芝生生活

4. 芝刈りのポイント

芝生の基本

4. 芝刈りのポイント

■芝刈りの頻度

芝刈りは最も重要なメンテナンスです。美しい芝生を保つのは，芝刈りにかかっています。「長くなったから刈る」のではなく，美しさを保つために刈ることを忘れないで下さい。

夏の良く伸びる時期(5～9月くらい)は少なくとも週に1回，春・秋は伸び具合によりますが，2～3週間に1回くらいは刈っておいたほうが良いと思います。

めいっぱい伸びてから刈る，というサイクルでは，日のあたらない芝の根元部分が黄色くなり，それが刈ることで目立ってしまい，結果として芝全体が黄色っぽくなってしまいます。秋を迎えるころには，すっかり枯れたように見えるので要注意です。

全く伸びない冬は，もちろん刈る必要はありませんが。

■芝刈機の選び方

これだけ重要なメンテナンスですので，芝刈機もできれば良い物を選びたいところです。

芝刈機はその駆動方式，歯の形態でいくつかに分かれます。

駆動方式は，手軽さ・安さ優先なら手押し式，ある程度の広さ(10坪以上)があるなら電動式，電気のコードが届かないくらい広い芝生ならエンジン式がおすすめです。

歯の形態には，リール式とロータリー式があります。リール式は，らせん状の数枚の歯が転がるように回転して，ハサミの原理で芝を刈ります。一般に手押し式はこのタイプが主流です。

ロータリー式は1～2枚の歯が地面に水平に高速で回転して芝を刈ります。例えるなら，人が刀を持ってぐるぐる回転しながら草むらへ突入していくイメージです。電動式・エンジン式はこのタイプが多いです。

一般的にリール式の方が刈り上がりがきれいだと言われています。我が家の芝刈機は，しばらく英国で購入した手押しのリール式(3枚歯)を使っていましたが，先日，リョービの電動リール式に買い換えました！


我が家の芝刈機 (手押し，リール式三枚歯)	リール部分拡大

手押し式は安いのが魅力ですが，安かろう悪かろう的な物もたくさん出回っていますので注意してください。手押し式は，タイヤの回転が歯の回転に直結しているため，タイヤが空回りしたりゆっくり回っている状態ではうまく刈れません。したがって地面への押し付け力と，ある程度の勢いが必要となります。

安い手押し式で，ボディが樹脂でできていて軽かったりするとタイヤがグリップせず，うまく刈れないことがあります。芝がけっこう伸びてしまうと，抵抗が大きくなってさらにうまく刈れなくなります。伸びすぎ→うまく刈れない→芝刈りが面倒という，ありがちな悪循環に陥りますのでご注意。

また，刈った後の芝がちゃんと収集できるかどうかも大きなポイントです。刈った芝がこぼれて芝生の上に放置されたままだと，枯れ芝が堆積し(サッチと呼ばれています)，見栄えが悪いうえに病気の原因ともなりますので注意して下さい。

芝刈機(手押し式，リール式)

芝刈機の最高峰！このサイトは芝生の情報も豊富です。サッカー場の芝生の縞模様がなぜできるか知ってました？
ゴルフ場で使われている刃物を採用バロネス　手動式芝刈り機　LM4D

芝刈機(電動式，リール式)

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リョービ電動芝刈り機LM-2800

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■エッジの処理

芝生の端の部分は，どうしても芝刈機では刈れません(写真右)。その場合，手で刈るか，電動のバリカンを使うか，電動のトリマーを使う必要があります。

最も手軽で安いのはハサミを使って手で刈る方法ですが，庭の広さによってはけっこう疲れます。

電動のバリカンは確かに楽ですが，しゃがんだ状態で少しずつ移動しながら長時間作業するのは意外に疲れるものです。

少々値は張りますが，電動のトリマーは立ったままで作業できるのでおすすめです。ナイロンのヒモが先端で回転して刈るので安全ですし何と言っても楽。私も愛用しています。

いずれの場合も，刈った芝をちゃんと集めて捨てる必要がありますのでお忘れなく。