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Ryu-chan6708

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2018.09.12
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アンドレイ・ランコフ氏のインタビュー記事 は、 北朝鮮の 経済改革に詳しくふれているので、これに焦点を合わした

ランコフ 氏は、 5月に北朝鮮を旅し ここ数年、 平壌では高層アパートの建設 が進み、 新車 も増え、 携帯電話 を使う市民の姿がよく見られ、事実上、 個人経営のタクシー もあり、 スーパーは中国の店に劣らず商品があふれ 多くは国産品 で、首都に比べれば劣るが、 地方でも豊かさを感じる という。

昨年以降 経済制裁 が影響を及ぼしつつあるが、 金正恩政権下、経済成長は4~7%程度。

これは、 1980年代の中国でトウ小平が取り組んだような改革が進んでいるため

まずは2012年からの北朝鮮の農業改革

協同農場では農民の小グループが、決められた土地の耕作に責任を持ち、収穫の3分の1程度を国家に納めれば、残りは市場などで売ることができ、農民のインセンティブ(やる気)を刺激し、生産性が高まった。

製造業 でも14年ごろから 「企業責任管理制」が導入 され、企 業所は原材料や部品を市場で調達し、製品の一定量を安い価格で国に納めれば、残りは市場で売れ、よく売れる製品をつくれば、労働者の賃金は上がる。

しかし、 中国の改革 では、 「開放」が伴った が、 北朝鮮 では「開放」は進まず、むしろ統制が強まる、「開放なき改革」。

A ランコフ 氏が、 5月に北朝鮮で見たのは、黒のスカート、白の上着を着て街角に立つ女性同盟員の姿。

彼女らは、服や髪形が規則に違反している人を見つけると、笛を鳴らして取り締まり 、当局は、 外国映画やドラマのDVDにも目を光らせている

北朝鮮が「開放」に慎重なのは、豊かで自由な韓国という存在があるから で、 南北の経済力格差は少なくとも15対1、40対1という見方もある。

もし、北朝鮮が「開放」すれば、韓国から製品や情報がどんどん入ってきて、そのとき北朝鮮の人たち 「同じ民族で同じ文化を享受しているのに、なぜ我々は貧しいのか。なぜ優秀なモノを作れないのか。それは政治体制が悪いのだ」 と思うだろうと、 ランコフ 氏は 指摘 する

そして、 韓国と早く統一しようという動きにつながり、体制崩壊の危機となる。

だから、 北朝鮮ができるのは、開城工業団地のように狭い地域を限定的に開放し、労働者を厳重に管理し、外国資本 を受け入れることで、中国のような大規模な「開放政策」はとれない。

金正恩政権は、独裁のもとで経済発展を目指す。

韓国でも60、70年代は、朴 大統領が独裁をしき、経済を発展させたが、「開発独裁」体制は、途上国 では珍しくない。

北朝鮮では白米でなくとも、トウモロコシを食べることができるようになり、餓死者が出なくなり、「開放なき改革」が成功すれば、よりましな状況 だと思うと、 ランコフ 氏はいう。

 北朝鮮の非核化については、ランコフ 氏は 「北朝鮮の核放棄はない」 と思うという。

この点、韓国の多くのメディアはあまりにも楽観的だ 指摘 している。

北朝鮮が核開発を始めてから約60年、膨大な投資 をしてきて、核を放棄したらどうなるか、彼らは、 リビアのように外から攻撃されて政権が崩壊す ると考え、最近では トランプ米大統領がイランとの核合意を破棄 したことで、 米国で政権交代があれば、前の政権との約束を簡単に否定 するので、 米国は信じられなく、頼りになるのは、やはり核兵器だ、ということになる。

 北朝鮮が6月に米国との首脳会談に応じたのは、米国による攻撃の可能性を減らすこと、そして厳しい経済制裁を少しでも緩和することが狙いだ と、 ランコフ 氏はいう。

ランコフ 氏は 状況は変わりつつあります。米国と『貿易戦争』で対立する中国は、もはや北朝鮮への制裁を厳しく実行しようとはしません。抜け穴ができ、 北朝鮮 も一息つけるようになりました。核や ミサイル 開発で譲歩しようという意思は、年初より弱まっているでしょう」 という。

 確かに、 北朝鮮の非核化はなかなか、具体的な進行がみられない ね。






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Last updated  2018.09.12 14:55:36
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