ゆうパラ*FAMILY
*出逢い*
1992.summer
初めて彼に出逢う・・・。
ある土曜日の午後。とてもよい天気。
仕事も終ったし、さ帰ろ。
特に予定もない私。
後輩の子が横で友達に無理やり約束の電話をしてる。強引ねぇ。
そうだっ!!
「ねえ、池ちゃん。急がないんだったら、友達とドライブがてら私をウチまで送ってくれる?」
「あ、いいですよぉ。」
待つこと数分、駅前の大通りにソアラが来た。
あ、友達って男の子なんだ・・悪いことしたかな?などと思いながらも車に乗りこむ。
車内は盛り上がっていたけど、罪悪感からか私はだんまり・・。
30分程で家に着きお礼をいって別れた。
数日後・・・。
会社に1本の電話が入った。
池ちゃんが取った。「ありがとうございます!○×クレジットでございます!!」
思いっきり営業スマイルで応対している。ふむふむ、上出来だぞ。
「はぁ?なんで?なんであんたが代わるん?」
なんだ、友達からなんだ。にしても怒ってるなぁ・・・。
「先輩!お電話です!!」
へっ?私?なんだ、友達じゃなかったの・・かな?
「はい。お電話変わりました。」
「あのぉ・・・この前車で送った者ですけど、覚えてます?」
はひ?なんだろう・・。
「あ、はい・・・。覚えてますが・・・。」
「よかったらお食事でもしませんか?」
「えっ!!私とですか??」
今時の子にしてはなんて古典的な固い誘い文句なんだ!
しかもどんな顔してたかも覚えてないんですけどぉ~~。
こんな展開予想もしてないから顔まで見てないし・・・。
あんまりにもストレートな誘いについOKをしてしまう。(^^ゞ
運命の日になるとも知らず・・・。
幸いその日は土曜日。仕事を終え待ち合わせの場所へ。
少し緊張しながら駅前のミスドへと向かう。
わかるかなぁ・・・。向こうが気付いてくれるかな・・・。などと思いながら店の中へ。
えーっと・・・、どこだろう・・・。
キョロキョロしているとこちらをキッと向いた人と目が合う。
ん?この人・・・?違うか・・。
いや、やっぱこの人だ!!だってずっとこっち見てるもん。
げ~~っ!こんな感じだっけ?濃い~~!!目でかっ!!!
髪の毛ストレートだったよね、確か。
ゲゲゲの鬼太郎みたいな分け目だったじゃん。違うくないか??
あれじゃカール・ルイスだよっ!!
もしかすると日本人じゃないとか・・。んなこたぁないか、ははは。
どうでもいいけどスーツ着てるんだけど・・・。まじ??
一瞬のうちに次から次へと言葉があふれる。
そこにいるのは彼なんだけど、明らかに前に会った時とは違う彼。
「こんにちは・・・。あれ?こんな髪型だったっけ?」
「あ、パーマかけたから・・」
「そ、そーなんだ。ははは。」
これがダーリンとの出逢い。
今思えば、この日に食事しなかったら
こうしてダーリンと結婚して子供を授かることもなかったのかなぁ、なんて。
むふ。運命のいたずらだわん。
あ、一応名誉のため(誰の?)言っておきますが
当時池ちゃんにはお付き合いをしている彼がちゃ~んといました。
なので、決して池ちゃんの彼を取ったりしたものではありませんので。アシカラズ。
ちなみに私にも彼がおりました・・・が、コレはまた別のお話・・・。うふふ♪