ワルディーの京都案内

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2016/02/07
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年10月3日の記事≫  

 胆管は、肝臓でつくられた消化液(胆汁)を十二指腸まで運ぶ通り道の管のことだ。肝臓内の細い管が集まって1本の太い管になり、十二指腸に向かう。

 国立がん研究センターによると、胆管と、胆汁をためておく胆嚢(たんのう)のがんの推計患者は、2013年で2万2600人。がん患者全体の約3%を占める。60~70代の患者が多い。5年生存率は20%程度。初期の段階ではほとんど症状がなく、早期発見が難しい。胆管は太い部分でも直径7ミリ程度で、がんがこの部分を塞ぐと胆汁が流れずに皮膚などに黄疸(おうだん)が出る。

 神戸大学医学部肝胆膵(かんたんすい)外科の具英成(ぐえいせい)教授は「わずかでもすき間があれば胆汁は流れるので、黄疸が出るのは胆管が完全に塞がったとき」と説明する。胆管は胃や膵臓(すいぞう)の裏側にあり、超音波を使っても初期のがんは見つけにくく、肝機能や腫瘍(しゅよう)マーカーから診断することも難しいという。



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 治療は手術が基本だ。肝臓内やその周辺にがんが広がっていれば、肝臓を含めた広い範囲を切り取る必要がある。十二指腸、膵臓近くにできたがんでは、膵臓を含めて切り取る必要がある。切り取った後、胆管や膵臓の管をつなぐ必要があり、大がかりな手術になるという。

 一方、腹膜やリンパ節などに複数の転移があって手術ができない場合や、手術後の再発を予防するために、抗がん剤のゲムシタビンやシスプラチン、TS―1などが使われているが、今のところ効果は限られている。

 印刷会社の労災で、発がんの原因と推定された化学物質は「1、2ジクロロプロパン」と「ジクロロメタン」。厚生労働省の報告書によると、通常、低い濃度で体内に入った場合は、肝臓の酵素で代謝されるが、高濃度になると代謝が追いつかなくなり、胆管での代謝が起きる。それが長期間続くことでがんが発症すると考えられている。

 この問題を受け世界保健機関(WHO)は14年、「1、2ジクロロプロパン」を最も危険性が高い「発がん性がある」グループに認定し、「ジクロロメタン」は「発がん性を持つ可能性がある」(2A)に引き上げた。




 胆管がんの生存率が低いのは早期発見がむつかしいからだということが理解できました。
「わずかでもすき間があれば胆汁は流れるので、黄疸が出るのは胆管が完全に塞がったとき」なので、なかなか自覚症状がないということですね。

 濃度の高い「1、2ジクロロプロパン」と「ジクロロメタン」が胆管がんを起こすメカニズムも理解できました。

 二度と同じような人災が起こらないことを祈るばかりです。



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最終更新日  2018/01/14 06:41:42 PM
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