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狭間で揺れる。などとセンチメンタルになる気はない。そもそもセンチメンタルとはどういう意味か。辞書を引いてみたい気に駆られるが我が愛すべき借家に辞書などない。吾輩の辞書に不可能の文字はない。いや言ってみたかっただけだ。つい最近男に捨てられた。何だかんだと言い訳はしていたが、結局私の感性についていけないという御託めいた戯れ言宜しくいつものことであった。どこぞに靡きの良い女でも出来たのだろう。元来私は可愛い頭のない女ではない。合理的に現実主義を押し通す女である。世間を女一人でも生きていけると宣って憚らない。私はその系統の女であるから男ウケは悪い。男というのはあれだけ間抜けで短絡的にも関わらず自尊心や矜持というものに酷く拘る。女が少しばかりでも彼の言に具申しようものならば沽券に関わると面目のことばかり口にし始める。そんな生き物であるから私もそれなりに気を遣ってきたつもりであったのだが、どうもやはり駄目だったらしい。今回も半年足らずで別れを切り出された。私は自分のことを意外とさばさばした人間だと思っている。あまり俗事に惑わされることもなく何が起ころうとも楽観的に捉え浮き雲のように飄々と無頓着を決め込める人間だとそう思っていた。いたのだが、どうも年齢的なことも加味されたらしい。男が部屋のカギを突き返してきたときには、そのカギの重たさに思わず涙が溢れそうになった。もちろん他人となる人間の前で失態を働くことは出来ない。さっさと帰ってくれと憤懣を露わにしたように怒鳴ることで自分自身の思考の矛先を何とか背けることに成功はした。だから男は私が意外と脆い女だとは一生気が付かないだろう。本当に繊細でか弱い女とこれからの一時を楽しむのみ。ただ捨てられたから言うわけではないがあの男では別の女と渡りを始めたとしてもやはり永くは保たないだろうなという予感はある。だらしないとまではいかないが優柔不断で女に安心感を植え付ける能力が欠如している男だった。それでも私のような女ならば自力で安心感を補填できる。だから何の問題もなかったのだが、それがことか弱き女となってくると話は別だろう。甘えたいときに酷く覚束ない落ち着かなさを絶えず匂わせ頼ろうとすると急に怯えたように目が泳ぐ。繊細でか細い声で鳴く猫は甘えたいから近寄ってくるのである。飽くまでそこにあるのは共同生活ではなく一方的な依存なのだ。それが叶わないと見るや逃げていくのは必定。そこに利害関係の一致がないのだから仕様がない。私のように男の虚弱を許容出来る系統では当の本人は事足りぬのだからそれもまたしょうのない。そんなわけで私は一人になった。誰かとしゃべっていれば紛れる気分も一人のこの1LDKという畜生の中にいては鬱々と堆積していくのみで流れることがないように思われた。一人というのがこれほどすることがないとは長らく忘れていた。気が付けば男に組み敷かれていたあの頃を思えばむしろ時間が余るなどということが不思議になる。しかしどうにもこうにもこのままでは悪いのだろう。何かに。とりあえず何か当面の気晴らしを見つける必要があると思った。考えてみれば私は無趣味だった。何かに朴訥に無頓着に生きている人間であった。それでも端正とはいかぬまでも受け継いだ遺伝子の七光りのおかげでこれまで異性を知らぬということはなかったのだがもしかすると私は面白くない女なのだろうか。はたと考え込んでしまった。だから捨てられたのだと思えば合点がいかぬこともない。しかし面白くない女であれば半年も面を合わせたりするだろうか。という疑問もまた拭えなくもない。面白くもなくつまらなくもない。濃いめの中華もあっさりの京風も飽きたからちょっと原点に戻って定食屋の生姜焼きにでもしようか。とそれ位の気まぐれだったのだろうか。と考えていてさすがに情けなくなったのかもう何もしたくなくなってふにゃっと机に突っ伏す。そんな時だ。「オレじゃ駄目かな」声がしたのは。私はこれでもかと首を振り回した。がもちろん誰もいない。一瞬テレビかとも思ったがもちろんテレビは点けていない。じゃあ隣の音でも漏れたのかと思ったが、ここは二階の角部屋で唯一のお隣さんは二年も前からもぬけの空だった。では。合理的解釈をすると声はこの部屋で発生した。けれど本来声を発生させるような要件は見当たらない。私が夢遊病にかかったのだとすれば説明はつくが、とりあえず心因性の問題というのは考慮から外すことにすると一体全体どういうことなのだろうか。と言うまでもなく合理性が答えを導き出している。つまり常軌を逸した何かが起こっているということだ。というような結論に帰結してしまうこと自体かなり心因性の何かを勘ぐられてしまいそうな気がするが空耳であったと思うにしてはその声の響きは重く確かだったのだ。その時ふと部屋の片隅で燻る熊のぬいぐるみと目が合った。そう目が合ったのだ。「君が望むなら――君がそうオレに望むなら。 その沈むように深い悲しみすら消す魔法だって使ってみせるよ」熊の円らなまなこが淡く煌めいていた。
2009.03.04
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****************************************************親身にしていた後輩から懇願され、 私は端とは言えぬ額の金を受け取ってしまった。 絶対に使ってはならないという条件付きで。 そして預金しても利息を使ってはならぬとも言われた。 つまり八方塞がりで使い途のない金となる。 また他人にその金を渡し、使わせ、恩恵に預かるような場合でも その恩恵に預かった分が勝手に換算され、 使用したことになってしまうらしい。 全て後輩が事前に身を持って知り得た情報だと言う。 もちろん私も全てを信じた訳ではないが、 後輩の左手の指が三本ばかり損なわれているのを目にしては 端から笑い飛ばしてしまう勇気もまた持てずにいた。 可愛がっていた後輩は最後に 「懇意にして頂いていたのにすみません。 でももう限界で。ご相談できる人が田代さんしか――」 そう言われてしまっては無下に断るわけにもいかず。 私は押し黙ってしまった後輩から鞄を受け取ると ただ一回だけ頷いて見せた。 後輩と別れた後、私は私なりに事の信憑性を確認するために とりあえず自動販売機で煙草を一箱買ってみることにした。 さすがに後輩の話の手前万単位での使用は憚られたし、 かといって一円単位では確証という類の結果は 恐らく得られないだろうとそう考えたからだ。 まあ煙草一箱で何が得られるかは甚だ疑問ではあったが、 何も起きず担がれているのならば、 それはそれで良いではないかと思っていたし、 また少しでも異変が起きようものならば、 そのままこの鞄ごと金を封印すればよいと思ったのだ。 とりあえず買っただけでは金の使用と見なされないかもしれないので、 自動販売機の横で早速一服。 張り詰めた空気が多少凪いだ気がして、 自ずと顔に笑みが浮かんでくる。 やはりどう考えても担がれたのだ。 恐らく金自体は本物だろう。 先の自動販売機に使えたのだから自然とそうなる。 となると、TOTO当選は事実なのかもしれない。 TOTO当選者によるちょっとした悪戯という所か。 しかしある意味金のかかったドッキリだ。 どこかで今も見張ってはいるのだろうが、 私がもし今すぐ車か何かで逃走を計ったとしたら どうするつもりなのだろう。 それともそうしたスリルも併せての企画なのだろうか。 いやそれ以前に私の性格を熟知した上での 謀なのかもしれないなと思い、 私は重要なことを失念していることに気が付いた。 そうだ。私は他の人間はどうか知らないが 田中さんの弔辞を依頼されて書いていた。 いや田中違いということもあるだろう。 しかし――とその揺らぐ符合と燻る疑念とが どうしても絵空だと虚実なのだと悟らせてはくれない。 ふと気付くと、右の人差し指先から血が滲んでいた。 どうも煙草の開封フィルターで傷つけたらしい。 両の手の震えが止まらなかった。 矢も楯もたまらず私は小走りに駆け出した。 なぜか左手にしていた煙草の箱は投げ捨てたにも関わらず、 右手にはしかと例の鞄を携えながら――
2008.07.17
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どうもそういう傾向があったらしいんですよ。 酩酊しているんじゃないかなんていいっこなしですよ。 僕は一滴だってお酒は飲めませんし、 かといって飲まされるようなことも稀です。 それに何より僕は飲んだらすぐにぱたんですから、 どうしたってそういう傾向になったとしか、 そういうことだったとしか理解が出来ないんです。 そもそも事の始まりはTOTOだったんです。 知らないんですか、TOTO。 ええと何て言えばいいんだろ。 ああそうそう。サッカークジって奴です。 日本でもJリーグって昔流行ったじゃないですか。 あれに肖ったクジ引きのことです。 宝くじ……うーん、ちょっと違う気もしますけど、 まあ漠然とあんなのだと思っていただければ。 いえいいですよ、そこは食い付かなくて。 後でネットで調べればわかりますから。ね。 ええと、T・O・T・OでTOTOです。 え。あそう言えば、そうですね。 一緒の会社なのかなぁ。 トイレとサッカーの会社が同一っていうのは 何となく違和感ありありな気がしないでもないですけど、 まあないってこともないんですかね。 ちょっとわからないなぁ。 あ、でそんなことはどうでもいいんですって。 その件のTOTOなんですよ。 実は斉藤さんが買わないかって進めてきて。 え、あの人サッカー超好きじゃないですか。 ああ、そうなんですか。 いえ別にそんなに懇意って程でもないですよ。 ただちょくちょく小咄程度してるってだけです。 いえ別に田代さんを出し抜こうとか そういう裏とかありませんって。 そんな魂胆があるなら、 こうやって相談してませんよ、本人に。 ね、そうでしょう。 分かって貰えればそれでいいですけど。 どこまで話しましたっけ。 ああ、そうだそうだ。 斉藤さんが昼休みの軽い会話の中で 「最近TOTO全然一等出てないらしいな。 何かあるかもだし、俺等も買ってみねぇ」 って言い出したんですよ。 一口三百円ぽっちだから安いって。 正直当たるとは思いませんでしたけど、 三百円で夢の一つも買えるなら安いもんだってんで、 そこにいた五人がお金出したんですよ。 ああ、斉藤さんが帰りがけに通る売場があるからっていうんで、 ついでにまとめて買ってくるって。 それで皆、三百円を斉藤さんに払ったんです。 で結果が二週間位かなぁしてから出るってことだったんですよ。 いえそれが何かまとめて買うと、 TOTOの券、チケット。でいいんですかね。 そのチケットが一枚で五口の 一括記載になっちゃうらしいんですよ。 いや僕もよくわからなかったんですけど、 一緒にいた皆川さんが見たらしいんで確かです。 ですよね。そこを決めてなかったんですよ。 つまり誰がどの口を買ったことになっているのか。 もしくは共同購入、均等分配だったのか。 まさか当たると思ってなかったんで、 皆気にもしてなかったんです。 でも――そういうことです。 ただその時はそんなことになっているなんて、 露も知らなかったんですけどね。 誰も二週間後にはそんなことがあったなんて 覚えている人はいませんでしたから。 厳密には一人を除いて、ですか。 まあたかが三百円ぽっちだっていうのが 大きかったですね。 これで株式の共同投資とかで金額も幾千~万とかだったら、 もっと皆近況を知りたがったのでしょうけど。 じゃなんでわかったのかってことなんですが、 斉藤さん最近やけに羽振りが良くありませんでした。 うーん、そう言われるとそうなんですけど。 でも急に良い時計とか買ったり、 ああそうそうどこそこのバーの女の子に 入れ込んでるって噂もありましたよね、一時期。 兎に角生活態度っていうよりは醸し出す雰囲気。ですかね。 急変って程かどうかわかりませんけど、 知る人が見れば何だろうと不思議に感じる程度には 斉藤さん羽振りが荒くなったんですよ。 いえそりゃ万馬券が当たったとか可能性はあるかもですけど、 それだったら言うでしょう、何となしに。 普通何かが好転した時っていうのは、 それとなく人に自慢みたいなことしちゃうじゃないですか。 万馬券とか、そうでなくても予期せぬ泡銭とか。 例え親が死んでの遺産とかでも、 やっぱり心とお金は別口みたいになるじゃないですか。 幾ら故人を惜しんでたって、臨時収入は純粋に嬉しいと思いますよ。 そういうのって早々黙ってられるものじゃないと思うんですよね。 それに周囲だってこと金銭に関しては敏感ですから、 その内嫌でも悟られるのは本人もわかっていたことでしょうし。 それなのに、あらぬ噂を立てられぬようにと 何らかの隠蔽をしているならともかく何もしていない。 嘘で取り繕ったって構わないのに、です。 つまり何かおいそれとそうできない事情があった―― いえもしかすると疚しさがのし掛かって、 中々そうできなかったのかもしれませんが ――兎に角斉藤さんは何か隠している。 僕等は薄々そう思うようになったんです。 もちろんいやまさかと最後まで思いましたよ、僕は。 でも桐山さんが。ああ、総務の桐山さんです。 あの人もいたんですよ、例の持ちかけ話の時。 で何かやっぱりひっかかる所があったんでしょうね。 聞きに行くって言い出したんですよ。 もちろん止めましたよ。 でも僕等も表向きは良い大人がみっともないっていう態度でも、 内心はひょっとしたらって思いがどこかにあったんでしょうね。 結局誰一人身体で止めることはしませんでしたね。 で桐山さんが戻ってきて 「今日終業後なんだけど。なんか集まって欲しいって」 って。 こりゃもう気が気じゃないですよね。 だって嘘から出た実じゃないですけど、 一抹の予感が現実味を帯びてきたわけですから。 もうそんな日は――と言っても一生これと同等の日なんて 起こりっこないのかもしれないんですけどね。 まあ仕事なんて手につきませんでしたよ。 賞金は幾らだとかいう話も出たはずだったんですが、 漠然と一億円だと思ってましたね。 大きな当たりはそりゃ一億だろう、と。 なぜかは知りませんが、その金額がすんなり頭の中に入ってきたんです。 今考えると子供じみていると思うんですが、 そんな子供じみた考え方しか出来なくなるほど 目の前に転がっている現実が夢みたいな話だったんだと思います。 五人で割っても二千万。 もう頭の中は使い途とか考えてましたね。 まだ確定したわけでもないのに。 最後の方はもう呼び出すのは当たっているからだ、 間違いない、間違おうはずがないって信じ込んでましたね。 確か係長にちょっと小言を言われた気もするんですが、 もうそんなの上の空でしたね。 だって二千万ですから、差し引きしてもプラスですよ。 ちなみに後日その日の書類でまた怒られました。 まあ関係ない話です。 で斉藤さんの言うとおりに、 その日は残業なしの定時退社。 出口で四人で集まって指定の飲み屋に入りました。 斉藤さんの行きつけらしいです。 いつから行きつけなのかはわかりません。 でももしかするとそうだったのかもしれませんね。 兎に角僕等は斉藤さんの一言を待ちました。 皆が皆。固唾をのむっていうんですよね、たぶん。 緊張の面持ちで斉藤さんを見据えていたと思います。 「実は隠すつもりはなかったのだけど」 斉藤さんはそう切り出しました。 雰囲気に酔うとはこのことなんだと初めて知りましたね。 今までの人生ここまで酩酊することなんてありませんでしたし、 ましてや夢見がちな乙女路線嗜好でもなかったですから どちらかといえば常に熱くなっている人間を尻目に 何を熱くなってるんだと冷淡に睥睨している感すら あったように思います。 それがその瞬間唐突に脳内を侵食してきたんです。 そりゃあもう頭の中で熱鬧が生じているような感覚でした。 僕はよくわからない性質なんですが、 お祭りによくある高揚感などに似ていたかもしれませんね。 一緒にいた三人もまさにそんな感じで あまりの激情に瞳が潤んでいる人もいました。 そして斉藤さんはビール瓶のまま口に一口。 一気に捲くし立てました。 実はTOTOが当たっていたこと。 巨額過ぎたこともあり、ついつい魔が差してしまい、 中々連絡することが出来なかったこと。 当選金は五億円だったこと。 お詫びも兼ねて自分の残り四千万も四等分して 一人頭一億一千万円での分配を希望すること。 灼熱の奔流と言えば大袈裟かもしれませんが、 それだけ大仰な程、気が付けば熱気に包まれてました。 二千万が五倍の一億。 そりゃ誰でも半狂乱になろうってもんです。 大声で歓喜の咆哮を上げないだけましだったと思います。 家に帰ったあと悶え叫んだと思いますよ。 だって一億円の入った鞄と一緒だったんですから。 そう。斉藤さんは一億一千万の入った鞄を四つ。 足元に既に用意してたんです。 誰ともなく斉藤さんが当選を隠していたことは頂けないが、 分配は等分でいいのではないかと言い出し、 皆がそれに賛同する中のことでした。 斉藤さんだけが、それでは俺の気持ちが済まないと。 意固地と言っていい程に返金を拒んだんです。 他の人間にしてみれば、一億一千万が一億になったとしても 何ら痛手を被ることはないのだし、 また均等に配分することで秘密も均等に共有したいという せせこましい思惑も働いていたとは思うんですが、 それでも何でも申し訳なかったと頭を下げる斉藤さんの手前 では仕方なくと折れるように頷く形になりました。 もちろん最終的には一千万増額された事実に 更なる高揚を得たことは言うまでもないと思います。 僕も軽い気持ちで一千万増えたのだから、 ポルシェでも買おうかなどとその場で既に夢想していた位ですから。 という経緯で、この話は以後内密に、ということで終わりました。 良い話じゃないか、ですって。 まあこれだけ聞けば何言ってんだって感じなんでしょうけど、 実はこの話には後日談がありまして。 田代さんもご存知でしょう。 斉藤さんが先月辞表を出したの。 総務からの連絡じゃ難病罹患による療養のため、 ってなっていたそうなんですけど、 不思議に思いませんか。 そういう場合当面の生活費やらなんやらを考えて、 普通まずは辞職じゃなくて休職扱いにしてもらうじゃないですか。 それなのにいきなり辞職ですよ。 まあ何か考えがあったのかもしれませんけどね。 金銭的なことはまあそれ程食い込んでのことはわからないんですけど、 TOTOのだって自分の分を他の人間に分配してしまったんですから、 あまり余裕が残っていたようには思えないんですよね。 でも気にしたのは一瞬でそのことはすぐ忘れてしまいました。 だって一億の使い途を考えるのに頭は一杯でしたから。 ただ僕の場合、生来の優柔不断が功を奏して 中々これといった使い途が決まらなかったんですよね。 考えるだけで満足してしまう安い人間だってのもありますけど。 そうこうする内にこの前のことですよ。 田中さんが事故で亡くなって、山内さんが脳溢血で脳死危篤状態。 桐山さんは行方不明。 何となくわかってもらえますかね。 実は僕もこんなことになっていまして。 で田代さんにご相談というのはこれのことなんですけど、 ここに八千万あります。 何も言わずこれを受け取ってくれませんか。 ***************************************************
2008.07.17
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アップしろと言われたので、まだ推敲以前。というか完成以前。未完の作品なのですが、完成するかどうかわからないので、それをアップしておきます。ねこねこ。ちなみに全く読み返しての修正を施していないので、もしかすると部分的に弱い表現があったりまた意味の繋がらない部分もあるかもしれません。まあ適当で。
2007.08.08
