられない。閉店する前にもっと通えばよかった・・・数え切れないほど通った店なのに、よく考えてみたら神戸に戻ってきてから新世界自体に行く事がほとんどなくなってた。大きな象の銅像もなくなってたし^^;終演後は友人と変わり果てたあべのを歩いて飲み屋を探した。新世界のよく飲みに行ってた頃は、新世界は店じまいが早いので、そのまま天王寺までブラブラ歩いて居酒屋で朝方まで飲んだりしてた。まったく変わっててガッカリでした。あべの銀座とかうろうろしてたなぁ。でも、新しいビルの中に昔、行った事のある居酒屋が数軒残ってて客で賑わってるのをみてうれしくなった。懐かしい「赤のれん」に入って友人と飲んでました。料理は最高でした!注文した料理どれもはずれなし。地酒も気の効いた銘柄が揃ってて満足でした。今度、昔よく飲み歩いた町にいろいろ行ってみようかと思ってる。玉出周辺も変わってるんやろなぁ・・・粉浜とか25年以上行ってないと思うし・・・。それより前になると園田と神崎川でも飲みに行ってた。園田に少しの間だけ住んでたからなんだけど,数少ない飲み屋の中から数軒選んで友人たちと飲みにいてった。懐かしい。昼の通天閣とお芝居終演後の通天閣
2015年01月19日
「モーツァルト!」観劇してきました。この作品も何回観たのか忘れるほど観てるような気がする。一路真輝さんが男爵夫人を演じた時の印象が特に強く残ってる。今回は花總まりさんが出演してると言う事で久しぶりに「モーツァルト!」を観ました。関西人はモーツァルトと聞くとまずキダ・タローさんの姿や顔が頭に浮かぶ。この前、笑ってはいけないで久しぶりにキダ・タローさんを見て元気そうで安心しました。キダ・タローさんと言えば関連して思い出すのが新野新さん!新野先生はキダ・タローさんのこと「キダはん」といつも呼んでて。鶴瓶さんとやってた大人気ラジオ番組「ぬかるみの世界」の中でもキダ・タローさんの話題はいろいろと尽きなかった。キダ・タローさんの作品を集めた2枚組のCDも持ってて、たまに聴いてますが、やっぱりキダ・タローさんは凄いなと聴く度に思う。今、頭に一番に浮かんだ曲は作詞が新野新さんの千房のCMソング「やきやきシャンソン」この歌唱はあの!浅川美智子さんです!!この曲は第二弾もあって「千房「私食べごろよ」これも作詞は新野新さんです。「浪花のモーツァルト!」の楽曲は有名な曲だらけですが、やっぱり一番好きな曲は「アホの坂田」かな。アレンジもコーラスアレンジもカッコいいし名曲です。前田五郎さんの歌唱も変な癖もなく素直な歌唱で好印象です。そんな事より今日、観てきた「モーツァルト!」構成も場面も覚えてしまってるけど馬車の場面は分かってるのに爆笑してしまう。山口祐一郎さんの大迫力の歌唱も聴けて最高でした。爆笑で思い出したけど、キダ・タローさんの作品でもう一つ好きなのがあって「爆笑寄席」のテーマソング。この曲は凄いメンバーで歌ってます。コメディNo.1と間寛平さんと吉本新喜劇の若手の歌唱です。そうそう奥村チヨさんが歌う「ABCヤングリクエスト」のテーマもキダ・タローさんの作品です。さすが「浪花のモーツァルト!」と言われるほどの天才です。メロディセンスが最高です。山口祐一郎さんの話に戻すと、一時期、声が出にくいような感じだったときがありましたが、今日はもの凄い歌唱でした。前にも何度も書いてるけど山口さんが出てると、それだけで凄く得した気分になれます。そう思わせるほどの心の響く歌唱が最高です。上手いってだけならまったく感動もしないけど、上手いだけではない何かをいつも感じて山口さんの歌を聴けたらそれだけで満足です^^お目当てだった花總まりさんは相変わらずの透明感と新鮮さを失わない存在。花總さんの所だけ輝いてるようにスターのオーラを感じます。3年前くらい前に比べると今の状態が信じられない・・・もう舞台にはほとんど立たないようになってて、2作品だけミュージカルに出演しましたが、今のように次の作品も既に決まってる安心感は宝塚時代に戻ったような錯覚になる。このまま舞台に立たなくなるのかと退団後しばらくは残念な気持ちのみでした。でも今は、次のエリザベートもあるしテレビCMにも出てるし。Wキャストはどっちの人なのかまったく調べずにチケット買って劇場に行きました。出てくるまでどっちの人なのか知らなかったけど、山崎育三郎さんのヴォルフガングを初めて観ました。凄く良かった!今までの3人の中で一番素直に感動できたような気がする。あと武岡淳一さんがやっぱり良い!アルコ伯爵自体が登場人物の中で一番好きかも知れないので花王おさむさんが演じてた時もアルコ伯爵にはまってました。もっと出番があればいいのにと毎回思ってしまう。というわけで、「モーツァルト!」久々の観劇でした。クリスティーヌの花總まりさんエリザベートの花總まりさん18年前にタワーレコードでこの2枚組のCDを早くに予約してサイン会参加チケットをもらった。このCDもサインも何気に貴重です。「笑って!笑って!30分」のテーマソングは正司敏江・玲児さんが歌ってるバージョンも入っています。「王子動物園の歌」は感動的。中にはもちろん!新野先生のお言葉が!
2015年01月14日
今月末に劇団鹿殺しの「ランドスライドワールド」を観劇するのですが、「ランドスライドワールド」は過去の作品「ベルゼブブ兄弟」をリニューアル、再編した物になるそうです。それまでにもう一度「ベルゼブブ兄弟」のDVDを観ておこうと・・・久しぶりにこのDVD観たけど、過激さの中にも柔らかい物があって作品に引き込まれました。「ランドスライドワールド」は設定なども変更があるようで、四人兄弟で長男、長女、二男、三男だったのが、今回は全員男の設定になってるようです。誰がどの役をするのかも楽しみです。田舎の村の一軒家に住む羽根田家は父親と4人の子供が暮らしている。母親は失踪中。4人のうち2人は腹違いの子供。三男の正隆(丸尾丸一郎さん)は庭に出てはスリッパでハエを叩き潰してアリの巣の前に置く事を繰り返してる。長男の隆志(小林健一さん)は、グレて家出して帰ってきてからトシゾウが憑いてきた。隆子(菜月チョビさん)はひどい近眼でメガネを外すと見えない物が見えてき妄想を始めるのが癖で死者でもハエでも会話まで聞こえてしまう。正隆にいつも叩き潰されてるハエたちも蝿の王ベルゼブブを呼び起こそうとしている。人間へ復讐つもりのようだ。正弘(山岸門人さん)はおとなしく、小説家を目指しているある日、父親の正造(今奈良孝行さん)が屋根から足を滑らせて落ちて死んでしまう。逃げるように東京へ行きバンドをしてる三男もお通夜に戻ってきて久しぶりに兄弟4人揃う長男は結婚して子供もいる。年の離れた妻、順子(坂本けこ美さん)は同級生の男、坂田(オレノグラフィティさん)がなぜかいつも側にいる。そんな最中に父親の正造の死に不信な点があると警官が羽根田家を訊ねてくる。そこから長男二疑いがかかり、そこから地獄絵図のような世界が繰り広げられる。それぞれの想いや誤解がほどけていくが・・・
2015年01月10日
今日は大人計画の「キレイ」を観劇してきました。前回の再演も観ましたが、今回も強烈なインパクトで楽しめました。でも、とりあえず長い・・・3時間40分・・終ったら10時過ぎ。友人と一時間ほど京橋で呑んで帰ってきたら完全に午前様^^;でも、じゅうぶん楽しめたので大満足です。出演は松尾スズキさん、伊藤ヨタロウさん、阿部サダヲさん、皆川猿時さん、荒川良々さん、伊勢志摩さん、猫背椿さん、尾美としのりさん、多部未華子さん、小池徹平さん、松雪泰子さん田辺誠一さん、田畑智子さん、オクイシュージさん…他この作品はミュージカルなのでオケピには生バンド、そして楽曲は多くの曲が作詞、松尾スズキさん、作曲 伊藤ヨタロウさんです。前回と全く違うように変わった曲もありました。前にも書いたかも知れないけど、尾美としのりさんが出てくるだけで何かわくわくしてしまう。自分のツボにはまりまくりで出てくるだけでおもしろい(良い意味で)。独特な空気を持ってて目線や歩き方一つとっても何か妙に惹かれてしまう。今回、客演の中に、尾美としのりさんが出ると知ってどの役やるのか凄く楽しみでした。以前にも大人計画の舞台に客演で出演してるし、宮藤官九郎さんのドラマにはよく出ています。今回のハリコナの青年時代の役も基本の芝居がしっかりしてるので安心して笑えました。芝居上手いなぁと改めて感動しながら笑ってました^^このハリコナの少年時代を小池徹平さんが演じています。こんなキャラの人だとは思ってなくて、驚きながらも笑えました。母親のカネコキネコ(皆川猿時さん)が妊娠時にスズメバチに刺されてその影響で知能が遅れた子供になってしまったって役。体当たりで必死にやってるのが好感持てました。松雪泰子さんは成人したケガレの役。今日は2列目で観たけど、きれいな顔立ちで品のある美しさに惹かれまくり。少し月組の若手娘役、早乙女わかばさんを思い出す感じの美しさでした。早乙女さんも品の塊のようなイメージがあります。その少女時代を多部未華子さんが演じていました。今回、はじめて知った女優さんですが、多部さんも体当たりの芝居で役に入り込んでるのが見ていて気持ち良かった。一緒に行った友人は知ってて、結構有名な女優さんのようでした。テレビをまったくといっていいほど観ないので、テレビ俳優に関してはほとんどわからない…でも、芝居も良かったし、歌もがんばっていました。伊藤ヨタロウさん・・・伊藤さんは大好きな俳優です。と言っても本業はミュージシャン。鹿殺しにも客演で出演してたり、いろんな舞台で何度も観ています。「7 DOORS」の時のインパクトも凄かったし、ファントムにも出ていました。この作品では初演からカミの役。歌はホントにカッコいい!皆川猿時さんはこの舞台では大活躍。めちゃくちゃおもしろいし、存在感あるしで裏の主演のようなイメージ。大人計画の面々は言うまでもなく素晴らしかった!11500円、それ以上の価値を感じさせてくれた「キレイ」の再々演でした。それにしても長かった・・・・^^;パンフレット先行チラシ伊勢志摩さん
2015年01月08日
2014年今年最後の観劇は花組芝居「夢邪想」でした。生で初めて観る花組芝居・・・予想以上に楽しめて作品の世界に入り込めました。大東亜戦争真っただ中、昭和18年の日本の山奥の村での出来事にシェイクスピアの『夏の夜の夢』の場面を散りばめたような不思議な作品でした。何も下調べもせずに「夏の夜の夢」を昔の日本での出来事に置き換えて歌舞伎風に作ってるのだと勝手に思い込んでたから逆に嬉しい誤算でした。プロローグからしばらくは「この役がオベロン?」とか「こっちがタイテーニア」とか「夏の夜の夢」の役に当てはめようと自然にしてたけど観てるうちにそんな事はどうでもよくなってきてました^^;ディミートリアスもライサンダーもハーミアもヘレナもそれらしき人に当てはめようと思えば当てはめられるけど、完全に別物として楽しんでました。でもシェークスピアそのままのセリフがいくつも出てくるので意識がまたそっちに戻ったりもしておもしろかった。男は一人だけしかいらない森があって、女たちはその一人の男を帝として讃えていた。この森に一人の男が迷い込んで来る。ここから話が始まっていく。女たちはその若い男を物珍しそうに見ている。男は医学生でこの森の一人の逆子に苦しんでる女性を帝王切開して助ける。帝がこの森に男が入り込んでる事を知り、男を殺そうとするが、女たちに自我が芽生えて帝を殺しこの森に一人だけの男をこの医学生にしてしまう。・・・そんな感じでストーリーが進んで行く。遊廓の中でも一番下ランクの遊女たちと学徒出陣で近々、命を捧げる若者たち、そしてあの森の女たち(遊女)の物語。舞台装置の使い方や凝った小道具や特殊メイクも良かった。衣装も豪華で華やかでした。3年振りの関西公演だったらしく、次はまた先かも知れないけど、時間が合えば次回もまた観に行きたくなった。一緒に行った友人は花組芝居の事は知ってましたが、自分は名前程度しか知らなかった。最近よく観に行ってる「劇団鹿殺し」の客演で出てた、今回「濃紫」役を演じてる谷山知宏さんが花組芝居の人だと知ってから一度どんな芝居なのか観たくなりました。それでやっと今回、関西公演があったので観る事ができました。谷山さんは相変わらず圧迫感のあるパワフルさで凄かった^^;出演者全員のインパクトが強烈すぎて夢に出て来そうです・・・・チラシパンフレットなぜかグッズ売り場にわかぎゑふさんがいたんだけど...^^;呼び込みも売り込みもおもしろかった。
2014年12月26日
発表された時からこの公演は凄く楽しみにしてました。演出・深作健太さん作・エリザベス・エグロフさん翻訳・高橋知伽江さん出演・一路真輝さん/細貝圭さん/大澄賢也さん3人のみのお芝居です。プロローグから一気に引き込まれました。あっという間の1時間50分。これはおもしろかった!何度も観たくなる作品でした。今回は一度しか観劇出来ないのが残念すぎる・・・2回目、3回目となると見え方がかなり変わって来そうで、「白鳥」は何者なのか、毎回いろいろと感じ方も違って来そうです。心の奥の方に入り込み何かが憑依してるような一路さんを久々に観ました。これ!これ!この一路さんの芝居がクセになってしまうのです。カーテンコールの時に自分自身に戻る事がなかなか出来なくて、言葉も出て来ない一路さんを久しぶりに観ました。この役は入り込むとこうなるだろうなと思う。役が憑依して特に深く入り込んでる一路さんを最初に感じたのは大海人皇子を演じた時でした。ツーロンの薔薇のフィリップや二人だけの戦場のシンクレアの時もそんな風に感じた。その後はエリザベート、アンナ・カレーニナ、笹岡洋子、藤沢みこ、などを演じた時も一路さんの迫真の演技に惹かれました。コンサートなどで「レベッカ」を歌う時の入り方も凄く怖くて好きです。ネタバレしない程度に簡単にストーリーをアメリカの田舎にコンテナハウスで一人暮らししてる看護婦のドラ(一路真輝さん)。ある夜、突然窓に何かが激しくぶつかる衝撃音が。寝ぼけ眼のまま確かめにいくドラ。そこには一羽の白鳥が傷つき血を流し倒れていた。次の朝、ケビン(大澄賢也さん)がいつものように牛乳を持ってやってくる。ケビンは妻のある既婚者でドラと愛人関係でもある。部屋の中にうずくまってる白鳥がムクムクと起き上がると人のようになっていた。ドラはこの白鳥にビル(細貝圭さん)と名付ける。この日から奇妙な生活が始まる。最初ビルは言葉も話せずただエサをもらい食べている。ビルがウサギやネズミを殺して捕まえてくるって場面があるのですが、それを見ててふと思い出した事がありました。白鳥は意外と凶暴で1羽の白鳥が仲間の白鳥を何十匹も殺したってニュース・・・くちばしで弱り切るまで突きまくって、あげくの果てには首を両足でおさえつけ水中で窒息死させてたとか・・・^^;あ、でもうさぎやねずみを取る事はないとは思うけど。これは白鳥そものじゃなくビルがやった事。少しずつ何かを思い出すようにおかしくなっていくドラ。ケビンとの関係もビルとの関係も何かが狂っていく。自分はあの白鳥が何の象徴なのか、何を伝えに来てるのか、それなりに感じる事ができました。2回目観劇すると違って感じるのかどうか分かりませんが。今、赤坂ACTで公演してる中島みゆきさんの夜会「橋の下のアルカディア」も同様にそこに生身の人として存在してる者なのか初めから存在していないのか、エリザベートのトートの存在のように自分自身の中にある分身のような者なのか、受け取り方はいろいろ出来ます。個人の感性でそれぞれに答えが出るような作品なので何度観ても楽しめそうです。一路真輝さんの芝居の凄さはもちろんですが、ビル(白鳥)役の細貝圭さんの表現力も素晴らしかった!しなやかな動きと次第に変化して行く己の奥底を見事に表現してたと思います。初日なので、これからさらに表現に磨きがかかっていくのだろうな。だから、もう一度観たい作品です。大澄賢也さんの芝居も優しさと狂気とのコントラストが凄くて引き込まれました。シャイニングのジャック・ニコルソンを思い出すような・・・カッコーのマクマーフィーの狂気もあるような・・・ラストの大澄さんの芝居、最高でした。おもしろい作品を観た後は、お酒も進む・・・西宮北口の居酒屋でけっこう呑んでました。作品がつまらない時はお目当てのキャストだけを観て楽しむ事になってしまうけど、今回の芝居は一路さんだけじゃなくキャスト3人、演出、脚本などにも興味がグイグイと沸いて来る奥深い作品でした。SE、効果音のサラウンド効果も抜群。開場時から客席にはコンテナハウスの近くの道路を走る車の音がサラウンドで流れます。効果音の強弱は恐怖心さえ起きるような鋭さでした。この効果音、怖い人いるんじゃないかな・・・自分はこういう答えのない、一般にいう分かりにくい物が映画でも芝居でも好きなので、好きな芝居のど真ん中でした。再演がある事を期待して・・・・関西2回しか公演ないし・・・><公演ちらしプログラムは来年のダイアリーになっています。伝説の大海人皇子!「風と共に去りぬ」のスカーレット。キャリーン役の花總まりさんと。これも花總まりさんと
