≪2016年8月18日の記事≫
(患者を生きる:3118)仲間と歩む フットサルで:4 小児がんの子ら、支援
フットサルチーム「湘南ベルマーレ」の選手、久光重貴さん(35)は肺腺がんと診断されて約1年4カ月たった2014年10月、それまで使っていた分子標的薬のイレッサが効かなくなっていることがわかった。右肺のがんが再び大きくなってきていた。
神奈川県立がんセンター呼吸器内科の主治医、斎藤春洋(はるひろ)さん(52)に「治験という選択肢があります」と言われた。
治験は、医薬品や医療機器として国の承認を得るために実施される臨床試験。斎藤さんから、効果もリスクも十分にわかっていない段階であると説明されたが、久光さんは参加を希望した。
「新しい薬にチャレンジして、もし死ぬことになったとしても、その情報は次の患者のためになる。いつも呼びかけている『共に前進しましょう』の一つだ」
治験で使われるのは「タグリッソ」という新しい分子標的薬。久光さんは、がんがイレッサに耐性を持ってきていることや、特定の遺伝子変異があることなど、参加の条件を満たしていた。日本を含めた国際的な治験に、15年3月から参加した。
まず半年ほど、抗がん剤のシスプラチンとアリムタを点滴した後、11月からタグリッソを1日1錠飲み始めた。副作用はイレッサと比べて少なく、がんは小さくなった。治験はいまも続いている。
タグリッソは先行した別の治験データなどをもとに、日本では16年3月に承認された。
久光さんはがんに関する活動にも取り組む。日本肺癌(がん)学会の広報大使と、小児がん患者を支援する「フットサルリボン」だ。15年には活動を運営する「リングスマイル」を立ち上げ、フットサルチーム「デウソン神戸」の鈴村拓也(すずむらたくや)選手(37)とともに代表理事に就いた。鈴村さんは12年に上咽頭(いんとう)がんと診断され、翌年復帰している。
今年8月。両チームの試合後、会場出口のブースに久光さんと鈴村さんが並んだ。
「毎年2千人が小児がんと診断されています。そんな子どもたちを助けてください」
募金を呼びかけると、ファンたちが次々と応じた。久光さんはお礼に、ファンのTシャツや色紙にサインをし続けた。
試合後、募金を呼びかける久光重貴さん(右)と鈴村拓也さん=神戸市のグリーンアリーナ神戸
リオ五輪のヨット競技では、肺がんで片方の肺を摘出したアルゼンチンの54歳の選手が優勝しました。
がんを患った、あるいは治療している著名人の活躍は、患者やその家族に勇気を与えてくれます。なかでもスポーツ選手は身体が資本みたいなところがあるので、なおさらです。
久光選手、鈴村選手、がんばってください。
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