詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2008/07/15
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初めての生徒が来た。先日入塾した、この塾の初めての生徒。教室に生命が吹き込まれた瞬間である。

今現在、個別指導塾に通っているそうだ。数学だけで週2回通っているのだが、全く成績が上がらないらしい。

いろいろ話を聞いていたが、どうやら講師が解説をしているだけのようだ。決して分かりづらい解説というわけではないが、成績が上がらない。完全に演習不足である。

また、仮に演習時間を取った時でも、単に問題を解かせているだけになっていることも要因の1つであろう。「定着」「確認」の時間をとっていないのだ。この「定着」と「確認」のうち、とりわけ「確認」の作業は、生徒がやるのではなく、塾側がやるべき仕事。

ちゃんと理解しているのか、時間をおいて出来るようになっているのか、いつの間にか自己流の変なやり方になっていないか、他の単元と混ざったときにきちんと対処できるか。

こうした細かいことを1つ1つチェックしていかないといけない。最初のうちは絶対に生徒任せにできない。

自宅学習の指示もされていないようで、家では何をやって良いのか分からないと言っていた。中学生にとって、実は「机に向かうこと」よりも、「机に向かって何を勉強するかを決めること」の方が難しい。

ヒカリ先生やWILL先生の塾のように、小学生のうちからきちんとした指導者(塾)の下で、勉強に対する姿勢を身につけてきた子であれば、自宅学習は十分可能であるし、むしろ塾にいるより、自学した方が良い面もたくさんある。

しかし、今回入塾してきた子のように、中2の春まで全く勉強せずに来た子には、そうした初期段階からの指導が必要になってくる。これから少しずつ適切な処置を施さなければならない。

他にも計算力を見させてもらった。スピードと正確性の両面から見たが、これも鍛えていく余地はまだまだある。

途中式やノートの書き方、さらには丸付けの仕方も気になった。特に丸付けの仕方は、改善ポイントが4カ所もある。これは一気に改善していく。

とりあえず、今回は「補習」という形で呼び、まず「診断テスト」(中1内容の英数の基礎力チェック)を行ったのだが、その中でたくさんの課題を見つけることができて良かった。

私は塾生の主治医であるので、勉強面の躓きを探し、適切に処置していかなければならない。時間はかかりそうだが、できるだけ早く成果を出してあげたいと思う。

なお、補習の最後に「学校で一次関数が全く分からない」という話を聞いたので、急きょ20分だけ黒板で授業を行った。

変化の割合、グラフの書き方までササーっと!そして終了。

30分後お父さんから電話があった。

「すごい分かりやすくて、しかも2時間半があっという間で喜んでいました。」と。

とりあえず、良かった。

ただ、塾の本質はわかりやすさよりも成績を上げること。どんなに授業が分かりやすくても、成績が上がらなければ意味がない。

とにかく、この子の成績を上げよう。決めた。決定。この子の成績を上げる。






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Last updated  2008/07/15 10:51:20 PM


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