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Ryu-chan6708

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2008.10.02
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カテゴリ: 社会問題


丹羽氏 の講演の後、パネル討議などがあり、夕方近く、最後に 養老氏の特別講演 となった。
  この丹羽氏と養老氏。
  両氏の 講演のスタイル は、全く逆だね。
丹羽氏 は、机の上のマイクに向かって、終始、同じ姿勢で立ったまま、ときどき、原稿を見ながらしゃべる。
養老 氏は、手にマイクを持って、机に向かうこともなく、演壇を歩き回って原稿なしで、終始、聴衆に向かってしゃべる。

A氏 :演歌歌手とロックバンドの違いのようだね。スマイル

養老 氏の演題は「 理系の壁・文系の壁 」というものだね。
養老氏 東大医学部の解剖学科の教授 でいた頃、 学生にある変化 があったという。
物理や化学に強い学生が増加 してきたという。
  それは、入試のときに、試験科目を選択できるので、 満点を取りにくいといわれる生物を避けるからだという。

A氏 :その学生の傾向と、解剖学とはどういう関係があるの?

:物理学はある法則があり、それで自然を説明するね。
  ところが 解剖は、個人の体ごとに個性がある。
事実に謙虚
でなくてはならない。

A氏 :だから、「 この遺体はおかしい。テキスト通りでない 」という学生が出るわけか。

イギリス の有名な小説家の サマセット・モーム は若いとき、医学生だった。
  彼は、 死体解剖の実習で、教科書通りの遺体が稀 であることを知る。
その経験が彼の小説に登場する人間観の根底を貫いているね。
同じ「 死体解剖」 という事実体験から、 その事実を「受け止める態度」 が、東大学生と違うね。

A氏: それが昨日のブログのいう「 現実は多様で、『正しい受け取り方』しかない 」という意味かね。
 「 正しい遺体 」は存在しない。

:養老氏は、 現代は、情報は高級であるという発想 を持っているという。
  個別の五感は下等 だとなる。

A氏: 東大の医学生のように、 教科書が 高級 で、死体は 下等 だというわけだね。
  しかし、本当は 個々の死体が 高級 で、 教科書が 下等な「過去の遺物」 なわけだ。

養老 氏は、演壇上で 後向きに後ずさりして 過去の情報 」を見るふりをして解決を探すと言う。
  次に、 くるりと前を向き 、「 前には何も情報がないので慌て出す 」と言う。
聴衆はドット笑ったね。大笑い

A氏 :素晴らしい動作による説明だね。

養老 氏は、 NHKテレビの報道カメラの情報 は、「 あるカメラマンの目を通した映像であるから、公立性などあり得ない 」という。
毎日のNHKニュースの最後で、アナウンサーはいうべきことがある が言っていないという。

A氏 :どういうこと?

:「-- とはいえ、今、ニュースで言ったことはすんでしまったことです 」と言うことだという。
  聴衆はドット笑った。大笑い

A氏 :なるほど、ニュースとは言え、「 過去の遺物 」だね。
  明日はどうなるかは別物だね。
  あっという間に、 アメリカは恐慌 だからね。

情報と五感のバランス がこの情報化時代には特に必要だということだね。
五感を得るには「行動」すること、「体を動かす」 ことだね。
   それは、 丹羽氏 の「 努力 」「 汗を流す 」ことの重視につながるのかね。

  それは 今後の日本の人材を育てる学校教育 にもいえることだね。






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Last updated  2008.10.02 07:58:12
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