2014年12月06日
一路真輝さん、竹下景子さん、熊谷真美さん3人が主演の舞台を観劇してきました!『おんなの家』は橋田壽賀子さん&石井ふく子さんコンビの名作ドラマの舞台化です。1974年〜1990年まで東芝日曜劇場枠でシリーズ化された大ヒットドラマです。杉村春子さん、山岡久乃さん、奈良岡朋子さんという物凄い3人が主演でした。久々にコメディ物に一路さんが出演すると知った時からずっと楽しみにしてた作品です。以前にもこの3人組でドラマで主演した事もある3人なので仲も良く、息も合ってて客席は爆笑と涙が渦巻いてました。宝塚を退団して5年くらいまでは「歌わない一路さん」は楽しみ半減だったのですが、今では芝居に打ち込む一路さんにも魅力をミュージカルの時と同様に楽しめます。でも今回、歌がまったくないわけではなく・・・^^;一人ずつ美空ひばりさんの歌を歌う場面がありました。一路さんは「真っ赤な太陽」、熊谷さんは「みだれ髪」、竹下さんは「お祭りマンボ」です。一路さんが歌うひばりさん・・・貴重かも。物語は・・・・・・東京の神楽坂の一等地に炉端焼き屋「花舎」。莫大な相続税を残し父親が亡くなり、独身でこの店をとりしきる四女の桐子(熊谷真美さん)と夫に先立たれ実家に戻って来た三女の葵(一路さん)と若くして亡くなった次女が残した娘のさくら(京野ことみさん)の3人で順調に営業している。ある日、多くの荷物と共に長女の梅(竹下景子さん)が離婚して突然帰ってくる。次女が残した娘のさくらを自分の子供のように育てた四女の桐子は、相続税を何とか払い、この店をさくらに継がせようと考えている。本当は売る気がないのに不動産屋の笠井に評価額が3億円なので3億以上で買ってくれる人がいないか探してもらっている。この笠井(田中健さん)と三女の葵は何やら怪しい仲になっている。「花舎」の常連の一人の一作(三田村邦彦さん)はいつもカウンターの端っこで閉店までほとんど注文もせずに3人姉妹の様子を見ている。ある日、さくらが置き手紙をして急にいなくなった。密かに付き合っていた直人(丹羽貞仁さん)が転勤になった九州へと家出してしまった。自分の子供のように大切に育ててた桐子は裏切られたような気持ちになり店も放棄してその日から働かなくなった。「花舎」は梅と葵の二人で切り盛りしていかなくなってしまう。その後、恋愛あり結婚あり覚醒剤の取引事件ありでいろいろ詰まった3時間でした。もう一つ凄いのは舞台装置!これは本当に素晴らしかった。凄いお金の掛かってる舞台で炉端焼き屋の作りも見事でした。その上、本当に炉端でエビやイカや焼きおにぎりなどを焼いてるので客席も炉端の匂い。石井ふく子さんのこだわりで匂いまで感じられる舞台になっていました。お腹すいてる人だったらかなり厳しいかも。食欲そそる良い匂いが客席に漂ってました^^;今日は1列目だったので、余計に匂いがモロでした。2階席もきっと匂いが上にいってるので漂ってただろうなぁ。それから橋田壽賀子さん脚本の膨大なセリフ量^^;かなりみんな大変そう。やっぱり、橋田&石井コンビは凄い!時間が経つのがあっと言う間で完全に引き込まれました。客席はおばちゃん達の笑い声と泣いて鼻をすする音も凄かった^^;今日も良い時間を過ごせました^^一路さんが3番手時代からスチールはほとんど買ってると思う。舞台写真も思ったよりいっぱい買ってた。当時、舞台写真は自分にとって高かったのであんまり買ってないと思ってたら凄い枚数持ってた。
2014年10月08日
劇団鹿殺しは現在、充電期間中です。その間に鹿殺し本公演ではない作品を3作公演しました。そのうちの1作が1月に上演された「ジルゼの事情」です。その再演版を今日、観劇してきました。終演後は三宮で日本酒。八海山と呉春・・・いつもこればっかり。友人と二人で観劇したのですが、もう一人友人を三宮に呼んで3人で遅くまで呑んでしまった^^;初演ももちろん観てますが、演出や構成に大幅な変更はなかった代わりに加奈子役が坂本けこ美さんだったのが蔵下穂波さんに代わっていました。坂本けこ美さんの加奈子が凄い気に入ってので出ないと知ってガッカリでしたが、今回、演じた蔵下穂波さんの加奈子も素晴らしかった!坂本さんとは同じセリフ、同じ動きをしていてもイメージがまったく違って感じられてこれはこれで惹き付けられました。傳田うにさん・・・優子と加奈子の母親役。再演の響子役はさらにパワーアップしてたし、シリアスな芝居も前よりも凄く良くなってた。ひとつひとつの表情が良いのでついついどんな表情で芝居してるのか脇にいても見てしまう。この前の「山犬」には傳田さんは出てなかったので久しぶりに観られて良かった。マドンナ役の時もパワフルで凄かった。丸尾丸一郎さん・・・地上げ屋の取り立て役とよくいそうなサラリーマン役の2役。演者としても凄いけど、この作品の作・演出も改めて凄いと思った。劇場が前のABCホールの時より少し広いので、空間を上手く使ってたし、奥行きを活かした演出とか前とは少しだけ変わった所も楽しめました。影を使っての演出は恐怖と感動が伝わってきました。役としては前作のインド人の料理人の方が強烈なインパクトでしたが・・・^^;Coccoさん・・・初演の時よりも余裕が出て来たのかのびのび演じてるようで観ていて気持ち良かった。Coccoさんの死んでからの役名はオジー優子ボーン^^そう言えば開演前に会場にOZZYの「Bloodbath In Paradise」が流れてました^^;他にも何度も聴いてたはずのメタルが流れてたけど曲名もバンドも思い出せなかったーー;OZZYだけは何の曲が流れてもイントロドンでほとんど分かります^^多分、流してた曲は1990年前後のメタルだと思うけど(Bloodbath In Paradiseは1989年)、エクストリームとかPink Cream 69とかドッケンとかそんな感じだったような・・・友人と話ながら聴いてたので何の曲だったか気になる。毎公演、インターバルで流してる音楽が何だったかHPとかで発表してほしい。終演後には忘れてしまうし。音栗毛の時は昭和歌謡がずっと流れてたと思う。「No Rest For The Wicked」から「Bloodbath In Paradise」を選んだのはなかなかしぶい選曲。普通なら「Miracle Man」か「Breakin' All The Rules」選びそう。PVも作ってる曲だし。少ししぶい所で「Tattooed Dancer」かな。「Bloodbath In Paradise」は「No Rest For The Wicked TOUR」でもセットリスト入りした曲だから人気曲ではあるけど。シングルカットしてPVも派手に作った「Crazy Babies」がなぜセットリストから外されたのかは未だに謎。キーもそんなに高いわけでもないし。コーラスの問題だとしか思えない。1990年縛りだとしたらJudas Priestの「Painkiller」からの曲は外せない所なのに流れてなかったと思う。「Painkiller」か「Night Crawler」「A Touch of Evil」の3曲が比較的有名。Coccoさんとまったく関係ない話になってしまった^^;後半のダンスも美しく歌も感動的でした。鷺沼恵美子さん・・・初演の時よりもずっとインパクトあったと思う。政治かよ子役とダイアナ役。オレノグラフィティさん・・・あのタバスコやっぱり気になるけど、ちょっとイチゴに匂いが漂ってきたような・・・2列目だったから何となくいろんな匂いがしてた中、ミルクセーキを吐き出した時にイチゴっぽい匂いがしたんだけど気のせいか・・・?ほんとにタバスコだったらもっと匂うと思うしむせて飲めないような気が。そんな事はどうでもいいけど、今日もオレノさんの芝居は絶えずMAXで感動しました。「山犬」の時の役もおもしろかったけど、この役でもコメディ、シリアス両面楽しめました。内田滋さん・・・虻レ一志役。前回も内田さんの役には感動だったけど、今回は前回の何倍も感動させられたような気がする。多分、セリフや動きもほとんど同じだと思うけど何かが凄く違ったような印象です。廣川三憲さん・・・ローズマリー役。強烈な存在感と舞台全体を締める引き込まれるような芝居は再演でも素晴らしかった!アクセルの格好は変に似合ってて最高です^^;2015年1月公演のチョビがカナダから帰ってきてからの復活本公演がめちゃ楽しみ!渋谷のセンター街かな。かなり前にシアターコクーンにはよく通った。この手前の右側に朝1からやってるカレーショップがあったような記憶。「劇団鹿殺し」充電前公演「無休電車」より 『宝塚奇人歌劇団』このテーマソングが頭に鳴り出すとしばらく消えてくれない^^;
2014年09月28日
観て来ました!大人計画と新感線の合体の世界。出演者のボリュームも内容のボリュームも凄くて観終わったら変な疲れが・・・^^;6時半に始まって3時間以上の大作。劇場出たら10時前で呑みに行く時間も短くなった^^;それでも最終間近まで京橋で飲んでたけど…ここ何年か大人計画は大阪に来ればほとんど観に行ってますが、新感線はあまり観に行ってなくて、今まで3本だけ観てます。凄い前に近鉄アート館でスサノオ、あとはメタルマクベスと薔薇とサムライだけです。今回の融合はどんな事になるのか楽しみでした。まったく予備知識なにもなしで劇場に行きました。何の話なのか誰が出てるのかもほとんど知らないまま行って良かった。松尾スズキさんの作ってだけ前もって知ってたので内容に不安はなかった。想像通りのハチャメチャな世界でした。最初、ヤクザの話から始まったので任侠ものかと思いきや…今回、ネタバレしてしまうとおもしろくないので内容は伏せておきます。プロローグで映し出された映画の東宝マークを真似たような物が映し出された時に流れた音楽が1974年版「ゴジラ対メカゴジラ」の東宝マークが映し出された時に流れる音楽とよく似ててここで既にゾクッときてしまった。これは完全にパロディだと思う。1974年版「ゴジラ対メカゴジラ」はメカゴジラが登場した最初の作品です。後にメカゴジラは1975年「メカゴジラの逆襲」、1993年「ゴジラvsメカゴジラ」、2002年「ゴジラ×メカゴジラ」、2003年「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」の計4回も登場する人気ロボット怪獣。自分はゴジラ怪獣の中でメカゴジラ自体は好きではない部類に入りますが…^^;1974年版「ゴジラ対メカゴジラ」の東宝マークの音楽はそれまでのゴジラシリーズの中では異質でアフリカンビートっぽいリズム隊だけで東宝マークが映し出され、ホーンセクションが入ると例の「製作・東宝映像株式会社」の青みに白地の文字!あれは何度観ても鳥肌もんのオープニングです。メカゴジラ自体は好きではないけど「ゴジラ対メカゴジラ」の作品自体は気に入ってる。「製作・東宝映像株式会社」の後に重苦しい映像の中にアンギラスが登場して吠えている。その後にメインタイトルが流れて映画タイトル。沖縄ののんびりしたイメージの音楽でした。これがプロローグで映し出されたマーク。大映っぽくもある。映像では光り輝くマークだったのでやっぱり東宝かな。これは会場に飛び散ったテープ。「ラストフラワーズ」に関係ない話が長くなってしまいました^^;今、めちゃくちゃ「ゴジラ対メカゴジラ」が観たい頭になってしまってる。今日のあのオープニングを見た瞬間から「ゴジラ対メカゴジラ」が頭から離れない^^;プログラムの中でラサール石井さんが「劇団☆新感線はビオランテである」と書いてますが、たしかにビオランテのイメージもあるなぁ。ガイガンっぽいとも思う^^;「ラストフラワーズ」の中にはいろんなパロディが入ってましたが、一番死にそうに笑ったのが小津安二郎の「東京物語」のような世界が繰り広げられた場面。小池栄子さんの原節子さんか香川京子さんを真似たような芝居が始まった途端に笑いを必死にころした。笑って良い場面なのかどうか最初分からなかったし・・・誰も笑ってないし・・・。この空気の芝居を1時間くらいあのメンバーで続けてほしいと思った。今回、一番頭に残ってる場面かも^^;あとは「SEX and the CITY」のパロディなど将軍様とかいろいろ。ふくすけを彷彿するような所もあったり、いろんな物が詰め込まれててお腹いっぱいでした。前にも書いた原節子さん風の芝居をしたり変幻自在の小池栄子さんが素晴らしかった!あと、やっぱり松尾スズキさんのインパクトの凄さ。出て来てるだけでずっと笑ってしまう。古田新太さんは前に「ふくすけ」の時にも大人計画の舞台に出てて、妙にハマってたので今回も楽しみにしてました。文句なしに楽しませてくれました。「ふくすけ」再演の時以前にも大人計画の舞台に何度か出ています。阿部サダヲさんの存在感の凄さも今回改めて感じた。高田聖子さんの芝居の凄さも改めて感じた。高田さんは前に「劇団・鹿殺し」の「青春漂流記」に出演してました。おもしろかった。平岩紙さんは今回、めちゃくちゃにならないまとも?な役でしたが、タンバリン芸の凄さに感動でした。荒川良々さんも出てくるだけでワクワクしてしまう^^; 次は「キレイ」の再々演!これは楽しみ!さあ、今から1974年版「ゴジラ対メカゴジラ」を観る!
2014年09月17日
一路真輝さん主演でこの戯曲を日本初演で上演することは発表されてましたが、今日、詳しい事が分かってちょっと興奮^^;一路さんのファンクラブからチラシとチケット申込みのお知らせが届いた。この作品、今年の後半、特に楽しみにしてる作品です。関西公演と関東公演2ヶ所で上演されます。キャストは一路真輝さん、細貝圭さん、大澄賢也さんの3人のみ!演出は深作健太さん!父親が深作欣二さんです。どんな演出を見せてくれるのか凄く楽しみ。一路さんのストレートプレイは久しぶりです。東京だけで公演した作品もあったけど、題材があんまり興味なくて行かなかったし…「スワン」より少し前に橋田壽賀子さん、石井ふく子さんコンビが作る「女の家」にも主演。これもかなり楽しみです。一路さんのコメディっていうかコミカルな作品も久しぶり。あ〜『スワン』楽しみ!前にちょっとコミカルなオリジナルミュージカルもありました^^;また、たっぷりと一路さんの歌を聴きたいからコンサートやってほしい。
2014年08月23日
