ひたすら本を読む少年の小説コミュニティ

2005.05.17
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

いつもならこのまま2度寝をするのだが、今日は全然2度寝する気分じゃなかった。
しょうがないから30分宮部みゆきの本を読み、7時に起きた。
父と姉は既に起きていた。
父はソファで新聞を広げ、姉は歩いていた。

ふと、無性に急ぎたくなった。
別に急ぐ必要もないし、急ぐための用事も無い。
ただ、家から一秒でも早く出て行きたかった。
論理的思考は朝なので完全に途絶えているから、脳がそう思ったんだろう。
顔を洗い、歯磨きをして、朝食を食べ、制服を着て、弁当を持って出た。
いつもより15分も早かった。
電車はいつもより空いていた。
僕は自分の高校の制服が嫌いなので、いつもは空いている電車にはあまり乗らない。
なので、人がひしめき合っていない電車内を見るのは久しぶりだった。
電車の中では村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだ。
2回目。
本を読みたいのもあるけれど、周りを見ないようにするためにも電車の中では欠かさず読む。
逆に何か本を読んでいないとイライラしてくる。
「席を譲れ」とでも言うかのように、若い人が座っている席の前に立つ5,60代のオヤジ共。
大声で話す高校生。
携帯を見るためにうつむく人達。

見てて楽しいところなど一つも無いのだ。
場所から場所への過程の場所。
無駄の象徴的時間の代表例。
よほどの電車好きでなければ、上記のことを無視してにかやかに乗れない。
確実に乗れない。

学校について、宿題の紙を忘れたことに気づく。
別に昨日やっていなかったからあまりショックじゃない。
資源の無駄遣いな宿題。
講師室の前に置いてあるBOXから宿題の紙を持ってきて、10分で仕上た。
後は英語の教員に出すだけ。
いくつか文句は言われたが、再提出にならないくらいの丁寧さで10分も費やしたおかげもあって、受け取ってくれた。

昼の弁当の時間、弁当の箸がないことに気づいた。
かばんの中を探してもどこにも見つからない。
箸を忘れた弁当を持つ男。
自分が馬鹿のように見えてくる。
手で食べるのはちょっと気が引けた。
しょうがないからあきらめて弁当をかばんの中に戻す。
しかし、後ろの席に座っている坊主頭の野球少年が割り箸をくれた。
自分はスプーンがあるからいいのだと言う。
彼が僕の弁当と僕の胃と脳の空腹感を救ってくれた。
「ありがとう」
と僕は言った。

HR(ホームルーム)が終わった後、大縄の練習。
17歳の高校生が大縄をクラスのみんなと協力し合って飛ぶ。
その中には、意見のぶつかり合い、助け合い、作戦、悩み、苦労、体力、個人の能力の違い、さまざまな要素が含まれている。
これをやり遂げた後、クラスとして僕たちはまたひとつ成長する。

そんな馬鹿な話があるか。
大縄をこれだけ美化して話す高校は日本のどこを探してもない。
そして、これだけ美化してまじめに飛ぶ高校生もどこにもいない。
沖ノ鳥島にだっていない。
17歳のサルだっていくらなんでも大縄を飛ぶことはない。

そんな大縄だが、53回飛んだ。
これは良く分からない数字だろうけれど、38人で53回飛ぶのは容易なことではないのだ。
しかし、喜ぶのもつかの間、隣のクラスが70回飛んでいた、
70回というのは、僕のクラスの、うちでは到底届かないであろうと予測し、考えて考えたクラス目標回数だ。
ま、いいか。

放課後は4人5脚の練習。
やっぱり、女子と男子の混合はまずい。
とりあえず遅い。
早く走っても女子がついてこれない。
しょうがないか。
しょうがない。



とりあえず、昨日の女の子と彼氏が仲直りしてて良かった。
無駄な干渉はやはり必要なかった。

その後、急いで家に帰り、塾に出発。
宿題は間に合わず、やってない。
でも、内容はちゃんと理解できるから大丈夫だろう。
充実した90分だった。
ちなみに現代文。

そして帰ってきたら、両親はいない。
どっか出かけたらしい。
テーブルの真ん中に誰にも相手にされず、全てにあきらめたような皿。
盛られていた一口ステーキをオカズにご飯を食べる。
野菜も食べる。
トマトは食べない。



そして、眠い。
眠い。

眠い。。。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.05.17 22:59:21
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: