詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2008/07/18
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カテゴリ: 教務(英語)

中3生は夏期スタートになるので、数学以外は夏期教材を使わず、通年教材を使用するつもりでいた。

当然、9月以降に継続しないとカリキュラム的には意味がないということもお伝えしていた。

英語は「新中問」を使用する予定であった。

このテキストは、私の個人的感覚では、集団指導向けの気がする。

以前、個別指導塾で新中問の英語を採用したことがあるが、マニュアルをきちんと作り、講師研修に相当時間をかけないと、大学生が1:2個別指導で新中問(英語)を使いこなすことは難しい。(あくまでも個人的意見)

個別指導の場合は、シリウスなどの方が使用しやすく感じる。

新中問は、解説部分の多さにくらべ、その解説部分に該当する「確認問題」の数が少ない。後ろのページにあるSTEP1とSTEP2を巧みに混ぜていかないと、「短い解説→長めの演習」という基本サイクルが成り立たなくなるのだ。

集団指導では、授業前に準備・予習に時間をかけ、授業プランを組み立ててから臨むので何の問題もない。

しかし、個別指導で、しかも1対2の場合、隣にいる子は別の学年で別の科目を勉強しているケースがほとんどだ。そのため、どちらの生徒にも均等に「解説→演習」を繰り返すとなると、新中問を使用するのは難しい(と個人的には思うのだ)。下手をすると「解説8割+演習2割」になってしまう。そうなると、個別指導のバランスが崩れるばかりか、生徒の学習効果も低くなってしまう。

一方、集団指導では、新中問の例文、単語の暗記から、文法解説、演習問題と講師の裁量で自由に組み替え、授業を行うことが可能だ。

テキストの持ち味を100とすれば、授業のやり方しだいで、テキストの価値を120~150位に引き上げることができる。新中問を隅々まで学習すれば、偏差値55~64位は到達可能だ。場合によってはもっと上を目指せる。(ただ、偏差値60以上の場合は、できれば発展編を使用した方が良い)

というわけで新中問で9割方決まっていたのであるが、今回入塾した子が以前の塾で使用していたテキストが新中問。

英語の成績が良いわけではないので、もう1度新中問を繰り返させても何の問題もないのであるが、やはり新鮮さにかけてしまうと長い夏期講習では辛い。しかも、ある程度解答を覚えていると(←決して悪いことではないのであるが)、頭を使わずに答えを書き込んでしまう可能性もある。

ということで、新中問は使えなくなってしまった。また、もう1人の子が以前の塾でシリウス(標準編)を使用していたので、シリウスも今回は使えない。

さて、何にするか・・・

ところで、その子が以前通っていた個別指導塾。

お母様と本人が「学校の成績を上げてください」という要望で中2の頃に入塾したそうであるが、使用していた教材はずっと「新中問」。大学生の先生もさぞ困ったことであろう。

きっと私には分からない高度な戦略があったのだと想像する。






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Last updated  2008/07/18 02:47:29 PM
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