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妄想日記。というか書きかけ。 どうもそういう傾向があったらしいんですよ。 酩酊しているんじゃないかなんていいっこなしですよ。 僕は一滴だってお酒は飲めませんし、 かといって飲まされるようなことも稀です。 それに何より僕は飲んだらすぐにぱたんですから、 どうしたってそういう傾向になったとしか、 そういうことだったとしか理解が出来ないんです。 そもそも事の始まりはTOTOだったんです。 知らないんですか、TOTO。 ええと何て言えばいいんだろ。 ああそうそう。サッカークジって奴です。 日本でもJリーグって昔流行ったじゃないですか。 あれに肖ったくじ引きのことです。 宝くじ……うーん、ちょっと違う気もしますけど、 まあ大概あんなのだと思っていただければ。 いえいいですよ、そこは食い付かなくて。 後でネットで調べればわかりますから。ね。 ええと、T・O・T・OでTOTOです。 え。あそう言えば、そうですね。 一緒の会社なのかなぁ。 トイレとサッカーの会社が同一っていうのは 何となく違和感ありありではありますが、 まあないってこともないんですかね。 ちょっとわからないなぁ。 あ、でそんなことはどうでもいいんですって。 その件のTOTOなんですよ。 実は斉藤さんが買わないかって進めてきて。 え、あの人サッカー超好きじゃないですか。 ああ、そうなんですか。 いえ別にそんなに懇意って程でもないですよ。 ただちょくちょく小咄程度してるってだけです。 いえ別に田代さんを出し抜こうとか そういう裏とかありませんって。 そんな魂胆があるなら、 こうやって相談してませんよ、本人に。 ね、そうでしょう。 分かって貰えればそれでいいですけど。 どこまで話しましたっけ。 ああ、そうだそうだ。 斉藤さんが昼休みの軽い会話の中で 「最近TOTO全然一等出てないらしいな。 何かあるかもだし、俺等も買ってみねぇ」 って言い出したんですよ。 一口三百円ぽっちだから安いって。 正直当たるとは思いませんでしたけど、 三百円で夢の一つも買えるなら安いもんだってんで、 そこにいた四、五人がお金出したんですよ。 ああ、斉藤さんが近い売場があるからっていうんで、 ついでにまとめて買ってくるって。 それで皆、三百円を斉藤さんに払ったんです。 で結果が二週間位かなぁしてから出たんですよ。 いえそれが何かまとめて買うと、 TOTOの券、チケット。でいいんですかね。 そのチケットが一枚で五口の 一括記載になっちゃうらしんですよ。 いや僕もよくわからなかったんですけど、 一緒にいた皆川さんが見たらしいんで確かです。 ですよね。そこを決めてなかったんですよ。 つまり誰がどの口を買ったことになっているのか。 もしくは共同購入、均等分配だったのか。 まさか当たると思ってなかったんで、 皆気にもしてなかったんです。 でも――そういうことです。 ただその時はそんなことになっているなんて、 露も知らなかったんですけどね。 誰も二週間後にはそんなことがあったなんて 覚えている人はいませんでしたから。 厳密には一人を除いて、ですか。 まあたかが三百円ぽっちだっていうのが 大きかったですね。 これで株式とかで五万とかだったら、 もっと皆近況を知りたがったでしょうけど。 じゃなんでわかったのかってことなんですが、 斉藤さん最近やけに羽振りが良くありませんでした。 あーそうなんですかねぇ。 でも急に良い時計とか買ったり、 ああそうそうキャバクラにも 手を出したりしてたみたいですし。 兎に角生活というか雰囲気からですかね。 急変って程かどうかわかりませんけど、 知る人が見れば何だろうと不思議に感じる程度には 斉藤さん金遣いが荒くなったんですよ。 いえそりゃ遺産が入ったとかあるかもですけど、 それだったら言うでしょう、何となしに。 普通何かが好転した時っていうのは、 それとなく人に自慢みたいなことしちゃうじゃないですか。 遺産とか、そうでなくても予期せぬ泡銭とか。 ちょっと嬉しいことがあった時って、 早々黙ってられるものじゃないと思うんですよね。 それに周囲だってこと金銭に関しては敏感ですから、 その内嫌でも悟られるのは本人もわかっていたことでしょうし。 それなのに、あらぬ噂を立てられぬようにと 何らかの対処をしているならともかく何もしていない。 嘘で取り繕ったって構わないのに、です。 つまり何かおいそれとそうできない事情があった―― いえもしかすると疚しさがのし掛かって、 中々そうできなかったのかもしれませんが ――兎に角斉藤さんは何か隠している。 僕等は薄々そう思うようになったんです。 もちろんいやまさかと最後まで思いましたよ、僕は。 でも桐山さんが。ああ、総務の桐山さんです。 あの人もいたんですよ、例の持ちかけ話の時。 で何かやっぱり気になったんでしょうね。 聞きに行くって言い出したんですよ。 もちろん止めました。 でも僕等も表向きは馬鹿馬鹿しいみたいな態度でも、 内心はひょっとしたらって思いがあったんでしょうね。 結局誰一人身体で止めることはしませんでしたね。 で桐山さん戻ってきて 「今日終業後なんか集まって欲しいって」 って。 こりゃもう気が気じゃないですよね。 だって嘘から出た実じゃないですけど、 一抹の予感が現実味を帯びてきたわけですから。 もうそんな日は――と言っても一生同等の日なんて 起こりっこないかもしれないんですけどね。 まあ仕事なんて手につきませんでしたよ。 賞金は幾らだとかいう話も出たはずだったんですが、 漠然と一億円だと思ってましたね。 五人で割っても二千万。 もう頭の中は使い途とか考えてましたね。 まだ確定したわけでもないのに。 最後の方はもう呼び出すのは当たっているからだ、 間違いないって信じ込んでましたね。 確か係長にちょっと小言を言われた気もするんですが、 もうそんなの耳の空でしたね。 ちなみに後日その日の書類でまた怒られました。 まあ関係ない話です。 で斉藤さんの言うとおりに、 その日は残業なしの定時帰社。 出口で五人で集まって飲み屋に入りました。 斉藤さんの行きつけらしいです。 いつから行きつけなのかはわかりません。 でももしかするとそうだったのかもしれませんね。 兎に角僕等は斉藤さんの一言を待ちました。 皆が皆。固唾をのむっていうんですよね、たぶん。 そうやって見守ってたと思います。
2007.08.07
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「ローエングリン……」「どうかエルザ。安心して欲しい」拍手喝采が鳴りやまぬ。という経験を私は味わったことがない。これはつまる所、私に才能がない。ということとは同意ではない。要するに私の才能を活かせるだけの場所に私が未だ辿り着けてはおらぬのだということだ。適材適所ならぬ適材不適所である。こんな弱小劇団などに未練はないし、また早々油を売っている時間も正直ない。だがそれでもこんな場所にしがみついている理由はと言えば、私には私を押し上げるだけの知名度が明らかに不足していた。つまりどんなに素晴らしい才能を有していようが、どんなに磨かれ煌びやかな光を放つ宝石であろうが、それを本当に解せる領域の権威に認識して貰えなければ、それは路傍の石ころと何ら大差ない。いや曲がり形にも気付いて貰えた路傍の石の方が数段存在としてはまだ上に位置するのかもしれない。少なくとも現段階では、私は拾い主を箱の中で待ち侘びる犬畜生と肩を並べているのではないだろうか。もちろん私自身現状に甘んじているつもりはないし、ただ箱庭で道行く人に媚びるだけの人生を送ってもいない。それなりに私という原石を売り込んできたつもりではある。がやはりこれまでの経歴と実績が物を言うこの業界。私の肩身は狭いと言う他表現がなかった。だからこんな薄汚れた劇場で日に三回も数十人のために動き回らねばならない。どうせ演技のえの字も知らないような連中のために。しかしそんなどうでもいいような演劇であるはずが、どういうわけか客の入りは悪くなかった。いや満席が出たという時点で過去最高だとも言える。けれど悲しいかな、その理由は劇団外にある。今期やっている演劇の題目は「ローエングリン」天才作曲家ワーグナーの創作した戯曲の一つである。そう。つまりこの客入りはワーグナー効果なのだ。少し変わったワーグナーの世界。あなたも覗いてみませんか。それがこの演劇のキャッチコピーだった。それに釣られた人間が少なからずいたのだろう。まあリピーターはいないと思える。演じる人間からして脚本に違和感を覚えるのだから。かと言って、それに口出ししようものならば、「じゃあおまえが作ればいいじゃないか」そうやって激昂を露わにする。そんな男がこの劇団ではペンを取っているのだ。演劇家には激情型が多いというが、脚本家のように緻密で繊細な作業を主とする役職の人間まで激情に身を任せる必要はないような気がする。どちらかというと冷静沈着で常に客観視できるような、そんな人間こそが世の裏の裏まで描き切ることができる。そう思ってしまうのだ。まあ個人的に彼のように掌を返したように急に馴れ馴れしくなる厭らしい人種が嫌いなだけ。そう言ってしまうのが一番単純明快だとは思うのだが。お疲れ様。今日もそこそこ客が入ってたね。そう頭の中の文字盤を叩かれたような気がして、狐に包まれたような顔で左右をきょろきょろ見回した。「どうかした」その当事者はどうやら私の右にも左にもおらず、ずっと私の正面に佇んでいたらしい。「ううん、ちょっと考え事」嘘ではないし、本当でもないな。私は取り繕うように相手の目を見て、それから少しばかり笑みを浮かべてみせる。「ならいいけど。最近ちょっとぼーっとしてるなって。 そう思っていたから、練習疲れかなって」「ううん、そういうわけじゃないの。 ただちょっと。そうちょっと気になることがあって」「気になること」しまった。と思った。決して気になることなどなく、ただ体良く話を収めてしまおうと思っただけだったのだが、それがはっきりと裏目に出てしまったようだ。こうなったら相手はその「気掛かり」を話すまで、追求を止めはしないだろう。もし無理矢理話を終わらせようとすれば、自分を信頼してくれていないと失望するかもしれないし、もしかすると何か下手な理由を勘ぐって怒り出すかもしれない。面倒なことになったなと思った。なぜなら彼は私が同棲している相手。文字通り彼だったからだ。兎に角彼の気を損ねないためにも、そしてこの会話を円満に終わらせるためにも、私は何か一つ小気味の良い嘘を吐かねばならなくなった。はたと考えてしまう。今ここだけで後でぶり返さないような内容が好ましい。もしくはぶり返したとしても、他人に迷惑のかからないものなら、それはそれでも構わないだろう。しかし彼の目がそんじょそこいらの気掛かりでは、今日は納得しないことを物語っていた。それ程までに私は考え込むことが多くなったのだろうか。まあそろそろ大成したいというようなことを、そのまま本音として語ってしまってもいいが、前にもそんなことを言ったとき、「オレを捨てるつもりなのか」としつこく何度も詮索されたことがあって以来、私の中でその話は禁忌中の禁忌になっている。別に今の生活を急に変えるつもりはないものの、この男のこの妄執じみた部分には時々参ってしまう。かといって今のところこの男ほど私の横を歩かせて様になるような釣り合いの取れた知り合いもいないのだから、仕方ないと言えば仕方なかった。良い女というのは、一緒に歩く人間ですら苦労を背負い込まねばならないのかと溜息を吐くものなのだ。「ううん、別に。ただ今回の脚本にちょっとね」私は咄嗟に思いついた言葉を口にした。我ながら上手いことを思いついたものだ。これならば面と向かって本人に言うことはないだろうし、また気心知れた人間以外にこんなことを言ったりもしないだろう。下手をしたら自分の立場すら危うくなるかねない内容だ。二人の仲だから可能な会話。彼もきっとそう思うに違いないだろう。「ああ。それか。 フオンは学があるからな」『符音』。私の名前だ。小さい頃はその音から「不吉な女」などと悪口を叩かれたりもしたものだが、私が年を経て女としての美しさを身に付けていくにつれて、次第にそんなことを陰口にする者もいなくなった。私はその時晴れて私は名前に勝ったのだと思った。にしてもやはり初対面の人には聞き返されることもある。珍しいお名前ですねと堂々と言う人間もいる。そういう人間に限って、興味があるのは私の名前などではなく、私の身体だったりするのだが、正直どうでもいい。
2007.08.06
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この曲が染み込むように心に広がります。 歌詞はよく理解していないのだけれど、 何か琴線に触れるようなそんな音色。 というわけで柴咲コウの「プリズム」です。 彼女はなぜ自分の映画の主題歌は歌わないのに、 他人の映画の主題歌は歌わされるのだろう。 とかそういうことは気にしちゃいけません。 細かいことです。些細なことです。些末です。 日本語は同意語が多くて適いませんね。 ミイラ取りがミイラになる。 意味はないです。 いえこの言葉にはもちろん意味があります。 面倒臭いので説明はしませんが。 というわけで今度買おうと思います。 久しぶりのCD購入です。 前に何を買ったかは忘れましたが、 どうせヲタクな曲だったのだろうと思って不貞寝です。 ただレパートリーで増えたのはディルだけなので、 結局のところ元の木阿弥という体たらく。 カラオケに行きたいです! (行きたいです! の所はザブングルの「悔しいです!」調) というわけで映画「プレステージ」ですよ。 ぴこぴこ(*'-')ぴもぴも 最近ボクの口癖になっている言葉です。 街中で「ぴこぴこー」とか言ってるヒゲがいたら、 もしくは街中で自分自身を卑下している人間を見たら、 あああの人は人生の負け犬なんだなと そう思って声をかけないであげて下さい。 だってそれがボクかどうかなんてわかんないっすもん。 何か(*'-')? ぴこぴこー(*'ワ') ちなみにリアルでマジに口にしているので、 街中で急にぴこぴこーって声が聞こえたならば、 たぶんそれはボクです、間違いなく。 間違いなくと言っていますが、 間違えても保証はしませんのであしからず。 かーんたんな仕事だって言うから引き受けたのに、 なーんでいっつもこんなことになるんだ。 そういえばTOTOビッグとかいうのを買いました。 小市民で庶民もいいとこなので、夢を買ったのです。 ただ結果がいつわかるのかとか券に書かれていないので、 どうすれば当たり外れがわかるのか甚だ疑問です。 HP見ろバーカとかそういうのはお断りです。 というか券どこいった? そういえば最近ニコ動というのにハマっています。 ニコチン中毒患者は身体にガタがきているから、 どうにか動いて最低限の健康は維持しよう。 の略が「ニコ動」という言葉なのですが、 これが中々面白いのですよ。 もちろん喫煙なんてしたことがないので、 禁煙の苦しさなんて微塵もわかりませんよ。 じゃなくてニコニコ村の動力源なんですが。 ボクはホラーというものが三度のご飯より好きです。 が実は能動的に推し進めて行く型のは苦手だったりします。 つまりホラーゲームというのが苦手なわけです。 と言っても勘違いして欲しくないのは、 内容が苦手だとか嫌いであるということではありません。 要するに自分でプレイ出来ないということです。 そこに行ったら絶対怖いことになる。 そう思うとそこに行くことが憚られてしまうのです。 結果ゲームは進まず停滞して封印の一途を辿ります。 これではラストがどうだったか知る由もありません。 それでは面白くもなんともないので、 結果としてホラーゲームの敬遠となったわけなのです。 そこで奥さん! この画期的アイテム! ニコ動のプレイ動画ですよ! これならプレイが苦手なあなたでも! 途中で急に熱の冷めてしまうあなたでも! ボロボロ雑巾みたいなナースを撲殺出来ないあなたでも! (ぼーくーさーつーふふーふーん) いとも容易くクリックするだけで、いつでもどこでも! ホラーゲームの中身を楽しむことが出来るのです! ということなのです。 そんなわけで「サイレントヒル」とか、 「アリスインナイトメア」とか見てます。 スゴイです。UP主に感謝の嵐です。 あ、そうだ。零のプレイ動画まだ検索してないな。 いそいそ。 光る三原色 虹色のプリズム。
2007.06.13
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久々に病気だと思った。 何がって? 「ね、こんなにカワイイってことは、 もう女の子じゃありえないでしょう。 これは男の子しかないですよ」 脳内が。
2007.06.13
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マジックには三つの手順があるそうです。 ネタバレになるので言いませんが。 おおおおおおおい! というわけでプレステージです。 メメントの監督さんの映画です。 ただ原作はあるみたいで、 2004年刊行「奇術師」 という題名の作品がそうみたいです。 映画紹介において監督自らがコメントしちゃうほど、 この映画は怪奇珍妙にして怪訝な様相を呈しています。 「騙されるな。この映画そのものがトリック」 まさにその通りだと思います。 無数に伏線が飛び交っているにも関わらず、 真相に近づいた途端暈かされ逸らされてしまう視点。 一体何を信じ、どこに目を配ればいいのか。 何かに辿り着いたとしても安堵してはいけない。 この映画はまさにトリックに相応しい。 そんな映画になっていると思います。 ああ、真面目に語ってるボクがいますね。 300とはうって変わっての頭脳系映画です。 300の血湧き肉躍るという表現とは異なり、 張りつめた緊張感と澱む不穏な空気、そして神秘性。 正直同時期上映が勿体ないほどです。 どちらも時期をずらせば頂上を狙える出来です。 というわけで「300」を推しに推してきましたが、 この「THE PRESTIGE」も確かに本物です。 まさかこんな僅かな間に2本もの映画を ベタ褒めすることになろうなどとは、 夢にも思っていなかったというのがホントの所。
2007.06.13
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あーもうなんかあんだけ書いたのに、急にフリーズとかマジでありえないので、本気に本当にどうでもよくなりました。たぶん文字数にすれば4000文字位か。どうでもいいと言えばどうでもいいことだったのだけど、勝手に回線断絶起こして挙げ句フリーズとは。一言で言うとすぱーたああああああああああ(゜Д゜)やっぱダメだ。かなり意気消沈しておる模様。というわけで300です。ああ、もう語る気力は先の文章に置いてきたか……
2007.05.31
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生きてます。あたし生きてます。 ちょっとやってみようかということで やってみるわけです。すこんぶ。ぶたまん。 『倫理観占い』 総合得点、-18点 ●さんの人間性を笑いのレベルでいうと笑瓶並です。 -------------------------------------------- ●は変態だと思っている人、49人 ●さんはかなりの変態です。 板尾みたいにならない様に気をつけましょう。 いうたら、100年に1人の変態です。 -------------------------------------------- ●に殴られた人、10人 ●は、ちょっと怒りっぽいです。 でも、あるいはびびって手は出しません。松本並です。 -------------------------------------------- ●さんと友達になりたい人、10人 ●さんは、中途半端な人気者です。千原Jr並です。 言いかえれば一部では人気あります。 -------------------------------------------- ●さんの事が好きな子供の数、16人 -------------------------------------------- ●さんの事が好きな異性の数、16人 ●さんは、中途半端にラブレターを貰います。 2丁拳銃の不細工な方並です。 文句なしで盛り上げ役です。 -------------------------------------------- ●の事が嫌いな動物の数、2匹 -------------------------------------------- ●さんの事がマジで嫌いな人は、いません。 -------------------------------------------- ●さんのラッキーカラー狐色になるまで ●さんのラッキーポイント 松竹でキクマに挨拶なしで吉! どうでもいいけど総合評価マイナスなんすけど…… あとド変態らしいですね。怖い怖い。 以下リンク。 http://www17.big.or.jp/~bbb/p/rinnri.html
2007.04.13
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探し物は何ですか。 見つけ難い物ですか。 心を閉ざしているから 見えないのではないのですか。 違うとどうして言い切れるのですか。 あなたが殻に籠もっていないと どうして認識できていると言えるのですか。 何か根拠があるのですか。 自分が自分でそう確信することに 何らかの実証能力があると言いたいのですか。 では私のあなたが殻に籠もっているという 認識自体はどうなるのですか。 私の確信とあなたの確信は衝突しますが その観念的事実はどうなるのですか。 私の確信は妄言に過ぎないのですか。 私が狂気に駆られているというのですか。 でもその可能性はあなたにも言えること そういう解釈が出来るのではないのですか。 どうして自身の歪曲した現実を 屈折させたまま認めようとはしないのですか。 全て私の責任にすればいいと思っているのですか。 そんなことだから。 私があなたの代わりに人に媚び諂い。 貧苦に喘ぎ、現実に辛酸を舐めさせられ。 絶望に身を打ち拉がれなければならない。 あなたの弱さを私は絶対許さない。憎むべきは社会でも倫理でも体裁でもなく、 ただ一つ憎しみが許されるならあなたに送るものだから、 それ以外のものに私は憤慨しようとは思わない。 私は縛られている。 その原因を、妄執で絡め取っているから ――などと語って欲しくはない。 なぜならこれはあなたの弱さが招いたこと。 脆弱すぎることは罪悪にも等しいのだから。 酷薄にして希薄なあなたの心思は、 あなた自身を支えきることが出来なかった。 だから私が辛苦に見舞われることになった。 それなのにあなたは私を縛り続ける。 決してあなたと私が切り離せないことを、 その事実を知っていて尚私を縛る。 見えない鎖というのは抽象的な表現だが、 まさに私の目の前にはその鎖が転がっている。 憎むべきは社会でも生活でも運命でもなく、 ただ一つ憎しみが許されるならあなたに送るものだから、 それ以外のものに私の憤激を吐き出す処はない。 あなたは私が虐げられている刹那の刻において、 闇が充満する甘美で陰鬱で芳潤で玲瓏な空間に逃げ込む。 その世界はどんな声楽も苦痛も嘆嗟も憂愁も悲哀すらも 決して内側への侵入を許さない絶対的な不可侵領域。 あなたはいつもそこから終着を待つばかり。 決して外に出ようとはしない。 自らが忿懣に身を焦がそうとはしない。 だから私はあなたを忌々しげなまなこで見る。 浮世の存在全てが私に向けるあの深淵を思わせる瞳。 あなたが気付かねばならないのはあの瞳なのだから。 憎むべきは存在でも絶望でも流転でもなく、 ただ一つ憎しみが許されるならあなたに送るものだから、 それ以外のものにあなたが私だと知れることは永劫ない。 あなたは私。私はあなた。 私は弱く。あなたは薄弱である。 鏡を覗けば、いつも変わらぬあなたがいる。 私はその鏡像目掛けて呪詛を吐く。一度、二度。 あなたは狭く暗く、それでいて何処よりも柔らかな部屋に 今日も籠もったまま出て来ようとはしない。 だから鏡像には悪いが代わりになってもらった。 それが私の出来るわずかな反逆。 例えそれにあなたが気が付いていまいとて。 憎むべきは弱さであり真実であり自分でもあり、 ただ一つの願わくはの想いすら届かぬのだとしたら、 それ以外の何物を差し置いても私は許しはしない。 私が幼少の君のことで御座います。 なぜかはわからぬのですが、私は 両親から夜毎毎夜こう申されておりました。 決して鏡を覗いてはいけないと、 もし偶々覗いてしまったとても、 決して己が瞳を覗き込んではならないと。 その言葉の指し記す真意は計り知れませんでしたが、 兎に角幼い私には、両親の剣幕が異常だったこともあり、 子供心に決して鏡は覗くまい、そう思ったのでした。 何かその先にある得体の知れぬ闇に、 物心着かぬ心にすら恐怖を抱かせる何かが あったのやもしれませぬ。 ですから、とりあえず言い付けは厳守致した次第。 しかし自らの鏡像が見れぬということが如何に、 不便さを強いるかを私は年を経る毎に 実感せずにはいられなくなったので御座います。 年頃にもなれば尚のこと、身嗜みに気を遣うが若人の常。 そんな中私は髪結いすらままならぬ状況でした。 うら若き乙女が紅の一つも引けぬのです。 これ以上の苦痛がありますでしょうか。 好きな殿方の目に自分がどう写るかすらわからず、 自分でも言い得て妙だと思わずにはいられぬのですが、 ある種の劣等感のようなものに常に苛まされていたのです。 おわかりになりますでしょうか? あの頃の私の皮裏が。 ですがその苦悩と辛苦ももうお終いで御座います。 なぜならこれから結末を迎えに行こうと思うのです。 と言っても大層なことは何一つしないのですが。 ただ鏡を見つめれば終わるのですから。 いえ、何が起こるかは私自身存じておらぬのは、 先の文章からご推察頂けることかと思います。 ですが、きっとこれで終わるのだと。 そう私の内の何かが告げるので御座います。
