ピカルディの三度。～T.H.の音楽日誌/映画日誌（米国発）

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Oct 22, 2011

本番：ＣさんＥさん結婚式（弦楽三重奏）

(2)

カテゴリ：音楽（クラシック）

　弦楽三重奏（Vn ぼく、Va シャロン、Vc オードリー）で出演しました。

　余裕を持って早めに教会入りすると、新郎さんが神にお祈りしてました。
　どうやら式を目前に激しくテンパってるご様子なのです。ぼくのところにやってきては、涙目で「ありがとうありがとう、キミたちの音楽だけが頼りなんだ」だのとワケわかんないことを口走っては、いきなり抱きついてきました。かなり緊張なさってます。

　さて、今回のぼくらの演奏場所は祭壇のすぐ脇。花嫁および彼女の介添え人の真横です。よって挙式の一部始終を間近で見ることができました。

　式も滞りなく進み、いよいよ新郎が誓いの言葉をしゃべる段になりました。だいじょうぶでしょうか、彼。ぼくまで緊張してきました。
　蚊の鳴くような声かつ涙声でしたが、それでも彼は最後までなんとか誓い切りました。ひと安心ひと安心。
　そしたら、彼のその誓いを震えながら聞いてた花嫁さん、ついに感極まって号泣しはじめました。よどみなく流れる彼女の涙はもう誰にも止められず、すぐ近くにいたぼくまでも木綿のハンカチーフを差し出す始末。

　手作り感いっぱい、新郎新婦の天然なキャラも手伝い、心温まる挙式でした。

　今回も派遣事務所を通じての演奏依頼だったので、この夫婦とは他人といえば他人なわけですが、お二人の人生最大の晴れ舞台に居合わせたのも何かのご縁、今後も仲睦まじくお幸せになっていただきたいと心から願うのであります。

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