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Kamiesu先生が楽天時代に書かれていた日記の中で
「授業の大半で私達は『指示』を出している」 という記事がある。
私はこの日記が大好きだ。さすがKamiesu先生と思わせる内容である。
授業は「先生の指示」の下に行われなければならない。
時に盛り上がり、笑いも起こり、質疑応答も行われるが、
そうした際も、常にイニシアティブは講師が握っていることが大切だ。
コントロールの技術が身についていない先生の授業は、学習塾として売り物にならない。
「問題用紙を受け取ったら、隣の人に手渡してください。」
「では始めてください。」
「はい終わりです。」「筆記用具を置いてください。」「赤ペンに持ち替えてください。」
このような指示を次から次へ繰り出していかなければならない。
もちろん、はっきりとした口調で。
そして生徒がいったん演習(作業時間)に入ったら、途中で講師は「何か」を言い出してはならない。
(ここは塾の方針によって様々であろうが)
問題を解く際には「集中」させるというのが「教える者の役割」である。
それを講師側から声を出してしまっては、先生が生徒の邪魔をしていることになる。
経験の少ない講師は、(私自身もそうであったが)一度決めたルールを「自分自身」で破ってしまうことが多い。
ルールというのは「生徒」ではなく、実は「先生」の方が守らなければならないのだ。
学校や塾で授業が崩壊している場合、よく見てみると先生の方がルールを徹底できていないことが多い。
「演習中は私語厳禁」と言いながらも、自分(先生)の方から作業中の生徒に話しかけてしまっている。
若い先生がやりがちなことだ。
(もちろん、私も時と場合により声かけすることはあるが)
また、 先生の準備不足も授業の静寂を破る要因になる。
たとえば、プリントを配り、「始め」の合図とともに生徒が一斉に作業に入る。
よくある光景だ。
そして、このケースの場合、「先生側の責任」でクラスの静寂が破れてしまうケースが3つほどあると思う。
1つは、先ほど述べたように、「先生」の方から生徒に話しかけてしまう場合
2つめは、そのプリントの中に説明していないパターン(未習分野)が入っていた場合
3つめは、プリントの印刷が不明瞭である場合
このうち、2つめと3つめは先生側の「 準備不足 」が引き起こす問題だ。
プリントの文字が不明瞭だと、生徒は発言してしまう。
そして、1人が発言するとそれがクラス全体に広がってしまうこともあるのだ。
このように、クラスの静寂さを保ち、先生のコントロールの下で授業を進めていく場合に大切なことは、
「 先生側がルールを守ること
」と「 きちんと授業準備をすること
」の2点であると考えている。
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