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2009.12.07
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カテゴリ: 四国へようこそ
2009-12-08 18:24:21

「確か、闘犬センターにいたと思うんだけど…。」


今年9月、四国霊場第33番札所「雪蹊寺」をお詣りした帰り、高知の桂浜に立ち寄りました。

母がここを訪れるのは、私がよちよち歩きをしていた頃以来ですから、もう34~5年ぶりになるでしょうか。
くすんだ青色の龍馬像は、改修時に濃い緑色に塗り直され、
五色石で有名だった桂浜の浜辺は、残念なことにその美しい石ころはすでになく、今ではごく普通の砂浜になっていました。

「昔の方が随分と趣きがあったねぇ…。」
母が口にする前に、団体ツアーで来られていた老年のご婦人もそうこぼしておりました。

2009-12-08 18:44:10

*

「確かに、ここにいたんだけど…。」
闘犬センターの建物の壁にも、土佐犬とともにオナガドリの絵が大きく描かれています。

「すみません。オナガドリはどちらで見られるんでしょうか?」
昼休みで寛いでいる案内所の方に声を掛けてみました。

「昔、ここにオナガドリがいましたよね~。 」

「ええ、でも今は桂浜にはいないんですよ。 とにかく飼育するのが難しくてねぇ。
もし見たいのであれば南国市篠原にある゛長尾鶏(ちょうびけい)センター"へ行くといいですよ。」


* * *


そして3ヶ月。。。


行って来ました! 長尾鶏センターへ!!

何故か急に、この尾っぽの長いニワトリさんを見てみたくなったのです。^^

2009-12-07 20:44:06

国の特別天然記念物である『土佐のオナガドリ』は、江戸時代の1655年頃に現在の南国市において、
武市利右衛門という人物が飼っていた小国(しょうこく)という品種のニワトリから突然変異で生まれたと伝えられています。

ニワトリは通常一年に一度羽が生え換わりますが、
オスのオナガドリは尾羽が生え換わらないため、尾が非常に長くなるのです。

明治時代までは尾の長さは3m程度でしたが、大正時代に止箱(とめばこ)と呼ばれる飼育箱が開発され、尾が損傷しないように鳥の動きを抑制するように飼育させるようになってから、尾がさらに長くなりました。
(Wikipediaより)



狭い飼育箱に閉じ込められ、ほとんど身動きのとれない状態で、オナガドリはその一生の殆どを過ごします。

「晴れた日には、一時間くらい外で遊ばせてあげるんですよ。^^」
見れば、お天道様を浴びながら、一羽のオナガドリが長い尾を引き摺りながら 俯き加減でコッコと遊んで(?)おりました。

黒色だと思っていたその尾っぽは、手に取ってみると深いグリーンがかった色合いだということに気が付きます。

「一羽づつでないと、喧嘩した時などにせっかく伸びた尾っぽが抜けてしまいますからね~。」

「私達がちょっと誤って尾っぽを踏んだだけでも抜けてしまうんですよ。」

若いオナガドリは一年に1メートル近く伸びるそうですが、一度抜けてしまった尾っぽは二度と生えてはこないそうです。

卵から孵ったひよこ達は、その全てがオナガドリになるとは限りません。
何十個とある卵の中から、一羽も生まれなかった年もあるそうです。

手間暇かけて大切に育ててさえも、立派なオナガドリになる確率は低いのです。

以前は南国市だけでも30ヶ所以上で繁殖させていたオナガドリも、今では随分と数が減ってしまったといいます。


こうやって箱から出して触らせてくれるのは、ここ長尾鶏センターくらいかもしれません。
詳しい説明つきで、貴重なオナガドリをじっくりと見ることが出来ました。

長尾鶏センターのこれまでの最高年齢は18才。
尾の長さの最長は、なんと13.5メートルにも達したそうです!
ギネスブックには、1974年に計測された10.6メートルが記録されています。


写真は、現在 長尾鶏センターで飼われている12羽の中で最も性格が穏やかで、尾っぽの伸びのいい、これからが楽しみな5才の男の子です。^^



<ご案内>

長尾鶏センター: 高知県南国市篠原48(国道55号線沿いにあります。)

オナガドリは、同じく高知県香美市にある日本三大鍾乳洞の一つ、龍河洞でも見られます。





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Last updated  2009.12.09 18:17:53
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