ワルディーの京都案内

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2016/05/06
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2016年2月17日の記事≫ 

 2009年夏、夫(当時60)を突然失った埼玉県飯能市の女性(61)は、告別式の準備や夫の勤務先とのやりとりに追われた。

 3年前に患った乳がんの定期検査を受けたのは、夫の死から半年後の10年1月だった。検査の結果、新たに大腸にがんが見つかった。2月下旬、大腸の一部を摘出する手術を受けることになった。

 主治医で埼玉医科大学病院乳腺腫瘍(しゅよう)科講師の竹内英樹(たけうちひでき)さん(43)は、不安で表情が曇る女性に声をかけた。

 「乳がんからの転移ではないですよ。きちんと治療できれば治ります。大丈夫、大丈夫」

 その言葉を聞いて、女性は少しほっとした。そして切り出した。

 「先生、実は半年前に、主人が突然亡くなりまして……」

 さらに、後悔の気持ちも語った。

 「半年ほど前から血便に気づいていました。早く受診すればよかったのに……」

 夫の死に加え、再びがんと向き合うことになった女性。その心の負担を案じた竹内さんは、提案をした。

 「外科医の私なんかより、よく話を聞いてくれる先生がいます。受診してみませんか」

 手術の3日後、病室に国際医療センター精神腫瘍科の教授、大西秀樹(おおにしひでき)さん(55)がやってきた。

 精神腫瘍科がカバーするのは、がんに伴う心の問題をケアする分野だ。ただ、女性は大西さんの肩書を聞いても、「何のがんを診る先生なんだろう」と、最初はよく分からなかった。

 病棟の談話室へ移り、2人で1時間ほど話した。突然夫がいなくなってしまった苦しさ、心の支えを失ったまま、再びがんに立ち向かわなければならない心細さ――。女性は誰にも話せなかった思いを吐き出した。

 「こんな個人的な悩みを先生に話していいのかしら」。そう思いつつも、夫の死後ずっとため込んでいた涙を出し切るほど泣いた。

 大西さんは話を聞きながら、「やや不安感があるものの、うつなどの診断がつくほどではない」と判断。「不安なときは、いつでも診ますからね」と伝えた。

 病室に戻ると、女性は久しぶりにぐっすり眠った。


お気に入りのCD。夫の死後、1人で自宅にいる時は音楽を流して気分を紛らわせた
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「精神腫瘍科」私も初めて聞く診療科名です。国立がん研究センターのホームページでは次のように説明されています。

「精神腫瘍科」という部門名は、あまり聞きなれないことと思われます。この部門はがんの告知が一般的になった1970年代ごろから発展してきた比較的新しいものです。精神腫瘍科は、あらゆる時期のがん患者さん、ご家族の方々に最適の心のケアを提供し、自分らしくがんと取り組む方法を見出せるようお手伝いすることを目的とした部門です。

名前からすると精神関係の器官の「がん」を治療するようなイメージです。「腫瘍精神科」とかもっと実態に合った分かりやすい名前にすれば、知名度もあがって、相談してみようかという患者さんも増え、それで助かる人も多くなると思うのですが、どうでしょうか。


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最終更新日  2019/03/24 09:24:03 AM
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