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Ryu-chan6708

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2008.12.31
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カテゴリ: 社会問題



論争若者論

:それにしても、 加藤被告の携帯の使い方は異常 だね。
パック料金 にしていなかったら、 携帯でのネット接続料は毎月80万円前後 になっていただろうという。
  仕事と寝る以外はほとんど携帯でインターネットをしており、 通話料はゼロ に近かったという。

A氏 :携帯電話でなく、 携帯パソコン だね。

多様なナマの人間 と話すことに興味がなく、掲示板にただ、書くだけだね。
  心の底では 多少の反応を期待 してね。
  自ら、 孤独に自分を陥れて行く。

  テレビで、加藤被告が、 血にまみれて、警察官につかまっているシーン を映していたが、呆然とした顔の表情は、何か「 一仕事終わった 」といった 放心状態 だったように感じたね。

A氏 :頭がよかっただけに計画をしてやったことだが、 彼にとってははじめての本来の個性ある、リアリティがある自分の「仕事」だった んだね。

:それも、「 他人の人生をぶち壊す仕事 」になってしまったがね。

  ところで、アメリカでは日本にない 深刻な人種差別 がある。
  日本人は 差別 格差 は自然と使い分けているが、深い関係はあるね。

30年ほど前 だが、トヨタが新しい生産方式を開発したのが有名になり、 GM 学ぼうとして、 カリフォルニアのフリモントにあるGMの工場 をトヨタと合弁にして、 管理はトヨタ方式 にした。
  トヨタは社員食堂を 今まで現場作業者と管理者とが別にしていたのを一緒 にした。
  そして、 食堂のテーブルは大きな丸いテーブル にした。
  日本人社長は、自らトレーを持って、 一般作業者と同じテーブルで食事 をする。
  作業者に自主性を持たせ、問題があると、 ラインを止める権限 を与えた。
   決められた作業方法を監視するだけの 職長に改善を考えるように義務 づけた。

A氏 :トヨタ生産方式だね。

結果的に生産性は3割向上 した。
  俺は、20年ほど前に、アメリカ視察団に参加したとき、その工場の成功の発表会を聞いた。
  3人くらいの人が発表したが、 最後に黒人の職長が発表 した。
  この人の英語はなまりで全く分からなかった。
  録音しておいたので、同行した通訳に日本語に要約を依頼した。
  ところが、その通訳も3回聞き直したという。

   しかし、その通訳に訳してもらわなくても、発表会でその黒人が言うことで はっきり聞き取れた英語が1行 あった。
  それは、
I was a number in GM, but now I am an employee.
だね。
  要するに、 GM時代は「数」 だったが、 今では「社員」 だというわけだ。
  職場で「 価値ある人 」として認めてもらったというわけだね。

A氏 今の日本の派遣労働者 は、その意味では今、「 」だね。
  まさに「 価値ある個人でなく、誰でもいい 」だね。

:製造業への派遣規制緩和とグロバリーゼーションの嵐で、しっかりした経営理念を持たない企業は アメリカ式 になってしまったね。
  そして 単純な「数」の派遣労働者 を作ってしまった。
  好況でも GPTW1 の会社は増加しなかった。
  日本に アメリカ発の市場原理主義が蔓延 した。

  日本は、 外来のものを日本式に修正する歴史の伝統 があったが、 市場原理主義はストレートに取り入れた。
前経団連会長のキャノン会長
御手洗富士夫 氏は 昨年2月の文藝春秋 の「 希望の国へ--私の日本再生計画 」で、 アメリカと違って日本人は団結心が強く、組織内のコミュニケーションがとても良い、教育投資が蓄積されやすいから、 終身雇用は維持 すると書いていた。
  白々しいね。

A氏 :今は、君が 通勤ラッシュ を見て、何か 、「もの」を感じる時代感覚 があるのかね。

:以前は 、「みんな頑張っている」という時代感覚 があったように思うがね。

A氏 :とにかく、また来年も対話をお願いするよ。
  いいお年を。

:来年は、 雇用も経営 ももう一度、原点にもどって、 国民的な観点 から考える必要があるようだね。
  「 若者論 」はある意味で「 現代日本国家論 」だね。

  こちらこそ、相手になってもらってありがとう。
  これにこりず、来年もよろしく。
  いいお年を。






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Last updated  2008.12.31 09:29:51
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