感動!マジで泣けた。「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎さんの作、演出作品「山犬」2006年初演の再演です。初演は観てないのでネタバレも何も知らずに観劇しました。オープニングの後、ユキが同窓会に参加するために田舎に帰ってきた所から既に舞台の中に引き込まれていました。10年振りに帰ってきたユキ。テラニシカツヒコからの手紙がユキの他にもイイダとヒロキにも届いていた。同窓会終わりに卒業の時に山に埋めたタイムカプセルを掘り出そうという内容の手紙だった。手紙が届いた3人はタイムカプセルを山に埋めた事は覚えていたもののテラニシカツヒコという同級生が思い出せない。卒業アルバムを見るとユキが写ってる写真に必ず遠くから写り込んでる男がテラニシカツヒコだった。テラニシはユキの事を心密かに絶えず想ってる男だった。1匹の犬がいた。その犬は母犬を保健所に連れて行かれてしまい、孤独に一人で生きている。命の危険に晒された時にテラニシが犬を助けるそれ以来、その犬はテラニシに服従し師弟関係が出来上がる。しかし、テラニシは事あるごとに犬を蹴る殴る。犬は蹴られてる時にテラニシの人への憎悪の気持ちを感じて行く。手紙の送り主は同窓会に現れなかった。3人はタイムカプセルを掘り起こしに山の中の目印にしてた杉の木の下を掘って行く。掘り起こされたタイムカプセルの中には白い石のようなモノ、人形、腐ったチョコレートそしてモデルガン・・・記憶から消し去っていたものをユキは次第に思い出してく。『シヌキデ オモイダセ』ホラー仕立ての舞台だけど、イイダの心の底に消えてはいなかった憎悪の哀しさやテラニシのやり切れない情けなさや犬の哀しいほどに健気な姿などが混ざり合って妙な感動に涙が出た。テラニシを演じたのはあの!鳥肌実さん!友人に鳥肌さんの大ファンがいてCDを聴かせてもらったりよくしてたので昔から凄く知ってます。アーティストというかパフォーマーというか独特でカッコいい世界観を持ってる人です^^;その鳥肌さんが鹿殺しの舞台に立ってるとか凄い。鳥肌さんファンの友人はどんな舞台でも月曜日しか観る事が出来ないので今回、月曜日がなく観られなくて残念がってました。圧倒的な存在感で最高でした!イイダを演じたのはオレノグラフィティさん(劇団鹿殺し)子供時代の心の芯に残ってた憎悪が覚醒しはじめ少しずつ狂って行くイイダの哀しさは誰もが何かしら持ってる物なのかも知れない。ユキを演じたのは森下くるみさん元アダルト女優の豪快な芝居と心の奥底にある繊細な芝居のコントラストも素晴らしかった。ヒロキを演じたのは山岸門人さん(劇団鹿殺し)父親がヤクザで子供の頃からガキ大将的な存在。ユキの事を子供の頃から好きで同窓会を機に思いを打ち明ける。大人になっても人の上に立つ事の意味を未だに分からない哀しさを感じる。この人も間接的に人の心を殺してる事に気づいていない。学校の給食のコックさんを演じるのは丸尾丸一郎さん(劇団鹿殺し)今回も不気味さは壮絶でした。芝居おもしろいし、出てくるだけで変なオーラに惹き付けられる。こんな哀しい話をよく考えつくもんだと・・・・もう書いてしまうけど「犬」を演じたのはISOPPさん。超一流ストリートダンサーですが、ボイスパーカッションも凄かったし芝居もホントに感動しました。自分は少し前に17年一緒にいた犬が死んじゃって、まだ思い出すと悲しいんだけど、犬ってこうなんだよな...って観てるとISOPPさんは犬にしか見えなくなってしまってた^^;芝居心があるからダンスも凄いんだなと妙に納得。明日も宝塚を観に行くけど、宝塚でも芝居心のない歌やダンスはどれだけテクニックがあってもなぜかまったく心が動かない。ISOPPさんの犬は哀しすぎるほど犬でした。犬の気持ちが舞台の中心にあった作品で最初に思い出すのは中島みゆきさんの「夜会 Vol.11とVol.12 ウインターガーデン」特にVol.12のウインターガーデンは泣けました。残念ながら夜会の中でも1989年初演とウインターガーデンだけは映像に残されていません。合わせて10回以上観たけど、Vol.12のウインターガーデンは凄かった。Vol.11はイマイチ心に響かなかった印象ですが・・・Vol.12では本を書き直したのとキャストを変えたのが良かった。中島みゆきさん演じる犬がずっと主人を朽ちた湿原の上に立つ家で待っている。その家は日に日に湿原に沈んでいっている。登場人物は中島みゆきさんが演じる犬、女、柏の木だけです。人間は女しか出てこない。柏の木は有名な能楽師の人が演じた。「山犬」はホラーの要素強めですが、無意味な威しはなく何か心に引っ掛かる物ばかりがもつれ合ってる繊細な舞台でした。次の鹿殺しは「ジルゼの事情」の再演!チケットも取ったし神戸公演だし楽しみ!坂本けこ美さんが出てないのはちょっと残念。前回公演のDVD売ってので即買い!この作品も良かった!チケットとチケット買ったら一緒に送ってきてくれたステッカー^^;
2014年08月21日
今日は「劇団」鹿殺じゃなく「楽団」鹿殺しの公演を観てきました。 「喇叭道中音栗毛(らっぱどうちゅうおとくりげ)」「楽団」と、いっても音楽ショー的な物じゃなく音楽要素の多めな演劇でした。大太鼓、スネア、SAX、トランペット、トロンボーン、アコギ、リコーダーを使った演奏と歌でストーリーを盛り上げてました。各楽器は各キャストの演奏で別にバンドがいるわけではない所も凄い。(これまでの公演でも劇団員が打楽器やブラスセクションを演奏しています)とにかく今回もじゅうぶんに楽しめました。笑えたし感動したし大満足な舞台でした。舞台の下手、上手に客席から丸見えの楽屋があって、そこで準備したり着替えたりとそこの空間もなんか不思議な空気でおもしろかった。現在の鹿殺しは座長、演出家の菜月チョビさんが1年間カナダに留学してるために、劇団鹿殺しとしての本公演はせずに他劇団への客演や、客演を入れてのコラボ公演や今回のような公演の活動をしています。今日、劇場でチラシをもらって知ったのですが、あの「鳥肌実」さんとコラボする公演が発表されてました!これはめちゃくちゃ楽しみ!鳥肌実さん好きは自分の回りに何人かいるので彼らも鹿殺し公演誘ってみようかな。8月公演だし終戦の事とか原爆の事とかを芝居にするのだろうか?今日、観劇した「喇叭道中音栗毛」の事・・・あらすじを簡単に書くと。大江戸線に乗ってた中嶋るみ(傳田うにさん)は、懐かしくなって急に新宿駅で下車。東口方面に歩くと若い頃に通ったJAZZ喫茶「マロングラッセ」に入った。既に普通の喫茶マロングラッセになっていてその頃のマスターもいなかった。しかしマスターの息子(橘輝さん)が後を継いでその店を続けていた。店に入ると様々な事が思い出されて、るみは1970年のあの時の事を思い出し語り始める。舞台は1970年の店内とシンクロして行くようにあの頃の仲間たちが登場してくる。高校時代のるみ(坂本けこ美さん)と親友の春(有田杏子さん)大宝(教祖イコマノリユキさん)と龍宝(近藤茶さん)やじさん(浅野康之さん)と北さん(峰ゆとりさん)そして矢島マイ子(鷺沼恵美子さん)そこをたまり場にしていた仲間たちが尊敬する教授(伊藤ヨタロウさん)とみんな呼んでた男から手紙がマロングラッセに届いた。その中身は自殺をほのめかすような内容だった。教授は伊勢で蕎麦屋をしてるという。時代は1970年…1969年のWoodstockを頂点にヒッピーやフラワーチルドレンの文化が落ち着きつつある年。日本では万国博覧会が大阪で開催されてた。そう!あのBLACK SABBATHが1970年プロデビュー。Woodstockの頃、サバスはEarthとしてサイケ色強めのブルースロックバンドをしていた。1970年メジャーレーベルと契約と同時にBLACK SABBATHとして活動開始。OZZY,TONY,GEEZER,BILLの4人で最高のヘヴィロックバンドが生まれる。後にOZZYが脱退して違うボーカルが入ったりしてお茶を濁すような時代も長くあったけど、結局最後はOZZYが戻って来た。あとはドラムのBILLが戻ってきて再始動第二弾のアルバムを作ってくれたら最高なんだけど…で、関係ない話になってしまったけど「喇叭道中音栗毛」7人は金も車もないので徒歩で伊勢に向かう事にした。一方、伊勢の蕎麦屋は教授の弟(丸尾丸一郎さん)と妻の絵美(円山チカさん)が先祖代々続く蕎麦屋を営んでいた。兄の教授にも店を手伝ってもらうため伊勢に呼び寄せていた。そこで、試行錯誤して店を続ける中、人間関係のもつれが生まれだす。7人は東海道をひたすら歩く。途中で幽霊旅館や鉄砲水や河童と遭遇しながら伊勢へ向かう。何とか蕎麦屋に辿り着くと・・・流れだけ書けばこんな感じですが、中嶋るみは喫茶マロングラッセで1970年のあの旅を思い出し、その頃の自分たちと会話しながら今になって知る事実もあったりしての郷愁に包まれた斬新な舞台でした。開演前に流れてたSEも1970年前後の曲。やっぱり天地真理さんの「ひとりじゃないの」が最強かと^^;天地さんの声が客席に流れた瞬間に劇場全体の空気を変えてしまうパワーを感じた。内山田洋とクール・ファイブの「逢わずに愛して」もしぶいチョイスだった。これはずばり1970年のヒット曲。天地さんのは1972年のデビューから3作目のシングル。由紀さおりさん「手紙」も1970年の作品だった。夢は夜ひらくは三上寛さんバージョンが良かったけどなぁ^^;藤圭子さんなら同じ年に発売された「女のブルース」の方が好き。「夢は夜ひらく」は三上寛さんのバージョンがかっこ良すぎる!「三上寛のひとりごと」「三上寛の世界」バージョンは別格でまたいいけど、やっぱり「ひらく夢などあるじゃなし」バージョンが一番聴きごたえあるし泣ける。1982年「このレコードを盗め!!」バージョンはテクノロックバージョン。このバージョンの凄い所はメドレーとして弾き語りの「あしたのジョーなんかきらいだ」が途中に挟まってる所。「♪あしたのジョーなんかきらいだ〜 太って結婚してしまった西の方が俺は好きだ 飛行機に乗って無邪気にはしゃいでた片目のおっちゃんの方が俺は好きだ 燃えつきて灰になってしまうような奴なんて俺は嫌いだ 力石と二人で賭けた血と涙のブルースが誰もいないリングの上に木霊したとき、 ジョー!お前は本当にあしたが来るのを信じていたのか お前が殴り続けていたものはカルロスでも力石でもない お前はお前のあしたを殴り続けていたのさ あしたの来るのを信じていたなら、なぜ、なぜ洋子を抱き締めなかったんだ ジョー!ジョー!」そうそう!2003年LIVEバージョンも強烈です!三上寛さんの「このレコードを盗め!!」はなかなかの名盤です。初期の作品ほど評価されていないのが何となく悔しい。で、楽団鹿殺し。とにかく毎回凄く楽しみな劇団です。脚本、演出の丸尾丸一郎さんが次はどんな事をするのか楽しみ。毎回公演前にできるだけ予備知識は入れないようにして何も知らない状態で観劇するのが自分の劇団鹿殺しの楽しみの1つ。HPの説明やPVとかも公演観終わったあとでいつも観るようにしてる。これは中島みゆきさんの「夜会」を観劇するときも同じ。宝塚歌劇の時は前もって誰がどんな役だとか、どんなストーリーで、どんな演出だとか情報をかなり入れてから観るけど。鹿殺しの時は観劇しながら同時にいろいろ考えたりするのが楽しい。伊藤ヨタロウさんの芝居と歌に惹き付けられまくりでした。アコギのワイヤレスがとらぶってたっぽかったけど、生音でビシッとやってカッコ良かった!それからやっぱり傳田さんが良い!90才の母親を看病しながら生きてる未婚の60才女性の役。若い頃を演じる坂本さんの芝居も凄く良かった。その親友の春を演じる若狭さんは今回でかなり認識したし芝居も好きだった。やじきたの二人も今回で芝居してるのをじっくり観た感じ。峰さんの芝居はまだクセもなく真直ぐな感じでこれまたかなり良かった。浅野さんは前に何かの時に目立ってた印象があったけど、今回は出て来たとき、誰なのか分からない扮装でした。やじきた二人ともおもしろかった。丸尾さんと円山さんと伊藤さん3人の場面はどの場面も何か凄かった。教祖イコマノリユキさんの強烈な存在感も最高でした!歌うまいし^^終演後、ホールのすぐ近くの居酒屋に入ったら、なかなかな当りの店だった。ミョウガ丸ごと揚げた天ぷらもおいしかったし、料理はどれも良かった。地酒の種類が多かったのも良かった。最初は冷酒呑んでたけど、剣菱の熱燗と男山の熱燗に落ち着いた。気づいたら11時過ぎてて急いで帰った^^;また、伊丹AI・HALLで何かあったら今日行った居酒屋に行こうかな。もう一軒、すぐそばに串カツメインの居酒屋もあったけど、予約でいっぱいらしく入れなかった。そのおかげで今日、入った居酒屋が発見出来たので良かった^^その串カツメインの居酒屋も気になるけど^^;前に白雪の樽がいっぱい積んでたので最初、ここにしようと思ったんだけど、白雪の樽酒があるんだろうか?最近、白雪が凄く好きになったのでそれが気になった^^;
2014年04月10日
劇団鹿殺しの本公演ではないけど、作、演出が丸尾丸一郎さんキャスト8人のうち5人が鹿殺しのメンバーです。今日は宝塚星組公演「眠らない男 ナポレオン」の3時公演を観てから「ジルゼの事情」と劇場ハシゴしました。どうしても間に合わないので宝塚のフィナーレショーの前でこそこそ抜け出してきました^^;間に合って良かった〜終演後は福島で飲みちゃかし。前にも行った焼き鳥屋で日本酒呑んだ〜石川の地酒の熱燗なかなかおいしかった。良い感じに食べて呑んで話してアッという間に最終電車時間でした。最高の舞台を観たあとの酒はおいしいし、いつも以上にすすむ^^今回も1時間50分ずっとワクワクできる時間を過ごせました。まずとにかく坂本けこ美さん、傳田うにさん、鷺沼恵美子さんの3人が最高すぎる!舞台はまず坂本けこ美さん一人が登場して誰もいない喫茶マーガレットでタバコをふかしながら悪態をつく。この最初の一瞬の場面だけで惹き付けられました。坂本けこ美さん、めちゃくちゃ良かった!今回も全開パワフルで気持ち良かった。傳田うにさんは出落ちになりかねない飛び道具のような扮装で登場するけど、出落ちになる所かぐいぐいと観客を惹き付けていく。傳田うに(でんだうに)さんは泣かせる芝居も抜群だし出て来ると舞台が締まる。汁是響子とマドンナの2役。今回も笑えたし、感動もさせてもらえた。鷺沼恵美子(さぎぬまえみこ)さんも2役で政治かよ子とダイアナ。政治かよ子良かった^^美人なのに何かでかくておもしろい。いつも不思議な役が多いのもエキゾチックな顔立ちだから、そういう役が活きるのだろうな。オレノグラフィティさんの今回の役は一途に汁是優子に想いを寄せる役。登場してからのドタバタ場面はおもしろかった!ミルクセーキに入れてるのは本物のタバスコなんだろうか?さすがに・・あれは飲めないと思うけど、ミルクと卵3個入ったら飲めるのだろうか?いや・・飲めないと思うけど・・・飲み干してた^^;恐怖心を持たせる演技は今回も凄かった。目つきの怖さと表情の不気味さで劇場の温度が3℃ほど低くなったような場面もあった。丸尾丸一郎さんも2役演じてました。キャストとしても凄いけど、作家としては自分の好きなツボに入る作品ばかりで観る度に好きになって行く作家さんです。脚本も演出も文句なしでした。多分、劇団鹿殺しはこれからもずっと観て行くと思う。宝塚歌劇団以外に本当に好きな劇団が一つ出来たのがうれしい。ちょっと好きって劇団なら山ほどあるけど…全作品観たいと思わせる劇団は鹿殺しと宝塚歌劇団だけ^^;中島みゆきさんの「夜会」も演劇とするなら、絶対に見逃したくないのはこの3つです。廣川三憲さん(ナイロン100℃)は鹿殺しの作品に何作か客演してて今回の役と何となくだぶって感じられるのが「青春漂流記」でのボーイジョージ風の潮田洋平役。今回はガンズのアクセル風ファッションでちょっと笑った^^;いつのアクセルやねん・・・って感じだけど。ナンバーも「Welcome to the Jungle」風の「Welcome to the Will」を熱唱。でもやっぱり廣川三憲さんの芝居はずっしり来る。声の魅力と間が凄いのかセリフがびんびん入って来る。Coccoさんよく知らなかったんだけど、っていうかこの公演で初めて知った。おもしろい芝居をする方で興味津々でした。本業は歌手のようで、芝居は今回が初めてだそうです。友人に聞いても誰も知らなかったけど(回りはほとんど洋楽しか聴かないから仕方ないけど)かなり前に誰かがCoccoさんが好きとか言ってたような…歌唱はさすがに一気に引き込まれた。汁是優子役。OZZYユーコボーンって源氏名です^^;OZZYの曲風なのを歌ってくれるのかと期待してしまったけどなかった。今なら「Let Me Hear You Scream」風の曲とか「I Don't Wanna Stop」風の曲とか渋い所で「Let It Die」風とか「See You On The Otherside」風をCoccoさんが歌ってもいいかも。でもやっぱりOZZYはソロ曲よりもBLACK SABBATHナンバーだよなぁ〜サバスの最新アルバムの中からとかマニアックすぎて最高なんだけど。オジーユウコボーンって無理矢理すぎておもしろすぎる。内田滋さんも今日、初めて知った役者さんだけど、出て来た時、最初一瞬だけ橘輝さんが出て来たと思った^^;あんまり事前に何も調べないで今日観劇したので鹿殺しからは誰が出演してるのか知らないまま客席についたから^^;内田滋さんはテレビや舞台でも大活躍の俳優さんのようです。何となく垢抜け感が凄いように思った^^;テレビはマジでほとんど観る事もないので、知る機会がなかったのかも。泣かせる芝居も素晴らしかった。次回公演も楽しみ!今度は楽団鹿殺し公演だそうです^^;伊藤ヨタロウさんが出てるのがうれしい!今回は出演者もチェックしてる^^v自分はチケット取ったけど、一般発売は2月8日です!
