りゅうちゃんミストラル

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2008.05.01
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テーマ: ニュース(100302)
カテゴリ: ニュース
穀物の不足が世界に広まっている。

世界を襲う食糧危機――食糧大国の輸出規制に日本はどうする(日本の論点)

バイオ燃料生産は「人道に対する罪」、国連報告官(AFP)

目

日本でも、ここ最近小麦などの値上げが目立つ。
パンやパスタなど値上げラッシュが続いている。

その原因のひとつは バイオマスエタノール (通称バイオエタノール)。
サトウキビやトウモロコシなどから燃料を作り出すというものだ。
(現在は燃料に10パーセントほど添加している)
この燃料により、化石燃料の消費を抑えられるといわれている。
以下の長所がある。

「再生可能な自然エネルギー」
「二酸化炭素量を増やさない」


今まで食料として利用してきた穀物。
その一部を燃料として利用することにより、食糧不足が懸念されている。
上で書いた、日本での小麦製品値上げはこのことと無関係ではない。

かつて米不足の際に輸入したのがタイ米。
そのタイ米も高騰が続いている。
あまり知られていないが、沖縄の 泡盛 はタイ米でできているものが多い。

琉球泡盛とタイ米の意外な関係

もし、この値上げが一時的なものであるなら。
我々は食料の供給とエネルギー問題を解決できるかもしれない。
(ただし、現在の技術ではすべてのガソリンをバイオエタノールでまかなえない)

近年、牛乳を廃棄してバターが不足するという日本の現状は明らかに異常。
米の減産を政策として進めてきた日本政府。
穀物の不足という悪循環を起こしている。

これが日本ではなくアフリカだったら。
さらに事態は深刻だ。
食糧を援助に頼っている国では、一日に一食という配給さえ不足している。
「環境にやさしいバイオ燃料」は飢餓を深刻化させている。

食糧支援:政府、WFPの資金拠出要請への対応に苦慮(毎日新聞)

では、世界中の人が穀物を食べるには足りていないのか?
違う。ここではっきりと書いておく。

世界中の人が食べても穀物は余るほどある。

以下のページがその根拠だ。

「世界の食料地図」

世界には食料が足りなくて困っている国がある。
その反面、穀物を廃棄したり家畜に与えたりしている。
(アメリカなど、一部の国は肉を食べ過ぎている)
もし供給がうまくいくのなら、誰も飢えることはない。

ところで、こんな意見をかつて耳にしたことはなかっただろうか?

「経済的に見れば、農業の保護よりも食料を輸入すべき」

一見これらの意見は正しそうだ。
しかしよく考えればこうした意見がいかに間違っているかすぐ理解できる。

食糧高騰 「外から買う」が危うい(中日新聞社説)

この意見に関しては、「食料がいつでも安くて安全なら」という前提が必要。
中国から輸入したギョーザが安心できない現在。
アメリカから輸入した牛肉に不安がある日本の消費者。
加えて40パーセントを切っている日本の食料自給率。
これらのことを考えると、食糧を輸入するにも限度がある。

農業には土地の保水力で災害を防ぐという利点もある。
「経済的には」という意見は、農業が持つ環境の視点が抜けてはいないか?

勘違いしてはいけないが、農村の景色は人間が手を入れたもの。
決してありのままの自然ではない。
だが人工的な農村であっても環境保全という点から見れば大いに役に立つ。
我々はそのことを忘れてはいけない。

***********************
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最終更新日  2008.05.02 15:55:10


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