できない嫁



私は家事が出来ない。
嫌いな上に苦手なのだ。

なので結婚前から旦那には「私に家事は期待しないで」と言い聞かせておいた。
旦那はそのまま素直に受け取ってくれた。

が、旦那はそのことを義両親にも伝えていた。
結果、私は結婚当初から「外で働く家事のできない嫁」として受け入れられた。

結婚して最初のお正月、車で2時間掛かる私達の新居(そのころは別居)に義母はおせちを届けてくれた。
そして雑煮を作ってくれた。

2世帯で同居を始めてから、義母は2Fの掃除をいつの間にかしてくれるようになった。
帰ってくると流しや鍋がピカピカに輝いてある。
留守の間に寝室に入り、枕カバー等を洗濯してくれている。
息子が小さい頃等は会社から帰ってくると夕飯まで用意してくれていた。
(しかしさすがに心苦しいので水・金だけご馳走になることにした。)

この話をすると、大概の友人(女性)は「私だったら耐えられない!」と言う。
私もそうだろうなーと思う。
できれば義両親に生活を干渉されたくないってのはよーく理解できる。

でも・・・  人間って慣れるのだ。

どんな状況でも慣れればどってことない。
今では台所が綺麗になっていると、魔法の小人さんが現れたようで、心底嬉しい。

そうして私は「できない嫁」街道を真っ直ぐらに突き進む自分を認めちゃっている。

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