I love Salzburg

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2011.01.22
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カテゴリ: 日本の旅
いつの頃からだったか、
凄くパワーのある場所に立つと、魂が震う感覚を覚え、その反面 著しく体力を消耗してしまうようになりました。

ですから、よほど身体を鍛えておかなければ、普通の生活に戻るのにしばらく時間がかかってしまいます。
イタリア旅行を計画した時などは、半年以上 毎日10km弱の距離を歩いて、古代ローマやルネサンスパワーに負けないように備えて臨みました。

ところが、今回はすっかり油断していました。

ところが、ところが、メキシコは過去に旅した場所でも一番といって過言でないほどパワフルで表情豊かな場所だったのです!

尚もお腹の底からエネルギーが沸々と湧きあがってくるものの、体力的には相当参ってしまいました。

*

「ピラミッドを見た瞬間の大感激の後、皆さん 一気にテンションが下がるんですよ~。(笑)」
と岡さん。

真夏のチチェン・イツァは気温が高く陽射しが強いですから、かなり身体に堪えるようです。
けれど、私が訪れた12月31日は暑いといっても季節は"冬"にあたりますので、それほど苦しまずに見学することができました。

ですが、これも岡さんが仰った感じと同じかな~。
ブログで"ククルカンのピラミッド"をアップしてしまったので、私のブログ更新熱も一気に下がってしまったみたい。(笑)


ですので、ちょっとここらで気分転換。^^

保養の意味も含めて、母を連れて日帰りで有馬温泉へと出掛けて来ました。

* * *

金泉銀泉で有名な有馬温泉は、下呂温泉と同じく日本三名泉のひとつです。

とりわけ豊臣秀吉が愛した金の湯は、鉄分と塩分を多く含み、白いタオルが茶色になるほど濃い赤褐色をしています。


私がここを訪れるのは初めてで、ちょっと有馬温泉には憧れとこだわりがありました。^^

例えば、かんぽのような手頃な宿や大衆向けの大浴場でも 湯の素晴らしさに変わりはないはずですが、

どうせなら老舗の名旅館で、ほんのひととき寛ぎの時間を持ちたいな~と思っていました。


そこで見つけたのが『陶泉 御所坊』さん。

午前11時半から午後2時まで、なんと1191年からの長い歴史を持つ名旅館にて、温泉と食事を楽しむことができるのです。

与謝野晶子や谷崎潤一郎など多くの文化人が愛でてきた贅沢な場所ですから、雰囲気も格別☆
あ、伊藤博文も御所坊ファンのひとりだったようです。

どこからか漂うほのかな香の匂いが、より趣きを醸し出します。
2011-01-23 09:42:10


私達は12時半頃に到着をし、先にお食事を戴くことにしました。

お昼ですからほどほどに~と、3500円(税別)の季節のお弁当を選んだのですが、
お弁当ということで、ちょっとした立派なお重にでも入ってくるのかな~?


私はお座敷に重箱のイメージを抱いていたのですが、通された場所は、
大正デモクラシーを思い起こさせる感じの、古き良き日本の伝統に西洋の趣きが上手く融合された、アンティークだけれどもモダンで洒落たお部屋でした。

何気にひとつひとつデザインの違う凝った椅子に腰をおろし、ゆっくり部屋を見回すと、
大きな棚にはあらゆる分野の本が並び、窓辺にはグランドピアノが置かれていました。
ラッパの形をした蓄音器や赤々と燃える暖炉も目を引きました。

よ~く見ると、インテリアの隅々にこだわりが感じられます。


そして、それはお料理についても同じこと。
小さな一品に至るまで、気遣いというか思いやりというのか、口に運ぶとまるで喜びが広がっていくようです。
その憎いほどの心配りに感激しました~!

お味はどれも上品な薄味。

お弁当といっても、前菜からデザートまできちんと内容にあった器に飾られ、
まさに今 出来上がりましたよ~という ほかほかの料理が次から次へと運ばれてきます。

*

さてさて、本命の金の湯ですが、、、

はい、とても言葉で表せないほど気持ち良かったですよ~!(*^^*)

熱くもなくぬるくもなく、ちょうど良い湯加減にたちこめた湯気。
赤褐色の湯が柔らかく肌を包んでくれます。

感触はさらさらしてるのに、内側からしっとり潤うような感じで、身体の芯から温まることができました。

いつまでもいつまでも暖かいのです。
足先はぽかぽか、背中や肩はじわ~っと中から熱を感じ、何故に有馬が日本を代表する温泉と言われるのか、身を持って理解することができたように思います。

Wikipediaによると、有馬温泉は江戸時代の 温泉番付 では当時の最高位である西大関に格付けされているそうです。(笑)


わが家から車で2時間半という さほど遠くない場所にあるのも有難いです。

帰りの運転は眠くなるかな~と心配していたのですが、
御所坊近くにあるカフェで飲んだ珈琲がとても濃かったおかげで、気持ち良い加減を残しつつ お目目はぱっちり大丈夫でした。

来月は母の誕生月ということで、今度は姉を誘って、この御所坊にて ランチに神戸牛コースを選ぼうかな~とすでに計画しております。
それまでに、柏木圭一郎著『有馬温泉「陶泉 御所坊」殺人事件 』も読んでおこうかしら~。^^



ピラミッドでパワーを充電したら、次は有馬温泉で寛ぎの湯を楽しむのが通ですね!(笑)





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Last updated  2011.01.24 19:20:11
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