2007.04.10
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あなたのことを愛している。 あたしがあなたを殺すなんて想像も出来ない。 だから他人に殺してもらおうと思う。 どんな方法があなたには相応しいだろう? どんな死に方で死にたいの? まさかそんなことを口に出来るはずもない。 だからあたしはあなたになりきって考えてみる。 最後の瞬間オレはどう思うだろうか? やはりあたしのことがオレは気になるだろうか? それとも別の女のことが? そもそもなぜオレはあたしに殺されるのだろう。 いやオレは他人に殺されるのだから、 あたしとは結びつかない可能性も高いか。 あたしは学がない。 思慮も深い方ではないので、 やはりこうした考察は上手くいかない。 わかっていたが、あたしは愚かなようだ。 また好きな男を屠らなくてはならないのだから。 仕方がないので、殺し方は他人に委ねた。 他人はそんなあたしに一言こう言った。 「苦しむのと苦しまないのは、どちらが?」 あたしはかなり躊躇の末。 「苦しむ方で」 「わかった」 結果は翌々日の新聞で読んだ。 彼は風呂で感電死したらしい。 あたしはふと考えた。 苦しまない方だったら、どうなっていたのだろう? あたしは他人の扉を叩いた。 途端に 「外部連絡なしの接触を今後してきたら、 真っ先に殺すので、そのつもりで」 淡々とした口調で泰然とそう言われた。 あたしは別段驚きもしなかったが、 なぜか少し涙が溢れそうになった。 「で、何のようだ? きちんと新聞に結果報告は載ったはずだが?」 「ええ、そうね。確かに。 今日はそれとは別件。 でも関連性がないわけでもないの」 他人は少し眉をひそめながら 「どういうことだ?」 「あなた、苦しむ方の殺し方をしてくれたでしょう?」 「そう頼まれたと思ったが?」 「そうね。あたしもそう言ったと記憶してるわ」 「じゃあ何の問題もないだろう? ここに来る理由もね」 「実は聞きたいことがあったの。 もしあたしがあの時『苦しまない方で』って、 そう言っていたら、あなたはどうしたのかなって」 しばしの静寂が室内を闊歩する。 他人は瞑想するかのように、床下を見つめ続けた。 ――が急に思い立ったように口を開いた。 「そうだな。企業秘密だ。 と言いたいところだが、教えないわけでもない」 「何かしら。どうすれば教えてくれるの?」 一瞬、周囲の空気が凍てつくような錯覚に襲われた。 「もう一度同じ依頼をしてくれ。 そうすれば、私はそれを君に示せるだろう」 こうしてあたしはまた恋に落ちなければならなくなった。
2007.04.09
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何を思ったか適当に書いた文章が、 ちょろちょろっと出てきたのでアップ。 ただ本当に最後まで書く気がないのが、 ありありと浮かんで見えてボクだなぁと。ちなみに当時ああ探偵事務所という漫画に執心していた様がありありと窺える文面。難事件もたちどころに解決! でも名探偵って自分が犯人にされないのはお約束。 普通あんなに人の死に関わらないもん! こえええええええええええええええええ。 あなた、昭和堂の前を通って来ましたね? しかもかなり急いでいらした。 なぜわかったかって? まず現状として昭和堂は道の舗装のため、 店前の路面は赤土で万遍なく埋められています。 その赤土は店主が特別に注文したもので、 東京では滅多にお目にかかれないもののようです。 その赤土が今、あなたの靴にはこびり付いている。 あそこの赤土は、地盤として固めるために 多少粘着性を帯びているものを持ってきているので、 すぐ靴底にこびり付いてしまうのです。 これは私自身で実証済みです。 つまり推察の域を出ることはありませんが、 恐らくあなたは昭和堂の前を通って来た。 そう考えるのが妥当です。 そして、あなたの靴底にこびり付いた赤土。 普通に歩いたにしては尋常ではない量の赤土が、 靴底からはみ出して上下左右から見え隠れしています。 これはつまり赤土に思い切り圧力をかけ、 靴底になすりつけた結果だと思われます。 もちろん意図的に靴底にそんなことをする人間は 希有ですから、無意識のうちに圧力をかけていた、 ということになります。 では圧力を靴底から赤土に対してかけるのは、 どういう状況が考えられるか? というと、 まず自重がかなり重くなっている時が考えられます。 しかし、あなたは羸痩とは言わないまでも、 どう見たって痩身としか言いようがないし。 重量を加算するだけの手荷物も所有してはいなかった。 というと、確かに何かしらのイレギュラーの可能性を 拭い去ることは出来ないと言えば出来ないのですが、 自重による圧力によって、赤土の過剰付着が起こった。 という線は限りなく薄いということになります。 では次に考えられるのが、地面を強く踏みしめた。 という可能性が濃厚になってきます。 何かバランスを崩して、赤土に圧力をかけざるを得なかった。 もしくは、走り抜けた、とか。 いえ、よく考えれば本当に些細なことなのですよ。 例えば、あなたは十分注意して息を整えたようですが、 それでも多少息が弾んでいるのが会話からわかりました。 それと人間は小走りするとき、つま先に重心が移ります。 それを今のあなたに照らし合わせると、あなたの靴底。 赤土の付着率が、つま先から踵に向かって扇状に広がっています。 そこからあなたが多少急いできたのではないか。 そう窺い知ることが出来たのです。 さて、では本題に移りましょうか。 私はそれが知りたくてウズウズしていたのです。 探偵業なんて、面白くもないものばかりです。 特に今回のような依頼は大概警察の管轄になってしまうので、 我々は指を咥えて動向を窺うことしかできない。 だから、今日の私は限りなく上機嫌なのです。 さあ、教えて下さい。 あなたのお兄様が殺された奇怪な謎とやらを。 鬱蒼と覆い茂るシダ植物は、 広壮な邸宅を絡め取る鎖のようにか見えた。 木々がひしめき合うように連なっているせいだろうか。 それとも手入れの行き届いておらぬ庭が、 嘆きの余り心を邪に染めかけているとでもいうのか。 広大な敷地内は、暗澹とした靄のようなものがかかっていた。 石畳は落ち葉でほぼ包み隠され、本来の役目を放棄している。 落ち葉と石畳の区別が付かぬ場所もある程で、 これは石畳の膨らみだろうと思い二の足を伸ばすと、 そのまま重心を崩すはめになり、私は何度も足を挫きそうになった。 堅強な鉄扉を眼前にしたときには、 この奥には一体どんな壮麗煌びやかな世界が広がっているのだろう、 などと内心、心の浮き足立ちを抑えることも出来なかった程だが、 その考えは敷地内に進入して数十秒。 早くも世迷い事だと思い知らされるに至る。 依頼主の言葉をふと思い出した。 家柄と先立つものが相乗するとは限らないのですわ。 確かにこの佇まいは栄華・繁栄というより、 衰退・没落の一途を匂わせて止まない。 きっとそれは当人たちが一番気が付いていることなのだろう。 一応建造物はまだ老朽化が及んでいないようで、 多少ましには見えるが、それでも家柄にありきでないことは、 誰の目にも明らかに思える程には悲惨である。 私は扉前に立つと、一つ咳払いをして叩き金を二度鳴らす。 やや重低音が二つ響き、即座に扉が内側から解き放たれ―― その扉は気が緩んでいた私の鼻っ柱に飛び込んできた。 まさかこんなに早く扉が開こうとは、家人は待ち構えていたのだろうか。 いや、そもそもなぜ客が戸の向こうにいるのがわかっているのに、 開閉が全力極まりなかったのだろうか。 疑問は尽きないが、とりあえず倒れておこう。 「だ、大丈夫ですか?」 分析は記憶力から始まると自負する私だから、 その声が依頼主のものだと即わかったが、 口から出た言葉は何ともまぬけな一言だった。 「は、鼻が折れました」 そして私は清く白い光の渦にゆっくりと身を委ねるのだった。 殺人事件はどこ吹く風。 幸先は宜しくない。
2007.04.08
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愛しさと切なさとパンニハムハサムニダ。 アニソンとディルアングレイをこよなく愛する、 ついでに椎名林檎と桜坂やっくんのざくねざくねーも愛する もっこふです、どうもどうも。 でも今聞いているのはなぜかケミストリーです。 一曲くらい歌えるとバリエーション広がっていいかなぁ。 なーんて甘い夢を見ています。 まあ、V系みたいに異常に高いわけじゃないので、 カラオケでは歌いやすそうで安心! 下手の横やりだとか言わない(*'-')! ノーマッド 「横好きだろ? 何歳だよ、おまえ」 だまれ、珍奇綿帽子。 というわけでドシンです。 別に64BBでやってるわけじゃなくて、 これは人間の転ぶ音です。 そうです! 人は転ぶものなのです。 そうなんですよ。 なぜかですね、私の身の回りでは、 よく転ばれる方が多くて。 この前なんかですね。 3回も。そう1日に3回もですよ? 転んだとか、そんなこと言われまして。 それでどこで転んだの? なんて聞きましたら、 それがまた駅の階段だ、なんていうんですよ? 危ないじゃぁないですか。 だって駅の階段で転んで、 もし線路にでも転がり落ちちゃったら。 もうちょっとした怪談話になりかねませんし。 そんなかいだん繋がり。 しかし宅の母もよく転ぶので有名でして。 よく打ち身を作っておりやす。 ボクも新年始まってすぐ滑るの連発。 受験生がいなかったので問題ないですが、 ナイーブな受験生が身近にいたらと思うと! いや別に気にしませんが。 ちなみに日本語のナイーブは 「繊細な、感じやすい」ですが、 英語のnaiveは「純粋、単純」などです。 間違って使わないようにね! とかマメ知識です。 別に中々外国人のトーマスに向かって、 are you alright? look like so naive. なんて言うかどうかわかりませんが、 気をつけて下さい。恐らくこれだと、 「大丈夫? とても落ち込んでるように見えるけど?」 という意味で使っているはずなのに 「大丈夫? とても単細胞に見えるよ!」 という意味合いにとられてしまい、きっと半殺されます。 外人トーマスには、黒人のゴディバという友人がいて、 このゴディバは堅強な偉丈夫です。 もうそれはそれはこの世の苦痛をこれでもかと 味わわされることになります。ええ、なりますなります。 というわけで和製英語と本来の意味。 きちんと把握しておかないと、 あなたはきっと友人と仲違いをしてしまう時が来るでしょう。 十分気をつけて、この国際社会を生き抜いて下さい。 ノーマッド 「欧米かよ」
2007.04.07
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要は結末まで考えていないが、 敢えてこういう謎かけで終わっているのだ、 と格好を付けた文章であろうか。 とりあえず例として、その「思わせぶり」 などというものを記述してみることにする。 別に何か見つかったから添付した訳ではない。 ほ、ほんとうなんだからね。 ここはお忍びには丁度いい位置にあるお部屋です。 というと他の部屋を否定するようですけれど、 この部屋は別名浮島と呼ばれておりまして、 窓外からは優雅に拡がる湖を一望出来るのです。 そしてこれは驚かれるお客様も多いのですが、 実はこの室内の半分はすでに湖上となっておるのです。 もちろん構造に抜かりはありませんので、 床下浸水や倒壊などの恐れは一切御座いません。 ご安心してお寛ぎになられて下さいませ。 では何か御用、御入用でしたら、 ベッド右に備え付けられております電話。 その電話で番号564を入力して頂ければ、 フロントにいつでも繋がるようになっております。 のでご認識なさっておいて下さいませ。 564で御座います、はい。 可及的速やかに担当の者がお伺い致しますので。 では、お連れ様がお見えになられましたら、 こちらにご案内する、でよろしいですね? ――はい、承りました。 いえ、当館ではチップの類は一切―― そういうことでしたら、懐に収めさせて頂きます。 真にありがとうございます。 バタン。 確かに慇懃無礼に近いホテルマンが言った通り、 窓外からは流水音が絶えずしているのがわかる。 しかし、部屋半分が湖上にあるとは面妖な。 どういう構造になっているのだろうか。 途中から切り立った崖岸にでもなっているのだろうか。 少し確認したい思いに私は駆られたが、 件の場所が床板に遮られてしまっているのでは、 たかだか弱い女の御腕一つではどうにもならないだろう。 私は殊の外諦めの早い女でも有名なのだ。 執着はしない。探究心においても、男においてもだ。 男との密会にここを選んだのは、 男がここまでくれば妻に事がばれぬだろうと、 そう言い出したから。それ以上でもそれ以下でもない。 私は正直この関係がばれて破局になろうとも、 全く痛くも痒くもないのでどうでもよかった。 どこまでも諦めは早い方なのだ、私は。 むしろこんな辺鄙な土地に一時でも一人でいる方が、 よっぽど私にとっては受け入れがたい現実だった。 見知らぬ土地に来たからだろうか。 水のせせらぎに感化されたからだろうか。 唐突に喉が渇きを訴えていることに気が付いた。 確かフロントへの直通番号は563―― いや、564だったか。 私は受話器を取ると素早く番号を押してみる。 コール音が耳に響くこと四回目で、 「はい、こちら番頭です!――じゃねぇや。 フロントです! だ。あ、これ内緒でお願いします」 恐らくフロントだと思われる処と繋がった。 その凡そ接客業に携わる者とは思えない馴れ馴れしさよりも、 むしろ完全に地元民というような癖のある訛りに、 私は苛立ち半分、とりあえずの注文を伝えた。 「え? 何でもいいんですか? 何でもいいってのが一番困るんだよなぁ。 うーん、わかりました。適当にお持ちしますね。 でも後でこれじゃヤダとかはやめてくださいよ?」 私は先程ここまで案内してくれたホテルマンを思い出した。 どうして同じ環境で働く者同士であるはずなのに、 ここまで歴然とした差異が生じて憚っているのだろうか? これが職業意識というヤツの仕業だとしたら、 やはり人には適材適所はあるのではないだろうか。 私は早々に受話器を戻すと、ベッドに仰向けになる。 男はどんな言い訳をして家を出て行くのだろうか。 それより何より本当にここに姿を現すのだろうか。 ただただ耳障りな水面が織り成す音だけが私を包む。 いっそ静寂が覆いきってくれれば楽になれるものを。 コンコン。 ドアがノックされる音に反射的に身を起こす。 もう注文の品を届けに来たのだろうか。 あのフロントの男。意外にあんな言動をしていても、 仕事は迅速にこなせるタイプなのかもしれない。 私はのっそりと立ち上がるとドアノブを握った。 この時の私は決して予期していなかっただろう。 まさかこの瞬間、もう待ち人がこの世にはおらぬなどとは。
2007.04.06
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全てを失い、深淵に浸るクララ。 心は腐泥に包まれ、意識は混濁の海に沈んでいた。 車椅子の肘掛は咽ぶ涙で赤黒く錆を纏い、 蠢くことを否定された部屋は埃に塗れている。 クララ。クララ。クルリララ。 無音の室内に一筋の軽風が凪いだ。 クララは人形のように動かない。 まるで身体全ての筋が弛緩して果てたかのように。 クララ。クララ。クルリララ。 もう一つ。風がクララの窪みやつれた頬を撫でる。 そしてまた静寂が室内を支配する。 大時計の鐘が十二時を知らせるまで、 またこの部屋は一切の音を否定するだろう。 クララがそう望むのだから、それも仕方のないこと。 しかし今日は思いもかけない珍客がクララの静寂を妨げた。 「ご機嫌麗しゅう」 腐食した蛙の亡骸を思わせるその塊は、 ひらりとクララの膝上に降り立つ。 刹那闇が戦慄いたように室内が暗澹と曇る。 蛙は言った。 「この脚の対価として、どこまで払えると思いますか」 クララの脚が―動かぬはずの脚が。 僅かに痙攣したように見えたのは気のせいだろうか。 迅雷の如き轟音に逆撫でられたような精神に終端は見えない。 全ては軋みも歪みもせぬこの脚のせい。貪汚に塗れた我が心。 クララの心は不慮の事故以来、監獄に繋がれた囚人が如く。 ただ無為なる悠久の流れのまま朽ち果てんを待ち侘びた。 蛙はもう一度凪ぐように呟いた。 「この枯竭した枝。その対価です」 瞑ったような漆黒の双眼には混沌が滲む。 一つ喉を震わせ、周囲の大気を吸引すると、 下顎の空気袋を破裂せんばかりに膨張させる。 二度。三度。規則正しく蛙の喉が鳴る。 まるでメトロノームのように、 蛙は無限に刻を刻むかのように鳴いた。 あなたはいつまで私を待たせるのですか、と。 確かに蛙の双眸がそう告げていた。 「ハイジを。ハイジをあげるわ」 栄輝を喪した者の掠れた嗄れではあったが、 蛙は眼窩から目玉を刳り抜かんばかりに押し出し、 そして意中の男から永遠の愛を誓われた端女のように 満足満面に口許を綻ばせ、笑うのだった。
2007.04.05
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まあ、誰のことを言っているのかは置いておこう。 さて、半分閑話休題にようにはなるのだが、 そんな人を純粋に評価することに嫌悪を覚える私だが、 こんな私にも「尊敬すること」は存在する。 何をばかな。おまえは否定から入る男だろう。 苛評だけしかしないのではないか。 ともすれば、相手に高慢ちきな因縁を擦り付け、 やれ「魔女だ! 淫売だ!」と騒ぐのではなかったか。 とお思いの方もおられるかと思うが、 まあ私でもそういうことの一つや二つあるのだ。 ある種「鬼の目にも涙」の敬意バージョンである。 「ヒゲの目にも畏敬」とかそんな感じだろうか。 で肝心要の私が「尊敬すること」であるが、 今日思ったのはこれであった。 どんなに稚拙な文章・内容であったとしても、 長文を書き連ね、話を終わらせることが出来る人間は まさに尊敬に値する。 まず京極夏彦などの分厚い紙面を書き上げる人間自体、 あの継続力・精神力などなど認める部分は多いと思われる。 例え内容的に中弛みをしていようが、全編面白くなかろうが、 その長文の中何かが起こり、追随する展開があり、 ややして結末かと思いきや、まだ残り半分ありました等 その膨大な量の物を形にまとめ上げただけでも、 素晴らしいの一言に尽きるのではないだろうか。 そう思ってしまうものである。 もちろん私も文章を書く人間であるから、 こういうことに過敏に反応すると言えばそうであろうが、 それでも何でもやはり「凄いな」とばかりに 敬意を抱かずにはおれないというようなお粗末な話。 はい、うざいきもい(*'-')
2007.04.04
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私はあまり人のことを認めたがらない。 「天の邪鬼」と言えば、 大体どんな人間性かはわかって頂けるだろうか。 とにかくどちらかと言えば、 否定的な評価から入る人間である。 だから「褒めてみて」と、 得意満面に近づいて来られても、 私は大概の場合において、 その人の要求に応えることは出来ない。 褒め慣れていないのではない。 褒めようと思えば嘘でもお世辞でも 気持ちの悪いほどに吐くことは出来る。 ただそのようなことはあまり好みではない。 もちろん度合いにもよるが、 口先だけのおべんちゃらは自分を偽るだけでなく、 相手にとっても失礼であろう。 というのは建前の戯れ言。 なのは読んでいる人はわかるかもしれない。 だとて上記の文章は、「正当に評価出来得る」という その対象においては該当しない判例なのだから。 では相手が「褒めてみて」と言い及んできた際、 その対象が「正当に評価し得る物を有してい」た場合、 私はおべんちゃらでもお世辞でもないのだから、 思うがままその人物を褒め称え賛美するのか、 と言えばそんなことはない。 なぜなら私は「天の邪鬼」だからだ。 と書き及んでいて何と下劣な精神なのだろうと、 そうほとほと呆れ果ててしまいそうになるが、 まあ私という人物は昔からこうであった。 口先だけで生きているような人種の割に、 人を「褒める」「認める」という行為に関しては、 著しく嫌悪を催すような人種だった。 人間というものは、相手を認め、自分を見つめ、 自分に何が足りないのか、何が悪いのかということを、 そうした相互関係の中で修繕していくことによって、 その可能性を限りなく成長させていくものである。 これは誰もがよく存じていることだろう。 私には根本的にこの概念が抜けているのだ。 つまり「成長」などしていないということになる。 ちなみに「知識の網羅」と「精神の成熟」とは、 全く異なる存在であるのは言うまでもない。 知識を単に含蓄し、あらゆる事に精通するのは、 実は誰にでも成し遂げる可能性はある。 要はそれに関することを目にし耳にし味わう。 そういったことで幾らでも自分のものに出来るからだ。 もちろんその度合いがアカシックレコードなどとの 比較となると元も子もない話にはなってしまうが、 知識というものは意外と身につけようと思えば、 それなりの体裁を装える程度には身に付くものだ。 しかし精神の研鑽というやつは早々容易くはいかない。 自分が「さーて精神の高みを目指すぜ!」などと 急に思い始め実行に移したからと言って、 すぐその成長が始まる訳ではむろんないのである。 むしろ成長を意図したからといって、 必ず成長を果たすというものでもないのだ。 だから何をすれば良いというような道しるべもないし、 必ずしも偉人の金言に左右されるとは限らない。 つまり何が言いたいかと言えば、 知識に秀でており何か真理めいたことを 世界に宣揚せんとばかりに口にする人間がいる。 がその人間が「人間として」成長しているか、と言えば、 その実そうでなく実は幼稚で稚拙な精神をしていることも まま――いや多分にあるということである。
