悪性の卵巣腫瘍(しゅよう)の疑いがあることが分かったタレントの麻美ゆまさん(27)は2013年2月、アイドルグループ「恵比寿マスカッツ」の活動やアだルトビデオ出演の仕事をすべてキャンセルした。その後、ツイッターで病気療養を宣言した。病名は出さなかった。
いくつかの医療機関で治療方針の意見を聞き、最初に受診した東京都内の総合病院で治療を受けることにした。子宮と卵巣の摘出手術後は、半年に及ぶ抗がん剤治療が予定される。しかし、2カ月後の4月初めには、活動の集大成でもある恵比寿マスカッツの解散コンサートが予定されていた。
「絶対、ステージに立ちたいです」。訴える麻美さんに、医師は「厳しいとは思うが、できる限りのことをしましょう」と応じた。
2月中旬、手術の前夜。病室のベッドで考えた。子どもは諦めるけど、結婚はしたい。人工肛門(こうもん)はどうなるんだろう。傷痕は残るかな。抗がん剤治療と向き合えるかな。仕事も先が見えないな……。きりがなかった。
約4時間の手術を終えた翌日。母と姉とともに、執刀医の説明を受けた。手術中の診断で、腫瘍は悪性と良性の中間の性質を持つ「境界悪性」だとわかった。
「悪性じゃなかった……」。少しほっとした。だが、腫瘍は左右の卵巣と直腸、おなか全体にもみられ、ステージは4段階の3まで進んでいた。
境界悪性は、悪性に準じた治療法がとられる。このため、悪性が疑われた手術前の説明の通り、左右の卵巣と子宮は摘出しなければならなかった。抗がん剤治療も必要になるという。
直腸は別だった。悪性ではないので、腫瘍はあるが、残す選択肢もある――。手術中、医師からそう説明された母と姉は、その道を選んだ。人工肛門は回避した。
3月中旬、今度は抗がん剤治療のために再入院した。悪性の卵巣腫瘍の治療で標準的な「パクリタキセル」と「カルボプラチン」という2種類を使うことになった。
目標とする「恵比寿マスカッツ」の解散コンサートが4月初めに迫っていた。その日に副作用が強く出ないよう、医師と薬剤師と相談し、治療スケジュールを組んでもらった。
写真:抗がん剤治療では、副作用ですべての髪が抜けた=2013年
(「アだルト」は本来全部片仮名表記ですが、そのままだと「わいせつ」「反公序良俗」ワードで拒絶されてしまいますので、平仮名を交えています。)
女性の場合、脱毛の副作用はとても深刻な問題だと思います。私は男性で、もう60歳近くですが、それでも気にはなりました。
私の病名は「後腹膜脂肪肉腫」。使った抗癌剤は「イホマイド」「ドキソルビシン」第1クールを開始して、2週間くらいで脱毛が始まりました。一つしか腎臓がなかったので、標準の60%から開始したためか、抗癌剤の種類によるのか、体の個人差のためかよく分かりませんが、彼女のように全部抜けてしまうことはありませんでした。
もともと、もうかなり薄くなっていたし、頭頂部にはない状態だったので、あまり見栄えも変わることはなかったようです。私はとても気にはしていたのですが。見舞いに来てくださったかたに「だいぶ薄くなったやろ。」と言っても、「あまり変わってませんやん。」と言われてうれしいやら何か残念やら。
頭頂部の禿げたゾーンが拡がっていくのかなと思ったらさにあらず。「すそ」から抜けていきました。抗癌剤は成長の早い細胞にダメージを与えるため、成長の止まりかけている髪の禿げた部分にはあまり影響なく、成長の早い「すそ」が最初にダメージを受けるようです。
脱毛は抗癌剤治療を終えて1ヵ月後くらいから減り始め、ほぼ脱毛がなくなったのは抗癌剤治療を終えて約4ヵ月後でした。
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