韓国同居暮らしと日本語教師

< 新しい記事

新着記事一覧(全897件)

過去の記事 >

2011年07月01日

子供の面倒をみる仕事の手記

(6)

テーマ：韓国！(17313)

カテゴリ：日本語

　仕事自体はそれほど忙しくないんですが、
やっぱり自分の時間がなかなか持てそうにもありません。

　中学校の一学期中の授業は今日で終わり。
（夏休みに３日間１０時間だけしてくれといわれたけど）
　学校なので行事があれば休講になったりして
そんなにびっちり授業だったという訳ではないけど、
４月５月６月はやっぱり大変だった。
　面事務所の自治センターの授業も７月中は夏休みです。

　その代わり電話で日本語を教える授業の方がぼちぼち入ってきました。

　５、６箇所掛け持ちしてるんだけど、何故かひとつの仕事がなくなると
違う仕事が増えたりして、うまい具合にいっています。仕事運あるかも～

　子どもの面倒をみるアルバイトも週に２時間、３時間とかだけど、冬に仕事が
なくなったときのことを想定して、続けてはいます。

　そのアルバイトは政府からお金が出るんでお金は確実にもらえていいんだけど、
教育を受けたりだの、今度は手記を提出しないといけないだの、時給が高くなく
時間もたくさん出来ない割には面倒です。

　手記を書かないといけないので、日本語でここに下書きをします。

　私が今現在担当している家庭はお母さんが家で近所の子ども達に美術を教えています。
見ている子供は満一歳になってまもない保育施設に通っていない女の子です。

　最初に行ったのは２月ごろでその時は人見知りせず、お母さんが出かけても
泣くことはなくて本当に見やすかったのですが、しばらくするとお母さんへの
後追いが激しくなり、私や他の先生が訪問するだけで泣く様になりました。

　お母さんが家で美術を教えている間同じ家で子どもを見るのです。
　家にお母さんがいながらもお母さんが自分のことをかまってくれない、
という状況を当然子どもが受け入れるはずもありません。

　それで、面倒を見る時間が４時間程度になる時は私の家に子どもを連れ帰って
面倒を見たこともありました。むしろお母さんの姿が完全に見えない方が
子どもに変な期待を持たせず楽だと思ったからです。

　家で仕事をして家族からも理解を得ることの難しさを感じました。

　またこの家庭は核家族で満４歳の保育施設に通うお姉ちゃんもいるのですが、
お姉ちゃんも家にいる時はお母さんが教えている生徒達に焼きもちをやいたりします。
　昼間お母さんが家事をして、子どもの面倒を見て、
その上小さい子ども達から理解を得られない状態で自宅で仕事をするのが
本当に大変そうです。

　お母さんは生徒達に美術を教えながら、
時には生徒達が言うことを聞かなかったりで悩むことも多いです。

　本当にそのお母さんは大変そうだし、孤独な立場に立っていると思います。

　それで子どもの面倒を見るという理由で、私がその家庭におじゃまして
美術の様子も肩越しに見て、その大変な状況を理解してあげる
ということが、そのお母さんには嬉しいようです。

　最近の核家族のお母さんは何でも一人でやらなければならず、
本当に孤独だと思います。でも本当に大変なときは子どもを預けることができ、
時にはその家庭の困難なことも理解してくれる、そういう人がいれば
どれだけ心強いでしょうか。

　このサービスは子どもを単に保護する、というだけにはとどまらず、
子どもの保育者の心の支えにもなっていると思いました。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated 2011年07月02日 01時22分26秒
コメント(6) | コメントを書く

[日本語] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

ぷくぷくはなさん

実は私も来年には二人目を幼稚園に送り、少しずつ仕事をしたいなと思ってるんですけど、子供にかかる負担と自分がどれだけ仕事と育児を両立できるか‥など考えたら問題は山のようです。

そこまでして仕事するのか？自分の子供を見るのが先だろう‥という意見が多いのが韓国社会で根強い意見だと思います。難しいですよね。その中で子供育てながら頑張っているお母さん方、尊敬です。 (2011年07月02日 08時46分39秒)

返事を書く

Re:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

はんらさん

韓国も、いまや、共働きしないと生活が苦しい社会になりましたが、急激に社会が変わったせいで、育児や家事などの面で、解決されていないことが多いですよね。
私が日本語を教えている小学生で、共働きの家庭では、朝ごはんも晩ごはんも食べてない、という小学生が、本当に多いんです。

