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私
: プーミポン国王
は、 1927年12月5日
、 米国生まれ
。
兄
が宮殿内の寝室で、 銃弾が眉間を貫通
するという衝撃的な自殺か他殺か現在でも分からない 謎の死
で、 18歳で王位を継承する
。
1932年
の タイの立憲革命
で 絶対王政は廃止
され、近年の憲法では「 主権はタイ国民に属する
」となっている。
だから、 プーミポン国王
も即位したとき、 絶対の権限
をもっていたわけではない。
しかし、 第2次大戦後の冷戦構造
の中、 共産主義に対する国家統合の象徴
として、 国王を先頭に押し出した経緯
がある。
また、 共産主義の脅威を口実
に、 クーデターを繰り返した軍
が、その 違法性をカバー
するために、「 国王の承認」を錦の御旗
に使い、 結果的に国王の権威が高まった事情
もあるという。
巨額の資産
を持つ国王自身も、自ら国内をまわり、 農業振興
につくした。
さらに、 1973年10月
の 政変
で、 民主化を求める学生
と 軍事政権の治安部隊
が衝突し、 流血の惨事
となったことがあった。
このとき プーミポン国王
は 学生と対話
し、 軍事宰相に退陣を求めて新首相を指名
したことで 都市住民や学生からも信頼
を勝ちとったという。
A氏 :それで 中立的な政治の調停者、最終決定者 としての 役割 を担うことになったのか。
私
:タイの多くの家庭には、 国王の肖像
が飾ってあるという。
国王は、趣味も豊富で、楽器も演奏し、作曲もし、油絵やカメラも嗜む。
セーリングの国際大会で優勝もしている。
多くの国民にとって、 理想のスーパースター
だね。
国王を政争に使うようになると「 不敬罪
」が問題になるね。
タックシン追放の2006年のクーデター
のときも タックシン
は軍から「 不敬罪
」を問われている。
「 不敬罪
」が 政争の道具として乱発
される。
日本のある学者は「 国王が不敬罪の厚い壁に守られつつ、敬愛の的になり、揺るぎない地位を保っていることはタイ政治の最大の特徴である
」と言っているという。
「 触らぬ神に祟りなし
」となる。
タックシン派
も 反タックシン派
も 王への忠誠
を表明している。
アジアでも 報道の自由
が比較的保障されている タイ
だが、 言論の自由に関する世界のランキング
では、 175ヶ国中、2009年には 130位
だという。
ランキング
が低いのは「 不敬罪
」による 逮捕
や インターネットの検閲強化
が影響しているという。
アメリカ映画
の ユル・ブリンナー
主演の「 王様と私
」は タイでは上映禁止
だそうだ。
A氏 :日本の戦時中の「 不敬罪 」に似ているね。
私
: 2006
年のクーデター
により、 タックシン派つぶし
が行なわれた。
これは 憲法裁判所
によるもので、 愛国党解党判決
も出た。
タイの司法
も公平でなくなっている。
2007年7月
に クーデター政府
により 新憲法草案
が作られ、 小選挙区が中選挙区にもどった。
これはタックシンのような強力な政権が登場するのを抑えるためだね。
そして 12月23日
に 総選挙
が行なわれた。
A氏 : タックシン派 はどうなったのかね。
私
: タックシン派
が名前を変えてできた「 国民の力党
」( PPP
)が 定数480
のうち、 233議席を得た
んだね。
選挙結果は、 北部と東北部がタックシン支持
、 南部は民主党支持
とはっきり分かれた。
首都では 中間層は反タックシン
、 農村や地方出身者がタックシン支持
という構造が浮き彫りになった。
タイの政治史上初めて
、 追放された政治勢力が復権
した。
2008年2月28日、
1年5ヶ月
ぶりで タックシンは凱旋
した。
A氏 :そんな タックシン がまた再度、 国外逃亡 するようになるのかね。
私
: タックシン政権時代
に 利権から遠ざけられた経済人や元官僚、王党派の権益を代表する人びと
をバックに 反タックシン派の 民主主義市民連合
( PAD
)が抵抗運動を起こした。
一方で、 タックシン寄りの新政権
は失政が続いた。
タックシン
も 汚職法違反
で裁判が待っていた。
有罪が確定的だと見て、 タックシンは日本に出国
。
それから、北京五輪観戦を理由に 訪中
し、 ロンドン
で「 司法は政敵に支配され、法の正義が期待できない。暗殺の危機もある。民主主義を尊重するイギリスに滞在する
」との声明をした。
現在の逃亡生活
の始まりとなったね。
明日は、その後の タックシン派の活動 と、 タックシンをつぶすのが目的の2006年のクーデター の 黒幕 とタックシン派が非難している大物の ブルーム・ティンスーラーノン はどういう人物かふれよう。