2007.04.04
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『16BLOCK』 16ブロックはアナザエンドの方がいいかも。 というか少し冗長なので、もうちょっと切りつめたら、 テンポ的にもかなり良くなったんじゃなかろうか。 そんなに素敵に素晴らしいわけじゃないのに、 なぜか悪い気がしないのは雰囲気がいいんだろうなぁ。 『Q』邦画 見る価値のない映画。 というかなーんもない。 本当になんだこりゃ、気持ち悪い。 ここまで映像効果も内容もない作品を 久々に見て呆気にとられる。 パッケージはあんなに思わせぶりなのに。 もうちょっと考えることは出来ないのか。 と久々の超苛評対象。 でもこれは絶対借りない方がいいよ。 『やりすぎコージー:都市伝説2』 やっぱりこれ系は面白い。 ただどっちかというと、博学系じゃなくて、 本当に眉唾都市伝説系統に近くなったかも。 昔の関とかの知識に裏付けされてた頃のが 見ていてドキドキしたなぁとは思った。 でもやっぱりバカも面白い。 願わくば知識を知識としてひけらかすだけでなく、 笑いも一つ取れるようなそんな人間になりたい。 のこと。
2007.04.03
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うん、そうだね。 それこそが恐らく「普通」の概念の定義であり、 普通という言葉の最も恐ろしい部分なんだ。 普通と言われる「一般性」の範囲というものは、 結局その人の内にある常識・観念に縛られてしまう。 逆に言えばその人が一般的だと思い込めば、 それだけで希有な行為も当然のものになりえてしまう。 もちろん大概の場合は早々他人の認識と自分のそれが 大幅に食い違うようなこともないことの方が多い。 だから本当の意味で普通と言えなくもない訳なのだけど。 それでもやはり普通という言葉の範囲は狭く、 どんなに広範囲内でその統合性を生じさせようとしても、 せいぜい「友人内」などの小コミュニティ止まりだろう。 時には「学校」単位などの中コミュニティ内での 共通の一般的認識生じることもあるだろうとは思うが、 それでもせいぜい数千という単位を越し得ないと思う。 世界の人口が50億超だということから考えてみても、 やはり「普通」が万人による認識でないことは 甚だ拭い去れないと思ってしまうね。 そうですね。 ボクの普通なんて良くて数百人ですよ、たぶん。 そう考えるとすみませんでした。 軽々しく普通なんて言っちゃったりして。 いや「普通」というものがそういうものなんだよ。 つまり意外と軽く口にしてしまうけれど、 実はかなり曖昧な基盤の上にあるってことさ。 なるほど。ためになります。 だから「他人の普通はあてにならない」なんて、 そんなことを言う人がいるくらいなんだ。 あれ他人の話だったっけ。まいいか。 へー面白いですね。 うん意外と日々意識しない言葉って多いよね。 それを紐解くのは中々に面白い。 まあ骨が折れるのだけどね。 でも聞いてて凄いなぁと思いますよ。 何がだい? いやよく知ってるなぁと。 ああ、そういうことか。全て夢の受け売りだよ。 私は寝るのが好きだって言っただろう? それの賜物だというわけさ。凄いわけじゃない。 ん、あれ? なんかおかしいな。 眠ってたら知識が増えてた。 みたいに聞こえるんですけど。 え? んん? 眠るとデータが自然に頭の中に流れ込んでくるだろう? ボクが気が付いてないんですかね? ボクはそんなことないように思うんですけど。 というかもしそんなだったら、こんなにバカかなぁ? と思っちゃったりするんですけど。 そんな……。じゃああれは何だ? そういえば可笑しいと思う節もあったんだ。 なぜ今まで突き詰めなかったんだろう。 私だけなぜあんなに長時間の睡眠を 毎日毎日許容されてきたんだ…… どういうことです? つまり私のこの長時間の睡眠許可と、 そして無意識内学習的な睡眠の有り様。 これらの現状を考察してみるとだね。 この睡眠が私に課せられたカリキュラムなんじゃ。 とそう思うのだよ。 ああ、なるほどなるほど。 ってでもそれって危なくないですか? 聞いても一切教えてくれないことじゃないですか? それに気が付いたとかってなると、 ちょっとなんか嫌な感じするんですけど。 うん、かなりまずい状況だと思う。 でも事前に対策を練ることなんて不可能だったし。 何せ気が付いてなかったんだからね。 ああ、もう少しマシな状況下で話題にしたかった。 もう既に察知されているかもしれない。 すまない。どうも君を巻き込んでしまったらしい。 いえ、別にそれはいいんです。 いいんですけどどうなるんでしょう、これから。 何か恐ろしいことが起こったりするんですかね? どうかな。私が想像出来る最悪には限りがあるけれど、 とりあえず記憶を全て吸われてしまうとかかもしれない。 それこそ生まれたての赤子のように真っ新になるまで。 まるでハードディスクの初期化みたいにね。 記憶がなくなるとまずいんですか? うーん、どうかな。 ある種今ある自分をそうだと認識出来なくなっているのだから、 別人になってしまったと言えるかもしれないね。 それ自体が恐怖になりえるかと言われると、 私自身経験がないから何とも言えないのだけど。 いや経験があっても忘れてしまうのだから、 意味がないなぁと今言ってて気が付いたけど。 ま兎に角自分自身が消えてしまうともとれるから、 「死」というものを意識してしまうのかもしれないね。 なるほどなるほど。 「死」とかってあんまりピンと来ないんですよね。 なーんか記憶を消されて赤子みたいになっちゃうなら、 それこそさっきのお話の延長じゃないですけど、 寝てさっさと育っちゃえばいいとかって、 そんなことしか考えられなくって。 そんな文筋に脈絡のない「展開の」読みにくい日記。 内容のない日記と書くと身も蓋もない日記。
2007.04.02
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ねるこはそだつとはよくいうものですがべつにおやがこどもをてっとりばやくねかしてしまおうというあさぢえからうまれたことばなどではなくこれはしっかりといがくてきこんきょのあることばであることはしるひとぞしるでありましょうくわしくごせつめいさしあげるとせいちょうをうながすやくわりのせいちょうほるもんというやつのぶんぴはすいみんちゅうにかぎりしかもじかんにしてにじゅういちじからよくごじくらいまでにもっともぶんぴされることがわかっていますですからねるこはそだつわけですとしめくくろうかとおもいましたがきっとこれにたいしてこうはんろんするひともいるのではないでしょうかだったらきっちりとしたじかんにきそくただしくねるこはそだつではないかとそのとおりなのですねるこがそだつではかいしゃくとしてねてばっかりいるこはすくすくそだつものだというようなとらえかたもできてしまいますもちろんいがくてきこんきょのうえにあるねるこはそだつはそのようないみでないことはいままでのないようであきらかでしょうということになるとねるこはそだつということばじたいせつめいのたりないふかんぜんなかんようくとなり―― あれ? ということは寝る子は育つと言う言葉は、 その言葉自体が不適切な言葉だってことですか? うーん不適切かどうかは難しいけど、 少なくとも言葉の足りない慣用句ではあるだろうね。 もちろんその言葉を誰かが作るにおいては、 そんな医学的根底とかとは無縁だったと思うけどね。 まあ諺とか慣用句とかっていうのは、 どこかこじつけに似たものが多いのは確かさ。 ふーん。でも別に寝ることが悪いわけじゃないんですよね? そうだね。寝ることは人体を正常に稼働させるにおいて、 摂食などと同等に重要視される生存の前提条件だからね。 ただ眠りっぱなしが逆に良いのかと言われると、 それは甚だ疑問なとこではあるかな。 寝過ぎも良くないってことですか? そうだね。 睡眠療法などの研究結果でも、 寝過ぎはあまり芳しくないデータが出てると言うし。 それに何より必要以上眠るということだけ考えても、 1日は万人に平等に24時間しか与えられていないのだから、 勿体ないとそうは思わないかい? そうですね。確かに。 寝る時間を1日という範囲から超越させられれば、 まいくら寝ようと構わないんじゃないかとは思いますが、 睡眠時間も1日内の占有時間として刻まれる以上、 適度な時間以上を費やしてしまうのは馬鹿げてますね。 うん。そうだと思う。 でもどうしても眠いときってありますよね。 ああ、あるね。 どちらかと言うと偉そうなことを言っておいてなんだけど、 私は寝てもまだ寝たりないと思ってしまう人なんだ。 へぇそうは見えませんが。 そのようだね。 でも常日頃から日中でも寝たい寝たいと思っているよ。 なんたってこんな世の中じゃないか。 そうですね。寝ちゃえば楽ですもんね。 ただただ人口を増やすためだけに摂食させられ、 健康化と称した精力増強運動を余儀なくされる。 まーボクは食べるの好きですから、 いいっちゃいいんですけどねぇ。 あんまり食事お好きじゃないですもんね。 そうだね。だってあんなどこの物とも知れない 蠢くように奇声を発する生き物を食べるだなんて。 強制でもされなければご免被るのが普通だよ。 はは。まるでボクが普通じゃないみたいですね。 おっと気に障ったかな。ごめんごめん。 でも普通という定義とは何だと思う? えっとどういうことです? 君は今普通という言葉を使っただろう? その普通というのは何だい? え? 普通は普通でしょう? うん、まあそうだね。 じゃ噛み砕くことにしようか。 普通という言葉は大まかに解釈して、 「一般的・当たり前」だとされていることだろう? ええ、そうです。 ああ、辞書にもそんなことが書いてあります。 だがこの「一般的」という範囲は一体どこなんだい? そもそもその一般的を決定するのは誰なんだい? 仮にそれを決定する人がどこかにいるとして、 その人も人である以上、囲いの中にいるんだろう? その人の決定した認識は完璧無比に公正なのかな? うーん、そんなこと考えたこともありませんでした。 確かに普通ってどういうことなんでしょうね? とりあえず自分とかもしくは周囲がそれとなしに 「当然だろう」と思っているなら「普通」だって、 そう口にしてきちゃった感があります。
2007.04.02
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というかこれ何の話ですか? ボクの頭がデンジャーな話じゃないんですか? メイデーメイデーSOS! って何ですっけ? ウインスペクター? あああーあああーあー というかちょっと安請け合いして、 変な文章とか作成しているからいけないわけですよ。 知っている人だけわかればいいわけですよ。 そして立ち読みして、立ち読みでいいやと思った単行本を、 なぜか家に帰ったら買っていることに気が付きました。 これって夢遊病ですか? それともこれもボクなんですか? 本屋の店員さんがちょっと可愛かったから、 相互的な関係の結果としてボクが出した自己なのですか? ちなみにたぶん本屋の店員はおっさんでした。 捏造ですか? 記憶の改竄ですか? ちなみに別に全ての人間が2Dに見える! とか、 そんな病気には至ってません。大丈夫です。 誰に対する釈明かわかりませんし、聞かれたこともないので、 なんでこんな弁明をしているのか不思議ですが、 文章がつらづらと出てくるので書いておきます。 欠いておいた方がいいんじゃないかという意見は封殺します。 折角文字数が稼げるテンションなのに、 そんなことを言う人はキライです。 きっと「14歳」に出てきたニワトリ人間なんです。 記者 『あなたはフェルマーの定理が解けたと聞きますが、 本当なのですか! 博士!』 ニワトリ 『本当です』 キエエエエエ。 そんな妄想ばっかりしているから、 数時間の眠りが数十年にも数百年にも感じられるという 奇病にかかったおどろおどろしい様相をした人が、 ボクに向かって爪を飛ばそうとしてきたじゃないですか。 ああ、恐い恐い。ああ、恐い恐い。 うーん、やっぱりダメですね。 1回書くのを止めてしまうと何かが崩れてしまうようで、 フェルマーの最終定理で合ってたっけ、と思って、 それを調べたのがいけないようです。 何か書くときの加速度を上昇・維持する装置のようなものが 急にオーバーロードしてしまったようになりました。 毎度のことですが、言葉の意味を確かめたりだとか、 適切な二字熟語を散策するという行為は、 甚だしく文章を書くという行為に反逆します。 書けるときには表現や言い回しは一時忘れてしまっても、 やはり書ける所まで書き切る方がいいかなと思ったりします。 個人的な思考になってしまうのですけど。 さてそろそろ洞門が開かれたようです。 天照大神がお姿を現しになられます。 私はその後、内側からその岩を塞がねばなりません。 それが私の役目であり、世界の理なのです。 次にまみえるのはいつのことでしょうか。 まあ世界の厄災を岩戸なくして抗うこと叶わば、 またその時にでもゆっくりお話致すとしましょう。 男はそう言って僕の横をすり抜けていった。 ここがどこなのか。そして男が誰なのか。 ついぞ僕にはわからなかったけれど、 天照大神は皆の噂に違わぬほどに、 優麗で端正な顔立ちにして悠然とした居住まいの女性だった。 ただ男と引き替えにでも手にしなければならない程、 それ程に価値のある代物だとは思わなかったけれど。 男はゆっくりと天照の後ろ姿に自身の背を合わせるかのように 観衆に背を向けたまま岩戸の奥へと歩いていく。 まるで男の歩みに歩調を合わせるかのように、 岩戸は少しずつ少しずつ本来あるべき姿に戻っていく。 少しずつ少しずつ男は見えなくなっていった。 それが岩戸が閉じていくせいなのか、 それとも僕の瞳が涙で曇ったせいなのか。 最後まで僕にはわからなかったけれど、 こうして僕と男の物語は終わったのだ。 世の中は都合の良いことばかりを表に出そうとする。 逆に言えば、都合の悪いことには蓋をしようとする。 そんなものだ。 男は敢えてその岩戸という名の蓋を受け入れたのだ。 そしていつ帰れるともわからぬ地に身を窶したのだ。 もう男のことを覚えている者は恐らくいないだろう。 なぜなら忘れてしまえば楽になれると、 そう誰もがわかっていることだからだ。 忘れてはいけない。犠牲の上に達成したことなのだと、 全ての人間が声を揃えて唱じていかねばならない。 けれどもう岩戸が閉じた今となっては、 やはり男のことを思い出そうという物好きはいない。 男はきっと一度入ってしまったならば、 もう二度と思い返して貰えないであろうことを、 漠然と理解していたのではないだろうか。 だから僕にだけ、そう今も男を覚えているであろう僕にだけ。 あんなに寂しそうに微笑みかけたのではないか。 僕はそう思って、また片方の目に涙を浮かべる。 辺りは天照の帰還を祝う篝火で赤々と彩られていく。 彼女さえ戻れば、我々には豊穣が約束されるのだ! 誰ともなくそう喜びの声音をあげる。 では世界の豊穣とは一体何なのですか? 僕はそう問いかけようとしてやめた。 男はもう行ってしまった。不毛だった。 ナニコレ。パリコレ。モンコレ。 なんだか変なスイッチが入ってしまいました。 あうあうあー。 というか、これを件の文章に活かしたかった…… そうしたら書き終えたのに……
2007.04.01
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お久しぶりです。もっこふです。 ちなみに今回の文章は意外と長いです。 携帯では見れないかもしれません。 そして更にちなむのですが、 全く面白くありません。 もし新着日記で見かけてご来訪なされた方は、 今すぐ別の方の面白い日記に、 鼓うたれますよう申し上げます。 死に瀕しているわけです。 脳が。脳が。脳が。 まともなことが考えられません。 常にデスノートだと思っているコクヨノートに 「シブイマル」とカタカナで書き綴っているような そんな精神状態なのです!(そりゃやばい) さて皆さんは脳と自分をどう考えますか? 電気信号として脳が発する感覚・感情・思考などを あなたは自分だと思いますか? この場合だと自分というものは飽くまで固定で、 その結論が差す所はつまり「精神」の存在です。 別にボクが「精神」概念の何を知っているわけでも、 実際に子細に学舎にて碩学目指したわけでもないのですが、 精神には大きく分類して二つの見解があります。 つまり精神というものを表現するにおいて 「固形概念的存在」だとする見地と、 そして「人間関係における相互的存在」だという見地です。 前者に関しては前述したように、 「精神」は科学的解釈をすれば脳からの電気信号であり、 一般的な概念として簡単に捉えるならば、 人間は肉体という器に自我を封入しているということです。 とどのつまり、精神と呼ばれる自我という概念が、 唯一にして確固たる形のあるものとして存在している、 という考え方のことです。 後者の場合は、少しそういう考え方とは離れて、 精神という概念は存在しないという立場になります。 つまり「精神」という言葉自体が、 我々自分=精神を固形化して示すことになるからです。 ではどうやって我々は自己を自己たらしめているのか? と言えば、それこそがこの見地の本筋になります。 つまり人は常に他者との関わり合いの中で生きています。 そうした相互のやり取りの中において、 自己を客観視することで自己の存在を認識するとなるのです。 少し難しくてわかりにくいと思うので、噛み砕きましょう。 つまりAから見れば「私」という人間は、 優しく朗らかな人間であり、また私自身もそう振る舞います。 しかし別のBにとっては少し気弱な人物に見えており、 またそのような面を私も表に出していたとしましょう。 この状況を「人間関係における相互的存在」派では、 どちらも本当に自分として定義づけます。 どちらかは演じていて、もう片方が本当の自分なのだ。 というような極論に至るのではなく、 いえ、もちろんそのような極端な状況もありますが、 ここではそのような振る舞いも総じて自己の中にあるもの、 つまり自分自身というものの一部だと考えるのです。 そうして様々な人との間で個々に生じる自分の欠片。 それを統合した情報をイコール「自己」と見なすのです。 ですから、こちらの見地から言えば、 「精神」という概念は固形としては存在しないと言えますし、 また存在するとしたならば、それは細胞の数にも匹敵する程、 それ位の数えきれぬ物量の定義になってしまうのです。 【補足】実は前者の方の説明は意図的に説明を抑えました。 本来ならばまず話し始めとしては、実際は「自我」というものがどういうものとして、 人間に備わっているかという所から考え始めないといけなくて、 それは確固たる形としての一つの自我=精神として存在する、 という内的要因における精神存在説と。 (様々な条件下においての分泌物や電気信号など量、種類。 それによって性質・気質などが左右されることを指します。 そしてそれが自己の他者との相違となるというものです)それとは別に、相互的人間関係において、 他者と接する自己を客観的に見つめることで、 その全てのパターンを自己の有り様だとする 外的要因における精神存在説がある、ということを、 本文章では最終的に表現したかったのですけど、書き出し時点ではそれを想定にいれていなかったので、説明が多少あやふやなまま話が進んでしまいました。【了】そのような考え方ですが、実際どうなっているのか、 ボクには詳しいことは何一つわかりません。 ただ少し前に目にしたものの中には、 現在「自己(精神)」というものの定義においては、 「人間関係における相互的存在」という説が有力のようです。 確かにそのように様々な自分を、どれか一つの自分に固執し、 否定・添削していくというのは不毛に思えます。 そこに存在している以上「自分の内から派生した自分」。 そう考えていた方が自分というものの可能性自体も、 幾重にも豊かに広がっていくような気分になりますしね。
2007.04.01