2014年01月30日
一路真輝さんが出演しているミュージカルを観劇してきました。久々の一路さんのコメディ作品が観られて満足でした。ソロナンバーも予想以上に多かったのもうれしかった。作品がシャーロックホームズなので基本、謎解きミステリーなのですが、コメディ要素が強かったので謎解きの仕組みがおもしろくなくてもじゅうぶんに楽しめました。今日の大阪公演が初日でこの後、東京や地方公演もあるようです。一路さんのコメディは「Kiss Me, Kate」以来かな?2番手時代の「恋さわぎ」の三郎丸が最強に笑えた役だったけど、深刻な作品が多いのでたまにコメディだとうれしい。ショーではコメディタッチな場面も多かったりしたけど、トップになってからはコメディ作品はなかったように思う。「風と共に去りぬ」のスカーレットはコメディタッチな部分ある役でおもしろかったけど、本格的なコメディはトップになってからはなかった。今回の作品も完全なコメディではないけど橋本さとしさんと組めばどうしてもコメディ色が強めになるだろうとは予想してた。紗幕の後ろ側にバンドが配置されてて、プロローグ、イントロダクションはバンド演奏を観られます。暗転の後、舞台にはセットが登場して映像を駆使した舞台美術が楽しめました。少し凝った影だと思わせるアニメーションもあったおもしろかった。内容は一応、謎解き作品なのでネタバレになるので書きませんが、多分、始まって20分くらいで誰が犯人か何となくわかると思う。(誰かというかどちらかと言うか)シャーロック・ホームズ役の橋本さとしさんはやっぱりおもしろい。歌も芝居も安定してて、初日なのに余裕さえ感じられて安心して楽しめました。浦井健治さんは久しぶりに舞台で観ましたが、驚くほど成長してる姿に感動でした。いつから観てないだろ?一路さんのエリザベート以来?いや、そんな事はないと思うけど、かなり久しぶりに観た印象。嫌みのない歌声が以前から好きだったけど、ベテランになっても嫌みのない歌声で安心しました。ミュージカルの男優の歌唱は半分くらい腕がゾワッとするようないやな鳥肌が立つ歌い方の人がいますが、浦井さんの歌唱は素直で気持ち良い。橋本さんの歌唱もまったく嫌みを感じさせない歌唱で好きですね。苦手な人は・・・・書くのはやめとこ。「ええこえ〜〜〜」って強調する人が苦手かな。「ええこえ〜〜〜」って人でも好きな歌唱の人もいるので一概に言えませんが…終演後は前から行きたかった京野菜を使った料理を中心に出してる店にやっと行く事ができた。料理もお酒も大満足でした。今日は終演時間が10時前だったので、ゆっくり呑む事が出来なかったのが残念。付きだしの壬生菜としいたけの煮浸しっぽい料理から凝りまくりの料理で最高でした。先着30人か50人か忘れたけど、早く入ればサイン入りポスターをゲットできます。一路さんの他にもポスター4人のサインが入っています。整理してたら一路さんの昔のチラシがわさわさ出て来た^^v一路真輝さんが2番手時代の全国ツアーチラシ
2014年01月17日
新曲4曲とセルフカバーの新録音8曲、それとDVD4曲付き。この前、鹿殺しの芝居を観に行った時にロビーで売ってるのを見て、欲しくなって買ったCDです。前の2枚のCDも買ってるけど、今回のが一番充実してるように思います。1曲目「劇団鹿殺しRJPのテーマ」前のバージョンは音質もパンク色強いのがカッコ良かったけど、今回のバージョンは音質の向上と演奏のまとまりでパンク色は薄くなったような感じもするけど、キャッチーになったのと歌唱も丁寧になったので聴きやすくなったと思う。どっちが好きかは好みが分かれる所。2曲目「燃えて鹿殺し」この曲も演奏力の向上と音質の向上で更にカッコ良さを増したと思う。マイケルシェンカーのようなメインリフも輪郭がはっきりしてカッコいい。この曲のメインボーカルの菜月チョビさんの歌唱もカッコいい。3曲目「タオパイパイ」タイトルをカタカナ表示に変えてます。以前のPanteraのような感じのゴリゴリリフは音質がモダンな感じになってます。4曲目「ダッシュ弾平」ダンサブルでコミカルなナンバーです。歌詞はおもしろい^^ 演奏、アレンジ、歌唱はかなりかっこいい!5曲目「ペコペコ」この曲を初めて聴いた時はSoilworkが頭に浮かんだ。キャッチーなサビやリフがソイルワークっぽくて惹かれる。Soilworkの何か特定の曲に似てるって事じゃなく雰囲気がそう思わせるのかな。6曲目「ボクちゃんLOVE」バリバリのスラップベースにまず惹き付けられる。ダンサブルでアップテンポナンバー。サビは「空に太陽があるかぎり」のパロディっぽい^^;7曲目「田舎の侍」音質が凄く良くなった分、歌詞も明確に聴き取れやすくなった。この曲はほんとにかっこいい。8曲目「鹿殺しがやってきた」この曲のイメージもSoilwork^^今回の新録バージョンの方が断然に自分は好き。9曲目「ねこまんま」プログレのような構成と演奏で、でも笑える1曲。途中でかまってちゃんみたいな雰囲気になる所も良い!10曲目「前略、兄上様」この曲も演奏と楽曲はかっこいいのに歌詞がおもしろすぎて笑えてしまう曲。Immigrant Songのようなフェイクも登場^^11曲目「絶好調音頭」ブライアンメイかと思うようなギターから始るこの曲は、コミカルでノリの良いナンバーです。12曲目ボーナストラック「裸軍曹」音が凄く良くなったので、さらにHEAVYな感じに思える。 DVD1曲目「田舎の侍 Dance Version」2曲目「田舎の侍 Drama Version」3曲目「タオパイパイ」4曲目「前略、兄上様」このCDは劇団鹿殺しの公式HPで購入できます。
2013年11月04日
楽しみにしてた「劇団鹿殺し」の「無休電車」観劇してきました。ホント、おもしろかったし感動した。大満足です。この作品の元になってる「電車は血で走る」は初演、再演ともDVD買って観ましたが、今回の「無休電車」は全てのクオリティが高くなってて、今年の春に観た「BONE SONGS」よりも更に素晴らしい作品に仕上がってたと思う。伊丹にある「AI・HALL」も初めて行った。JRの伊丹駅で降りる事自体が初めてだったし、初めて行くホールで興味津々でした。駅のすぐ前にあって、なかなかいい感じのホールでした。ただ回りに飲み屋があんまりなくて、ホールの裏に回ると「大吉」があったので終演後はそこで呑んでました。「大吉」って焼き鳥屋なんだけど、昔、大阪に住んでる頃は近所にあってよく行った焼き鳥チェーン店。メニューも変わってないのもあって懐かしかった。ま、適当にビールと日本酒をいい感じに呑んで帰ってきました。良い作品で感動したあとは酒もあても旨い。鹿殺しの作品はどれも哀しい懐かしさを思い出すような感じで、上辺はハチャメチャに見えるけど、自分なんかは完全に忘れてた謝らないといけなかった事とか、大切な人に酷い事を言ってしまった事…とか普段思い出すはずのない事がいくつか急に浮かんできたりする。これは生の舞台じゃなくても、過去の作品をDVDで観てても何やら変な感覚に包まれる事が多い。神戸や大阪が舞台になってる事もあるのかも知れないけど…。意外とこんな感覚になる芝居や音楽はない事に最近気づいた。ノスタルジックな所だけが好きなわけじゃないんだけど、今はその部分が一番惹かれる要素なのかも。もちろん笑いの部分でも十分楽しめるし演出のカッコ良さや構成のおもしろさにも惹かれる。今回は打楽器、ホーンのバンドのクオリティも凄く高くなってて感動しました。音響のバランスも良かった。庄内の小さな工務店「鹿野工務店」と、その社員で作ってる「宝塚奇人歌劇団」。この工務店の社長が庄内駅でホームから転落して死んでしまう所から始ります。社長のお通夜で同時に「宝塚奇人歌劇団」の解散公演「銀河鉄道」を上演。庄内駅の場面からこの歌劇団公演がプロローグ。カッコいい始り方でした。「宝塚奇人歌劇団」のテーマソングも覚えてしまうほど何度も聴いてる^^;一度は諦めた歌劇団を再び始める事になり、そこに工務店の人間関係や高校時代の繋がりや家族の絆、新しい仲間などおもしろおかしく絡み合ってストーリーは進んで行く。ホームから転落して電車にはねられ死んだ鹿野武がみんなの前に突然現れる。そして武の夢だった東京へ進出する事になる。・・・・・おおまかなストーリーはこんな感じです。プロローグから引込まれ度は異常に高かった。結構すぐに舞台の世界に入り込むことができて感動も深かった。笑えたし、ホロッと出来たし、いろいろ思い出したり考えたりで大満足でした。宝塚歌劇団元トップスター「星空舞海」役を演じた客演の美津乃あわさんの存在感も最高でした。鹿野武役を演じた客演の福田転球さんの芝居にも引込まれた。(たぶん、終演後「大吉」に来てたのは福田さんだと思う^^;)それからキャラメルボックスの岡田さんも客演。これまたあまりイメージにないような役で楽しめた。鹿殺しのメンバーは丸尾さんの熱演に胸が熱くなったし、菜月チョビさんの歌にも何度もウルッと来たし、今回、坂本けこ美さんの役と芝居に惹かれた。傳田うにさんもなーんか凄く良い!オレノさん、山岸さんは安定感と華があってホントに楽しませてもらえた。充電期間も次々とおもしろそうな企画が発表されてて楽しみです!明日は本家の宝塚歌劇団宙組公演「風と共に去りぬ」を観劇^^;美津乃あわさんを思い出してニヤけてしまいそうです^^今日は前回公演のDVDと缶バッチと鹿殺しRJPのベストアルバムを買いました。
2013年10月20日
劇団鹿殺しの中の音楽ユニット「劇団鹿殺しRjp」の1stアルバム。劇団鹿殺しは今年の9月の公演が終わると1年間充電期間に入るそうなので、その間は劇団鹿殺しRjpの活動も増えるんだろうか。菜月チョビさんが1年間カナダで新進芸術家海外研修の派遣が決まったそうで、彼女が帰ってきてからの劇団鹿殺しも今から楽しみです。1曲目「OPENING~金曜路上ショー~」インストナンバー。2曲目「RJPのテーマ」Heavy Rockナンバー。サビは様式美メタルっぽかったりする。カッコいい曲です。3曲目「TAOPAIPAI 2009」この曲はイントロからゾクゾクもんです。歌詞もおもしろい!4曲目「宇宙平和音頭」つっこみ担当はオレノグラフィティさんなのかな。コミカルな歌だけど感動させてくれる。5曲目「鹿殺しがやってきた 2009」イントロのリフからメタル色がかなり濃い。6曲目「オカンに痴漢」「チカンアカン」って大阪の地下鉄の広告を思い出してしまう。オカンとチカンは一文字違い^^7曲目「アメニモマケズ」この曲は何回聴いても笑ってしまう。8曲目「裸軍曹」この曲はミディアムでヘヴィーなナンバー。9曲目「ヤセマッチョ国家」途中からアップテンポなキャッチーな曲になっておもしろい。10曲目「都市伝説RAP」「口避け女」「人面犬」「ロンパールーム」などの都市伝説をラップで歌い上げてます。11曲目「田舎の侍 2009」スタジオ版でも疾走感もグルーブ感もあってカッコいい曲です。12曲目「燃えて鹿殺し 2009」懐かしい感じのメタルナンバー。13曲目「Untitled track 13」魚とうなぎは持ちにくい・・・らしい。そりゃ素手ではすべるから持ちにくいし、洗ってもしばらく臭い。オキアミとか使ってたらもう臭すぎて・・・ 何のこっちゃ14曲目「Untitled track 14」ピアノ1本のジャジーなナンバー。9月の公演は何とか絶対に観に行きたい。伊丹のホールだから少し遠いけどチケット発売されたらがんばって取らないと…。
2013年06月05日
今日は「劇団鹿殺し」のDVDを観てました。この作品はどんな内容とかまったく知らずに購入したので、観始めてびっくり。神戸のJR高架下のモトコーが舞台になっている作品でした。自分たちは中学、高校の頃はモトコーとは言わずに「今日は高架下行く?」とかこんな会話が常でした。自分の実家から神戸駅は歩いて20分ほど自転車なら10分もあれば着く。1年ほど前に久しぶりに高架下に行ったけど、かなり変わってしまってて馴染みだった店はほとんどなかった。「スニーカー、Zippo、バックル、中古レコード、古着、古本」中学、高校の頃は高架下でいろいろ買ってた。Zippoやバックルはメタルバンドの物などをいつも探してた。中学の頃までは開けてる店も多かったけど、だんだんとシャッターが閉まったままになってる店が増えて来て歩いてる人もほとんど東南アジア系や中国人っぽい人ばかりになってきてた。たいがいそう言う人はラジカセ、テレビ、オーディオ製品の中古やジャンク品を店のおっちゃん相手に値切ったりしてたイメージが強い。昔のソフビの怪獣など凄い貴重品を見てる人はたいがい日本人だった^^自分もどうしても欲しいエビラのソフビをかなり高かったけど買った記憶が^^;古本屋ではミュージックライフの1968年〜1974年辺りの物を探しまわったり、宝塚グラフ、歌劇の昭和20年代〜40年代の物を探しまわったりしてた^^;(音楽専科、GUTS、ギターライフとかもBLACK SABBATHが載ってるのを探し回ってた)で、ここまでは元町高架下の想い出。劇団鹿殺しのこの作品はまじで感動した。客演の方も豪華です。「劇団☆新感線」の高田聖子さんと菜月チョビさんのW主演的な作品。NYLON100℃の廣川三憲さんも元有名歌手でモトコー5をプロデュースする役。村木仁さんはアーミーショップの主人、花組芝居の谷山知宏さんはこの作品でも大活躍です。シャッター通りのようになってしまった元町高架下商店街を盛り上げるために子供5人のユニット「モトコー5」を結成して曲は大ヒット、高架下も盛り上がってきていたが、リーダー各の洲本波美(高田聖子さん)が問題を起こしユニットは解散状態に。そして再び高架下はさびれていく・・・それでも「モトコー5」のファンを集めて月に1度ファンの集いを行っていた。「モトコー5」のメンバーは全員、高架下の店に住んでいた。一平(丸尾丸一郎さん)は中華料理店の息子流人(オレノグラフィティさん)はパソコンショップを経営している。航太(山岸門人さん)はアーミーショップの息子。洲本凪子(菜月チョビさん)は失踪している洲本波美の妹。家賃も払えないほどにみんな生活は切迫していた。過去の栄光を思い出しながらの日々が続く。そんな時に失踪していた波美から手紙が届くが誰も本人からの物ではないだろうと相手にしていなかった。その夜、風と共に波美が現れる。そして「あの人は今」のような番組に「モトコー5」として出演出来るように交渉してきたと告げる。みんな次第に乗り気になってレッスンを開始する。波美と凪子が初めて高架下商店街に来た時の想い出や「モトコー5」を売り出したプロデューサーの潮田洋平(廣川三憲さん)との出会いの時の事など回想シーンが繋がって行く。プロデューサーの潮田洋平はジョージという名で世界的に売れていた。これはボーイジョージが怒ってきそうだけど^^;歌は低音で素晴らしい歌声!この曲も「Karma Chameleon」にサビが何となく似てて笑える。5人は1週間後のテレビ出演に向けて準備をしている。家族の理解を得るためにも苦戦する。この場面は「24時着0時発」のサーモンダンスの曲のイメージと鮭たちが産卵のために河を遡ってくる感じを思い出した。(中島みゆきさんの夜会)先に東京へ帰ってると言う姉、波美以外の4人は夜行バスで東京へ向かう。「モトコー5」の復活で再ブレイクを夢見て東京へ向かう。楽屋には「あの人は今」に出演を待つアーティストが他にも待っている。テレビ局に入った4人は波美を待つが、結局収録には波美は来なかった。そして、テレビ局のプロデューサーに聞いた住所を4人で訪ねて行く・・・その後は、DVDを買って見て下さい。ここまではおおまかなストーリーだけ書いてますが、その中に様々な心情がもつれてて最後には大きな感動になります。これが5人揃ったモトコー5谷山知宏さん演じる散髪屋の息子、砂原豪は「モトコー5」のオーディションに落されメンバーになれなかった屈辱をバネに見返す人生を生きてる。高田聖子さんの圧倒的な存在感に負けないほど、全員が凄いパワーでこの作品を創り上げてるのを感じて、それにも感動しました。物語は哀しく不条理な世界が前に出てるけど、何度か観るといろいろと違ったように思えたりしておもしろい。自分が最低でも月に一度は行ってた元町高架下が舞台になってるのも凄く近く感じられてうれしかった。芝居の冒頭の高架下を歩いてる人はあそこまで薬中みたいな人ばかりではなかったけど^^;確かにあやしげな人が多かった。自分もその中の一人だけど^^久しぶりにモトコー7から元町駅まで歩きたくなってきた。自分は神戸駅側から東に歩いて行く事ばかりだった。元町に着くとそのまま三宮まで行ったり、一つ南側の大きな元町商店街に行って観音屋のチーズケーキと珈琲を楽しみにいったり、爆音で軍歌を流してるカステラ屋さんの前に貼ってある戦争資料を見てたり、花見屋でおかきを一枚だけ大きいのを買ったり・・・蒸気機関車の前で暗くなるまでずっと友達とだべってたり・・・夜遅くなると少し海側へ更に下りてロックバーに行ったり・・・あの辺りはいろいろ子供の頃の思い出だらけ。20才すぎると大阪でしか遊ばなくなったから元町や三宮にはほとんど行かなくなったなぁ。
2013年04月25日
昨夜は阪急電車の10枚組DVDを観たりしてたので、劇団鹿殺しのこの作品を観たくなった。この作品は1984年5月5日に阪急六甲駅で起きた電車衝突事故をベースにしていろいろ考えさせられる作品になっています。この事故は当時、阪急六甲駅まで乗り入れてた山陽電鉄の回送列車が平日ダイヤと間違えて本線に侵入してしまったために起きた事故でした。負傷者は多く出ましたが、死者が出なかったのが救いです。しかし、今でも後遺症で苦しんでいる人もいるかも知れないので軽はずみな事は言えません。自分もいつも使ってる路線なのでこの事故は凄くよく覚えています。この頃は確か阪急沿線の園田に住んでた頃で実家への行き来は神戸線。この日、休日で駅まで行くとダイヤが乱れてた事を思い出します。「電車は血で走る」はコメディ要素が高めな作品ですが、深くいろいろ感じると全てが哀しく虚しく思える作品です。もちろん笑う箇所は山ほどありますが、最後には少し重苦しい気持ちになる。完全ハッピーエンドってあんまり好きじゃないので、何か重い気分が少し残るような作品の方が映画でも演劇でも好きです。ある意味この作品もハッピーエンドではあるのですが・・・。阪急宝塚線の庄内が舞台になっています。親子で経営してる工務店。そこには息子の友人たちも働いている。友人たちとその息子は「宝塚奇人歌劇団」という劇団の活動もしている。ある日、そこの父親でもある社長が急死。その代わりに不思議な犬を連れた少年のような少女が現れる。少女は鉄道マニアで少年のような容姿で鉄彦とあだ名を付けられそう呼ばれている。鉄彦はこの日亡くなった工務店の社長の走らせる電車に乗って庄内に降り立った。父親のお通夜にこの歌劇団を解散公演をする。弔問客を前にミュージカルを開演させる。「太秦ROCK行進曲」という演目。鉄彦は小学校時代、唯一の友達のヒロ君の前に現れる。小学生のままの姿の鉄彦、他のみんなは大人になっている。鉄彦とヒロ君の出会いやその当時の二人の間に起きた出来事を間に挟みながら物語は進行する。鉄道マニアの鉄彦はいつもいじめられっ子たちにいじめられていた。その頃、鉄彦をいつも励ましてたのは妄想の中に存在する7000系と名付けた電車の魔人。(その頃、まだ宝電鉄は6000系までしか走ってなかった)歌劇団を辞め工務店の仕事に精を出す仲間たちは、いまだに舞台への夢は捨て切れていなかった。再び歌劇団を再開できるチャンスが訪れる。が、これは仕組まれた罠だった。鉄彦とヒロ君、そして歌劇団のメンバー、鉄彦の母親、妄想の中の7000系、鉄彦を守るようにいつも側にいるプードル・・・様々なドラマがあり、最後にはヒロ君は大切な事を思い出す。あの電車事故が起きたあの日の事を思い出す・・・・・・じわじわ感動が来る素敵な作品です。セリフの中で「鳳蘭はごっつええトップスターやったで」「俺が次に期待してるのは月組の剣幸〜!」って小学生の男子の会話。そういえば自分も普通に小学生の時に安奈淳さんの話や年間スケジュールが発表されたりしたら何人かでいろいろ話してた。これは神戸だからだと思う。街にも駅にも宝塚歌劇は溢れてて雑誌の「歌劇」や「宝塚グラフ」もどんな小さな本屋でも置いてあった。一人で電車に乗って宝塚歌劇を観に行ったりしてた事も思い出す^^;それからQUEENの話題も劇中に出て来る。これも小学生の頃を思い出す。劇中では1986年のWembley Stadium 2daysの話題なんだけど。「劇団鹿殺し」は今、凄く好きな劇団になりました。一番好きな劇団はやっぱり「宝塚歌劇団」2番目は「大人計画」 3番目が「鹿殺し」かな・・・。買ったDVDも何度も観てしまう。観る度に感じる事も違って何度も楽しめます。キャストの個性も最高です。今、一番おすすめの劇団です。もう既に人気は凄くある劇団だけど、今ならまだまだDVDとかコンプリートできる範囲です。
