りゅうちゃんミストラル

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2009.09.26
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テーマ: ニュース(100303)
カテゴリ: ニュース
2005年に起きた JR福知山線脱線事故
その事故調報告案が、公開前にJR西日本の山崎前社長に漏れていた。

尼崎脱線:事故調報告案漏らす 元委員がJR西の前社長に(毎日新聞)



情報を漏らしていたのは航空・鉄道事故調査委員会の山口浩一元委員。
山口氏は山崎元社長とは国鉄時代の先輩に当たるという。

また、山崎元社長は以下の部分を削除するように働きかけていた。

「現場カーブにATSがあれば事故は回避できた」

これも山口元委員を通じてのことだ。
山口氏は、委員会でこの部分の記述について疑問視する発言もしていた。
(結局、この部分は削除されなかった)

この事故では乗客106人と運転士が死亡するという大惨事になった。
事故後にこんなことが起きていたとは驚きだ。
犠牲となった多くの方々も、これではあの世で浮かばれまい。
また、家族を失った犠牲者の家族は、この報道をどのように受け止めるのか。
考えただけでもため息が出る。

読売、朝日の社説もこの件について書いている。

事故調報告漏洩 JR西の工作は言語同断だ(9月26日付・読売社説)

事故調の情報―まさかJR西に渡すとは(朝日社説)

追記 27日の産経も「主張」でこの件を取り上げている。

【主張】JR西報告漏洩 あってはならない癒着だ

事故後に「JR西日本の体質」が問題視された。
それはミスをした運転士に対する「日勤教育」などに象徴されるもの。
しかし、今回の報道を見る限り山崎元社長が反省しているとは思えない。

通常、公務員は守秘義務がある。
「職務上知りえた情報を漏らしてはならない」という内容だ。
しかし事故調査委員会の委員は特別職。
秘密漏洩に関して罰則がない。

情報を漏らした側の元委員も批判されるべき存在だ。
これでは「事故調査委員会の中立」など、誰も信用しない。

今回の情報漏えいは、山崎元社長が持ちかけたという。
情報を得るために接待があったという一部報道もある。

しかも山崎元社長は今年7月に業務上過失致死傷罪で在宅起訴された。
このため、社長を辞任(山崎氏は事故当時、安全担当役員だった)。
社長辞任後も取締役としてJR西に残っている。
今回の情報漏えいで取締役を辞めるかと思ったら、辞任はないとのこと。

JR福知山線脱線:事故調漏えい 「不適切、軽率だった」 山崎前社長、取締役辞めず(毎日新聞)

この山崎氏、どこまでずうずうしんだ?

再度の追記

この件はまだ続きがあった。
JR西日本幹部が別の委員にも接触していたという。

JR福知山線脱線:事故調漏えい 対策トップのJR西副社長「接触指示した」(毎日新聞)


JR西日本副社長の土屋隆一郎が情報収集のため、幹部に面会を指示していた。
これでは公開前の情報を求めるための接触が「会社ぐるみ」だった可能性が高い。

まだホコリが出るんじゃないだろうなJR西日本?

JR西日本の体質はこんなものか?


***********************
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最終更新日  2009.09.27 10:18:07


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