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2024.06.25
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カテゴリ: 宗教/天地創造
ヒトラー🌸苦難の連続 🌼霊界で会った人たち🌻李相軒先生🍇



2024/06/25
#統一教会#文鮮明#韓鶴子#家庭連合#李相軒#霊界


四 ヒトラー

 ヒトラーは、ユダヤ人たちをとても残忍に処刑した張本人です。歴史始まって以来このような残酷で、残虐無道な虐殺者はいないでしょう。私は、彼が悪党の群れの中で暮らしているだろうと考えていました。

 私はあちこち回りながら、気になっていた人物たちを探すのに忙しかったのですが、ある地域を過ぎゆく途中で、ユダヤ人の群れが、「あいつを殺さなければならない」と叫ぶのを聞きました。私が見回すと、雲の群れよりも、もっとたくさんの群れの人々が手と足を鎖で縛られたまま、大声でわめきたてながら、「あいつを殺せ、あいつを殺せ」と叫んでいました。その群れの端の方は見えませんでした。ところで、「あいつを殺せ」と言うその「あいつ」とは誰であり、どこにいるのか探ってみましたが、見えませんでした。群衆はずっと叫び続けていたのですが、その中には血まみれになった者、引き回されている者の列がびっしりと並び、まるで戦場のように悲惨でした。しかし、「殺せ」と指さされた人物が誰なのか、見つけることはできませんでした。私はあちこち、しきりにのぞき込みながら、戦場の火薬庫の中を掘り返すような心情で探してみました。

 なんと、これはどうしたことでしょうか。一本の木に人が縛られてぶら下がっていました。それも、すっかり衣服を脱がされてつるされているのですが、群衆に囲まれているので、よく見えませんでした。誰も彼を人として扱っていませんでした。そして、彼らは脱がされた裸体をじろじろと見ながら、あちこちで、「お前が我々を殺すときにしたこと以上に、お前はやられなければならない。恥ずかしいか。女たちよ、あいつの睾丸に触ってみよ。数千万の人間を獣のように虐殺したあいつの睾丸はどれくらい魅力的だろうか。触ってみよ。そして胸板に刻まれたこの文句は何だろう。お前がナチスの王だと? お前が王の役をしたから、今度は我々がお前の国民の資格で誤った王を処罰しよう。お前は生涯恥ずかしい姿のままで生きなくてはならない」と叫びました。様々にののしる声、「あいつの目を抜き出せ。あいつの毛を抜け。髪の毛に火を付けろ。よく燃えるだろうな、じりじりと。あいつの体はよく燃えるだろうな」などという声があちこちから聞こえてきました。

 地上ではどんなに凄惨であったとしても、このような姿はないでしょう。私は残酷なその光景を見た時、同情する気持ちがわきました。しかし、私が彼を助けた場合、私は彼らにむち打たれて死んでしまいそうでした。その日、私は凄惨な彼の姿を見ながら、何も言えずに、そのまま帰ってきましたが、のどが詰まり、胸が痛くて仕方がありませんでした。「まず誰を悔い改めさせなければならないのだろうか。誰を捕まえて神様を知らせ、真の父母思想を話すべきだろうか」。私には何の解決策もありませんでした。悩んだ末に、私は神様に祈祷を捧げました。「神様! 凄惨なこの場に先に来た者として、苦難の中であえぐ、あの民をどのようにしなければなりませんか」と、切実に祈祷を捧げました。

 すると、「相軒よ……」という神様の声が聞こえました。「お前の気持ちは分かる。しかし、彼らには彼に対するそれぞれの恨みがあるので、彼らの恨みが解ける時まで待たなければならない。今すぐ、ヒトラーを許せと言えば、彼らはおそらくお前を殺すかもしれない。待ちなさい。ヒトラーは地上の生の代価を支払わなければならない。罪には蕩減があるではないか。それを通り過ぎるたびごとに、お前の心は痛むだろう。そのたびに彼らのために、どれくらい口惜しい恨みが積もったことであろうと、祈祷し、慰労してあげなさい。その恨みがある程度晴れてこそ、彼らの心が鎮まるだろう」とおっしゃいました。私は、ヒトラーとどのように対話をしようかと、いろいろと考えてみました。

 私はそこを数回訪ねてみましたが、そこではいつも同じ惨状が繰り返されていました。一つの群れが叫び疲れると、また別の群れが集まり、同じ惨状を続けていました。ある日、私は群れの中に入っていって、ある若い女性に出会いました。その女性はきゃしゃながら、なかなかの美貌でした。私は彼女に「あなたはどのように処刑されましたか」と言うと、彼女は私の方を向きながら、「なぜ尋ねるのか。尋ねるな」と言いました。そこで私は神様から教えていただいた方法を使ってみました。私が「どれくらい口惜しかったですか。どれくらい胸が痛かったですか。同情します」と言うと、彼女は「私はあのようにされた」と言いました。それはどういうことかと言うと、女性をすっかり裸にしておき、そのまま殺すのでもなく、自分たちが思う存分見物をしたあと、大きな倉庫に監禁し、また開けて見たというのです。そして、そのようなことが何度も繰り返されて、凄惨な姿になったあと、毒ガスで息絶えるようにしたというのです。

 裸で立っているヒトラーの姿は、すべての人々の恨みの対象でした。復讐の刃物を持った者たちの恨みの声が天を突き刺しても、彼は仕方なく耐えなければなりませんでした。それは肉体をもった人間には、到底想像もできないことでした。

 もう一人の話を聞いてみましょう。その人は手にも足にも鎖をぶら下げていました。私が行って、「どれほど苦しいですか。どれほど苦痛ですか」と慰めると、「私たちを逃げ出せないようにして、彼らの要求に従って生きるようにさせました。それで、手錠で縛られたまま暮らしましたが、彼らは私たちの民族を怨讐と考えたので、私たちは生き残れませんでした。その残忍さは、まともに見ることは難しいほどでした。今、私たちの民族が、あいつに仕返しするために、私たちの手錠を集めて、あいつにかぶせれば、大きな、すてきな墓になるでしょう。いつかその日が来るでしょう。そして、私たちはあいつをひいて粉にして飲もうと決意しています。それでも私たちの恨みは解けないでしょう」と言いました。

 どうやって、そのような光景をすべて文章で表現できるでしょうか。それは果てしない受難、苦難の連続でした。しかし、私はもう少し日がたってから、必ず彼を訪ねていくつもりです。今の状況から見ると、ヒトラーに会うためには、まず周囲の人たちの恨みが鎮まる時まで待つしかありません。私は神様のみ言を考えながら、祈祷して待とうと思います。その期間がいつまでだろうか、と考えてみます。(一九九八年五月二十日)




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。
奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵
世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。
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Last updated  2024.06.25 19:01:51
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