或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

2016.05.09
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公園の林の中を歩いていた。

明るい木漏れ日の中、湿った落葉と雑草を踏みながら歩く。

この時期の、沸き立つような土の匂いが好きだ。

懐かしいような、泣きたいような、

空を仰ぎ見たいような気持ちになる。



そんな感傷ともなんとも付かない気分に浸りながら歩いていた・・・


・・・と、

上から私の鼻先(正確には足許を見ていたので、額先)を掠めて、

地上に落ちたものがある。

ドサッ、と質量のある音を立てて。

落下してきた物を見て悲鳴を上げた。

『おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
(残念ながら、キャーなんて悲鳴、出てこない)

大変立派なシマヘビだった。

『あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁぁ!』

咄嗟にマムシでないことは分かったが、兎に角頭を掠めて降って来たので至極驚いた。

しかし蛇は蛇で、大声を上げた私に相当驚いたらしく(当たり前か)、

特にコンバットダンスするでなく、絡まった姿のままそそくさと藪へと入っていった。

奴の頭がどこにあったのかすら、認めることが出来ない素早さだった。

土手を上り池に出ると、ゴワァゴワァ、と土蛙と思しき声が彼方此方から聞こえてきた。

冬眠から醒め、ここ数ヶ月あれらを腹いっぱい食べてきた結果の姿だったのか。



春が猛スピードで駆け抜けていった。
(北海道の気温は戻っただろうか)

気温は既に25度。

夏が目の前だ。

















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最終更新日  2016.05.10 23:41:07
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