2013年03月25日
やっと念願だった「劇団・鹿殺し」の生の舞台を観て来ました!この前の大阪公演も、そのもう一つ前の公演もちょうど他の用事と重なって行く事ができなかった。今回のチケットはシアタードラマシティで「アンナ・カレーニナ」を観劇した時にロビーで売ってるのを見つけて即買い。チケットぴあで買うつもりだったけど、劇場で売ってた席の方がずっと良かった。ネットでぴあの席を見たらかなり後ろの席しか残ってませんでした。音楽劇「BONE SONGS」は2009年に上演された「赤とうがらし帝国」のリメイクだと知って余計に行きたいと思ってました。通販で「赤とうがらし帝国」のDVDを買って何度も観てたので、今回の公演も初演との違いなども見つける事もでき、予想以上に楽しめました。やっぱり生の舞台だと感動も大きかった。この作品はけっこう泣きそうになってしまう場面がいくつかあってDVDでもかなり感動してたのに生だと感動は倍増^^♪「無くならへん」は凄く名曲だと思う。曲も歌詞も良い!♪「チャンピオン」も(アリスのとは別^^;)生で聴いた方が更に感動が大きかった。♪「父と卓球」もDVDとは演出が変わっててより感動した。♪「七福神高校校歌」何気に、この曲がかなりツボ。生で聴けてうれしかった^^♪「東京ゴスニーランドのテーマ」はカッコいい!サタニックドゥームっぽくてアレンジにゾクゾクさせられる。曲別に思い出してもかなりパワーアップして大きく進化してるのが分かった。舞台装置もかなり豪華になって照明も素晴らしかった。音に関してはセンターよりの席だったけど、もう少し大きくてもいいように思った。あれ以上音圧上げるとボーカルが聴き取れにくくなるのかも知れないけど・・・。最近は芝居もライブやコンサートもどれも昔に比べて音が小さくなってるように思う。音が大きい苦情を言う人が多いとか何とか聞いたけど・・・^^;ブラックメタルやデスメタル系の来日のライブでさえ音が小さい。マノウォーの初来日の時の異常な音圧やモーターヘッドの初来日の毎日ホールの爆音とかMSGの2回目の来日のうるさすぎて何のイントロかも分からないような爆音ライブとか懐かしい。OZZYも1990年来日までは爆音だったなぁ。中島みゆきさんも2000年以降は音がめちゃくちゃ小さくなってる。1985年、1986年、1989年.1990年、1993年、1992年、1995年、1997年のツアーの音圧は大満足だったのに・・・。みんな、どんなアーティストも音が小さく綺麗になりすぎてるように思う。・・・おっと・・まったく関係ない話になった^^;(でも、インディーズ系のライブハウスの音は爆音が多いけど^^)そうそう!終演後に福島で友人3人と焼き鳥屋で呑んでたら隣のテーブルに今日舞台に出てた人が。でも、ずっと気づいてなかったんだけど・・・^^;「見た事ある顔の人だな」くらい思ってたけど、こっちはみんなでいろいろ話が盛り上がってたのもあって・・・その人たちが帰る時に自分たちのテーブルに挨拶をしてくれてそこで確信した感じでした。でも、その時もまだどの人だったか思い出せず・・・帰りの電車の中で急に思い出した^^;初演の「赤とうがらし帝国」の歩の役や気狂い御堂筋線のメンバーやってた人だ!客演で出られてた谷山知宏さんでした。人当たりの良さそうな感じの良い方でした。「BONE SONGS」大満足でした。次の公演も絶対に行こうと思う。会場でDVDを買うと作者でもありメインキャストでもある丸尾丸一郎さんにサインしてもらえました。前は「♪小さな湯の町宝塚に 生まれたその昔は〜」のおお宝塚だったのに今回はサンバの曲になってました。おお宝塚の時の振付けとか好きだったんだけどな・・・^^;今回のサンバも派手で良かった。元宝塚娘役トップスターの母親も今回は3番手羽根を背負って登場^^今回もこの場面はあって...めちゃくちゃおもしろかった。今回ビリケンさんはかなり進化してました。くいだおれは今回も谷山さんです。「無くならへん」は本当にいい曲。ゴスニーランドは最高すぎる。今回のドナルディはかなり良くなってた。これが一番怖いんだけどね・・・^^;この感動的な場面の後の「ゴムくさっ」はかなりツボ。めちゃ笑ってしまった。
2013年03月17日
ミュージカル「サスペリア2」のサントラ盤です。「サスペリア2」がミュージカルになっていた事を知らない人も多いと思う。2008年にイタリアとドイツで上演されました。評判はどうだったのか知らないけど…多分話題にならなかったから良くなかったのかも。画像や映像もほとんど出ていないので舞台はどんなものだったのか分からない。DVDでも出してくれてたらうれしかったけど。かなり前に買って2.3回聴いただけになってたけど、映画版がブルーレイ化されて久しぶりにミュージカルサントラを聴いてました。曲調は最近のミュージカルっぽくROCKアレンジがほとんどです。1曲目「School At Night (Traccia 1 Musical)」Giorgio Gasliniプロローグ 笑い袋のような音のあと、例のあの子供の歌が流れ出す。劇場ではクリスマスの夜の惨劇を影絵とか映像で出してたのかな?そんな感じ。2曲目「Tragico prologo」 Le Maschereかなりハードなロックナンバーです。これはどんな場面なのか?映画の通り時系列にミュージカル化してるとは思えないので想像しながら聴くのもおもしろい。映画をかなり回数観た人じゃないといろいろ当てはめられないかも知れないけど。多分、これもオープニングナンバーだと思う。3曲目「Sangue sangue」 Alessandra Azimontiこれは劇場での心霊学会の場面なのか?DARKなロックナンバー4曲目「Al grand guignol」 Alberto Pistacchiaご陽気なナンバー。酒場か何かの場面なのか?マークとカルロの場面?5曲目「Lamento ebraico」 Walter Palamengaオペラちっくなナンバー。男性一人のアカペラになる。6曲目「Ani mamin」 Coro Musicalシンセとコーラスの美しい曲からカルロの母?の歌。7曲目「Un pezzo rock (Verrai con me)」 Michel Altieriハードなプログレナンバー。8曲目「Sacro e il tempo della vita」 Le Maschere9曲目「Profondo rosso (Macabre version)」 Claudio Simonettiこれは映画のメインタイトル曲の新バージョン。ミュージカル用のバージョンなんだろうな。10曲目「Melpomene」 Claudio Simonettiこれもクラウディオ・シモネッティのナンバー。11曲目「Profondo rosso (Originale)」 Goblinこれはゴブリン演奏の映画オリジナル。ミュージカルの中で流れるのかな。12曲目「Io e te (Originale)」 Silvia Specchio美しいバラードナンバー。13曲目「Amore e morte (Originale)」 Le Maschereチェンバロ演奏のコミカルなナンバー。14曲目「La voce dei morti」 C.Donadoni A.Azimon全体的に曲調はミュージカルのレベッカやドラキュラのような感じ。15曲目「Incendio nella villa」 Coro Musicalパイプオルガンと厳かなコーラスから始まる不気味なHEAVYなナンバー。16曲目「Io e te (Duetto)」 Michel Altieri-Silvia Specchioこの曲は12曲目のデュエットバージョン。マークとジャンナのテーマ?17曲目「Horror Tip Tap」 Claudio Simonettiコミカルな軽快なナンバー。シモネッティ演奏18曲目「Allo specchio」 Michel Altieriこの曲はアレンジも構成もカッコいい!19曲目「Profondo rosso (Progressive version)」 Claudio Simonettiこれはきっとカーテンコールだろうな。手拍子の中、役者たちが一人ずつ登場してきそうなナンバー。
2013年03月12日
「アンナ・カレーニナ」観劇してきました!演出も所々、変わっていてより新鮮な気持ちで芝居の世界に入って行く事ができました。息が詰まるくらいの緊張感と集中力で3時間どっぷりと深く入り込むので肩が張ったような感じと頭の芯が少し熱い感じでカーテンコールを観てました。重暗いイメージを持つのは仕方ないとは思う作品だけど、今回の演出はエンターテインメント性を少し強く出したような感じで肩の力が抜ける場面とのコントラストが更に強くなってるように思いました。今日は1時開演で4時半に終わったので、飲み屋もまだ開いていないだろうと友人と歩いてたら日曜なので梅田の居酒屋はほぼ開店してました^^;いつも行く焼き鳥屋でダラダラ飲んでました。花粉症の薬も飲んでるので何となく少しのお酒でボーっとしてきてた。アンナ・カレーニナの緊張感から解放されたのもあるけど・・・^^;一路真輝さん・・・一路さんはいつも役に深く入り込んで、演じる役がそのまま乗り移ったかのように深く、繊細で、丁寧な芝居を観せてくれます。その中でもこの役を演じる一路さんは怖いくらいにアンナと一体化して、アンナの人生を生きています。だからこそ強烈な説得力に圧倒されます。心のままに歌う唱法もこの役の時だけかも知れません。技術や譜面よりも感情重視の役作りは一路さんにさらに一つ多く引き出しを増やしてくれたと思う。初演、再演よりも何倍も素晴らしく進化したアンナ・カレーニナに感動でした!プロローグの初めて一人で遠出するワクワクした気持ちとか以前よりもさらに感じ取れるようになって、それがまた哀しさを助長させる。セリョージャと戯れてる時や明るい気持ちの芝居と覚醒剤でどんどん自分が壊れて行く狂気じみた重い芝居とのコントラストがよりくっきりとして怖さを増したように思った。震える手で覚醒剤のビンを持つ芝居や、そのビンを後ろに隠してる時やキティの目を盗み覚醒剤をグラスに注ぐ芝居とか哀しすぎて胸が痛くなる。山路和弘さん・・・アンナの夫、カレーニン役。山路さんも初演の時よりもさらに良くなってて今回のカレーニンは一路さん同様に乗り移ってるかのようでした。夜中遅くにアンナが帰ってきた時の静かな怖さや、家に来ていたヴロンスキーが帰った後の芝居とか静かな狂気を感じる時が凄い。伊礼彼方さん・・・ヴロンスキー役。伊礼さんの進化も素晴らしかった。崩壊していくアンナに対する心の変化や感情を抑えたセリフの繊細な感じとか感動しました。歌もやっぱり凄い。井之上隆志さん・・・アンナのお兄さんのスティーバ役。今回からの参加でミュージカル自体初めてらしいです。そうは思えない余裕の芝居でした。舞台のムードメーカーっぽ感じで肩に力が入って緊張してる客席をほぐしてくれる存在です。アンナが亡くなったあと、ヴロンスキーを送り出す場面では泣かされました。七瀬りりこさん・・・今回のアンナ・カレーニナは七瀬さんが出てる事も楽しみの一つでした。宙組の超歌姫として君臨してたのに昨年、退団してしまってガッカリしてた所にこの一路さん主演のアンナ・カレーニナに出ると知ってうれしかった。芝居も良かったし、歌声も響いてました。ソロは少しだけですが、アンサンブルで歌ってる時もソプラノがよく目立ってました。遠野あすかさん・・・キティ役。再演の時よりもずっと良くなったという印象です。歌もさらに良くなってたし、芝居が凄く良かった。疲れ切ってるアンナを訪ねて来たときのキティの芝居は最高でした。エピローグのレイヴィンとの場面もより自然に受け入れられた。葛山信吾さん・・・レイヴィン役。今回、主要人物の誰もが素晴らしくて非常にクオリティの高い舞台になってます。葛山さんも芝居、歌ともに圧巻でした。春風ひとみさん・・・さらにパワーアップしててアンナとヴロンスキーの行動をおもしろがってバカにしてるような表情が凄い。こんな人が親戚や近所にいたら最悪だけど、スキャンダルを楽しんでるようなベッツィーは興味深く魅力的です。福麻むつ子さん・・・汽車の中や駅での老婆の役の時もいつも注目して観てしまう。もちろんアンヌーシカとして芝居してる時のコミカルな演技や、セリョージャやアンナに対して思いやってる心が伝わる演技なども深く凄い。今回のアンナ・カレーニナのカンパニーは今までで確実に最高だと思う。オーケストラの演奏も凄く繊細で美しく何度も鳥肌が立ちました。今回のパンフレットは今までで一番豪華で内容も素晴らしい!再演時のアンナ・カレーニナ
2013年03月03日
エリザベートガラコンサート以来の花總さんの生の舞台!今回はセリフも歌もないダンスだけで表現する舞台。サラリーマンの日常の生活を続けている男鏡の中にもう一つの世界を見つける。そこには、もう一人の自分のような青年が女と暮らしている。男は交通事故のトラウマがあるらしく、それを忘れるために酒を飲み現実逃避してるのか、現実にフリンジのような世界が存在するのか・・・。もうひとつの世界の女を演じてるのが花總まりさんです。交通事故のトラウマに苦しんでる男が東山紀之さん青年が田口淳之介さん男の働いてる会社の管理職の女を黒田育世さん。黒田さんがこの作品の振付師でもある。一路真輝さんが出演してた「リタルダンド」のG2さんが作・演出。花總さんのダンスを観るのはかなり久しぶり。和央ようかさんのコンサートの時に本格的なハイクオリティなタンゴを観て以来かも。「ドラキュラ」「ディートリッヒ」「エリザベートガラコンサート」ではダンスらしいものはあまりなかったし・・・。次の「永遠物語」は日本物なので日舞を少し観れるかどうか・・花總さんの日舞も美しくて大好きです。今回の舞台は映像と装置を駆使して凝った演出になってて楽しめました。白い枠組をいろんな用途で使ってるのが、中島みゆきさんの夜会「海嘯」の時とよく似てました。G2さんは「海嘯」を観てヒントを得たのかも知れないね…と友人と話してました。なかなか重いテーマらしく舞台上に流れてる空気は鬱。それを眠くさせない演出は凄いと思う。セリフも歌もなく、リズムとピアノとベース中心のSEに合わせてパフォーマンスするだけなので、眠ってしまう人もきっといると思うけど・・・^^;セリフがなく歌とダンスで表現する作品だと思い込んでたので、歌もあるものだと勘違いしてた。1曲くらいは花總さんの歌が聴けたらうれしかったんだけど。まったく声を出す事もない舞台だったのでその点は寂しかった。まあ、次の「永遠物語」ではたっぷりセリフも歌もあるのでそれが楽しみ!退団公演のフィナーレカルメン!!
2013年02月11日
『客家 ~ 千古光芒の民 ~』を観劇してきました。「客家(はっか)」って名前だけは知ってたけど、詳しくはどんな民族なのかとか何も知らないまま、調べずに観劇しました。「客家」とは中国王族の末裔、漢民族で戦いから逃れるために定住せずに戦いのない所へ転々と移転を繰り返してた民族。移転先では原住民にとってみれば「よそ者」であるため「客家」と呼ばれた。この作品の演出、振付けの謝珠栄さんの祖母が台湾の「客家」で、日本ではあまり知られていない事もあり、この民族の物語を取り上げたらしい。力強く美しい心の溢れる作品で感動しました。何もかもがクオリティの高いものばかりで、出演者、脚本、振付け、音楽、装置、照明、音響...全て素晴らしいプロの仕事を感じさせられた。ストーリーも分かりやすく、1幕の15分すぎたほどで客家の世界に引きずり込まれていました。想像以上にダンスシーンと歌が多く、アッという間の2時間半でした。演奏も生演奏でした。生の二胡の音色も聴けて最高でした。終演後にトークショーもあって、大盛り上がりでした。もうちょっと水さんの話が聞きたかったけど・・・^^;水夏希さん・・・ダンス力の凄さを改めて思い知らされた感じで素晴らしい!の一言。アクロバティックなダンスや柔らかい中国独特のダンスなど、殺陣もハンパない凄さで水夏希さんの底力を見せつけられた感じです。歌声の音域もかなり広がり情感豊かな歌唱に感動させられました。未沙のえるさん・・・宝塚歌劇以外の舞台で未沙さんを観るのはもちろん初めてだけど、笑いも感動も完璧に取るのは宝塚時代から変わらない。役は水夏希さん演じる文空祥の母親役と現代の場面では貿易会社の会長役。相変わらず心温まる素晴らしい芝居に感動させてもらえました。伊礼彼方さん・・・今まで観た伊礼さんとはまた違う重厚な役でした。フビライ・ハン役。声も太く低い声での役作りで圧迫感を感じさせる素晴らしい芝居でした。吉野圭吾さん・・・水さん演じる文空祥の兄、文天祥役。歌も素晴らしいし、大きさと強さと優しさを感じさせる芝居に惹き付けられた。ダンスシーンの凄さはカンパニーのまとまりを強く感じる場面ばかりでした。他の出演者も誰もがプロフェッショナルな舞台人で素晴らしかった!この作品は1回しか観られないのが残念すぎます。いつか再演があれば必ず観に行きたい作品です。再演と言えば、一路真輝さん主演の「アンナ・カレーニナ」の大阪公演も決まったので東京まで行かなくても済んだ^^vさあ!次はその一路さんと花總まりさんのエリザベートです!
