ワルディーの京都案内

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2016/05/05
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2016年2月16日の記事≫ 

 埼玉県飯能市に住む女性(61)は2005年末、右の胸に、えくぼのようなへこみを見つけた。

 嫌な予感がした。

 「まさか、がん? 治療に何百万円もかかるのかな。でも、我が家にそんな余裕はないし……」

 3人の子どものうち、末娘はまだ高校生。学費がかかることを考え、受診をためらった。

 しばらくすると、右の乳房から乳汁のようなものが出るようになり、埼玉医科大学病院(埼玉県毛呂山町)を受診。右の乳房に針を刺して細胞を調べる検査を受けた。見つかったのは5センチほどのがん。06年1月、乳房の全摘手術を受けた後、抗がん剤治療をした。

 副作用で髪が抜け、吐き気にも悩まされた。だが、悲観せずに過ごせた。いつも明るく振る舞ってくれる夫の存在が大きかった。

 女性が風呂上がりにウィッグをつけずにいると、夫は「おっ、三蔵法師みたいだな。拝んじゃうねぇ」とおどけてみせた。

 大手電機会社で働く夫は連日深夜に帰宅したが、休みのたびにドライブに誘ってくれた。疲れを気遣うと、「お母さんと車に乗って話すのが、ストレス解消なんだ」と言った。ある時、夫は2匹の猫が描かれたはがきを買った。「黒い方が俺で、三毛がお母さんだ」と笑った。

 その後は再発の兆候もなく、経過は順調だった。手術から3年過ぎた09年には3カ月ごとに受診して年に1回検査するだけだった。

 7月下旬のある朝、女性はいつものように夫を車で駅まで送った。家に戻り一息ついた時だった。

 電話が鳴った。「ご主人が、電車の中で倒れました。すぐに病院に来てください」

 搬送先の埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県日高市)に着くと、夫は胸に電気ショックの治療を受けていた。

 「すでに、脳死状態です」

 ピーッという音とともに、画面の波形がまっすぐになった。

 心疾患による突然死。気がつくと、横たわって動かない夫(当時60)と2人、霊安室にいた。

 「お父さん、ついさっき、『行ってきます』って言ってたのに」

 数カ月後、女性は再びがんと向き合うことになる。


夫が買ってくれた絵はがき。「いっしょに歩いていこう」という言葉が好きだった
1.jpg



 私が「がん」治療を進めるうえで、大きな支えになったのはやはり家族でした。長女は結婚していましたが、名古屋から頻繁に来てきれました。次女は独身で東京で転職活動中でしたが、こちら(京都)に帰ってきてくれました。私と心労の重なった家内のケアをしてくれましたし、治療についての情報を色々調べてくれて、それが最終的にはセカンドオピニオンで粒子線治療に巡り会うというところに結びついたのだと思います。家族に感謝です。



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最終更新日  2019/03/23 10:09:06 AM
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