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May 22, 2016
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カテゴリ: 特撮映画

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 映画の出だしはよかったんだけどね。

 ときは第二次大戦中。
 岩山で科学者とおぼしき者が、謎の卵を発見。
 しばらくして、砂漠を進撃する連合軍の戦車が、何物かに高熱で焼き払われる。このとき、戦車の小窓からは、その攻撃してきたものの実体がとらえきれない。
 さらに、連合軍の戦闘機隊も、飛行中に大きく羽ばたく何物かに撃墜される。

 撃墜された戦闘機に搭載してあった撮影機を回収してフィルムを現像してみると、そこには、なんとドラゴンの姿が写っていた。

 ナチスドイツは、ドラゴンの軍団を操り、生物兵器として連合軍に攻撃を仕掛けてきたのだった。
 そして、夥しい数のドラゴンの卵を孵化させて、連合軍に一大攻撃を仕掛けようとしていた。
 連合軍は、ドラゴン軍団に対抗するために、一癖あるパイロット連中を集めて、P-51ムスタング戦闘機のゴースト飛行隊を編成した。

 まず、なんでドラゴンなんだ、という点だ。
 ナチスは、ドラゴンの卵を探し求め、見つけたわけだ。

 しかし、ドラゴンってやっぱり卵から生まれるものなのかぁ。
 爬虫類っぽいから卵なんだろうなぁ。
 だったら、ドラゴンの骨とか化石とかあってもいいってことにならないか。

 このドラゴン軍団は、魔女たちが歌をうたって操る。
 小美人がモスラとコミュニケーションをとるみたいに。
 なにしろナチスの総統ヒットラーは、オカルト好みだったそうだ。
 そういうところから、魔女だとドラゴンだのって話になっているのだろう。

 それでもって、魔女ってことは、やっぱり魔術なわけで、ドラゴンは剣と魔法の世界の生き物だと思う。
 つまり幻獣だ。
 そのあたりを考えると、ドラゴンが卵から生まれてもかまわないのだが、科学者が発見するのではなく、魔女たちが隠しもっていたというようにしたほうが理屈も雰囲気もマッチするのではないか。

 ヒットラーとオカルトとの関係もさることながら、この映画でドラゴンをもってきたのは、多分、火を吐くからだと思う。

 単に奇を衒った空飛ぶ生物兵器であれば、いろんな理由をつけてプテラノドンを蘇らせるパターンもあるかもしれない。
 しかし、プテラノドンには飛び道具はない。
 やっぱり空中戦となれば、飛び道具が必要だ。
 その点では、もともと火を吐くドラゴンは、戦闘機とのドッグファイトが絵になるというわけだ。

 さて、このドラゴン軍団、じつはメスばかりなのだ。
 もし、オスが生まれると、それはメスよりも何倍も大きく、さらに魔女たちもコントロールすることはできないので、とんでもないことになってしまうという。
 万が一オスのドラゴンが生まれてしまったら、ナチスもその場で殺すしかないとのことだ。

 というやりとりがあれば、これはいずれオスが出てくるという前ぶれにほかならない。

 そうか、そこがクライマックスか、であればどんなオスが出てくるのか、もしかしたらキングギドラみたいなのが出てきて、空からヨーロッパ中の都市を火炎攻撃し破壊し尽くす映像が見たい、と夢が暴走する。

 その一方で、この映画のレベルからすると、そこまでできないだろうという冷めた目も同時にあったのだが。

 満を持して、かどうかしらんが、万が一のオスのドラゴンが登場した。
 確かに登場した。
 だが、オスのドラゴンは、キングギドラでもなければ、ラドンでも、バドラ(バトラではない)でも、リトラでも、なかった。
 もちろん、ギャオスでは決してない。

 ドラゴンのメスは、オスがいなくてもクローンの形で卵が産めるというあたりは、ちょっと平成ギャオスの設定に似てたけど、ギャオスは雌雄の区別がない、つまりオスという存在はない。

 この映画が、平成ギャオスを参考にしたかどうかは知らない。しかし、最初はメスばかりを出して、オスを至極特別な扱いをしたのであれば、日本の翼竜怪獣を参考にして、もうちょっと盛り上げてほしかったね。
 日本には、『恐竜・怪鳥の伝説(1977)』のランフォリンクスだっているんだぞ。

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Last updated  May 23, 2016 05:57:40 AM
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