韓国同居暮らしと日本語教師

韓国同居暮らしと日本語教師

2007年05月17日
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 私は小学生の時ぐらいから洋画や翻訳ものの本が苦手で、
その時に植えつけられた苦手意識から
それらのものは今でもほとんど見ない。


 まず、本の場合登場人物の名前が覚えられなかった。

 カタカナだとパッと見ただけで何と書いてあるのか認識できず、
一文字一文字確実に確認してみないとわからないような名前だと
一回だけでは憶えられず、
何回も前に戻ってどんな人物だったか確認したりしないといけないため、
読んでる途中でイヤになってしまうのだ。


 そして映画の場合、顔が覚えられなかった。

 西洋人の顔は皆同じに見えてしまうのだった。

 私の頭の中には、ヨーロッパ系男、ヨーロッパ系女、
アフリカ系男、アフリカ系女というように西洋人の
カテゴリーがたったの4つしかない為、
同じカテゴリーに分類されてしまう人物が二人以上
出てくるようになると見分けがつきにくくなる。


 だから作品は日本のものであるものの、
あれだけ流行ったガンダムシリーズなんかも
全然興味が持てなかった。
 理由は名前がカタカナだったし、髪が金髪だったり
するからだ。


 なので英語は必要だと思うが、映画で勉強しようとか
そんな風にはなかなか思えない。

 でも英英辞書を買おうとは思ってるんだけどね。



 そして結婚するまでは、赤ちゃんの顔はどの子の顔も
全く同じに見えたものだ。
 見分けようという意志すらもなかった。

 テレビドラマで出産シーンの直後に
丸々と太ったピカピカの赤ちゃんが出てくるシーンで、
日本の母が

「これは新生児じゃないー!」

とよくツッコミを入れていたけれど、
私にとっては生まれたばかりの赤ん坊も満一歳くらいの赤ん坊も
歩いていなければ皆同じようにしか見えなかった。


 結婚して赤ちゃんのいるお母さんの友達が出来て、
具体的に特定の赤ちゃんの知り合いが出来て初めて、

「あーあ、一口に赤ちゃんといっても、
一人一人の人間が皆顔が違うように
赤ちゃんも一人一人顔が違うんだぁ」

と改めて思った。


 我が実家では犬をずーと飼い続けているが、
朝晩犬の散歩をしつづけて、犬の知り合いがたくさんいる
母は

「この犬はおじいさんだ」

とか、犬の年齢も大体わかるようだ。

 そして犬好きな人ならば犬を見ると
レトリバーだのチワワだの、犬にも種類が色々あって、
それらを分類して話すのだが、我が家で犬がずーと
飼われていたにもかかわらずどちらかというと
犬嫌いな私の頭の中にはそういう分類をしようと
する機能が存在していないようである。

 私の頭の中にある犬に対するカテゴリーは子犬、小型犬、大型犬
シベリアンハスキー(うちの飼い犬がこれだから)のみ。

 どうして犬が嫌いかというと、
第一に子犬のお腹のはちきれそうなパンパンさが駄目。
 触ってポンっとはじけたらどうしようかとホラー映画に
出てくるようなシーンを思わず想像してしまう。

 第二に、脚にうっとうしく絡みつくしつこさが駄目。
 はっきり言って負担だ。

 なので、実家では犬をずーと飼っていたにもかかわらず、
犬に関心もなければ詳しくもない。



 ある時韓国の地図をフリーハンドで適当に書いていたのだが、
それを見ていた夫に

「違う、違う、それは韓半島じゃない!」

と駄目出しをされてしまい、その適当に書いた地図を夫に
書き直された。

 夫は韓国人なので、やっぱり韓国に対する愛着というか
こだわりというか姿勢が私とはかなり違うのだと思った。



 そんな私は日本を離れ早7年、三十代も後半に差し掛かったのだが、
どうも日本の若い子が皆同じに見えるようになってしまった。
(日本に住んでないし、日本のテレビも見れないためだと思われる)

 一方見分けがつくのは日本のアバレンジャー、マジレンジャー、
ボウケンジャーにゲキレンジャーなど、男の子ママなためそんな戦隊ものばっかりで、
韓国ではこれらのネーミングは皆パワーレンジャーと呼ばれているのだが、
(例えばマジレンジャーならパワーレンジャーメジポスと
いう風に呼ばれている)
それらを聞くたびに

「違う!それはマジレンジャーだ!」

と心で叫び、ことあるごとに子供たちに

「(パワーレンジャーじゃなく)マジレンジャーね」

などとこだわりを持って区別をして話したりしている。

(しかも日本にいる訳じゃないから放送を見てる訳でもないし、
我が家はチャンネルが少なくそれらの吹き替え版はめったに見られないのだが、
日本から送ってくるそれらのグッズを見ているうちに詳しくなった)

 しかし若い子は見分けがつかないくせに、そんな戦隊ものの見分けがつくなんて
どっか間違ってないか?と自分に問いかけるこの頃なのである。





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Last updated  2007年05月17日 13時12分53秒
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