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Ryu-chan6708

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2006.11.04
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カテゴリ: 社会問題

A氏 :君が知的興味を持って 9月14日の日記 に書いていた 非正社員の増加問題 がマスコミで次第にクローズアップしてきたね。

私: 偽装請負の問題は、朝日新聞が8月末に連日トップで扱っていたね。
 これで知的興味を持ったんだがね。
 それが 所得格差問題 に拡大してきたようだね。
 俺のほうは、格差街道が 新自由主義的グローバリゼーション まで拡大した。

A氏 :今週、ついに、NHKのクローズアップ現代でもマクナルドの例でとりあげていたね。
 実は正社員のほうも大変で残業の増大というシワヨセされているという。

:俺も見たよ。
 個人で参加できる組合が交渉している場面も出たね。
 翌日の朝日新聞では、こういう 非正社員の組合結成 に関する記事が載っていたね。

A氏 :NHKの放送でも、解決策は賃金格差の減少などをあげているが、これは経営側としては、コストアップになるのではないの?

:計算上はね。
 この偽装請負が問題になった松下、キャノンなどの電気業界の利益は好調だが、それは一部、このような犠牲の上に立っているから、 この利益が給与にまわって、利益が減るかもね。

A氏 :政府は大企業が経済を回復し、これから中小企業がその恩恵を受けるという説明をしていたように思うが、中小企業の犠牲の上に立っているとすると、その格差をなくすようにすると、大企業の利益が減るのではないのかね。
 そうすると景気後退となるのでないの?
 矛盾するように思うよ。

:それに大企業は低賃金の外国との競争に備えなければならないから、ただ、利益の一部を賃金に回せばよいというものでもないしね。

A氏 :昔、 労働分配率 というのがよく言われたが、これは利益の分配を言っているのではないの。

私: 利益でなく、売上から外部に払う購買費を引いたもうけ、いわゆる、付加価値のうち、人件費に回る率だね。
 高いほど、労働者への分配が多いことになる。
 昔、 ラッカー・プラン というのがあって、組合で賞与の要求を出すときに使っていた例があったね。これは労働分配率を一定にしようというものだね。

A氏 :最近、労働分配率が日本では低下していると言われているのではないの?
 偽装請負の増加と関係があるの?

請負費用は外注費用だから、従来の社内の人件費が減って、外注費用が増加することになるね。減る金額が増える金額が多いと利益は増える
 その利益が残った正社員にいくらか回らないと分配率は低下するかもね。
 問題は、 正社員も成果制度で人件費の総額が減っているかもしれないことだね

A氏 :成果制度も失敗例が多いようだね。

:問題は格差問題だけでなく、今週の日経ビジネスの特集のように「 管理職が壊れる 」問題のように正社員問題にもつながっていることだね。
 いずれにせよ、ビジネス経営はこれから多角的な配慮が必要で知恵の勝負だね。

 稲盛さんの「 アメーバ経営 」やコンサルタントの中静夫氏の 「『 突破』の戦略、『志』の経営 」では、 戦略も重要だが、それ以前に経営者自身の哲学や倫理観、志が必要なことを指摘している
 経営も政治経済も難しくなってきたね。

アメーバ経営

「突破」の戦略、「志」の経営









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Last updated  2006.11.04 07:30:49
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