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2006.11.04
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カテゴリ: その他
■4.ご職業は?■

それは秘密です(ゼロス)

秘密にすることではないので、
私の職業をここに明記することにする。
私はとあるきっかけからネットアイドルをやっている。
そうネット上で人気を博すアイドルのことだ。
しかし何と男とは愚かな存在だろう。
ちょっと甘ったるい口調で
「あなただけに今日のオフショット(ハート)」
などというメールでも送ろうものなら、
まるで不治の病に伏す親の命の恩人にあてた手紙の如く
感謝の念を綴った返信メールを寄越してくる。
ホワイトデーなど圧巻だった。
バレンタインデーに多少根回しとして、
どこぞのデパートで安売りしていたチョコを
私の手作りだと渡しておいたのはあったのだが、
まさかそれがたった一ヶ月の間に
プラダやヴィトンに化けようとは、
誰がそうと予期出来ただろうか。
当日は本人である私が一番驚いたものだ。
この事一つでお分かり頂けたかと思う。
本当に男という生き物は信じられない位、
筆舌に尽くしがたい程に愚蒙な存在なのである。
とは言え、私を敬愛して止まない男共に関しては、
愚昧とは言え、私を選んだという事実がある。
その審美眼なら誇っても良いかもしれない。
さて今日も私のブログに華を添えようか。
多くの男がきっと首を長くして待っているはず。

私は手にしたデジカメのシャッターを何度も押した。
突如、視線のすぐ向こう蠢く陰影一つ。
「うーん、何? すっごい眩しいんだけど。
 お兄ちゃん? お兄ちゃんでしょ?
 全く何時だと思ってんの。いい加減にしてよね!」


■5.ご趣味は?■

読書、映画観賞(両方ともホラーが至高)
カラオケ、ラクガキ。
そして、下らない文章を書くこと。

「ご趣味は?」
まあ、大概お見合いと言えば定番な言葉。
聞かれた方も聞く方もそれ相応の対応プランは
すでに頭の中に浮かんでいる上でのこと。
私映画が好きなんですのよ、とくれば、
ああそうですか、何が特にお好きですか、とか、
じゃあ最近何か観賞なされました? など。
本当に触りのない会話が繰り広げられる。
意味も内容もほとんどありはしない。
ボクシングで言うならば軽い牽制。ジャブだ。
ここで趣味が合おうが合うまいが、
一目で気に入った相手ならば、
ここで取り入っておくに越したことはないし、
あまり好みでないならば、趣味が合わないよう
適当に小細工して相手に断らせばいいだろう。
要はこの「ご趣味は?」という質問は、
相手の自分に対する喰い付き度合いを見極める
という目的のための所作なのであって、
本当に趣味をお互いに理解する代物ではない。
だから相手にこの質問をしたとして、
何か誰も好まないような嗜好を並べ立てられたら、
それは体のいい断り文句だと思って、
すぐさま退散するのが賢明だと言える。

「あの人、本当に断っちゃっていいのかい?」
「ええ、だってしょうがないのですわ。
 あの方、私が『ネジの種類』に詳しいと言ったら、
 急に掌返したように帰り支度を始めたのですもの」
「だからあれほどそれはやめときなって、
 そう言っておいたじゃないの」
「だって最初は凄くよく話を聞いてくれたものだから、
 ついついこの人ならって思っちゃったんですもの」


■6.好きな異性のタィプは?■

優しい人。
独特の考え方をする人。
確固たる自己意志を持つ人。
話して楽しい人。

私は暴力を奮う男性を愛してしまう。
被虐趣味とか嗜好とか愛好とか。
たぶんそんな症状に当て嵌まるのだと思う。
私は兎に角殴られ蹴られた数だけ、
それを相手からの愛情値として換算する。
今日は五発も殴ってくれたから、
二人の愛は順調に芽を結んでいる、だとか。
昨日は一発たりとも殴ってくれなかったから、
多少愛情が薄れてしまったのでは、などなど。
私は暴力なしでは愛を育めない女なのだ。
相手の男からつけられた痣がなければ、
安心して眠ることも出来ない女なのだ。
だから男の方もそれがわかっているからか、
交際が長くなると本気で殴ってくれるようになる。
私はそれを嬉々として受け入れ、せがみ、
その艶然とした恍惚の様に男はまた暴力に訴える。
そうした連鎖がいつしか生じるようになる。
がこれは半永続的な連鎖にはならない。
途中で問題が生じるのである。
そう、凄惨で酷薄な様相となった私を見た人が
どうしても相手を通報してしまうのだ。
そして警察は私の姿を見るやいなや、
相手を緊急逮捕に踏み切ってしまうのである。
だから私の愛は長くは続かない。
これは私の偏狂的嗜癖を持つという業に対する
天からの処罰のようなものなのだろうか。
だとしたら、なんと非業の生を受けたのだろうか。
私だとて普通の愛を成就出来ればと、
そう何度この胸に思ってみたことだろう。
ただただあぜ道を二人手を繋いで歩いては、
相手に「幸せだね」と呟けたらどんなに良かったか。
しかし私の身体はそれでは幸福を覚えてくれないし、
ましてや脳内が愛と錯覚はしてくれないのである。
そうした普通の人々が抱く幸せの定石よりも
私にはただ一度奮われる重い拳の方が、
何倍も何十倍も比重が重く思えてしまうのだ。
しかしそうばかり言っていられないのも事実。
そろそろ長く一緒に寄り添っていても
通報されない男性を捕まえなければ、
私は一生涯独身のお局様状態になりかねない。
決して結婚願望がないわけではない以上、
ここで意を決してみる必要があるのかもしれない。
よく結婚と恋愛は別だと称する人もいる。
ここは将来を見据えて、敢えて嗜虐に蓋を。
こうして私は我慢を固く誓ったのだった。

結婚支援センターにて――
「どういう家庭を築きたいですか?」
「そうですね。愛のある家庭を」
「あなたにとって愛とは何ですか?」
「そうですね、時に厳しく、時にきつく。
 ……でしょうか?」
「それだと常に厳しい感じですね」
「あら、やだ。そうですね」
「面白い方ですね。
 きっといい方が見つかりますよ」
「そうだといいのですけど」
「大丈夫、きっと我々が巡り合わせてみせます。
 安心して待っていて下さい」
「頼もしいですね」
「では最後の質問に移ります」
「あなたが男性に求めるものはなんですか?」
「暴力――あ」
「暴力?」
「のない優しさ、ですわ」
「そうですね。乱暴を奮う男性は最低ですから。
 もちろん我々がご紹介する方は、
 皆さん優しさに溢れた良識ある方ばかりですよ」
「全く乱暴しない?」
「ええ、もちろんです!
 ちょ、あれ、どこに行かれるんですか?」





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最終更新日  2006.11.07 15:20:18
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