ぴなころもち
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今日は中学の体育大会だった。ちぷおもとうとう3年生。これが最後の体育大会だ。エントリーしている競技はいつものごとく徒競走、スウェーデンリレー、そして念願かなっての色別対抗リレー。色別対抗リレーは最後の花形競技で1年生から3年生の同じ色のチームでリレーする。クラスで一番早い男女が一人ずつ選ばれ、2番目に早かった子はその子たちの補欠となる。ちぷおは、1年、2年と補欠だったのだ。1年のときは学年で2番目に早いY君と同じクラスだった。2年のときは学年1俊足のS君と同じクラスだった。補欠といえど、色別リレーにエントリーしている者はもちろんその練習にも参加するし、その次に盛り上がるクラス対抗リレーには出場できない。だからちぷおはいつも徒競走とスウェーデンリレーだけだったのだ。3年になって、「俺、色別に出れるかもしれへん」と言って、本当にその通りになったのはよかったが、体育大会が近づくにつれ、だんだん憂鬱になっていったちぷお。「だって、俺以外、全員サッカー部やねんもん・・・。Sとは1秒差があるし・・・」(ちぷおは野球部)たしかにこの2年間見てたけど、Y君とS君の走りは別格で、フォームもきれいだし、見ているこちらも気持ちがよくなるほどどんどん加速がついていって、他を引き離す。その2人と直接対決するわけだから、緊張するのだろう。あんまり心配するもんだから、よっぽど練習などでみんなから引き離されてビリで走るのだろうか・・・と思って「でも、わからへんやん。先に走る1年と2年の子たちががんばってくれるかもしれへんし」と慰めていた。そしたら!今日はほんとにその1,2年がすばらしく、ほかの4チームを引き離して1位でちぷおにバトンを渡してくれたのだった。ああ、そうか。ちぷおの不安は1位を守りきることができないかも、という不安だったのだ。とビデオを撮りながら気がついた。最後のアンカーは1周200mを走る。私はビデオの画面でちぷおしか見えてない。あと50mをきった時点でまわりの観客が「おおお!!」とどよめいてきた。私は「ああ、きっとS君がごぼう抜きして、ちぷおにせまっているんだな」と思った。そしてビデオ片手に思わず、「ちぷお・・・がんばれ・・・」と声が出た。するとすぐに、画面にS君の影がうつり、あっという間にちぷおをぬきさった。あと10mほどだったと思うけど、そのままちぷおは2位でゴール。1~2年生がくれた貯金のおかげで大差はつかなかった。そして2位は死守できた。Y君には抜かされなかったのだ。私は久しぶりにちぷおに感動させられて、じ~んときた。でも、ゴールしたちぷおはうなだれていた。閉会式の間もずっと下を向いていた。疲れていたのか、それとも、やっぱり落ち込んだのか・・・。帰宅したちぷおが開口一番に叫んだのは「ああ・・・1番じゃなかった!」だった。かなり落ち込んでいた。撮ったビデオを見ている私に「ああ、今はそれみんといて。俺が寝てから見て!」と言った。「あんたはよくがんばったと思うで。大差つかなかったし、ちゃんと2位でゴールしたやん。誰かになんか言われたん?」「ううん、みんな、よくがんばったって言ってくれたけど・・・でも心の中では絶対(抜かされたって)思ってるわ・・・」「そんなことないって。だってお母さんは感動して涙出そうになったし。よくがんばったわ。それにY君には抜かされへんかったやん。」と慰めているうちに少しは元気になったちぷお。今日のおやつをたいらげ、そして今は早速妹のなぴちゃんをいじめてる・・・。お疲れ様、ちぷお。次は合唱コンクール、そしていよいよ受験。がんばれ~!
2011年09月16日
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