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October 21, 2007
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カテゴリ: 特撮映画
恐竜と人類が共棲する?原始時代、ツマクは山の部族を追い出され、放浪の旅に出る。恐竜に襲われ、猿人と遭遇し、海岸に辿り着いた。海辺に住む部族に助けられたツマクは、美しいロアナに見初められる。部落を襲撃してきたアロサウルスを撃退し、一躍ヒーローとなったツマク、しかし、孤高のツマクはそこでも人付き合いがうまくできず、またもや追放。ツマクを追ってロアナも旅に出る・・・。

「恐竜100万年(1966)」

監督:ドン・チャフィ
出演:ロアナ:ラクエル・ウェルチ
 ツマク:ジョン・リチャードソン

 この映画の原題は「One Million Years B.C.(紀元前100万年)」。公開された当時は、 “原始時代”というくくりが非常にアバウトだったと思うのです。有史以前は、みんな“原始時代”。進化の過程に関係なく“原始時代”。恐竜に追われる人類の絵柄が、何の不思議もなく人々に受けて止められていたのです。
 ハンナ・バーベラプロのアニメ「原始家族フリントストーン(1960)」にも、人類と恐竜が一緒に登場するしね。
 実在した恐竜と架空の存在である怪獣も、区別が明確ではありませんでした。あの「ゴジラ(1954)」でも、古生物学者の山根博士が、ゴジラについて「今からおよそ200万年前のジュラ紀から白亜紀にかけて、海棲爬虫類から陸上獣類に進化する過程にあった、中間型の生物」と説明しています。白亜紀は、1億4000万年前から 6500万年前、ジュラ紀にいたっては1億9500万年前から1億3500万年前にかけてのこと。恐竜絶滅したのは、白亜紀の末期です。
 このゴジラの誤りについては、竹内博氏の説によると、意図的に約200万年前としたのではないかとのこと。アウストラロピテクスの生存年代と重ね合わせた、ゴジラとはつまり、人類の暗喩なんだそうです。
 いずれにしても、私も、タイムマシンに乗って原始時代に行き、恐竜や原始人を見たい、などと夢想していました。(と書いていて、そういう時代錯誤をしていたのは、もしかして私だけかもしれないという不安が沸き上がってきましたが)
 まあ、時代考証をちゃんとやって原始人だけ、あるいは恐竜だけを描いたとしても、おもしろくありません。やっぱり人と恐竜のからみがあるから、観客は映画館に足を運ぶのです。6000万年以上の時を無視する強引さですが。
 とはいっても、200万年も1億万年も、せいぜい生きて100年の寿命しかない人間にとって見れば、その差はイメージしにくいものです。今は、恐竜時代と人類の発生は、おおきくずれていることが常識となっただけのこと。

 「ジュラシック・パーク(1993)」を見たとき、確かにCGによる恐竜はとてもリアルだけど、「恐竜100万年」の方がワクワク、ドキドキしたなあ、と思ったものです。今、「恐竜100万年」を見直すと、ジュラシック・パークシリーズの恐竜オンパレードを見慣れた目には、登場する恐竜がとても少ないと感じます。当時は、技術的な面から、恐竜をたくさん出せない。だから、演出によって希少価値を出すようにしていたのでしょう。

 この作品に最初に登場する巨大生物、その正体はなんとイグアナなのです。私は、子供の頃に、この映画を家族と一緒にテレビ放映で見ました。その巨大生物の造型、動きから、着ぐるみや人形アニメではないとわかりました。「ホンモノのトカゲを大写しにして、恐竜に見せてるんだ」思わず、つぶやきました。父親は、言ってることが理解できません「なんだって?」。母親がそれに答えて「トカゲを使っているんだって、この子の説によるとね」
 母親は、自分の息子の言うことに納得していません。たかが田舎のガキの言うことです。映画評論家でもなんでもない。説じゃないよ、どう考えたってそれしかないじゃないか。そこのところが、なぜわからないのだろうともどかしい。まあ、原始時代に恐竜が生息していることを何の疑問ももたずに見ているわけですから。

 人形アニメで動く恐竜は、確かにぎこちないところがあります。特にしっぽの動きなどは、なめらかではなくて、生き物としては不自然さを感じます。けれど、恐竜同士のバトルに敗れて、息も絶え絶えになる様子(呼吸で腹が膨らんだりしぼんだりする)は芸が細かいなあと思います。即死にすれば動かす必要はないのだけど、そうした部分を工夫して描くことで、リアルさを出していこうとしたのですね。

 この映画を語る上で、主演女優のラクエル・ウエルチをはずすわけにはいきませんね。エキゾチックというのかフェロモン過剰な顔立ちとダイナマイトボディで、ワイルドな原始美女という役どころにはまりすぎ。セールスポイントであるはずの凶暴、強大な恐竜がかすんでしまうほど。
 じつは、ラクエル・ウエルチ、この時点ですでに二児の母というからぶっとびます。一方、美しさにさらに磨きをかけるために、美容整形にも余念がなかったとか。
 しかし、私としては、この動物なめし皮製のビキニよりも、「ミクロの決死圏(1966)」の潜水服姿の方が魅力的です。これはウエルチではなくてフェチなのでしょうか。
 娘のターニー・ウェルチは、「コクーン(1985)」に出演し、若き日のラクエルにそっくりと話題となりましたが、その後はあまり名前を聞きません。やはりお母さんのセクシー・パワーには勝てなかったのでしょう。

 「恐竜100万年」のリメイクというか続編というのか、同じ映画会社が「恐竜時代(1969)」をつくっています。日本公開は1971年、中学生だった私は、友達と劇場へ見に行きました。この映画、私の知る限りでは、一般映画で最初におっぱいをポロリと露出してくれました。「そんなもの見せていいのか」と中学生は大興奮。私の友人は、その場面見たさに、他の友達を誘って、別の日にまた映画館に行ったのでした。

 特撮専科の当方としては、女優さんの話だけで終わるわけにはいきません。
 このセクシー原始美女ラクエル・ウエルチ、翼竜プテラノドンの爪につかまれてさらわれます。プテラノドンは、元祖「キングコング(1933)」でも、主役の美女アン(フェイ・レイ)、ラクエル・ウエルチと同じような衣装、を空から襲い連れ去ろうとします。
 なんだか映画に出てくるプテラノドンには、感情が見られなくて、その上好色、サディスティックな印象をもってしまいます。

 お話としては、山の部族に戻ったツマクが後継者争いに巻き込まれ、海辺の部族が応援に駆け付けて、といった人間方面の展開で終わるのかと思っていると、突然火山の大噴火が起こり、スペクタクルな見せ場となる。やっぱり特撮映画ですからね、それらしくしめてもらってよかったです。巨大イグアナも、足もとの地割れによって、“生きたまま”地中深く落下していきました。

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lee みんなブルース・リーになりたかった





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Last updated  October 28, 2007 06:59:37 PM
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