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中学受験生には算数の「過去問解説ノート」を作成させています。
後から自分で見返した時に、しっかり理解できるように詳しい解説をノートに書いていきます。
入試直前は、新しい問題に手を出すよりも
この「解説ノート」を繰り返し解き直すように指導しています。
解説ノートを作る際は、余白をたっぷりあけ、後から気付いたことを書き込めるようにしておきます。
みな色分けしたり、綺麗な図を書いたりしてオリジナルの解説ノートを仕上げてますが、
この「解説ノート」を作成する利点はいくつかあります。
1 まず入試直前に見直す自分だけの参考書ができる
2 自分で図を書くことで図形感覚が養える
3 ノートを整理する力がつく
(これは将来仕事をする際にも役立ちますね)
などでしょうか。
ただ、私の本来の目的は、別のところにあります。
それは、「 より良い解法を身に付ける
」ということです。
中学受験の算数を指導されている先生なら、おそらくみなさんが感じているでしょうが、
声の○○社や東○○参の過去問の解説はあまり良くありません。
(ただ、大学生のアルバイト講師さんだと、その解説のマズさに気付かない場合も多いので、
室長さんや塾長さんの力量としっかりした研修体制が重要ですね)
「え?何でそんな面倒なことするの!?」とか
「図で解けるのに、何でそんな理屈で解いてるの?」とか
「(小学生から見て)なぜ、その式からその式にジャンプするのか分からない」
というのがあまりにも多いのです。
市販の過去問では1ページに渡り延々と書いてある解説も、
塾の先生なら2、3行で解いてしまうということも珍しくありません。
「解説ノート」は、こうしたことに対するチェック機能も果たしてます。
実際の進学塾の授業では、全ての生徒さんの過去問を全年度解説することは
まず物理的に不可能です。
結果として、多くの塾では過去問は自習させているだけです。
それをどこまでフォローしてあげられるかが重要でしょう。
中には過去問を解くために、わざわざ今通っている進学塾とは別の個別指導塾に通わせる保護者様も多いようです。
しかし、それでは経済的な負担も大きくなりますし、
個別指導塾には、中学受験算数に精通した講師や室長が少ないという現状もあります。
私の塾では、できる限り過去問指導までフォローしてあげたい。
それで毎年12月から解説ノートを作成し始め、1月に過去問勉強会を開いてます。
正直、運営上の負担は大きいのですが、やりがいもありますし、
できる限り続けたいですね。
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