おしゃれ手紙

2010.10.26
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テーマ: 愛しき人へ(903)
カテゴリ: 父の麦わら帽子

薪用の木を山に採りに行くのです。

持ち帰った木は、「カド」とよばれる家の前庭に置かれます。
それを、父が暇を見つけては切るのです。

几帳面な父は、同じ長さにするために、30センチくらいに切った木を用意します。
それをあてて、ギコギコギコギコ・・・。
そして、家の西側の軒下にそれを積み上げます。
来る日も、来る日も続けるのです。
やがて、ピッタリとサイズの揃った薪が西側の軒いっぱいに、なります。
すると父は満足そうに笑いながら言うのです。
「タキモン(薪)がこんなに、仰山あるのを見るのは、気持ちが豊かになるなぁ。」

楽しそうに仕事をしていた父にひきかえ、
先日、梅の木の枝を切りに実家に行った私と妹は、たった一本の木にフラフラ。

10年くらい前までは、風呂は薪で焚いていました。
西の軒下には、まだ、半分ほど父が作った薪が、整然と積まれていました。
父と母が二人で作った味噌も、好い匂いがしていました。
もう、無人になって5年以上たつのに、そこここに、父の残したものがあるのです。

薪は無くても、父がいてくれたら、どんなに暖かい会話が出来たでしょう・・・。

26日は、2002年2月26日に亡くなった父の命日です。
■2003.10.26

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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2010年10月24日 *道普請/公園づくりの仲間になって下さい!*
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Last updated  2010.10.26 19:42:17
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