2012年11月23日
劇団鹿殺しのDVDを観てました。2009年2009年8月12日~8月23日下北沢駅前劇場で上演された「赤とうがらし帝国」英語のタイトルは「Red Hot Chili World」…1回目観た時は「おもしろかった〜」くらいだったのですが…何度か観てるうちにツボにはまりだして作品に引込まれてます。覆面レスラーの父親と元タカラジェンヌトップ娘役の間に生まれた「タエ」の物語です。ライブ場面も多く、歌ありダンスありで個性的な舞台になってます。またこの使われて曲は全てオリジナル曲でクオリティの高い楽曲とダンスの振付けもおもしろくライブシーンでも飽きさせません。「タエ」を演じてる菜月チョビさんの歌唱も素晴らしく感動的です。ストーリーは一見ハチャメチャなのですが、何度か観てるうちに興味深く楽しめるストーリーに思えてきました。出て来るキャラクターの強烈な個性に最初は引きつつも、だんだんのめり込んでしまう魅力のあるキャラばかりです。劇団鹿殺しの次の公演は 『BONE SONGS』2013年2/15〜3/3 東京芸術劇場シアターイースト 3/15〜18 大阪 ABCホール 3/22〜24 福岡 西鉄ホール次は何とか絶対に行きたいと思ってる。「BONE SONGS」ってこの「赤とうがらし帝国」も骨がテーマになってたりしたので何か楽しみです。
2012年11月04日
劇団鹿殺しのオフィシャルHPのグッズ販売で公演DVDを買う事が出来た。値段もすごく安くて驚き!2800円です!前に友人の家で少しだけみせてもらった鹿殺しのDVD「電車は血で走る」がおもしろかったので今回、何種類かのDVDを買った。まずはこの「ベルゼブブ兄弟」を観た。ベルゼブブはPAZUZU、ベルフェゴール、バール同様に悪魔の名前。蝿の悪魔です。それから劇団員のオレノグラフィティさんは今年3月に東京と4月に大阪で観た水夏希さん主演「7DOORS~青ひげ公の城~」にも出演していました。劇団名や作品名から想像するとかなりアングラな世界かと思うけど、観始めるとすぐに作品の世界に入り込める分かりやすさもあるし、エンターテインメント性も高いので演劇好きなら楽しめると思う。生の舞台だったらもっと衝撃的だっただろうな・・・でも買って良かったと思えるDVDでした。父親、正造のお通夜に兄弟4人が久しぶりに揃う。正隆は子供の頃に蝿をスリッパで潰す事を楽しんでいた。その蝿の呪いなのか・・・厳格な父親による心の歪みなのか・・・葬儀の夜にこの家族に惨劇が起こる。子供の頃に遡るようにこの家族に起きたエピソードが次々に繰り広げられる。興味ある人は是非!劇団オフィシャル通販で買う事ができます。劇中の音楽も全てオリジナルです。聴きやすいスピードメタル、ハードコア系、アンビエント・ドローン系の曲を中心に作られています。このDVDにはサントラCDも付いていて音楽だけ聴く事もできます。DVDとCD2枚組で2800円です。
2012年10月10日
ずっと楽しみにしてた「ふくすけ」を観劇してきました!大阪公演初日でした。今日は宝塚バウホール星組公演「ジャン・ルイ・ファージョン」を2時半から観劇して、こっちも初日だったので度重なるカーテンコールで予定よりも少し遅くなって急いで宝塚からJRで京橋へ!何とか開演20分前には辿り着けた。マリー・アントワネット御用達の調香師の話でフランス革命後を中心にした話でした。それとは真逆のような感動の「ふくすけ」最高でした!映像ではこの作品は観てたけど、生の舞台だと更に感動が大きく集中しすぎて頭の芯が痛くなってくるほどでした。薬害で奇形児として生まれてきたスガマナツオ(阿部サダヲさん)はその容姿からふくすけと呼ばれている。エスダヒデイチ(古田新太さん)とエスダマス(大竹しのぶさん)は夫婦。蒸発してしまったマスを探して新宿にやってきたヒデイチ。ホテトル嬢のフタバ(多部未華子さん)と知り合う。フタバの知り合いの風俗ライターのタムラタモツ(皆川猿時さん)を紹介してもらいマスの行方を探す。一方、病院警備員のコオロギ(オクイシュージさん)は盲目の妻、サカエ(平岩紙さん)と歪んだ狂気に満ちた日常を送っている。さらにテロリスト三姉妹が歌舞伎町で風俗営業で成り上がっていくつもの店を経営している。地下では第二次世界大戦時の不発弾を収集している。エスダマスはこのテロリスト三姉妹と仲間になり更に風俗界で大きな存在になっていく。コオロギの務める病院に奇形児が入院してくる。コオロギはその奇形児を誘拐して家に連れ帰る。コオロギの妻サカエに突然神が舞い降りて来て、人格が変わり新興宗教の教祖になっていき凄い信者数を抱えて行く。そこに都知事選挙が絡んでくる。歌舞伎町で財を成して風俗王ともなったマスと教祖になったサカエがその都知事選に出馬する事になる。・・・・・・・・・流れだけを書くとこんな感じでどんどん深みにはまっていくんだけど、ストーリーの流れよりも場面場面のインパクトやメッセージに心が動かされる。これは観ないと分からない・・・。ストーリーを語る意味はないか・・・。エグイ表現、完全に放送コード無視のセリフ、残酷、暴力、エロ・・・人間の悪の部分をひけらかすかのような場面の応酬。何も知らずに観に来たら気分が悪くなってしまう人もいるのかも知れない。その奥に何か凄い感動があって自分は泣ける場面がいっぱいあった。舞台装置、演出、脚本、何もかも洗練された最高の舞台だった。そして素晴らしいセリフの数々と出演者の魂を感じる演技に感動しっぱなしでした。大竹しのぶさん・・・・凄い!天才女優と言っても過言じゃない素晴らしさ。そんなにはよく知らなかったんだけど(テレビとかほとんど見ないから)、躁状態の狂気をこんなに演じられるのは大竹さんだけかも。片桐はいりさんのマスとはまた全然違うインパクトで凄かった!阿部サダヲさんのエネルギーは観ている者の負の感情を吹き飛ばしてくれるかのようで清々しい気分になる。笑える場面も多すぎて書けないほどです。怖さと悲しさとおもしろさを同時に味わえる。出演者の誰もが素晴らしく、存在感が強烈でした。役の付いてないような若手に至まで発散されるエネルギーはハンパじゃなかった。前に大人計画を観た時にもおもしろい俳優さん見つけたって書いたと思うんだけど、矢本悠馬さんの芝居が非常におもしろい。存在も魅力的。絶えず変な空気を出してるようでおもしろしぎる。鐘を鳴らしてるだけなのに、別に特別目立とうとしてる事もないのに、目が行ってしまう。凄い俳優さんになっていく予感がする。10年後の大人計画の中心的な存在になってたりして・・・。今日は宝塚歌劇とふくすけのダブル観劇で頭の芯が熱い感じ。正反対の素晴らしい演劇を一日で楽しめて最高な日でした。
2012年09月06日
映画じゃないんだけど・・・1992年にテレビ放映された幻のカルトドラマと言われたこの作品がDVD化されています。脚本は松尾スズキさん(1~5話)宮藤官九郎(3~5話共同脚本)企画、プロデュース、演出は大塚恭司さん!主演は竹中直人さん、そして阿部サダヲさんのデビュー作品でもあります。吹越 満さん、山崎 一さん、伊藤ヨタロウさん、田中ひろ子さん、役者としても松尾スズキさんは出演しています。他にも井口 昇さん、早川サブリナさん、霞 涼二さん、三谷 昇さん、佐古雅誉さんと・・.ちょっと危険な感じのするキャストが揃ってるのも最高です。この作品、テレビで放映出来た事のも驚く。一つ一つの激しい描写は多分、放送コード的な物には引っ掛からないのかも知れないけど…連続して危ない描写が登場してテレビじゃなくて舞台を観てる気になってしまう。舞台じゃ別に何の問題もない事ばかりだけど。マジシャン・ダーク五郎(竹中直人さん)とその腹違いの妹の広子(田中ひろ子さん)がポメレンケ劇場のあるとある街にやってくる。ダーク五郎には記憶を消すほどのトラウマがあり、その謎を解くのも一つのストーリー。この劇場には薬中の劇場主(山崎 一さん)、舞台の司会者(阿部サダヲさん)劇場の座付き芸人の国武錦一(吹越 満さん)らがいる。劇場の楽屋の窓からは隣のビルの「壺井SEXクリニック」の窓が見える。ここのクリニックの先生が松尾スズキさん、その助手であり妻が秋山菜津子さん。座付き芸人、国武錦一が通うバーは「東京たちなおり友の会」のメンバーが集まる場所。このメンバーに伊藤ヨタロウさんや早川サブリナさん、井口 昇さんらがいる。それからこの街を仕切ってる田亀組という暴力団の事務所がある。ここにも危ない人たちが集まってきている。ポメレンケ劇場を中心に全5話、とんでもない展開のストーリーが繰り広げられる。これはかなり精神的にもHEAVYなエピソードの塊なので、苦手な人は1話で見るのを止めると思う^^こういうカルト作品が好きに人なら、この作品の世界にのめりこんで観てしまうと思う。20代の阿部サダヲさんも既にいい感じに気持ち悪くて最高です。劇場の客として宮藤官九郎さんもちょっとだけ役者として出演してます。早川サブリナさんは亡くなってしまったけど、強烈な存在感と個性で目を惹く一人です。早川さんの役は水森と言う消化器販売会社の社員。ノルマに追われ自ら消化器を借金をしてまで買い込んでいる哀しい人です。何でもありのカルトドラマなので心して観ないと気分が悪くなったりする人もあったりして・・・・^^これはおもしろいのでおすすめです。
2012年06月30日
マンガの天才バカボンを舞台化した作品です。子供の頃、テレビでこのマンガを見た事がある作品なのでキャラクターもそれなりに分かっていたので楽しめました。バカボンのパパ 松尾スズキさんバカボン 荒川良々さんバカボンのママ 釈由美子さんウナギイヌ 皆川猿時さんレレレのおじさん 坂田聡さん 他 個性的なメンバー揃い。地上波での放送は確実に無理だろうな^^;オムニバス形式のショートショートで8つのパートに分かれてます。「ジョンイルとジョンナム」のエピソードもギリギリでおもしろい。バカボンがジョンイルを家に連れて来てしまい、ママが「返してきなさい」と怒り、返しに行ったもののジョンナムまで連れてきて2人が家に居付いてしまう。そこにパパがウナギイヌを拾って帰ってくる。バカボン一家と二人の奇妙な空間がおもしろい。バカボンのパパが脳みそをいろんな人と取り替えるエピソードは浅利慶太さんの脳みそと取り替えるエピソードが笑った。ライオンキングのようなおバカな世界が繰り広げられる。スチャダラパーの音楽も最高です。バカバカしすぎてグッタリするけど最後まで見てしまう^^大人計画のノリとは全然違うけど楽しめました。大人計画と言えば「ふくすけ」の大阪公演のチケット、先行販売で取れた!楽しみだ~~~。「ふくすけ」のチラシ。折りたたみになってる長細いチラシです。スキャナーで取り込み切れない・・・なかなか
2012年05月30日
今日は大地真央さんが出演している「地球ゴージャス公演 海盗セブン」を観劇してきました。会場が大阪厚生年金会館。今はオリックス劇場と呼ぶそうですが大阪厚生年金会館。大阪厚年に来るのはいつぶりだろう・・・。「ASIA」のオリジナルメンバーでの来日はここで見たなぁ。2007年だったか…。初めてJohn Wettonのベースボーカルで聴けたのには感動だった。ASIAの初来日は1983年で大坂城ホールで学生の頃に見たけど・・・ベースボーカルがGreg Lake。John Wettonは来日直前で解雇されたとか・・・。めちゃショックだった!オリジナルメンバーで名曲の数々を聴けると思ってたのに。「Only Time Will Tell」「Wildest Dreams」「Sole Sourvivor」「Don't Cry」「Heat Of The Moment」「The Smile Has Left Your Eyes」・・・それで、2007年にこの大阪厚生年金会館でオリジナルメンバーとして来日が決まった時はうれしかった!やっぱりASIAはJohn Wettonじゃないと…。その前はピンク・レディーの期間限定復活ライブだったかな。始めて大阪厚生年金会館でLIVEを見たのは小学4年の時に「ALICE」を見に来た。この日、堀内孝雄さんの体調が悪く谷村新司さんと矢沢透さん二人でのLIVE。アンコールで堀内さんが病院から戻ってきて「ロンリーロンサムナイト」を歌ったのが子供ながらに感動したのを覚えてます。でも・・・厚生年金会館は音が悪いので有名で「大阪フェスティバルホール」かここかどちらかで色んなアーティストは公演してたけど厚年だと分かるとガッカリしたのを思い出す。フェスでの良い音のライブを聴いてしまうと厚年だと損した気分になっていた。OZZYも初来日は大阪フェスティバルホールで3回目の来日の3Daysのうち1日だけ厚年になってて3daysとも見たから音の差がよく分かった。マイケルシェンカーの2回目の来日も厚年でこれも音が酷かった・・・。YESも厚年で観た。1983年のホワイトスネイクの来日も大阪フェスで2days,追加公演で厚年が決まった。3日間とも行ったけどやっぱりフェスの2daysの方が音はずっと良かった。ACCEPTやメタリカの初来日はフェスだったと思う。Twisted Sisterの初来日もフェス。ユニコーンを観たのは厚年だった。1989年「PANICK ATTACK」ツアーだった。・・・で、今日の公演。久しぶりに厚生年金会館に入ったのでいろいろ思い出した。音は相変わらずだったけど、舞台装置が素晴らしかった。舞台下手よりに盆を作ってたり、吊り物も豪華で綺麗だった。映像の使い方やブラックライトでタイトルを浮き出させたり・・と趣向を凝らした舞台装置演出に感動しました。浪板のような壁の巨大セットに囲まれ、階段がそこに付けられてて中島みゆきさんの夜会24時着0時発のダムのセットを思い出させた。ライティングも素晴らしくムービングライトの使い方も綺麗だった。LEDを斜めに埋め込んだ壁も良かった。大地真央さんは最後の「マイフェアレディー」以来に観たけど相変わらず綺麗で驚いた。森公美子さんは「イーストウィックの魔女たち」の博多座公演以来。今日は観劇しながらASIAを思い出して、無性にASIAを聴きたくなった。帰りの電車で1stの「ASIA」と2007年のLive in Tokyoのライブ盤をずっと聴いてた。ASIAなんて普段全然聴かなくなってしまってたから久しぶり聴くとやっぱり良い!デス、ブラック、グラインド、デスコア、ブルデスばかり電車の中では聴いてるから変に爽やかな気分で帰ってこれた^^;今週は花組全国ツアー公演梅田公演を2回観劇!会場で配られてたチラシの中に未沙のえるさん!大地真央さん主演、明治座8月公演「大江戸緋鳥808」のチラシです。一路真輝さん・和音美桜さん出演の「ルドルフ」のチラシ。今日、一路さんの会から送ってきてもらえた。
2012年05月22日
楽しみにしてた大人計画の舞台に行ってきました!7時開演で10時過ぎに終演。途中15分の休憩もありましたが、たっぷりどっぷりと大人計画の世界にはまってきました。終演後、遅いから呑まないつもりだったのに、舞台があまりにも楽しかったのでやっぱり一緒に行った友人と呑みながら話したくなって居酒屋へ・・・。帰って来たらこんな時間。正直、今日は寝不足続きと体調も良くなかったので、楽しめるかなぁと…思いながら劇場へ。客電落ちて始まると一瞬たりとも眠たくなる事はなく、笑いっぱなしの3時間。座席も2列目のセンターだったから、近過ぎたけどみんなの細かい表情も観る事ができ更に楽しめた。9.11のテロの時に学生だったエイドリアンは喧噪の最中、ある日本人男性に助けられる。2001年9月11日から10年。この男性に会う為に日本へ行こうと連絡を取り合ってたのだが、3月11日の東日本大震災以降、連絡が取れなくなる。連絡が取れなくなったまま、しばらくして一人で来日。東京と埼玉の境にある下町へと頼る物もなく心細く一人でやってくる。住所を書いたメモだけが頼りで、ここまで辿り着いた。そこに現れる強烈なキャラクターたち。メモも突然現れたタヌキに奪われ食べられてしまう。・・・・・って感じの話です。書きたいけど書けないので書かないけど、とにかくめちゃくちゃ笑った。下品、エロ、差別、暴力、何でもありの舞台。そんな感じの演劇に免疫がない人が見ると気分を害するかも知れない。ミュージカルとバレエしか見ませんってタイプの人には危険な舞台です。もう1回観たいなぁ~。チケットは超プラチナチケット!それもそのはず、大人計画全員揃っての舞台です。一人は客演中らしく映像と声で出演。少路勇介さん。ナレーションは萬田久子さんとケラリーノ・サンドロヴィッチさん!凄いチョイス!阿倍サダヲさんも宮藤官九郎さんもやっぱり凄い。松尾スズキさんは作・演出、出演。今回のは最高に笑った。平岩紙さんは今、ファブリーズ一家の母親もやってるけど、今回の役は強烈なキャラクター!荒川良々さんの長台詞はおもしろいし引込まれてしまう。楳図かずおさんキャラになっての宍戸美和公さんの怖さにも惹き付けられる。今回、初めて観る新人の人がいて矢本悠馬さんって方のキャラクターが非常に気に入ってしまった。ホスト役と演劇部生徒の大麻くんの役。この生徒を演じてる矢本さんのキャラクターが最高で見入ってしまった。おもしろい!いい感じの気持ち悪さもあって存在感凄かった!今は大人計画の研究生らしいけど、これから活躍していきそうなキャラクターだと思った。おもしろい子が入ったなぁ。北朝鮮、ヒトラー、THE FLY、末期癌、暴力、土人、淫行、老人万引き・・・何でもありで、考えさせてもくれる。でも爆笑してしまってる。ある程度リアルにエロい場面でも爆笑でした。クドカンの手の動きとか…。片腕がバールになってしまったバルさんの下半身もやたらリアルで笑ったw主演でもあるアメリカからやってきた女性役のアナンダ・ジェイコブズさんも本当に素晴らしかった!彼女が魅力的だったので舞台全体が締まったように思うし、あっと言う間に3時間が過ぎたのかも知れない。もう、とにかくおもしろすぎて最高としか書けない。松尾さんの次の作品の「ふくすけ」も絶対に行くつもり。
2012年04月19日