うちも、私が仕事を増やしてから、
「それでも家事は女の仕事」
「なぜ女だけが家事をしなければならない」
と、夫との価値観の違いが解決できずにいます。
それに疲れて、私は、掃除はしなくなりました。
とりあえず、掃除しなくても、生きていけるから。
今は、見るに見かねて、夫が掃除するようになりましたが、子どもが小さい母さんは、本当に大変だと思います。
(2011年07月02日 09時21分48秒)

返事を書く

Re[1]:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

asouakemi さん

ぷくぷくはなさん
＞実は私も来年には二人目を幼稚園に送り、少しずつ仕事をしたいなと思ってるんですけど、子供にかかる負担と自分がどれだけ仕事と育児を両立できるか‥など考えたら問題は山のようです。

私の場合は思ったよりもうまく回っているけど、やっぱり
周りの協力や理解があるかどうかにもよる感じ。

＞そこまでして仕事するのか？自分の子供を見るのが先だろう‥という意見が多いのが韓国社会で根強い意見だと思います。

えー、そうなんだ。一昔前だったら私もそんな考えだったけど、
これだけ物価が上がったりしたら、今まで専業で大丈夫
だった人も働かないといけないと思う・・・
韓国は日本よりは理解があるのかと思ってたけど、
違うのね・・・

＞難しいですよね。その中で子供育てながら頑張っているお母さん方、尊敬です。

働いてお金をもらうというのは、それだけ何かを犠牲にして
代価を得る、ということなんだろうなと思いました。 (2011年07月05日 15時51分02秒)

返事を書く

Re[1]:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

asouakemi さん

はんらさん
＞韓国も、いまや、共働きしないと生活が苦しい社会になりましたが、

私もできれば専業主婦でやりたかったんですけど、
これだけ物価が上がると今まで専業主婦で切り詰めて
何とかやってた人も働かざるを得ないですよね。。。

＞急激に社会が変わったせいで、育児や家事などの面で、解決されていないことが多いですよね。
＞私が日本語を教えている小学生で、共働きの家庭では、朝ごはんも晩ごはんも食べてない、という小学生が、本当に多いんです。

えー、本当ですか。確かに本当に忙しかったら
食事を用意してあげることができないかもしれないけど。

＞うちも、私が仕事を増やしてから、
＞「それでも家事は女の仕事」
＞「なぜ女だけが家事をしなければならない」
＞と、夫との価値観の違いが解決できずにいます。
＞それに疲れて、私は、掃除はしなくなりました。
＞とりあえず、掃除しなくても、生きていけるから。
＞今は、見るに見かねて、夫が掃除するようになりましたが、子どもが小さい母さんは、本当に大変だと思います。

はんらさん、とっても忙しそうですよ。それだけ稼いでいたら
家族の協力が必要。何かひとつは手伝ってほしいよねー。
うちの夫ももう少し手伝って欲しいです。 (2011年07月05日 15時57分28秒)

返事を書く

Re:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

hemi* さん

asouakemiさんがそのお母さんの子育て＆仕事ぶりを見ながら、理解してくれていることが、彼女にとってはとても支えになると思いますよ。
ちょうど自分が小さい子供を2人抱えて仕事もしていた10年ほど前を思い出します。
子供が小さいのに・・そこまでして働くかと言われたこともあり、やはり、ストレス全開でした。
今、東京の私の地域は子供を預ける場所もだいぶ充実して、お母さんの息抜きの場もたくさん企画され、子育て応援券なんていう券も数万円分発行され（未就学児以下ですから我が家には関係ないですけど＾＾；）ずいぶん乳幼児の子育てがしやすくなったように見ています。
日本もまだまだではありますが、韓国も少しずつ、働くお母さんに優しい社会になっていくと良いですよね。
(2011年07月06日 00時34分16秒)

返事を書く

Re[1]:子供の面倒をみる仕事の手記(07/01)

asouakemi さん

hemi*さん
＞asouakemiさんがそのお母さんの子育て＆仕事ぶりを見ながら、理解してくれていることが、彼女にとってはとても支えになると思いますよ。

手記の方はなんと利用者も書かないといけないそうで、
そのお母さんと手記についての話もしたんですけど
やっぱりそのお母さんも私がただ同じところにいるだけで
心の支えになるそうです。ん～

＞ちょうど自分が小さい子供を2人抱えて仕事もしていた10年ほど前を思い出します。

本当に大変ですよね。皆そうなんだなぁ。

＞日本もまだまだではありますが、韓国も少しずつ、働くお母さんに優しい社会になっていくと良いですよね。

２０年くらい前は本当何にもなかったようですが、
今は結構優遇されてきてはいます。でももっと改善されると
いいなぁ。 (2011年07月14日 23時35分22秒)

返事を書く