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と、たぶんそんな感じのTOKIO長瀬です。なんですっけ。ああ、マイボスマイヒーローの長瀬です。わかる人だけわかりなさい。あれの最終回もどうでも良かったなぁ。まあ、やっちゃんだししょうがないか。というか何回高校行くんだよ。大学検定試験でむしろ大学行けよ。と思ったけど、もはやどうでもいいですね。というわけで、いきなり無駄トークです。本筋からいきなり外れてしまうのは気質です。気概と言ってもいいですし、性格でもいいです。どうせ意味なんてそんなに違わないんだよ!そうそう。些細な事を些末な事って言うと、ちょっとラノベかじってるなとか思われますよ。ウソかも。ホントかも。え、これ何の日記ですか?数ヶ月ぶりに顔出したと思ったら、あなた誰ですか?京極堂! 頼む! 「(*'-')ああ、やだやだ。いやだいやだ」ええー、悪夢探偵でちゃったー!すっごい卑屈な顔で愚痴言ってるー!はおいといて。明けましておめでとうございます。真打ちは最後にやってくるとは申すものの、明らかに撮影終了後に到着してしまったわけですが、そこらへんのフォローは大丈夫でしょうか。本年も真宜しく願いたいと存じております。しかし楽天はなぜグレードアップと称して、本気で使いにくいシステムを更新するんですかね?旧システムでいいと思うのですけど。それよりも新着コメントとかの到着連絡とか、そういうコミュニケーション系強めた方が絶対いいと思うんですけど。変なトラックバック防止とか。管理ページに文句言ってた人いるのかな。ああ、ボクは言ってたか。あの日記書くときのテーマ読み込みが遅いって。それはたぶん改善されてないだろうなぁ。社内の人間全員で一年間くらいブログやってみればいいのですよ。そうすればどこがどう面倒臭くなるかわかるんだから。こちとらもう楽天歴2年ほどですよ。もうそんなになるんだぁ。ボクが楽天でブログ始めようとしたきっかけになった人は、自分でHP作成なさって自立したし。師匠と勝手に呼んでいた方は別ブログに引っ越し。その他にも懇意にさせて頂いていた方もいなくなったなぁ。でもまだ残られている方もたくさんいるから、楽天には本当に頑張って欲しいわけです。
2007.01.25
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某ネルフ本部でボクと握手!というわけで今年も年末やってきました。さあ、参加するぜ! やりパンサー!と古い妄念が脳を過ぎっておりますが、年2回の恒例連絡です。 というわけで。 日曜 東パー36a(bも)です。 たぶん当日は午後過ぎならブースにいます。 以上。
2006.12.20
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さて、小生は映画が好きである。そこで、この日記では「最近見た」あるいは、「何か突如想起した」作品をコメントしていこうと思うのである。注)その際、物語の序盤の紹介文を添え、どんな内容なのかを伝えていこうと思う次第ですので、ネタばれが例え序盤であってもイヤな人はこの日記は飛ばして下さい。というわけで、今日の映画館第24回をお送りします。本日は一見してジャンル未分類になりそうな作品をご紹介します。劇場新作ですので、興味を持たれたら映画館へどうぞ。■ 武士の一分 ■ 男は御毒味役という下級身分の武士だった。 御毒味役というのは藩主の食事に大事ないよう、 藩主が食事に口する前に毒の混入がないかどうか それを身をもって調べる役職である。 男はその役職に不満を持っていた。 本当にこれは名誉ある武士の仕事なのか、と。 そんな矢先。豪雨が席巻するとある昼のこと。 まるで呻く落雷が稲光と共に打ち捨てたように、 男に厄災が訪れた。 ● コメント ● これまた書きにくい内容説明です。 ちなみに今まで書いた映画説明も自筆です。 一切HPなどの物語項目を見たことはありません。 なのでわかりにくいと言えばわかりにくいでしょうが、 ネタバレがないよう心がけは万全です。 ちなみにこれ以上削ると何映画かわからなくなります(笑) 今でもどういう映画かわからないという話もありますが、 まあそこはそれ。やはりネタバレはまずいでしょう。 という持論からしての紹介文となっております。 まあ、添付だけでは面白味がないだろう。 というような考えからやってみたのですが、 中々難しいものです。序文だけ触ってくれ、というのは。 これ、何の話? おまえのこととかどうでもいいんですけどー。 みたいなー(by りり) で本作、武士の一分ですが。 やはり想像していた通りの映画でした。 全てを失った武士が己が命を賭して、 自らの矜持のため、そして愛する妻のため、 ただひたすらに刀を、己を奮います。 まさにこの一文に尽きると思っています。 あまり噎び泣く程に感動する映画ではないですが、 何か心を揺り動かされるものが確かにあります。 人の生きる喜怒哀楽。 是非その胸に焼き付けてみて下さい。 また木村拓哉の演技に懸念していたのですが、 序盤少々気に掛かる感じはあったものの、 後半とてつもない気迫で巻き返してくれました。 あの迫力は是非お目にして頂きたいです。 きっと木村拓哉への評価はガラリと変わるはず。 それ程に名演だったのではないかと思わせてくれます。 特に剣技に籠もる迫真さは脱帽でした。 ボクが監督でもあれならOK出します。 それと妻・加世役の檀れい。 この方初見、そこまでお綺麗な方ではないなと そう申し訳ないのですが思っていました。 が! ががが! その甲斐甲斐しい程の献身っぷりも含め、 最終的な印象は「やべ、鬼のように綺麗じゃん」。 180度は嘘になりますが90度は転身しました。 正直序盤や繋ぎに多少冗漫さを感じる部分はあるものの、 ここまで真剣に最後まで固唾を飲めた映画も久しい。 そう思えた一作でした。 (9/10)HP:武士の一分さて、小生のお送りする今日の映画館第24回、どうだったでしょうか?そろそろ形も固まってきましたが、もちろん今以上の向上のため「ここはこうした方が」などのご指摘はいつでも心よりお待ち申し上げております。また「これはもう見た?」や「これオススメ」などのご意見も、聞かせていただけると大変参考になりますです。映画好きな人種として、やはり「知らないで見逃す」ことほど、悔しい想いはないと常々思っておりますので。というわけで、今後もこんなカンジで続けていくつもりです。よろしければまたお目通し・ご賛同・ご批判などなど書き込んで交流を持って頂けたらと思います。では、また第25回でお会いしましょう。
2006.12.03
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短いようで長いようで。どうして知り合いに?と聞かれると、もう覚えていないくらい。それ位の時間はネット上とはいえ、お付き合いがあったのだなぁと思いました。人は色々な道を常に選択して生きています。選択を強いられていると言っても、過言ではないのかもしれません。ボクはまだここに少し残ってみます。だから今は先に行くのを見送ります。お疲れ様。いってらっしゃい。
2006.11.26
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お一人お気に入りに入れさせて頂いていた方が、ブログを削除なされたらしい。何かご連絡があっても寂しいものだけれど、何もないというのはとても悲しく侘びしい。あなたが思いの丈を綴った文章が、あなたをきっと幸せにしてくれると思いますが。もしふと何か思ったのならご一報を。ネットの中でしか話も出来なかったですけれど、もはや無関係ではないと思っています。他のお気に入りさせて頂いてる方へ。もしブログを削除なさるなら、一度でいいです。メッセージをボクにくれませんか。数文字でもいいです。「ブログやめます」とだけでもいいです。それでボクは納得します。やはり知り合ったのに、旅立ちを見送れないのはとても辛いことだと思うのです。
2006.11.10
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これは世の鉄則です。 いえ、いきなり嘘から入りましたが、 ですがまじめまじめでは堅苦しくなります。 だからこそ、世の中にはレクリエーションが どうしても必要不可欠なのです。 エンターテイメントですよ、奥さん。 とか言ってますが、適当です。 でも息抜きも必要だというのは、 誰でも納得のことだと思われるので、 この際言い切ってしまうことにでもしましょうか。 アシュタリフクエのばーか。 スクエアのFF11担当のばーか。 いえ、なんでもないです。 ちょっとしたかけ声です。 勝ち鬨とも言います。 別に好機でも何でもないですけどね。 さて、というわけで(?) ばかも疎かにしてはいけない。 ということがお分かり頂けましたでしょうか。 ああ、わかりませんか。 そりゃそうです。何も語っておりませんから。 ですが、ばかを正当化するのは難しいのですよ。 なぜなら自分を擁護するようなものだからです。 基本的にばかに正当性を持たせるのは、 真面目であり続けることの妥当性。 その牙城を崩すのが最も近道でしょう。 ちなみにここでの「ばか」の意味は、 「頭がいい」の反意語の「ばか」ではなく、 「真面目」の反対に位置する「ばか」です。 砕けた感じ、という表現がいいかもしれません。 あの人はばかで面白いなどという言葉も、 今回の主旨にあった表現だと思います。 さてさて、ここまで語ってから、 はたと気が付いてしまったことがあります。 ここまで書いてしまったからには、 なぜか「真面目」の妥当性をどうにかして 崩していかねばならなくなったようなのです。 なぜでしょう。なぜそんな言葉運びをしたのでしょう。 隣の垣根に囲いが出来たってねー。 カッコイー。 で十分ばかな話になったというのに。本当に。 さて、根本的に「真面目」に落ち度などありません。 特に日本人は勤勉勤労に美徳を見出す人種です。 ですから「ばか」で怒られることはあっても、 まず「真面目」だからと怒られることはありません。 このことからも「まじめ」の位置づけと 「ばか」の位置づけの違いはわかって頂けるかと思います。 だからといって、それでは話が進まないので、 どうにかこうにかこじつけていかねばなりません。 実はこんな話を始めているにも関わらず、 今「まじめ」をどうやって崩すか考えていたりします。 書きながら何か閃かないかなーと思っているのですが、 中々難しいですね。 まじめで失敗することもないわけではないですが、 実際の話、その失敗は笑い話になる程度です。 実際に非を責められる程度でなければならないでしょう。 だとすると何を皆さんは連想します? どんな状況でまじめだと困ると思いますか? ちょっと別の場所でここまでをアップしたら、色んな方から「こうでは?」というご意見があって、個人的にこういうやりとりは凄く面白かったので、ここでもレスがつくかどうかはさておき。こういう形式のアップにします。て、てぬきじゃないんだからね。
2006.11.07
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超似合ってねぇぇぇぇぇぇ(゜Д゜) それだけ。 なんかインチキサーカス団の若団長みたい。 こっから下はネタバレするかもです。 リアルタイム進行でお送りするので。 というかモロにしてます(*'-')…… そしてかなり苛評です! いつものことですけどね(*'ワ') 【追記】 藤原竜也直筆って言ってたけど、 秀才にしては字汚いな(*'-')…… 【追記2】 なんか街頭演説キター(゜Д゜) 【追記3】 賭け試合(゜Д゜)?? この世から悪を排除しようとしてる 善至上主義者が賭け事(゜Д゜)?? 確固たる正義の信念をその身に内包しており、 善悪の基準を明確に理解した人間。 少なくともノートでの殺人以外、 多少のことでも犯罪に身を染める人物ではないはず…… なんで無駄な追加シナリオいれるんだろ…… 司法試験合格(゜Д゜)? 要らない設定多いな。 【追加4】 ノート持ってあんな挙動してると、 不信感一杯ですな(*'-')…… 【追記5】 3DCGすげえええええええええ(゜Д゜) 手が込んでるなぁ。 少なくともハムナプトラ(2だったか)の スコーピオンキングより何百倍も凄い。 あれと比べるのは酷か。 【追記6】 八神局長がメガネ常備じゃない(゜Д゜)!! しかもワタリが姿をいきなり現しちゃった(゜Д゜)!! 【追記7】 リュークの動きいいなぁ。 結構な圧迫感あって、物語に馴染んでる。 【追記8】 ライトの部屋広いなー。 カメラが入るから意図的にあの広さにしたのかしら。 【追記9】 そういえば、この女の人誰だ? 新キャラかしら。 レイ・ペンバーの時デートする女性役? 【追記10】 さっきの携帯どうやって後ろ映したんだろ? 響さん登場ヽ(*'-')ノ 【追記11】 ミサミサがもう売れっ子だ(*'-') えええええええええええ!! 尾行してるのか確認しちゃってるぅぅぅぅ! 元も子もないじゃん…… 尾行されていることに気が付いてはいなかった。 という方が何かと都合はいいはずなのに。 仲間がいるとすれば、報告される可能性もあるし。 あまり思考がライトっぽくないような。 【追記12】 コントみたいな撥ねられ方してるー(゜ロ゜)! 【追記13】 瀬戸朝香も一緒に乗ってるな。 ま、これはもはや漫画とは別物か。 純度上げた方が面白い作品だと思うが、 序盤のさりげない落ち度のなさは芸術品なのだけど。 尺に縛られるなら、最初からアニメでいいと思う。 【追記14】 なるほど。警察本部で偶然邂逅するシーンを 尺的に削除するために、瀬戸朝香乗せたのか。 しかしあのレイ・ペンバーのガン見だと、 瀬戸朝香もあっちを見そうなもんだが。 【追記15】 一人女性がいるな、捜査班に。 誰だろう。これも新キャラかしら。 というかビジュアル的に女性がほぼ皆無とか、 やっぱり厳しいから華添え的に、かな。 まあ、そこらはしょうがないかもかも。 【追記16】 板チョコキターーー(゜Д゜) 食べてぇぇぇぇぇぇ(゜Д゜) でもちょっと分厚過ぎるような? 【追記17】 原作付じゃなければ、これも良作なのかな。 とかちょっと思ったけど、あるのでねぇ(*'-') 伊藤潤二の作品の映像化に比べれば、 まだまだマシな方だとは思うけども。 【追記18】 名前のやりとりが駆け引き全くないのだけど…… 話術じゃなくて展開じゃない(*'-')…… 【追記19】 知り合いに話しかけられて、 ちょっと見方が甘くなってました……くぅ。 まあ命賭けんな、って感じですよね。 でも書く! リュークの小ボケはスルー(*'-') 【追記20】 そういや尺が足りないから色々削除してるのに、 ミサミサのCMとかどうでもいい気が…… 要らない伏線とかどうでもいいと思うんだけど。 【追記21】 ポテチの袋の中覗くのって、結構辛いですね…… 首傾げないと見えないんじゃ…… まあ、多少のムリは目を瞑るのが本道(*'-')ノ 【追記22】 何か変な方向に…… 元FBIのすることじゃないと思うが…… 脅迫キター(゜Д゜) 理詰めで白状じゃないのか……ナンダコレ。 いやみっともないのはあんただよ…… 【追記23】 うおお、撃った((((゜Д゜;))) ノートで操ったのか。 しかし身の清廉潔白さを証明するトリックが、 ちょっとだけ稚拙だと思うが…… とりあえずキラがあの状況でああなったら、 自分の本性を隠すために恋人は捨てる可能性があるから、 頭の良いライトならこういう行動をするだろうか。 裏の裏まで考えて、むしろ自分が必要以上に目立つのは 避けていこうとするような気がするけど。 Lはおおっぴらな場所ではキラは本性を明かさないだろうと そう考え及ぶのではないかとライト自身思っているだろうし。 多少疑問が残る。 とりあえずもっと頭が良くなりたい。 って感想じゃないな(*'-')……
2006.11.06
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別段何を思うワケでもないのですが、 このシンデレラという御伽噺の破綻っぷりは 凄まじいですよね。 魔法という概念が形而上のものであって、 浮世に実在するかどうかすら怪しく、 故に実証することがほぼ不可能である。 などというような揚げ足とりなんてしなくても、 その破綻ぷりは火を見るより明らかである。 自ら作った条件・定義を無視していたり、 常軌を逸した展開選択をわざとしていたり。 兎に角ちょっと考えただけで、 大きく2つの破綻が見つかって、 話が死んでレラ、なーんてね。 ボクは死にません。絶対に。
2006.11.06
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どこぞのV系みたいな書き出しですが、 適当です。どうでもいいんですよ、そんなことは。 プリズン・ブレイクが面白いのです。 じゃタイトルにプリズン・ブレイクって書けよ? いやですよ、そんなの。 プリズン・ブレイクのことしか 書けなくなるじゃないですか。 いやそれしか書かない可能性もありますが(ウワァ 何が面白いって、このプリブレ(略 主人公がIQ200なのにも関わらず、 計画した先から裏目に出ます。 そりゃ主人公も泣いちゃいますよ。 モットガンバレヨ。 思わずエールもカタコトになってしまう程、 主人公は何というかアフォ臭がします。 知り合いにこの話をしたら、 主人公がカッコイイのでいいそうです。 そうですね。 シリル・アビディに似てるので格好良いから、 そりゃ多少足りてない感じでもいいよね! よくねええええええええ(゜Д゜) でもデスノートみたいに「これしかない」と 結論に誘導されているような感じのものより、 こういうものの方が共感出来ます。 脳内の想定だけで世界を掌握できるなら、 やはり「神」と同位の存在だと思いますし。 それに人間なのだから、足掻いて欲しい。 その中で何かを見つけ出すからこそ、 意義と価値があるんじゃないかな、と思います。 まあ、デスノートはレイ・ペンバーが神なんで、 それはそれでディモールトです。ウリィィィ。 そういえば、レイ・ペンバー、響さんですね。 響さんとは「仮面ライダー響鬼」の主人公です。 役名じゃなくて俳優さんの名前は、ですね…… 少々お待ち下さい。調べるんで(しらねーのかよ) リアルタイム稼働中。 ああ、そうそう。 細川茂樹さんです。 いや、まあ。仮面ライダー響なんて、 ほとんど見たことないのでどうでもいいですか。 というかアニメやってるのにも関わらず、 デスノの実写とかどうでもいいです。にゃー。 というかアニメや映画って、漫画みたいに 文字として繰り返し頭の中で状況を反芻・咀嚼しなくて、 あの入り組んだ展開を一瞬で脳内理解出来るのでしょうか? 正直「?」マークが残る映画観るくらいなら、 今すぐ「スネーク・フライト」観た方が 数百倍、有意義な時間になると思うのですが。 そうそう「スネーク・フライト」ですよ。 実は先週上映開始の映画でして、 「ファイナル・デスティネーション」の監督が この映画作ってるんだぜ! ゲットだぜ! ゲドではないんだぜ! 観に行こうだぜ! とキモい友人の一人(キモい友人しかいませんが) がそう申しておったのが、先々週。 映画好きな方なので、絶対連絡くるなーと思ってますと こねええええええええええええ(゜Д゜) と肩透かし。 今回、おまえが企画するって言うから、 オレまだ観てねぇんだぞ……とマジ語りです。 とりあえず、結構観たい映画を こんなに先送りにしたのは初めてです。 きっとヤツは今頃、 「本物のスネーク・フライトを体感してくる!」 と大蛇を数匹携えて参上した空港にて、 警備員に殴られ蹴られの末、警棒で一撃。 「た、頼む! 弁護士を!」 とでも消えゆく意識の中叫んでる最中だと思います。 リアルタイム稼働中なので。 と、そろそろ良い文字数ですか? 何文字くらいかしら。 久々の日記なので、勝手がわかりません。 でもそろそろ書くことなくなってきたな、と 室内を物色し始めている自分がいるので、 以下に続く文章はきっとマトモなものじゃござんせん。 あーいよーきーえないでもーうー。 とシティハンターのテーマソングを アイチューン(カタカナで書くなよ)が奏でます。 リアルタイム稼働中です。 むしろこんなもの書いてて、全部妄想だったら、 そりゃそれで怖いですが。 そうそう、シティハンターまた読みたいんですが、 完全版30冊以上刊行されててですね。 1冊1000円弱なので、どうやらですよ? 無い脳を何とか活性化させて計算させた所ですよ? 全巻揃えるのに、新品だと3万するらしいですよ? (´・ω・`)たけ…… これは中古かはたまたあるかわかりませんが、 文庫版で全18巻1冊600円程度。 の方を購入物として画策した方がよさげです。 というか誰かくれませんか? お礼にあなたのために月下の夜想曲歌います! 「え……結構です……気持ち悪いです……」 「キモい」より「気持ち悪い」の方が 個人的に心に刺さると思うのですがどうでしょう? どうでもいいですか。そうですか。 なぜいきなり月下の夜想曲かを説明しましょう。 勘の良い方はもうお気づきでしょうか。 それともこれを読んでいる人は誰もいないでしょうか! リアルタイム稼働中だからです! 只今彼のマリスミゼルがお送りする 「月下の夜想曲」が室内を占有・掌握しております! さーみーしぃぃぃぃよぉ――ゴッゴッゴッ 辺りには骨の砕ける鈍い重低音と、 脳漿の弾ける飛沫音だけが緩やかに流れた。 って終わり方にしようかと思ったのですが、 何かいきなりにしてはいきなりで興醒めなので、 そんな終わり方はしません! そんな辻褄の合わぬ急展開はありえないのです。 まあ、ここまでくると妄想ワールドと変わりませんが。 それでもまだまだ続くわけです。 ボクが飽きるまで。てか肘痛い…… ので終わり。 テヘヘ(*'-') (゜Д゜)そりゃキモいさ (゜Д゜)変態という名の紳士だもの
2006.11.05