宝塚ではないんだけど歌劇繋がりで・・・。昨日、観に行ったOSKのロビーで買った桐生麻耶さんのライブDVD。ブログを書き終えた後に観ました!素晴らしかった!!ROCK LIVEとかROCKミュージカルとか・・・宝塚でもいろいろあったけど、どれもROCKにはほど遠く、まあ宝塚だから不満もなく楽しんでましたが・・・この桐生さんのLIVEはマジROCKです!桐生さんの存在がROCKです!カッコいい!演奏も選曲もなかなかROCKです。1曲目「Happy」このライブの為に書き下ろされたナンバー。出てきかたがまたクールでカッコいい!歌い出すと七帆ひかるさんに似たビブラートと声の太さで圧倒された!この曲は明るめなLAメタル、パーティロック調なナンバー。こんなカッコいいライブを星条海斗さんにやってほしい!桐生さんは無理矢理やってる感はまったくなく、桐生さん自身がROCKと普段から触れ合ってるのを凄く感じる!もう、この1曲目で感動の鳥肌立ちまくりでした!2曲目「BARK AT THE MOON」まさか!この選曲!!!!!!!!!!!!!!自分がロックミュージシャンの中で神的に尊敬してるOzzy Osbourneの代表曲の一つです。日本語歌詞を付けて歌ってるのすが、これがかっこいい!日本語歌詞でメタルを歌うとたいがいマヌケになってしまうのですが、桐生さんが歌うとめちゃくちゃカッコいい!「Crazy Train」じゃなく「BARK AT THE MOON」を選んでる所がまた素晴らしい!「Crazy Train」なら誰でも歌うような歌謡メタルみたいになってしまってるけど、「BARK AT THE MOON」はカッコいいからね^^一つだけ言うとしたら、バックバンドはもう少しだけ頑張ってほしかった。この曲は神ナンバーなのでもっとタイトにシブく演奏してほしかった。OSKの人のライブでOzzy Osbourneの曲が聴けるとは思わなかった!最高!!!!3曲目「20th Century Boy」T.REXの名曲!これがまた桐生さんが歌うとROCKしてて最高です!コーラスの恋羽みうさんと和紗くるみさんも何か雰囲気が良くてカッコいい!4曲目「Born to be Wild」この選曲はかなりベタな感じもするけど、誰でも知ってる有名なナンバーが中心になる事は仕方ないと思う。桐生さんが歌うとこの曲もかっこ良く感じてしまう。低音の響きは七帆さんにやっぱり似てる。中音~高音は星条さんの迫力の声量のようです。5曲目「Jonny B Good」恋羽さん、和紗さんの娘役二人のコーラスと再び華やかに!歌謡曲のようにならずにROCKとして聴けます。桐生さん自身がロックだ!ツイストダンスもめちゃカッコいい!6曲目「Long Tall Saiiy」全て日本語で歌ってるのにマヌケに感じないのは桐生さんがロックしてるから。ここで、若手男役の愛瀬光さん、香月連さんも加わって5人でロックンロールパーティー状態^^;7曲目「I Saw Her Standing There」桐生さんが衣装替えに行ってる所に男役2人、娘役2人での歌唱。超有名ロックンロールナンバーの立て続けの演奏だけど、ライブハウスで爆音演奏の中、歌ってるから寒く感じさせない。8曲目「Livin' la vida loca」この曲は郷ひろみさん始めいろんな人が歌ってるけど、桐生さんのが一番かも。9曲目「El cumban chero」ロックバンドの演奏でのロックアレンジのこの曲はカッコいい!10曲目「タイムマシンにお願い」サディスティックミカバンドのカバー!娘役2人がサイケな衣装で踊り歌う!この選曲は凄いな。桐生さんの選曲なら凄すぎる!ここでお笑いコーナー。番頭はんと丁稚のコミック小芝居コーナー。福井の武生で「商人あきんど」という公演の中のひと場面の再現だそうです。香月さんが七三分けで着物来て丸めがねで登場。桐生さんが丁稚姿でブルース調の丁稚の歌を歌う。お笑いコーナーでクラブクアトロが盛り上がるとは^^このクアトロではBehemothやMayhemなどの極悪ブラックメタルを観た会場なので不思議な感じがする。11曲目「銀座の恋の物語」この寸劇の中で歌われます^^12曲目「ロクゴ!」SUPER JUNIOR-T×モエヤンのカバー。いろんな所から選曲するなぁ^^;「Rock'n Go! Rock'n Go! Rock'n Go! ドンマイ!」って曲。知ってる人も多いと思う。13曲目「Saturday Night」ベイシティローラーズのカバー^^;若手男役2人での歌唱。14曲目「カサブランカ・ダンディ」沢田研二さんのカバー!桐生さんがシブいスーツ姿で客席から登場してこの曲を歌い上げる!これはカッコいい!逆転裁判の時に七帆ひかるさんが演じたマイルズ・エッジワース(御剣怜侍)のイメージと被った。桐生さんがマイルズエッジワースやったらカッコいいだろな。15曲目「勝手にしやがれ」サビをまず若手男役の愛瀬さん、香月さんが歌い、2コーラス目から桐生さんが歌い出す。16曲目「TOKIO」沢田研二さんの曲を3曲連続。客席も盛り上がってる!娘役2人も参加して5人で盛り上げる。17曲目「久遠の河」レッドクリフの主題歌。ドラマチックに歌い上げる!18曲目「Lantana」このライブのために書き下ろされた曲。なかなか良い曲です。CDも出てるのかな?出てたら買おうかな。18曲目「革命の始まり」「女帝を愛した男」っていうOSKの中で歌われた曲らしいです。この作品、観たい!DVD出てるのかな?この曲を聴いただけで観たくなった。やっぱり七帆ひかるさんの歌声に似てる!カッコいい!19曲目「桜咲く国」OSKの代表曲をロックバンドアレンジで。特典映像も「関白宣言」「関白失脚」の2曲があったり。桐生さんのライブが、もしあれば次は行きたいと思う。サイン色紙と今の公演の販売舞台写真。楊貴妃の場面の桐生さん。
2012年04月17日
一路真輝さんが出演してるお芝居「女たちの忠臣蔵」を観劇してきました。ミュージカルやLIVEじゃない一路さんを観るのは「娘よ」以来かな。「娘よ」は泣けたし、凄く良かったので再演してほしい作品だけど、父親役の藤沢省ニ郎役だった杉浦直樹さんが亡くなられたので再演は難しいな。一路さんと杉浦さんの父娘の関係は、この二人ならではの素晴らしい空間を創り上げていました。今日の「女たちの忠臣蔵」は4時間近い作品で(幕間30分)でした。それも1階1列目センターブロックだったので首が少し痛くなった^^;ストーリーは男たちの世界である忠臣蔵の話に書かれていない、裏であったであろうストーリーって感じかな。赤穂浪士の一人の姉や恋人や妻など、男たちを支えた女性の世界を描いています。簡単に言うとオムニバス形式のような作りになってました。各女性とその関係のある赤穂浪士の一人の話がおおまかに4つある感じ。そのうちの一つに一路さんが中心になってる場面があります。一路さんは盲目の役で大石瀬左衛門の姉、大石つね。盲目の姉を気遣って、討ち入りの前日の夜でも話せないままにいる弟。その前日の夜につねの家に身分を隠して訪れた大石内蔵助と瀬左衛門のぎこちない雰囲気をつねは察知して討ち入りが近い事を悟る。一路さんの盲目の芝居は見事で、気丈に弟に心配させないように振る舞う演技にも泣かされた。弦を見ずにお琴を弾きこなす姿にも感動!かっこ良かった!あと、紙を見ずに大きな真っ白な屏風に太い筆を使い墨で文字を書く場面も圧巻でした。弟の名前を何度も大きく達筆に書き上げていきます!一路さんと言えば『歌』なのですが、少しだけ鼻歌のように歌い所もあって少しでも一路さんの歌が聴けたのがラッキーに思ってしまった。ラストシーンの降りしきる雪の場面でカゲソロでもいいから一路さんの歌があればいいのに・・・って思いながらラストシーンを見てました。他の出演者は何人か前にテレビで見た事ある人がいました。ここ最近テレビはほとんどと言っていいほど見ない生活になってるから(タカラヅカスカイステージは毎日見まくってますが…)いつも知らない人だらけなのですが、今日は知ってる人が多かった。「ありがとう」「渡る世間は…」とかに出てた岡本信人さん。「ありがとう」で水前寺清子さんと言い合いしてるようなイメージが子供の頃からあります。欽ちゃんバンドってバンドに出てた佐藤B作さんやこの前の大晦日に唯一見たテレビ番組「笑ってはいけない空港24時」にも出てた高橋恵子さんと松村雄基さん。「渡る世間・・・」の中田喜子さん、藤田朋子さん。西郷輝彦さんはもちろん知ってるし、高嶋礼子さんはよく分からないけどテレビで見た事あると思う。意外と知ってる人も多く出てたので楽しく観劇できました。自分が見てた数少ないテレビ番組に出てた人なら凄く覚えてます。終演後は上本町で焼き鳥屋へ。この店は新歌舞伎座のこけら落としの一環であった中島みゆきさんのコンサートツアーの初日の時にも行った店。今日は久しぶりに一路さんの芝居が観れて感動でした!次に一路さんを観るのは「ウィーンミュージカルコンサート」その次は帝劇公演「ルドルフ」かな。「リタルダンド」を再演してほしいなぁ・・・。
2012年02月07日
2012年7月5日~29日 帝国劇場公演 『Rudolf ミュージカル ルドルフーTHE LAST KISSー』主演のルドルフ役は 井上芳雄さん相手役のマリーは 和音美音さん!!そしてマリーの友人 ラリッシュ役に 一路真輝さん!!!フランツヨーゼフは 村井国夫さん一路さんと和音美桜さんが同じ舞台に立つとか奇跡だ!これは観に行かないと!一路真輝さんの2012年前半のスケジュールは1月2日~28日「女たちの忠臣蔵」東京明治座公演2月3日~24日「女たちの忠臣蔵」大阪新歌舞伎座公演2月26日~3月7日「M.クンツェ&S.リーバイ ウィーンミュージカルコンサート」 東京シアタークリエ3月10日~12日「M.クンツェ&S.リーバイ ウィーンミュージカルコンサート」 梅田芸術劇場メインホール3月14日15日「M.クンツェ&S.リーバイ ウィーンミュージカルコンサート」 福岡キャナルシティ劇場3月17日18日「M.クンツェ&S.リーバイ ウィーンミュージカルコンサート」 中日劇場7月5日~29日「Rudolf ミュージカル ルドルフーTHE LAST KISSー」帝国劇場ルドルフは大阪公演なさそうだし、東京まで行く事になるなぁ。2012年は東京に行く事が多くなりそう。2月は水夏希さん、大和悠河さんが共演するコンサートと花組「復活」3月は水夏希さん主演「7DOORS 青ひげ公の城」と月組公演もう7月に行く事もほぼ決定だし…大阪あればうれしんだけど。8月梅田芸術劇場はまだ何の予定も入ってないから少しだけ期待できそうかな。一路さんと和音さんその1一路さんと和音さん その2
2011年12月22日
この公演は東京公演も観るつもりでいたんだけど、どうしても行けなくて大阪公演だけで我慢する事に…でも、DVD化される事が決まったのでホッとした。今日は久しぶりに大量に涙を流してしまった^^;一路さんの気品ある健気さが活かされていて舞台に立ってる美しすぎる一路さんを観てるだけで涙が出そうになるほどでした。音楽劇と言うことで歌ももちろん歌います。舞台の下手にピアノがあり、そのピアノ1本の演奏で全ての音楽を奏でていました。歌もそのピアノ1本で歌う事がほとんどで心に沁みました。一路真輝さん・・・年を重ねる程に魅力的になっていく一路さんの芝居や歌声は神の域に達したんじゃないかと最近思う程です。芝居の深みやセリフ一つ一つに込めた感情など、震える程に感動します。どんな役でもいいので、いろんな一路さんの芝居をどんどん見せてほしい。そして歌!歌ももっともっといろんな楽曲を歌ってほしいと思う。ミュージカルナンバーやジャズは宝塚時代からずっと歌い続けてるので、まったく違うようなジャンルの歌も聴いてみたい。今回の役は若年性アルツハイマーの夫を支える妻、洋子役。夫の潤治役は吉田鋼太郎さん。夫は再婚で23歳の息子もいる。その息子は一路さん演じる洋子を家族と認めていない。様々な感情が交錯する中、どんどん夫、潤治の病状は悪化していく。音楽雑誌の編集長の仕事をしている潤治の部下や後輩の感情も交わっていく。洋子の兄は、この結婚を始めから賛成していなかった。さらにアルツハイマーだと知り洋子に離婚を勧める。この兄の洋子への感情も入り交じっていく。絶望とはまた違う哀しみが舞台から伝わって来て観る側の心も震えさせる。出演者7名、全員最高でした!緊張感と安定感とテクニックを強烈に感じて、この7名の役者の凄さに感動でした。一番若い潤治の息子役の松下洸平さんの体当たり的な芝居にも感動して泣かされた。この前のアンナ・カレーニナでも素晴らしい芝居を観せてくれた伊礼彼方さんの熱演も感情が凄く伝わってきて心が震えました。高橋由美子さんの存在もこの芝居の中で大きくて複雑な感情なのに感実に伝わって来ました。吉田鋼太郎さんに関しては凄いの一言。声のトーンの変わり方だけでも泣かせてしまう。吉田さんの芝居をもっと観たくなった。一路さんと吉田さんのコンビでまたいろいろ仕事をしてくれたらうれしいんだけど。一路さんの兄役の山崎一さんは舞台に緊張感を持たせる役でもあり、それを緩和させる役でもあるので妹への想いを歌った1曲には泣かされた。この兄も気持ちも凄く良く分かるので哀しかった。市川しんぺーさんは、今回初めて知る役者さんだったのですが、この役も凄く難しい役だと思うけど素晴らしかった!畳み掛けるセリフや吉田さんのアドリブの返しや泣かせる芝居まで全て最高でした!いつか、このままのキャストで再演なんてあれば最高だんだけど・・・。観劇後は京橋で11時過ぎまで友人3人と飲み。大阪は花火大会があったらしく凄い人の量で人酔いしそうだった。一路さんを次に観られるのは、コンサート!どんな選曲なんだろうか?今からワクワクです!今日、会場で配ってたチラシの中に花組全国ツアーのチラシがあった!!!この写真最高に気に入ってるからチラシゲット出来て良かった。全ツのポスターってキャトルレーブでは売らないんだっけ?このポスター欲しい!蘭乃はな最高!蘭蘭コンビ最高!
2011年08月06日
大和悠河さんが出演してるミュージカル「風を結んで」を観てきました。他に誰が出てるとか、どこの国の話だとかまったく予備知識なしだったので、時代劇ものだと劇場で知ってちょっと驚き^^;チケットは友人に頼んでて当日に渡してもらったので演出家もミュージカルである事も今日知った。ストレートプレイだと思い込んでました。7時開演で10時に終わってから、ちょっと京橋に飲みに行って・・・帰って来たら凄い時間でした><大和悠河さんが退団してから「まさかのCHANGE?!」「写楽」とこれが3作品目の観劇でした。他にもいろいろ出演や主演してたようですが、なかなか行けなかった。久しぶりに観た大和さんは相変わらず可愛くて綺麗でした。ストーリーは明治、文明開化の時代の話。廃刀令で刀を持つ事さえ罪になる世の中で多くの侍は肩身の狭い惨めな思いをして、食べる事にも困っていた。そこへ大和さん演じるイギリス帰りの金持ちの商人の娘が侍を集めて本物の武士によるパフォーマンス興行を企画。侍たちにいろいろ芸を仕込んで一座を立ち上げる・・・といったような話。大和悠河さん・・・1幕、2幕の幕開きで白虎隊の剣舞があって、ここで男役時代を彷彿とさせる剣捌きを見せてくれた。なかなかキリッと男前な大和さんを久しぶりに観れて鳥肌。ただ、思ったより出番がそんなになくて残念でした。幕開きの2回の剣舞が一番感動したかも。1幕は鹿鳴館をイメージするようなドレス姿がきれいだった。2幕では変わった着物らしきものを着てました。明治時代のドレスを他にも何着か着て欲しかった。歌は男役時代の名残は少しあるものの、自然な女性の歌唱で良かった。デュエット曲も美しくきれいにはもってた。11月から全国で公演される「TAKARAZUKA WAY to 100th ANNIVERSARY Vol.2 『DREAM FOREVER~宝塚OGレビューツアー2011~』」は東京、大阪の他にもかなり細かく全国を回るようです。これはめちゃくちゃ楽しみ!大和さん、鳳蘭さん、麻路さきさん、風花舞さん、星奈優里さん、初風緑さん・・作・演出は酒井澄夫先生でどんなレビューが観られるのか今から楽しみです。大澄賢也さん・・・やっぱりダンスが素晴らしかった!連獅子っぽいパフォーマンスは鳥肌もんでした。役柄は侍気質を捨て切れない頑固な武士の残党。大澄さんが出てるミュージカルは何作か観たと思うけど、歌声も気持ち良くてダンス、歌唱ともに魅力的です。中川晃教さん・・・晃教さんて何て読むのか分からないけど、モーツァルトでも主演してた方です。元気でコミカルな役でした。モーツァルトの舞台を思い出しながら歌声を聴いてました。「♪さらば悲しみよ エーヤンエーヤン エリーザベー」っていきなり立ち上がって歌い出した人が俵和也さんだと思う。今日の舞台じゃなくて…エリザベートの中で^^;開演前にパンフレットの写真を見た時は分からなかったけど、舞台に立ってるのを観たらいきなり、頭の中に「♪さらば悲しみよ エーヤンエーヤン…」って浮かんだ^^;スクッと立ち上がって歌い出したイメージが強烈に印象に残ってる。退団後に大和さんが出演した舞台ではやっぱり「まさかのCHANGE?!」が一番好きかな。七帆ひかるさんも出てたし・・・・^^;「桜姫」を観に行けなかったのが残念。大和さんはこんな本も出してます。
2011年06月28日
好きな映画の舞台化なので、絶対観たいと思って東京のチケットを取ろうとして赤坂ACTの会員なので先行で申し込んだけど外れてしまい諦めてたら大阪公演もあると発表され、これまた梅田芸術劇場の会員なので先行発売で今回チケット取れた^^v正直、出演者が誰とかほとんどよく分からないまま今日の観劇でした。純粋に作品だけに興味があるなんて事は珍しく、いつもとは違う緊張感で劇場に入りました。この映画は何回観たか数え切れないほど観てます。キューブリックの作品の中ではベスト3に入るほど好きなわけじゃないけど、何かことあるごとに観てたような感じかな。もちろんブルーレイ化された時も即買いでした。想像してたよりも視覚的にも聴覚的にも迫力があって満足でした!音はもう少し大きい方がいいような気もしたけど、なかなかの迫力でした。パンクオペラって付いてるのでサウンドについては半信半疑だったのですが、ノイズ系パンクの雰囲気もあったりして楽しめました。前半のアレックスが暴走する場面はもっとハードコアなえぐい曲があっても良かったような。だいたいいつもROCKミュージカルとかってサブタイトルが付いてても歌謡ロックみたいなのばかりなんだけど、今回のはかなり激しくて尖ってて良かった。映画と原作の違いや好き嫌いは置いといて・・・・7時開演だったので終ってから、遅くまで呑んでしまって帰るのがまたまた遅くなってしまった。遅い時間に開演ってのは帰るのが遅くなってしまうけど、やっぱりいい感じ。夜、遅くに観るような芝居の時はなおさら・・・夜公演はありがたい。小栗旬さん・・・あんまり知らなかった俳優さんなんだけど、凄く頑張ってておもしろかった!テレビや映画で大人気の俳優さんだと一緒に行った友人にいろいろ教えてもらった。テレビはほとんど観る事がないから知る機会がなかったけど、今日で完璧覚えました。石川禅さん・・・石川さんが出てると言うことは知ってて凄く楽しみだった。どの役をするのだろう?といろいろ考えてるのも楽しかった^^;石川さんの芝居や歌はやっぱり良い!牧師の役がめちゃくちゃおもしろかった!し、感動的でもあった。吉田鋼太郎さん・・・吉田さんも凄く好きな俳優さんです。今日も凄かった!浮浪者の時も内務大臣の時も目が離せないほど惹き付けられた。そして!今度大好きな一路真輝さんとの共演が発表されて夢のような共演で最高です!一路さんの深い芝居とどうぶつかり合うのか期待大です!!武田真治さん・・・一路さんのエリザベートの時にトート役で出演したのを何度か観てる。凄い!って毎回感じさせる存在感と芝居です。今回は何役も演じてて楽しませてくれました。桜木健一さん・・・子供の頃に柔道一直線を観ててそのイメージが強いんだけど、こうやってミュージカルの舞台に立ってる桜木さんを初めて観て、やはり一世風靡した人だけあって舞台の隅にいても輝いてみえるオーラを持ってるように感じた。所長とアレックスの父親の二役でした。所長役の扮装や雰囲気は誰かと重なるとずっと考えてたら花組の悠真倫さん!宝塚でやるなら悠真倫さんがこの役を演じたらバッチリ!橋本さとしさん・・・マッドサイエンティストの狂気を完璧なほどに感じさせてくれて素晴らしかった!舞台装置はLEDライトパネルスクリーンをふんだんに使って奇抜な映像や目潰し効果を出してた。LEDライトパネルは今、流行でいろんな所で使われてるけど、今日の使い方は斬新で良かった!基本、書き割りが好きだけど映像も効果的なら、それもいいかなと最近思う。この作品のような舞台なら映像じゃないと、かなり雰囲気を出すのは難しそうだし・・・。パンフレットはこのオレンジ色と黒の2色ありました。このチラシが入ってて狂喜乱舞^^;東京のパルコ劇場で7月のみの公演だと思ってたから、意表を突く関西公演の発表はうれしい限り!もちろん東京も行くつもりだけど、大阪でも8月に観られる事になった!
