りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

ドラマ

2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57ネコ宙返り ドラマのページ ネコ宙返り2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57

話題のドラマについて語ります


*海外ドラマについてはこのページです*

新撰組(2004年)
出演 香取慎吾(近藤勇)、山本耕史(土方歳三)、藤原竜也(沖田総司)、小林隆(井上源三郎)、
オダギリジョー(斉藤一)、堺雅人、山本太郎、中村勘太郎、照英、戸田恵子、石黒賢、沢口靖子 他

三谷幸喜が脚本を書くということで注目されたが、正直のところ失敗作だった。
(「香取大明神」と書かれた掛け軸については大真面目なのだそうだ。)
香取慎吾は大河に出演中は「ハットリくん」になど出るべきではなかった。
どうして契約に盛り込まなかったのだろうか?

「好きか嫌いか」ということならはっきりと嫌いだ。

香取はただでさえ軽いのに、近藤役が最後まで重みが出なかった。
ことに芹沢鴨(佐藤浩市)がいなくなってからは若い俳優が多くて見ていられなかった。
キャラクターとしては永倉新八(山口智充)が武士らしかった。
近藤も「武士よりも武士らしい」ということを求めたにもかかわらず、
結局は芹沢を「武士らしくないやり方」で暗殺した。

ただ、新撰組の歴史的意味についてはもっと語られてもいいかと考える。
彼らは侍に憧れる単なるテロリストだったのか?
それとも高い理想を持った「侍よりも侍らしい存在」だったのか?
「アラビアのロレンス」もそうだったが、「後の世が判断してくれる」というのは正しくはない。
「いつになっても賛否両論」というものが、現代でも多数ある。
「正しいか間違っていたか」をそう簡単には語れない。

新撰組も「美しい忠誠心」ということだけで思考停止してしまうことなく、
その存在について語られる場面があってもいい。

ビギナー(2003年)
出演  ミムラ、オダギリジョー、堤真一、奥菜恵、我修院達也、
横山めぐみ、北村総一朗、松雪泰子、他

司法試験を受かった者たちが、検事、裁判官、弁護士となるべく、司法修習生として研修を受ける。
生まれも考え方も違う研修生たちが、教官から与えられた事件に向かっていく。
葛藤、人間不信の末に、彼らは司法制度というものを理解していく。

面白かった。こうした司法関係のドラマは、
「どうしたら関心を一般の視聴者に持ってもらえるか?」
ということが大切だが、「くだらない」と言いつつも、
このドラマはよく健闘していたのではないか?ミムラの魅力爆発だった。
シリアスなテーマを笑いを交えてよく表現した。
今までにない「青春ドラマ」だ。古くて新しい音楽(「これが青春だ」「TOP OF THE WORLD」)も素敵。

白い巨塔(2003年)
出演  唐沢寿明、江口洋介、黒木瞳、矢田亜希子、水野真紀、
伊藤英明、石坂浩二、西田敏行 他

以前に田宮二郎の自殺で話題になった、大学病院を舞台にした山崎豊子原作の社会派ドラマ。
2004年版では唐沢が主人公の財前を演じている。
野望と嫉妬、医学への祈りとその意味を問い直した。

