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私 : 中国の消費 は数年前まで、 派手さを好む「ゴージャス」か、安さを好む「チープ」かだった が、 米アップルが13年秋に発売したスマートフォン「アイフォーン5s」の色にゴージャス感のあるゴールド が加わると、 飛ぶように売れた。
だが、 ここ最近、中国の消費者の志向は日本に急速に接近し、派手さはないがデザインがよく、実用的な「無印良品」が急速に浸透 している。
A 氏 : 日本と商品や店構えがほぼ変わらない店舗が急拡大 し、 5年前は44店だったが、直近では210店まで増え、420店の日本と並ぶ一大市場 になっているという。
日中両国の文化に詳しい陳祥 氏は「 2、3年前まで、ぜいたくな物はよいという高級志向があった。だが、本来中国は日本と同じ東アジア文化で、自然で素朴なものを好む 」と指摘。
「 収入が増えて生活に余裕が出た若者は、自分の文化を見つめ直せるようになり、日本のものを受け入れやすくなった 」と分析する。
637万人(16年)もの中国人旅行客が日本での買い物を楽しみ、日本式サービスに接して帰国する現象 は、 両国の消費志向を近づけた大きな要因 。
私 : 中国での消費者の価値観の変化を間の当たりにした日本の小売業 は、 中国への進出を加速 している。
16年の日本の対中直接投資は前年比3・2%減の9843億円 だったが、 うち卸売り・小売業だけをみると、同17・2%増と逆に大幅に増加 。
中国での店舗展開に力を入れる「イオン」 は、 来店客から北海道銘菓の名前を挙げて「白い恋人 を置いていないか」と尋ねられたこと があり、 日本製品への信頼が高まっており、日本の商品を入れやすくなっている という。
A 氏 : チャンスは日本側に限らず、ネット通販を使い、中国にいながら日本の商品を買う国際取引「越境EC」が大きく伸びている。
経産省の推計 では、 日本から購入する中国の「越境EC」の規模は1兆366億円(16年) だが、 20年には倍近い1兆9053億円に達する見込み 。
私 : 中国の「越境EC」最大手「網易コアラ海購」 は 16年以降、日本の商品は、頼んで1週間で届くので好評 で、 商品の購入先では日本が首位を走る。
売れ筋はベビー・マタニティー用品や化粧品、ヘアケア用品など 。
中国の莫大な消費市場を背景に、新しいネット通販が国を超えて拡大 しつつあるね。