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Jan 6, 2006
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カテゴリ: 演劇トピックス
「岸田國士戯曲賞の選考委員変更」


演劇界の芥川賞、第50回岸田國士戯曲賞の選考委員が、野田秀樹、井上ひさし、岩松了を除いてごっそりと入れ替わった。政局の大改革に符号するかのように。
http://www.hakusuisha.co.jp/current/kishida.html


新たに加わった1人、鴻上尚史と岸田賞との関係は演劇好きには有名な話だが、95年『スナフキンの手紙』で受賞するまで、長らく選考委員から倦厭され(誰だったのか知りたい!)、受賞が遅れたという経緯がある。おそらく1990年度「受賞作なし」がそれに相当すると思われる。『ピルグリム』(89年)だろうか? 


遅咲き受賞で言えば三谷幸喜のように辞退し続け、ようやくで受賞した人もいるから様々だ(『オケピ!』2001)。この人が候補になった作品は『12人の優しい日本人』(90年)か『ショウ・マスト・ゴー・オン』(91年)だと推測される。


改めて新選考委員を列挙するば・・・
<井上ひさし 岩松了 鴻上尚史 坂手洋二 永井愛 野田秀樹 宮沢章夫>
別役実や太田省吾といったアングラ演劇の旗手ではなく、「今」勢いがある作家を多く起用しているのが特徴的であるが、私が注目するのは野田・鴻上という80年代から90年代前半にかけて、若者演劇の牽引車だった2人が揃ったということ。ちなみに、野田は28歳で早々に受賞している(『野獣降臨』83年)。


留学後、メッセージ性が強まり、ますます名声が高まる野田。片や若者・流行に敏感な鴻上。この2りがどう選評するのかに注目したい。


本年度の候補作は
・岩崎正裕『音楽劇 JAPANESE IDIOT』(上演台本)
・小里清『アルバートを探せ』(上演台本)
・佃典彦『ぬけがら』(上演台本)
・長塚圭史『LAST SHOW ラストショウ』(上演台本)
・東憲司『風来坊雷神屋敷』(上演台本)
・前田司郎『キャベツの類』(上演台本)
・三浦大輔『愛の渦』(上演台本)
・本谷有希子『乱暴と待機』(上演台本)
『LAST SHOW ラストショウ』が評判が良かったらしいから有力候補かもしれない。1月23日に受賞作が決まる。





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Last updated  Jan 7, 2006 12:43:52 AM


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