2011年02月09日
大地さんがイライザ役を卒業すると言うことを聞き、チケットを取りました。10列目やや下手の席が取れてラッキーでした。大地さんのイライザは1993年に今日と同じ劇場で観たのが最初でした。(劇場飛天と呼ばれてた頃)大地さんのマイフェアレディが大阪初お目見え公演だったので、チケット取るのも大変だった記憶があります。1993年の観劇から、この作品は観てなかった^^;何度も行けるチャンスはあったけど・・・・日にちが合わずに諦めた事が多かったように思う。映画版はもう何回もセリフが分かってしまうほど観てます。初めてこの映画を観たのは神戸新聞会館大劇場って言う大きな映画館で小学校5年の時に友だちと観に行きました。もちろんリバイバル上映です。この映画館は1500席もある大きな映画館でした。同じ建物の7階にはスカイシネマっていう300席ほどの映画館もありました。小学生、中学生の頃は三宮のこの映画館に数え切れない程、映画を観に行ってました。三宮には他にも大きな映画館はいろいろあったけど、震災で全て無くなりました。映画版も2幕構成で途中で休憩が入りました。そんな映画を見るのが初めてだったので何か得したような気分になったのを覚えてます。で、映画の話は関係ないので・・・1993年に見た時のキャストはヒギンズ教授が村井国夫さん、ピッカリング大佐が金田龍之介さんでした。今回のヒギンズは石井一孝さん、ピッカリングが升毅さん。イメージよりずっと若い感じなので、観る前はどうなんだろ・・・って思ってた。レックス・ハリソンが演じたヒギンズ教授のイメージをまったく壊す事なく舞台にレックス・ハリソンがいるような錯覚をするくらい似てる動きや仕草に驚きました。升毅さんもウィルフリッド・ハイドと比べるとずっと若いけど、何の違和感もなくストーリーの中へ入っていけました。イライザの父親役アルフレッド・ドゥーリトル役は1993年に見た時のまま上条恒彦さん。ドゥーリトルそのもののイメージで最高でした。その父親ドゥーリトルの子分のようなハリィって役を安原義人さんが演じています。今日、一緒に観劇した友人がこの安原さんの大ファンで昔からテアトルエコーの作品などをずっと観劇してたらしい。その安原さんファンの友人は今回の東京公演まで行くそうです。安原さんは新劇俳優さんなんだけど、「イーストウィックの魔女たち」からミュージカルの舞台に立ち始めました。大浦みずきさんの旦那さんの役で最高でした。大地真央さんはやっぱり偉大ですね!凄い!劇場内の空気を一瞬で変えるオーラを持ってる。有名なキャラクターを真似る作品って凄く大変だと思うけど、白々しさもまったく感じさせないし、映画のイメージ崩す事もなく、更に大地さんのオリジナリティがかなりプラスされて素晴らしいイライザでした。昨夜は今日、久しぶりに大地さんの舞台を観る事もあって「二都物語」の「思い出は遠く」を聞いたり「ヒート・ウエーブ」を聞いたりしてた^^;4時半開演で8時丁度に終演。30分休憩が入って3時間の舞台。作品力ももちろんだけど、キャストの集中力の素晴らしさで一瞬もだれる事なく最後まで集中できる舞台でした。久しぶりに生・安奈淳さんが観れる!3列目が取れた!鳳蘭さん、未来優希さん、初風諄さん、の歌がたっぷり聴けるといいんだけど。安奈淳さんが出てるだけで何度も観たい!あと何回か行くつもりです。安奈さんと鳳蘭さんで「君と僕」の再現とかあればいいのに。安奈さんには定番曲だけじゃなく、ちょっとマニアックなナンバーも歌ってほしい。「チュルクの恋」「ボン・バランス」「風は生きている」「ザ・フラワー」とか・・・鳳蘭さんとのダブルトップ時代の曲もいっぱい聴きたい。「オー!ビューティフル 」とか・・・鳳さんは「マイハイスイング」のオープニングの激しいスキャット~主題歌の流れを再現してほしい。「ラ・ラ・ファンタシーク」の「SUNRISE」の再現とか・・・最高なんだけどな。未来さんにも歌って欲しい曲はいっぱいあるけど、この中ではかなり下級生なのでソロをいっぱい歌うのは無理かな・・・「ソロモンの指輪」を一人で全編歌ってほしい。
2010年11月05日
東京の初演を見逃してずっと観たかった作品。早くから海外版のCDだけ持っててナンバーは聴き慣れていました。やっと関西にレベッカが来るのでかなりの期待で観劇。前から3列目下手側。映画も昔から何度も観ててストーリーもだいたい覚えてるし、あとはそう舞台化してるのかワクワクでした。ただ8日は宙組新人公演 9日は石丸幹二さんのコンサート、そして今日と・・3連ちゃん・・。正直、疲れてたのもあるけど。♪結論から申しますと~・・・やや期待外れだった。期待しすぎた自分も悪いけど・・・。「エリザベート」を頂点に、リーヴァイ、クンツェコンビの作品は徐々に下降線を辿ってるようにしか思えない。ナンバーもCDで聴いてたけどインパクトのある曲は少ない。山口祐一郎さんの歌声だけで13000円の価値はあるけど・・・。山口さんはいつでも安定してるし歌唱力が落ちない。国宝級の聴いてて気持ち良い歌声です^^独特の歌う時の手振りはいつもと同じだけど、あの手振りが、また何か良い雰囲気で好きです。ちょっと笑ってしまいそうになる動きの時もあるけど貫禄と安定感と音圧で引込まれてしまいます。この役もなかなか似合ってて良かった。シルビアグラブさんが今日のダンヴァース夫人役。涼風真世さんを観たかったんだけど日程が取れずにシルビアさんの日のチケットを買いました。でもそれで良かったかも。凄かった。入り込んでて不気味さがおもしろかった。寿ひづるさんはさすが、存在感が抜群でした。この役もはまり役でもっと出てきてほしいと思った。歌も素晴らしかったし役作りも完璧でした。石川禅さんもいつでも安定してて出てきただけで安心できる存在です。石川さんの歌声でも13000円の価値はあるなぁ。でももっと歌ってほしい。tekkanさんもいろんなミュージカルで観てるけど、どんどん存在感も増して主要人物を演じるのが似合う役者さんになってきた気がしました。この役もおいしい役だけどやり過ぎ感をあまり感じさせずに素晴らしかった。吉野圭吾さんも強烈な個性と存在感!この人が出てるミュージカルは観たいと思ってしまう。今回の役も素晴らしかった!ムービングライト類のプログラムとか凄く良かった。照明全般凄くセンスの良さを感じました。ラストの炎の映像だけはイマイチだったけど・・・。「わたし」役の人が違えばまた違う良さを感じられたかも。ちょっと残念だった。今日、山口さんの生歌を聴いて、もう行かないつもりだった「エリザベート」にやっぱり行きたくなってきた。一路さんが出てないとあまり観たいと思わないけど・・昨日の石丸さんのコンサートで石丸さんの事も初めて知ったし、山口さんトートと石丸さんトートは観ようかな・・・。悩む所です・・もう友人もみんな東宝エリザベート卒業してしまって誘っても誰も行かないからなぁ。関西に来るのなら確実に行くんだけどな・・・。
2010年06月10日
すっごい久しぶりに新感線の舞台を観てきました!めちゃくちゃ楽しかった!客電が落ちるといきなり「Heavy Duty」!この曲はジューダスの曲の中でもしぶめの人気曲なので知ってる人もかなり多いと思う。この曲は1984年の来日時にも、もちろんセットリストに入ってました。USツアーで使用してたメタリオンのセットは持って来てくれなくて、コンパクトバージョンだったけどセットリストも満足いくものでした。この時点での一番新しいアルバム「Defenders Of The Faith」からは一番好きな「Jawbreaker」と「The Sentinel」が聴けたのが最高で、「Rock Hard Ride Free」「Freewheel Burning」ももちろん演奏。そして今日のオープニングを飾った曲「Heavy Duty」は後半のクライマックスの合間に演奏されたって感じでした。そしてカーテンコール時に使用した曲は「Parental Guidance」これはなかなかPOPな選曲。ジューダスファンの中では不人気なアルバム「Turbo」に収録。自分は「Turbo」はめちゃくちゃ好きなアルバムなのですが・・・^^;カーテンコールはPOPでいいのだろうけど、ちょっとじっとりシブく「Out In The Cold」でカーテンコールなんてのも良かったかも。「Out In The Cold」は地味なイメージだけど「TURBO TOUR」ではオープニングを飾った曲です。でも何でジューダスばかり・・・。好きだからいいけど。で、舞台の話へ。映像の使い方も凄い豪華でCGもよく出来てた。ミュージカルにしてはかなり音量は大きく迫力があったし、音も良かった。文句なしに楽しめた。3時間以上あったのに短く感じてあっと言う間に終わってしまった。ドタバタコメディだけど舞台の中に完璧に引込まれていました。古田新太さんは、やっぱり凄い!凄すぎる。妙に変な華があって天海さんに負けないオーラです。観てるとどんどんカッコ良く感じてしまう^^;まあ、カッコいいんだけど。古田さんだれで12500円の価値を感じてしまった。天海祐希さんを生で観るのはもう10年以上ぶりかも。天海さんと言えば自分は「エールの残照」が最高に好き。銀橋を死んでしまった麻乃佳世さんを抱きかかえて歩きながら歌う場面とか強烈なインパクトでした。そして谷村新司さんが作詞作曲した「風のシャムロック」!これは紛れも無い名曲!!今日も観劇後,呑みに行ってから帰りの電車の中でipodからは「風のシャムロック」が延々流れてました^^;良い曲だ~!「残照のようにひそやかに」もなかなか隠れた名曲かも。でも「風のシャムロック」は天海さんの声にもバッチリ合ってて最高です。もうさっきから「エールの残照」が観たくてウズウズです^^;ブログ書いたらすぐに今日は「エールの残照」を観ます!「薔薇とサムライ」の実況CDがロビーで売ってたのでさっそく買ってきてそれを流しながら書いてます。でも、天海さんも他の出演者もこのCDよりも更に何倍も歌が良かったと思う。大阪公演を映像に残してくれたらいいのに・・・。あ、思い出した「♪ライライラライラライライライライ・・・・」って「サンバ・フラグランス」ってのもあったなぁ^^;「ミリオン・ドリームズ」はええ声~って歌い方だったなぁ。あとやっぱりおもしろかった歌は「オーレオレオレ~」かな。天海くんの宝塚時代の作品をしばらく観まくってしまいそう。2番手時代も良かったし・・・。浦井健治さんも最高でした!歌も相変わらず素晴らしくて聴き惚れました。コメディセンスも凄いんだなって・・・眉間にしわ寄せて苦悩してるルドルフのイメージが強いから・・・。ルドルフダンスもいろいろ見せてくれました。「闇が広がる」の手を握って一歩ずつ下がる振付けが天海さんとやってました。そこは誰でもわかる所ですが、自分の浦井さんのツボは「♪我らを救いしエーヤンエーヤンルドルフ~」の所の王冠を取り上げられて馬車が動き出して慌てて飛び降りる時の振付けそのものをやってた。その後のダンスの右手を握りしめて上に突き上げる振付けとか・・・何かかなりウケた。歌うまいなぁ~。橋本じゅんさんもやっぱり最高です!一番笑ったかも。藤木孝さんの芝居も引込まれました。高田聖子さんもすっごい前からいると思うけど、強烈なインパクトです。ナンバーでもお気に入りがいっぱい出来ました。まず、「ブラボーブライボン~」って歌ってた「素晴らしき哉、大宰相。」が最高だった。「髑髏のブルース」のリフがまるでサバスの「Hole in the Sky」みたいで良かった!バラードでは天海さんと浦井さんのデュエット曲「理由 I Will Sing」が最高でした!メロディも歌詞も素晴らしかった。天海さんソロのバラード「あなたか泣いてくれたから」は少し「エールの残照」っぽくって感動的だった。でもCDよりも今日の歌の方が何倍も良かったように思った。あ~~楽しかった。CDジャケット
2010年05月05日
昨夜はBRAVAで写楽を観劇してきました。宝塚を退団されてから初めて見る大和さんでした。写楽の前にも1作ミュージカルに出演されてたけど、時間が合わずに残念ながら行けなかった。男役だった形跡をまったく感じさせない完全に可愛い女優さんになってました。写楽が女性だったって設定で、大和さんはその写楽役。かわいい仕草でゆる~い女性の役です。男役時代の超キビキビしてる大和さんの芝居と正反対なのに見事に演じ切っていました。写楽って聞くとまず思い出すのが山本リンダさんのヒット曲「写楽」。舞台の中で使えばバッチリなのに・・・。山本さんの楽曲の中でもベスト5に入る名曲です。エンディングで流すとかしたらカッコ良かったのに。観劇後は友人と居酒屋で話が盛り上がって長い時間呑んでました。白木みのるさんの話題や昔のお笑いの話とか・・気がつけば11時でした。なぜ白木さんかは、あとで出てきます。自分は白木みのるさんのクオリティの高い芝居や半端じゃない歌唱力の素晴らしさに魅了されてCDや出演作品を買うほどです^^;で、その帰りの電車の中では当然、山本リンダさんの「写楽」を聴きちゃかしてました^^vやっぱり名曲です!舞台の挿入歌にすれば凄く合うのに・・。ストーリーは江戸時代の芸術家が寄り集まっておもしろおかしく進んで行く喜劇でした。途中、おいらんの芸者が処刑される場面とかあったけど、それもちょっとおもしろくしてる感じで全体的に上質なコメディ作品でした。大和悠河さんは宝塚トップ時代に引けを取らないほどのオーラでした。とにかく可愛くてびっくりでした。女性としての芝居もかなり出来てきてるように思えたし、仕草も所作も美しい女性でした。大和さんが出てくると眩しいくらいに輝いて見えた。あ・・眩しいと言えばムービングライト(バリライト)がちょっと下品な感じでした。目潰し(客席照らし)がやたら多く、効果的に数回数秒使うとかならいいけど、何度も何度も目潰しライトを使ってライティングはちょっと不快でした。逆にこの前のディートリッヒでは下から天井に向けて20基ほどの照明を照らしスモークとの相乗効果で幕を創り上げるという上品でセンスのいいライティングでした。そのかわり写楽はバンドが強烈に素晴らしくて感動でした。音楽だけでも12000円出せるほどのアレンジ、演奏で感動でした。ベース、パーカッション×2、SAX、Pfの5人で分厚い迫力のある演奏を楽しませてくれました。主演の橋本さとしさんの存在感も強烈で芝居も良いし、人柄も良さそうだし凄く気に入りました。歌ももちろん上手いし。大和さんは歌はもうちょっとガンバレっ!可愛かったから許せるけど^^;山路和弘さんと葛山信吾さんはアンナ・カレーニナ、宝塚BOYS、MAとかでも何度も観てるので実力は分かってたけど、改めてまた生で見ると凄い俳優さんだと感動しました。おいらんの役を演じたソニンさんって人は初めて知ったけど、外人さんかと思ったらパンフレット見たら高知出身って書いてました^^;ロス・インディオス&シルビアのシルヴィア的な・・・ソニンなのだろうか。芝居も良いし、何やら不思議で不気味で感動でした。ここで白木みのるさんの話なのですが・・・昔、コントか何かの中で白木さんが芸者やおいらんの姿をしてた事があってソニンさんが出てくる度に白木さんのあの姿が鮮明に浮かび出されました。パンフレットの写真ではまったく似てないけど、声や動き表情がそっくりで感動でした。良い意味で似てると思ってます。おもしろい役、可愛い役、怖い役、どんな役を演じても最高な白木さんに似てるって事はやっぱり凄い演技力がある人なんだろうと思う。白木さんと言えば「てなもんや三度笠」ばかり紹介されますが、もっともっと凄い芝居をしてる作品が多々あります。生の白木さんの舞台を見たのは3度だけですが、出てきただけで感動したのを覚えています。梅コマ芝居や新歌舞伎座の演歌芝居にもよく出演されています。怖い犯人役とかもマジで恐ろしい芝居でした。「好き! すき!! 魔女先生」っていうテレビドラマの第一話にも番長の役で特別出演しています。それだけ欲しさにLDのBOXを買ったほどです^^;後はダメ親父の主題歌、挿入歌でも有名です。大映映画の妖怪3部作の油すましの声はずっと白木さんだと思ってたけど、あれは別人だそうです^^;かなり声がそっくりなだけど・・・。藤田まことさんが亡くなった時に久しぶりにテレビのインタビューで白木さんの姿を見ましたが、まだまだ元気で良い作品を残してほしい。白木みのるさん始め、ミヤコ蝶々さん、京唄子さん、フラワーショウ、チャッキリ娘、若井はんじけんじ、吾妻ひな子さん、正司敏江・玲児さん、宮川左近ショー・・この頃の芸人さんがやっぱり一番好き。亡くなった人も多いけど現役でバリバリやってる人もまだいます。フラワーショウは華ゆりさんだけが残ってるのですが、舞台に立っているのかどうか分かりません。華ゆりさんと言えば初代の京山幸枝若の妹さんで凄い人です。正司敏江・玲児さんは今もがんばってると思いますが、松竹の劇場が無くなってから見る機会がなくなりました。松竹芸能の仕事はしてるのでしょうか?角座、浪速座がある頃や神戸新開地の松竹座がある頃、小学生だけど寄席にはよく行ってました。そこに正司敏江・玲児さんもよく出演されてました。フラワーショウもチャッキリ娘も中田ダイマルラケットも宮川左近ショーも暁伸・ミスハワイも最高でした。余談ですがミスハワイさんの前の芸名は春野ひばりさんです。宝塚の芸名みたいです^^;落語も今では信じられないようなメンツでの出演があったりしました。白木みのるさん、藤田まことさんは神戸松竹座には出てなかったと思いますが・・・。・・・話が脱線しまくりなので・・・写楽、実力のある役者と強烈なミュージシャンで創り上げてて素晴らしかった。橋本さん、ソニンさん凄い良かった。次に大和さんの舞台を観るのは七帆ひかるさんと共演の「まさかのチェンジ」です。「写楽」音楽だけでもまた聴きたいなぁ。DVD注文しようかな。山本リンダさんの「写楽」も負けないくらい素晴らしいですが・・。大和さんの写真集のようなパリ紹介本も発売してました。「好き! すき!! 魔女先生」の第一話「決闘!すずめヶ丘」
2010年04月25日
大人計画の舞台を観劇してきました。作・演出 松尾スズキさん。松尾さんの流の朝ドラって言うのだけ友人から聞いていました^^;まあ、普通の朝ドラのわけないと分かってたし超常現象などがドンドン巻き起こるのか・・・と思てったけど、意外とシンプルで非常に分かりやすく楽しめるものでした。下町の蕎麦屋の一家を取り巻くちょっとだけ変わった人達が繰り広げるドラマ。主人公のサッちゃんは鈴木蘭々さんって女優です。声の通りも良くセリフも聞き取りやすかった。サッちゃんは子供の頃に片足を犬に噛まれ、それ以来ビッコを引いてるって設定。その噛みついて来た犬をその場で殺したらしい^^;祖母と父親と3人暮らし。母親は祖父と駆け落ちして心中した事になっている。そこに従業員募集の紙を見て面接にズケヤマと言う沖縄育ちの痴漢で3回捕まってる男がやってくる。・・・・そんな感じで舞台が進んで行きます。身体障害者の沼田もおもしろい役で覚醒剤を常習している。宮藤官九郎さんは覚醒剤の売人の役。不気味な怖さを感じられる演技も上手かった。そんなに過激な内容でもないので誰でも楽しめる舞台だと思った。一部、表現で過激っぽい所もあったりするけどテレビやメディアでは過激に感じられても普段の生活では普通な事ばかりでおもしろおかしく綴られています。覚醒剤だけちょっと普通じゃないけど^^;最後は何故かホロッとする変な感情も味わえました。2時間ノンストップの高速展開ですが、誰でも身の回りにあるような事柄が多いので置いてけぼりになりにくいと思う。ドタバタコメディとは違う物悲しさもずっと流れているようでパンクって言うかグラインドコア、デスコアって感じが自分はしました^^激しい場面ではCattle Decapitationの「Unintelligent Design」が頭の中を何故か駆け巡ってました^^;帰ってCattle Decapitationのアルバムを聴こうと思いながら観劇してました^^
2009年10月18日
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