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2期制の中学であるA中の定期試験が返却された。
中2の2名は、5科目で100点以上アップした。正直驚いた。だが、そもそも前回が最も点数の取りづらい学年末。今回は最も点の取りやすい最初の中間。しかも、英語、数学とも、この中学は前学年の復習問題が1題も出ておらず、すべて中2内容からの出題。それに救われた感がある。
ただ、2人とも運動部が忙しい中、かなり頑張ったと思う。今回に関しては、私も一緒に喜んだ。問題は夏休み明けの前期期末。ここで点数を上げられるか、維持できるか、下げてしまうか。真価が問われるところだろう。範囲は連立方程式と助動詞・接続詞THAT・磁界あたり。
中1は、初めての中間テストであり、前回のデータがないので、上がった下がったは分からない。これが基準となる。ただ、小学校時代は勉強が苦手であったという子たちなので、かなり良い成果だと思っている。
この2学年に関しては、非常に良い結果を出したと思う。ただし、両学年ともにこれからが本番。方程式や関数が入り、英語も難しくなる。理社の範囲も広がる。今回の試験後は、とにかく「よくやったね」と褒めたが、昨日今日あたりから、再び気合いを入れ直している。普段の会話や英数の問題演習の様子を見て、まだまだ国語力の弱さを感じているからだ。将来的に伸び悩む可能性も十分考えられる。少しずつ、読解力アップに力をいれていきたい。
中3は、最もお勉強が苦手な子が、先日のブログで書いたようについに300点突破。また、その他の子も良い点数で、中には学年2位を取った子もいるため、全体的に少々浮かれ気味。
ただし、この中学は1年生から3年生まで、とにかく基本中心の学校。学校平均も高めであるし、そもそも学校で採用しているワークが、5科目とも簡単(すぎる)。
章末問題にも応用と呼べる問題はほとんどなく、実際に、学校の先生も「うちの学校は基本中心で行う」と言っており、定期試験も基本中心。塾用教材で言えば、KEYワーク、iワークなどをやれば、十分におつりが来るレベル。本当に基本中心である。
そのため、中1~中3のテスト結果が良かったと言って、塾側では決して安心していない。
たとえば、1つ前のブログで社会に関することを書いた。この中学は採用しているワークもテスト問題も非常に難しい。前回中間テストでは、数学でかなりの難問が出題されていた。(試験範囲ではない問題で、いわゆるMENSAのような問題)
今日も新たな宿題が理科であり、「机を思いっきり叩くと痛いのはなぜか」というもの。これに関しては痛点から説明したのであるが、どうやら「運動とエネルギー」の単元の宿題として出されたらしい。ということで、回答は明日まで待ってもらっている。
具体的に言えば、先に挙げた2期制の中学校の400点と、後者の中学校の350点は同じくらいの実力になるだろう。受験は、同じ学校内だけで争っているわけではなく、他の学校の生徒ともイスの取り合いをするため、そういう点では後者の学校の子が有利。
ただし、内申点に関しては前者の学校の子が有利。
そして、前者の学校の子は、自分の(学校内の)内申が良いため、実力以上の高校を受験する傾向にある。
一方、後者の学校の子は、実際は偏差値があっても、学校内申が厳しく付けられるため、低めの高校を受験する傾向がある。つまり安全志向だ。
塾側としては、そうした中学校別の状況を判断し、進路指導をしていく必要がある。
しかし、「おたくの学校のオール4は、実際はオール3程度しかありません」などとは言えない。そこを上手に模試のデータなどを活かしつつ、進路指導をしていく。
東京都は、内申点が4割~3割入る。そのため、入試当日の「逆転」は可能であるが、「大逆転」は起こりにくい。こうしたことを踏まえて進路指導をするため、データ分析にはかなりの時間を要する。
正直、面倒なので当日点1本で決めてほしい気持ちはある。
実際、私自身の指導も内申点を上げるよりも偏差値を上げる方が得意なので、早く東京都が実力勝負のシステムになってほしい。
それにしても不公平である。
(1)絶対評価
(2)各中学校の自由裁量の下で決定された教材・ワークをもとに出題される定期試験
この2点がもとになって決まる内申点を、入試に使うというのは、早くやめてほしい。
記憶力と拷問2 2011/09/14
記憶力と拷問1 2011/09/14
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