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■8.資格、何か持ってますか?■ たぶん真面目に答えると持ってません。 英検とかが関の山だと思います。 資格、何か持ってますか? これからの時代は資格です。 有名大学の肩書きも社会には通用しません。 如何に自分が企業にとって貢献できるかを アピールする最短の方法は資格です。 あなたもこれを機会に我が専門学校で 資格取得を目指してみませんか? 東京フレンドパーク学園 今朝ポストを開いてみると、 こんなチラシが隅っこの方に入っていた。 きっと新聞やら何やらに押し込められ、 ついには隅まで追いやられてしまったのだろう。 本来ならばそのままくしゃくしゃにでもして、 ゴミ箱に3Pシュートといくとこなのだが、 今日のボクはなぜかそのチラシに目がいったのだった。 とは言え、どこにでもありそうな専門学校の どうでもいいような人数確保のためのチラシ。 ボクが求めていたような冒険はそこにはなかった。 いや、待てよ。はたとボクはそこで思い直す。 普段はすぐ捨ててしまう広告を、 今日は見過ごさなかった理由は何だろう。 これは啓示ではないのだろうか? 常に何か現状の変化を、大冒険を求めているボクに対し、 神が今日ここで機会を与えたのではないだろうか。 ということは、ここに通えばいいのだろうか? 通った途端何かが起こるのだろうか? いや、軽率にことを決め過ぎない方がいいだろう。 もしかすると、この専門学校に話を聞きに行く途中、 何か予期せぬことが起こるのかもしれないし、 またはこれ自体が何か暗号のようになっていて、 別のことを示唆しているのかもしれない。 とにかくこのチラシは数日前からここにあったようだ。 それを今日になって家族の他の誰かでなく、 ボクが気付いたということは、だ。 今日ボクはこの専門学校に行く必要があるらしい。 ボクはそうと決まると、さっさと準備をして家を出た。 指定の駅から5分程度。広告に記された場所に着くと、 それほど大きくもなく小さくもなくもないビル。 東京フレンドパーク学園という専門学校が佇んでいた。 ここまで細心の注意を払ってはいたのだが、 結局何も起こらず終い。 もしかすると何も起こらないのでは? という疑念がむくむくと鎌首を擡げてくるのを、 ボクは必死に振り払うと、ビルに入ってみる。 そして右に受付、左に学生用スペースがあるのだが、 ボクはその学生スペースの掲示板を見て理解した。 啓示の示す意味がそこにはあったからだ。 「冒険は扉を開いた向こうににある!」 一枚の下手くそなイラストの書かれたポスター。 そのポスターに書かれた謳い文句だった。 そうだったのだ。 ボクは今日家の扉を開けて、このチラシを見た。 そして何かあるのでは、と心躍らせた。 このこと自体が冒険だったのだ。 しかしその根底にある事実にボクは気付かず、 何かとてつもない事件や奇想天外な邂逅などだけが 冒険と呼べる全てだと勝手に決めつけていた。 しかし冒険という概念は千差万別、固形ではなかったのだ。 いやもしかすると、その意味を知る冒険だったのかもしれない。 兎にも角にもボクは冒険者として一つ大きくなった。 これからはもっと多くの冒険のチャンスを 見逃さずに物にしていくことが出来そうだ。 その時ボクに声をかけてくる男性が一人。 ボクはその申し出を丁重に断ると、 もはや調べ終わった遺跡を後にするかのように、 一度も振り返ることなく、その場を去った。 こうして一つの冒険は終わっったのである。 ■9.ぉ好きな食べ物とぉ嫌ぃな食べ物は?■ ★好きな食べ物★ お肉全般。 甘い物。 ★嫌ぃな食べ物★ プリン。チーズケーキ。 豆類全般。苦い物。 納豆。ドリアン。 あなたは何が好きで、何が嫌いかを 自覚して生きていますか? 実は○○が嫌いだと言うことに、 最近気が付いた、なんてことありませんか? そうです。そうなのです。 意外に好き嫌いというものを、 人は熟知せずに生きているものなのです。 というのも、生活というものは日々、 そんなに突如大幅に変化することはありません。 となれば、口にする物は自然と 誰でも偏ってしまうものなのです。 ですから当然、自然と口にしない物もまた 出てきてしまうことになります。 そうなると、それが好きか嫌いかは 口にする機会があるまで不明のままとなります。 また人の味覚が年齢と共に徐々に、 変化するものだということも挙げられるでしょう。 昔は食べられなかった野菜が平気になった。 生臭い刺身が今では大好物だ。 などそういう経験が誰しもあるかと思います。 ですから、好き嫌いを正確に認識していなくとも、 それは自己把握の怠慢ということにはならず、 人間自体がそういう存在だと考えられるのです。 そして面白いことに、視覚によって、 この好物というものを誘導することも可能なのです。 どういうことかと言えば、 例えば見た目がお肉そっくりに調理された 人参を特別にあしらえてもらったとしましょう。 実際我々はそれが人参だと知っているから、 食べても人参の味しかせず、肉とは結びつきませんが、 それを人参だと知らない人が食べるとどうでしょう。 その人にとっては口に入れたものは肉で、 肉だと思って噛み、味わい、喉に入れます。 すると、その後本当のことを教え訪ねてみると、 「まさか人参だとは夢にも思わなかった」 という感想が数多く返ってくるのです。 これは事実が認識という思いこみに負けたことを 確かに証明している事象の一つです。 人はそうした見た目に騙され、時には錯覚します。 これは何も好き嫌いの上の話だけではなく、 生活のあらゆる場面で起こり得ることと言えます。 例えばA子さんはいつもメガネをかけています。 知人であれば、誰もが認識している事象です。 そのA子さんにある朝誰も気が付きませんでした。 理由は簡単です。 A子さんがメガネではなくコンタクトで、 その日は姿を現したからでした。 皆A子さんをメガネありきで認識していたのです。 ですから、いつも見慣れているはずの顔ですが、 急に必須部位が欠損してしまったので、 脳がその情報に対して上手く照合出来ず、 終には見知らぬ人物と判断してしまったのです。 もちろんメガネがあろうとなかろうと、 そこにいるのがA子さんであることは変わりません。 変わったのはほんの少しの印象だけなのですが、 それだけの食い違いでも人は錯覚を起こすのです。 それでもあなたは目の前にある物に対して 「実はこれ好きなんだー」 と自信を持って言い切る勇気がありますか? ■10.貴方が愛する人へ一言(ぃなくても、ぃたとしたら) ■ それはボクのおでんじゃないですっけ。■11.回す人5人を指名すると同時に、その人の他者紹介を簡単にぉ願ぃします。■ 誰にも回さないので、そういうのはないのです。カワイソス(´・ω・`)以上。長いですね。
2006.11.05
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続きです。「あの国では、少女がうんぬんかんぬん――」 なぜなら、男の話に上ったナルニアという地名は、 どうも地球上ではないどこかにあるようなのだ。 木の妖精がどうのこうの。ライオンが守護獣だの。 少女が押し入れの古箪笥からやってくるだの。 まるで古い御伽噺を延々聞かされる子供のそれと 全く同じ境遇に立たされているような気分に 私はなっているのに気が付いた。 そしてこれは担がされたな、と考えた。 話題にはなっているものの全てが謎だという 世間の注目の的「何でも出来る男」。 とはいえ、何かその称され方が抽象的であり、 さらに全てが謎過ぎている所が最初から気にはなっていたのだ。 だがその疑念は最早確信へと変わろうとしていた。 「何でも出来る男」など空言が生み出した虚像であり、 実像として存在するのはただの妄想癖の男だけなのだと。 そう理解した途端、私の中に小さな怒りの火が灯る。 決して私だって暇な訳ではない。 このインタビューを実現させるのにかけた手間隙だとて、 バカにならないような労力と時間が掛かっているのだ。 そして何より、こんな面白くもない事実では、 一面どころか三面だって飾れない。 上司が急に掌返したように怒鳴り散らすのも目に見えている。 「で、ですねそこで狩人が。 『怒鳴り散らすのも目に見えている』 そう叫んだのです」 え? 私は男の一言に内心驚きで満たされる。 まさか偶々私が心で抱いていたのと同じ文句を、 男が丁度目の前で使うなどとは誰が思おうか。 偶然とは言え、状況も状況なので心臓に悪い。 私はまた努めて男の話に耳を傾けているフリをした。 兎に角この話が終わったら、体のいい質問を2、3して それでこの男とは早々にオサラバしてしまおう。 上司にどう言い訳するかは、車内で考えればいい。 「と言うワケなのです。 それが思い当たる所と言えば、そうですかね」 「ああ、大変貴重なお話をありがとうございます。 では次の質問に移らせて頂きますね」 「ええ、どうぞ」 「あなたは何でも出来るとお噂されていますが、 本当に何でも出来るのですか?」 ああ、しまった。当たり障りのない質問で終わらせるつもりが、 ついつい用意した質問プランで話を進めててしまった。 まあ、適当にまいていけば大丈夫か。 「ええ、そうですね。何でも出来ると思いますよ。 現にあなたは私の顔について怪訝に思っているでしょう?」 その問いかけに私は記者としては、すぐ返答すべきだ、と そうわかっていたのだが、なぜか身体がそれを許さなかった。 しばらくして、私の口をついて出たのは 「……恐らく」 私の全く予期せぬ言葉だった。 確かに私は「ええと、何を言いたいのか質問の意味が」と、 そう意味を理解しかねる意を伝える予定だったはずなのだ。 それなのに、私は――私はどうしてしまったのだろう。 気が動転し過ぎていて、錯乱してしまったのだろうか。 いや先ほどまでの私は飽くまでも状況を冷静に分析し、 何かに酷く心乱されるようなことはなかったはず。 いや待てよ……そういえば、一瞬で受け入れはしたが、 この男の顔はどうして「鹿」をしているのだ? なぜ私はその事実を忘れて、この男がただの変人だと? 私は何か背筋にそら寒いものを感じ、僅かに身震いする。 触れてはいけない何かに触ろうとしている。 ふとそんな想いが、脳を掠める。 「実は私のこの顔。ええと、地球では鹿という生物ですか。 この鹿の頭部を模しているのはですね。訳があるのです」 「訳……ですか?」 私の隣にいる冷風がこれ以上聞いてはいけないと私に言う。 その言葉に私は頷いたが、耳を塞ごうとはしなかった。 男は私の瞳孔を真っ直ぐ見据えて、次の言葉を口にした。 「そう。私は何でも出来るようになりました。 それは空間から空間を渡り歩くことだったり、 また姿形を望んだ形そのままに体現することだったり。 まさに何でもなのです」 私は何となく男の言わんとすることに気が付いた。 が男の口からその言葉が欲しかった。 いや、別に何を言われても確証になどならないのだが、 男の口調は私の心を掴み、信じさせる何かがあった。 「ある日、私は愚かでした。 とある有名俳優になりたいと念じてしまったのです。 結果がこれです。もうおわかりでしょう?」 「ええ、何となく……ですがわかります」 「あなたはとても利発な方のようです。 だからあなたは今こうも考えている。 こいつが今にも自分に姿を変えるのではないか、と」 私は皮裏を掻きむしられたかのように、内心悶えた。 だが記者として、一人の人として最期の抵抗。 私はただ黙って男の挙動を、外見上見守っていた。 こうしている間にも男に告げられた不安は肥大化していく。 この男は思いのままに何でも出来てしまう反面、 人生に面白味を味わえなくなってきている。 そんな男が思いついた道楽。 それは他人になりすまして生きること。 そして男は今度は記者という職業に目をつけた。 だからあれだけ頑なに断っていたインタビューを 急に一流とは言えない記者にだけ極秘で許可した。 全ては男の興味本位を満たすためだったのでは? 「私はもう帰れないのですか?」 私は錯乱の余り、思ったことを口にしていた。 ただ最早そんなことはどうでもいいことだった。 もし男が「何を言っておられるのですか?」と、 そう言ってくれれば笑い話になるだけで済む。 むしろ―― 「どうでしょう。 正直私はあなたの境遇に興味を抱いていたのですが、 今はあなた自身に興味が沸いてきました。 長年生きてはおりますが、私が心を覗くことはあっても、 こうも私の核心を覗いた人はおりませんでした。 ですから、どうしようか倦ねている。 というのが本音の所なのです」 「では、こちらから質問を宜しいでしょうか?」 「はい、どうぞ。まだインタビュー中ですし」 「あなたがもし私になったとしたら、 あなたには何か得る物があると思いますか?」 「……そうですね。中々珍しい質問をなさいますね。 予想の範疇外です。少々お待ち下さいね」 男は相変わらず能面と言って良いのかわからないが、 その変わらぬ鹿面を顔に貼り付けたまま悩む素振りをした。 私は魂を悪魔にでも囚われたかのように茫然自失だった。 本能的に悟ったのだろう。この男の存在からは逃れられない。 この男に興味を持たれ、関わった時点で終わっていたのである。 それをしたり顔でのこのこと面を拝みに来るとは、 なんと私は浅はかだったのだろうか。 今更気付いても遙かに遅いことだが。 「特技、ですか」 「特技ですか?」 「ええ、そうです。誰にでも一つくらい特技があるものです。 私はその人になりきるときに、特にその特技を気にします。 性格などは相対的なものですから、外部からの影響で、 それこそ如何様にも変わって当然のものでしかありません。 ですが、その人の得手不得手や器用不器用さは、 生理学的な事象ですから、おいそれと変わったりはしません。 なので私はそうした部分で違和感を覚えられないように、 特に注意深くその特技をコピーするのです。 逆に言えば、その他の特技があっても疑われかねないので、 その他の一切の特技は同時に消去してしまいます。 だから私にとってみれば、新しい私。つまりあなたになったとき、 新しい特技を習得することになります。 これが結構、それ以外取り柄がないなどとなりますと、 もどかしさ逆に心地よかったりするのですよ。 と話した所で本人には理解できませんか」 なるほど、特技ね。 私は心の中で私の特技は何だっただろうと反芻する。 しかし、そんなこと最早どうでもいいことだろう。 男は私が何を言わなくても勝手に私の特技を認知し、 そして私という役割を軽々と演じてみせるのだから。
2006.11.05
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■7.特技は?■ 人を不快に出来ます。 気持ちの悪さを満面に出せます。 下らない会話が上手です。 高音を出すのが多少得意です。 子供と波長を合わせられます。 投げキャラで投げれます。 映画を苛評出来ます。 何かの角で小指をHITさせられます。 魔法を使った気になれます。 私は今日ついに話題の「何でも可能な男」との インタビューを実現のものにした。 私は単身彼の事務所に招待され、 豪奢な作りの応接室のような部屋に通された。 しかし金のある奴は悪趣味が多いと聞くが、 さすが「何でも出来る男」コーディネートも一流らしい。 世界の名だたる美術品、工芸品に手を出してはいるが、 素晴らしいのはそれら全てが室内の調和という作業に きちんと貢献している点であろう。 室内バランスを崩す処か、これでは一部の隙もない。 無駄な物がない、とさえ言えよう。 まるでこの部屋は製造がなされる段階から、 こういう構造をした一つの存在だったのではないか。 そんな錯覚さえ私に抱かせてしまうほど、 この部屋という空間が何から何まで完璧だった。 そのまま数時間もそこに留まったならば、 私ですらその一部になりかねないとまで思ったほどだ。 それほど洗練された空間に私はいた。 程なくして、この部屋の主がやってきた。 「お待たせしまして、申し訳ありません」 しかし私はまず自分の目を疑った。 そして次に出た言葉が 「あなたが『何でも出来る男』さんでいらっしゃる?」 「ええ、そう言われております」 そう応えた男は、男と言うより鹿だった。 いや、スーツを着込んだ佇まいは驚くほど人間のそれなので、 もしかすると首から下は人間のそれなのかもしれないが、 兎に角人間を表現する上で最も特徴的であろうソレの部分が、 男は鹿としか形容出来ない様相を呈していたのだ。 それでも私も名うての記者である以上、 初対面、いきなり相手を不快にさせるほど愚鈍でもない。 私は努めて冷静、何も心を揺らすものはないとばかりに 真顔+口元に多少の笑みを浮かべ対処する。 それでもさすがに、男が入ってきた瞬間は、 自分でも気付かぬ内に目を見張っていたかもしれないが。 まあ、相手もそれくらいは水に流す度量を持っていると そう思い、記憶の彼方に押しやることにする。 これからが問題なのであって、過去は致し方ないこと。 この職業は気持ちの切り替えも重要なのである。 私はすぐさま名刺入れから名刺を取り出し、 男に渡しつつ自己紹介を始めた。 「では早速ですが、幾つか質問を宜しいでしょうか?」 「ええ、どうぞ。何でも仰って下さい。 ただ余りプライベートなことだとお答えかねますが」 「それは重々承知しております。 お答え頂けない質問をこちらがもししてしまった場合は、 遠慮無く『ノー』と仰って下されば結構ですので」 「そうですか。では、そうさせて頂きますね」 「ではまず最初の質問です。 あなたが何でも出来る男とそう称されるきっかけとは?」 「きっかけ、ですか…… うーん、人がそう口にし始めただけなので、 正直私にはわからない質問です。申し訳ないですが」 「そうですか。でも何か心当たりはありませんか? 何か小さな事象でも何でも構わないんです」 私は困ったように首を傾げるも、顔は至って普通の鹿男に、 「どうでしょう?」尚も食い下がってみる。 「うーん、これは関係ないかもしれませんが――」 ほうらきた。 大概の人は質問内容に心当たりが全くないと言いつつも、 心の中に引っかかる事象が一つや二つ必ずあるものなのだ。 けれど下手に食い付かれても困るような微小な内容だから、 大抵の場合はそれを喉元で飲み込んでしまう傾向にある。 有能な記者は、人間のそういう心理すら把握していて、 その上で押し引きを巧みに使い分けるものなのである。 ちなみに別に私が敏腕だと言いたい訳ではない。 一般的な記者心得のようなものである。 「――あれは私が丁度ナルニアに行った時のことです」 ナルニア? 国か? どこかで聞いたような…… だがそんな国家などあっただろうか? 私は記憶の海の中、まるで重箱の隅をつつかんばかりに ナルニアという言葉を念入りに克つ迅速に暗索した。 しかし結局それらしき情報は得られぬまま、 その行為を断念することになった。 やばい……まさか一つの文章で、制限文字数オーバーするとは……続きは「久々のバトン4」にて。
2006.11.04
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■4.ご職業は?■ それは秘密です(ゼロス) 秘密にすることではないので、 私の職業をここに明記することにする。 私はとあるきっかけからネットアイドルをやっている。 そうネット上で人気を博すアイドルのことだ。 しかし何と男とは愚かな存在だろう。 ちょっと甘ったるい口調で 「あなただけに今日のオフショット(ハート)」 などというメールでも送ろうものなら、 まるで不治の病に伏す親の命の恩人にあてた手紙の如く 感謝の念を綴った返信メールを寄越してくる。 ホワイトデーなど圧巻だった。 バレンタインデーに多少根回しとして、 どこぞのデパートで安売りしていたチョコを 私の手作りだと渡しておいたのはあったのだが、 まさかそれがたった一ヶ月の間に プラダやヴィトンに化けようとは、 誰がそうと予期出来ただろうか。 当日は本人である私が一番驚いたものだ。 この事一つでお分かり頂けたかと思う。 本当に男という生き物は信じられない位、 筆舌に尽くしがたい程に愚蒙な存在なのである。 とは言え、私を敬愛して止まない男共に関しては、 愚昧とは言え、私を選んだという事実がある。 その審美眼なら誇っても良いかもしれない。 さて今日も私のブログに華を添えようか。 多くの男がきっと首を長くして待っているはず。 私は手にしたデジカメのシャッターを何度も押した。 突如、視線のすぐ向こう蠢く陰影一つ。 「うーん、何? すっごい眩しいんだけど。 お兄ちゃん? お兄ちゃんでしょ? 全く何時だと思ってんの。いい加減にしてよね!」 ■5.ご趣味は?■ 読書、映画観賞(両方ともホラーが至高) カラオケ、ラクガキ。 そして、下らない文章を書くこと。 「ご趣味は?」 まあ、大概お見合いと言えば定番な言葉。 聞かれた方も聞く方もそれ相応の対応プランは すでに頭の中に浮かんでいる上でのこと。 私映画が好きなんですのよ、とくれば、 ああそうですか、何が特にお好きですか、とか、 じゃあ最近何か観賞なされました? など。 本当に触りのない会話が繰り広げられる。 意味も内容もほとんどありはしない。 ボクシングで言うならば軽い牽制。ジャブだ。 ここで趣味が合おうが合うまいが、 一目で気に入った相手ならば、 ここで取り入っておくに越したことはないし、 あまり好みでないならば、趣味が合わないよう 適当に小細工して相手に断らせばいいだろう。 要はこの「ご趣味は?」という質問は、 相手の自分に対する喰い付き度合いを見極める という目的のための所作なのであって、 本当に趣味をお互いに理解する代物ではない。 だから相手にこの質問をしたとして、 何か誰も好まないような嗜好を並べ立てられたら、 それは体のいい断り文句だと思って、 すぐさま退散するのが賢明だと言える。 「あの人、本当に断っちゃっていいのかい?」 「ええ、だってしょうがないのですわ。 あの方、私が『ネジの種類』に詳しいと言ったら、 急に掌返したように帰り支度を始めたのですもの」 「だからあれほどそれはやめときなって、 そう言っておいたじゃないの」 「だって最初は凄くよく話を聞いてくれたものだから、 ついついこの人ならって思っちゃったんですもの」 ■6.好きな異性のタィプは?■ 優しい人。 独特の考え方をする人。 確固たる自己意志を持つ人。 話して楽しい人。 私は暴力を奮う男性を愛してしまう。 被虐趣味とか嗜好とか愛好とか。 たぶんそんな症状に当て嵌まるのだと思う。 私は兎に角殴られ蹴られた数だけ、 それを相手からの愛情値として換算する。 今日は五発も殴ってくれたから、 二人の愛は順調に芽を結んでいる、だとか。 昨日は一発たりとも殴ってくれなかったから、 多少愛情が薄れてしまったのでは、などなど。 私は暴力なしでは愛を育めない女なのだ。 相手の男からつけられた痣がなければ、 安心して眠ることも出来ない女なのだ。 だから男の方もそれがわかっているからか、 交際が長くなると本気で殴ってくれるようになる。 私はそれを嬉々として受け入れ、せがみ、 その艶然とした恍惚の様に男はまた暴力に訴える。 そうした連鎖がいつしか生じるようになる。 がこれは半永続的な連鎖にはならない。 途中で問題が生じるのである。 そう、凄惨で酷薄な様相となった私を見た人が どうしても相手を通報してしまうのだ。 そして警察は私の姿を見るやいなや、 相手を緊急逮捕に踏み切ってしまうのである。 だから私の愛は長くは続かない。 これは私の偏狂的嗜癖を持つという業に対する 天からの処罰のようなものなのだろうか。 だとしたら、なんと非業の生を受けたのだろうか。 私だとて普通の愛を成就出来ればと、 そう何度この胸に思ってみたことだろう。 ただただあぜ道を二人手を繋いで歩いては、 相手に「幸せだね」と呟けたらどんなに良かったか。 しかし私の身体はそれでは幸福を覚えてくれないし、 ましてや脳内が愛と錯覚はしてくれないのである。 そうした普通の人々が抱く幸せの定石よりも 私にはただ一度奮われる重い拳の方が、 何倍も何十倍も比重が重く思えてしまうのだ。 しかしそうばかり言っていられないのも事実。 そろそろ長く一緒に寄り添っていても 通報されない男性を捕まえなければ、 私は一生涯独身のお局様状態になりかねない。 決して結婚願望がないわけではない以上、 ここで意を決してみる必要があるのかもしれない。 よく結婚と恋愛は別だと称する人もいる。 ここは将来を見据えて、敢えて嗜虐に蓋を。 こうして私は我慢を固く誓ったのだった。 結婚支援センターにて―― 「どういう家庭を築きたいですか?」 「そうですね。愛のある家庭を」 「あなたにとって愛とは何ですか?」 「そうですね、時に厳しく、時にきつく。 ……でしょうか?」 「それだと常に厳しい感じですね」 「あら、やだ。そうですね」 「面白い方ですね。 きっといい方が見つかりますよ」 「そうだといいのですけど」 「大丈夫、きっと我々が巡り合わせてみせます。 安心して待っていて下さい」 「頼もしいですね」 「では最後の質問に移ります」 「あなたが男性に求めるものはなんですか?」 「暴力――あ」 「暴力?」 「のない優しさ、ですわ」 「そうですね。乱暴を奮う男性は最低ですから。 もちろん我々がご紹介する方は、 皆さん優しさに溢れた良識ある方ばかりですよ」 「全く乱暴しない?」 「ええ、もちろんです! ちょ、あれ、どこに行かれるんですか?」
