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A氏
:今朝の朝日新聞は、オピニオン欄でまた、今度の政権交代にからめた特集をしているね。
3日連続
だね。
今回は、自由党側から見た政権交代ということで、 自民党幹事長室
に30年近くもいた 奥島貞雄
氏、 東洋学園準教授 桜田淳
氏、 評論家 小沢遼子
氏の3人のオピニオンだね。
私: 奥島氏
は、やはり、戦後の自民党は苦 労した大物
がいたんだが、今は ドングリの背比べで、横並びで安住
している。
大物がいなくなったという。
「 オレが何かやろう
」がない。
中曽根氏元首相には、「 オレ
」があったという。
A氏 :今度、 麻生氏の後継総裁 では「オレがやる」という人は今のところ、ゼロだね。
私
: 桜田
氏は「 花より団子
」という 日本の庶民感情の最も根強いものを表す言葉
を、この 政権交代の説明
に使っているね。
「 花
」は「 威信、声望、正義
」という 抽象的な価値観
、「 団子
」は「 福祉、実利、安全
」という 具体的な価値
だね。
氏は戦後、保革対立の中で自民党が一貫して優位を保ったのは 、「花より団子」の信条にそった政策を展開
してきたからだという。
A氏
:革新の中心だった社会党などの イデオロギー的
なものはなかったからね。
特に 冷戦後
はね。
私:
それが、高度成長が終わった1980年代から「 改革」理念が登場
する。
中曽根政権から、「 国鉄・電電公社民営化
」など、小さな政府路線が展開されるようになる。
その極致が小泉政権だね。
国民は「改革」でもっとr「団子」が増えると思って期待した。
しかし、 安部政権
では「 団子
」よりは「 戦後レジーム
からの脱却
」などという
「花」が強調
された。
一方で雇用のような「 団子」の不安が拡大
した。
A氏 :そこへ 民主党が「団子」中心の姿勢を展開 した。
私 :桜田氏は、今後、自民党が再生するには「 政府が『団子』を提供し続ける 」という長年の発想と 、「『団子』は国民自ら作る」という「改革」志向の発想 のいずれかに軸足を置くか、それとも 「花」の議論を強調する方向 に行くのか、明確にするべきとしているね。
A氏
: 小沢遼子
氏は、 自民党
は「 昔のやり方に戻す」ということをやり続けてきた党
だという。
GHQによって、壊された戦前の社会構造や社会通念などを守ろうとした歴史だという。
鳩山由紀夫民主党代表の祖父である 鳩山一郎
氏もGHQにより公職追放されたが、後に自民党の初代総裁となる。
岸信介首相も、敗戦後、A級戦犯容疑でGHQに逮捕されている。
私
:高度成長の社会体制は、 戦前の国家総動員体制の継続
だという人もいるね。
強大な官僚機構は戦前からの継続
だね。
しかし、その体制は、高度成長が終わり、新自由主義的な発想で自民党の政治が変わるようになるにつれ、「 戦後レジーム」からの脱却は、まさに「花」の議論
となったね。
それも 昔の日本に戻そうという方向の「花
」だね。
小沢遼子
氏は、今度の敗北で自民党は、「 昔の日本には戻せない
」という事実をかみしめたほうがいいと言っているね。
しかし、「昔の日本」に戻れなくなったのは、 高度成長が原因
ではないのかね。