朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2016年3月22日の記事≫
千葉県船橋市の会社員、HTさん(47)は2010年11月上旬、自宅近くの内科クリニックで健康診断を受けた。
「すぐに来てください」
その日のうちに自宅に電話がかかってきて、クリニックを再び訪れた。医師が胸
のX線画像を指さして言った。
「肺に影があります。大きな病院に行ってください」
県内の総合病院でCTやMRI検査を受けたところ、「ほぼ間違いなく肺がん」と告知された。高校時代はサッカー部で鍛え、健康には自信があった。たばこは結婚を機に29歳でやめていた。若い頃、盲腸で入院した以外、ほとんど病院に行った覚えもない。
「なんで突然、がんと言われなければならないのか……」。どうしても納得できなかった。
自覚症状は全くなく、「何かの間違いでは?」とも思った。
12月上旬、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)を受診し、「腺がんというタイプです」と告げられた。がんは右肺の付け根にあり、肺の中には複数の転移もみられるという。がんの進行度を示すステージは「4」と診断された。
「手術をしたとしても、全て取り除くことはできません。抗がん剤による治療をお勧めします」。呼吸器内科病棟医長の山本昇(やまもとのぼる)さん(49)から、そう説明を受けた。
抗がん剤は、2種類の点滴と1種類の飲み薬の組み合わせ。翌1月上旬の入院が決まった。
長年、金融機関で働き、当時は千葉県内の店舗に勤めていた。
「がんが見つかったので、来月から1カ月半ほど入院します」
電話で上司にそう報告した。「分かりました。早く戻ってきてくださいね」。上司からは、温かい言葉が返ってきた。
抗がん剤治療を1カ月続けたところ、腫瘍(しゅよう)の縮小が確認された。その一方で、抗がん剤の副作用で両足の裏に計10個ほど水ぶくれができ、皮がむけた。痛くてほとんど歩けない。「体調が悪いので、もう少し休みます」。2月下旬、上司にそう連絡した。
そのまま職を失うことになるとは、思ってもみなかった。
>「手術をしたとしても、全て取り除くことはできません。抗がん剤による治療をお勧めします」
私は、後腹膜軟部腫瘍に罹る前に、腎盂癌で片方の腎臓を切除していました。その残った腎臓の後ろにへばりつくように、後腹膜軟部腫瘍ができました。普通なら、透析のシャント埋め込み手術をしたうで、残った腎臓ごと切除するという方法をとるところです。しかし、腫瘍の大きさが短期間で大きくなっており、放置すれば余命週週間から数ヵ月と言われました。すなわち、透析用シャント埋め込み手術を準備している間に手遅れになるかもしれないということです。
それで効く可能性は少ないと言われましたが、とりあえず抗がん剤治療を受けました。主治医は腫瘍の成長が止まれば儲けものと言っていたのですが、それが止まるどころか、小さくなりました。それで、透析の準備をしたうでの残った腎臓ごとの切除することが可能になりました。
「がん」を治すためには、透析も止むを得ないと思っていたところ、セカンドオピニオンで腎臓を温存したまま治療をする方法として、粒子線治療があることを知り、この治療を受けることができました。
今、普通の生活ができています。腫瘍の成長が早くて、透析の準備をする時間的余裕がなかったこと、効かない可能性の大きかった抗がん剤が効いたこと、セカンドオピニオンで偶然粒子線治療に巡り会えたこと、色んな偶然が重なった結果です。
抗がん剤治療は、止めたほうがいいという意見も聞かれます。でも私のような場合もあります。頭から否定することだけは避けていただきたいと思います。
よろしかったらぽちっとお願いします。
にほんブログ村
【関連カテゴリー記事一覧】
◆がん治療情報
http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16
◆がん治療日記
http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10
◆がん治療振り返り
http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11
【がん情報】重粒子線治療保険適用 2021/01/03 コメント(2)
【がん情報】1年10ヵ月ありがとうござい… 2017/01/04
【がん情報】腎臓がん[お笑いコンビはん… 2016/12/15
PR
キーワードサーチ
カテゴリ
カレンダー