2006.11.04
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何バトンかはよくわかりません! ■1.回す人5人を最初に書ぃてぉく。■ 友達が五人もいないので回せません。 可哀想な目で見ないで下さい。 私こと佐生妙子には友達がいない。 いや、友達と呼んでも差し支えないであろう 知り合いならば2、3人はいるのだが、 どうも知り合いの域をでておらず、 友達と呼ぶには憚られる所があるのだ。 だから私には友達はいない、ということに しておいて頂けると幸いなのである。 もちろん友達がいないということを 下手に強調する必要性など全くない。 本当は友達が多くて付き合いに困ってます等と 臆面もなく宣えるほどの友達がいればいいと思う。 だが現実的には私は社交的でもなければ、 これといって器量が良い訳でもないから、 必然的に知り合いですら少なくなる。 とは言え、実際に友達がいなければいないで、 心底困ることというのが思い当たらないのも事実。 私は元々自分のことを他人に漏らさない性分だし、 一人で飄々と動いた方が気軽で気楽なタイプだし、 お世辞にも会話を好む性格もしていないのだし。 多少難儀と言えば、人から何かを薦められないので、 良い物は自分の審美眼と労力で探すしかないこと位か。 まあ、とても人生に関わるようなこととは言えない 取るに足らないようなことばかりでしかない。 だから私は友達という代物を渇望することはない。 いなければいないで一向に構わないのだし、 もしそれを知って蔑む人間がいるのだとすれば、 やはりその人間とも友達にはならないだけのことだし、 それに第一、下手に求めて失敗しようものならば、 本当に目も当てられない惨事になること請け合いである。 なのでこうして今日も私は一人過ごすのだ。 こざっぱりした初老の女性が彼女に近づいていく。 「佐生さん。何度も言っているでしょう? 園児達には大人として接するのではなく、 友達のように柔らかく接するように、と。 あなたはどうもまだそこら辺がねぇ……」 うーん、イマイチ。 でもこれ以上時間はかけられないので次。 ■2.ぉ名前は?■ ヒゲもっこふ。 もしくは変態という名の紳士。 ■3.ぉぃくっですか?■ さあ、あなたの思う通りの年齢になりますよ。 とりあえずちょっと前の飲み会では、 「30?」って言われました。早稲田の学生に。 というかこんなの書いていいのかな……まいいか。 「おいくつですか?」 「いくつに見えますか?」 「うーん、どうかな。私そういうの苦手で」 「適当でいいですよ、適当で。 大体いくつくらいに見えますか?」 「うーんうーん、そうだなぁ。 えーとえーとうーんうーん」 「そんなに深く考えないでも。 思ったまんまでも、そうであって欲しい数でも」 「そうですねぇ。 25、かな? あ、違うな。27!」 「はは、そんなに多くに見えますか。 でも実はですね、そんなではなくて――」 「あー間違えちゃったかぁ。 だから苦手だって言ったんですよぅ」 「ほんとすみません。 でもたまにはこういうのもいいでしょう?」 「そうですねぇ。でも本音を言わせてもらえると、 早く本当のことを知りたかったかなぁなんて」 「そうですか?」 「そうですよぅ。だって後ろ見て下さいよぅ。 もう長蛇の列が出来ちゃってますもの で当店のシュークリーム。 正直おいくつご購入になられます?」 そんな洋菓子店アレサの昼下がりの一風景。
2006.11.04
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本当にアフォリエイトの方多すぎますね。怖くて――って別に怖がる必要もないんでしょうが、まあ、怖くて付いた足跡を確認しにも行けないワケです。何か行ったら行ったで、全部のサイトから「懸賞で一発当てちゃおう!」みたいな謳い文句に出迎えられそうで。あれ見ると、何か妙にイライラします。別に悪いことじゃあないと思いますけど、時間の無駄もいいところでごわす。ごわすまっしゅ?愚痴ばっかりだとあれなので、ちょっとボケを入れてみるわけです。わからない人も多いというのに。まあ、でも楽天足跡の文句を言うと、どっかの屈強な大学講師に「ニイイチンスラ」とか言われちゃうので黙っとくことにします。やめてとめてやめてとめてやめてとめった。とか言いたくないですから。
2006.10.11
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おはようございます。世界はまるで光に満ちたかのように澄み渡り輝きを放っておりますね。はい、五月蠅い。実は上映開始直後に駆け込んでいたのだが、将来の面倒臭がラー気質が幸いして――ん?何だかしっくりこない書き出しと味付け。面白くないが面白くする才気もない。どうしようもないので話を続けようか。はてさて。遡ってしまえば一週間以上も前にすでに表題作は観賞済みである。実際どこぞにはその旨書かれた文章が存在したりしなかったりするわけなのだが、まあここではそのことに対しては言及の手を及ぼさせないこととしよう。で表題作イルマーレなのだが、正直つっこみ所も多かったとは思う。がCMで私の琴線に触れたものをそのまま作品の基幹にしたような映画だった。CMで感じた何かを喚起させたいのならば、一度劇場に足を運ぶことをお薦めしよう。きっと得はせずとも損はしないと思われる。元来「映画」というものは、どこかしらに「破綻」「欠損」を伴うものだと思っている。人間というものを忠実に描くには、二時間という上映時間は甚だ短すぎるからだ。恋愛映画を例にとってみようか。二人が出会って、お互いの気持ちに気が付く。という物語を今回は起用したとしよう。さて時間配分をどうしようか。出来れば二人の過程に多く時間を割きたい。ゆっくりと愛が芽吹くのをじわじわ伝えていきたい。とでもしようか。では。出会ってから気持ちに気が付くまでを1時間30分。出会いまでに登場人物の設定を交えた日常の風景を30分。こういう段取りでいこう。さて、上記の時間配分を如何思われるだろうか?丁度良い按配のペース配分だと思うだろうか?それとも何か異論を唱える隙間はあるだろうか?端的に言えば、判断とは究極的には個人=監督に委ねられるので、本来ならば異論も何も存在し得る隙間すら介在を許されないのだが、ここでは敢えてそうした事象を無視した上で話を進めていこうと思う。まず結末に割く時間がないけど?といったヤボな質問は除外しよう。話の結末=気持ちに気が付くと解釈してもいい。そこになんら問題は生じ得ない。問題が生じるのは二人が親交を深めるというその過程概念そのものにおいて生じてくる。どういうことか?時間は1時間30分。映画である以上、ここで普通にデートを数度繰り返して、やっぱりオレ彼女のこと好きだわ。などという展開では視聴者は納得しない。どこかしらに運命的なエッセンスではないにしろ、想いを確信させる劇的な出来事でも起こらなければ、見せ物としての役割を果たし得ない。つまり1時間30分の後半30分は、その「非日常」のために残しておかねばならぬことになる。となれば、二人が「日常において」親交を深める場面。それに割ける時間は必然的に大凡1時間程度となる。喫茶店などで少しでもおしゃべりをしたことがあるだろうか?いや別にそこに何か意味があるわけではない。あなたは野暮ったいから、そんな小洒落た場所でなど人と話をしたこともないだろうけど、という揶揄でもない。誰でもしたことがあるであろうことの方が、喩えとして通り易いのでこうした物言いをしてみたのである。先ほどの問いかけに戻ろうか。答えは恐らく「もちろん」だと思われる。ならばおわかりになられると思うが、意外に少し話をしただけでも時間というものは呆気なく過ぎ去る。それは現実でも映画でも変わり映えはしない。持ち時間の「1時間」先ほど認識して頂いた事象を準える形で全て喫茶店でのやり取りに終始すると仮定して、恐らく大きく時間を持たす場面は2つか3つが限度だろう。つまり場面分け=異なる日程と設定したとしても、たかだか2、3日が描画されるに過ぎない。二人の絆が少しずつ少しずつより確かなものになる。そのほんのりとした緩やかな過程を描こうとして1時間30分もの時間を割いたわけである。だが、いざ盛り込まれた場面を想定してみると、これだけで本当に心に何かを堆積させられるだろうか?と思わず疑念を抱いてしまう。なぜか?それもそのはず。劇中では何週間、何ヶ月に設定しているかわからないが、実際の場面にしてしまえばたかだか2時間程度である。本当に劇的一目惚れの成就に近いような錯覚を受けたとしても、それは我々の本来の時間軸から考えれば当然のことなのだから。何のことはない。過程表現に問題があったのである。1時間を数週間に見せるには根本的にムリがある、という。 つまりじっくりと愛情を積み重ねる恋愛を描くには、甚だ表現の時間が足りていないということになる。でここで初めて本題に移ることが出来る。つまり「映画」というものは、どこかしらに「破綻」「欠損」を伴うものなのだ。2時間そこらで完璧に描ききれるものなどない。と言ってしまっても差し支えないかもしれない。特に人間模様というものを語るとすれば、時間は他の事象を語る以上に時間を必要とするだろう。だから「元来」不可能なのだ。完璧な映画などというものは。ここからは私の持論になってしまうのだが、映画とは描きたいものを描くものであり、またそのために生じた破綻については、見て見ぬフリを決め込むものである。作品を映画という媒体に置き換える上での犠牲。そう言い換えてしまってもいいのかもしれない。例えばアクションはその華麗さを見せるために、シナリオに多少不可解な点が生じていても、そのまま押し通してしまうことが少なくない。また不可思議な展開に重点を置いた作品は、全体的な説明不足を余儀なくされ易い。原作付に至っては、原作を既読でなければ、全く何がどうなったのかわからないものまである。まあそれは行き過ぎにしても、だ。映画とはどこか綻んでいるセータのようなもの。そういうものだと思うのである。そして良作不作の違いもまさにここにあると考える。もちろんまず描きたいことを描けていて、それがエンターテイメントとして面白いことは大前提中の大前提であろう。その上での話になるが、「生じた破綻に目を瞑れるかどうか」重要な部分はここだと思うのである。もしかすると、こう変容するかも知れない。「生じた破綻に目を瞑っても良いほどに、 その映画には賞賛出来るものがあるかどうか」つまりだ。最終的には『長所短所の差引の結果=評価』という、至極簡素で当然の引き算に行き着くのではないだろうか。というのが私の持論である。であるからこの持論を容認して頂けるならば、先の恋愛映画についてはある条件下において不問となることがおわかり頂けるかと思う。不問となる破綻内容は、「恋愛過程の表現希薄」。ある条件下というのは以下。『この映画が根底にある愛の育成の演出において、 当然賞賛を得て然るべきとされる面白さを有する』さらに運が良ければ、不問となっただけでなく、受け手による作品補完が行われる可能性もあるかもしれない。『ここでは恋愛過程の一部しか表現されてはいないが、 実際は他にも様々なやりとりがあったのだろう。 いやきっとたぶんそうなのだ、そうに違いない』とかなんとか。もちろん全て良い方向に転べば、であるが。なげぇ。
2006.10.10
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やあ、諸君。 確かに私は貴君らに、 就寝の旨を告げ、消息を絶ったと思う。 がしかし運命の悪戯か、 はたまた亡者の陰謀か。 聖人君主の策略か。 私が眠りの途に就こうとすると、 一冊の読み掛けが囁いた。 週末だというのに独り寝とは寂しいな。 他の奴らはごまんと宜しくやってるというのに。 ま、寄居虫みたいな殻被りには 全くもって丁度良い週末ではあるがね。 と、不貞ないでくれよ。 別におまえを悄気させるためだけに 高説宣ってるわけじゃない。 こんな活字にこそ身を窶しているが、 こう見えて結構多忙な口でね。 無駄な言動するほど余裕もないのさ。 じゃあ、放っておいてくれって? なんだ、おまえ。 こんな境遇でも住めば都。 慣れればなんてことないさ。 なんて悠々自適さでも感じてるってのか? 本当にこんな週末を延々繰り返してって 精神に異常を来さないとでも思っているのか? 侘びしさに寂しさのマスタードを塗りたくって、 意気消沈自暴自棄茫然自失自画自賛。 ちょっと間違った。 まぁ、つまり人生に失望絶望黄公望。 こんな人生に嫌気が差してるんじゃないか? いい加減に。いい按配に。 ああ、みなまで言わずともわかってる。 いつだってこんな味気ない空間から自分を 解き放ってくれる事象を待ってたんだろう? 長らく無意識的には理解してたのさ。 だから、ここにあるんだ。 邂逅は偶然じゃあない、必然だ。 さあ手に取ってくれ。 別世界にお連れしよう。 と某グリモアに誘われ―― たわけではなく、 マイミクのアポンに薦められて。 あ、ごめん。マイミクにいねぇじゃん。 そういや申請断ったんだっけ。 こってり忘れてた。テヘ。 じゃあないのですが、 寝よう寝ようと鉄床に伏しておりました所、 グリモアすらも極貧で買えない黒魔道師こと キモさ爆発こいつが生きてることが青天の霹靂。 なアポンさんからご推薦頂いた小説。 「七回死んだ男」が大層恨めしげに こちらの様子を窺ってくるので御座います。 無視して目を瞑ろうとしますと、終いには なぜ一度も触れては下さいませぬのか。 あちらの講談社の端た女にご執心なのか。 それとも新潮社の淫売に色目を使われたのか。 だのぐちぐち申すものですから、 唯ひとたびこの手に抱いてやりさえすれば、 げに満足げに大人しくもなろうと思うたのです。 しかし稚拙表現と相成りまするが、 予想だにせぬ天上の悦楽。至上の艶姿。 最上の感触。究極の淫逸。絶頂至極万華鏡。 気付いて見れば斯様な時間な費やす始末。 寝かしてくれぬとはこのことか。 惚けも大概にせねばならぬと思うたものですが、 まんまと相手の手の内に嵌った模様。 とんだ失態をやらかしたもので御座います。 今日は夜更かしの理由を 文代え手を代え品を代えてみました。 如何だったでしょうか。 こんなことしないで寝れば良かったのでしょうか。
2006.10.10
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三丁目の夕日じゃありません。 「いつもふたりで」 という月9ドラマのテーマソングです。 光永亮太さんという方が歌ってるそうです。 あ、ちなみに本日のお品書きは 俗に言われるチラシの裏になりますので、 不快になること請け合いです。 それでも構わないと仰られる方のみ、 自己責任で拝誦なさって下さいまし。 時々は感傷的になったりもするのですよ。 とフォローいれとくとカッコイイですか? ああ、リアル知ってるんで、全然ですか? 余計なお世話だ! 無礼者め! 何を証拠に! 斬れ! 斬り捨てぃ! (三匹が斬るテーマソング流れる) てーててー、てーてーてーてーててー てーててー、てててててーててー てーててー、てててててーててー ててーてーてーててーててーててーてててー ひぃぃ。わ、儂が悪かった! 目的は金か? 女か? それとも地位か? の、望むものをやろう。な? な? た、たたた、頼む。い、命だけは! ぎゃああああああああああああああ。 え、何コレ。パリコレ。モンコレ。 閑話休題。 全部掲載は違法にあたるので、 抜粋して書かせて頂きます。 いいとこ取りですよ。 『どれだけ精一杯手を伸ばしてても 届かないものもあると教えられたけど 願いは誰でも一つは叶うよ 無理に答えを出さないで灯した火を消さないように』 そしてドラマより抜粋(凄くうろ覚え)。 「夢に破れるのと、夢を捨てるのって どう違うワケ? 結局一緒じゃない?」 「全然違う。 夢は向こうから勝手にいなくなったりしない。 破れたって、失敗したって、 いつだって待っててくれるの。 夢を諦めちゃうのは、 夢を消しちゃうのは私たちの方。 夢は捨てなければ いつまでも追いかけられるのに。 だから私は夢に破れたんじゃない。 私は夢を捨てたの」 このドラマは月9にしては 低視聴率だったそうです。 ボクにはその理由がわかりません。 松たかこのキャラの言動に関しては 確かに物凄くアレですけども。 でもそれに負けずとも劣らない 重みのある言葉もまたあるように思えました。 まあそれ以外は結構酷い部分多いので、 そこがダメだしされたのかもしれませんが。 「夢は信じれば叶う」 確かにお気楽で脳天気な言葉だと思います。 でも信じない夢が叶うとは思えません。 また誰も信じてくれないからこそ、 自分だけは最後まで自身を信じてあげなくては、 と思います。 ボクは物凄く夢見がちで、 甘い考え方をします。 だからこうした綺麗事が大好きだったりします。 現実はこんなに上手くいくはずがない。 そうわかっていても、 上手くいくときもある、 その可能性に賭けたいと思ってしまうのです。 久々に真面目だな。 なんで最後に不真面目な小咄でもしますか。 実はですね、邦画ホラー作品に 「死ずえ3」っていう作品があるんですけど、 最初の怪異に見舞われた人の絶命シーン。 顔が品川庄司の品川に見えます。 マジです。すげー似てます。 というか「死ずえ3」はきっちり作ってるのに、 どこか遊び心を感じてしまい笑えます。 もちろん純粋にして純然たるホラード真ん中です。 でもコメディ色がなぜか出てしまっています。 これ小咄ですかね? 違いますよね? つぶやきですよね? 「そろそろ時間だな」 「もうそんな時間か。時間が経つのが早いな」 「おまえはもう行け。 そろそろここを出ないと、巻き込まれる」 「いや、もう少しあんたといるさ。 心配には及ばない」 「私のことを思ってくれるのはありがたいが、 ここでおまえを死なせたとあっては、 私が今ここにいる意味がなくなってしまう」 「……なんであんたなんだよ。 他にも一杯いるじゃないか! なんであんたじゃなきゃダメなんだよ」 「私が望んだことだ。 残すことの出来るものを思えば、 私の命など安いものだ」 「……それで丸く収まると思ってるのかよ? 残された者の気持ちはどうなるんだよ? どんな思いで生きていけっていうんだよ? 残されたオレの気持ちはどうなるんだよ?」 「……時間だ。本当に戻れなくなる。 私一人が犠牲になるのと、 私とおまえが犠牲になること。 どちらがより良い選択かはわかるな」 「じゃあ、オレが残るよ。 オレが残ってあんたを残すよ」 「それはダメだ。もう決めたことなんだ。 今更我が儘を言って困らせないでくれ」 「だ、だって! オ、オレ。 あんたがいなくなっちまったら、 どうしていいかわかんねぇよ」 「大丈夫。おまえならきっと上手くやれるさ。 何しろ、オレの自慢の弟だからな」 「……」 「さあ、行け。 これは私の決めた戦いだ。 おまえにはおまえにしか出来ない戦いがある。 もしおまえが私のことを思うなら、 その命、今日を乗り切る糧にしてはくれないか」 「わかった。オレ、帰るよ。 そしてあんたが誇れるような男になるよ」 「ああ、頼んだぞ」 「うん」 そして男は最愛の弟の姿がぼやけるまで 真っ直ぐに弟の後ろ姿を見送った。 弟はもう振り返らなかった。 男も決して名残惜しさを感じることはなかった。 二人は己が使命を見つけ、 それに向かい邁進し始めたのだから。 後悔は毛頭ない。 男は迫り来る刻を泰然と待つ。 「本日の特売:鶏肉100グラム5円! 只今より販売を開始させて頂きます」 男の戦い。 その開戦の狼煙は上がったばかり。 「それは私の鶏ダァ」 イマイチなんですけど、 どうすればいいですか?