前半では、野心家の財前助教授が教授になるまでを描く。
後半では治療ミスで死なせた患者の家族に訴えられ、控訴審で敗訴する。
そして財前はガンで死ぬ。

このドラマの存在は意義深いものがある。
医師とは何か?医療とは何かを問いかけた作品だ。

「内科医は何でも知っているが何にもできない」
「外科医は何にも知らないが何でもしてしまう」


そうかもしれない。
そして「いい医者」と「治せる医者」は別なのかもしれない。

そんな財前も死後は自分の体を献体して医学のために使うよう遺書を残す。

「屍は生ける師なり」
「医者は神様じゃない。人間だ」


まさに名言だ。

旧作の出演 田宮二郎、山本學、中村伸郎、島田陽子、太地喜和子、
小沢栄太郎、曽我廼家明蝶、佐分利信、金子信雄 他

すいか(2003年)
出演  小林聡美、ともさかりえ、市川実日子、高橋克実、
金子貴俊、小泉今日子、もたいまさこ、浅丘ルリ子 他

小林聡美主演の日常を描いたじっくり見せるドラマ。
ドラマとしての評価は高く、ギャラクシー賞など各賞を受賞した。
平凡な毎日を送る信用金庫勤務の基子(小林聡美)。
「このままでいいのか」という焦りがあり、かなりオールドミスが入っている。
ある日、基子の同僚馬場(小泉今日子)が3億円を横領、逃亡する。
基子の日常とともに、馬場の逃亡生活も毎回(全10回)描かれる。
親から離れてひとり暮らしをはじめる基子。

ドラマの舞台となるのは「ハピネス三茶」という下宿。
世田谷区、三軒茶屋にあることになっている。
ここで基子は大学教授(浅丘ルリ子)、売れない漫画家(ともさかりえ)、
若いが管理人をしている大学生(市川実日子)と同じ時を過ごす。
ドラマの中は夏。それがいたるところに表現されている。

ほのぼのとしている中に、視聴者に考えさせる時間がある最近では珍しい型のドラマ。
浅丘ルリ子演じる教授の存在感に驚かされた。
横領以外の大きなニュースは教授の教え子がが大学の窓から飛び降りてしまう事件。
レポートの評価が原因だった。なお女子学生役は加藤夏希が演じている。
緩い時間の流れの中で起きる事件と出演者の対応。
何気ないことがドラマになっている。

ゲスト主演者には片桐はいり(刑事役で馬場を追う)。
もたいまさこもバーのママ役で出ている。

こんなページがある。
各話のコメントが面白いが、途中で終わっているのが残念。

すいか>ようこそドラマWorldへ!

北の国から(1981年から)
出演  田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子、いしだあゆみ、竹下景子、村井国夫、
地井武男、大滝秀治、岩城滉一、原田美枝子、熊谷美由紀、小松政夫、伊丹十三、
ガッツ石松、岡本麗、平田満、伊佐山ひろ子、斉藤晴彦、小野武彦、宮本信子、
蟹江敬三、石丸謙二郎、笠知衆、風吹ジュン、笹野高史、奥村公延、美保純、
横山めぐみ、レオナルド熊、布施博、古尾谷雅人、緒方直人、洞口依子、
井川比佐志、北村和夫、大地康雄、裕木奈江、菅原文太、渡部篤郎、
石丸謙二郎、宮沢りえ、大竹しのぶ、室田日出男、唐十郎、内田有紀、岸谷五朗、
中島ひろ子、杉浦直樹、柳葉敏郎、高橋昌也、根岸季衣、山崎銀之丞  他

連続ドラマの時には見ていなかった。
私はどうしてこのドラマを最初から観なかったのだろうか?
最初から観ていれば、かなりハマッタであろうに。

大地の子(1995年)
山崎豊子原作の小説をNHKが70周年記念事業として日中共同で制作した。
中国残留日本人孤児を描く全7回シリーズ。
出演  上川隆也 、仲代達矢、朱旭、宇津井健、田中好子 他

時は太平湯戦争末期。
ソ連が参戦して日本は大陸に送っていた開拓団は行き場所を失う。
母や祖父が死んで中国大陸に取り残された少年。
私が特に注目したのは主人公、陸一心(上川隆也)にとって中国側の父親、陸徳志(朱旭)。
死にかけていた一心を引き取って息子として育てる。
この俳優の演技には感心する。
特に一心の危機を何度も救う場面は涙なしには見られない。

日本人から中国人陸一心となった少年。
彼は日本人であることから不条理な扱いを何度も受ける。
時は戦後、文化大革命の時代。
そして日中条約が結ばれた現代へとこのドラマは描かれる。

少年は中国で教育を受け、鉄鋼の世界へ進む。
そして日本との共同事業が始まる。
中国に日本の技術を取り入れた製鉄所の建設。
そこには一心にとって記憶にない日本の父親の姿が。

日本と中国には暗い歴史があった。
すごいのはこうしたドラマで描かれたことが現実にあったということ。



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