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【送料無料】文藝春秋 2011年 05月号 [雑誌]
私
: 10日
に発売された 文藝春秋5月号
を買ったよ。
最初、広告を見たら「 日本人の再出発
」が特集され、「 脱原発
」については特集を組んでいなかったので、買わないですまそうかと思った。
しかし、 事故
について詳しいジャーナリストの 柳田邦男
氏の 「『想定外』か?」
という記事につられて買ったよ。
A氏 :俺もお付き合いで 文藝春秋 を買ったよ。
君の 福島第1原発事故 についての「 想定外 」「 想定内 」の 知的街道 は、このところ次のように続いているね。
「想定内」の言葉の正確な使い方 、 マグニチュード9想定却下 、「 原発依存からかじを切れ」 、「 大津波 東電甘い想定・『福島』の危険性 90年代から指摘 」、 「電源喪失 想定できぬ・保安院・安全委 両トップ、過去に」 、「 震災は自然災害 原発は人災 防水携帯はあるのに電源が水に弱いとは 」、 「福島第1 人災の影 」、 「10メートル津波想定なし 」、 福島第1原発の「揺れ」 、 福島第1原発の設計問題
私
: 柳田
氏は、 災害対策
には「 起こり得る可能性があるものは、必ず起こる。それが災害・事故の掟である
」という考えに対して、 真摯
に取り組んだかどうかが、 問われるべき命題
だとしている。
そして、この 命題
は 日本の行政や企業や技術者の世界
では、 タブーと言ってよいほど、無視されたてきた
という。
A氏 : 柳田氏が言うような発想 を持ち出したら「 お前、馬鹿か。そんな可能性まで考えたら、いくら予算があっても足りないよ 」と言われる。
私 :そこで、 起こる可能性のある事態の中 で、 確率の低いものは除外 して、 経済的に対応可能なところの上限 で線引きをして、 それを 想定される 最大の地震・津波としてしまう 。
A氏
:そして万一、 それを上回る地震・津波が発生した時
には、「 想定外
」の 一言で弁明する
。
これが 日本の行政、産業界、大半の技術者
の 長年にわたる思考の枠組み「パラダイム」
だったと 柳田
氏はいう。
実際、今度の 原発事故後
、 東電の 清水政孝
社長
は見事に「 大きな津波は想定外
」と言っているね。
私
: 柳田
氏は「 想定外
」を A、B、C
の 3つのケース
に分けている。
1つ目は、 本当に想定できなかったケースA
。
2つ目は、想定できたが、 確率が低いとして除外したケースB
。
3つ目は、 発生が予測
されたが、それに取り組むと 設計が大がかり
になり、 投資額が巨大
になるので、そんなことは当面起こらないだろうと 楽観論
を掲げて 想定の上限を「線引き」してしまうケースC。
A氏
: ケースCの「線引き」
が 原子力安全委員長
の 斑目春樹
氏の 「割り切り」
だね。
事故を防止できなかったのは「 割り切りが正しくなかった
」という言い訳に通ずるね。
「 割り切りが正しくない
」という 一言
のために、今、 原発被害はどんどん拡大
している。
私
: 柳田
氏は、 これまでの様々な災害事例
を見ると ケースAは極めて少なく
、 BかCかその中間辺りのケースが大半を占める
という。
まぁ、俺は ケースBとケースC
は同じようなものだと思うがね。
明日は「 想定外 」の言い訳をどのように解決するかについてふれていこう。