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moto,jc @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! おはようございます ビビアン・スーさん…
あきても @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! 外国に行っても行きたい場所 一人で行け…
ララキャット @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! へえ、現地語で話しかけられましたか? …
marnon1104 @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! 烏来老街は知りませんでしたが、温泉があ…
danmama313 @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! 今日の台北は雨ですね。でも今日だけしか…
Oct 18, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
中国とイギリスの関係は、東インド会社によるイギリスの清王朝に対するアヘン戦争まで遡って非常に歴史の長いものですね。
しかし現在は、ご存知の中国政府による補助金で価格を不当に引き下げている鉄鋼、EV(電気自動車)、太陽光パネル、リチウムイオン電池などにイギリスのみならず、EU連合そのものが大きく課税して抑制しようとしてます。
しかしイギリスが中国に対して問題視してきたのは、経済だけの話ではありません。
2022年に当時のイギリス首相リシ・スナクは毎年恒例の「ロード・メイヤーの晩さん会」でこう演説しました。
まだコロナの蔓延時期です。
このコロナに対して、中国で激化していたゼロコロナ対策の抗議デモにおいて、中国政府はBBC(英国放送協会)のジャーナリストを暴行するなど、さらなる取り締まりを選択したと述べたのです。

またスナクは「中国が我々の価値と利益に対する体系的な挑戦を仕掛けていると認識している。中国が権威主義をさらに強めるにつれ、この挑戦はより深刻になっている」。
「英中関係の黄金時代は、欧米との貿易を増やせば中国の 政治改革 につながるという 甘い考え と共に終わった」と述べたのです。
背景には1997年にイギリスから返還された香港をめぐる中国政府のやり方に不満が有ったのですね。
イギリスの香港返還では、1997年の返還に先立つ1984年に交わされた中英共同声明で香港の「 高度の自治 」が返還から 50年 適用されると述べられてます。
ところが返還後の2014年に駐英中国大使館が、「今は無効だ」と云い出したのです。
しかも、これに先立って英下院外交議員団による宣言の履行状況の現地調査を、中国政府は「内政干渉」として入国すらさせなかったのです。
世論調査でイギリス人の対中感情は、香港問題を機に悪化傾向にあります。
中国には人権問題で対抗するべきと考える人が最も多い上、香港人に英国籍を与えるべきと考える人が半分を超えるなど、一般のイギリス人は貿易問題を重視する政府と異なり、価値や規範を重視する傾向が高いのです。
まだエリザベス女王が健在で、現国王チャールズが皇太子だった2015年、習近平はイギリスを訪問してます。
習近平の公式訪問は、中国の対英投資拡大を図る英国政府の外交政策の一環として実現(当時はまだ中国経済が好調)したのですが...
習近平夫妻はバッキンガム宮の大広間で開かれた女王主催の公式晩餐会に招待されました。
主賓である習近平の隣には、ウィリアム王子や中国を意識してか、赤いドレスに身を包んだキャサリン妃が列席。
キャメロン首相をはじめ政財界の関係者のほか、各国大使らも招待される華やかな外交の大舞台でした。
そうした厚遇を中国メディアは「最上級の待遇」と報じました。
170人以上の招待客に出された特別メニューは、西海岸産ヒラメのロブスタームース添えと、北部スコットランドのバルモラル産鹿肉ローストのマデイラ酒とトリュフソース。
そしてワインはフランス・ボルドー産の赤ワイン、シャトー・オー・ブリオンで、市価で1本約30万円する高級ワインです。
ところがこのワインが英国王室の隠れた中国政府への抗議だったのです。
シャトー・オー・ブリオンで特に当たり年は1989年、2000年、2014年ものですが、晩餐会でチョイスされたのは 1989年 ものだったのです。
この1989年がイミするものは...北京の天安門広場を占拠していた民主化を求めるデモ隊に対し、中国人民解放軍が実力行使して学生ら300人以上の死者を出した天安門事件の年なんです。
このとき、戒厳令の布告を受けて厳しい報道管制が敷かれ、日本やイギリス、西ドイツなど西側諸国のTV局による生中継のための回線は中国共産党によって次々と遮断されました。
中国にとってもっとも触れられたくない年のワインをわざわざ選んだのですね。
さらに晩餐会に時のチャールズ皇太子は出席しませんでした。
チャールズはかねてからチベット弾圧などの人権問題を批判しており、抗議の意味での欠席でした。
欠席を許した女王にも同じ思いがあったのでしょう。
エリザベス女王は晩餐会の席上「今年は両国にとって非常に特別な年となる」と歓迎の言葉を口にしましたが、言葉とは裏腹に習近平と会ってる間、ほとんど笑顔を見せませんでした。
さらに晩餐会で習近平がスピーチしてるとき、隣に座るアンドリュー王子が頬杖をつく姿も物議をかもしました。
中国は習近平の訪英の前年に李克強 元首相も訪英してますが、このとき李克強は「女王に会えなければ訪英しない」と注文をつけたり、空港で「レッドカーペットが3m 短い」など傲慢な姿勢を続けてきました。
とにかく当時の中国は良好な経済状態を盾にとって、無礼極まりない振る舞いをしてきたのですね。
それに対してイギリスの狙いは中国のカネだけ。
中国の対英投資拡大を図るイギリス政府の外交政策の一環として訪英も許していたのです。
王室による歓待はその謝意ではありますが、信頼や敬意を抱く関係ではないことのメッセージがエリザベス女王をはじめとした王族の振る舞いに込められていたのですね。

習近平が帰国した後、エリザベス女王が習近平一行について、「非礼だった」と代表取材のカメラクルーが撮影している園遊会で発言しました。
当然、この発言は報道されたのですが、政治や外交について公的発言を控えるエリザベス女王が不注意に本音を漏らしたとは考えにくく、度重なる中国の非礼に腹に据えかね、意図的に漏らしたのではないかと云われています。
これに対して、英王室バッキンガム宮殿は、「女王の個人的な会話内容についてコメントしない」とする一方で、習主席の公式訪問は「大成功で、つつがなく進行するよう関係当事者は誰もが緊密に協力し合った」とコメントしています。
習近平の一行は、同行した多数の中国人警備スタッフに護衛用銃器の携帯と訪英中の反習近平政権デモ取り締まりを求めましたが、イギリス警備当局はいずれも拒否しました。
そして儀式用大通りであるザ・モール沿いの反習近平政権デモ参加者の数は、親北京支持者よりもはるかに多かったのです。





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Last updated  Oct 18, 2024 05:10:10 AM
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