知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2007.09.18
XML
カテゴリ: 社会問題



A氏 :今朝の新聞で、 今年7月の神戸市須磨の高3の男子生徒の自殺 が、 現金を数人の同級生から「いじめ」で恐喝されていたことが遺書 から分かり、 警察が同級生を恐喝未遂で逮捕 したという。
金額は40万円から50万円 にのぼるという。

私: 最近、一時のような「 いじめ 」論議が消えたようだが、なかなか消えないね。
 昨年の今頃は、「 いじめ 」論議が盛んで、この本も「 いじめ 」を現場的感覚で扱った本として人気があったらしく、図書館で予約して半年くらい待ったかな。
 「 いじめ 」論議が消えた頃、読むことになったね。
 130頁のパンフレット的な本なので、3時間程度で読んだよ。
 改めて「 いじめ 」の実態をよく理解できたね。

 今まで、いじめには毅然として立ち向かえとか、大人は何をやっているのか、転校は逃げだとか、怪我をさせるのは犯罪だとかというのは「 いじめ 」の実態を知らないためだということがよく分かったよ。

A氏 :「 いじめ 」というと暴力を振るうことではないのだね。

先生や親に覚られないように、巧妙にやるのが「いじめ」だ、 著者は言う。
 ある意味で大人のマネをちゃんとしているんだね。

A氏 :政治とカネでTVで大臣が「 法律を守っています 」とシラをきっている姿をちゃんと見ているんだね。

:蹴ったりしても、ケガが分からない程度にする。
 しかも、間を空けてやる。
加害者はクラス全員 のときもある。
 被害者が大人に訴えないように、脅かしたりして、 心理的に追い込むから、自殺までいくんだね
 そのやり口を見ていると、俺たちの子供時代の 「いじめ 」と違って 知能犯的 だね。
携帯 メール を使って発信者を特定できない「 いじめ 」もある。
 ある日、「 誰々さんは援助交際している 」というメールが多数に流れる。

A氏 裏メール があるらしいね。

:この本の最初では、著者が「 いじめ 」を解決した例をあげている。
小学5年生の男の子Y君 が、 毎朝のように頭痛や腹痛を訴えるが、学校にはきちんと行く。
後で分かったのだが、休むとまたいじめの原因になるのを恐れているからだという。
 また、 親に話すと親が学校に文句を言うことが予想され、もっと陰湿ないじめが待っているかもしれないので黙っていた という。

A氏 :どんな「 いじめ 」なんだね。

私:「 いじめ 」の定番はまず 無視 だそうだ。
 次第にクラス全員が無視をする。
 グループ作業では、Y君が「 なんでいるんだ」として何もやらせない。
そのうちに 体操服がなくなる。
すれ違いざまに、「死ね」「うざい 」「 消えろ 」と言われる。

A氏 :肉体的にはないの?

サッカーのとき、いきなり後から突き飛ばされるが 、誰だかわからない。
 しばらくして、 筆箱の鉛筆すべてが折られていた
掃除を押し付けられる
 あるとき、 Y君の机と机の上の鞄に向かって排尿 される。
拾ってきたタバコの吸殻を給食に入れられる

 あるとき、食べ始めたら、 底のほうにゴキブリが入っているのに気がついた。
それを「 汚い奴だ」と皆に笑われる
 別な件だが、 机にゴミを入れられる というのもあるね。

A氏: 担任の先生が気がつかないのかね。

:それが著者が驚くほど巧妙だという。
 被害者以外に真実は分からないが、その被害者が真実を親や先生に覚られないようにするので 、「 いじめ 」は潜航する。

A氏 転校 がいいのではないの?

:著者は、 親が兆候を覚ったら、学校を休ませて、学校とは冷静に、協力的に対応することだという
 そして、全校をあげて「いじめ」による被害者への痛みを子供に理解させることだと言う。
再度、被害者が登校できるようにしてやることが一番いい解決だとしているね。 
転校は被害者に心の傷が残るので、専門的なケアのフォローが望ましい
としているね。

 最後に「 いじめ 」の 兆候15項目 を具体的に示している。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.18 07:17:10
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: