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Ryu-chan6708

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2013.01.13
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 新・国富論 グローバル経済の教科書 (文春新書) (新書) / 浜矩子/著

:この「 新・国富論 」は、 アダム・スミス の有名な「 国富論 」を読み解きながら、 今の世界経済 を読み解こうというものだね。
  しかし、最初は、 世界経済の現状の説明 から始まっている。

ユーロ危機 で、最後に問題になったのは イタリアとスペインの国債発行 の大きさだという。
  この国債が暴落したら、 ギリシャ危機 とくらべものにならない。
  その ユーロ危機 を救ったのが、 欧州中央銀行 だ。
イタリアとスペインの国債買取り を表明したからだ。

  しかし、 欧州中央銀行 というのは、 中央銀行 であるからには、経営と財務は健全でないと 通貨の番人 としての信用を失う。

A氏 :それが 評価の低い国債 を買い取るというのは危険な行動だね。

民間経済 が変調をきたしたときに、真っ先に出動するレスキュー隊が 財政 で、最後のレスキュー隊が 中央銀行 だ。
  今の ユーロ圏 は、この 最後の貸し手 が最前線に出て体を張っている姿で、 通貨の番人 としては、「 欧州中央銀行は失格 だ」と浜氏は言う。

A氏 :本来なら、「 市場の失格 」を補うのは 財政 の役目だが、 財政 借金で火の車 だ。
  そのために本来、 財政がやるべき仕事まで中央銀行に押し付けられる

アメリカも日本も同じ。
  アメリカの中央銀行
連邦準備制度理事会( FRB )は 2012年9月 に量的緩和 第3弾 に踏み切った。
 政策的に 金利 は事実上、 ゼロ に等しいところまで抑えこまれている。

グローバル時代 には、 カネ 低金利国 から、 高収益 をもとめて、どんどん国外に流出する。
  だから、いくら金融を緩和しても、 カネ は国内で回らないことになる。

A氏 :日本も同じだね。
低金利 量的緩和( 円キャリートレード 元祖 日銀 は、すでに 大量の国債 を買っている。
2012年8月 には、日銀が保管する 国債残高 がはじめて、 銀行券の発行残高 を上回ったというね。
  これでは 国債買い取り機関 だね。

アベノミクス ではもっと国債買い取りを要請しているね。

 しかし、現在、 欧州中央銀行も、FRBも、日銀 も決して越えてはいけない一線を守っているという。
  それは、 政府から国債を直接買うことはしていない ことだと 浜氏 は言う。

A氏 :アベノミクスではどうなるかね。
  新国債をすぐ市場から買えば、形式だけで事実上は直接買うのと同じだね。

私:明日は、 グローバル時代 カネ の動きの話に移ろう。






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Last updated  2013.01.13 21:06:32
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