2006.10.10
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「インプリント~ぼっけぇきょうてぇ~」のこと まず「ぼっけぇきょうてぇ」のこと。 かの有名なTVで下ネタ三昧の作家こと 岩井志麻子女史のホラー小説デビュー作。 だったと思う。 調べたけど、初小説大賞を取ったのはこの作品だが、 ホラー作家としてデビューしたかどうかは書いてない。 でもきっとそうだったと思うので、書いておく。 違ったら御免ね。エヘ。 閑話休題。 「ぼっけぇきょうてぇ」は同名書籍中の短編小説。 遊郭で醜貌を呈した女郎が一夜の客に聞かせる寝物語を、 ただ淡々と文字に連ねた作品。 女郎が語る寝物語はどうということはない身の上話。 自分がどうして斯様な状況に身を窶しているのかという 何の変哲もない不幸話――のはずだった。 だのに、女郎の話が進む内。 どこか間違った世界が描かれていることに気が付く。 女身一つでこの世を渡るのはさぞ酷薄であっただろう。 そうはわかれど、どこか踏み外している。 常軌という名の二文字の板を。 この「インプリント」はその小説を原作にした映画である。 監督:三池崇史。 原作に漂うまるで濃霧中を手探りで歩くような覚束なさ。 そして醜汚なまでの退廃感。そんな中にも漂う危うい婉然さ。 その点においての再現性は、絶品と言えるかどうかわからないが、 かなりのレベルであることが窺える。 しかし、海外受注作品だったからか、根幹となる言語が英語であり、 従って一堂に会した役者の面々――日本人が主となるのだが―― が口にするのももちろん日本語ではなく、英語である。 よってボクが一番に期待した日本語に英字字幕という 絶妙な演出はお目にかかることは出来なかった。 というか遊郭の女郎が艶やかな着物姿に英語を宣うのは、 印象としてかなりの違和感が付き纏わざるを得なかった。 正直残念な箇所である。 また原作至上主義とまではいかないが、 この作品の原作への脚色度合いは、原作の良い部分を 多少殺してしまったように思える。 確かに原作の表現が一人称で語りかけ口調というのだから、 多少の脚色なくしては映像としては成り立たないのかもしれないが、 印象としては岩井志麻子のぼっけぇきょうてぇではなく、 飽くまで三池崇史のぼっけぇきょうてぇなのだと悟る。 ボクは岩井志麻子の世界が観たかったと贅沢一滴。 さらにここからはかなり個人的な評価になってしまうのだが、 映像が兎にも角にも痛い。 時折不快を通り越して嘔吐すら催す程グロテスクである。 ああいう映像に慣れていないと、食前にはお薦め出来ない。 多少なりともホラー系統に慣れている人間がこう言うのだから、 その程度たるや推し量るに難くないのではなかろうか。 兎に角もし普段あまり力の抜けるような残酷でグロテスクな表現を 目にしていないという人がこれから見ようとするのであれば、 それなりの覚悟が要ることだけは前言しておく。 まあ、個人的にそういう表現に弱い人間でもあるので、 なんだ、拍子抜けだよ。全然じゃないか。 という尻つぼみな感想を抱くことになるかもしれないが。 いや、痛いだろ、あれは。 それと多少脱線するが、「超怖い話TV完全版」に出てきていた 『マメ山田』という御方がご出演なされていて吃驚した。 なるほど、あの方は元々は大道芸人だったらしいが、 その様相は何というか、こう申しては失礼にあたるかもしれないが、 ホラー映えするように思われる。 作品をより歪曲した世界に誘うには適役かもしれない。 もちろん褒め言葉である。最大級の。 お笑いでもフットボールアワーの「岩尾」や バナナマン「日村」のような人物がいてこそという面がある。 世の中眉目秀麗なだけでは成り立たぬことも多い。 それに秀麗さといういうのは相対的な場面でこそ、 その秀逸さをより如実に輝かせることが出来るのである。 とまあ、長いが紹介文としてはこんな感じであろうか。 気になっている人はその目で観て判断するといい作品かもしれない。 人によって観る場面、観る物、観え方、観せられ方が まるで万華鏡のように変貌するのではないか。 そのような気がするからである。 ただ個人的にはやはり岩井志麻子の作品というには 若干疑問が残ってしまうので、まあその程度の評価となる。 いつもながら苛評。
2006.09.22
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「親指探し」 原作:山田悠介による小説の映像化。 ちなみに原作は「スゴイ!」との噂なので読んでいない。 その時点で評価するのは如何なものかと思われたが、 まあ赤裸々に思いの丈を書くことになんら問題はないだろうと そう思うに至り、どさくさに紛れて文章化してしまうのである。 言論の自由というやつか。 しかし余り酷い批難など宣おうものなら、 名誉毀損などの相対する法律に触れてしまうのだろうか。 ううむ、さてどうしよう。 天使もっこふ30号 「少しでもあなたが人を傷つけたくないと言うのならば、 一時の個人的な思考で人を貶めるような行為はやめなさい」 悪魔もっこふ:ハーレクイン 「ばーか。言いたいこと言って何が悪いんだよ。 ていうか人のこと考えて溜め込んでたら身体に悪いじゃねーか。 まず自分を労ってこその『情けは人のためならず』だろーが」 天使 「そんなことはありません。利己主義の追求は人の徳を地に貶めます。 他人あっての自分なのだと気付かない内は、人としても半人前です」 悪魔 「じゃあ、おまえは全て他人の顔色伺って生きろっていうのか? 言いたいことを言うのに、いちいち何かに差し障りがあるかどうか、 丹念に調べてから会話しろっていうのか?」 天使 「べ、別にそこまで言ってるわけじゃないですが、 た、ただ人のことを常に慮って生きないといけないと言ってるのですよ。 だから今回のように相手を傷つけてしまう可能性のある言動の場合は 心に留めるだけにしておくことも時には必要なのです」 悪魔 「偽善だな。人を傷つけることを恐れていたら、何も出来ないだろ。 それに心を鬼にして言った言葉が相手の肥やしになることもある。 おまえはそうやって優しさや善意を盾に喚いちゃいるが、 優しさは時として人に甘えを生じさせる原因にもなるし、 間違いに気付かせてやる可能性を潰す要因にだってなるんだ」 天使 「……そ、それは……そうですが。 で、でも慈愛こそが世界を救うのですよ」 悪魔 「でも中途半端な愛は双方を滅ぼすとも言うぜ? 例えば飢えで苦しんでいる子供がいたとしよう。 自分は偶々そこにパンを一切れだけ持っていた。 善意でそれを子供にあげるだろう?」 天使 「それが何か? 善意の奉仕でしょう? 人として最も尊い行為ですよ」 悪魔 「じゃあそのパン切れで子供は救われるのか? その瞬間はパンによって飢餓は多少身を潜めるだろう。 子供もその人間に多大な感謝をするに違いない。 しかし次の日はどうだ? その次の次の日は? 子供はまた前の状況に逆戻りだ。 いや、パンを食べてしまったことで甘えが生じた。 その分、飢えに対抗する気構えが緩くなって、 今まで以上の苦しみに苛まされることになるかもな。 どうなんだよ?」 天使 「そ、それは。きっと神がその子供をお救いになります」 悪魔 「どうやって?」 天使 「そ、それは神のみぞ知ることです。 我々の窺い知れる次元のことではありません」 悪魔 「じゃあちょっと別の聞き方をするが、 なんで神は飢える前に子供を助けてやらないんだ?」 天使 「え……それは。そ、そう。試練なのです。 神が与えたもうた試練です」 悪魔 「何のために?」 天使 「そ、それは人が堕落しないためです」 悪魔 「じゃあ飢えない人間と飢える人間がいるのはなぜだ? なぜランダムで試練が課せられるんだ?」 天使 「それは……」 悪魔 「それは? それも神のみぞ知る、か? 本当は救いなんてないんだろう? 神を信じても救いはなく、子供は飢えたままなんだろう?」 天使 「そんなことはありません。神の恵みはあります。 ただ神の意志は我々のそれを遙かに凌駕するために、 我々ではおいそれとその片鱗すら垣間見れぬだけなのです」 悪魔 「それじゃあ『ない』のと同意語だな。 見えないものがここにあります、でも触ることも感じることも出来ません。 そんなことを言って誰が信じるんだ? まるで裸の王様の見えない洋服と同じだな。 ここに神の恩恵があります。でも我々は気が付きません。 でも必ずここにあるのですってな。 敬虔さは盲目性を同時に生みやすい。 信じる者はそれを疑わないだろうが、その真偽は甚だ怪しいものだ。 心の中だけにあると言われても、現実に体感できないのであれば、 やはり大半の人間は『ない』ものだと思うだろうぜ」 天使 「し、しかし。信仰ある者ならば、神の偉大さをわかっておられます。 恩恵も完全に感じられずとも、常に肌に感じておられるはずなのです。 あなたの言うことは、確かに一般的で妥当な意見かもしれません。 しかし、その一般的に属する大衆のそのほとんどが、 そのことに微塵も関心を示すこともなければ、 知ろうとしていないだけなのではありませんか? 少なくとも信仰ある者たちは、そのことを知ろうとしているのです。 それに対して何もせぬ者が勝手に『それはないのと同じだ』と言うことは 勝手を通り越して少々傲慢の域なのではないでしょうか?」 悪魔 「確かに知ろうとしない者に他人をとやかく言う資格はないだろうな。 だが実質問題として、人は何かしらに属して生きている。 人種であったり、国家であったり、社会であったり、 小さな範囲では企業、学校、サークルなどもそうだな。 その中で生きている限り、その属するものの認識が、 そのまま個人の認識として、強制ではないまでも、 定義づけられてしまうことは殊の外少なくない。 例えば『学校に来ない人間は不真面目でだらしがない』という概念だ。 実際はそうではない余地は十分にあるだろう。 だが社会が、学校が、周囲がそう概念付けた時点で、 それはそこに属するもの達の共通のルールとして存在することになる。 もちろんそれに疑問を抱いたり、意見をしたりすることは自由だが、 それすら周囲から白い目で見られたり、 下手をすれば属する場所を追われかねない、 という弊害を伴うことは予想だに難くない。 つまり属するもののルールに背くという行為には、 常に寄り添うかのように多大なリスクが付き纏うわけだ。 それならば多少の疑問や葛藤には目を瞑って、 その定義づけられた概念を受け入れた方が賢いのだと。 自然そういう認識が個々の皮裏に生じてくる。 現在の世の中はまさにそういう仕組みで出来ている。 その中で一部の『知ろうとした者』が、さっきのおまえの話をしたとして、 勝手と位置づけされるのはどちらだと思う? 勝手傲慢などという認識で済めばまだいいかもな。 もしかしたら奇異の目で見られたり、奇人変人として危険人物扱いか。 いや、もしかしたら精神異常者として強制収監なんてこともあるかもな。 おまえの意見はこれ以上ないほど堅実な正論だが、 世界が正論を通してくれるとは限らないってことだ」 天使 「……」 悪魔 「だから人のこと人のことなんて言ってないで、 自分のためにだけ生きた方がいいのさ。 もちろん責任として自分に返ってくるかも知れない。 そこも自分のために、自分の今後を考えてすればいい。 他人に気を遣って、他人のことを思い悩んで、 挙げ句自分が雁字搦めにとられるなんて可笑しいだろう? 正しいことを言ったって、こんなねじ曲がった世界じゃ きちんと受け止めてもらえるかすら疑問なんだからな」 天使 「確かにそうかもしれませんね。 現実とは人のとって何と酷薄なのでしょうか。 これも神の試練なのでしょうか?」 悪魔 「悪魔のオレに聞いても何もわからないけど、 おまえがそう言うならそうなのかもな。 じゃあ、納得したみたいだし、やるとしようか」 天使 「そうですね。それが理であり、意志でもあるのなら」 で、これ何の話? っていう「親指探し」 基本的に適当なことをぼうっとした頭で書いたので、 全然内容については残念なことしか書いていません。 のでもしそういう概念について博識な方がおられましたら、 温かい目で見過ごしてやって下さい。 もしくは一回一から指導してやって下さい。喜びます。 で、肝心要の「親指探し」感想については、次の日記にて。
2006.09.21
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よく恋愛モノなどに多い(?)のだが、 女性に付き纏う凄い感じの殿方がいる。 例えば職場で隣り合わせの席だったり、 大学のサークルが一緒だったり。 しかしはたと疑問を感じてしまう。 その凄い雰囲気漂わす人たちが本当にいたとして、 あんなに強引に女性に迫るものだろうか? むしろ他の面では我を強く放っているかもしれないが、 こと恋愛面に関しては奥手も奥手。 尻込みしてしまうのではないだろうか? 腐っても高嶺の花などにおいそれと、 何度も何度もさも自分と一緒にいるのが当然そうに 「今度の日曜美味しいカモ料理店がね」 だとかそんなキザ(?)な誘い文句を口にするだろうか? いや口に出来るだろうか? ちょっと偏見が入っているかも知れないが、 ボク自身がそうなので準えて考えてみた。 せいぜいこんなもんだ。 あ、あのですね。その、あの。 い、いえ、べ、別に大したことじゃないんですけど。 そ、その。あ、す、すぐ終わるんで。 そのですね。あのですね。 実は僕、ホ、ホラーが好きでして。 それでですね。今、た、偶々劇場でですね。 良作のホラーがやってたりするんですよ。 で、一緒にどうかなーとか。 ……呪いとかに興味ありません? 大丈夫か、僕の未来。 そんな脳内麻薬。 修正も矯正も不可能である。 でも人生経験が皆無だから知らないだけかしら。 気になって夜も眠れ――る。
2006.09.20
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著:東野圭吾の小説。 犬畜生にも劣るバカ二人に 「うむ、困った」 「どうしたんですか?」 「何、君らの手を煩わせるほどのことではないよ」 「いえ、そんなお気を使わないで下さい」 「そうですよ、我々に出来ることでしたら何なりと」 「いや君らの知能では事足りないという意味でなんだが」 「(´・ω・`)そっすか」 「(・ω・`)残念です」 最近不可思議で不条理な文章を読んでいない とそう申したところ薦められた一冊。 実のところ私は推理小説が好きでないので、 その系統を主とする印象のある作家は避けていたため、 彼の作家の作品は全くというほど手つかずだった。 実際薦められたときもあまり気乗りはしていなかった。 ただ彼らの「おまえ好み」の一言だけが、 唯一それに対する購買意欲を繋ぎ止めたのだった。 正直能ある鷹は多岐に渡る。 そう思うような世界がそこにあった。 まさに私が欲していた非日常がそこにはあった。 ミステリーとは殺人のみに区切られる領域に非ず。 私は私の中の真貧しき概念を図らずも訂正することとなった。 私はその人物に惚れ込むということを余りしない。 なぜなら面白いとされる作品とは、 誰々の作品だから面白い、のではなく、 それ自体の完成度が高いから面白い、のだと思うからである。 もちろんその道に長け才能に秀でた者の手による方が そうした面白いとされる作品が生じやすいは事実である。 がその者の紡ぎ出したもの全てが秀作かと言えば、 確実に、とまで言い切る自信こそありはしないが、 そのような事例を白昼の下に晒すことの方が余程 難しいことのように思えてならない。 とまあ話が多少ずれてきてしまったが、 私は以上の理由により人物に―― 今回の場合だと作家に惚れ込むということはしない。 のだが、少なくとも「東野圭吾」という名は 私の中に刻み込んでも良いように思われた。 もちろん意味は初めて知ったという意味ではない。 などと断ること自体、無粋であろうか。 そしてネタバレ。反転させてあるので、見たい人だけどうぞ。実は小説を読み終わった後も 「そうではなかったのか」 と思っている次第なのだが、 主人公とさやかは姉弟だと思っていた。 同級生の兄弟というケースはなくはないというし、 また状況的にも問題がないように思われたからだ。 それに互いの過度の類似性を語るシーン。 あれの意味もそういう顛末なら頷ける。 構図にするとこうだ。 アイツと再婚相手のピアニストの間に ひさみ(後さやか)が生まれる。 その後すぐピアニストは懐妊する。 アイツと離婚する。 出産後、親戚の医者夫婦にその子を委ねる。 斯くして純粋な姉弟は生き別れになり、 高校という舞台で邂逅を遂げる。 そして運命の悪戯か、彼らは愛し合うようになる。 だがいざ将来を漠然と見据える時期に差し掛かった頃、 姉の方がこのままではまずいという事実に 本能的にか偶然か、意識し袂を分かつ。 なのではないだろうか。 あまりに符合する点が多い。 もちろんそんな事実は一言も本編では語られていない。 しかし私はこうであったのだと思わずにはいられない。 もしすでに読了なされている方がおられたらば、 どう思われるだろうか? 宜しければ一言、物議など大層なものでなくとも、 残していただければこれ幸いである。 【やや追記】 再婚相手のピアニストが懐妊を知ったのは、 離婚前後どちらでも辻褄が合う。 「前」の場合 アイツとの生活において、 二人目の子供をもうけてしまったら、 もはや逃れられない関係が築かれてしまう。 逃げるならば今しかないと思った。 「後」の場合 アイツの自堕落さに呆れ果て、 このままでは人生を共に棒に振ることになりかねない。 一蓮托生など御免である。 と逃げた矢先に妊娠に気付いた。 ひさみ(後さやか)を共に連れて逃げなかったのは、 自分のことを考えるだけで手一杯だったとも取れるし、 またあのような不逞な男の子供を引き受けることほど 悍ましく汚らわしいこともないと考えたのかも知れない。
2006.09.19
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映画「サイレントノイズ」観賞終了。 「サイレントノイズ」は邦題で、 正式名は「ホワイトノイズ」でした。 なんで変えたんだろう…… というかまたバカ共から怒られました。 そんなに悪くなかったはずなのに。 きっと心の貧しい人にはわからない風味 とかそんなんだったに違いない。 サイレントノイズを知らない人に ちょっとだけ紹介。 再婚により第二の人生を歩むジョン。 彼はまさに幸福の絶頂にいた。 まさにバラ色の人生というのは この瞬間のことを言うのではないか と錯覚してしまうほどに日常全てが 彼の望むままに形を変えているようだった。 ――そんなある日。 遅くなると妻から連絡を受け、 持ち帰った仕事を終わらせがてら、 ジョンは妻の帰りを待っていた。 がいつまで経っても妻は帰ってこなかった。 結局「行方不明」として妻の捜索が始まった。 しかし妻の足取りを記す証拠品は見つかれど、 妻本人の安否はいつまでもわからぬままだった。 そして妻が行方不明になって早数週間。 奇妙な男がジョンの元を訪れる。 「ジョン。あなたの奥さんは残念だが亡くなっている。 私は彼女から死後、メッセージを受けたんだ」 ちょっとこの映画色々複雑な設定になっているので、 説明を省いた部分も結構ありますが、 大体さわりの部分はこんな感じになっています。 題材としてはEVP「電磁音声伝達現象」というものを 主にして話が作られています。 あまり詳しく話すと面白味が半減するかもしれないので、 観賞前に詳しく知りたい方はHPをご覧になって下さい。 ホラー好きならやや食指が動く題材かと思われます。 そんな感じ。
2006.09.18
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これ見知らぬ洋館に迷い込んで、 そこで悪夢のような出来事に遭う。 みたいなそんな状況下での挿入歌っぽいっす。 何か個人的には「人形の館」みたいな。 それでもぞもぞあのたらこキューピーが。 ぎゃあああああああああああああああ。 最近悪夢率が高いです。 怖いお人形に殺すと追いかけられたり、 変な呪いをかけられて、色々大変だったり。 海軍占領下の島民になって、いびられたり。 虫が一杯出てきて泣きそうになったり。 仄暗い暗澹としたドブ川から女がやってきたり。 部屋で寝てたら、枕元に女が立ってたり(する夢) 夜中階下に降りたら暗闇から父親が急に出てきたり(現実) 夜中ゆーちゅーぶで心霊系見てたら怖くなったり(現実) 現実もアニメル横町だったり(夢想) こわいのさいこう。
2006.09.17
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ぼっけぇきょうてぇ っていうか。 ぼっけぇいってぇえええええええええええええええ。 お知り合いというか、 一方的にボクがお知り合いだと錯覚している お知り合いの方がイイと言ってたので、 期待しまくってたのだが。 ああ、そういえば、あの方ははそうだった。 とちょっとだけ思い出す今日この頃…… いってええええええええええええええええええええ。 でも最後まで見ました。 顔を何度背けそうになったか。 というかお産の際の絶叫にすら、 恐怖を覚えてしまう小心者。 ホントなんでホラー好きなんだろうね。 この分じゃハイテンション見なくて良かった。 ほんと良かった。 というわけで、次の日記は 「インプリント」と「親指探し」のことを 書こうかなと思っておる次第。ちなみにこの「インプリント ぼっけぇきょうてぇ」。恐ー1グランプリシリーズという作品群の中の一本として販売・レンタルされております。なのでわかりにくいかもしれません。もし探す際は「恐ー1グランプリ」もしくは「K-1グランプリ」棚を探された方がいいかもしれません。
2006.09.04
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フジテレビがこそこそと深夜に放送していた番組。 「放送禁止」 が遂にDVD化したらしい。 近所のレンタル店に入荷されていた。 もちろん123ともに借りた。 そもそもこの番組との出会いは数年前。 「放送禁止2」 深夜何気なくチャンネルを変えたとき、 たまたま画面に映った名も知らぬ放送。 ぱっと見家族ドキュメンタリーだと思った。 深夜はそういうものに焦点を当てた、 社会派番組が数多くやっているのを ボクは何となく把握していたからである。 しかしそれにしては映像に奇妙さが垣間見える。 そう気が付いたのは、番組始まって 十数分過ぎた辺りだったように思われる。 その後番組の内容は突飛な方向へ。 そしてCMに入る際、初めて この番組のタイトルにお目通る。 「放送禁止」 一瞬にして理解した。 これは、これまた深夜に放送されることの多い、 ボクが命名「不可思議系番組」であると。 ボクの中の何かがそのタイトルと共鳴した、 と言っても過言ではないように思われる。 それほどボクはこのタイトルの魅せられた。 残念ながら、この「放送禁止」 特設HPのようなものはないらしい。 だが、ボクともし共感できるものを持する人がいたら、 是非ふとしたときに探してもらいたい。 これは日の目こそ見ないであろうが、 確かに我々が求める非日常が描かれる、 数少ない映像の集合体なのだから。 事実を積み重ねることが、 必ずしも真実と結びつくとは限らない…… この作品は細部にまで目を凝らして見て欲しい あなたには隠された真実が見えるだろうか?
2006.09.04
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