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都立の武蔵高校が、今年度から中高一貫校になり、中学受験を開始する。
ちなみに都立武蔵と私立武蔵は別で、 私立武蔵はWILL先生が好きな私立校。開成、麻布と並んで御三家の1つである。
一方、都立武蔵は、旧第9学区にある都立高校で、以前は第9学区のトップ高。
現在は、国分寺高校に抜かれたか、あるいは並ばれたかという微妙なラインの学校である。
ところで、本日都立武蔵中の倍率が発表された。
15倍。
以前、都立武蔵中の説明会で、最大で17倍になってもいいように会場を用意していると言っていたが、それが現実となった。
これは厳しい。
しかも、多摩地区にあるため、桐朋、早実、明大明治を受験する子の併願校にもなっている。
桐朋、早実、明大明治を受験する子の学力は、言葉は悪いが小学生離れしている。
相当実力がある子の集団だ。
そうした子たちが、都立武蔵を受験してくるので、おそらく都立中高一貫向けの勉強しかしてこなかった子は、かなり厳しい受験を強いられるのではないだろうか。
さて、都立武蔵中が、もし仮に桐朋、早実などトップ私立中を不合格になった子たちを大量に迎えたとしたら、その生徒のレベルはすごいことになる。
ここで、問題なのは高校からの入学者だ。
都立武蔵高校は、旧第9学区のトップ校であり、9科内申で40以上の子たちが集まってくるが、
おそらく高校入学組と中学入学組との間には、相当な学力差が出てくると予想される。
私が指導している感覚を言う。あくまでも個人的感覚である。
過去、私が指導した生徒で、桐朋中に合格した子は5名、早実に合格した子は3名、明大明治に合格した子は5名。
この子たちの力は、正直「すごい」の一言である。
同年代の子の平均的な学力を遥かに超えている。
少なくとも「普通」とは言えない。
一方、過去、都立武蔵高校に合格してきた子。
私は武蔵高校に合格した子をおそらく40名くらい指導しているが、この子たちの私の印象は「普通の子」。
まじめにコツコツやって、努力で学校成績オール5を取るような子が多かった。得点力は必ずしも良いとは言えない子もいた。どちらかと言えば、内申重視で合格してきた子が多かった。
正直、前者の子たちと後者の子たちが、同じ教室で勉強している姿が思い浮かばない。
今の小6生が高校1年になる3年後(4年後か!?計算できない)。
都立武蔵中高では、初めて中学内部生と高校外部生が交わることになる。
その時、果たして授業は成り立つのだろうか。
高校からの入学者は授業に付いていけるのであろうか。
ちょっと心配になった。
※その後の調べで、高校からの入学者と中学からの入学者では別のクラス編成になることがわかりました。