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March 13, 2010
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カテゴリ: 特撮映画


 ジャンク映画を扱き下ろすのであれば、A級映画を見ればいいじゃないか。
 プロレスを八百長とけなすのであれば、ほかのルールに則ったスポーツを見ればいいのと同じように。
 ジャンク映画は、金もない、時間もない、才能もない、のないないづくしでつくっている。あるものといえば、どっかのA級映画からの流用だ。
 もちろんA級映画にもあたりはずれはある。A級映画が必ずおもしろくて感動的なわけではない。
 では、ジャンク映画はどうかというと、はずれの方が圧倒的に多いのだ。
 はずれが多いジャンク映画で、A級映画にはない味を楽しむというのは、物好きにすぎない、のは分かっている。

 「ジュラシック・プラネット」は、テンポがゆるいし、セリフはピント外れだし、最後まで見るのが辛い映画の一本だった。
 肝心の恐竜が、しょぼい。周囲の情景から完全に浮き上がっている。
 我が心の恐竜映画は「SF最後の海底巨獣(1960)」だが、そこに登場したストップ・モーションの恐竜より、「ジュラシック・プラネット」の恐竜はチープな感じがしちゃうよ。

 他の映画の流用としては、「エイリアン2(1986)」だ。ある惑星からのSOS信号をキャッチして、特殊精鋭部隊が救出に向かうという設定がそもそも「エイリアン2」を想起させる。また、迫りくるエイリアンの群れをセンサー(レーダー)でキャッチするが、「ジュラシック・プラネット」でも、襲ってくる恐竜たちをセンサーで確認していた。それと、地下に恐竜の広大な巣があるところも。 

 しかし、ここでまたほかの映画ではお目にかかれないもの、おそらく「ジュラシック・プラネット」でなければ成し遂げられない偉業を発見した。
 登場する恐竜はヴェロキラプトルの軍団のみだったが、途中恐竜界のスーパースター、ティラノサウルスがようやく顔を見せる。強靭巨大な顎で、特殊精鋭部隊の兵士を噛み砕いてしまう。
 おお、これでこそ恐竜の惑星。ヴェロキラプトルは前座の露払いで、いよいよメインイベンター=ティラノサウルスが大暴れか、と期待したら、次のカットで他の精鋭部隊からの銃撃を受ける恐竜がヴェロキラプトル!?
 さっきまでいたティラノサウルスはどこへ消えちゃったの。今いるヴェロキラプトルはどこから現れたの。
 言いてみれば、一頭のライオンがシマウマを襲い、つぎのカットでハンターに撃たれたのはチータというようなものだ。
 なんと臆面もない構成だこと。ほかではできません。

 この場面だけで、「ジュラシック・プラネット」は、僕の脳裏に深く刻まれた。

 こういったジャンク映画にハマったのは、愚かな子供ほどかわいいという親心に似ているかもしれない。
 あるいは、B級映画から稀にジョン・カーペンターやトビー・フーパーのような才能が出現するから、ギャンブル依存症みたいに、たまの大当たり取りつかれているともいえる。

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Last updated  March 14, 2010 06:37:56 AM
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