ワルディーの京都案内

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2015/08/09
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
 朝日新聞「患者を生きる」2014年12月13日の記事です。

 骨肉腫の治療のさなか、2010年夏にがん研有明病院(東京都江東区)の泌尿器科病棟に復職した看護師のYSさん(27)は、11年夏に治療を終えた。

 経過は良好だ。車いすを使うため患者の搬送は難しいが、日勤で患者を担当し、多くのことはできるようになった。一方、退院前の患者に行う人工膀胱(ぼうこう)の交換方法の指導は同僚より経験が少なく、新人看護師の指導役は免除されていた。

 13年4月に着任した北林真由子(きたばやしまゆこ)看護師長(39)は「みんな、YSさんに遠慮しているのかもしれない。できるのにさせないなら、成長の機会を奪っている」と感じた。秋の面接で「将来も看護師を続けたいなら、他の病棟の経験も必要。できることを増やしていかないと。どう思う?」と切り出した。

 YSさんははっきりと答えなかった。自分を理解してくれるこの病棟だから働ける。他病棟では難しいと思っていた。

 看護師を続けるのか。答えは、患者と接する中で見つかった。

 あるとき、医師から夫の治療の説明を受け、つらそうにしている女性に駆け寄った。「大丈夫ですか」。夫が亡くなった後、女性から「あのときは救われました」と言われた。患者や家族はひと声かけてほしい時がある。自分ががんになる前なら、声をかけられたか分からない。

 「歩けないのに働いているあなたをみると、力になるよ」。患者からそう言われたこともあった。

 がんの経験を看護の現場で生かす意味。少し見えてきたが、もっと経験が必要だ。

 自分より若い看護師も増えてきた。もうすぐ新卒6年目だ。「続けるなら、腹をくくりなさい」。北林さんの言葉を受け止めた。

 今年4月から、重症患者の受け持ちや人工膀胱の交換指導を本格的に始めた。通常3年目で経験する新人看護師の指導役や、日勤のリーダーにも就くようになった。

 同僚や上司の理解や指導に支えられてここまできた。これからは受け身ではいけない。責任を負う立場になり、看護師としての成長を実感する。新たな環境で働くことも意識し、これまでと違う景色の中で、新しいステージに向かっている。


写真:車いすから立ち上がり、点滴の準備をするYSさん=東京都江東区のがん研有明病院


(患者さんの名前はイニシャル表記にさせていただきました。写真掲載も控えさせていただきました。)




 そうですね。車椅子で看護師という厳しい仕事に向かっているYSさんの姿に励まされる患者さんも多いと思います。ぜひ、成長していって欲しいと思います。


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最終更新日  2018/09/20 06:33:27 AM
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