なんくる日記

なんくる日記

2008年10月14日
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カテゴリ: 日々徒然日記
娘が通う、きのくにこどものの村学園の運動会に行ってきました。

和歌山は橋本から車で30分弱のぼった山のてっぺんにあります。

公立の学校の運動会とはまったく異質なことばかり。

その両方を見てるから、ものすごくおもしろい!


こどもたちは、小・中・高あわせても180人くらいしかいないちいさな 学校。

運動会前、グランド(といってもちっさい)に集合は一応するけど、整列はしない。
学年ごとに固まるってことすらなく、かってきまま。
もちろん、かっこうだって自由。

小学生が司会進行、アナウンスをやります。

学園の代表 堀さんの挨拶は、

「毎年、きのくにの運動会のタイトルはこどもたちがきめるんですが、今年の運動会のタイトルは、はじめ、北京オリンピックを越えろ!なんとかかんとか(わすれました)でした。
でも、きのくにのおとなたちは、これはきのくにの思いにあわないのではないか?ということで、おとなたちのどうしてもゆずれないところをこどもたちと話し合いました。
 北京オリンピックは中国が威信をかけて、すごいお金をつぎこんで、選手にしても、何万人という選手が血の出るような練習をした中から、ほんの50人ほどの選手がメダルをもらったわけです。 きのくにの運動会は、練習もしないし、競争や順位を重視したりしない。
オリンピックときのくにの運動会はまったくちがうものなんだということを話し合いました。
それから、もういちど考えてくれたタイトルは、きのくにらしい、
笑って はじけて きのりんピック でした。・・・」


というおはなしを聴いて、やっぱりきのくにはいいなぁ・・と思いました。
親の観覧だって、どこで、なにしてようがいいし、親も子も、どの種目にでようがいいし。

プログラムは、デカパンジュースのみ、パン食い、あめ食い競争 とか、
丸太切競争とかあるし。

丸太切競争なんて、近所の地区長さんのおじいさんなんか、 めっちゃ早いし!

リレーや綱引きなんかも、出場者多すぎで、なかなか終わらないし。

お昼も、学校中の好きなとこでたべていいから、野原で食べれるし。っていうか、あたり一帯が野原ですけど。


でも、みんな自分の責任と自覚で動いてる。

グランドにはロープ張ったりしてないから、こどもがかけっこがんばってるとき、コース内で立ち話してる無神経なおばちゃんがいて、こどもがぶつかっても、こどもも、怒らないし放送で注意することもない。
こういうの、案外、気持ちいい。

責めない、責められない。
それって、互いを尊重できてるってこと。

こんな気持ちで毎日の学習活動が行われていたら、そして、何年もすごしたら、公立の教育受けてきた人間とはまったく異質な人間ができる。


山のてっぺんで、こんなパラダイスでピースフルな生活して、下界に降りてくるとき、こどもたちは、どんな風にかわっていくのか?
またこどもたちの周囲はどんな風にかわっていくのか?

まだ、できて15年。
卒業生は数えるほど。

データなんてとれない。
何人が東大に合格しました、なんていうデータじゃなく、ひとりひとりの道程が大切。


お金ないし、長女しかきのくにへは行かせられないけど、
ひとりでも、行けて、きのくにを知れて、よかったと思う。




運動会おわって、長女とダーリンは、バスで30分弱かかる橋本駅までの道を、歩いて降りてみようと言って、歩き出した。
私は長女の荷物持って、バスで駅へ。

1時間40分後、ふたりは駅に着いた。
「あんがい楽や。いろいろ寄り道しながらでこれや。」なんてケロっとしてる。
「途中、バスや、知らんおっちゃんの車や、生徒の親が車をとめて、「のっていく?」と声かけてくれたらしい。
そういうのうれしいよね。
でも、変わった親子やな~ってうわさが広まるかも。



そして着いた橋本駅前は、たまたまだんじりまつりの日だった。

わたしは、だんじりを見るのははじめて。

すごい勢いで走るだんじりの屋根で飛ぶ人はじめ、みんなみんなかっこいい!
危険なまつりだから、一生懸命練習したろうな。
みんなの心も声も合わせることがなにより大事だよな。
きのくにとはちがう。

どっちもすばらしい。


それを一日に両方見せてもらえるって幸せだな~。






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最終更新日  2008年10月14日 22時24分48秒
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